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Cappuccino 日記(2002/2)

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2/2

この週末は、なかなかに忙しい。

なんでか?って言うと、仕事の為に御殿場まで行く用事と
WFのために有明まで行く用事が、土日で設定されているから。
(帰着は月曜日になるが、一応有給を取ってあるので問題なし)

自宅 → 御殿場 → (一泊) → 有明 → (一泊) → 自宅

つまるところ、関東方面への2泊3日の旅っていうことになるわけで、
基本属性が出無精な私としては、なかなかゴーヂャスな旅である。

んでまぁ、今日 2/2 がその旅の初日というわけで・・・
まずは朝から仕事のために、富士山のお膝元・御殿場へ向けて出発。
同行者は、会社の先輩&後輩混ぜ混ぜで6名。それを運ぶクルマは2台。
内訳は、私のカプチと先輩のイプサムである・・・って、ん?

もちろん輸送力的には、先輩のイプサム1台だけでコト足りるのだが
2日目の有明行きは早朝出発となるため、交通手段の確保の都合上
どうしても私は、自分のクルマで行く必要があったわけなのだった。
だから、上記のような編成で出撃することに相成ったのだった。

・・・というのが表向きの理由で、実際のところは

たまには、電車以外の手段で東京まで行きてぇ〜

という、自由な行動を求める魂の叫びがあったからなのだが。

そんな理由なわけで、まだ朝靄が薄くかかっているような早朝に
京都駅近辺にある道の片隅に、2台の御殿場エクスプレスが集合。
無論、そこにはオープン状態で駆け付けた私だが、集まった5名から
失笑を通り越し、冷笑級の視線を受けてしまったのが癪であった。
だから、オープンカーで冬の町中を走るのは寒くないっちゅうのに。
と言ってみても誰にも理解してもらえない。説き伏せるのも面倒だ。
結局、助手席には誰も乗らず、一人乗り状態で出発することに(涙)

とはいえ、高速道路に乗って走っていると、さすがに段々寒くなってくる。
60km/h〜100km/h ぐらいなら、風はそれほど舞い込まないのだけれど、
先行するイプサムは、高速道路の初っ端から 120km/h ペースで走り続ける。
120km/h ぐらいになると、ドア周辺の何処かから隙間風が吹き込んでくるために
暖房を焚いていても、膝掛けをしていても、下からジワジワと冷え込んでくる。

せめて 100km/h ぐらいまで巡航速度を落としてくれれば・・・と思うものの、
行きしなは自分一人の旅ではないので、ペースは自分では設定できない。
イプサムが 120km/h で走るのならば、それに合わせる必要があるというもの。
結局耐えかね、P.A. に飛込んで屋根を装着し、高速巡航に追走することに。
まるで、最初から寒さを痩せ我慢していたことに耐えかねて敗北したようで
(実際、そうかもしれないが)なんというか、癪度倍増である ;_;

ま、理由はさておき、屋根を閉めてしまえば、狭いことと音が篭もることを除いて
あとは快適そのもの。オープンにしていた時には忌み嫌われていた助手席にも、
基本的にクルマ好きで、スポーツカーには興味津々の様子を隠せない先輩が
(といっても上司級に年は離れているが)よっこらせっと乗り込んで来られる。
これは折角だからってことで、S.A. 出口で、全力加速なんかやって差し上げる。
決して速くはないのだけど、低い視点のせいで体感速度は普通車の数十%増し。
「お、おおお〜!」という、助手席の先輩の歓喜の声。計算通り(笑)

これが利いたか、宿便のように固い足回りも、いささかタイトにすぎる車内も
先輩には気に入って頂くことができた。クルマ好きで、少し年齢を重ねた男性には
ABC トリオはおおむね好評・・・という経験的法則が、また1つ補強された(^_^)v

そんな感じで、助手席を経験された方々には存分に楽しんでもらいつつ
目的地の富士 I.C. に到着。そこから下道に降り、西富士道路を通過して
R139 に入ったところでようやく給油。さすがに全行程が高速道路だと
燃費もかなり良い。18km/L は余裕でマーク。燃費走行してみるかな?

そのまま、まるで高速道路か有料道路か・・・っていう感じの R139 を
北向きに走り、観光のため上井出インターで降りて白糸の滝へ到着。
・・・そう、白糸の滝といえば、日本に数多ある滝の中においても、
相当高名な類に属する滝だ(他にどんな滝があるか知らないけど)
駐車場にクルマを止め、著名な観光地に向かって歩みを進める我らが一団。

道中、白糸の滝より手前にある音止の滝の豪快さに、しばし心を奪われる。
これはきっと、白糸の滝はものすごいに違いない。いやがおうにも高まる期待感。
そして、田舎の観光地然とした土産物屋の間を通り抜け、辿り着いた先にあった
白糸の滝!!!・・・シライトのタキ・・・シライトの・・・たき・・・

その、あまりにもショッキングな光景を目の当たりにした
我々6名+α は・・・ただ言葉もなく、打ち拉がれて佇むのみだった。

・・・忍野八海といい、富士山の回りはこんなんばっかりか?

ある意味パラダイスなので、人生ヒマでしょうがない人は行くも良しかと。

一同は早々に退散し、最終目的地の御殿場 I.C. を目指して高速に戻る。
この時、助手席には後輩が乗っていたのだが、彼には悪いことをした。

4台の同行車を引き連れているにもかかわらず、ひどく混雑した高速道路の中で
どんどんスキマをくぐり抜けて勝手に一人で先に行ってしまう酷な先輩のクルマを
追い掛ける際、ちょっと予測を誤り、少々無理矢理な割り込みをしてしまう。
つまるところ、1台分のクルマを収めるにはチィと狭いなと思える車間の中に
車線変更で飛込んでしまったわけなのだが、いやまぁそれは別に問題ではない。

問題は、割り込んだ直ぐ後ろがトラックだったので、無用なブレーキを
踏ませないよう、速度を落とさずに前のクルマにギリギリまで近づき、
瞬間に車速を一気に落として流れに乗った、私の行動にあった。


私は別に”いつものこと”だし”計算ずく”なので気にしてなかったのだが、
助手席から見ればめちゃくちゃな運転だろう。完全に硬直していた後輩 ^_^;
数秒してから、ひどく硬直していた彼の表情は、高笑いに変わった。
・・・ごめん、つい、いつもの調子で ;_;

それはともかく、殿場には無事たどり着き、仕事をこなしたあと
先ほどの集団のままで、会社の保養施設にて宿泊することに。
この保養施設だが、女性は半個室だが、男は1部屋で雑魚寝になる。
別に雑魚寝自体は全然問題ないのだが、今日に限って、私には問題があった。
最初にも書いたとおり、明日は有明行きのため、早朝に起床しなければならない。
どれぐらいかと言うと、4時起き4時半発というスケジュールである。

そんな時間にマトモに起きようとすれば、前日は 22時頃に眠らねばならないが
まだ枯れていないことを自負する若いオッサン多数が、雑魚寝になるわけだから

眠る前、一騒ぎ起さないわけがない ;_;

大部屋の中で一人、端っこに布団をひいて眠ろうとする私だが
さすがに、回りでワイワイ騒がれては眠るに眠れず。結局のところ
皆が疲れて寝静まった 2時半過ぎまで、一睡もできなかった。

いまから全力で眠っても、1時間半しか眠れないわけで・・・
起きること自体は問題ないけど、ちゃんとお台場まで走れるだろうか?
「睡眠不足」という不安要素を抱えつつ、必死に眠りに落ちる。


2/3

結局、それなりに深い眠りから自力で目覚めたのは 3時50分頃。
アラームを鳴らそうと身構えていた目覚まし時計を残念がらせる結果に。
明らかに寝不足で充血気味の目をこすりつつ、静かに出発準備を整え
ほぼ予定通りの 4時半寸前に、保養施設のドアから静かに出る。

まだ真っ暗な景色の中で、水銀灯の小さな赤い光が幻想的に光り輝く。
個人的には、無機質な白い光より、こういう味わいのある有彩色の光が好きだ。
なんてことを考えながら、クルマの置いてある場所へ向け、一歩先へと踏み出す。
その途端に、パラパラと小さな音を立てながら、冷たい物体が顔に当たってくる。
雪か?と思ったが、音が立つということは雨である。しかも、それなりに激しい。
なんてこった、雨が降ってやがるのか・・・よりによって、雪じゃなくて雨だ。
これじゃあスタッドレスの威力は発揮できないどころか、逆に危険ですらある。
あ〜あ、なんのために対雪上戦闘用の準備をしてきたのやら・・・

かなり萎れた気分になりつつ、セキュリティーを解除してカーナビを装着し
雨の R138 をゆっくりと下りながら暖機を済ませ、御殿場 I.C. に出る。
ここから東名高速に乗り、東名東京から用賀経由で首都高に入れば
そのまま有明まで一直線で向かうことができる寸法ってわけだ。
道中、思わぬトラブルが起きないことを祈るのみ。

深い深呼吸を1回したのち(眠気を飛ばすため)、雨の東名高速に乗る。
御殿場 I.C. から程近い足柄 S.A. で一旦休憩し、茶 PET ボトルを1本購入。
(眠気を覚ますためには、コーヒーよりも茶のほうが数倍効くらしいので)
まだ夜の帳が上がらない中で、静かに寝静まっている足柄 S.A. の駐車場。
何台ものクルマが、パオの如く静かに佇んでいる。遊牧民のコロニーのようだ。
ある意味、幻想的な景色でもあり、寂しい景色でもありってところ。

一息ついたのち、カプチにムチを入れて高速道路を東へ東へ。
足柄の峠を越える最中、雨はますます強くなり、フロントガラスを強く叩き出す。
路面状態は良くない。警告は出ていないが、部分的に凍結しているかもしれない。
万が一の状況を考え、念のために 90km/h〜110km/h 前後の巡航速度を維持する。
午前5時頃と言えば物流トラックも増え出す時間帯だから、安全第一である。

そんな感じで、ゆっくり目のペースで箱根の下りを走っていたのだが
悪い予感は的中した。東名高速上り線にある長いトンネルを抜けた後の
延々と続く単調な下り坂を走っている最中。速度はメーター読み 100km/h ほど。
私は第2車線を走行中で、第一車線の少し先方には、新車を満載したキャリアーが
およそ同じような速度で走っていた。また、私のおよそ数百mほど後方には、
物流トラックがやはり静かに走っていた。他には、通行しているクルマは無し。
そんな比較的安全な状況で、アクセルに足を置いてゆっくり加速していたところ、

突如、フロントのグリップ感が消えた。

あれっ?と思う間もなく、時を同じくしてリアのグリップ感も消える。
あうっ、ここここれってハイドロプレーニング状態ってやつでは・・・(大汗)
久々に背筋に冷たいものが流れ、危機を感じた心臓が大きく一発拍動する。

冷たいウェット路面の下りで、アクセルを踏んで加速中に・・・あの時と同じだ。
しかしあの時と違って今の方が優位なのは「あの経験を知っている」ということ。
如何なるドライビングテクニックも優秀な装備も、経験に勝るものではない。

さて、今は直線三車線道路の真ん中を 100km/h 程度で走行中だから、
スピンして停止させたところで、壁に激突する心配はまずないだろう。
しかし不幸なことに(?)そう遠くない後方に物流トラックが居るため、
そのようなドラスティックすぎる回避方法は、取ることができない(当然だ)。
ならば、安全に減速してグリップを回復させる以外に、助かる道はない。
前後ともにグリップ感が0のこの状況では、迂濶にハンドルを切れないからだ。
(ハンドルを切る→フロントは追従するがリアが追従しない→回復不能のスピン)

まずは落ち着いて5→4にシフトダウンし、軽くエンジンブレーキを掛ける。
ゆっくりと 100km/h まで速度を落としたところで、姿勢を崩さないように
細心の注意を払いつつ、軽いポンピングブレーキを3回踏む。
これを見た後続の物流トラックが右に車線変更するのを見るのと同時に、
90km/h 程度まで落ちた車速のお陰で、グリップ感が回復しはじめる。
やがて四輪とも安定した感じが伝わってきたのを確認してから、速やかに
一番左の車線に移動して、キャリアーの後ろでさらに 80km/h まで減速する。

こんな感じで、今回は安全な状況に戻ることができたわけだが・・・
たった 110km/h 程度で軽度のハイドロ起こすなんて。
やはり、冷たい雨の夜の下り道は鬼門だ。

というわけで、そこから先の高速道路は、益々安全第一の走行に。
かなりビビリを入れつつ、大井松田までの下り坂を走り抜けてからも
90km/h〜100km/h ペースで走り続ける。時間があれば、海老名 S.A. で
休憩を入れるところだが、スローペースで走っているために余裕がなくパス。
そのまま、巨大な本線料金所・・・東名東京 I.C. へラッシュイントゥー。

ここで料金を一旦払ったのち、用賀経由で首都高3号・渋谷線へ入るわけだが
東京 I.C. で料金を払った時点で既に首都高に入っているのか、それとも
そのまま暫くの間は一般道扱いになっているのか、さっぱりわからない。
道の構造的には高架になっていて、一般道ではなさそうなのだが・・・
しかし、こういう謎な場所に限ってネズミ取りなんかが行われていそうなので
他のクルマが横を走り抜けていくまでは 40km/h ペースでゆっくり左端通行(笑)

結局、そのままずーっと走り続けて、池尻まで来たところでやっと分岐があり
そこに首都高への料金所が作られていた。スロースピードキープで正解だったか。
しかしいずれにせよ、移動/固定を含めたオービスの所在が不明なので
そこから先の首都高区間でも、順法速度の 60km/h をキープ。
東京の人はいい人ばかりだから(?)こんな速度で走っていても
全然煽ってこなくて、本当に助かる。激しいアップダウンを繰り返し、
谷町まで走ったところで C1(つまり、首都高環状線)に接続。

さて・・・ここから先のルートは、正直なところ全然わからない。
カーナビは目安にはなるが、首都圏では地図が細かすぎてさっぱり不明。
また、自動ルート選定で出てくるルーティング結果は、全く信用できないので
ルーティングは行わないまま。ということなので、首都高の形状を想像しながら
あとは案内看板ベースで道を探しながら走ることになる。

んで、谷町まで来たわけだが、案内看板を見る限りでは
どうやら右に曲がって反時計回りに合流したほうが近道っぽい。
しかしここで「首都高とやらを少し探検したい」という気持ちが
ムクムクと持ち上がり、私の小脳を支配してしまったので左に折れて外回り。

極端に短い合流のランプ道でグッと加速し、スキマを見つけてシュッと合流。
そうか・・・こんなに短いランプじゃあ、加速力がないクルマだと難しいな。
でも東京の人は親切だから、道に外れたことをしない限りは入れてくれそう。
京都の「いけず」な合流に慣れている身としてはラクチンなものである。

さて、そんな感じで C1 外回りに入ったわけだが・・・

こっ、この道はイケマセン!

