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Cappuccino 日記(2002/9)

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9/1

さて、いよいよ TTW 第4戦。

決して万全とは言えないが、現時点での最善は尽くしたつもり。
クルマ的にできていない部分とか、強烈な睡眠不足とかは残っているが
気にしてもしょうがない。気合いを入れ直し、5時に家を出発。

雲が残る東の空からスカッと射してくる朝日を左手に浴びつつ、R24 を南下。
名阪国道天理 I.C. 付近の GS へ、ちょうど開店直後ごろの時間に到着。
計算どおり。ここでガソリンを満タンにし、走行準備を完了する。
名阪国道を東へ走り、ゲートオープンの 6:30 頃に名阪に到着。

それにしても、フロントガラスを埋め尽くす朝日は、壮烈にまぶしい・・・
名阪国道を走行中、ガラスの汚れと無数の小傷が、視界の中でパァーッと輝き
ほとんど前が見えなくなってしまい、甚だ困った。サングラスすれば良かった?



そそくさとEコースに向かう。パドックは、まだまだ空間が目立つ。
なーんだ、時間的には余裕アリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!。
ブルメタな水谷カプさんの横に停泊地を定め、荷物を下ろして走行準備。
パッパッパッと荷物を下ろしてタイヤを交換し、エントリーする。



パッと見たところ、序盤の深いクネクネ、および最終のパイロンワークが
目立つところ。決して、うちのカプにとって不利な条件では無い設定だ。
(というか・・・パイロン部分は、今までの雁ヶ原練習の成果が出るかも?)

よーしがんばるぞ。コース図をクリップ板に挟み、注意点を書き込みつつ
ぽつぽつと歩き、色々と確認。内周でギアが合わなそうな感じがすることと、
1周目のパイロン右回りの部分で外側の規制がキツく、自分的には最高に苦手で
ここのクリア(+ここからの立ち上がりでいかに速度を殺さずにいけるか)が
一番の課題になりそうなことを、心の隅に留めておく・・・。



途中経過はバッサリ省略して・・・結果としては、

K2クラス6台中、5位(汗)

タイム的には、たこぐりヨメさんから1秒、たこぐりダンナさんから3秒落ち。
前回惜敗した白ビー三宅さんに、今回も 0.4秒敗北。水谷さんからも 0.9秒落ち。
結果を見れば、TTW や G6 の時から、何一つ改善できなかったっちゅう感じ。

自分自身との戦いという意味で考えても、絶対に乗せられるはずだった8秒台に
乗せられなかったということで、完全な敗北。練習走行の3本でチャレンジしたが
1回を除き全て失敗したサイドターンだけ見たとしても、やはり敗北。

かなりヘコんだ。穴を掘って入りたい気分。



失敗したところは幾つか自覚していて、それの代表的なところを挙げると


・・・まぁ、色々挙げ出すとキリがないぐらい問題点が挙ってくる。
3→2→1へのシフトダウンも、何故か頭が混乱してうまく出来なかったし。
(これは、睡眠不足が主な原因か?やっぱり、良く眠らないと堪える歳である)
唯一の良い点は、1コーナーの突込みで失敗しなくなったぐらいか・・・ ^_^;

とにかく、コースジムカーナは1からやり直しって感じである。
運転手の問題もクルマの問題も引っくるめて考え、改善策を立てよう。

ヨレヨレな気分になりながら、峠道をトロトロと帰宅。
いつもなら調子にのってバンバンと追い越しをかける私だが、
今日に限っては、超絶に大人しいものだった ^_^;



そう・・・ジムカーナの試合といえば、面白い傾向がある。
2年前からずっと、名阪Eでは一番早い人から5秒落ちのタイムしか出ない
という、妙なジンクスができていること。これ、破れる日は来るだろうか ;_;


9/4

つーわけで、先週の TTW 第4戦での惨敗で、かなり凹む。
まるまる一週間凹む。仕事忙しいけど、凹むもんは凹む。

さて・・・遅い原因は、一にも二にも運転手のトレーニング不足だが
かといって、クルマ側の問題を全て、看過するわけにはいかない。
士気を高める意味でも、ちょっとつぎ込んでみようか、と考える。

相変わらずパワーアップは封印(ジムカーナでは無用?)だが、
エンジン回りのフィーリングは改善したい。特に、クロスを組めないカプは
2速の守備範囲を広げないと、名阪Eのような狭いような広いようなコースでは
チィとつらい。1速の高回転を使うと、2速との繋がりがめちゃ悪くなるし・・・
というわけで、ブーストの立ち上がりを改善できる(らしい)エキマニがいい。

・・・というわけでハラを決め、エキマニを発注することにした。
決して安い買い物ではないが、これも全て明日のタイムのため。

\80k を投資する決心が鈍らないうちに決行せねば、と思い
早速、マキシムワークスのエキマニを平野タイヤに発注したところ、
通販不可という返答が帰ってきた。うげ。そんなこともあるのか・・・

慌てて別の通販(POWER-BOMB)を探し、そちらに見積もりを投げる。
クレジットカードが使えるそうなので、カードでの支払いという条件で見積もり。
(取引上のトラブルが起きた場合、カードなら支払い拒否できるため)



さて・・・他には、トレーリングロッドのピロ化、および
Fキャンバーの弱ネガティブ化は、近日中に行う予定。


9/5

POWER-BOMB から返答が帰ってきた。見積もり額は合計 \73k。
送料と税金を考えると、平野タイヤでの価格(\71k)と比べて遜色ない。

問題なのは、マキシムワークスのエキマニの在庫がメーカーに1つしかなく、
これを逃すと、納品までに2ヶ月もかかるらしい(・・・ホントか?)

うーん・・・\73k かぁ・・・\73k ねぇ・・・
本当にこれで目的とする性能が得られるのか?15秒悩んだが、
やはり当初の予定どおり、発注することを決定。帰宅後、すぐに発注。


9/6

幸いにも、注文は通ったらしい。
3〜4日後に納品できるそうだ。安堵。

あとは金策か・・・(汗)


9/7

今日から 16日まで、遅れてきた夏期休暇の始まり。
といっても、持ち帰りの仕事は色々と残ってるんだけどね(涙)
休み気分が飛ばない程度に仕事を片付けつつ、休暇を楽しむ。

さて・・・まずは、休暇を楽しむための準備を進めないといけない。
エキマニを交換するために必要な耐熱布(Cool-It のサーモテック)を
一昨日のうちにキノクニに注文していたはずだが、見積もり書が来ていない。
FAX がちゃんと送信できてなかったかなぁ?と心配になり、もう一度 FAX を送信。
すると1分で返答 FAX が来た(笑)。なんでも、既に1回は送っていたらしい。
こちらの受信設備側の問題だったようだ・・・ともあれ、注文が通って一安心。

即座に、ネットバンキングで代金を振りこむ。月曜日には振り込まれるので
今までのキノクニの応対パターンだと、火曜日には荷物が到着するだろう。
となると、水曜日に耐熱布を巻いて、木曜日にエキマニの交換作業か。
そして金曜日は実走チェック・・・ロシア民謡「一週間」のようなペースだ(笑)

耐熱布の注文が終わったので、今度はスズキ京輸に出向き
エキマニ付近のボルト数本を注文。エキマニ交換の際、タービン付近のボルトを
あちこち外して隙間を作ってやらないといけないのだが、その際に
焼き付いたボルトを折ってしまう可能性がある。
転ばぬ先の杖ってことで。

その帰り道、STRAIGHT に寄り、狭いところでも作業できるよう
頭を振れるラチェットハンドル etc を購入。これも保険のため。



帰宅後、エキマニ交換の予行演習・・・ということで、
タービンとアウトレットパイプ間のボルト4本を外そうと試みる。
使用した工具は、12mm-14mm のストレートメガネ。トルクを掛けやすいし
この工具ぐらいしか、狭いスペースに突っ込めるレンチが無いし ;_;
(1/2sq. のソケットレンチとスピンナーハンドルは、入らない)

さて、渾身の力を掛けてみた結果、どうなったか・・・?
まず1本目は、甲高い「パキン!」音とともにスンナリと緩んだ。
しかし2本目で大失敗。カチカチに締まったボルトはまったく緩まない。
3/8sq. のソケットにスピンナーハンドルをつけてチャレンジしても、ダメ。
そのうち、ちゃんと垂直にかけていたはずのストレートメガネが滑り出し
(少しばかりナナメっていたらしい)ボルトの角をズルッとナメてしまった。
ナマったボルトの角には、メガネレンチでは引っ掛からない。マズい。

こんな時の救世主は・・・Snap-on の 3/8sq. ソケットコマ。
エアコンのコンプレッサーベルトの張り調整をする際、活躍したコマだ。
こいつなら大丈夫のはず。1/2sq. ←→ 3/8sq. 変換アダプターを介して
1/2sq. 用の長いスピンナーハンドルの先に Snap-on ソケットを装着し、
さらにハンドルに鉄パイプを差して延長し、力一杯緩めてみる・・・
するとまぁ信じられないことに、ピキン!という音とともに

Snap-on のソケットコマが、割れた(涙)

無理をさせ過ぎたようだ(涙)

しかし、ソケットってわりと簡単に割れるものなのにぇ。
12mm のソケットコマの尊い犠牲により、私はいい勉強ができた。



しかしまぁ、勉強をすることが今回の目的ではない。
Snap-on のソケットをブチ割ったこのクソボルトを緩めるのが、目的だ。

いろいろ思案した結果、アウトレットパイプから斜めに生えている O2 センサーと
Ex 側カムカバーから生えている配線クランプの2つを外せば、1/2sq.のソケットと
スピンナーハンドルを突っ込んで振り回せるスペースができることが判明。

早速、手持ちの 22mm コンビレンチ(デフオイル交換の際に使うものだ)を使って
O2 センサーを外し、スペースを確保。見るからにゴツい 1/2sq. のソケットを
ボルトに引っかけ、気合い一発。滴り落ちる汗・・・緩め、緩め、緩め!

結局、コイツが勝利の鍵だった。

Snap-on ソケットを割った強者も、さすがに 1/2sq. の肉厚ソケットを割れるほど
頑丈ではなかった。「パッキン!」という音と共に、緩み出すボルト。ふぅ。

続いて3本目を緩めようとしたが、2本目との格闘で時間を使いすぎたせいで
日が暮れてきた。とりあえず元通りに組み直し、本日の調査は終了。


9/8

ポーッとしていると、私宛てに荷物が届く。
9/5 に発注した、マキシムのエキマニだった。

私にパワーの福音をもたらしてくれるものだ。
胸の高鳴りを感じつつ、袋をひっちゃぶいてご対面。



美しい・・・このエキマニは、いいものだ・・・(c)マ・クベ

茶金色に輝くステンレス。銀色ではない。普通のステンとは材質が違うのか?
とりあえず「百式」と命名したくなる輝き。実際、100 年使いたいしね。

3番のエキゾーストパイプ、および EGR ポートへのブリッジとフランジの溶接。
溶接部分の処理も綺麗。イカしてる(裏側はちゃんと削って滑らかにしてある)



そういえば、ビルワークスのエキマニには、EGR ポートへのブリッジがない。
車検で排ガスを計測する領域とは無関係だから、無くても別にいいんだけどね。

耐熱布を巻くまでの命ということで、うんざりするほどに輝きを鑑賞。
観賞後、再び箱の中にしまい込み、耐熱布がやって来るまで寝かしておく。



さて・・・カプ弄りはとりあえず置いといて、旅行の計画だ。
今回の休暇では、岐阜県と長野県の境目にある「乗鞍スカイライン」へと
足を伸ばそうと考えていた。なぜなら、乗鞍スカイラインは今年限りで
マイカー規制がかかる
からである。乗鞍エコーラインも規制がかかるので
2000m 超の高度にある道路を走れるのは、泣いても笑っても今年っきりなのだ。
乗鞍ついでに、その周辺にある観光地も回るべく、計画を立ててみる。

エキマニ交換のスケジュールから考えると、旅行に費やせるのは実質2日間。
明日と明後日だ。ということで、最初は 9/9 の午前中に出発し、夜は乗鞍高原に
一泊し、9/10 に帰ろうか・・・と考えていたのだが、ちょっと気が変わる。

乗鞍スカイラインの営業開始時間は、3:30。

なんでこんな早くから営業を始めているかというと、山頂に行けば
御来光を拝むことができるからである。ああ、高い山の上で御来光を拝める・・・
ウットリ。これは、これは、これは、絶対に朝一番に行かねば、バル、バル!
・・・そうなると、わざわざ向こうで宿泊する価値がなくなってしまう。
朝早く起きる為には、前日の夜早くに眠らないといけない。

それなら、9/9 の昼間に家でゆっくり眠り、夜に京都を出発して
朝早くに乗鞍に到着すりゃいいじゃん、ってことで。で、9/10 の昼間に観光。
おお、費用的にも、自分の思想的にもバッチリな計画よ・・・

天気予報をチェックした結果も、この計画はそう悪くないことを示していた。
9/9 および 9/10 の長野(松本)は、晴れっぽい。夜間の走行も問題なし。
よっしゃ〜。

ってことで、大雑把な計画としては、

9/9 昼睡眠
9/9 21:00京都東 I.C. を出発
9/10 4:00頃乗鞍スカイラインに到着
9/10 5:30頃御来光を浴びる。ミラーマン!
9/10 7:00頃上高地に向かう
9/10 10:00頃白骨温泉にて入浴・食事
9/10 14:00頃神岡鉱山に突撃
9/10 18:00頃富山 I.C. から帰還

ウラー!



ということで、明日昼間の睡眠に備え、今日は徹夜。
徹夜を利用して、持ち帰りの仕事を黙々と進める。苦あれば楽あり。


9/9

結局、午前8時まで仕事したのち、そこから睡眠。

昼頃にちょこっと起き出し、旅行費用の調達、およびガソリン補充に出かける。
ところで最近、ヒイキにしていた GS で、水抜き剤やらオイル交換やらの話を
給油時に言い出すようになった。レギュラー 90〜96円/L ぐらいの価格である上
今まで油外の品について何も言ってこなかったから、利用していたんだが。
(水抜きが必要なら薬局で買ってくるし、オイル交換は怖くて委せられないし)
今後もしつこく言ってくるようなら、別の GS に行くことにするかなぁ。

14時頃に帰宅し、ふたたび睡眠。18時頃に起き、夕飯食ったり風呂入ったり。
最終的な荷造り(?)をゆっくりと完了したのち、21時前に出発。
さぁて・・・退屈な日常を離れ、乗鞍岳に向けてレッツラゴー!



いつものことだが、夜の高速は退屈極まりない。
かといって、飛ばすには危険すぎる。面パトも見分けられないし (-_-;)
元々、ゆっくりした走行で先へ向かうことを前提としたスケジュールなので
騒音でろくすっぽ聞こえないカーステに耳を傾けつつ、ジワジワと東へ向かう。

普段の仕事で目を酷使しているため、暗さに慣れるまで少々時間がかかる。
疲労を溜めないために、多賀 S.A. で軽く休憩を入れる。駐車場には、
荷物を満載した大型バイクが2台、並んで止まっていた。ツーリングかな?
一人旅は気楽で良いが、つるんでツーリングってのも良いモンだよね。
トイレ&交通状況確認&ペットボトル補充ののち、多賀 S.A. をテイクオフ。

それにしても、この時間帯(21:00〜23:00)の高速道路は、物流トラックばかり。
前を見ても後ろを見ても、右を見ても左を見ても物流トラック。追い越すのが
物流トラックなら、追い越されるのも物流トラック ^_^; まだ時間が早いせいか
トラックは全体的にユッタリ走っている。それが唯一の救いか。

養老 S.A. を通りすぎ、特に何事もなく岐阜県に突入。
岐阜羽島の先で東海道新幹線の下をくぐり、木曽川を渡って一宮を通過。
この辺りまでくると、あれほど沢山居たはずの物流トラックの姿が消える。
はて・・・一体、どこに消えたのだろう?みんな養老 S.A. で一休み? ^_^;

真っ暗な景色の中を流れていく案内看板を、目で追っていく。
高速道路の案内看板で使われているフォントって、独特の書体だよなぁ・・・
そんなとりとめもないことを考えてしまうぐらい退屈なのである

まもなく小牧 J.C.T に到達。一番左の車線をキープし、名神と別れる。
ふっと後ろを見ると、一台の物流トラックが居た。おもいっきりペースを落とす。
小牧 J.C.T では、中央道に合流を完了するまで、2車線の区間がある。
先を急ぐのであれば、この区間を走っているうちに抜かしてくれよ。

と考えていたのだが、トラックは私の後ろをずっとキープしていた。
ああ、まぁ、特に急いでいるんじゃないのかなぁ。じゃぁ、まぁいいや。
そのままゆっくりと中央道に合流。中央道の走行車線には、少し先に
下り線からやってきたと思しき物流トラックが、90 程度で走っていた。
100 程度で合流した私は右側車線に移動して、そのままの速度差で
ゆっくりと追い越しを開始。その途端に、ずっと私の後ろにいたトラックが

いきなりピッタリとへばりつき、蛇行しながら扇ってきた。

・・・合流中、いくらでも抜かせるチャンスあったじゃん?ねぇ?
なんであの時じゃなく、今頃になって急に思い出したように扇り出すワケ?