オービスが怖かったので、ひたすら 70km/h で走り続けただけだが
正直、道の構造があまりにもゲームライクで楽しくて、とても危ない。
適度にタイト感のある狭さ。アップダウンは激しい。トンネルまである・・・
三宅坂で地下に入ってトンネル中で分岐するところの景色なんて、
うーん、リッジレーサーか何かで見たことがあるような?って感じ。
たまたま夜間に走ったから、そのように感じるのかもしれないが。

そんな感じで感動しながら走っていると、トンネル内で渋滞が始まる。
さすがに慣れたもので、地元のクルマはみんな整然とチャック式合流。
お陰で、さほどの時間も取られずに渋滞を抜けることができたわけだが
渋滞原因は「事故」。これってアレか、いわゆる環状線の走り屋の所為?

うーん、こんなに交通量の多い道を疑似サーキットにしたら、そらあかんよね。
とか表向きは思いつつも、トンネルを出たところで鋭角な右カーブを挟んでから
急角度で上昇し、暫く走ったところで再び分岐し、絶妙に曲がりくねりながら
急角度に下っていく C1 を見ていると、そりゃあリスクを他人に負わせてでも
正直、攻めてみたくなる構造の道だよなぁと思えてしまう。

だって、都内には他に「峠」がないからね。

走る道としての魅力では山岳路に適うものではない(リスクの大きさだけでなく
そのスケール感などから)が、無機質な市街地の道の中にポツンと存在する
異次元走行ワールドとして考えれば、恐ろしいほどの魅力があると思う。
(それにしても、C1 をウン百キロで走り抜けるってのは信じられないが)

とか考えつつ、ヘタレなオイラは 70km/h キープで C1 をユルユルと走る。
結局のところ C1 は環状線だから、何本もの道が流入し、そして分岐していく。
その中のどれかを選択すれば、目的とする有明にたどり着けるはずだが
細かいカーブとアップダウンの連続する C1 を走り続けているうち、
方向感覚を失う。もはや、現在地と方向が全然わからない。
いったいぜんたいどっちに行けば、有明に到着できるんだ?

ズルズルと走り続けているうち、「箱崎」とか「湾岸線」とかいう文字が
案内看板に見え始める。特に自信があったわけではないが、おそらく
その文字が示す方角が目的地であろう、という勘ピューターが働く。
・・・よし、めざすは湾岸線。湾岸線に向けて走るぜ!

C1 を離れ、交通量も照明も極めて少ない、寂しい道へと迷い込んだ。
さっきまでの曲線主体の道と異なり、ここは直線主体の道である。
気づいたときには「箱崎」を越えたらしく、「木場」への降り口の案内が。
目的地に近づいていることは確実のようだ。直進すれば「有明」であることを
案内看板で確認しつつ、やはりここでもゆっくりとしたペースで歩みを進める。

途中、幾つか用意されている非常待避所に、黒い R32 が待機しているのが
目に止まった。エンジンを始動し、ポジション灯だけを点灯してジッとしている。
彼は何を待っているのだろう・・・何のために・・・教えてくれ悪魔の R32ーッ
なんてことは叫ばず、怖かったので抜き足差し足忍び足で横を走り去る。

そのままずっと、人気がなくて暗い道を走り続けていると、やがて
橋を越え、ほんの僅かに明るくなりはじめた景色の中に、見覚えのある
大きな建物で構成される視界が広がり始めた。・・・ああ・・・有明だ・・・

俺は帰ってきたんだ・・・

なんで「帰ってきた」のかは良くわからないが、そんな気分だった。
そのまま道は太い太い道路(いわゆる「湾岸線」らしい)に合流し、
ほどなく有明出口となる。ここで首都高とはお別れ。お疲れさん。
静かな排気音を奏でるカプとともに、埋め立て地に降り立つ。

少し走って左折すると、強く見覚えのある建物が私を迎えてくれた。
あとは、ここに入るために、駐車場にカプチを預けねばならないが・・・
埋め立て地は無駄に広すぎて、駐車場の場所がよくわからない(汗)
しばらく周辺道路をさ迷った結果として、有明ランプを降りて少し走り
左に折れたすぐの辺りから始まっていた左端の路駐の列が、どうやら
ビックサイト駐車場への入場列であるらしい、ということがわかったので
その列の最後尾にあった「神戸」ナンバーのカロゴンの後ろに並び、
ここまで私を連れてきてくれたエンジンを停止させ、休みを取らせる。

時刻は6時半頃。どうやら、駐車場への入場開始は7時らしい。
これなら、もう少しぐらいは出発を遅らせても問題はなかったな(苦笑)
御殿場からずっとフロントガラスを叩き続ける雨粒によって、あっというまに
360°の視界は細かい凹凸で埋め尽される。ふぅ・・・眠い・・・とりあえず
まどろみに落ちる前に AZ-1氏に電話を入れ、到着予定時刻を確認。
駐車場にクルマを入れたら、AZ-1 氏およびしもふり氏と合流するまで
少しは仮眠を取れそうなタイムスケジュールになる・・・うん、そうしよう・・・

結局、7時きっかりに待ち行列は動き出し、あっという間もなく入場完了。
駐車料金(\1500/日)を支払い、誘導に従って所定の場所にクルマを収める。
早速、強い風で冷たい雨が叩き付けられるという最悪の寒空の下で、端のほうに
用意されている少々汚い仮設トイレにて、長時間我慢していた小用を済ませる。
クルマに戻り、助手席を睡眠モード(ヘッドレストを外し、席を一番前に移動して
最大リクライニングに設定。多少窮屈ながらも、そこそこ自然な体勢で眠れる)
に設定し、アイマスクとイヤーウィスパーの助けを借りて、しばし虚無の世界へ。



・・・1時間ほど立った8時頃になって、ふっと目が覚める。
あれっもうこんな時刻か・・・携帯を見ると、着信履歴があった。
AZ-1 氏からだ。あわてて電話を入れると、私のクルマを探索中だったらしい ^_^;
電話中に合流完了。寝惚けモードから起床モードに入り、荷物を引っ掴んで
ビッグサイトにディーラー入場。さぁて、いよいよ WF ですわ・・・

*** WF の様子は省略 ***

17時過ぎに、恙無く終了。本日の収穫物はフジキャビンと「やる気」であった。
30% の焦燥感と 50% の満足感と 20% の不安感を抱えつつ、撤収作業を手伝い
18時過ぎにしもふり氏と別れ、AZ-1 氏を横に積んで18時半過ぎに駐車場を出発。

さて!我が故郷・京都に向けて Go! なのだ。

とかいいつつ帰宅前に、足柄 S.A. にて一泊する予定を組んでいたりする。
現状の睡眠不足(合計で2時間半しか寝ていない)を考えれば、それがベスト。
なおかつ、一人だったら適当な S.A. の駐車場で車内泊ができるが、二人なので
それも不可能。なので今日中には必ず、宿泊設備がある(らしい)足柄 S.A. まで
光画部のスタンプラリーよろしく一気に行ってしまわねばならないのであ〜る。

なお、今日は非常に腹立たしいことに、朝からずっと雨が降り続いている。
路面はべしゃべしゃのテラテラであり、室内は高湿度でヘコヘコのプーだ。
とにかく、路面や周囲の状況が見にくいこと、この上ないってところ・・・
また、気力を奪われること夥しい。天気運の悪さを嘆くしかない。

景色や看板が見辛いこんな状況こそ、カーナビの威力爆発だ!
ってんで早速、けっこう古くなってきた電子地図を駆使して帰りルートを調査。
少々迷ったものの、最終的には(つまりルート案内は使わなかったってこと)
東雲小の角を曲がって有明貯木場側の道を走り、のぞみ橋を渡って
台場から首都高台場線に抜けるルートを選択することになった。

・・・なんてアッサリ書いているが、実は、今回の東京紀行では
レインボーブリッジのループで、オープンにしてゆりかもめと並走したい
などという小粒な野望があったのだが、生憎の雨天でオープンにできなかった
ことに加え、ゆりかもめと並走しているのは首都高じゃなくて一般道である
という悲しい事実にレインボーブリッジを越えてから気づいたことによって、
あまりにもモロく(まるで青春時代の恋愛のように)崩れさってしまった。
ああ〜折角ココまで来たのに!あまりにもつまらないゼ ;_;

さて、野望は潰えたので、あとは疲労(睡眠不足)が極大に達する前に
さっさと首都圏を抜け、睡眠予定場所の足柄 S.A. まで走りきってしまわねば。
この場合、東名は問題なしとして、首都高が問題だ。行きの際だけでなく、
帰る際に通るべきルートもよくわからんのだが・・・とにかく、C1 に出て
3号渋谷線に戻れば良いハズ。と、簡単な見積もりを立てる。

構造的には、ひたすら左にへばりついていれば渋谷で出られるはず。
浜崎橋での C1 への合流部分で、一瞬ルートを間違いそうになりながら、
それでもなんとか左端に貼り付き、合流する。道の構造がわからないから
合流もおっかなびっくりだが、東京の人は親切だからちゃんと車間を空けて
待っていてくれる ;_; 京都で東京圏のナンバーを見掛たら、親切にしよう・・・
そしてその後、3号線への看板を見失わないよう、ひたすら慎重に走る。
その甲斐あって、3号への分岐は迷わず一発で完了。

・・・晴れていたら、土産として C1 を何周かしたかったんだけどねぇ(涙)
なんて思いながら、3号渋谷線をシレシレと 60km/h 以下で走り抜け、
用賀から東名へと戻る。これでもう、迷うポイントは1つもない。一安心。
雨でヌレヌレな路面に用心しつつ、110km 前後で足柄 S.a. に向けて走行。
結局、渋滞らしい渋滞も無かったので、アッという間に目的地へ到着。



さて・・・足柄 S.A. まで全力でやってきた目的は、さっきも書いたように

足柄S.A. で、ちゃんとしたホテルに泊まりたい。

ってことだ。事前の調査では、足柄 S.A. には宿泊できる施設が
存在していることは判っている。東名〜名神の区間において、数少ない
命のオアシスなのである(他には、名神多賀 S.A. に宿泊設備が存在するのみ)

駐車場にカプを止め、まずは宿泊施設探索ということで
早速 S.A. の建物を調べるものの、何かおかしいことに気づく。
案内図を見る限りでは、どこにも宿泊施設なんて存在しないのだ。
また、実際に歩きまわってみても、建物のどこにも宿泊施設は存在しない。
おかしいぞ・・・なんでだ?こちとら、少しでも早く眠りたいのに。
モタモタしてる間に、宿泊施設が満杯になったら・・・

無駄な時間は使えない。温泉施設の入り口に居たおっちゃんに、
宿泊施設があると聞いたんですが・・・と聞いてみるが、衝撃的な答が。

なんと、下り線には宿泊施設がないらしい。

ガーン ガーン ガーン ガーン ガーン ・・・
足柄 S.A. の宿泊施設は、上り線 S.A. にしか存在しないらしい。
しかも、上り線と下り線の S.A. を結ぶ陸橋なんてのも存在しない。
と、いうことは・・・下り線では、宿泊することが不可能なのか?

一縷の望みをかけて「歩いて向こう側に渡れるか?」と聞いてみたら
それは可能とのこと。一般道を歩いて渡れるようになっているらしい。
ほうですか!と喜び勇み、その手段を聞くことも忘れ、建物を飛び出して
S.A. を隅から隅まで歩きまわって調べてみる。が、しかし・・・

向こう側の S.A. に渡れるような道なんて、どこにもない。

地図を見る限り、西の端にある展望台(?)のような部分の向こう側に
道のようなものが作られているようなのだが、そこから降りれそうにない。
こっ・・・困った・・・こりゃ、道なんて全然わからんぞ・・・

しょうがない。もう一度おっちゃんから情報を得ることにしよう。
さっきの温泉施設のところに戻り、「道が判らないんですが・・・」
と切り出し、反対側に抜けるルートを教えてもらうことにした。
おっちゃんは快諾し、1枚の秘密の地図を書いてくれた。


(おっちゃん謹製のダンジョンマップ)

おっちゃん曰く、下り線の施設内にあるエレベーターに乗り、地下まで降りる。
そうすると地下通路に繋がるので、そこを歩いていけば、地上に出たのち
反対側の上り線 S.A. に行くことができる、ということらしい。
(この話に興味のある人は、オウンリスクでどうぞ)

これが本当にしてもウソにしても、我々に残された唯一の希望である。
AZ-1 氏に連絡し、荷物をまとめて上り線 S.A. への出発の準備を整える。
また、しばらく遠くに離れるため、カプチに入念なセキュリティを施す。
さぁて・・・明日の朝まで、大人しく待っててくれよ・・・。

荷物を抱えた我々は、おっちゃんの情報に従ってエレベーターに向かう。
そして、少しばかりの不安を抱きながら下向き矢印を押し、エレベーターに乗る。

薄暗いクリーム色をしたエレベーター室内。操作板を見ると、ボタンが3つ。
1つは[2]と書かれたボタンで、1つは[1]と書かれたボタン。そして、

1つは、何も書かれていない、真っ白なボタン。

思わず、小学生の頃に読んだ小説・・・地下49階まであるデパートの話を
思い出してしまう。誰が何の本で書いていたのか、もう思い出すことも
できないが・・・そのお伽話は、小学生だった私には印象深いものだった。
地下49階には、真っ暗な中に信じられない世界が広がっていたのだ。

今ここで、この白いボタンを押したら・・・地下49階まで降りてしまいそうだ。
恐れをなし、思わず[1]のボタンを押してしまうが、全然意味がない ^_^;
おっちゃん情報を信じ、悪夢を振り払うようにボタンを押し、暫く待つ。
1F の景色を映していたドアは閉じ、室内はクリーム色で塗り潰される。

現在位置のインジケーターの点滅が長く続き、激しく不安を感じ出した頃に
ようやくエレベーターは停止する。何事もなかったようにドアは開く・・・

そこは真っ暗な地下49階ではなく、どうみても「関係者以外立ち入り禁止」
っぽい区画であった。無機質な白い塗りの壁に、機能に徹した頑丈な鉄扉。
これが出口だなと思いつつ、静かにドアを開ける。すると、そこは・・・