普段ならサッサと加速して左車線に移動し、追い越し車線を譲る私であったが
理不尽な扇りにちょっとカチンと来たことと、中央道の取締状況を知らないので
トラックが暇潰しにワナに掛けようと考えだした可能性を否定できないため
そのままの速度を維持。たっぷり1分ほどかけて、追い越しを行う(笑)
追い越し車線を譲ったのち、扇りトラックはゆ〜っくりと消えていった。

扇りくれるぐらいなら、もっとパッと加速して消えていけよ(笑)

それでも、上記の出来事はいい暇潰しになった。
名神高速も退屈な道だが、中央道はもっと退屈な道だからだ。
「R=300」や「R=400」との注釈がついた「急カーブ」が時折現れるが、

「急カーブ」とは、名阪国道のΩカーブ(R=150)みたいなのを指す。

制限速度+α程度に抑えていることもあり、R=300 では鼻クソほじって走るレベルだ。
(つーか、制限速度 80km/h で、R=300 は警告に値する強度のカーブなのか?)



23:00 頃に、屏風山 P.A. に到達。瑞浪 I.C. の少し先にあるパーキング。

おつかれさま

ここで、この先の計画を考えるために、一旦休憩することとした。
ベンチに座り、多賀 S.A. で買っておいた草餅を食いつつ、
ノート PC を広げて、残距離と残時間を計算。

この先のコースは、最後まで決めかねた。
第一候補は、このまま中央道を走り、長野道に別れ、みどり湖 P.A. で
2:30 まで時間調整。その後、松本 I.C. で高速を降りて R158 を西進し、
4:30 頃に乗鞍スカイラインに到達。山頂を目指す・・・という行程。

第二候補は、中津川 I.C. で高速を降り、R19 を北上。薮原交差点で
県道26号線に別れ、境峠を越えて梓湖から R158 に合流し、4:30 頃には
乗鞍スカイラインに到達する・・・という行程。

高速道路に飽き飽きしていた身としては、後者の選択肢は魅力的だったが
距離はたっぷり 130km。アベ 30km/h で走ったとして、5時間は必要な距離だ。
(休憩無しならば 40km/h 超も可能だが、休憩が入ると 30km/h がいいところ)
現在の時刻から考えると、眠くなった場合にリカバーできない状態だ。
一方、高速道路で行けば、2時間ほどは時間に余裕ができる。
万が一の場合のリスクは、ここで吸収できる・・・。

やり直しが効かないことを考えると、ハイリスクな方策は取りづらい。
下道に降りるのは諦め、そのまま高速道路を走り続けることにした。

結局、屏風山 P.A. において、ルート検討の為に 20分ほどの時間をロス。
いずれにしても計算が甘く、少しずつ計画から遅延が起き始めていることに、
まだこの時点では気付いていなかった・・・



神坂 P.A. を過ぎ、日本で2番目に長い(んだっけ?)高速トンネルとなる
恵那山トンネルに突入。たっぷり 8km もあるトンネルだ。入り口で光輝く
青色の信号機の表示が、不気味だ。これが赤色になる時って・・・
あらぬ想像ばかりが、頭の中をグログロ渦巻く ^_^;

100km/h で走っても5分弱もかかるトンネル。一旦入ってしまうと
なかなか抜け出すことができない。かな〜り時間が経ち、そろそろ終りか?
と思った頃に、「出口まで 4km」の看板が現れたりして、かなりゲンナリ。
しかもこのトンネル、出口すぐのところにオービスが待ち構えているから
二重の意味でゲンナリ。物流トラックの後ろで、永遠とも思える時を刻む。
トンネルの中で物流トラックに囲まれる状況は、もうイヤなんだァァァァ

発狂しそう(?)になる直前に、トンネルを脱出。オービスと目が合う。
こちらの速度は 80km/h きっかり。向こうはじっと押し黙ったままだ。
それにしてもお前さん・・・いったい、月に何回ぐらい仕事するのかね?
私がつけているレー探みたいに、ループコイルのお前さんに反応しないものを
つけている不用心な奴の一人や二人ぐらいは、取っ捕まることもあるのかね?

つうか、八日市のオービスからここまで、このレー探は1回も鳴動した
試しがない。他のオービスは、全てループコイルか LH であるためだ。
別に飛ばすことには興味が無くなったが、追い越しの際にうっかり・・・とか
流れに乗っていてうっかり・・・なんてことを起こすとおバカさんだから、
そろそろ GPS 式のレー探に買い換えようかな?なんて思ったり。

阿智 P.A. を過ぎる頃、時計の針は 0:00 を回ろうとしていた。


9/10

それまでラジオから流れていた、地方 FM の電波も届かなくなり
室内がエンジンとハイポイドギアの唸りだけで満たされた瞬間。

ふっとインパネを見ると、積算距離計が 79998km を示していた。
おおっ・・・そうか、こんなところで 80000km を迎えるのか。
記念写真を撮らなきゃ。なきゃ。なきゃ。

少し慌て出す私。なにしろ、ここは高速道路の上で、いましがた
パーキングエリアを越えたばかりの地点だ。走りながらでは写真は撮れないし、
はてさてどうしたものか・・・。と考えていると、おあつらえ向きなことに

ひっきりなしに、路側帯に待避所(チェーン装着場だそうだ)が出現。

オドメータがちょうど 80000km を指した時を見計らって、ここに入れば
写真撮れるねぇ。車列も少ない時間帯だし、待避所からのスタートにも
特に不安なし。よ〜し、、、そうしよう。

それから 2km を走り、オドメータは 80000km を指す。
そのとき丁度現れた、ちょっと広めの待避所。滑り込んで一時停止。
デジカメをステアリングに押し付けて安定させ、記念写真をパチリ。



ようやく 80000km かぁ。100000km には、まだまだ遠いな。
あと2年弱かかるのか。それまで無事に走っていられるかな!?

いろいろな思いを馳せつつ、車列が跡絶えたのを見計らって
全力加速で本線に戻り、松本行きの走行を再開。



その後 20分ほどで、駒ヶ岳 S.A. に到着。ここが最終のサービスエリア。
改めて、残距離と時間を簡単に計算する。だいたい、2時半頃にココを出れば
間に合いそうな雰囲気(実は、これは大きな計算ミスだった・・・)
現在は 0時半前ってところ。2時間ほど仮眠が取れそうである。よし。

助手席の荷物を全てトランクに押し込み、ヘッドレストを外して座席を前にずらし
一番リクライニングさせて、簡易ベッド(?)を作成。耳栓を装備し、
仮眠モードに突入。体力の回復を図る・・・

しかし結局、1時間ほどしても、特に眠くならず。
前日の昼寝が効を奏したようだ。やがて、カーナビ兼 TV から流れてくる
80年代名曲集 CD の音楽に聞き入ってしまう。こりゃもうココに居ても意味無い。
1時40分頃にモソモソと起き出し、照明が煌々と輝く駒ヶ岳 S.A. の建物の中へ。
売店にて飲み物&お菓子を補充し、ついでに「白湯野沢菜ラーメン」
ちょっと早めの朝飯として、食する。味は正に野沢菜。ラーメンか、これ?

ともかく食欲を満たしてやったのち、駒ヶ岳 S.A. を2時に出発。
意気揚々と、松本に向けてひた走る。丑三つ時ともなると、さすがに
ほとんど誰も走っていない。時折、後ろから物流トラックが現れては
80km/h で走る静かに私を追い抜き、前方へと消えていくのみ。
数分置きに繰り返されるこのサイクルに、妙な催眠効果を覚え始める ^_^;

岡谷 J.C.T で長野道へと移り、みどり湖 P.A. で休憩。
停車して休憩を取っているトラックのアイドリング音が、ここでも五月蠅い。
乗用車がいくらアイドリングしてても気にならない(ぐらい静か)なんだけど
トラックの消音器は性能が悪いのか、排気音がめちゃくちゃ気になる。
あるいは、ディーゼルの機械音かもしれないが。

ここで少し休んでいこうと思ったが、以上のように音がうるさいので
やんぺ。それほど眠くもないし。再び、先を目指す。

やはり 80km/h ペースで、松本 I.C. を目指す。塩尻を過ぎたあたりで、
平坦な市街地に出る。ふと、まだまだ真っ暗な空を見上げてみると、
なんだか曇が多い。特に、東の方の空が、一面雲で埋め尽くされている。
あ〜あ、こりゃあ、御来光は望めないかなぁ・・・天気予報の莫迦。
ちょおっとションボリな気分になる。ともかく山に向かうか。



結局、3時20分に松本 I.C. に到着。ちょっと遅れ気味か?

マツモトヒトシ

とりあえず、ここでようやく屋根をオープンにする。
屋根を開けている最中、バイクで高速から降りてきたにーちゃん2名が
何やら話し合っている姿が、少し遠くのほうでチラッと見えた。
この人等も、乗鞍に行くのかな?こんな時間に来るぐらいだし。

屋根を開け、防寒装備を1枚羽織り、松本 I.C. から R158 へ。
妙に broken な形状をした交差点から合流し、そのまま西を目指す。
実はこの時点で、ガソリンの残量がかなり乏しくなっていたのだが、
「まぁ、道中どこかの GS が1軒ぐらい営業しとるじゃろ。観光地やし」
などと気楽に考えていた。地図を見る限り、R158 は市街地の真ん中を走るし。

・・・かな〜り、甘かった -_-;

恐るべきことに、ただの1件も営業していなかった。まぁ、それも当然。
なにしろ、見渡す限りの景色が真っ暗なんだもの。街路灯も貧弱。
先へ進めば進むほど市街地から離れていくので、インター付近が真っ暗ならば
もう、この先は何も期待できない。う〜ん、しくったなぁ・・・

ペースアップは諦め、60km/h 一定速度でのエコラン走法に突入。
これがまた、残時間計算を大きく狂わせる原因となるものだった。



誰も居ない、ただ真っ暗な松本の市街地外れを、どんどん西へ進んでいく。
時折現れる、街角に立つ大きな電光表示版には「上高地公園線マイカー規制中」
という警告表示が踊っている。一瞬ビビったが、よく考えるまでもなく
「上高地公園線」とは、R158 から盲腸のように生えているアレである。
・・・そんなこと、周知の事実なのでは?なんで、わざわざ知らせるかねぇ。

ついでに、表示板付近に備え付けられている気温計を見る。17℃。
うーん、20℃を切ると、さすがに涼しい。暖房 ON。

やがて R158 は高度を上げ始め、市街地の狭い対面交通路と化す。
そのうち「この先 山岳地帯」などという看板が現れる。ほう?
表示を疑問に思う間もなく、道は一気にタイトなワインディングと化す。
・・・いや、これがマジで結構きついワインディングなのである。
照明設備が何もなく、先にあるカーブのRが読めないってのも痛い。
先を急いでいるのは確かだが、ここは慎重に、慎重に・・・

それなりのペースで、漆黒に溶け込んだ R158 を走っていく。
稲核というダムの脇を過ぎ、しばらく走ったところの[道の駅・風穴の里」にて
一旦休憩。時計の針は、4時頃を指している。完全にブラックアウトしている
山肌の間から見える空は、一面薄曇り。残念ながら、期待していた星空は見えず。
ちょっとガッカリ。それはさておき、さすがに若干眠い気配が訪れてくるs。
きっと、真っ暗だからだ。暗いと眠くなるのが、生物として自然の理である。
できれば休憩したいのだが、スケジュールは遅れ気味。先を急ごう。



まもなく、奈川村にある奇妙なトンネルにさしかかる。
このトンネルの何が奇妙かと言うと、トンネル内に分岐があるのだ。
まるで首都高のトンネルのように(笑)よっぽど平地が足りなかったのか?

分岐を右に別れ、上高地方面を目指して先を急ぐ。そこからしばらくの間、
長〜いトンネルが何本も連発して現れる区間となる。長いだけならまだしも、
トンネル内の舗装がボっコボコっていうのが、かなぁ〜りイヤな感じ (x_x)
田舎のトンネルは舗装がボロイっていうのは、日本共通の話のようである。

トンネル地帯を過ぎ、沢渡付近を通過。真っ暗だし、何も見えない・・・
一応、上高地行きのバスは、ここから乗る予定である。場所を軽く記憶。

そのまま暫く走ると、工事信号にひっかかる。
対向なんて来る気配もないが、信号機はちゃんと守るのが常識人。
ってな感じで四角四面に待っていると、後ろからクルマがやってきた。
対向も来てないし、さっさと先に行くかとおもったが、
私と同じように、大人しく待っている。エライな。

青信号に変わったので、そのクルマを後ろに抱えつつ、先を急ぐ。
それからまた暫くの間、イヤ〜ンなトンネル地帯が延々と続く。
ウンザリしてきたころ、ようやく釜トンネル前の巨大ヘアピンに差し掛かる。
・・・かつて、遥か昔に訪れたことのある場所。上高地への入り口だ
昼間は開いているが、夜は分厚い鉄の扉が締められている。灰色で武骨な。
まるで、刑務所か工事現場が、中にあるかのようだ。色気が無さ過ぎるよな。

ともかく、ここを訪れるのは日が昇ってからだ。無造作にヘアピンを曲がり
安房トンネル前に差し掛かる。ここで、大人しく有料トンネルを通過していれば
余裕アリアリ(省略)で平湯に到着できていたにもかかわらず、アホの私は

傾斜が急で距離の長い、旧道側を選択。

ガソリンの残量も、残時間も少ないっちゅうのに -_-;

というわけで、ほぼ無意識のうちに、トンネルの手前にある旧道入り口を右折。
何の案内看板も案内標示も作られていないので、曲がる場所が大変わかりづらい。
まるで、崖の上の住宅地に登るために作ってみましたよ、と言わんかのように
然り気無く作られたアプローチをキュッと登ったところで、工事信号から
ずっと一緒だった後続車が、いきなり車間を詰めてきた。ん?地元の走り屋?

張り合う気もなし、ちょっと休憩を挟みたいし・・・ってことで、先に行かせ
登り坂の途中で停車して小休憩。ガソリンの残量計を改めて確認すると、
Eの目盛りの上ぴったりに、ゲージの針が張付いている。まだ余裕はあるが
この先の距離もまだまだ長い。乗鞍を降りるところまで、持つかな?



さて・・・ココから先は、傾斜のキツイ登り坂が続く R158 の旧道区間。
ブースト計と相談しつつ、まずは中ノ湯のつづら折を駆け上がる。長い直線と
急角度なヘアピンが連続する。かつて通過した際は、こりゃひどいところだと
思ったものだが、その後に色々と経験を積みすぎたせいか、別に普通に感じた。
カプチもうれしそうに走っているし。高速道路より、こういう道のほうが
好みらしい。運転手も概ね同意。ガソリンさえ十分に残ってたらね(涙)

中ノ湯のつづら折れの最後にある、第11番ヘアピンを登りきると
かなり高度が上がったせいか、視界が白くなりはじめた。霧がかかり出した。
しかも、ハイビームの軌跡が「はっきり」見えるぐらい、濃い霧である。
うーん、安房峠は遥か先なのに。あまりひどくならなければいいが。

案じつつ、先を急ぐ。坂道を登るたび、どんどん白さが増す。
皮膚に冷たさを感じるまでに。霧は、相当濃いようである。
霧にビームが反射して、前が見えなくなるほどではないが。
いつ状況が変化するかわからないので、慎重に先へ進む。

ほどなく安房峠(1790m)へ。峠を登りきったところで、ちょっと停車。
まだまだ暗いが、それでも空は少しだけ青みが差してきた。夜明けが近い。
さて、視界を白く埋め尽くしているものは霧かとばかり思っていたが、
どっちかといえば雲のようである。細かい水滴が、顔にピチピチと当たる。
走っている最中は判らなかったが、ハイビームの光の中を、無数の水滴が
渦を巻いてヒューヒューと走り抜けていく。風は相当強め・・・かなり寒い。
カプチ君、乗鞍はもう少しだ・・・頑張ってくれよ。

頂上は越えた。安房峠からの下りを、それなりに駆け降りる。
その間、空に差しはじめた青さは、ものすごい勢いで増していく。
・・・いかん、急がないと、御来光に間に合わなくなる!