アンビリーバボー・・・ダークな地下道の世界である。

非常に濃い灰色で構成された地下道。ぽつぽつと蛍光灯が配置されている。
生物の存在を拒むかのような薄青い光が、周囲の薄気味悪さを加速している。
う〜ん、なんというか、よくよくこういう景色に縁のある男だな、おれは・・・
それまでの「室内」とは一線を画し、明らかに「室外」であることを誇示する、
高速道路を走行する乾いた走行音が聞こえてくる。ただし、エコーを伴って。
出たところは、かなり薄暗い地下道であったため、音が反響しているのだ。

ともかく、ここを出て歩いていけば、反対側に出られるはずだ。
ものすごく不安になりつつも、AZ-1 氏とともに暗がりに向けて歩き出す。
しばらく歩くと、暗がりは暗闇になった。地下道の部分から出たらしい。
地下道から出たところは少し明るくなっており、そこには職員用らしき
駐車場があり、青い AZ-1 が止まっていた。縁起がいい。

それはさておき、この道は S.A. の従業員専用の道路のようだ。
何の照明もつけられていないのだが、そう考えれば納得の行く構造だ。
(往来するクルマが限られているのだから、照明をつける必要もない)
そう考えれば、我々はかなりヤバいところを歩いているのでは?と
改めて背筋が寒くなる。マジ大丈夫なんスか、おっちゃん〜。

そしてまた実際のところ、この道は本当に足柄 S.A. を取り巻いているのか?
漆黒の闇の中に消えていく道の先は、S.A. から遠ざかっているようにも見える。
ものすごく心配になりながらも、ただ黙々と、この道に沿って歩いていく。
やがて道は、高速道路の下をくぐる小さなトンネルへと繋がっていった 。
このトンネルにも、何の照明もついていない。完全に真っ暗だ。

一人だったら絶対に歩きたくないトンネルだ。

引き返したくなる衝動を抑えつつ、トンネルを出たところの登り坂を歩くと
やがて反対側の S.A. らしき景色が見えてきた。到着したらしい。
しかし・・・その入り口は、鉄製のゲートで閉ざされていた。
こんなところから入るのか?これはさすがにヤバくないのだろうか?

実はもっと先に行ったところに入り口があるのではないか?と思ったが
どうも、そこから先には何もありそうにない。ただ S.A. から遠ざかるのみ。
やはり入り口はここしかないようだ。AZ-1 氏が先頭を切って調べてくれる。
ゲートキーパーやセキュリティーの類は存在しないようだ。用心しつつ
大胆に柵の横をくぐり抜けることで、上り線 S.A. への潜入(?)に成功する。

う〜ん、明日はちゃんと反対側の S.A. に戻れるんだろうか?

かなり不安になるが、ここまで来たものはしょうがない。
とにかく行けるところまで行くのみよ。

荷物を抱え、祈るような気持ちでレストイン足柄のフロントに到着。
シングル2部屋を聞いてみるが、幸いなことに空きは存在した。
・・・ああっ神様。ありがとう ;_;

ちなみに、料金はシングルで \6300(風呂代込み・飯無し)。
場所柄から考えたらチト高いが、贅沢は言えないので良しとしよう。
とにかくこれで寝床は確保できたので、サービス内のレストランで飯を食う。
ビールが飲みたかったので聞いてみたが、さすがにメニューに存在しなかった。
高速に乗る前に2缶ほど買っておけばよかったな。後の祭り ;_;

飯を食ったあと、21時に風呂に入り、さっさと寝る。
明日は6時起床の予定。不足している睡眠を取り返さねば・・・


2/4

静かに疲労が溜まった全身の筋肉と神経が、風呂で髄まで解される。
晴れならともかく、雨の夜の道を走ると壮絶に疲れが溜まるものだ。
アタマはすぐに、稼働モードから睡眠モードへ・・・

さらに、前日の睡眠時間が2時間半でしかなかったことも幸い(?)し
22時過ぎに、適温に調整されたベットに潜り込んだ瞬間に、睡眠に落ちる。
壁1つ隔てた AZ-1 氏の部屋からも、快調なイビキのエキゾーストが(笑)
たぶん、しもふり氏も今頃は高イビキだろう。みんなお疲れ様。

・・・

窓外の景色がまだ闇の軍団に支配されている、朝6時に起床。
AZ-1 氏の部屋に電話を入れ、起床を確認。というか起床させる(笑)
目覚ましアラームを止め、TV をつけて顔と歯を洗い、荷物をまとめる。
今日は天候も良いみたいだし、また、特に変わったニュースはないようだ。
起床半時間後の6時半に部屋を出て、フロントにてチェックアウト。
AZ-1 氏が来るのを待つ間、数枚の新聞に目を通す・・・

海老一染太郎さんの訃報が。

にゃにー!?あの、あの染太郎さんが亡くなられた!?ガガーン・・・
日本のトップ・エンターティナーがまた一人、涅槃に行ってしまわれた(涙)
足柄山の1ファンより、ご冥福をお祈りします・・・

6時45分になって AZ-1 氏も降りてきたので、いよいよ出発。
明るくなりはじめた上り線の駐車場の中を、荷物を抱えた男が2人。
ごく自然な様相で、厳格に閉められた鉄扉に向かい、横の隙間をくぐって出る。
何事もなく、一般道に出る。うーん・・・何の問題も起きなかったなァ ^_^;

一般道をてくてくと歩きながら、遠くに見える山の姿を眺める。
景色はどこもかしこも無彩色に凍てついている。美しい冬の景色だ。
その美しさを愛でながら、昨日とは逆向きに道を歩き、反対側の S.A. へ。
夜は長い道程に感じたのたが、日が差してみればさほどの距離ではない。
早朝の軽い運動という感じで歩いていれば、アッという間にドアの前に到着。
なお、昨晩に居たハズの青い AZ-1 は、居なかった。まだ出勤前のようだ。
(ちなみに、足柄 S.A. を出発する直前に、あの駐車場の様子をチラッと見た
AZ-1 氏によると、7時45分の時点では出勤していたようだ。朝早いなぁ ^_^;)

まるで関係者のような顔をしながら鉄扉を開き、エレベーターに乗って 1F へ。
荷物を押し込むためにカプチのところへ向かうと、彼はジッと待ってくれていた。
よし。今日は京都まで頑張ろう。荷物を積み込み、セキュリティーを解除する。
準備ができたので、出発前に朝飯をモソモソと食い、土産物と飲み物を購入。
最後に、カプチにも飯を食わせてやってから、長居した足柄 S.A. を出発。
この時点での燃費は 18km/L ちょい。燃費が落ちそうな区間でも好燃費 ^_^

体力も気力も充電しきっている状態なので、帰り道はけっこう余裕な感じ。
その余裕は、燃費を徹底的に稼ぐ方向に振り分ける。速度は 100km/h 程度。
御殿場 I.C. 付近を通過中に「頭を〜雲の上に出し〜」な富士山を眺めてみたり、
日本坂トンネルって全然短いよなぁ・・・天王山のほうが立派かも、と思ったり、
海沿いに作られた由比 P.A. に立ち止まって、雄大な太平洋の眺めを楽しみつつ
ボンネットにべったりとへばりついた、鳥のフン(特大)を落としてみたり(涙)
行きと違って時間的制約が無いに等しいので、そりゃもう優雅なクルージング。
オープンにできればベストだったが、荷物が多くて不可能だったのが悔やまれる。

やがて、由比 P.A. を過ぎて少し行ったところで、見慣れた景色に遭遇。
うーん、ここは掛川 I.C. か。OpenCafe2000 の帰路で乗り込んだ I.C. だ。
もうこんなところまで来たのか。想像していた以上に、東京って近いなと思う。
なお、この付近には結構沢山のレーダー式オービスが設置されているのだが
レーダーデテクターがほとんど反応しない。オービスが死んでいるのか?
それとも、私のクルマのレーダーデテクタが死んでるのか?(汗)

レーダーはともかく、掛川 I.C. 過ぎてから後の体感ペースはかなり早い。
いつもなら立ち寄る浜名湖 S.A. も、朝飯でも昼飯でもない時間だったので通過。
結局、立ち寄った休憩所は、由比P.A.、牧之原S.A.、上郷S.A. の3つだけ。
ほとんど休憩をしなければ、必然的に平均速度も上がる寸法だ。

なお、大垣を過ぎた先は山岳地帯になるため、積雪の心配(期待?)もあったが
関ヶ原付近の山影に若干の雪があったぐらいで、あとは眩しいぐらいの晴天。
少しぐらいは雪に見舞われるだろう、という今回の旅行の読みは完全に外れ、
結局、最初から最後まで、晴れまたは曇り、悪くても雨で収まった。
まぁ、無用なトラブルがなくて良かったのかもしれないが・・・

その後も快調に流れ続け、結局12時半頃に京都着。
ここまで来てようやく燃料計が心もとない位置を示しだしたので
いよいよ諦めて給油する。420km で 21.0L。20km/L だ!。新記録である。
巡航速度をもっと落とせば、22km/L ぐらいまでは伸びるんじゃないだろうか?
いやぁ、軽さというか・・・小さい前面投影面積は勝利、って感じである。

近所のカレー屋に立ち寄って少し遅い昼飯を食い、そこで旅費を精算。
最後に AZ-1 氏を送り届け、帰宅する。時計の針は 15時前であった。
車内を掃除し、オイル量やら何やらを点検。特に問題は無し。

ってことで、東京往復の任務は無事完了。

また来週、よろしく!>カプ


2/9

先週の東京行きで、何か妙な菌でももらってきたのか。
週末に近くなってきた時点で、久々に猛烈な風邪を引いてダウン。
とは言っても、熱が出る方面ではなく、鼻水やら咳やらが出る方向で強烈。
市販薬を飲んで誤魔化そうとしてみたが、一向に収まる気配がない。
このままでは仕事にも支障を来たしかねないので、金曜日は定時で帰宅し
医者に行ってクスリをもらう(幸い、ただの風邪と診断された)。

そいつをグビッと飲んで 13時間ほど眠ってみると、効果覿面。
次の日、すなわち今日は起床早々からグッとご機嫌な状態になった。
まだ若干喉は痛いし、声もおかしい。しかし、風邪度は明らかに低い。

ということなので、朝飯を食ってユックリして体力を回復したのち、
昼前にゆっくりと買い物に出かける。目的地は STRAIGHT とホームセンター。
まずは STRAIGHT に出かけ、液体ガスケット(スリーボンド 1207)を購入。
これは相当昔に購入したことがあるものだが、一回使っただけで中身が全て硬化。
チューブの外装(アルミ)を剥いてみると、チューブの形をしたガスケットが
固化した状態で出てきたという情けない状況になっていたので、改めて購入。
他にも、清掃&ゴミ飛ばし用のブレーキクリーナー缶を1本購入する。
帰り道で本屋とニックに寄り、今月号の AM およびプラスチック用のプライマー、
エンジンフォーミングクリーナーを購入(使うか使わないか不明だが)。

帰宅。一通りの道具と材料が揃った状態になったので、明日に作業しようかと
思ったが、天候はそれほど悪くない。今週末はずっと天候が悪そうなので、
少しでも天候が良いうちに、作業を進めてしまいたい・・・

なんてことを考え始めると止まらない。気が付くと、工具をズラズラと揃え
ラジエターの下に受け皿を置いて LLC を抜き取り始めている自分がいた ^_^;
まぁいいや。気分がノッっているうちに作業しちゃおう。

水を抜きながら、タイミングベルトカバー前を走っている2本の鉄パイプに
接続されているゴムホースを引っぺがす(錆によって固着しているのだ)。
抜いたホース全てにティッシュペーパーで詰め物をし、ネジ3本を緩めて
パイプを取り去る。その前に、10mm のボルト1つを緩め、オイルレベルゲージを
取り去ることを忘れずに。こちらも、ゲージを抜いたあとの穴には詰め物をする。
さらに、カムカバー上を走っているパイピング類を外し、こちらも詰め物。
邪魔なものが取れたので、ブレーキクリーナーを吹き掛けてゴミを飛ばす。

続いて、クランクシャフトプーリーボルトを緩める。一度でも緩めていれば楽勝。
ボルトが取れたら、軽く揺さぶりながら、プーリーをクランクシャフトから抜く。
こちらも、錆び付いていなければ楽勝(水が入る構造ではないので大丈夫のはず)
プーリーを取ると、オルタとコンプレッサーのベルト2本も同時に外れる。
取るものが取れたら、クランクシャフトプーリーボルトをもう一度捩じ込む。

続いて、タイミングベルトカバーを固定する残り4つのボルトを外す。
早くも、タイミングベルトとご対面。目立った劣化はない模様。
先ほど捩じ込んだクランクシャフトのボルトに工具を噛ませ、クランクの位置を
1番の圧縮上死点にもってくる(クランクシャフトプーリーの合い印で確認)。
最後に、カムシャフトプーリーとの合い印を水性のマーカーで付けておいてから
テンショナーのボルトを緩め、タイミングベルトを取り外す。

・・・っと、その前に、大変に重要な作業が残っていた。
今回はカムカバー(カムシャフトホルダーとも言う)を外すことになるので
カムシャフトプーリーを外さなければならない。カムシャフトプーリーは
物凄く強い力で締め付けられたボルトによってカムと結合されている。
(およそ 7kgm〜10kgm。足回りのボルト並み)これを外さねばならない。
電動インパクトドライバーの最大トルクは 9kgm なので、おそらくは
このボルトを緩めることはできないだろうと考える(実際、無理だった)

というわけで、これを外すために大変に強い力を掛けてやらねばならないので、
カムシャフトプーリーには頑丈な回り止めを施すことになる。しかしながら、
回り止めは専用工具ではないので、完璧にきっちりとはまるわけではない。
強い力を掛けると、何かの拍子で外れ、ボルトを緩めようとしていた手が
そのままの勢いでカムシャフトを回してしまう可能性も充分にありうる。
その際、タイミングベルトを外してしまっていると・・・

カムだけが勝手に回り、ピストンとバルブを突いてしまう可能性もある。

そんなことだけは避けたいので、ベルトを外す前にボルトを緩めるわけだ。

なお、この心配は見事に的中し、緩めている最中に一度ばかり
固定具が外れ、30度ほどカムシャフトを回してしまった。幸いなことに
ベルトを掛けていたから何の問題もなかったが・・・(汗)

結局、鉄パイプやら何やらの物々しい道具を持ち出し、渾身の力を込めることで
カムシャフトプーリーを固定するボルトを緩めることには成功する。
今回の作業の中で、おそらく一番大変と思える部分であった・・・

カムシャフトプーリー以外は、弱い力で固定されているものばかり。
ボルト4本で固定されていたタイミングベルトカバー(裏)の鉄板を外し、
「の」の字を逆向きに描く順番で、カムカバーを固定する16本のボルトを抜く。
ボルトを緩めるたびに、少しずつ浮き上がってくるカムカバー。
バルブスプリングの力で押し戻されているんだな・・・

完全に浮き上がったカバーを掴み、デスビを付けたままでカムカバーを降ろす。
縁側に敷いた新聞紙の上に、上下逆向きにして置く。中身はこちら↓



写真ではわかりにくいが、カムカバー内部は薄金色っぽい焼け色が、多少
ついている。しかし、7万km 少々走っているにもかかわらず、スラッジは
隅から隅に至るまで、一切付いていない。潤滑が悪く、ブローバイが立ち昇る
条件としては劣悪なはずのカムカバー内部がこれほど綺麗であることに、ニヤリ。
オイル管理が適切(か、オーバークオリティ ^_^;)であることを示すものだ。
マイク○ロンなんか入れてたら、こうは行かなかったろうと思う。マジで。

内部の様子は確認できたので、カムシャフトを固定する裏フタとデスビを外し
静かにカムを抜き取る。カムシャフトホルダーとジャーナルのクリアランスが
ぎりぎりなので、抜き取り作業1つにしても恐る恐るって感じである。

カムシャフトが抜けたので、エンジン前側に入っているカムシャフトオイルシール
および、フタの部分に入っているガスケットを交換する。必要ないかとも思ったが
EX 側のオイルシールから、若干のオイル漏れがあったようだ。替えて正解か。

なお、カムシャフトホルダーの内面(ジャーナルを保持する部分)を見ると
ホーニングされたエンジンのシリンダのように、微細な傷が無数に入っていた。
指で触っても引っ掛かりを感じるわけではなかったし、磨耗したという感じでも
なかったので問題とはしなかったが、潤滑条件はあまり良くなかったのだろうか?
少し気になると同時に、オイルを再吟味したほうがいいかなぁと思ったり。

確認が終ったので、再びカムを挿入し、裏フタおよびデスビを固定。
なお、F6A DOHC のデスビは、はまるべき角度にしかはまらないように
切り欠きが作られているので、組み立てで悩む必要がないのが有難い。
続いて、本題のカムカバーガスケットを溝から引っ張り出す。コイツが・・・
本来のコイツはゴムのはずだが、熱の影響を受けたせいか、ゴムではなく
ほとんどプラスチック様の固さになっていた。外すときに折れたりもした。
こりゃあ、液体をシーリングすることなんて、不可能ですわな・・・

ガスケットの入る溝を脱脂し、新品のゴムゴムしい(謎)シールをはめる。
ついでに、合わせ面全体に液体ガスケット(1207B)を薄〜く塗りつける。
不要かもしれないが、念のためってことで・・・。

こうして全ての準備が終ったので、いよいよ合わせ面を脱脂して
エンジンにカムカバーを乗せてみる・・・んが、

カムカバー内に残ったオイルが、合わせ目に垂れてくる(涙)

これは迂濶であった!

3〜4回ほど、カムカバーを乗せてオイルを垂らして外して脱脂、を繰り返す。
最初っから、カムカバーを引っくり返した状態で長時間放置しておいて
不要なオイルを抜いておけばよかったなぁ・・・無駄な時間を使った・・・

何度目かのチャレンジでオイルも垂れてこなくなったので、いよいよ本結合。
HLA の上に乗っているだけのロッカーアームなどを動かさないように注意しつつ
カムカバーをソロリと乗せ、「の」の字を描くようにしながら 16本のボルトを
規定トルク(100kg-cm)で締め付け。ここの締め付けには、去年の今頃に購入した
KANON のプレート型トルクレンチを使う。そこまで神経質にやる必要なし? ^_^;

こんな感じで、予定していたよりもずっと早いペースで作業が進んだ。
これ以上の組み立ては明日でいいや、っていうことで、丁度日が暮れたこともあり
道具類を一旦片付ける。残りの作業は、全部明日に・・・

とは行かない。

一番時間のかかる作業・・・錆落としと再塗装が残っている。
タイミングベルトカバー(裏)に貼り付いている朽ち果てたウレタン緩衝材を
メリメリと剥した(これも新品を用意していある)ところ、接着面が見事に
サビていたのを発見してしまったためだ。錆を見つけたら放置はできない。

しょうがないので、まずは何故かこびりついている脂汚れを丁寧に落とし、
(こんなところにまで油漏れが回っていたとは・・・タイミングベルトに
漏れた油が付着していなかったのは不幸中の幸いだ。恐るべしは油漏れ)

日が暮れてからワイヤーブラシと耐水ペーパーでサビをシコシコ落とす。
続いてレノバスプレー、およびシャシーブラックスプレーによって防錆処理。
熱風乾燥機(人は灯油ファンヒーターと呼ぶ)で強制乾燥させてから
新品のウレタンモールを張り直す。見るからに新品チックになった。
細かい点ではあるけれど、少しずつ綺麗になっていく様子って、いいよね。


2/10

エンジン回りを触るときって、中腰作業が続くわけなので
どーにもコシが痛くなって困る。ので、昨晩は 23時頃に睡眠。
そのお陰で、実に健康的に・・・朝7時に起床。しかし、

小雪がぱらついていた。

さっ、寒ぅ・・・しかし、カムカバー自体は、昨日中に装着済み。
やっぱり昨日のうちにやっておいて正解だった。多少降っていても問題なし。
ということで、防寒装備に身を包み、残った部品を組み立てる作業を開始。

今後しばらく見ることもないであろうエンジン前面(ウーポンの上付近)を
丁寧に清掃し、オイル染みを全部取る。その後、昨日のうちに作っておいた
タイミングベルトカバー(裏)をネジ4本で装着。続いて、カムシャフトに
カムシャフトプーリーを仮固定する。指先でボルトを締める程度にする。
昨日述べたように、工具が滑り、誤って回ってしまった時のことを考えて
本締めはタイミングベルトを掛けてから行うこととする。

エンジンのしての態を成してきたので、タイミングベルトを先に装着。
外すときに、カムシャフトプーリーとの合い印をつけておいたので、
装着位置は問題なし。が、その目印通りにベルトをかけるのに、少々苦労する。
強力な洗濯ハサミがあれば、話は早かったかも(仮固定しておけるから)。
テンショナープーリーのバネが意外に固かったので、ベルトに余裕を作れず
ちょっとばかり難儀したが、全てのプーリーに少しずつベルトを掛けていく方法で
なんとかベルトを一回り収めることができた。テンショナーをいったん仮固定し、
クランクシャフトを数回ほど回して弛みを取り、テンショナーのボルトを本締め。
その後も数回ほどクランクを回し、全ての合い印がちゃんと出ていることと、
ベルトに脂汚れなどがついていないことを確認(汚れていたら清掃)。

何度も確認して、タイミングは OK になったので
ベルトのかかり具合いを確認したのち、カムシャフトプーリーに回り止めを
噛ませ、9kg-m のパワーでエイヤッとカムシャフトのボルトを締めつける。
この固定も完了したら、いよいよタイミングベルトカバーを装着し、
カバーの下側3個所のボルトを止める。

続いて、エンジン上側を通っていた鉄製のパイプを装着し、ホースを接続。
これは特に問題なし。ついでに、外していた点火系の線などもしっかり装着。
接続後、何度も確認して、イージーミスが無いように注意。

ここまで来れば、残るはあと少し。
ウォーターラインを構成をするパイプをタイミングベルトカバー前面に装着し、
ゴムホースを4本をバンドで接続。いつものことながら、ゴムホースの固定具を
つけるのが大変に面倒で困る ^_^; 場所が狭すぎるため、工具が使いにくい・・・

水回りが接続できたので、最後にオイルレベルゲージのパイプを固定。
・・・・って、まだ残っていた。クランクシャフトプーリーとベルトだ。

まず、オルタとコンプレッサーのベルト2本をそれぞれのプーリーに掛ける。
その後、クランクシャフトプーリーを斜めにしながら、2つのベルトを掛ける。
この状態でプーリーを正しい向きにすると、一度にベルトを掛けられる寸法。
ちょっと空間が狭いので手が痛い気味だが、ベルト掛けは断然ラクチンだ。

ベルトがかかったプーリーをクランクシャフトに嵌め込み、ボルトで固定。
ギアを5速に入れ、規定トルク 6kg-m でよいしょっと締め付ける。

これでようやく、組み立て作業は全部完了。

余ったネジや締め付け忘れ、配管忘れなどがないことを何度も確認してから
ラジエターのドレンコックを締め(一晩以上掛けて抜き続けたのだ ^_^;)、
2年前から買い置きしていた LLC(汗)を注入。およそ 2L ほど入った時点で
一杯になったので、アッパーホースを揉んでエアを抜き、もう少し入れる。

準備は全て完了したので、いよいよラジエターのフタを開けたままにして
バッテリーのマイナス端子を接続し、運転席に戻ってセルを始動する・・・

カン、カンカンカンカンカンッ!

エンジンから聞こえてくる、甲高くて大きな金属音(大汗)
ええっ!?なんだこの音は!?何か組み付けミスしたっけ!?
おもいっきり焦るが、こんな音が鳴るような心当たりはない。
何度も何度も、慎重に確認したはずだ・・・

幸い、2〜3秒でこの甲高い音は消えた。すぐにエンジンを停止せず、10秒ほど待ち
その後に一旦エンジンを停止してから、祈るような気持ちで再始動を掛ける。
一応、あの心臓を抉るような音は消えたが・・・かなり不安な感じ・・・(涙)
結局その後、音は全く再現せず。空ぶかしで 9000rpm ほど回しても
異常な音は無し。油が抜けていたからだろうか?要観察か・・・

ともかく、始動してアイドリングしてくれていることに一安心。
始動時に1度だけ鳴ったカンカン音以外は、特に怪しい音は無し。
そのまま、冷却系エア抜きの為にアイドリングを継続する。

エンジンが暖まってくるに従い、エキマニ付近からうっすらと煙が立ち上る。
どうやら、エキマニ付近に残っていたオイルが燃え出したようだ。
しばらく放っておくと、やがて煙が出なくなった。よしよし。

30分ほどかけて簡単なエア抜きを施したのち、冷却水を一杯まで入れて
フタを締める。リザーバにも冷却水を一杯入れておく。完全にエアが抜けるまで
リザーバの水位がじょじょに減っていくはずなので、要観察である。

作業が完了したので、エンジン回りの油汚れを軽く清掃。
続いて一応、タイミングベルトを外したりしたということなので
タイミングを計っておくことにした。完全暖機が完了しているので好都合。
針金を1本持ち出し、ダイアグノスティックコネクターの C 端子と D 端子を
短絡。イニシャル点火タイミング(&恐らく ISC デューティーも基準値)に
設定する。アイドルアジャストスクリューを回してアイドリングを 950rpm 前後
(正確な回転計がないので目分量・・・というか耳分量?)に合わせてから
1番の高圧コードにタイミングライトのケーブルを接続し、クランクプーリを
照らす。小さな切り欠きが作られているので、そこを見れば良いはず・・・

うーん・・・BTDC 2°か。

全ての電気負荷は切っているはずなんだけど。ちょっと遅すぎないかい?(汗)
ちなみに、基準値は 5°±1°@950rpm。3°近くも遅れていることになる。

調整したかったが、バルクヘッド近くについているデスビの固定ボルト
(トルクス T40)を回せるような工具がないので、今は調整できない(涙)
長いビットだとバルクヘッドに当たるので、ものすごく短いものがないと。
工具を探しに行くついでに、試走ということで京都市内へ烈豪。

最初は軽く、そして異音に耳を澄ませつつ負荷を増やしながら走る。
ドライバビリティーを含め、特に異常な点はナシ。3°ほどの点火時期の遅れも
有意差は感じられず。おかしいなぁ。計測方法が間違っていたか?まさか・・・

まず、短い T40 のビットを探しに STRAIGHT に行ってみたが、無かった(涙)
ついでなので、4E エンジンのオイルフィルターの径を聞いてみたところ、
64 か 65mm と言われた。ってことは、F6 用のがそのまま使えるらしい。
そろそろ EP82 のオイル交換の時期であるし、フィルターも替えなきゃと
思っていたわけだが・・・工具が共通であれば有難い。早速フィルターを買おう。

STRAIGHT を辞してスズキ共販に寄り、エンジンマウント etc. を受け取る。
価格は \8k。大変に痛いが、何事も勢いってのが肝心である(涙)
もののついでに、ミッション O/H 作業をしてもらったときの見積もりを聞く。
ギア抜けが起きるほど深刻ではないが、ダブルクラッチを踏まないかぎり
1速にスンナリ落とせないというのはかなり問題であるからして・・・
結構かかるんじゃないかと思っていたのだが、ミッションの積み降ろしおよび
O/H の作業工賃は \33k らしい。あとは、交換する部品代ってとこらしい。
工賃は思ったよりも安いなぁ(実は、ギアとかハブスリーブが高いのだが)。
1速の入らなさは深刻な状況だから、夏ボが出たら修理に出すことにしよう。
さらについでに、ホームセンターに寄ってから帰宅。工具は見つからず。

一旦諦めて、今度は EP82 に乗り換える。勢いに任せてオイル交換。
まず、カーショップに行って 4E 用のオイルフィルターを購入。\950。
さっさと帰宅して EP82 を坂に乗せ、暖まったエンジンからオイルを抜く。
オイルの抜き取り作業と並行して、オイルフィルターを外しにかかる。
実は、EP82 のオイルフィルターは外しにくい。エンジンの手前(排気側)の
上のほうに、斜め上向きになって装着されているのだが・・・

エキマニとパワステポンプの間の狭い空間の奥にあるのだ。

しかも、手前にはサクションパイプが走っており、手を突っ込む隙間もない。
あまりにもメンテしにくいその構造は、およそトヨタらしくない ;_;

しょうがないので、サクションパイプを取り外すところから作業開始。
幸い、エキマニは思ったよりも熱くなかったので助かった。F6 用の
オイルフィルタレンチをガバッとかぶせ、渾身の力で回して取り外す。
エンジンブロックの真横に直接取りつけられる形式になっているので
オイルフィルターのパッキンが当たる座の清掃に手間取る。奥過ぎるのだ。
鋳物の肌で指先を何度も切りそうになりながら、がんばってゴシゴシと清掃。
その後、買ってきたフィルターにオイルを塗り、シュルシュルと捩じ込んで完了。
しかし、カップ径が同じとはねぇ。ひょっとして、フィルター自体も共用できる?