とかいいつつ、R158 の安房峠を降りきったところにある「神の湯」前で
通過記念写真をパチリ。この時点で、時刻は 4:45。残り 45分程度で夜明けだ。
急いで山頂に行かねば!・・・鐘つき堂を駆け登るアドルの気分って奴か?



それにしても、これでこの前を通るのは2回目か。一度は入ってみたいものだ。

まもなく R158 は、平湯温泉の市街地へ降りる。若干の照明で照らされた景色に
白い湯煙が立ち上る。激しい硫黄臭が鼻をつく。素晴らしい雰囲気作り。
そうだよねぇ。温泉地ってのは、こうでなくっちゃ。

その「らしい」景色に見とれるヒマもない。そのまま R158 を先へ進む。
ほどなく、長い登りの直線が現れた。そこに立てられた道路標識に、
「乗鞍スカイライン」行きの道が左から生えていると記述されている。
看板の標示に導かれ、案内通りにスーッと左車線により、左折・・・

なんか、急にみずぼらしい道路になっちゃったんですけど・・・

こっ、これっ、本当の本当に乗鞍スカイラインに続いているのか?
心配になりつつ、黒さが抜けつつある空を仰ぎながら先を急ぐ。

県道 485 号。・・・そこは、俗世と天上界の橋渡しとなる、
ショボチン道路。はっきりいって、この先から乗鞍に行けるとは到底思えない。
良い言い方で表現すれば、せいぜい京見峠の広い区間並みという感じ。
(別に狭くはないのだが、あまりにも素朴(?)すぎて想像がつかない感じ)

空は青くなりきり、山際が白くなりはじめた。まもなくだ。急がねば。
ガソリンの残量は、Eの目盛りと針がぴったり一致する程度まで下がった。
乗鞍を登りきるには十分な残量だろう。遠慮なく飛ばしていくぜ!

やたらツイスティで傾斜のきつい県道 485号を全力疾走し、
乗鞍スカイライン根元へ。ここでようやく、立派な二車線道路が現れる。
そうそう、こうでなくっちゃ・・・しかし、これが乗鞍スカイラインか・・・。
こうなってくると雰囲気も満点。速度も乗せられるし、間に合いそう。

Gu:wn 特有の、早期からの微弱なスキール音を立てながら、山を登っていく。
まもなく料金所へ。空は青みを通り越し、黄色みが若干かかりつつある。
ゲートのおっちゃんに料金を払う。\1100。いやぁ〜寒いっすね〜などと会話。
山頂付近では 10m〜15mの風が吹いていて、エコーライン側のゲートは7時まで
空かないヨ、とのレクチャーを受ける。了解。スケジュール修正します。

さて、料金所から発進。・・・するが、驚くべきことに、0発進のパワーが
おもいっきり落ちている。まるで、エアコンを入れているかのようだ。
ブーストが掛かり出すまでの間、ひたすらせき込みつづけるエンジン。
燃料切れが近づいたのかと思ったが、ブーストがかかると問題ない。
・・・マジですか?これが、高高度の恐怖というやつか・・・。

序盤は、わりと普通のワインディング。良い調子で天へと翔け登る。
いくつかのカーブをクリアしたところで、山と空の境目を満たす色が、
あまりにも美しいことに気づく。ふらふらと道端にクルマを止め、写真を数枚。

おおう・・・この、下界で汚れきった心が、濯われていく・・・
などと思いつつ、眼下に目をやる。お、おおうっ!?



遥か下方に、通りすぎた山並みと、それを多い尽くす雲海が広がっている。
そして、その上で微妙な色合いを見せる空。水色と紫の絶妙なグラデーションが
遠くまで広がっている・・・なっ、なっ、何なんだ、この景色は!
そんなに高いところまで登っているっていうのか?

(・・・しかし、こんな景色は、序の口でしかなかった)

ともかく、5時を過ぎ、かなり明るくなっている状況。
雲海の写真を取り続けたいという欲望も捨てられないが、なにより
日の出までに頂上に着くのが、最優先である。後ろ髪を引かれる思いで
この場を去り、先を急ぐ。

いつもの数倍は大きなタービン音を響かせつつ、カプチは山を登っていく。
スロットル全開でのブーストは 0.75kg/cm2を指しているが、それを維持するため
タービンの回転数がいつも以上に増えているようだ。頑張れタービンちゃん。

また、中盤付近の道は、かな〜り恐い。アウト側にガードレールがない為だ。
万が一にもオーバーランすれば、確実に谷底(?)へまっ逆さまってところ。
E/G のパワーが出なくなって来ていることもあり、じょじょにペースが落ちる。
くそう、なんだってんだ、なんで俺はこんなに根性が足りないんだ・・・



そのうち、恐い恐い峠区間が終わり、急に視界がパァッと広がる。
どうやら、尾根まで登りきったらしいが・・・そこは、別天地だった。

なんと表現すればいいのか・・・わからないが、そこはまるで映画の世界。
なだらかに起伏する地面の上に、深い緑色をした高山植物が薄く生い茂り
その上を何のガードもない道路が走っている。唖然とする他、なかった。
とても日本とは思えない開放的かつ雄大な景色は、あまりにも美しすぎた。

というわけで、必要以上にキョロキョロしながら走る。

太陽の昇る側の空は、ますます黄色を帯びてきた。急がねば。
一方、反対側を見ると、視界中央の高さまで雲の壁が立ち上がり、その上に
紫のような青のような、不可思議すぎるグラデーションが一直線に走っていた。
今までに見たことがないような、空の色だ・・・あれは・・・あの色は・・・
いったい、何が起きてあんな色になっているんだ・・・?
虹か・・・虹の色なの・・・か・・・?



(注:この写真では、「紫のような青のような色」は撮れていません。無念)

向こうに見える雲の壁まで、いったい何 km ほどあるのだろう・・・
そして、あの壁の向こう側には、何が広がっているのだろう・・・
地上を這う一生命体に過ぎない私には、知ることのできない世界だった。



自然が織り成す巨大な構造にビビリながら、スカイラインを登りきる。
大丹生岳付近まで来ると、道端の駐車場にクルマを止め、カメラを構えた人たちが
目立つ。その先を見ると、見事な黄金色に輝く雲海が見えた。
ここがポイントか!と思いつつ、もう少し先まで偵察。

その先にも1つばかり駐車場があり、その後もうすこし走ったところで
駐車場となり、完全に行き止まり。ということで、2つ目の駐車場(高いほう)に
クルマを押し込んで止める。幸いにも、まだ太陽は出ていない。よっしゃ!

荷物をまとめ、三脚にくくりつけたデジカメをひっぱり出して降車。
突風は吹いていないが、寒い寒い。猛烈に寒い。いくらオープンとは言え、
キャビンはヒーターのお陰で適切な温度に保たれている。外とは別世界である。
いったい外がどのぐらい寒いかというと、停車したのち僅か数十秒程度で、
トランクの上にうっすらと薄い霜が降りるぐらい。さっき写真を撮るために
降車したところとは、正直言って桁違いの寒さなのであった。

羽織っていた薄いデニム地の上着の上に、ナイロン製のウインドブレーカーを
かぶる。これでようやく、とりあえず動けるかな?程度の寒さに収まる。

カメラのついた三脚を片手に、駐車場を元来た方に戻っていく。
さっき駐車場を通過する際、屋根を開けっ広げにした黄色い S2000 が見えたから。
電動式で簡単に開閉できるにも関わらず、こんな寒い場所で屋根を開けっぱなし。
生粋のオープン好きに違いない・・・私と同じだ(笑)っていうことで。

実際「屋根がない」という繋がりだけで、誰とでも仲よくなるオープンカー乗り。
車種も形態もなにも関係ない。夏は強烈な日射しに焼かれ、冬はコチコチの寒風に
苛まれつつ・・・でも、そんな過酷な環境が大好きな、ちょっとヘンな人たち。
ヘンな人たちだけに、妙に連帯感が生まれてしまう?のかもしれない。

ってなわけで、凍えそうな S2000 乗りの方に「寒いですね〜」と挨拶。
そう言うコチラのほうも、予想を越える寒さに凍り付きそうな状態であるが(笑)
よく見ると、S2000 の2台向こう側に、これまた屋根を開け放った赤い NA6 が。
その人も同様に寒そうにしているが、それでも屋根を閉めるつもりは無い模様。
おおう・・・この人も、漢だ。漢ばかりだ。ここに、漢が3人もおる・・・
この人もまた、「屋根無し」の魔物に取り憑かれたのだ。お仲間〜(笑)



いや〜凄い景色ですねぇ〜などと雑談しつつ、太陽が昇るのを待つ。
太陽は既に地平線からテイクオフしているが、東の空には雲が多く漂っており
それに邪魔され、我々に新たな朝の光を供給することができないでいるらしい。
逆に言えば、もし今日が完全に快晴であれば、私は御来光に間に合わなかった
わけで・・・また、さっき見たような雲海も拝めなかったわけで・・・

普段からは考えられないほど、素晴らしい運の強さである。

それから、まもなく。ついに、太陽は昇った。



神々しい・・・

それまで、思い思いの方向を向いていた人たちが、一斉に
太陽の方角に向かい・・・ただ眺めたり、カメラのシャッターを切ったり。
そして、言うべき言葉が見つからず、ため息ばかりが口をついて出る。

写真だと、尾根から見える大パノラマの僅か一部分しか切り取れないので
その美しさは航空機の窓からの景色級にしか見えないのだが、実際はすごい。
自分を取り巻く半球に渡って、こんな景色がビッシリと詰まっているわけだから。
「唖然」という言葉は、このような時に使うために作られていたのか、と
心底思ってしまうぐらい。この景色が、来年からは見られないのか。

有料のままでいいから、いつまでも通行可能にしてよ、やっしー。

いやホントに。今の倍額でも、全然かまわないからサ。

・・・というか実際のところ、来年以降の扱いは、どうなるのだろうか?
ひょっとして、深夜 3時に出発するバス便が運行されるようになるのだろうか?
それならまぁ、それでも良いような気がしないでも無かったりもして・・・
あとは、クルマに折り畳み式(?)の電動自転車を積んでいくか?



というわけで、無事に御来光を拝むことができた。
私の旅のチェックポイントの1つ「乗鞍で御来光を拝む」は、クリアー。

さて。7時まで、乗鞍高原に降りる乗鞍エコーラインのゲートは開かないので
さっきのオープンカー乗りの方々(すっかり仲良くなってしまった ^_^;)と共に
畳平駐車場に移動。ついでに、時間が余っているので、畳平駐車場の横にある
魔王岳(2764m)に登ってみることにした。2700m 級の高さの山に、
何の装備もせずに登れるなんて、もうこれっきりだからねぇ。

しかし、クルマのエンジンの調子も狂ってくるぐらいの高度だけに
さすがにちょっと登っただけでも息苦しい感じが襲ってくる。いつもより
深い息をしつつ、S2000 乗りの方と共に、魔王岳の山頂を目指してガレ場を歩く。
街歩きではあまり元気の無いトレッキングシューズも、ここでは威力爆発。
安定して地面や岩肌に食い付くので、危険な場所だけど安心して歩ける。

日射しが強いので、気温は相変わらずでも、体感温度はかなり高くなってきた。
もちろん、ものすごく爽やかだけどね。下界では想像もつかない快適さ。

20分ほど、経過しただろうか?
ようやく頂点に上り詰める。乗鞍スカイラインを見下ろし、記念写真をパチリ。



・・・まさに、絵に書いたような景色って奴だ。

しばらく、山頂を撫でる風と、冷気に満ちた雲の固まりを爽やかに吸って
気力を回復。山があったら登りたくなる人の気持ちがわかるような気もした。
私はクルマで来たから苦労知らずだが、自分の足で苦労して登った結果の
ご褒美がコレだとしたら、そりゃあもう「止められネェ〜!」だろうな。

7時が近づいたので、魔王岳を下り、駐車場に戻ってエンジン始動。
乗鞍エコーラインから山を下る準備を進める。日射しの当たる場所は暖かいが
空気は冷え込んでいるので、エンジンを暖め直しておかないといけない。
しかし、京都からここまで無給油でやってきたということで、残量は僅か。
あまり暢気にアイドリングしてられない、というのも正直なところ。

結局、最小限の暖機運転であったせいか、駐車場からの発進でてこずる。
ステアリングを目一杯切った状態だと、発進できない。いつもの癖で
ほとんどアクセルを踏まず、アイドリングに近い状態でスタートしようとしたら
フロントタイヤの抵抗力に打ち勝てるだけのトルクが出なかったのだ ^_^;
乗鞍スカイライン料金所で感じたパワー減なんて、目じゃないほどに。
一瞬「げげ、燃料切れ?」と思ってしまったのはヒミツ(笑)



無事に発進を済ませ、3台でエコーラインを下る。
開けっ広げで景色の美しい乗鞍スカイラインと違い、エコーライン側は
中盤以降はどこにでもある峠道・・・鈴鹿スカイラインみたいな感じ?だった。
ただ、序盤はすごい。山頂から見えた雲海側に降りていくことになるので・・・



こんな景色が見えたりするワケ。

ちなみに、乗鞍エコーラインを下っていくと、この「遥か眼下に見える」
雲海を通り抜け、その下まで降りていくことになる。これが実に面白い経験。
最初は下に見えていた雲海がだんだん近づいて来て、次に雲の中を走り
最後は雲を上に見ることになる。飛行機でも乗らなきゃ味わえない経験(笑)
思わず、雲の下に出た際に

「いけね!出ちった」(c)ポルコ・ロッソ

と呟いてしまったのは言うまでもない(笑)



エコーラインを下りきり、終点の乗鞍高原温泉まで降りきったのが
8時ちょっと前。期待していた GS は、そこには無かった。ナビの地図を見ると
もう少し先まで行けばありそう・・・ということで、さらに東へ下っていくと
地図通り、JA があった。8時から営業ということだったので、若干待って給油。

この時点で、燃料計の針は「E」ラインのぴったり下まで下がっていたから
残量は 2〜3L かと思っていたが、給油量は 25L 弱。ということは、5L ほど
タンク内に残っていたことになる。そうか、ココまでゲージが下がっても 5L か。
だが、燃料ポンプやタンクの形状から考えて、きっかり 5L 使えるかというと
その辺は微妙。残り 1L ぐらいまで下がった時点で、吸えなくなるかもしれない。
携行缶を片手に、いっぺん調査してみたいところではある(危険?)



さて、給油が終わり、おかげさまでなんとか落ち着いた我がカプチーノ。
とりあえず温泉なんか入りたいですネ、ということで、3名の意見が一致。
せっかく入るなら、白骨温泉でしょう・・・ということで、乗鞍高原から
白骨につながる上高地乗鞍林道(乗鞍〜白骨)を北上することに。

この付近に詳しいロドスタの方(岐阜県から来られている)の先導で林道を走る。
一応有料ということで、そこそこ立派な道なんだろうなぁと思っていたら
何のことはない、いかにも林道らしい、めちゃくちゃヘコい道だった。
当然ながら車線なんて分けられてないし、アップダウンも必要以上に激しい。
幅の広いクルマでも、すれ違いに苦労するようなことは無いかな?という程度。
全線舗装されているだけマシって思わないといけない、ってこと?(汗)

ほどなく、白骨に到着。開けた場所にあるのかと思い込んでいたが、
谷川沿いに作られた、隠れ里のような構造の温泉地である。雰囲気はあるな。
さて、いろいろ期待して無料駐車場(エライぞ白骨!)にクルマを停めるが、
道端に居るのはタクシーばかりで、ほとんどの店が開いていない (T_T)
公衆浴場でも、10:00 にならないと開かないそうだ。そりは時間が勿体ない。



協議の結果、白骨温泉を諦め、平湯付近にある「神の湯」に行くことに決定。
(行きしなに通過してきたところだ)かねがね興味があったので、ラッキーだ。
ここで先導を交代し、今度は上高地乗鞍林道(白骨〜中ノ湯)を走る。
さっきのルートの延長だから、道の状況は推して知るべし・・・といったところ。

それでも、あのようにアップダウンが激しく、タイトなカーブが連続する
狭い林道は、カプチーノの最も得意とするところ。この高度ではブースト掛けずに
走るのはかなりシンドいということもあって、まるで知った道であるかのように
ついついいつもの調子で、ガスガスっとすっ飛ばして走る。

・・・調子に乗りすぎた。所々でペースを落とし、後続を待つ。

ここで改めて、「上高地乗鞍林道」を語ってみる。
少なくとも、乗鞍〜中ノ湯間についていえば、舗装と均らしが悪すぎる。
路面に巨大な凹凸が平然と残っていたりする。一カ所、うっかり気付かず
軽いでっぱりに乗り上げ、おもいっきりジャンプしてしまったりした ^_^;
ラリー車じゃあるまいし、そのうちクルマが壊れそうだ ^_^;

あと、ツーリング用として減衰を最弱のままにして走っていたのだが、
リアの流れ始めが早い。全然粘らなくて、腰砕け的にカコーンと流れてしまう。
フロントもしかり。路面状態が悪いこともあって、極めて走りづらいなぁ。

林道を抜け、R158 を西進し、数時間前にも来た安房峠(1709m)に到達。

左から、京都・札幌・岐阜

朝方に通過したときと異なり、今は非常に天候が良い。遥か遠くまで見通せる。
しばし休憩&雑談ののち、先頭をロドスタの方に変わって、「神の湯」へ。

「神の湯」温泉にて、なんというか・・・猛烈にマターリ。
電気も引かれていない掘っ立て小屋に着物を脱ぎ捨て、小さな湯船にドブーン。
どう見ても沸かし湯ではないので、「熱い」というより「温い」のではあるが
それがまた・・・微妙に溜まっていた疲労をうまく解し落としてくれる。

山あいに作られた小さな秘湯に浸かり、つい数時間前に逢ったばかりなのに
まるで旧知の間柄であったかのように打ち解ける我々3名。出身地も年齢も、
立場も何もかも異なるのだけどねぇ。大自然と温泉とオープンの力は偉大である。

11時頃に「神の湯」から出て、すぐ近傍の平湯温泉に移動。
ここで、ロドスタの方および S2000 の方と e-mail アドレスを交換し、別れる。
皆さん、クルマに乗って放浪(?)するのがお好きのようなので・・・
また、いつかどこかでお会いすることもあるでしょう!



旅情を満喫しつつ、ここから単独行動に移る。時刻は昼前。
当初予定していた項目の、残り2つ「上高地へ行く」「白骨温泉に浸かる」
を遂行すべく、まずは上高地へと向かうことにした。

本当は、安房峠を越えてしばらく走ったところにある沢渡からバスに乗る
予定だったんだけど、たまたま平湯に来てしまったので、平湯から乗ることに。

まずは、上高地行きのバスに乗るために、カプを何処かへ置き去りにしないと
いけない。回りをグルッと見回すが、手頃な駐車場が見当たらない。うーん。
良く判らないので、バスのチケット売場のおねえちゃんに聞いてみると、
すぐ近傍にある村営の駐車場(村営あかんだな駐車場)にクルマを停めてね、
とのこと。ついでに案内地図をもらい、それに従って道路を走っていく。
そのルートは、いま来たばかりの R158 を逆走するルートであり、目の前を
あの「神の湯」の看板が通りすぎていく状況であった。

これで、「神の湯」の全てを悟った。平湯から上高地にクルマで行く人は
必然的にこの温泉の看板を見ることになるので、ソレなりに繁盛するのだ>神の湯
そうでもなきゃ、あんな道外れにある温泉、誰も来ねぇよなぁ・・・

超絶に立派に作られた村営駐車場にカプチーノを収め、しばしの休憩を与える。
ついでに、室内に洗濯物をいくつか干しておく(笑)



カメラや三脚、ペットボトルなどの荷物を揃え、リュックに詰め込んで
駐車場を降り、すぐ下にあるシャトルバス乗り場に到着。しばし待ち時間。
バス乗り場には数人の客が居る程度で、静かなものだ。



真っ青な空、真っ白な雲、緑をまぶした山肌・・・
がっはっは。悪いが俺は休暇だ。



11:45 まで待ったところで、シャトルバスが到着。バスに揺られて数分で、
さっき居た駐車場に舞い戻る。ここからバスに乗るわけだ。チケットを買う。
往復で 1800円。うーん高い。いい商売だねぇ。12時出発の上高地行きバスに乗る。

バスは十数人の客(平日だというのに、客の多いこと多いこと!)を乗せ、
トロトロとした足取りで安房トンネルへ向かう。これは、安房峠のバイパスとして
中ノ湯〜平湯間を 4km ほどの穴で結ぶ道だ。いつもはケチって峠しか走らないが、
たまにはこんな文明的な所を走るのも良いものだ。自分の運転じゃないが。

のんびり走るバスに揺られていると、段々眠気が襲ってくる。うつらうつら。
トンネル内の景色なんて見てもしょうがねーやってことで、ちょっとうたた寝 ^_^;
<気が付くと、中ノ湯側に出たバスは、上高地行きのゲートをくぐっていた。
・・・それにしても、このゲートは何回見ても武骨である(汗)

この先にある釜トンネルは、真っ暗で狭くて長く、猛烈に不気味である。
まさに、俗界と自然界を厳格に隔離するために作られたトンネルといった感じ。

トンネル内は二車線の区間もあるが、交互通行の区間もある。
二車線区間では、多くのバスやタクシーとすれ違う。ようけ客が居るもんだ。

数分ののち、真っ暗な釜トンネルを抜けると、、、そこはただの谷だった(笑)
花が咲き乱れる地ではない。むしろ素朴すぎるぐらい。滋賀県の山中で見慣れた
景色と似ているような気がする。やはりここも、日本の一部であるということで。

さて、どこかでバスを降りないといけないわけだが。例のシャトルバス乗り場で
オバチャンとおっちゃんが喋っていたことをコッソリ聞いて得た情報に従い、
まずは大正池前のバス停で降り、歩道を降りて大正池沿いに出ることにした。
ここから河童橋まで歩き、始発のバスターミナルから帰りのバスに乗るのが
ベストコースだそうだ(そうしないと、客が多くて満員通過される場合もあるらしい)

さて、視界に広がる大正池の景色は・・・まぁ、こんなもんかなぁ(?)
バックに広がる巨大な連峰の眺めはすごいが、乗鞍の景色を見てしまうとなぁ。
もちろん、他では見られないような珍しい景色であることは間違いないが。

池のほとりに立てられている案内看板によると、河童橋まで約 4km。結構遠い ;_;
気合いを入れて、大正池沿いの浜辺(?)を歩く。サイズの大きな石が集まって
浜辺ができているので、トレッキングシューズをもってしても、少々歩きづらい。

なお、大正池の浜辺はちょっとした広場になっていて、多くの人が座っている。
そして、そのあいだを縫うように歩きまわり、エサをねだる、かるがも達(笑)



よく見ると、1羽や2羽じゃない。いったい何十羽居るんだ(汗)
しばらく様子を見ていると、こちらのほうにもヨチヨチ近づいてきた。
なんですか貴方達は。野生動物なら野性動物らしく、ちゃんと自活しなさい!
じっと目を見ていると、そのうち逃げていった。完全勝利(意味不明)

さて、大正池を離れ、指定のコースに従って遊歩道をテクテク歩く。
しばらくは鬱蒼とした森の中を通っていたが、やがて川沿いに出る。美しい。
何がすごいといっても、水の綺麗さに驚く。透明すぎて恐いぐらいである。
ただ透明なだけなら、京都でも清滝あたりに行けば見ることができるだろうが
上高地が「違う」ところは、川底にある石や砂が、わりと白いことである。
色合いの綺麗さでいえばココに来るしかないかな、って感じ。ここに価値あり。

・・・というわけで(?)試しに飲んでみたが、実に旨かった。
これってアレかな?いわゆる「安曇野の水」って奴になるのかな?

さらに先へと進む。森を抜け、川沿いが続く。時折、河川敷に降りて
流水に手をつけてみたり、顔を濯ってみたり。水が冷たくて、心地好い!
自然の中でじっくり冷やされた水は、実に快適である ^_^



結局、1時間ちょいかけて、ゆっくりと北上を完了。終点の五千尺ホテルに
付属している売店で土産をいくつか買い込み、バス乗り場まで歩いていく。
それにしても・・・道中はそれほど混雑していなかったが、終点のホテル付近が
混雑していること!かの有名な河童橋なんて、人で埋め尽くされていて
渡るのが一苦労。一応、写真は撮っておいたが、橋を撮ったのか人を撮ったのか
傍目にはさっぱり判らない出来となってしまったので、即座に消去 ^_^;

バス乗り場にて、バスの出発時刻を確認。14:40 かぁ。15分ほど余っている。
ちょっと喉が乾いたので、お茶でも・・・と思ったが、観光地価格だったので
すっぱり諦める。愛宕山の頂上とイイ勝負の値段だ ;_;



心地好い冷風に吹かれつつ、バスを待つ。
バス乗り場に溢れかえる、人、人、人。今日は平日だというのに、この調子。
休日になったら、いったいどんなことになるのだろうか・・・(汗)

まもなくやってきたバスに乗り、上高地を離れる。また来ようかな。
20分程度で、カプを置き去りにしてきた駐車場へと戻る。室内に干しておいた
洗濯物(?)を取り込み、荷物を整理。さぁ、残すは「白骨温泉に浸かる」だ!

平湯から白骨までの経路を吟味。一番安いのは、もう一度安房を越え、R158 を
南下し、県道 300号から白骨に回り込むルートだ。しかし、若干遠回り。
白骨温泉の営業時間は 17:00 ぐらいで終わりになるようなので、できれば
早く到着できる経路で行きたい・・・ということで、結局

安房峠を越え、上高地乗鞍林道で白骨へ突入する、という

フツーに走るのならば、いちばん時間が掛かりそうな経路(笑)

しかしさっき一度走った感触では、カプにとっては一番早くて安い道だと確信。
(実際、40分以内で「安全」に到達できたので、この確信は誤りではなかった)

それにしても、1日に3回も通過すると、1709m の高さと景観を誇る安房峠も
さすがに飽きが来る。そこらの峠と同じ同じ。景観はもういいや。カッ飛ばす。
その際に気付いたのは、この辺りを走っているクルマは、後続が追い上げてきたら
サッサとウインカーを挙げて道を譲ってくれるということ。セダンでも 1BOX でも
まったく同じ。山道を走る人として、あまりにもマナーが良すぎる(感動)
それに比べると、京都と滋賀は・・・

安房峠は舗装が素晴らしく良いので、ハイペースで走れる。
あっという間に、安房のつづら折れの頂点に到達。ここでつづら折れを降りず、
まっすぐ走れば上高地乗鞍林道。料金所は出口にしかないので、そのまま突入。

・・・林道も飽きてきた(笑)つーかもうちょっと舗装ちゃんとしろよなぁ。
文句をいいつつ、ジャンピングポイントは判っているので巧みに回避(笑)

出口で代金を支払い、白骨へ。朝に来たときと比べると、さすがに客が多い。
混み合っている無料駐車場にクルマを停め、入浴装備を掴んでいよいよ温泉街へ。
・・・・温泉街というとアレだな。まぁ、行って感じてみて欲しい。

さて、色々と期待の高かった白骨温泉であるのだが・・・

ぞんざいな客あしらいに、ちょっと憤りを覚える。

店員に声をかけても、返事もせずに知らんぷりで放置プレイとか、
外湯用の湯船が壮絶に狭くて、足を伸ばせず困ったりとか。

まぁ、来る時間帯が悪かったのかもしれんが、有馬温泉と同様にひどい。
知名度にあぐらをかいて、客を大切にする心が欠如しているようにしか見えない。
期待していたイメージと全く異なったので、ガッカリ。もう来ることもないかな?



適当に入浴し、メシも食わずにさっさと帰宅路へ。
今度は、県道白骨線(300号線)を通って R158 へ抜ける。
この県道・・・ちょっとだけ狭いところもあるが、基本的には二車線の快適な道。
わざわざ林道を通ってくる必要性は無さそうである。というか林道は道悪すぎ。

あっという間に R158 へ出る。富山 I.C. まで行こうかとも考えたが、
残距離と疲労度を考え、よりイージーに帰れる松本 I.C. へと戻ることにした。
松本 I.C. までの道中はさすがに混雑していて、なかなかペースが上がらない ;_;

陽が沈むまでには、なんとか長野道へ乗り込むことに成功。
駒ヶ岳 S.A. にて、夕飯となるラーメンセット(笑)を食うことにした。
・・・そういえば安曇野まで来て、名物は何1つ食ってなかったなぁ(苦笑)

夕方の S.A. は混雑していて、それが故にヘンな輩も多数居たりする。
例えば、食券を買う列に並んでいる私が、食券を購入している最中だと言うのに
後ろのオバハンが、私の前(って機械じゃん ;_;)に割り込んでボタンを押そうと
したり、金を入れようとしたりする。なんだコイツ?・・・マジでムカついたので
「終わるまでまたんかい!」と一喝。でも全然聞いてないオバハン。
・・・なんとかしてくれよ、無駄にトシを食っただけの、こういう奴 -_-;

食事を食って満足した後は、エコランモードで京都を目指す。
養老付近で、強い通り雨に降られる。・・・このパターン多いな ^_^;

しかし・・・その程度しか刺激のなかった走行のせいで、眠気が大爆発。
竜王付近で、一瞬だけ居眠り運転。お恥ずかしい・・・仮眠を取って回復。
結局、22時前に、無事帰宅。いや、密度の濃い一日でしたとさ。


9/11

結局、乗鞍旅行での総走行距離は、905km。

その間、車内での仮眠しか取っていなかったのだが
一晩しっかり寝たら、体の節々から端々まで完全復活した。
うーン。大自然のパワーを貰ったので、爽快この上なし。

体が軽くて調子が良いうちに、エキマニ関係の作業を進めよう。
昨日のうちにサーモバンテージが届いていたので、今日は包帯巻き。
初めてやる作業なので、まる一日を作業日としてあてがっておく。

準備するものは、以下の通り。

・エキマニとサーモバンテージ(25.4mm 幅)
・ステンレス針金(サーモバンテージを固定するのに必要。ホームセンターで購入)
・サクラメン手袋(使い捨て式のビニール手袋。AZ-1 氏より寄贈)
・普通のバケツ(サーモバンテージを濡らすのに必要)
・普通のハサミ(サーモバンテージを切断するのに必要)
・普通の定規(エキマニパイプの長さを適当に計るのに必要)

なお、エキマニ自体はこんな感じの形状。



左から順に、1番・2番・3番・EGR のパイプ。
1番は、2番の裏側すれすれを走って、まっすぐ集合部に繋がっている。
3番は、単純なJ字形で集合部に繋がっている。EGR は見た通り。
2番はちょっと複雑。形状はJ字型+αなのだが、曲率が極端に高かったり
1番パイプとの隙間が 3mm ぐらいしかなかったり(これが後で悲惨な事態を生む)
ぱっと見た感想では、2番を巻くのは骨が折れそうである・・・

いろいろ不安を抱えつつ、作業開始。
まずは、バケツに水を若干入れ、手にサクラメン手袋を装着。
続いて、一巻きに必要な長さと、エキマニパイプの長さを適当に計測。
どれから巻き始めるか悩んだが、一番簡単そうな1番パイプから開始。

サーモバンテージを取り出して袋を破き、さっき計測したジオメトリから
計算できるバンテージ必要長を引き出し、普通のハサミでサクッと切断。
別に、力は要らない。普通の布地を切るよりもずっと簡単。

切断したバンテージを、水入りバケツの中に放り込み、もみもみして
水浸しにする。ついでに、バンテージにくっついている汚れも一杯落ちる。
別に、綺麗にする必要はないことに後で気付いたのだけど、最初はご丁寧に
汚れが出なくなるまで丁寧に洗ってしまったものであった。

しっかり濡れたバンテージは、切断した面からどんどん解れていく(涙)
あまりぐちゃぐちゃ弄らないように気をつけつつ、エキマニに巻き付ける。
ちゃんと濡らしていれば、巻き付け作業は簡単。ギュギュッと引っ張りつつ
適当な重ね代をつけつつ巻いていく。能書きだと 1/4inch(約 6mm)だが
F6A 用のエキマニは曲げ角度がきつく、その通りに巻けない場所がほとんど。
だから、あまり細かいことは気にしない。隙間が空かなければ、それで良し。

唯一難しい点といえば、巻いている最中にも、包帯は間断なく解れること(涙)
解れが進行しないよう、飛び出した「毛」を時折切断しながら巻いていく。

それでも1本目(1番)は単純な形状であり、さほど困難なく巻き終わる。
フランジすれすれの位置から開始し、集合部分の直前で巻き終わり。
最後は、ステンレス針金をクルッと巻き付け、捩っておく。

続いて、2本目(3番)。2番のパイプは複雑な形状なので、後回し。
3番のパイプは1番よりも短く、かつ形状は同じように単純なのであるが
唯一、EGR ポートとの接続部分があるので、ちょっとだけ工夫しないといけない。
具体的には、EGR ポート部分を避けるようにしてバンテージを巻き付けておく。
この時、若干の隙間が空いてしまうので、後で EGR ポート部分を巻くときに
その巻き終わり部分をちょっと伸ばし、隙間の空いた部分を一緒に巻いてしまう。
その程度の工夫なので、この部分もそれほど難しくはない。キュキュキュと巻いて
最後は、ステンレス針金でクルッと終端させて完了。