フィルターの交換が完了したので、ドレンに新しいパッキンを入れて締め付け
じょぼじょぼ〜っとオイル(実は余り物のブレンド油・・・)を入れて作業完了。
一応、新油は規定量よりも少々多い 3L (規定は 2.5L)ほど入れたのだけど、
エンジンを停止した直後では、オイルゲージの F と E の真ん中どまりだった。
まぁいいか。かなり大量のオイルがヘッドに回っとるんじゃろう、と考える。
という感じで、EP82 のオイル&フィルター交換完了。まだ 54500km。

ふぅ・・・今日はなんだか、色々な作業をしたような気がするなぁ。
とにかく中腰作業が多くてかなり疲れたので、しばらく部屋にてくたばる。
あ〜腰が痛くてくたばるとはねぇ〜年食ったなぁ〜(涙)

ややあってから起き出し、今度こそは・・・ということで
カプチの点火時期の調整に使える道具(短い T40 ビット)を探しに出かける。
上手い具合いに、近所のホームセンターにて板ラチェット&ビットを見つける。
この板ラチェット、普通のものとは違ってビットがラチェット内に埋まる構造。
つまり普通の板ラチェットは、ビットの長さ+1〜1.5cm 程度の高さになるが
この板ラチェットは、ビットの長さ+数mm 程度に高さが収まるのだ。
まさに、おあつらえ向きッ!決して安くない \1.3k ほどを払って購入。

帰宅してから、調整に再挑戦。
まずはデスビの固定ネジを緩めるために、点火コードを抜いて
工具を振れる場所を確保。それからデスビの固定ネジを2つとも緩め、
点火コードを元通りに戻して始動する。あとは、エンジンを回しながら調整・・・

する予定だったが、予想外のトラブルが起き出した。

エンジンは始動するものの、アイドリングが全然安定しない。

まるでアイドリングに必要な空気が全然供給されていないかのように、
「ボッ ボボボッ ボッ ボッ ボボッ ・・・」っと失火気味で回る。
なおかつ、回転もほとんど止まりそうな程度にしか上がってこない。
あっ、あれっ?吸気回りがどっか詰まったかな?

始動時にちょっと安定しないなんてことは、たまにあることなので
今回もそうかと思い、軽く吹かしてみる・・・しかしやはり、安定しない。
しかも、吹かしている最中ですら、なんだか失火気味で音が安定していない。
単に吸気量が足りないだけなら、アイドリング時には咳き込むものの、
アクセルを開ければ安定して滑らかに回転が上がっていくはずだ。

これは妙だ・・・と思って、カプチの後ろをみると

マフラーから出てくる排気が妙に白い。

しかもなんだか、妙に臭い・・・生ガスというか、干し草の匂いというか・・・
いかん。これは、これは、これは、何かがおかしくなっているッ!

さっきまで快調に回っていたのに・・・とにかく一旦エンジンを止め、考える。
まず、生ガス臭いということは、ガスは正しく噴射されているということだろう。
・・・さっき点火プラグを抜いたから、接触不良で失火を起してるんだろうか?

点火系の不良を疑う。もう一度エンジンを始動し、アイドリング状態のままで
デスビのコードに指をかけ、デスビから高圧コードを抜く(注意:危険です)。
しかし、1〜3番のどの高圧コードを抜いても、抜いたコードの先とデスビの間で
激しくも美しい火花が散っている(汗)。その火花が飛ばなくなるぐらいまで
コードを遠ざけると、まさに失火したような感じで調子がおかしくなる。
ってことは、全気筒とも、ちゃんと点火してるってことだなぁ・・・う〜ん?

・・・ひょっとして、タイミングベルトの歯が飛んだか?と思って
タイミングを見るが、こちらは BTDC 2°でピッタリ安定していた。
これでもないのか・・・一体、なんなんだ?カムカバーの組み付けミスで
ロッカーアームがおかしくなったか?とも思ったが、音は至って正常だ。

原因が全然わからなくなったので、生ガスで触媒が焼けてしまう前に
エンジンを切ろうとして運転席に戻ったとき、インパネの右上のほうに
妙なランプが付いているのに気が付いた。

・・・ターボランプだ。ターボランプが点灯している。

・・・ちょーーーーっと待て。

ターボランプって確か、インマニが正圧近くにならないと
点灯しなかったはずだよな・・・なんで、アイドリング状態で点いているんだ?
まさか、ターボが逝かれたのか?と思ってブースト計を見るが、-350mmHg と
ブレもせず、ほぼ正常な値をバッチリ指していた。圧力は正常だ・・・

うーん、なにかインマニ付近のパイピングが外れたのだろうか・・・と
エンジンルームのインマニ付近を、目を皿のようにして観察すると

あったあった。原因が見つかった。

インマニの後ろ端に付けられているフィルターから、プレッシャーセンサー
およびフュエールプレッシャーレギュレーターへ行くゴムパイプがあるのだが
どういう理由かは不明ながら、このパイプが外れてしまっていたのだ。
(高圧コードを抜く際に指が引っ掛かって、一緒に抜けたのか?)

つまり、プレッシャーセンサーとプレッシャーレギュレーターには、大気圧が
かかっていたことになる・・・ははぁ、なるほど!これを元に戻してやると
途端に回転が安定した。抜くと、また先ほどの状態に逆戻り・・・

つまり、大気圧をインマニの圧力と勘違いしていたわけだ>ECU &燃圧系統
そりゃあターボランプも点くし、燃料も大量に吹いちゃうわけだわな。
燃料を大量に吹いてしまったらちゃんと燃えなくなるから、回転は安定しないし
生ガスが大量に残って排気が臭くなるわけだ。はいはい・・・(笑)

原因がわかったので一安心。
そのままエンジンを暫く回し、カブったプラグを焼いたあと、
針金でイニシャル点火時期にセットし、タイミングライトで BTDC 5°に設定。
これでもう、レギュラー仕様としてはバッチリのハズ。

腰の痛みが極限に達してきたので、今日はここで店じまい。


2/11

3連休の最後の一日。腰に加え、下半身全体が筋肉痛(涙)
回復のため、昼過ぎまでマターリと過ごしたのち、DISCPIER に出かけて
怪しげな男声著名ソング集の CD を買ってしまう。APOLLO たらいう題名だ。
個人的には、ラッセル・ワトソンの「明日に架ける橋」が妙に好きである。

それはさておき、往復道で点火時期を合わせた成果(?)をチェック。
やはり今までは酷かったのだろうか。アクセルレスポンスとパワーの出方が
明らかに良好になっている。今までは、加速がワンテンポ以上遅れていた。
3速での加速(〜120km/h)も、かな〜りパワフルになったと感じた。
この辺りは単に、今日の気温が滅法低いからかな?まぁいいや。

帰宅後メシを食い、残ったメンテナンス。
クランクプーリーボルトを 6kg-m で締め直すことと、
オルタベルトのたるみを取ってきっちりと張り直すことと、
オイルまみれになっているエンジンの EX 側を清掃すること、
左フロントのショック取り付けボルトを交換すること、
そしてリアショックのプリロードを上げること。以上。

別に、どれもこれも来週の土曜日にやりゃ〜いいことなんだけど
なんでも天候が悪くないうちにやっておかねばならない、ということで。

フロントを軽くジャッキアップして、作業開始。
まず、クランクプーリーボルトの締め上げは、いつものように
5速に入れてサイドを目一杯引いて行う。ぐにゅっとした感触を感じつつ
6kg-m に設定したトルクレンチが「カチッ」と鳴るまで締め上げてやる。
上からだと工具を振るスペースがないが、下からだと余裕一杯で楽々。

続いて、オルタベルトの張り調整。こちらも特に問題なし。
オルタを固定する上側のボルトを弄るには、振れ角の小さな板ラチェットが
必要になるが、これは所有しているので問題なし。ストレートメガネで
オルタをぐいっと引っ張って張りを調整し、固定ボルトを締める。5分で完了。

ショックの取り付けボルトの交換は、インパクトドライバーのお陰で3分で完了。
足回りのボルトは回り止めが強力な上に、工具を振るスペースが余り無いので
締め緩め作業がけっこう面倒くさいのだが、インパクトを使えば「一撃」である。
セルフロックナットを緩める作業など、例えようもないぐらいラクチンになる。
今日この時ほど、インパクトドライバーの凄さを思い知ったことはない・・・
ヒョイッと緩めてボルト&ナットを交換し、ヒョイッと締めて完了って感じ。
(もちろん、最後にトルクレンチで本締めは行ったが)

エンジンの EX 側の清掃は・・・まぁ、地道にやるしかない。
9日に買ってきたブレーキクリーナーの缶を使い果たす勢いで、汚れに向かって
プシューッと溶剤を吹き付けてやる。どんどん流れていく油汚れ。気持ちイイ ;_;
だいたい綺麗になったかな〜ってところで溶剤も尽きたので、作業終了。

最後に残った、リアショックのプリロードは・・・便利な道具は無し。
泥汚れを落とすブラシで汚れを落としつつ、地道に作業を進める ;_;
正確なところは、来週日曜に一周でも走ってからでないと言えないだろうけど
ギャップでの激しい突き上げ=縮み側が足りていないと考え、プリロードを
14mm ほど上げる。その分ケースは 14mm 伸ばし、車高はそのままに保つ。

ココまで作業をやった時点で、気力が完全に尽き果てる。
続きは来週・・・(ヘナヘナ)


2/16

明日は、今年の行く末を占う上で重要な TTW 第1戦だが、
気象庁によれば、無情なことにピンポイントで雨が降るらしい。
今日は朝から、超いい天気だというのに。萎れるね。
まぁ、今日は今日でイロイロとやることがあったから、イイのだけど。

まずはあまりにもクルマが汚かったので、軽く全体を水洗いしてやる。
洗車の際、ついでに下回りとホイールアーチ内にも、水をぶっかける。
本当はブラシで洗ってやればいいのだけど、それは春先にということで。
外回りをピカピカにしてから、本日予定していた作業にかかる。

といっても、点検類と作業見積もりが主だけど。
まず、先週に受け取りに行ってきたエンジンマウントを交換する方法を
マウント回りをじっくり見ながら考えたが、エンジン側のボルトの脱着が
かなりむずかしそうな雰囲気だ。特に排気側は、工具を回せるスペースがない。
タービン類を降ろせば問題は無くなりそうだが、それは面倒すぎるしなぁ。

なんてことを考えつつ、交換したカムカバーガスケットからのオイル漏れを観察。
IN 側一番奥のボルト付近に微細なにじみが出ているが、あとは一切問題なし。
これはもう8割方 OK だということで、目的達成としてしまおう。

テキトーなところで目を瞑って、その他の部分の点検にかかる。
その最中、何となく胸騒ぎがしたので、エキマニカバーを外して
赤錆色も美しい(?)エキマニ表面をじっくりと観察してみる。

「2」の刻印の直ぐ外側に、3cm ぐらいの亀裂が走っていた。

ナンタルチア!(c)大泉滉

まだまだ、よ〜く目を凝らして見なければ判らない程度の微細な亀裂だが、
いずれ成長していくことは避けられそうにない。・・・ああ出費が(涙)

さらに良く見ると、いつものパターンってヤツで、マニとタービンを繋ぐ
3本のボルトのうちの1本が気持ちイイぐらい緩んでいたので、締める。
ついでに、一見締まっているようにも見える他の2本はどうか?と思って
工具を当てて回してみると、こっちはビクとも動かないぐらい固く締まっていた。
んー?試しに緩めてみると、こっちもビクとも動かなかった(汗)
こっ、固着しとるぞ、これ・・・

こうやって勢いがついてしまったら、もう止まらない。
いずれ来るエキマニ交換に備え、固着ボルトは今のうちに打ちのめーす!
こういう時こそインパクトの出番よ、と考え、12mm のソケットでインパクト攻撃。
しかし残念ながら、インパクトの力をもってしても、数mm ほど緩めるのが精一杯で
2本とも途中で止まって、ビクとも動かなくなった。こりゃ本格的にダメだ。

選択の余地はない。隙間から、外国製浸透性潤滑剤の雄(?)WD-40
ブーッと多めに吹き込んで、待つこと3分。インパクトを当てて再度挑戦。
ほんの少しだけグズッったものの、ネジが折れることもなく、見事に緩む。
ああ、文明の利器・インパクトと WD-40 の力は偉大であるかな。

さて、抜けたボルトであるが、これを見ると何故固着していたかわかる。

いくつもの山が、むしられたように欠けていた。

見事なまでの固着。左足回りのボルトと同じだ。こらダメである。
では?と思い、今度は暗いネジ穴を覗き込むと、鉄屑が内壁に貼り付いて
穴が小さくなっていた。あれはボルトの山の成れの果てってやつだろう。

ちなみに、抜けた2本ともがこの体たらくである。
いかにもこれはマズイ状態だなぁと思い、復旧の方法を考える。
まず、同じ径(8mm)の新品ナットを工具箱から出し、ボルトに合わせてみる。
最初の数山まではスッと入ったが、山が欠けた辺りでガチッと引っ掛かる。
山がツブれただけならまだしも、周囲の山を巻き込んで歪めてしまったようだ。
仕方なく、ボルトのネジ山を三角ヤスリで修正してみるが、ナットは入らない。

数十分ほど格闘したが埒があかないので、不本意な出費ではあるものの
2本のエキマニボルトを仮止め(緩まないところまでインパクトで捩じ込む)し
近所の DIY センターに出向き、ネジ山修正用タップ&ダイスを購入。\2k。

帰宅直後、エキマニの冷える間を与えず、さっきのボルトをインパクトでぶち抜き
タービンのねじ山を埋め尽した金属屑を、8mm のタップで綺麗に掃除してやる。
(ボルトのほうも 8mm のダイスに通してみたが、意外にもこちらは引っ掛からず)
このようにして、無惨に崩れたねじ山を取り除いてやることで、ボルト2本は
インパクトではなく、ハンドパワーを与えるだけで元の場所に収まった。
夏目漱石2名の尊い犠牲により、世界は救われた。敬礼。