ここまでは、まぁ良かった。

問題は、3本目となる2番。予想していたとおり、かな〜りむづかしい。
曲率が高い部分の内側の半径が 5mm 程度しかないので、外側を綺麗に巻こうと
すると、どうやっても内側に集まるバンテージ同士が重なりすぎてしまう。
外周を半分ほど巻いた時点で、内側の隙間が無くなって巻けなくなる(涙)

ここがまた、1番ポートとのクリアランスが無い部分とも極めて近いので、
工夫してバンテージを逃がしていくこともできない状態。小一時間ほど
あーだこーだ考えながら巻いてみる。そのうち、1番の巻き終わりを
ちょっとほどき、余裕ができた部分を2番を巻くバンテージで一緒に巻く
方法を思いつく。こりゃいいかもしれない。早速、実行してみるが・・・

やはり、2番の外周は半分ほどまでしか巻けない。

2番の外周の半分ぐらいより先は、集合部と極めて近接しているので
1番との干渉が解決しても、バンテージを巻き付ける余裕があるわけではない。

うにゅぅ〜。困ったなぁ・・・包帯が巻けないよぅ ;_;

こうなったら、ということで、集合部までまとめてゴテゴテに巻き付けてみるが
残念なことに、集合部の表面積が大きすぎるためか、どうやっても隙間ができる。
隙間を無くし、綺麗にビッシリとバンテージを巻く方法が思いつかない。



かなり煮詰まってしまった。中途半端に包帯が巻かれたエキマニを放置し、
手袋を外してティータイムに突入。やがて、一見ヒマを持て余しているように
見える私の姿を見つけ、庭先で鉢植えいじりをしていた母が用事を言ってきた。
いい気分転換になりそうだ。なんじゃらほい、と思って話を聞きに行くと、

隣家の石垣とウチの石垣の間に、野良猫が落ちているらしい。

なんかニャーニャーと弱い声で鳴き続けているので、どうにかせい、と。

石垣は地面よりも低いところに作られており、石垣間の幅はせいぜい 15cm。
深さは 150cm ほどもあり、長さは 3m 以上ある。つまり、細くて深い溝。
そんなところに落ちた猫なんて、簡単には助ける方法ないよなぁ・・・

まぁ、猫なんてウチの庭先にクソするわ、鉢植えを倒して暴れまわるわで
ロクな印象がない。別にウチの飼い猫ってわけでもないし、しばらくそこで
頭を冷やしてもらってから、物干し竿でも使ってつつき出すかなぁ・・・

なんてことを考えながら現場に出向き、溝の中を覗き込むと

子猫がこちらをジッと見て、必死に鳴いていた。

なんとかして石垣をよじ登ろうとしている。成猫(?)ならば
石垣のデコボコを足掛かりに、素晴らしい跳躍を見せて脱出するだろうが
子猫だけに、「ジャンプする」というところまで、頭が回らないらしい。

人の姿が見えて安心したのか、とりあえず鳴くのを止め、石垣に生えている
雑草を食べてみたり、落ちている枯れ木にじゃれついてみたりする子猫。
むぅ・・・むむむむぅ・・・(汗)

いかなる動物であっても、子供に罪はない!

いや、別に理由付けなんてどうでもいいのだ。今、助けてやらないと
こいつは死ぬ。親猫と違って、体力に余裕があるわけでもないし、そもそも
子猫は庭を荒らしていない。たまたま通りがかり、たまたま落ちたのだろう。

というわけで、さっそく救出作戦を開始。
実は、この石垣の片方の端っこは、2m 四方程度の小さな部屋(?)に
繋がっている。この部分なら、私が降りていくこともできる。ここに誘いだせば
捕まえて、上の世界に放り投げられるだろう。よし。

早速、適当な長さの鉄パイプ1本を用意。もちろん、猫を殴るためではない。
あくまでこいつは野良猫であり、一定距離よりも人が近づくと警戒して逃げる。
そのため、小さな部屋に降りて呼んでみても、全然近づいてこない。
作戦としては至極単純で、パイプを溝に突っ込み、小さな部屋に追い出したあと
小さな部屋と溝の接続部分にフタをし、それから小さな部屋に降りて捕獲する案。

こいつは上手くいった。天から静かに降りてくるパイプに恐れをなし、慌てて
部屋に逃げ込む子猫。即座に別のパイプを使って部屋と溝の交通を寸断し、
部屋に降りていく私。慌てふためき、部屋の中を逃げまどう子猫。それを
簡単に捕獲し、再び地上に戻ってくる私。

手の上でわしゃわしゃ暴れる子猫に説教してから、解放してやる。
基本的に猫嫌いなんだけど、なんだか和んでしまった一瞬だったり。
もー、金輪際、こんな狭い所に落ちるなよ・・・次は助けないぞ。



この一連の出来事のお陰で、頭の中で凝り固まっていた思考が解れた。
放置プレイ中だったエキマニの所に戻り、まじまじと集合部を眺めていると
ふっと浮かんだ、2番パイプ&集合部へのバンテージ巻き付けの対処策。

フランジ側からやなくて、集合部から巻いていけばいいんやないの。

フランジ側から巻いてしまうから、集合部を巻くときに必要な隙間が
全て埋まってしまう。どうせフランジ側なんてどうやっても巻けるのだから、
先に集合部を綺麗に巻いてから、フランジ側に向かっていけばいいんでは?

この考えは正解だった。一旦、2番に巻き付けたバンテージを全て解き
タービン側のフランジにボルト3本を放り込んでから(バンテージを巻くと
後でボルトを入れることができない・・・クリアランスがほとんどないため)
集合部を始点として、改めて2番を巻いていく。これがまた、大変にいい調子。
さっき巻いたときには、どうやってみても埋まらなかった集合部側の隙間が
ほぼピッタリ埋まる(一部に隙間はできたが、エンジン側なので無視)。

かなりボッテリしてしまったが、結局はこんな感じで巻き終わる。



美しいステンレスの輝きを身にまとっていた、あのスマートなエキマニの姿は無く
分厚いサーモバンテージをぼってり巻き付けられた、いささか醜悪な姿の
エキマニができあがった。まぁ、しょうがないね。見栄えのためじゃないし。



こんな感じで、5時間ほどかけた包帯巻きが、ようやく終わる。
(次から同様の作業をする際には、半分以下の時間で終われるだろう)
疲れた・・・エキマニ交換作業は、やっぱり明日にしようっと。

というわけで、乗鞍紀行を労りつつ、ざっと軽くカプを水洗いしてやる。
しかしペースが全体的にスローだったせいか、あまり虫は付いていなかった。
まぁ、精々 90km/h ぐらいだったもんなぁ ^_^; お陰で、18km/L を越える
燃費にはなったけど。オービスも覆面パトも、気にせずに済んだし(笑)
最後に、GS に行ってガソリンを補充し、本日の作業は完了。

さて、明日はいよいよエキマニ交換だ・・・
幾多の困難が予想される。鋭気を養うため、早めに就寝。


9/12

さて、早めの時刻から起き出して・・・
午前中は大人しく、持ち帰りの仕事をゴリゴリとやっつける。
休暇中だけど、スケジュールは待っちゃくれないしねぇ(涙)

昼頃になって、ようやく仕事のカタがつく。ふぅ。
とりあえず昼飯を食って、さぁ、どうしようかなぁと考える。
空を見上げると、かなりの曇天。いま一つ、天気が悪いようだ。
しかし逆に言えば、今日は灼熱の直射日光を浴びずに済むということで、
夏期における最高の作業日和。間違いなく、エキマニ交換日和である。

というわけで、半袖短パンというブロークンな格好のまま
工具箱を抱えてガレージ兼庭先に飛び出し、いざ交換作業を始める。



さて、エキマニを交換するためには、まずエキマニを外さねばならない。
相当の難工事が予想される。なるべく強靭っぽい工具を取り揃え、ボルトと対峙。

バッテリーを外し、エアクリーナーとパイピングを外し、ブローオフバルブへの
配管と、タービンへのエアインレットに繋がる配管を外す。インタークーラーへの
配管も外し、タービンのコンプレッサー側の配管を一通りフリーにする。

タービンとエアアウトレットパイプを接続するボルト2本を外し、パイプを取る。
エアインレットパイプについては、外すのが一苦労になる位置にボルトがあるので
そのまま。特に邪魔になる位置でもないし。

続いて、タービンのエキゾースト側をフリーにする。オフセットの大きな
22mm のメガネを使って O2 センサーを外し、Ex カムカバー蓋にくっついている
コード押さえを、10mm のメガネで外す。これで、工具を動かせる空間を確保。

タービンアウトレットパイプとの結合ボルト4本を、頑張って外す。上側2本は
先日ヤッツケているので、特に問題なし。下側2本は、工具が振りにくいので
これはこれで苦労する。エンジン側については、若干焼き付きが発生しており
無理矢理回すとヒドいことになりそうな予感がしたので、1/2sq. のスピンナーで
ちょっと緩め、3/8sq. のラチェットで(固着?のせいで)回転が渋くなる位置まで
ボルトを緩めてから、ボルトのフランジとアウトレットパイプの間に空いた隙間へ
WD-40 を大量にぶっかけ、しばらく放置する。

フェンダー側については、まずタービンアウトレットパイプにかぶっている
ショボい遮熱板を外さないと始まらない。遮熱板は、10mm のボルト2本と
14mm のボルト1本で固定されている。見た目、10mm のボルトは新品同様で
14mm のボルトはサビサビだったので、14mm のボルト外しで苦労させられるかと
思いきや、14mm のボルトは固着らしい固着もなく、易々と緩んでくれた。
それに対し、10mm のボルトときたら・・・1本は緩んだが、もう1本は
固着しており、なおかつちょっと力を入れただけで、簡単に折れた。
タダの飾りネジみたいなもんだから、折れたボルトは抜かず、放置プレイ決定。

遮熱板が外れると、十分な作業スペースと共に、隠れていたボルトが出現。
これは比較的簡単に緩んでくれた。固着もなし。ラチェットメガネで外す。
結局、タービン〜アウトレットパイプ間のボルト4本については、固着は1本。
該当ボルトについては、ネジ山の真ん中付近が飛んでしまった。新品買っといて
よかったナァ〜と思えた瞬間。

最後に、タービンとエキマニを固定するボルト3本を外す。
固着も緩みも一切無し。緩み止めで噛ませていたSワッシャが利いたか?
ともかくこれで、タービンはほぼフリーになった。

あとは、タービンをちょっと手前に動かし、エキマニとエンジンを固定する
ボルト4本(2本がスタッド、2本がキャップボルト)を外せば終わり。
水と油の配管を外していないので、2cm ぐらいしか動かすことができないが
タービンとエンジンの間に工具をつっこんで作業することは、とりあえず可能。
配管内にゴミを混ぜてタービントラブル、なんてマヌケなことは避けたいので
このままでいくことにした。



エキマニ両端のナットについては、固着なんて言葉とは無縁。
12mm のラチェットメガネ、および 3/8sq. のソケットレンチだけで
簡単に緩んだ。問題は、エキマニ内側にあるキャップボルト2ヶだ。
温度の低いヘッドに刺さっているボルトだから、まず固着はないだろうが
ヘキサゴンソケットを突っ込むスペースは、存在しない。となると、
手持ちのL字型六角レンチで、なんとかせにゃならんことになる。
幸い、手持ちの六角レンチは、長辺がボールポイントタイプのものだった。
これなら、斜めから突っ込んでも回すことができる(これがないと作業不能)

まず、まだ位置が分かりやすい1番気筒側のボルトから外すことにする。
右手でタービンをフェンダー側に引っ張りつつ、左手人指し指の指先を
エキマニの影で真っ暗になっている部分に突っ込み、ボルトを探してモーパイ。
5分ほど探してみるが、ど〜しても見つからない。ひょっとして、エキマニの
下側を覆っている遮熱板を外さないといけないのか?と思い、遮熱板を固定する
2本のプラスネジを外そうとしてみるが、錆びて完全に一体化しているようで
どうやっても外れる気配がない。う〜ん・・・

一旦、工具置き場に戻り、歯医者が口腔内を見るのに使うような形状をした
鏡を取り出す。これをエキマニとタービンの隙間に突っ込み、観察してみると
考えていたよりもずっと上の方に、キャップボルトの頭が見つかった。

位置が判れば、話は早い。ボールポイント付き六角レンチの長辺のほうを
キャップボルトの頭があると思しき場所に突っ込み、グリグリやって頭をハメる。
タービンのコンプレッサー側ハウジングとレンチが干渉する。まぁ、多少の傷は
気にしない。8mm のコンビレンチのメガネ側を、六角レンチの短辺側にはめて
長さを延長し、グイッと緩め側に回すと、かな〜りぎこちない動きとともに
レンチは回った。ボルトの回りが渋いわけではない。安物のボールポイントは
レンチを斜めに掛けていても「一応」回るが、あくまで「一応」レベル。
トルクはかかるが、等速ジョイントのような滑らかな動きは期待できない。

しばらく、狭い隙間で不自由な思いをしつつ、不揃いに回るレンチを
一生懸命に回し、ボルトを抜き取る。ふぅ・・・ココまでは、まぁ簡単。

最後に残ったのは、エキマニの集合部裏側の上のほうという、
「何考えてこんなところにボルト付けたんや?」と聞きたくなるぐらい
どうしようもない位置で、踏ん張ってエキマニを固定しているボルト。
とりあえず、エキマニについてきた長短足6角レンチ

(書き忘れていたが、マキシムのエキマニには、
同じサイズの短足(短辺側が切り詰められた)6角レンチが3本付属してくる。
おいおい、いくら私が工具整理下手といっても、無くした時の用心のために
同じサイズのんを3本も付けてくることないやん・・・と思ったが、
よく見ると、それぞれのレンチの頭は、30度ずつ角度がずれた形状をしている。
つまり、正立位置のレンチが1本あって、そこから 30度回した位置のレンチと
30度戻した位置のレンチがそれぞれ1本、ついてきていると考えればいい。
これが意味するところは、つまり

この3本をとっかえひっかえしないと締められないボルトがある

ということ。それぐらい、工具を振る隙間がない場所があるってことだ(涙))

を引っ張り出し、見えない位置にあるボルトの頭を探し当て、先を差し込む。
奥まで当たった感触があったので、そのまま緩め方向にグイッと回してみると
軽い引っ掛かり感じと共に、キャップボルトは緩んだ・・・しかし、
その6角レンチの長辺は、5度も回らないうちからエキマニの集合部フランジに
カツンと当たってしまう。つまり、全然回せない、ということ。

んじゃあ、3本あったレンチのうち、ちょっと角度の違う別のやつを
使ってみたらいいんじゃない?ってな話になりそうにも思われるかもしれないが、
残念ながら、3本のレンチの角度差は、それぞれ 30度。アウトレットパイプと
エキマニに邪魔され、レンチは 15度ほどしか可動できるスペースがない。
例のボールポイントレンチにしても、キャップボルトの位置が上過ぎるため
エキマニの集合部側フランジとタービンのハウジングの両方が邪魔になる。
つまるところ、「万事休す」ってェ奴だ。



少し休憩を入れて、考える。やはり、タービンだけでなく
アウトレットパイプ(およびキャタライザのケース)を動かしてやらねば。

仕方なく、フロアジャッキとパンタジャッキを持ち出す。
パンタジャッキをサイドシルに噛ませ、ちょっと持ち上げてから
フロアジャッキをフロントに突っ込み、タイヤが浮くまで持ち上げる。
左側タイヤを外すと、キャタライザのケースとエンジンマウントを固定する
3本のボルトが見える。これを緩め、キャタライザのケースをフリーにする。
この状態で、アウトレットパイプを「ヨイショ!」と動かしてやれば、
6角レンチを大きく動かせるだけの空間が、エキマニ付近にできる理屈。
それにしても、事が大袈裟になってきてしまったものだ・・・

ともかく、こうやって空間をつくってやれば、30度刻みの6角レンチが
使える。狭い空間に右手を突っ込み、痛い思いをしながら、ボルトを抜き取る。

こうやって、苦労に苦労を重ね、ようやくエキマニがボロンと外れた。
タービンの上に、ぽっかりと広がった空間。ふぅ、苦労した!



ちなみに、写真を見るとわかるように、エアコンの配管が超ウザイ。
これが一番良い場所を占めているお陰で、かなり不自由な姿勢を強制される。
そのせいか、腰が強烈に痛い、痛い。何時間運転しててもネを上げない腰が
半日の立ち作業だけでネを上げた。エキマニ付近にこびりついた汚れを
軽く落としてから、15分ほど一休み。



一休みが完了したので、今度はいよいよ新エキマニの組み付け作業。
E/G 側のヘッドの合わせ目に残ったカスを、#400 程度の耐水ペーパーで落とし
新品のエキマニガスケットを挟み、マキシムのエキマニを合わせてみる・・・

フランジの反りは 0.5mm も無いことは、事前に確認済みだった。
組み付けに、問題は起きないはずだった。それなのに、それなのに!何故!

エキマニの1番気筒のパイプとカムカバーが、干渉するかなぁ!(涙)

最初、一瞬なにが起きたのか理解できなかった。エキマニのフランジと
F6A のヘッドが密着する遥か手前で、エキマニのパイプとカムカバーの出っ張りが
ぶつかったのだから。いやぁ、はめる場所を間違えちゃたかな?(謎)と思い
慌てずもう一度、ヘッドのスタッドボルト2本に、エキマニフランジ側の穴を
ぴったり合わせ、ゆっくりと押し込んでみる・・・

2回やってみても、2回とも同じ場所が同じように干渉する(涙)

うーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・・・・・・
(滝汗)

ダメじゃん。

根本的におかしいよ、これ。こんなの使えないじゃん。

反射的にエキマニを外し、マニと干渉するカムカバー側の出っぱりを
鉄工用ヤスリで削り落そうとする、早合点1号氏。0.5mm ほど削った時点で
干渉の量は思ったよりも大きく(数mm オーダー)、干渉しなくなるまで削ったら
カムカバーに穴が開いてしまうことに気付き、肩を落として超落胆する。



こんな時は、ティータイムだ。手を綺麗に洗い、冷蔵庫から
キンキンに冷やしたお茶を持ってきて、縁側(クルマの直ぐ横)に腰掛け
今回の現象を引き起こした原因を探すべく、思索に更ける。

・・・恐らく、アレだ。耐熱布を巻いたのが悪いんだ。
そもそもこのマニ、耐熱布を巻くことを前提にして作っていない節がある。
例えば、タービン側フランジなんて、いい例だ。耐熱布を巻いてしまうと、
後からでは絶対に穴に入れられないボルト。集合部は、フランジに対して
斜めに生えているので、ここに耐熱布を巻いてしまうと、ボルトの頭と
耐熱布が干渉する。また、耐熱布を巻くときにも思ったが、最も曲率の高い
2番パイプは、どうやっても単独では布を巻けない(ようになっている)。

ということで本来、1番パイプとカムカバーの間のクリアランスは
耐熱布を巻かなければ、「必要最小限」確保されていたと
考えるのが、自然な話である。

なんてこった・・・。遮熱板を付けられるような構造じゃないし、
かといって、あんな狭い場所で、エキマニを剥き出しにしたまま装着したら
回りのパイプやら何やらが、全部熔け落ちてしまうぞ!(涙)



その結論に至ってしばらく、放心する。どうしたらええんや・・・
ふと、視界の隅に、取り外したばかりの古いガスケットが引っ掛かる。
パッと見た目は汚いけど、割れや破れは存在しないし、各パイプが通る部分に
通してある銅製のリングにも、傷は入っていない。再利用できそうな感じ。
そこでフッと閃いた。

エキマニガスケット・・・2枚重ねたら、隙間確保できんか?

新品とお古のガスケット2枚を、エキマニとヘッドの間に挟み込む。
すると、ガスケット1枚分(約 2mm弱)ほど、エキマニはカムカバーから離れる。
ということは、ひょっとしたら、耐熱布分のクリアランスが確保できるかも?

そう結論した瞬間、足は勝手に、工具箱の方に向かって体を走らせていた。
工具箱に転がる #200 のペーパーとノギスをひっ掴み、クルマの所に戻る。
エキマニに付属していたキャップボルト4本のうち、1本を適当なネジ穴に入れて
奥まで指で捩じ込み、ネジの突きだし量(奥まで締め込んでも残る長さ)を計る。
続いて、エキマニガスケットの厚さとエキマニフランジの厚さを計り、
ネジの突き出し量から、2つの厚さの合計を引き算する・・・

1mm ほど残るやん!(怒)

そう。つまり、そもそもエキマニガスケットを1枚挟むだけでは、
エキマニに付属のネジでは、エキマニを締め付けられないのである。
最初っから、ガスケットを2枚以上挟むことが前提の設計なのだ。
そんなこと、どこにも書いてなかったじゃんよォォォ〜!

全てが判った瞬間、ドッと疲れが押し寄せる。はぁぁ・・・
とりあえず、古いガスケットの表面を、#200 と #400 の紙ヤスリで清掃。
痛みの程度をもう一度確認したのち、古い方=ヘッド側、新しい方=エキマニ側
という順番でガスケットを2枚挟み、恐る恐るエキマニを差し込んでみると

パイプとカムカバーは、干渉しなくなった(涙)

干渉しなくなったってのは若干言い過ぎで、エキマニとカムカバーは
ぴったり密着するが、その時には既にエキマニとガスケットもぴったり密着
しているということ。つまり、ガスケット2枚重ねで、全ての接触個所が密着

エキマニとカムカバーの一部が密着しているというのは、精神衛生上
かなり良くないが、耐熱布が間に挟まっているということで、熱害については
問題ないでしょ〜と、相変わらずの根拠のない判断で結論をつける。
カムカバーの熱歪み?カムカバーガスケットの熱劣化?心配じゃないと言えば
ウソになるが。というわけで、用心深い人は

必ず、新品のガスケットを1枚余計に用意すること。

ただし、3枚もガスケットを挟んだ場合、逆に排気漏れの心配がありそうで
それはそれで恐いような気もするが・・・ ^_^;



エキマニとヘッドの結合については、純正エキマニよりも
構造がスカスカであるせいか、作業は楽チンである。なお、純正エキマニの
両側はスタッドボルトで止まっているが、マキシムワークスのマニを付ける場合も
ここはスタッドボルトのままにしておいたほうが、明らかに無難である。
WAKO'S のスレッドコンパウンドをネジ山に塗り付けながら、組み付けを完了。

エキマニ〜ヘッド間に隙間が空いていないことを目視で確認してから、
今度はエキマニとタービンを3本のボルトで固定。これが一番大変。
なにしろ、ボルトは全て、内側に向かって傾斜して入っている。
どうやっても、タービン側の雌ネジの位置と合うはずがない。唯一の方法は、
フランジと密着する位置までボルトの頭を落とし、位置を合わせながら3つの
ボルトをちょっとずつタービンに引っかけ、均等なペースで同じように締める。
これしかない。文章で書くと出来そうだけど、実際には絶対不可能だった。
なにしろ、タービンは自由に動かないわけだから。(パイピングで拘束)

何をどうやってみても、手前側2本のボルトを同時に掛けるのが精一杯。
まるまる1時間ほどを浪費した結果、一番奥にあるボルトを犠牲にして、
手前2本のボルトだけで固定するという結論にならざるを得ないことを悟る。
涙を飲んで、奥のボルト君には犠牲になってもらうことにした。
結局、狭い所に巻きまくった耐熱布の間に力強くめり込んでしまい、
締めるも締められず、取るも取れず・・・という状態に陥ったボルト君。

さて、組み立て終盤のこの期に及んで「締められないボルト」という
爆弾を抱え込むことになってしまった。はっきりいって、痛恨のミスである。
三角形のフランジのうち、2つの頂点でしか固定できていないため、いつ
排気漏れが起こっても文句が言えない状態ということだ。

しかし、今はどうすることもできない。固くめり込んだ無機能のボルトを
歯軋りして眺めつつ、分解したのと逆の順序で、タービン回りを組み立てていく。
その際、タービン〜アウトレットパイプ間の耐熱ボルト4本は、新品に交換。
(書いていなかったが、昨日のうちにスズキ共販に行って、入手していた)



結局、片付けも含めて 19時過ぎに作業終了。余裕で8時間オーバー。
はっきり言って、クラッチ交換作業の 10倍は疲れる作業だった・・・。

幾つかの理由から、排気漏れが懸念されていたが
作業完了後、幸いにも全く排気漏れが起きていないことが確認された。
エキマニガスケットについては、あれはあれで、もう問題ないものと結論。
問題は、例の三角形フランジの一番奥の、無機能ボルト
つまるところ宙ぶらりんである。早期の対策が必要。



激しい腰痛を和らげるため、片付けののち1時間ほど横になる。
とりあえず苦痛が和らいだことを確認してから、軽く試走に出る。
主目的は、サーモバンテージの初期焼けを終わらせることだったのだが

ものすごい煙が出てきて、正直びびった。

裏手の峠道を軽く5分ほど走って「うーん、全然変わった気がしねぇ〜!」と
ちょっとガッカリした気分を溜め込んでから、道端の小さな空き地にクルマを入れ
ボンネットを開けた途端、なっ何か壊れたんちゃうか!?とビビるぐらい
もうもうとした煙が飛び出した。幸い、煙は直ぐに収まったから良いが
その間ずっと、横を通りすぎる人に 110番通報されないかどうか、
かなりヒヤヒヤしながら待っていたのは秘密である。

とりあえず、煙が収まったことを確認してから、
すばやく家に戻り、再び横になって腰痛を癒す(笑)
本日は、これにて終了・・・


9/13

あれほど酷かった腰痛も、目が覚めるとすっぱり回復。
やっぱり睡眠とは、一番効く薬であることよ。

排気漏れの確認も兼ね、遮熱のための材料とか、エンジンオイルとか
今後の熱害対策&メンテナンスに必要な材料を買い出しに走る。

夏も去りつつあるとは言え、まだまだ日射しも気温も高いこの時期。
エアコンを ON にして走ってみるが、パワーダウンがかなり低減されている。
低い回転のトルクが確実に太っている。また、低ギアでのブーストの上がり方も
かなりいい感じ。低い回転での踏み込みから、ブーストの掛かりはじめまでが。
さらに、そのまま上まで回してみても、なんだかモタつきがない。
昨日は気付かなかったが、よく見てみると色々違うようだ。

AB やらロードスターやらを数軒彷徨いたのち、帰宅。
バッテリーケースを取り外し、中性洗剤でゴシゴシ洗ってから
ビリオンの耐熱布を張る。驚くべきことには、ノーマルマニでも熱害は
起きていたらしい。バッテリケースの下端のほうが、熱で溶けていたのだ ;_;
なんで、こんなところ(タービンアウトレットパイプから 10cm 以上離れている)
溶けるのかねぇ。カプのエンジンルームの冷却効率が悪いことを、実感。

最後に、ホームセンターに出向き、工具と材料を吟味。
締め損ねたボルトを切断するための道具(柄が付いている、金鋸の刃)や
例の無能ボルトを置き換えるための、径がちょっと細いステンボルトを買う。
色々考えているうち、日が暮れる。ああ、こんな一日も悪くはないものだ。


9/14

エキマニ交換を完了したのはいいが、昨日もチマチマやっていたように
いくつかの作業は完全に終了していない。一番重要なのがボルト置き換えだが、
熱害対策(耐熱布を巻いてはいるが、周辺に樹脂製パーツがいくつか走っており
それらに対する追加防護作を打っておかねばならない)作業も残っている。

その辺りの調査・計画・対策の作業を色々と行いたかったのだが、
今日は特別な事情があり、庭先にある車庫で作業を行うことができない。
かといって、工具と材料を持ち出して作業する場所もないので、放浪の旅へ。
(エキマニ交換後の調子を確認するという目的もある)



午前中に簡単な行程をまとめ、昼頃に自宅を出発。
まずは高速道路に乗って、栗東 I.C. へ。高負荷下でのエキマニの調子を見る。
昨日、1・2速で感じたブーストの掛かりの良さは、3・4速でも同様だった。
最近、高いギアでのフル加速なんてあんましやってなかったからかもしれんけど。
それに、今日は曇りがちの天気で、いつもより少し気温も低いし・・・

栗東 I.C. まで、3速 8500rpm での1分間定速走行を繰り返しつつ走り抜け、
料金所を出た直後で停車。即座にボンネットを開け、エキマニ付近の点検。
エキマニおよびその周辺は確かに熱いが、バッテリーは冷え冷えだった。
これは、冷却風が吹き込んでいた所為だろう。高速道路走行は問題なし。
また、その間、排気漏れと思しき音やフィーリングは全く感じなかった。
ガスケット2枚重ね&集合部フランジボルト1個留め損ねでも、大丈夫。

気分を良くしつつ R1 へと降り、京都方面に向かってマターリ走行。
やはり、低速トルクの太さが気持ちいい。これは燃費も伸びそうだ。

R1 と京滋バイパスが分岐する高架の上で、赤信号に引っ掛かる。
暇潰しに周囲を見渡すと、すぐ右手にドラスタ2輪館があるのを見つけた。
ここならば、パイピングを保護するための、適度な太さの耐熱布が入手できる?
と思い、少し先の交差点でUターンし、店内にラッシュイントゥー。

そのドラスタは、売場面積が結構大きかった。オイル類の品揃えも多い。
オメガのオイルが置いてあったので、ミッションオイルが欲しいなぁと思ったが
残念なことに、バイク用のエンジンオイルしか揃えてなかった(当たり前 ^_^;)
スズキだからバイク用のオイルが使える・・・ってワケじゃない ;_;

その他にも、小さなキャブが置いてあったり、モンキーのパーツが置いてあったり
なかなか興味深いものが沢山陳列されていた。軽自動車だってパーツは小さいが
それでもバイクと比べると流石に大きい。バイクのパーツを見ていると、まるで
エンジンラジコンを扱っている店に迷い込んだような気分になる。
パーツも全体的に安い。面白そうだなぁ、バイクって・・・。

てな感じで、肝心要の耐熱布を忘れそうになったが、辛うじて思い出し、発見。
2輪の場合、2ストのチャンバーに巻くためのモノとして売られているようだ。
(あと、ガソリンタンクの下に貼り付けるものとして)板状のものを購入。

その他、メカニック用のツナギなどを見て「ええなぁ」と呟いてみたり
(EARL'S と SIMPSON の真っ赤なツナギ。なんだか無性にかっちょいい)
楽しいひとときを過ごす。

一通りチェックが終ったので、R1 に戻って西に走り、超 AB へ。
必要としていた耐熱布はドラスタで買ってしまったので、物見遊山。
一応、オメガのオイルを探してみたが、全く見当たらず。やっぱダメだ・・・
せっかく来たということで、soft99 製の 0DE 缶スプレーだけ買っておく。

滋賀県での用事は終ったので、石山経由で京都に戻る。
いつものようにS峠を抜けるが、驚いたことに、石山側入り口が工事中だった。
アプローチ部分の急傾斜を潰している。最初、通行できなくするのかと思ったが
そうではなく、もっと低い位置から滑らかに繋がるアプローチを作るようだ。
なんで、わざわざそんなことするのだろう?冬季向けに、傾斜を緩くしている
のかもしれないが、どうせS峠の途中は、キッツイ傾斜が山盛りある(笑)
入り口だけイジったところで、全く意味がないのでは・・・???