まぁいずれにしても、このボルトは注文しとかんといかんなぁ、と思いつつ
とりあえずエキマニ回りの修理が終ったと思ったところで、AZ-1 氏から電話。
今(昼)からオイル交換にやってくるそうな。んでは、昼飯は食わずに待とう。

暫くの後、オイル類を一揃い買い込み、ヘロヘロとやってきた AZ-1 氏。
いつものように注入工具を忘れてきたとのこと。ああ全然問題なし。
君の持ってきた、そのキムタオルキムワイプさえあれば。
(私の通貨単位は「キムタオル」と「ココイチカレー」である)

走行直後で熱いうちに、ドレンからミッションオイルを抜き取る。
前回交換後から走行距離がさほど進んでいないので、見た目の汚れは少ないが
やはり、きわめて微細な鉄粉は大量に浮いていた。抜かれたオイルの中を、
まるで味噌汁の味噌みたいな様子でムラムラと淀みながら渦巻いている。
これが、デフの性能を維持するためにはオイルの定期交換が必要な由。

つづいてエンジンオイルを抜き、並行してオイルフィルターを取り外して交換。
AZ-1 氏が購入してきたものは、\1080 とちょっと高い気味の値段だった。
やはり、オイルフィルターは安いものを見つけたときに買い貯めするのが吉か。
なお、抜けたエンジンオイル(K-SPEC)は、いい焦げ色をしていた。問題なし。

そんな感じで、AZ-1 の下に潜り込んでオイルを抜いたりしてるうち、
1歳少々になる甥っ子を連れて、実姉が遊びにやって来た。
幼い甥の目の前で、ヨレヨレのツナギを着てクルマの下に潜る私。
人生それなりに踏み外す危険性が高いから、間違っても俺に似るなよ。

オイルサーバーを持ってくるのが面倒だったので、ミッションオイルは
自然落下法で注入することにした。つまり、上からホースで垂らし込む方式。
FR のカプと違って、MR の AZ-1 はミッション回りが吹き抜けなのでね。

道具は、オイルキャッチタンク作成時に使っていた耐油ホースに、
どこかの安売りで買い込んでおいたジョウゴを組み合わせて作成。
冬場だからチト辛いかなぁ〜と思いつつ、試しに 1L 分のミッションオイル
(75W-90)を入れてみるが、思ったよりも素早く油が入っていくデナイノ。
透明なホースなので、オイルが入っていく様子もはっきり判ってよろしい。
しかもポンプを使わなくていいので、後始末が楽でよろしい。採用。

自分では 1L だけ入れて、あとの 1L は AZ-1 氏に注入を任せる。
その間に、E/G オイルを注入。愛用中の特製オイル注入タンク1号機
(単に、飲用水運搬用のホース付きタンクに目盛を振っただけ)
使ってサッサと 3L 分の BP Mini Turbo を注入。これで作業完了。

油脂類一式替えて、後始末等を含んで2時間ちょいってところ。
お駄賃として、ココイチでカレーをおごってもらう。時間工賃 \445。
カレーこそが、我動力源。辛いカレーさえあれば何でもやりまっせ。

その後、氏はココイチの駐車場で、ブロック壁へと謎の前突実験を敢行。
その際、衝突の衝撃でボンネットのロックが外れてパクッと開くという、
カリ城に出てくるカジノの用心棒もマッツァオのリアクションをこなす。

まぁ、ブロック壁への衝突は極めて軽かったので、笑い話にもなる。
あれが壁じゃなくて黒塗りの893 入りベンツだったりしたら・・・(汗)
彼も今は随分と「ツイてない週間」(理由は省略)だったようだが
クルマへのダメージもほとんど0だったし、今回の件については
不幸中の幸いといったところ・・・かな。メゲるな AZ-1 氏。

AZ-1 氏帰宅後、ようよう暗くなりゆく山ぎわを眺めつつ残りの作業を行う。
まず4輪のブレーキからエアを抜いてから、本題:Fスタビの偏りを修正する。
スズスポのFスタビには、一応ズレ止めのためのゴムリングがついているのだが
私が買ったモノはカシメが甘く、少し走っただけでスタビ全体が左側にずれる。
これの対策として、ゴムリングの横に、頑丈なホースバンド2本を噛ます。

今日一日いろいろなボルト相手に頑張ってくれたインパクト君だが、
作業の終りも近づき、あとはホイールナット2本を緩めるだけというところで
電池が力尽きた。インパクトの打撃音は聞こえるのだが、ナットが緩まない。
ここでパックを交換するとパワー復活。交換前よりも遥かに速いペースで
打撃音が響き、それに聞き惚れる間もなくホイールナットが外れる。
すなわち電池の減りが、絞め緩めのパワーにそのまま現れるわけだ。
それで前田さん、1/4 の名阪Eではコマメに充電されてたわけだな。納得。

クルマの整備は終ったので、あとは荷物を積み込むだけ。
すっかり暗くなった空の下で、タイヤ類と雨具を目一杯積み込む。
これで明日の準備は完了。積み込んだ雨具が活躍しないことを祈る・・・

残りの時間で持ち帰りの仕事を軽くこなし、入眠。


2/17

というわけで、今日は TTW 第1戦。
コンディションの良くない状況ではあるが、精々頑張ってみよう。

眠さ爆発のAM4時に頑張って起床し、窓を開けて空を見る。赤黒い。
分厚くはないが、雨雲だ。予報通り、雨が降りそうな気配。シクシク・・・
朝飯を喰い、出発直前になって AZ-1 氏から電話。今から出発とのこと。
オイラも出発でございます。お互いに、道中トラブルがないように。

5時過ぎとはいえ、まだまだ真っ暗な朝の醍醐〜宇治を抜け、
山道を越えて笠取に。路面の凍結はないし、状況は悪くなさそうだ。
ここで「それでは久しぶりに・・・」という気持が鎌首をもたげたので
いつもなら県道の山道を越えて曽束大橋まで抜けるところを、今日に限り
宇治川ラインまで出て、表〜裏までのフルコースを軽く流していくことにした。

コースは忘却しているし、履いているタイヤはスタッドレスだしってことで
平均 70、ピークで少し3桁に入る程度の速度で流す。それでも楽しい道だ。
こっちを通ると時間をロスるんだよなぁと思いつつ、やめられない止まらない。
久々に楽しい気分を味わいながら走り、立木山附近にて R422 にスイッチ。

いくつかのカーブの曲率を読み違えて突っ込んだりして慌てつつ、一走り。
やがて R422 から R307 に出るが、そこに電光式の気温表示計があるので
それをチラリを見やる。が、何か見慣れない表示であることに気づく。

「1℃」という表示の前に、横棒らしきものが表示されているなぁ。

0.5s ほど解析処理した私の左脳は、あの横棒が氷点下を示すものだと結論した。
おお〜、氷点下かぁ。今年は、この表示を久々に見た気がするなぁ。
これほど気温が下がっても、グリップ感がまったく変化しない BLIZZAK に感謝。
(と言っても、最初っからグリップ感はショボショボなんだけどね)

氷点下とはいえ、何事もなく R307→R422 を抜け、名阪国道に乗る。
路面はいくらか濡れているが、雪が降ったり凍結したりしている気配はない。
これなら、今日の開催については心配しなくても良さそうだ。一安心。

伊賀 S.A. 手前で AZ-1 氏に連絡を取ると、まもなく壬生野 I.C. に到着
とのこと。奈良から回ってきたのかと思いきや、山を抜けてきたようだ。
・・・ノーマルタイヤで冬の滋賀山越えか。チャレンヂャーでありまするな。

伊賀 S.A. に入って、まもなく追い上げてくる筈の AZ-1 氏を待つ。
その間、駐車場に大草さんらしき AZ-1 が止まっているのを発見する。
しかし、ボンネットがきれいだし、右フェンダー先端が欠けてないし、
バンパーも割れてない。しかも神戸の仮ナンバーだ。
おかしいなぁ・・・
大草さん AZ のレプリカか?とも思ったが、確認しようにもドライバーが不在。
うーむ、と悩みつつ、程なくやってきた AZ-1 氏とともに伊賀 S.A. を出る。
左車線 90km/h キープ程度で、トロトロ〜っと東に向けて走っていると
何とも文字では表現できない快音とともに、ものすごい勢いで

さっきの AZ-1 が右側をスッ飛んでいき、一瞬で見えなくなった。

あ〜、あれはやっぱり大草さんだったんだ・・・(笑)

関 I.C. で降りて給油。京都〜関までで 5.7L。燃費は 17.0km/L。いいね。
あとは県道 144号を東に向けてタラタラと走り、R306 を南に下って到着。
到着時刻は7時ちょい過ぎってところで、だいたい予定通り。

とっくに到着していた様子の大草さんの横に止め、挨拶やら準備やら。
大草さんの AZ-1 はフロント回り破損で板金に入れてらっしゃったらしく
その結果として、前回りが一揃い綺麗になってしまっていた模様。
つまるところ、ボンネットはマットブラックに塗り直されてバリッと渋く、
バンパーは MAZDASPEED レプリカ品(?)でビシッとフレッシュに。
大草さんいわく「元に戻った」らしいのだが、ことバンパーについては
エッジがカリカリに削れて鈍った状態が長かったせいか、見た人々から
「尖った」とか「シャープになった」という感想しか出なかったのが ;_;

荷物を降ろし、電動インパクトを使ってラクラクとタイヤ交換。便利便利。
ナット付近の彫りが深いホイールを使っていると、やめられない止まらない。
代金 \10k のモトを取るのもあっという間だろうなぁと思ったりする。

タイヤ交換を終えたのち、空気圧を全輪 1.5kg/cm2まで下げる。
減衰力は、F:5段戻し、R:6段戻しに設定。低温路面への対策を徹底的に。
最後に4点ベルトを引っ張り出して車体の準備は終わったので、エントリー。
エントリー台数は42台。名阪じゃないせいなのか、季節が悪いせいなのか
今日は集まりが悪いようだ。かつ、去年までは見られなかったような名前が
多数エントリーしていた。メンバーの入れ替えが起こっているようで、
主催者としては計算通りというところだろうか?

コース設定は、逆回り(時計回り)+外周を抜けたところにパイロン4本。
何〜の変哲もないというか・・・内周は楽しいけど、まぁ、それだけ。
所狭しとパイロンが林立するテクニカルコース好きの私としては・・・
1戦ぐらいは、そ〜ゆ〜のもやって欲しいなぁと思ったりして。

といっても、コース設定に文句を言うわけにもいかない。
逆向きは走ったことがないので、念の為に完熟歩行を1回やってから
練習走行へなだれこみ、と思ったら今日は「完熟走行」という枠があった。
完熟走行では6台ずつに分かれ、自由に走れる7分枠を与えてもらえる。
ここで好き放題に走って、コースに慣れてくれ・・・ということらしい。

これは、自分にとってマイナスに働いた。

というのは、朝一番の宇治川ライン、およびこの「完熟走行」によって
今日はジムカーナであるという現実が脳内でリセットされたのだ。
頭は完全に走行会モード。この2つの何が違うかといえば、

一周目でのグリップの出具合いが関係するか、否か。

走行会なら、最初の2週ぐらいを捨てて充分にタイヤを暖めることができるが
ジムカーナではそうは行かない。暖まらないことを前提にせねならない。
このことを、頭の隅から完全にこぼし落としてしまっていた・・・

前後ゼッケンナンバー6台のクルマと共に、コースイン。
第一コーナーを過ぎたところで、入ってはいけないスイッチが入る。
前を走る2〜3台のクルマのパッシングポイントを虎視眈々と狙ううち、
グリップの出具合いやラインをじっくり確認することも忘れてしまい、
ゼッケン28番の手練ぽいカプチーノとの追い掛け合いに没頭してしまう。
この時、いつもより多く流れるリヤタイヤや、噛みづらいフロントタイヤの
おかしな挙動に気を配っていれば、その後の惨劇は防げたかもしれない。

その時点では特にまずい事態に陥ることもなく、7分の走行枠が終了。
この時点で、COMP-B は完全にフェードしていた。コース設定から考えても
今日はテクニカパッドに交換しておいたほうが正解だっただろうか?
とも思ったが、今からパッド交換するのもナニなので、今日はこのまま。

いろいろと考える間もなく、練習走行1本目。
先程の、暖まりきったタイヤのグリップ感が抜けていなかったので、
1コーナーのブレーキングも強い調子で踏み、盛大にロックさせてしまう。
あれっおかしいなぁと思いつつ、なんとか曲げてインフィールドに突入してから
ヘアピンを軽く曲がってアクセルオンするが、ケツが横に流れ続けていく。
姿勢を抑えるためアクセルを軽く抜き、ステア半回転程度のカウンターで修正。

これは完全におかしい・・・。タイヤが、全〜然グリップしていない。
インフィールドから抜ける部分でも、アクセルオンでひたすら横に流れていく
だらしないリアを抑えこみつつ走る。抑えているから加速できないので、遅い。
結局、外周1つめのヘアピンでもグリップが出ず、外周の出口付近まで来て
ようやく暖まってグリップが出始める。これでは勝負にならん・・・そもそも、

ブレーキでケツが安定し加速でケツを振るクルマに、いつ変化した?