疑問を感じつつ、いつものように宇治山中の急な登り下りを抜けて帰る。
燃調をイジったりしているわけではないので、当然ながらアクセル全開で
フルブーストが続くような道では、加速感に差は感じない。前と同じである。
しかしやはり、ブーストの立ち上がりの早さは強烈。3→2速ないしは2→1速に
落として曲がらねばならない、きついRの登りヘアピンからの立ち上がりで
アクセルを踏み込み始めた際などにおいて、加速に息継ぎが出ない。
滑らかに加速し、スルルルル〜っと自然に坂を登っていける。

つまり、1〜3速をまんべんなく使うルートでは、確実に「速さ」を感じる。
低回転〜中間加速からのレスポンスが最高。また、6500rpm を越えた領域での
加速感がかなりマトモ。この領域を使えば、最高に脳内ハッピーてな感じ。

まー投資しただけの価値はあったかな?と思いつつ、山を下って山科へ。
自宅までの帰り道で、ホームセンターにより、工具や材料を買い漁る。



カレーを食ってから帰宅後、しばらくマターリしていると、タケル氏から電話。
約束していたバックモニターの取り付け方法の調査のため、帰宅ついでに
拙宅に寄ってもらうことになっていた(今日は出勤だったらしい(涙))

まもなくやってきたタケル氏と、その愛車エスティマ。デカい。
関連部位の配線図も持ってきて頂いたので、それを見ていろいろ考えながら、
配線の状況を確認。結局、既にナビのハーネスから引き出されている配線1本を
インパネのバックインジケーターの線にくっつけるだけで行けるっぽい。

が、インパネ裏は配線であふれかえっており、目的とするバックインジケーターの
配線がどこにあるか、わからない。インパネからの引き出しを諦め、AT セレクト
レバー付近にある筈のスイッチから線を引き出そうと考えるが、コラムまで分解し
テスター片手に配線を追ってみた結果として、コラム付近には電気回路が
存在しないということが判ってしまった(涙)

この時点で太陽はすっかり沈んでおり、周囲も車内も真っ暗闇。
150W の作業灯を頼りにして確認した範囲では、コラムから生えている
AT コントロールワイヤーは、そのままミッションまで繋がっているっぽい。
ってことは、ミドシップマウントされた AT 側にセレクタースイッチがあって
そこから ECU に向けてハーネスが伸びているということなんだろう。

うーん、こりゃちょっと、直ぐには対処できないなぁ。
後日改めて、ということにしてもらう。無念。


9/15

さて、長かった夏期休暇も、今日明日で終了。
明日は、正しい仕事復帰のために必要な一日(?)なので、今日中に
例の無能ボルトの件について、対処しておかねばならない。

基本的な作戦としては、こうだ。
ほとんど締め込まれずに飛び出ている無能ボルトを、真ん中付近で折り
頭と軸の部分を分離。そののち、頭→軸の順番で、ボルトを取り出す。
最後に、8mm のボルトが嵌まっていた穴に、細いステンボルトを通し、
(元の穴をバカ穴状態で使用)ステンナットで固定する・・・という方法。
この作戦が成功するかどうかは、今現在ハマっている無能ボルトが
どの程度かんたんに折れるか?という点にかかっている。

ボルトを折る方法は色々考えたが、作業スペースや作業の労力を考えると
電動工具を用い、ボルトのネジ部分のどてっ腹に穴を空け、肉厚を極限まで
薄くしたのち、タガネか何かを当てて頭を折り取るのがベストかと思った。
金ノコとも買っておいたのだが、手動工具を振り回すスペースが全然ない ;_;
というわけで、この方針に基づいて作業を進めることにした。

まずは9時半頃に起き出し、2mm〜8mm までのドリル刃と電動ドリルを持って
クルマの元へ。バッテリーを外し、エキマニとタービンの結合部が見える状態に
して、集合部付近に巻かれている耐熱布の間に挟まって動けない無能ボルトに
オートポンチを使って数発ほどポンチを打ち込む。その後、2mm のドリル
(奮発(?)して買ったステンレス用のキリ)で、貫通穴を開ける。

最初のうちは、なかなか刃先が食い込まずに苦労した。表面は硬い。
しかし、表面を破れば、中は柔らかい。モリモリと切り子が出てくる。
焼き(?)が入ったせいか、表面の硬度だけが幾らか上がっているようだ。
ステン用の切削油を刃先に付けつつ、刃を折らないよう慎重に作業を進め
無事、2mm の穴をボルトの横っ腹に貫通させる。

続いて刃先を 4mm に付け変え、同じように慎重に進めて貫通させる。
最後に 6mm の刃先に交換し、貫通。これで、8mm のボルトの横っ腹に 6mm の
貫通穴が開き、大半の部分が削り落された。あとは、残る数mm を削り落せば
ボルトの頭はポロリと落ちるはず。

しかし、残り僅かな部分の中心付近にもう一度ポンチを打ってみても、
ドリル刃は食い込まない。表面を滑っていくだけ。位置が悪いせいで、
うまく垂直方向に力を掛けられないのだ。仕方がないので、ドリルを片付け
鉄工用の刃先を付けたリューターを取り出し、これで残る部分を削っていく。

あまりトルクがないリューターなので、ちょっと時間がかかってしまったが
リューター刃の間断無き攻撃によって、十分ほどでボルト穴空き部の残り肉厚が
1mm 程度になるところまで持ち込む。ここまで来れば、あとはパワープレイ。
マイナスドライバーを当てがい、ハンマーでポクポクとボルトの頭を叩き、
残り厚 1mm になった部分を徐々に曲げ、頭を折り取ってしまう。

こうやって頭は無事に除去完了。懸念していた軸のほうも、
タービン側のネジ山へと変に食い込んでいることもなかった。
ラジペンでひょいっと摘んで、穴から取り出す。取り外し作業完了。

次は、新しいボルトの組み付け。タービン回りに飛び散った切り粉を掃除し、
昨日買い込んでおいた 5mm のステンボルト&ナットを持ち出す。
最後まで 5mm を使うか 6mm を使うか悩んだが、頭の大きさを見る限りでは
工具を振るのに無理のない頭の大きさを持つボルトは、せいぜい 5mm。
強度を考えると 6mm が欲しいところだが、諦める他ない。

5mm のステンレスボルトとナットに平ワッシャを噛ませ、
狭い場所で難儀しつつ、なんとかフランジとタービンをしっかり締結。
これで、タービンとエキマニフランジの結合部が変に歪み、排気漏れを起こす
可能性はグッと低くなったはず。安心して、走りに行けるようになった。

バッテリーを搭載し、元通りにした時点で 12時過ぎ。
・・・おお、時間余りまくり!



丸一日が潰れる筈だったのだが、良い方向へと大きく予定が狂ってしまった。
折角なので、連日の作業で溜まりに溜まった疲れを癒すため、温泉へ行くことに。

当初、宮乃温泉にでも行くかなぁ〜と考えていたが、外出予定をしていた両親は
今から「こんぜの里・りっとう」に向かうらしい。同じ方角に行ってもなぁ〜。
予定を変更し、日吉にある「スプリングスひよし」へと行くことにした。

ただ、普通に R9 → 縦貫道で行ってもつまらない。ちょっと遠出ということで、
R367 → R477 → スプリングスひよし → 縦貫道 → 帰宅コースを取る。
ざっと書くと短そうだが、実は結構距離の長い(R477 区間)ルート。

カプチの屋根を開けてリアウインドウを降ろし、フルオープンにして出発。
まずは五条坂から岡崎へ抜け、高野の北で京都から離れていく R367 へ向かう。
将軍塚を軽く流してみるが、減衰を最弱にしているせいか、リアの食い付きが
大変に良い。タイトコーナーではビンビン跳ねるが、それ以外ではしなやかで
いい感じ。ただし、減衰が低い時のフロントの動きは頂けないが ^_^;

白川通りを北上。花園橋交差点付近の渋滞に巻き込まれる。
南側の陸橋を降りる手前からの渋滞だ。ああしまった、こりゃ R367 は
さぞや混雑してることだろう・・・と覚悟を決めて渋滞に参加したが、
実際、花園橋交差点以後の R367 の交通量は、さほどでも無かった。
相変わらずのことであるが、なんで手前が渋滞していたのかわからない。

R367 へと曲がり、市内の喧騒を離れる。閉鎖されたスポーツバレー京都の
横を通りすぎ、土井しば漬のある付近までは 60km/h ペースで流れていた。
しかし、そこから急に渋滞が始まる。50m ほどノロノロ進んではストップ。
なんだこりゃ?と思ったら、三千院の麓の駐車場にある横断歩道付近が
渋滞の先頭となっていた。駐車場渋滞?横断歩道渋滞?そんな感じ。
うーん、観光地だからしょうがないか・・・。

ともかく、そこから急に空いた R367 を快調に北上し、無造作に作られた
ト字分岐から R477 へと別れる。別れ際を除き、R477 も最初は二車線で
調子の良い道路だったが、坂を登るに従い、少しずつ狭くなりはじめる。
そのうち崖側のカードレールが消え、ショボ道が顔を表わし始める。

ショボ道になってからも、勾配は衰えるところを知らない。
いくつものヘアピンを挟みながら、いい感じでザクザクと登っていく。
やがて、ヘアピン付近の構造だけ見れば R158 中ノ湯のつづら折れ区間に
どことなく似た構造が表われる。軽いシケインの直後、ヘアピンが来る。
やはり、同じ本州。どこを走っても、道路の構造は似たようなもんだ。

ちなみに R477 の京都区間(百井峠)は「酷道」として名高いが、
よく利用する宇治の府道と比べれば、「酷道」レベルは精々同程度。
むしろ、すれ違い場所がちゃんと作られているだけ、マシと云えよう。

先にも書いたように、登り傾斜はキツイが、エキマニ交換の威力を遺憾なく発揮。
加速は全く途切れることがない。勢いを保ったままスルスルと登りきる。
いやぁ、かなり快調でゴザイマスわ。

いい調子で百井峠を登りきり、下り区間へ。下りもキツい。
というか下りのほうが 5倍キツイ。かなりペースを落として走行するが、
正解。ブラインドカーブの先で、舗装がボロボロになっている部分がある。
こんなところにハイペースで突っ込んだら、充分に減速できない・・・。

間もなく下り区間も終り、R477 百井峠の名所、急角度の折り返し部分へ。
WB の長い普通車だと切り返しが必要、なんて聞いていたが、確かにキツそう。
しかしこちらは、軽自動車の FR。軽く頭を出して安全確認したのち、
アクセルターン一発で、急角度旋回完了。普段から通る道路であれば、
毎回こんなことしてるとタイヤが何本あっても足りないが、
(あくまで)今日だけなので遠慮なく。

途中のブラインドカーブで、センターラインを割ってこちらに突っ込んでくる
中年オヤジの登山者が運転していたアホアホジムニーに怒りを覚えつつ、
順調に花背峠を登りきる。峠の頂点には、気温表示計が付けられている。
数値をみると、17℃となっていた。ううっやっぱりちょっと寒い。
屋根を開けたままなので、ヒーターを ON にする。風邪引いたらコトだし。

R477 を下っていく。途中、見晴らしの良い場所で休憩していると、
数台のワゴン車やらタクシーやらが通りすぎていった。ちょっと嫌な予感。
まもなく出発する予定だけど、集落区間で追い付くと面倒だ・・・と思っていたら
案の定、集落のある部分で追い付く(;_;)。これがまた、タクシーまでも含めて
狭い区間でのすれ違いが極端にヘタな運転手ばかりで、走りながらすれ違える
余裕のクリアランスがあるにも関わらず、対向車が来たらきっちり停車。
まぁ、理想的な安全運転ってことで、文句は言えないのだが・・・
こんなのに付き合っていたら、時間がいくらあっても足りない。

それに、マターリ走るにしても、「リズム」ってもんがあるのヨ。

しょうがないので、少し広くなる部分まで待ってから、ライトを ON にして
後続が居ることを認識させ、順に全て追い越していく。

その後は暫く、山あいの鬱蒼とした道をいいペースで走る。
美山と京北の分岐点(府道 38号線)を通りすぎ、R477 を更に西へ。
このあたりまで来ると、R477 は良質の道路と化す。川沿いの開けた道を、
ほとんどアクセルを踏まず、快調にボーッと走っていく。燃費伸びるぜ〜。

やがて R477 は、京北町へと突入。この一帯の寂れようから考えれば、
ここはまったくもって都会である。役場前の賑いを左に眺めつつ、
R162 への突き当たり交差点へ。

ここで、右折ウインカーを出して交差点の真ん中まで右折した後、
後ろをちゃんと確認せず、ウインカーもそのままで左折を始めた
CR-V に遭遇。
おそらく、左折と間違えて右折したあとで気づき、慌てて切り返した状態。

初心者マークをつけていたが、そんな時期から悪い癖をつけてはいかーん!
ということで、その CR-V の直後に続いて、順当に左折しようとしていた私は
クラクションを鳴らしっぱなしで警告しながら、CR-V の左側をするりと抜けて
先に左折を完了。右左折を間違えたら、そのまま進んで先でUターンしる!

京北町から先の R477 もまた、立派な道路である。
私のナビのちょっと古い電子地図には書かれていないような
立派なショートカットルートが出来ていたりして、驚かされたり。
こういう瞬間「そろそろ地図を更新したいなぁ」と思ったりする。
まぁ、どうしても必要ってわけじゃないんだけど・・・。

日吉目指して、R477 をどんどん西に進むと、やがて道路脇に
日吉方面の案内看板が出てきた。これに従って、集落の間の狭い道を右折。

しかしこの看板は、旧道(府道 364号線)への案内看板であった。

最近になって完成した県道 50号によるショートカットよりも大きなサイズで、
この看板が置かれていたのだ。すっかり騙されてしまった私。

もちろん、狭い道のすぐ先が、いきなり1車線路の山道になったのを見た瞬間に
その誤りを悟ったのだが、なんだかもう、引き返そうと思わなくなった。
そういう運命の星の下に自分が居るということを、理解したので(苦笑)

この道(持越峠)は、ほぼ間違いなく府道26号レベル。急傾斜と急カーブが
ひたすら連続する道だ。擦れ違える場所が時折作られているから、不自由はないが
こういう道を通るたび、昔の人は、とんでもないルートを歩いて越えていたんだな
と、痛感させられる。クルマで往復するのも、けっこう面倒なのにねぇ。

持越峠の頂上付近で、急角度の折り返しを指示する看板が立っていた。
そこは逆Y字路になっていて、逆Y字の右下から来て左下に抜ける形となる。
逆Y字の上へと抜ける道は、まだまだ真直ぐ続くようだ。しかも見る限りでは
ちゃんと舗装もされている道路である。が、看板には行き先が書かれていない。
いったい、何処へ行くのだろうか?

若干の登りの後に現われた峠を越えると、府道は急な下り坂と化す。
そこそこ速い・・・しかし慎重なペースを維持し、山道を下りきると
やたらに開けた地形沿いの道へと、いきなり道路は繋がっていた。

どうやら、日吉に降りたらしい。さぁ、目的地の「スプリングスひよし」は
何処かいな・・・と思って見回すと、視界のすぐ左に、見たことのあるダムが。

ああ、山を降りたら、目と鼻の先に出た ^_^;

時計を見ると、16:00 ぴったり。16:00 頃に到着するかなぁ?と
花背峠を越える際になんとなく考えていたのだが、予定とぴたり一致(笑)

ちょっと混雑している駐車場にカプを停め、温泉に突入。
日曜夕方というゴールデンタイムなので、さすがに入浴は順番待ちだ。
整理券を渡される。子供がぎゃあぎゃあ叫びながら走り廻るロビーの端に座り
20分ほど待つと、ようやく順番が廻ってきた。勿体ないので、40分ほど入浴。



帰途につく。混雑する温泉を後にして、山陰本線沿いの府道 19号を南下。
帰路は予定通り、縦貫道を使うということで、極めてイージーである。
府道 19号の途中に接続されている園部 I.C. から、縦貫道に乗る。

この I.C. のゲートの構造は、なかなか独創的である。
福知山方面に行く場合は料金ゲートを通る必要があるが、
京都方面は料金ゲートを通らない(一番左側の隙間(?)を抜ける)。
普通の高速道路の場合、料金ゲートを通ってから、方面を選ぶわけだが
縦貫道園部 I.C. に限っては、料金ゲートを通る前に選択せねばならない。
間違うと最悪なことになるので、気をつけるべし。

もちろん、注意深い(?)私は間違えず、ちゃんと京都方面向けの入り口を通過。
ゆっくりと本線に合流し、ほぼ0ブーストで走れる 80km をキープして走行。
他のクルマが、びゅんびゅん追い越していく。無駄だと思うけどなぁ・・・

予想通り、少し先にある八木の本線料金所で、見事に渋滞(笑)
\400 を払い、ふたたび燃費走行。

ところで、この料金所を少し越えたところに、丹南 P.A. がある。
縦貫道では唯一の P.A. である。最近できたようで、私の持っている電子地図には
乗ってない。というわけで、興味津々で P.A. に入ってみたが、そこには
便所しかなかった(笑)せめて自動販売機ぐらい・・・そのまま出る。

その後は特に、トピックなし。
普通に縦貫道を走り切り、R9 の沓掛付近で渋滞に巻かれ
ヘロヘロとなりつつ帰宅・・・

って、そういえば1つあった。帰り道の最後にある峠道で、
マフラーから黒煙を無駄にモウモウと吹き出しつつ、
対向車が来た場合に背負う羽目になるリスクをまったく考えずに
ブラインドカーブで平然と対向車線に出て(はみ出し、では無い)
クソ重い車体を猛然とロールさせながら、やたら必死で走る
絵に描いたような DQN デリカに出会う(笑)

面白いので、ハイビームにしたまま、ぴったり後ろに張付いて走ってやる。
するとまぁ、ますます濃い煙をブーブー吐いて、必死に逃げる逃げる(笑)
2ch 車板に良く出てくるような DQN デリカ乗りと、DQN カプチーノ乗りの
意味不明にハイリスクの追い掛けっこが、しばらく続いたのでしたとさ。

帰宅。オドは 80980km ほど。
この夏期休暇で、随分と距離が伸びたナァ・・・


9/16

明日から仕事に戻るので、その準備やら何やら。
今日は丸一日、一切遊ばず。ひたすら仕事して、勘を取り戻す。
(休み開けから出張の予定が目白押し。全開戦闘しにゃならないのである)

ただし・・・この休暇の間の疲れを労る、という意味で、
洗車&ワックス掛け、およびフロントライト表面の研磨だけやっておく。
いろいろおつかれさん、カプチーノ。

そういえば、14 日に置き換えたエキマニ締結ステンボルトの状態を見たところ、
すっかり、綺麗な紫色に焼けていた。彼はやる気マンマンのようだ(笑)


9/21

明日から2日間、私が費用負担 ;_; で、年に1度の家族旅行。
普段から色々と世話になっている両親への、感謝の意味を込めて・・・
っていう理由と、適度に「親孝行なムスコ」をやっておかないと、イイ歳こいて
独り身で、かつクルマ遊びに日々を消費しているという反社会的(?)な行為に
対する風当たりがキツくなりすぎる・・・(風当たりは、両親からだけでなく
ご近所さんからってのもある(汗))っていう理由がブレンドされていたり。
・・って書いてみたものの、一番大事な理由が抜けていた。

そもそも私が旅行好きだから。

ひとり気儘な旅も良いけど、たまには大勢で・・・ってことで。

一応、秋の行楽シーズンということで、普通に1泊2日の旅を計画すると
結構な費用がかかってしまうものだが、幸いなことに会社の保養施設に
空きがあったので、比較的安価に旅行を実現できそうな目処はついていた。
そのために、保養施設のある御殿場まで、クルマで往復しなきゃならないのだが。
(新幹線で大人3名が往復すると、一年間昼飯が食えるぐらいの費用がかかる)



というわけで、この2日間がんばってもらわねばならない足車、EP82 を
軽く点検。街乗りにしか使わないクルマなので、普段はノーチェックなのだ。
一応、空気圧とエンジンオイルの量、ブレーキのチェックだけを簡単に行う。

2ヶ月ほど前に、ディーラーへ車検に出したばかりのところであるが、
やはりというかなんというか、四輪の空気圧はてんでバラバラ。
0.2kg/cm2ほどのバラツキがある。某ディーラーに作業させると
いつもこれだ。ディーラーのエアゲージは、いつ修理されるんだ?