以前(去年の五月頃かな?)は、もう少しマシな動きをしていたと思うのだが。
今は進入時に曲げるのに苦労するばかりで、脱出時に有効な加速が得られない。
少しでも勝負できる状況にするため、リアショックの減衰力を下げたりして
ショックの減衰力設定で挙動を抑え込もうと画策しはじめてしまったのだが
本番で設定を変更してしまう悪い癖が、ここでまた出てしまった。

練習走行を1本終ったところでタイムを確認してみると、
その時点では5位。ちょっと悪いかな、と思って他の人のタイムを確認。
なんと、K2 クラスまでの範囲では、岡崎さんが1番時計である。凄い!
私はそこから2秒ほど落ちているという、情けない位置に収まっている。
うーん、うまく行けば、今日はぎりぎり喰らい付けるか?ってところ。
・・・あの、全然出てこないグリップさえ回復してくれれば、だが。

天候は朝からずっと曇天であり、路面温度が上がる気配がない。
このままではグリップが改善される要素が出てこなさそうな雰囲気。
ダメモトで試しに、空気圧を前後ともさらに 0.2kg/cm2下げてみる。
温間時で 1.5kg/cm2。普通で換算したら 1.3kg/cm2 以下である。
さすがにこれは下げすぎ・・・とも思ったが、試してみないとわからない。

本来なら、1本目でグリップが出ないとわかった時点で、進入で抑える
クレバーな走りにスイッチするのが正しいアプローチなのだろうけれど、
経験が少ないうちから判りきった解決方法に縋って生きてみてもしようがない。
ましてその時の私はイケイケモードに入っており、グリップが出ないのならば
前半でグリップを出せるよう、振れるところで振って暖めていく作戦を考えた。
フロントは外周のブレーキングで熱を持たせるとして、リアは内周で暖める。

そんなバカなことを考えるから、悲惨な状態が訪れるのだ。

結局いくら振ってみてもまるで終ったタイヤのようにまったくグリップが
出てこず・・・タイムも上がりもせず、相対的には順位を落とした2本目だったが
空気圧を 1.3kg まで下げた状態でガンガン滑らせながら走ったからたまらない。

ついに、リアタイヤのトレッド外側のゴムが完全に磨耗してしまい、
部分的に内層のゴム、および補強用に入っているワイヤーが顔を出す。
これはダメだ。今日の挙動は、どうもいつにも増して不安定だと思っていたら、
もはやグリップできるゴムがほとんど残っていない状態だったのだ。

こんな状態では、いくら暖めてみてもグリップなんぞ出るはずがない。

終った・・・(涙)

ボロキレのようになったトレッドゴムを見て、しばし呆然とする私。
いかん、このままではイカン、なんとかして対策を考えなければ・・・
AZ-1 氏が車載用ポットで湯を沸かそうとしている間に、対策を練る。

午前中の練習走行が終ったコース内では、昼休みのイベントとして
模擬レースが開催されていたので観戦なんかもしてみたのだが、
80%ぐらいは頭に入ってこない。対策を考えることで精一杯だ。

近場に GS があれば、タイヤを裏組みする(キャンバーを付けていないので
内側のゴムは、かなりの量が残っている)ことも考えたが、不幸なことに
GS なんて、思い当たる範囲ではどこにも存在しないことに気づいた。
万事休す、である。他の人からタイヤを借りるのもアレだし、
履いてきたタイヤはスタッドレスだし・・・

窮余の策として、リアタイヤを左右交換。少しでもゴムの残りがあるほうを
左側(外周で負担が掛かる側)に回す。さらに、リアサスペンションの
後ろ側アーム付け根の変心カムを回し、リアのキャンバーとトーインを
最大となるように調整。タイヤの負担を少しでも内側に回すため。
これで少しでもグリップが・・・という思いから、雨がぱらつきだす中で
調整作業を行ったわけだが、当然ながら操縦性も大きく変わる。
つまり、最善の回避のつもりで行った各種作業だったが、むしろ
最悪の状況への坂道を下ってしまったというほうが正しい。

さて、先ほども少し書いたが、昼からいよいよ雨が降り出した。
午前中までの乾いた路面とはうって変わり、今やもうウェット路面。
誰もが打ち拉がれる中で、私はもはや捨て鉢な気分になっていた。
タダでさえゴムのないタイヤでグリップしないのに、ダメ押しのだ。
もう、いいよ。もう、どうにでもなれ。アハハハハ・・・

それでも一応、闘志は失っていないつもりだったので
本番は死力を尽して頑張ってみたい・・・と思いつつ、出走列に並ぶ。
出走を待っている間、突然睡魔が襲ってきた。仕事が追い込みの時期に
近づいているから、慢性的な睡眠不足に陥っているツケが、いま出てきた。
スリープの呪文に必死に抗う私を尻目に、行列は順調に縮んでいく。
やがて自分の番が回ってきた。ええい、気合いじゃ!

グリップが出る前提でラインをイメージ中に組み立て、コースイン。

しかしやはり、第一コーナーからいきなりロックして失策(涙)

ブレーキをリリースしても回復しない。Sタイヤとは思えない体たらく。
さらに、リアのキャンバーとトーインがついた所為か、コーナーからの脱出で
姿勢が少し安定気味になった=出口で無理矢理曲げられないクルマになった。
タダでさえ入り口で曲げられない状況なのに、出口でも曲がらないッ(涙)
直線で止まらない・入り口で曲がらない・出口で曲げられないの三重苦。

外周最初にあるヘアピンなんてもう、最徐行運転って感じ。曲がらないから。
それでいて、出口を過ぎたあたりで尻を振り出すために、まともな加速も不能。
あまりに無惨すぎるこの状況を受け入れられず、走っていて涙が出てきた。
私は・・・私は・・・一体ここで、何をしているのだ?

結局1回目は、外周にあるパイスラセクションに入る手前の減速部分で
少し強めのブレーキングを行った際、フロントが一瞬にしてロックしてしまう。
車体の慣性は、そのまま外周縁石を乗り越えてコースアウトする道を示していた。
ヘタにあがいて傷口を広げてもしょうがないので、ハンドルを外側に切って
姿勢を直し、コース外側の荒れ地にまっすぐ突っ込んでいく道を選択。
予定通り、そのままコースアウトして、無事にミスコース・・・

これではまずいと思い、2回目のアタックに入る前に、減衰力と空気圧を調整。
フロントの空気を 0.1kg/cm2程度抜き、減衰力を街乗りレベルまで下げる。
セッティングの変更に加え、外周付近では少し抑えて走ったために
今度はコースアウトせずに済むが、全体的にビビって抑えすぎたことと、
空気圧を下げすぎて反応性が鈍ってしまい、パイロンを1つ蹴ってしまって
ペナルティ5秒が加算されたこともあり、見事 K3 クラスの最下位に沈む。
ただ、パイロンを蹴らなくても1分1秒8だから、タイム的にはひどいものだが。

こうして、いまだかつてないほど悪すぎる成績を残した TTW は終った。
見事なまでにメンバーが一新された表彰式を遠くで眺めつつ、

何も耳に入らなくなるぐらい、凹む。

雨に濡れた荷物を雑巾で拭き、後片付けをしながら
タップリと精神的に凹みきったのち、そそくさと帰途につく。

敗北の原因はイロイロあるが、名阪のようにジムカーナオンリーではなく
ML鈴鹿では走行会で走っているから、タイヤが暖まっているときのグリップが
体に染み付いてしまっているのが結構痛かったと感じた(先述のとおり)。
進入でガツンとブレーキングして辻褄があう状態を体が覚えているから、
ジムカーナ的繊細な走りが全然不可能になってしまっていた。

という感じで、結局のところは本番でのイロイロな状況に対応できるほど
データーを蓄積できていない、というのが実は一番デカいかもしれない。
Sタイヤ+強力なLSDの組み合わせで最適な走り方は?足回りの設定は?
路面が悪化したときの走り方は?そのときの最適な設定は?心構えは?
まだまだノウハウが蓄積できていないうちから本番に突入してるから、
本番でイロイロ調整して、結局失敗することになってしまってるんだ。
もっと練習したい。練習して、データーを蓄積したい。

そして、四面楚歌を打破したい。

あと、最近は全く峠に行かなくなった&峠道で超大人しい運転になった
ってのもある。走ることに対する熱意が消えてしまったのか?そんな感じだ。
貪欲に追い求めることが成果を産むのであれば、この結果は当然とも言える。
・・・いけない。こんな弛んだ状態の結果に甘んじていては、いけないんだ。

帰り道、新タイヤ購入資金を稼ぐため、燃費運転に徹する。
試合中ずっと私を支配していた睡魔は、ここに至っていよいよ活発になり
私を微睡みの縁に何度も引き落とそうとする。誘惑に負け、ついつい何度も
数秒ほど居眠りしてみたり。後続の AZ-1 氏とも、接近したり離れたり。
・・・ってアブネーっての!まったく情けない限り。もうダメだ・・・

ヘロヘロになりつつ、なんとか無事に家まで走りきる。
即座に家へ飛込んで少し横になり、睡魔を一時的に追い払ってから
すっかり湿ってしまった荷物を降ろして雑巾で拭いて乾かしたり、
室内を掃除したり、タイヤを洗って磨耗状態をもう一度よく観察したり。

外側は完全にゴムがなくなっているが、内側のトレッドは大きく残っている。
ものすごい偏磨耗(しかも外側)だ。アライメント設定の修正が必要だと考える。
そしてまた、この体たらくとはいえ、裏組みしたらまだ使えそうだと思う。
(もちろん、ドリフトコントロールとかサイドターンの練習用として、だが)
とにかく、夏ボ・・・夏ボまで、なんとかこれで持たせたいのだが・・・

ひととおり掃除が終ったので、部屋に戻って睡眠を追加。
・・・しようと思った途端、何年間も愛用していたジャンクの電源装置が
いきなり「ボフッ」という音とともに煙を吹き、目の前で昇天した。
今まで故障知らずで働き続けたタフガイだったのに。なんで壊れた?
・・・今日は、どこまでもツイてない一日だ ;_;


2/23

前日の飲み会(会社の先輩後輩と)が祟り、10時頃にようやく起床。

貴重な休日の朝を無駄にした。さっさと、やるべきことをやってしまおう。
まずは急いで朝飯を喰らい、晴れた空の下、最初にスズキ共販に向かう。
各消耗品(特にゴムなどの樹脂部品)が寿命を迎えつつあるカプチ君。
今後もずっと健やかに車齢を重ねるべく、今から医者通いである。

日記にも書いているように、最近はネジの山が飛ぶトラブルが多い。
激しい振動や熱に晒されるネジは、それなりに経年劣化するのだろうか。
今回もまた、エキマニとタービンを結合するボルト、ガスケットを注文する。
ここのボルト、よく緩むんですよネ〜などと話してみると、案の定というか
別に不思議そうな顔もせず、「ガスケットが痩せてくるからねぇ〜」
ツナギマスター。つまり、普通に走っていても普通に起るトラブルなワケね。
元々はボルト3本だけを買うつもりだったが、ついでにガスケットも購入。

注文ついでに、タイヤの組み替えができるかどうか聞いたところ、
タイヤチェンジャーがないからできない(外注になる)とのこと。
残念無念・・・。勉強して、安くやってくれる(大体 \6k)らしいけど、
無理も言えないし・・・ちょっと考えます、と返答。万年貧乏はヤダね ;_;

なんて喋っていたら、今度は向こうから、ミッションの O/H についての
話を持ちかけてきた。ううっ、社内でちゃんと話が回っちゃってるのね。
やはり、最低工賃 \33k ぐらいってところのようだ。しかし貧乏たむ君は
それだけのオカネも用意できない。夏ボでお願いします、ということで。
(それまでに1速・2速が致命的に入らなくなったら別だけれども)

話は少しずれて、オイルの話題に。どこのを使ってますか?と聞かれたので
ここ1年愛用中の、TRUST 5W-40 の名前を挙げる。だが、反応が鈍かった。
自分でエンジンの中まで整備できる人は、あまり銘柄に拘らないのだろうか?
(というか、エンジン回りノーマルなら拘る必要もないのだろうな。本来は)

それにしても、またなんでそんな話をしてきたのやら?と思ったら、
最近、Mobil1を扱うようになったらしいので、入れませんか?とのこと。
いつも世話になってることだし、入れてもらってもいいかなぁとは思ったけど
個人的には、Mobil1は好かんのだ・・・金缶の 5W-40 を使っていたのだけど、
2000km ちょっと走ってオイルを交換すると、交換したことがはっきり判るぐらい
フィーリングが劣化してしまう経験を何度も繰り返しているので、ちょっとね。
でも、オイルなんて日進月歩の世界だから、以前はダメでも今は良いかも。
いずれにしても今は交換時期じゃないので、また次回ということで ^_^;

まだ時間が早かったので、その足(?)で八幡の走り屋天国セコハン市場という
こっ恥ずかしい名前の AB 系列店に行ってみる。14インチのホイールで
「安い」のがあれば欲しいので、見てみようかな、などと考えつつ。

西京区から八幡市への移動ルートはいろいろあるが、
今回は真っ当に西大路を下り、R1 を延々と南下するルートを辿る。
実はこの、至極普通と思われるルートを通るのは久々だったりする。
天気がいいこともあり、すこし上機嫌な状態で R1 をマターリと流す。
横大路を過ぎ、宇治川大橋を渡って久御山に入る。ここから京滋 BP への
分岐点までの区間は、真直ぐなだけで何も存在しない、解放感あふれる区間だ。

と思っていたら、油断ならない建造物が新設されていることに気づいた。
京滋 BP への分岐点から数百m ほど手前の部分で、いつもなら鳴らない
レーダー探知機が、不気味なことにピコピコッと鳴り響いたのだった。
その時点での速度計は 70km/h。この区間の制限速度は 60km/h なので、
捕まえたかったらご自由にどうぞって感じで、速度を維持したまま走る。

何があるのかな〜と思い、近くを中心に視線を走らせるが、怪しいものは無し。
おかしいなぁと思って遠くに目をやると、大きなハンペンが2つ立っていた。
ただし、ハンペンには「調整中」という布が張られていた。なるほど。

私の記憶の範囲では、ここにオービスが設置されている心当たりがない。
布張りを考えても、結構最近になって設置されたもの、ということだろう。
しかし今時目だってしょうがない H システムを、こんなところに立てる?
と言っても、昼間だからこれだけ目立つのであって、夜になってしまえば
回りに光源がない区間だから、闇に溶け込んでほとんど目立たないかな。
高速道路のソレと違って、一般道のオービスはK板がない場合が多いし
警戒しないウッカリ者は、豪快に飛ばして引っ掛かるだろう。
自分がそのウッカリ者にならないよう、気をつけよう。

道はガラガラに空いていたので、ほどなく「セコハン市場」に到着。
ここは以前、オートバックスガレージがあったところだ。商売変えしたんだな。
屋上の駐車場にクルマを止める。すぐ横では、赤いボロボロの 86 に乗っている
ニイチャンが、一生懸命にタイヤ交換しているようだった。楽しそうだ。
それはさておき、早速店内に入って 14インチのホイールを探してみるが
このインチアップのご時世、14インチなんて1コもありゃしない。
同じ八幡なら、解体屋に行った方がよかったかなぁ? ^_^;

とは言え、何も買わずに帰るのも癪なので、少し店内を散策。
SUNOCO のオイル(5W-40)が 4L \5k で売っていたから買おうかと思ったが、
缶に「JAPAN SUNOCO」と書いてあったので、ヤメた(特に深い理由はない)。
APロッキードのブレーキフルードと、HKS パワフロのフィルターを入手。
どちらも、通常の市価よりも少し安かったため。

用事が一通り終ったので、帰宅の途につく。
ルートは、本当に久々の京田辺経由。大学時代に何度も通った道だが
もうかれこれ何年通ってないことか。ゆ〜っくり走る大型トラックの後ろを
同じようにスローペースで走る(それにしても気が長くなったもんだ>自分)

途中、八幡一ノ坪交差点から延びてくる道との交差点を少し過ぎた辺りで
小さな橋を渡ってすぐ左折。そのまま川沿いを走り、自転車専用道路との
合流地点にさしかかった場所で一旦停車。クルマを降り、ボーッと景色を眺める。
自転車専用道路が作られているだけあって、川沿いは長閑な景色が広がっている。
薄黄色い田圃の横の土手は、大きく右に曲がりながら遠くまで繋がっている。
その脇に、葉を落として気力をため込んでいる最中の大きな枯木が立っている。
初夏になれば、生命の色付きに溢れ・・・青々とした葉を繁らせるのだろう。
こうして、春のゆるやかな日差しに優しく照らされる田園風景を見ていると
スタッドレスいらねーやと思えてきた。もう雪なんて降らないよ絶対。

ココイチで3辛食って帰宅。結構辛いぞ、これ>3辛
次は4辛食うかどうか、ちょっと悩むところ(弱い・・・)

てな感じでドラマチックな展開も無く、普通に帰宅したのではあるが
帰宅中に左リアから妙な金属音が聞こえてきたことが、気になってしょうがない。
ブレーキを踏んでいる最中はもちろんだが、踏んでいなくてもコーコーと鳴る。
これは絶対、何か大きめのトラブルが起きてるぞ。しかもブレーキ回りに
かなりイヤな感じなので、予定を組み替え、急遽修理を行うことにした。

まずは、ブレーキ回りの状況確認と定期メンテナンスを兼ね、
ジャッキアップしてタイヤを外し、エア抜きとパッド清掃&グリスアップ。
一回でもサーキットを走ると、パッド表面がボロボロに荒れるのはお約束。
これも1つの原因か?と考え、一応フロントから順に点検していく。

結論から言えば、異音が聞こえていた左リアのパッドに問題が起きていた。
ディスクに上に妙な同心円状の削れ跡がついていたので、おかしいナァと思ったら
パッド表面に、長径 3mm ぐらいの楕円状の鉄片が何個もついていた。
何処かから拾ったものではない。明らかに、パッド内部・・・
ないしは、ディスクから出てきた(?)ものだ。

Fと比べて、Rのパッドのほうが異常に磨耗していることから考えても、
(あくまで想像の域を出ないが)サーキットユースによって使用温度範囲を
越えてしまったため、ブレーキパッドがディスクをひどく攻撃してしまい
それによってディスクから剥がれ落ちた小さな鉄の固まりが、パッドに挟まり
ますますブレーキディスクを強く攻撃してしまう状況になったのだろう。

まぁ理由はよく判らないが、原因がわかれば症状を直すのは簡単だ。
いつものように砥石で表面を研ぎ直し、無用なカスを一通り拭い去る。
磨耗を平均化すべく、内側と外側のパッドを逆に付け替えて組み立てて完了。
もちろん、キャリパーとパッドの当たり面へのグリスアップも忘れずに。

もののついでということで、ML 鈴鹿を何度か走った結果として
やはり温度が上がりすぎ、ボロボロになったテクニカパッドの表面も研ぐ。
出てきた粉は、まるでセメントのように緻密で濃い、灰色の粉だった(笑)
こっこれって、ブレーキパッドが出す粉の色じゃないよなぁ・・・ -_-;
このパッドも、終ってるなぁと思わせるのに充分な雰囲気がある。
消耗品が一気に寿命を迎えている状況で、財布にはトホホ。

さて、今回のメンテナンスと同時に、実はタイヤも履替えた。
さっきも書いたように、今年はもう、どう考えても降らなさそうだ。
4月になるまで、名阪に行くこともないだろう(仕事が稠密になるので)し
これ以上、貴重な冬タイヤを無駄に磨耗させるのには耐えられないということで。

結局、冬タイヤを履いていたのは僅か2ヶ月ばかりのことだったが
強烈なグリップの無さに慣れきってしまっているという状況であるので、
人間の慣らしという意味で、少しだけ旅(?)に出ることにした。

まず、駐車場を出た瞬間、ステアリングの余りの重さに衝撃を受ける(笑)
指先でホイホイと回せたステアリングが、全身の力を入れないと回らない感じに。
こっ・・・こんなにステア重たかったかなァ!?おもいっきり驚いてしまう ^_^;
いわば、今まで如何にグリップしないタイヤを履いていたか、ということ。

この重さに体を慣らすため、まずはいきなり将軍塚を6〜7往復する。
スタッドレス履いていたせいで、グリップを使う力は随分とナマっている感じ。
そのかわり、フロントをこじらない走り方がマスターできたような気がする。
それはそれで無駄な体験ではなかったか。ちょっと喜ばしい(?)

まぁともかく、スタッドレスと夏タイヤの余りのグリップ・インフォメーションの
違いに、猛烈なカルチャーショックを受ける。そして、やっぱりカプチーノは
こうでなきゃいかんよなぁ
という漠然とした想いは、ここで確信に変わる。
そう、カプチーノは人馬一体のスポーツカーであって、乗用車ではない。

そこにはメロウな乗り心地も、脳味噌が後ろにずれそうな加速もいらない。
右を向きたいと思った瞬間に右を向き、左を向きたいと思った瞬間に左を向く。
自由な動きへの意思と実際の動きを限りなく一致するところにまで高められる
ハイレスポンスな機動性および、脳髄からタイヤの末梢に至るまでの経路を
直結寸前まで持っていけそうに思える素直さを備えることが、必要なんだ。
(実際そこまで理想的な動きが実現できるかどうか、は別として ^_^;)

足にぴったりフィットする靴を履いて階段を駆け上がれる気持ち良さ。
どこまでもスポーツできる喜びに震え、すっかり日が暮れるまで走り続ける。
久々に、走りに熱中してしまった。やっぱいいわ〜、カプチーノって。


2/24

昨日、あちこちを走り呆けた結果として、
どーも今一つブレーキの調子が良くないと感じた。
左リアから聞こえていた異音は一応消えたが、気持ちが悪い。

ここ最近のブレーキ整備の感触から言っても、気持ち悪さの原因の1つは
パッドとキャリパーの当たり面に塗っているグリスの不適合性ではないかと
思ったりしている。というのは、パッドを外して取り付け直す作業のたびに
必ず当たり面に塗っているブレーキ用モリブデングリスが、次の整備の時点で
全然残っていないためだ。雨で流されるのか、揮発してしまっているのか。
僅かに、固形化したグリスの滓が表面に積層しているのは認められるが。
(モリブデングリスって、高熱&乾燥した環境下では固化するらしい)

考えてみれば、いままでココに塗っていたグリスって、ラバー用だ。
ラバー用じゃないブレーキグリスってのも別に用意されているのだから、
たぶん、どちらかと言えばそっちを使うべきだったのだろう・・・。

というわけで早速 STRAIGHT に向かい、ラバー用じゃない方のブレーキグリス
(モリブデン入り)を購入し、パッドとキャリパの当り面を四輪とも清掃。
焼け付いて(乾燥して?)カリカリに貼り付いた旧グリスとサビを取り去り、
摺動部となる当たり面をきっちりとグリスアップし直す。

ついでにリアのアライメントを調整。後ろ側の変心カムを回し、
キャンバーとトーを最大にする。立ち上がりでのリアの食い付き不足を解消し、
理想的なアンダー姿勢を出すため。というか、TTW 車高調の推奨アライメントに
少しでも近づけるため・・・と言ったほうが正解か ^_^;

作業がおよそ完了した時点で、くしゃみが止まらなくなった。

花粉症だ。ああ、またそんな嫌な季節が近づいてきたんだ。

自宅内に避難して、しばし養生。

症状が一旦収まったので、小物の買い物に出かける。
エアクリーナーを固定するための 6mm のステンボルト1本と、
エキマニとタービンを固定するボルトに噛ませる 8mm のSワッシャ(ステン)を
3つ購入。後者はある種の気休めだが、前者はかなり切実な理由がある。

というのは、現在装備中の HKS パワーフローは、わずか1つのボルトだけで
シャシーに固定されるようになっているという欠陥設計。いくらパイピングに
蛇腹が入っているとはいえ、エンジンから伝わる振動でエレメントは揺れる。
1点で固定されているせいで、振動はその点に回転方向のモーメントを与える。
これに抗うためには、相当な強さの締め付けトルクが必要になるのだが、
今まではそこに、ユニクロの小さなボルトを使っていた。

しかしこいつはどうにも気合いが足りないヤツで、ネジ山の強度が全然足りない。
強く締め付けるとすぐにネジ山が飛ぶが、かといって飛ばない程度に締めると
今度は回転モーメントに負け、すぐに緩んでやはりネジ山が飛んでしまう。
という理由があったので、少しでも強度を上げるべく、ステンのものに変更。
本当は 8T のクロメートネジが欲しかったのだけど、近所の螺子屋では
8T ボルトは 8mm よりも太いものしか売っていないので、残念ながら使えず。
それでもさすがに、安物のユニクロボルトとは強度が全然違うお陰で、
今までよりも遥かに高いトルクでガッチリと締め付けることができる。
これでもボルトが負けるようだったら、エアクリの支持機構を変更せねば。

ここまで頑張ってみたが、花粉症による出水症状(?)は一層ひどくなる。
もう我慢ができない限界に達したので、本日のクルマ弄りは終了・・・
アライメントを調整したあとの試走にも出かけられないまま(涙))

部屋に戻り、ひさびさにゆっくりと TV を見たりしているうち、
故障したまま1年ぐらい放置しているビデオデッキ(HV-V900)を
直したくてしょうがなくなってきたので、早速修繕にかかることにした。

症状は、テープを取り出そうとすると、テープがカセット内に戻らないまま
(デッキの内部機構に絡まった状態のまま)で強引に吐き出されるというもの。
簡単に言い換えれば、コイツはテープクラッシャーになっているわけだ。

余談ながら、こういう古めの民生機器の故障パターンってのは
経験上、大体2パターンに大別される。駆動系に入っているゴムベルトが
経年劣化で伸びたor劣化したか、もしくはギア回りの潤滑油が切れたか、だ。
テープ走行系のメカニズム回りを少しずつ分解し、異常動作を観察しながら
調べていくと、予想通り、油切れを起こしているらしい個所が見つかった。
キャプスタン駆動モーターからの力を、走行方向に応じて適切な側のリールに
分配してやるためのギア回りにある、軸方向のスライド部である。

駆動するリールを変更するため、モーターからの力を伝えられた小さなギアは
柔らかい板バネを介した小さなアームによって、軸方向にスライドされる。
この、スライド部分のグリスが切れたため、板バネの力だけではスライドを
行えなくなり・・・結果、正しい方向にリールが回らず、テープがはみ出したり
してしまっていたというわけだ(・・・言葉では、よう説明できん ^_^;)

さらに言えば、小さなギアの中に、安全のためのクラッチ機構が仕込まれている。
薄いギア三枚が同軸状に配置され、小さなバネに寄って押し付けられているのだが
摩擦材として、ギアとギアの間に、薄いフェルト材が2枚挟み込まれている。
想像だが、「薄いフェルト」は元々もっと分厚かったのではないだろうか?
長い間ずっとバネによって圧縮されつづけたフェルトが痩せてしまった結果、
本来ならば正しく噛み合うべきはずのギア同士の噛み合い幅が減ってしまう。
(薄いギアは、別のギアのぎりぎり角の部分と噛み合うようになっていた)
その結果、ちょっとした抵抗(=テープの走行抵抗)がかかってしまっただけで
薄いギアはバネの余裕分によって軸方向に逃げ、駆動すべきもの(=リール)を
駆動しなくなる。それゆえ、今回のような問題が起きた、というワケだ。

上記2つの原因が考えられたので、対策を打つ。
1つ目としては、ブレーキ整備用の「高級」モリブデンラバーグリスで
スライド部分にグリスアップを行う。粘度が低いタイプなので、好都合だ。
2つ目としては、クラッチ機構を押さえ付けていたバネ+金属板による機構を
組み替え直し、フェルトが痩せたと思われた分、押し付け幅を増やしてやる。

ここまでたどり着くのに4時間ちょい。\5k/h と考えたら、工賃だけで \20k。
これが商売として、お客さんに請求したら卒倒されること間違いなし(笑)
やっぱ、今時はこういう修理ってのは商売にはならんのだよなぁ。

それはさておき、上記の判断と修繕は大体ツボを付いていたようで、
しばらくアレコレと動かしてみても、問題は再発しなくなった。
どうやら直ったようだ。新規デッキ購入代を得した。タイヤ貯金に回そうっと。

再び TV 視聴に耽ける。

POTENZA G3 の TVCM が山崎まさよし版に戻っていて、一安心。
大黒摩希の、吐き捨てるようなトゲトゲしい歌い方が好かんので ^_^;
それはさておき、POTENZA G3 ってどんなモンなんだろう?
POTENZA の名前を冠しているから、ショボいグリップじゃないとは思うが
雰囲気的に、GRID2 の後継レベルのタイヤなのかなぁと思ったりする。
そういえば、G3 といえば R881 にも新コンパウンドが出ていたなぁ・・・

取りとめもないことを考えながら TV を見続けると、
やがて深夜1時頃、某局にてランエボ物語(?)が始まった。
(ProjectX ではないので、念の為)
途中からあたふたと録画してみたが、なかなか凄い番組だった。
最近、三菱のファン感謝デーみたいなものがお台場で開催されたようで
それに乗じて WRC エボ7の撮影を行い、作成した番組のようだった。
エボの開発者が出てきたり、WRC ドライバーの運転が流されたり。
三菱のディーラーで使う販促ビデオに使える?って、エボ買う人は
わざわざディーラーでビデオを見てから決めたりはしないか ^_^;

当然、そんな番組なので三菱が提供についているわけで、
流される TVCM も全部三菱関係。これが結構興味深い。

「妻を迎えに、走った」という、雪深い駅前シーンの TVCM。
あれって、激しい雪煙をまといながら横向きになって視界に飛込んでくる
エボ7の姿が続くはずだ、と一瞬想像してしまうよなぁ・・・(笑)

実際は、パジェロの TVCM だったんだけどね ^_^;