規定空気圧が 2.1kg/cm2程度なので、高速巡航時の燃費対策として
四輪とも 2.3kg/2に設定しなおす。オイルゲージチェックは、暖機運転完了後
エンジンを停止してすぐに行った(オイルが上に上がっている状態での残量を
知りたかったため)が、HとLの中間地点付近ということで、正常。
ブレーキは、フィーリング・残量・作動音ともに、特に問題なし。

それにしても、いつも乗る度思うのだけど、どうして EP82 NA のブレーキは
ド・ノーマルにも関わらず、こんなに踏み心地がカッチリしてるのだろう?
無駄なストロークは無いし、踏力と制動力の関係もわかりやすい。
このブレーキシステムが、カプチーノにも欲しいワン・・・



EP82 の点検が終わり、旅行の準備は一通り終わったので、ヒマができた。

それでは・・・ということで、前回のオイル交換後から 4000km 弱ほど走った
カプチーノのほうの E/G オイル交換を行っておくことにした。かなりの距離を
高速道路走行で消費しているので、あと 1000km ぐらい走ってから交換しても
別にいいような気もしたが、こういうモン(作業)は、時間のあるときに
やっておかないと、次のチャンスがいつ来るかわからないものである。

4000km 走ったにも関わらず、さほどのフィーリング劣化を見せない
Mobil1 DE(5W-40 SL) を惜しみつつ、廃油を抜き取る。見た目はいつもと同じ。
粘度は若干低いような気もするが、SL 規格をクリアしている以上、たかだか
峠&ジムカーナ程度の走行で、4000km で劣化するとも思えない。
(SL 規格は、ロングドレーン性の条件が厳しくなっている)

今回入れるオイルは、BP の Mini SyntheticR。気候が寒くなってきたし
しばらくはサーキットを走る予定もないので、-40 のオイルを使用する理由も
無いでしょう・・・っていうのが理由。不必要なスペックに無駄金かけられんし。
フィラーからジョボジョボっと 3L 缶の中身を全部注いで、オイル交換を完了。
なお、F6A の規定量は 2.5L だが、敢えて 0.5L ほど多く入れているのは、
ジムカーナ等の大横G環境下において、オイル油圧低下を防ぐためである。
F6A は大丈夫なのかもしれんけど、万が一にもエンジン壊すとシャレならんので
保険という意味で(軽量化という意味から見れば「許されない行為」かも?)

オイル交換でクルマの下に潜った際、ふと見上げたミッションケースの下に
僅かなオイル漏れの跡がついているのを発見。一瞬「うあ!ケースが割れた?」
などと想像力逞しくビビってみたが、ドレンの締め具合いが緩かっただけらしい。
まぁ、量的には知れていたし、どうせ近々にミッションオイルも交換予定なので
今は別にどうでもいいや。放置プレイ決定。



オイル交換後、ちょっとしたブツを買い出しに、混雑した町中へカプで出撃。
今日はいつもより気温が高めのせいか(走行中に窓から手を出すと判る(笑))
エンジンはよく廻りこそすれ、パワーが出ない。やっぱマニの改良だけじゃ
実際のパワーは出てこないよなぁ。当然といえば当然だが。

そんなことを考えつつ、古くからある狭い商店街(もどき)を通る道を
トロトロと走る。対向車線はクルマで数珠繋ぎになっているが、私の居る車線は
交通量は極めて少なかった。各車間は 30m 以上。それが良くなかったのだろう。
20m ほど先にある横断歩道で、対向車線から来るクルマだけを見ていたオバハンが
此方側の車線の様子を確認もせず、此方側の端点から横断歩道を渡り始めた。
いや、別にそこまでは問題ない。横断歩道なのだから。問題はその後。

渋滞のため、対向車線のクルマは停止しているので、横断歩道上のオバハンは
そのまま歩き続ければ、何の問題もなく渡りきることができる・・・のだが、
此方側を全く見ていなかったということで、なんとな〜く嫌な予感がした。
残距離 10m まで近づいた時点で、アクセルからブレーキへと右足を乗せ変え
オバハンの動きを注視しながら、ゆっくりと接近していく私。

すると、嫌な予感は的中。私のクルマとの距離が残り 3m 程度を割ったところで、
横断歩道をゆっくり真ん中まで渡りきり、対向車線側で停滞するクルマの隙間へと
今まさに、自然に消えていこうとしていた・・・はずのオバハンは、いったい何を思ったか
対向車線側のクルマの方に頭を向けたまま、弾かれたように横断歩道を戻り出す!
おいおい、此方側の車線からは、クルマは絶対来ないとでも思ってるのか?

ほとんど、当たり屋の世界である。

けど、こっちは既に予測済み。当たり屋モドキにハメられる私ではない。
不注意きわまりないオバチャンに警告を与える意味もあり、フルブレーキ。

ABS 付きのクルマとか、ウェット路面だったら別に何の意味もないのだが、
なにせ ABS 無しのクルマで、かつ完全なドライ路面って状態である。

耳をつんざくような、大音響のスキール音が周囲を埋め尽くす(笑)

ようやく自分を取り巻く状況に気付き、此方側を振り向いたかと思うと
慌てて私の前を走って横切り、歩き始めた側に走って戻ったオバハン。
もう、このオバハンのやることなすことワケがワカラン状態である。

ま、こんな横断やってたら、遠からず誰かに跳ねられることだろう。
命は1コしかないからねぇ。大事にせんとあかんよ、オバチャン。

てな感じで、旅行に出る前に、なんとも縁起の悪い体験をやっちゃって
少々ブルーに成りつつ、用事をパッパッと済ませて帰宅。
明日は出発が早いので、さっさと就寝。


9/22

午前4時に、目覚まし時計に急かされて起床。
前日の日記に書いたように、両親を連れて、御殿場の保養施設へ向かう。
天気予報は、曇り or 雨。これでは、富士山の壮大な眺めが期待できない。
残念なことであるが、しょうがないかなぁ・・・。

(カプとは無関係であるが、ツーリング情報(?)ということで日記化する)

5時に京都を出発。カプで走りにいくときと同じ要領で、ゆっくり走りながら
暖機を済ませ、京都東 I.C. から高速道路に乗る。御殿場までは 400km。
休憩を含め、アベ 80 で走れたとしても5時間はかかる距離である。
御殿場に到着後、直ぐに富士スバルラインを登って五合目を目指す予定なので
途中で渋滞などが起き、予定時刻より延着しないことを祈るばかり。

幸いなことに、今日に限っては物流トラックの壁もほとんど存在せず、
いつになく良いペース(飛ばしてたわけじゃない^_^;)で、東へ進んでいく。
養老 S.A. と上郷 S.A.、浜名湖 S.A. で軽く休憩を挟んだのち、牧ノ原 S.A. へ
9時半に到着。ココまでで約 300kmなので、アベレージは 70km/h 弱ってところ。
ってことは、30分の休憩を挟むと、残りは2時間・・・11時半に御殿場着か。
ちょっとペースが遅いが、まぁいいや、とこの時点では思っていた。

牧ノ原 S.A. にて、バイキング形式の朝飯を食う。
お味のほうであるが、予想に反して(?)結構旨かったのに驚く。
食堂には、我々の他にも、いくつかの家族連れ、及び「つがい」が居た。
みんな、この連休でどこかに遊びにいくんだろうね。事故には気をつけて!

予定通り 30分ほどの休憩を挟み、意気揚々と東名高速を東に向かうが、
恐れていた「渋滞」が、日本坂トンネルを抜けて暫く走ったところから
ついに始まってしまった。完全に止まってしまう、クルマの流れ。
ラジオから入ってくる情報などによれば、事故渋滞でも自然渋滞でもなく
何かの工事による車線規制だそうだ・・・うぐぅ。
何も、こんな時にやらなくても・・・ ;_;

結局、予定よりも 30分ほど遅れ、11時過ぎにようやく富士川 S.A. へ。
本来ならばこの S.A. から、富士山の姿が見えるはず・・・だったのだが、
天気予報は大当たり。富士山の裾は若干見えているが、頭のほうは分厚い雲に
隠れており、全く何も見えない。う〜ん、やっぱりこの2日間は、望み薄か?
かなりガッカリしつつ、富士川 S.A. を出てしばらく走ると、後部座席の母から
「頭が見えた!」との声が。運転しながらチラッと左側を見ると、確かに
富士山の頭に分厚く覆い被さっていた雲が僅かに切れ、黒々とした富士の頂が
(僅かではあるが)見える状態になっていた。お、おおう・・・見えたよ。
ありがとうクッキーの神様(?)。ちょっと感激しつつ、先を急ぐ。

結局、その後は渋滞らしい渋滞もなく、12時前にようやく御殿場に到着。
降りて直ぐのところにある GS でガソリンを給油し、意気揚々と R138 を北上。
空には真っ白な雲が立ち込めているが、富士山に登ればこっちのモン(?)

なんて思っていたら、市街地から離れるよりも早く、謎の渋滞が始まった。
とにかく須走まで行ければ、そこから後は有料道路が使えるのだが、
そこに至るまでの道が渋滞しているので、もうどうしようもない。
今から考えれば、富士 I.C. で降りて R139 を北上する手を使えば
よかったのかもしれないが、全ては後の祭りって奴である。

渋滞は一向に解消せず。ユルユルと R138 を北上させられる。
時間をたっぷり消費したあと、ようやく東富士五湖道路の須走 I.C. へ。
ここから後は、やはりガラガラに空いていた。富士吉田 I.C. まで快調に流す。
それまでの区間、左手に見えるのはいわゆる富士の演習場である。懐かしい。
って、別に自衛隊に入隊していたワケではない。数年前に、総火演を見に行った
その時の記憶を思い出したのであった。それにしてもダダッ広い土地だわ。

富士吉田 I.C. の出口を2回左折すると、そこはもう富士スバルライン。
それまでギリギリ持ち堪えていた天候がいよいよ崩れ始め、白い空からは
ポタポタと雨が降り始めてきた。あうーん(涙)

それでも、今更引くワケにもいかず。富士スバルラインへ突入。
延々と続く(しかし緩やかな)つづら折を走り、空へと翔け登っていく。
しかし、カプチーノで乗鞍に登ったときと異なり、見える景色的にも
クルマのエンジンのフィーリング的にも、「なんか違う!」と思えるものが
あんまり無い。植物は普通のもの(?)が生えているし、エンジンも至って普通。
最高地点での標高 2,300m を誇る富士スバルラインを登っているんだ!
という感動が無くて、少々残念。

富士スバルラインを登っている最中、小降りだった雨が本降りになる ;_;
五合目に到着した時には、傘がないと手が打てない状態になった。
しかし運の良いことに、背後に迫る富士の頂は、分厚い雲をかき分けて
(ほんの少しではあるが)遠方から来た我々に、その姿を見せ付けてくれた。



さて。五合目であるが、22年前に両親が来たときとは全く様相が違っており
いくつもの観光客向けの建物が立ち並ぶ、立派な観光地としての体を成していた。
(私も 22年前に来ているはずなのだが、残念ながらその時の記憶は無い・・・)
昼飯を食ったり、散策したりして、小一時間ほどの時間をゆっくりと費やす。
もう、当分は来ることは無いはずだから・・・



15時過ぎになり、雨足が強まってきたので、富士山五合目からの撤退を決意。
そこそこのペースで富士スバルラインを降り、東富士五湖道路を南に下って
御殿場に向かうが、須走 I.C. から先の R138 が、なぜだか猛烈に大渋滞。
行きも混雑していたようなぁ・・・ああ、わかった。R138 は鬼門なんだ。
富士山に行くとき、きっと R138 は通ってはいけないんだ ;_;

結局、御殿場近くの保養所に到着したのは、予定より 30分遅れ。
今日は全体的に 30分遅れっちゅう感じのペース配分である。まぁいいや。

ともかく、ゆっくりと保養。旨い夕飯に舌鼓を打ちつつ、
明日の好天を期待し、23時前頃に眠る。


9/23

午前5時10分過ぎに起床してみたが・・・
結局、富士山は雲に包まれていて、あまり見えなかった ;_;

朝風呂を浴び、旨い朝飯を食ったのち、9時半頃に宿泊地を出発。
箱根を越え、少し走ったところにある「箱根ガラスの森美術館」へ向かう。
まだ朝早いというのに、駐車場は既に満杯に近い状態であった。
館内に入っても、観光客が大勢居る。人気施設のようだ。

中には、ヴェネチアがどうたらこうたらいう、美しい工芸品が一杯あった。
写真を勝手に Web に掲載するのは問題がありそうなので、あえて掲載しないが
無学な私が見ても「ほう・・・」と感心できるような、美しい作品ばかりだった。
土産物も沢山売られていたが、あまりに高価すぎて、何も買えなかった ;_;

それにしても、箱根近辺。全体的に、道の脇に草がボウボウ生えていて
あんまり綺麗な印象を持たなかった。観光地なんだから、小綺麗にして欲しい。
街全体での雰囲気作りが大切だと思う。1つのテーマパークみたいに、ね。



ガラス館見学も終わり、午前11時過ぎに、御殿場を出発。
行きよりハイペースを維持するが、それでも帰宅は午後4時過ぎ。
やはり、御殿場・・・富士山は、京都からは遠い地であることよ。

帰宅後、950km ほどを EP82 と共にしたため、カプとのシンクロ率が
落ちていないかどうか(クルマを自分自身の延長として感じられるかどうか)
気になったので、いまいち睡眠が足りていない眠い目をこすりつつ、カプを始動し
薄明の町中へ出かけ、30分ほどウロウロと走り回ってみる。ありがたいことに、
懸念していたシンクロ率の低下は全くなし。良かった良かった。

ただ、ミッションの動きが猛烈に渋い点が、どうにもひっかかる。
止まっていれば1速に入りづらいし、走っていれば2→3速に上げづらい。
現在使用しているミッションオイル・elf TRANSELF Synthesis FE は、
初期性能こそ良いが、どうもあまりに短命すぎるような気がする。
ジムカーナを2〜3回ほど走れば、すぐにコレだ。

ともかく、猛烈な眠気で事故しないうちに、ささっと帰る。
ミッションオイル交換は、来週の課題としよう・・・。


9/28

朝から曇天・・・時々雨天、ってな感じである。
雨でなければ露天温泉に行くのだが、雨なので行かない。

というわけで(?)温泉の代わりに、神戸の HALFWAY へ。
別に、ヒマ潰しに行くのではなく、10/5 の名阪練習会を迎えるまでに
リアトレーリングアームのゴムブッシュをピロブッシュへと打ち替えて
もらうことが、今回の半道訪問の目的。メールで問い合わせたところでは、
部品代+工賃は、だいたい 2.5万円程度となるようだ。

・・・最近、矢鱈に金遣いが荒いのだが、別に金が余っているわけではない。
諸般の理由から、今こそがクルマに投資すべき時期であると判断したからだ。
全ての費用は、数ヵ月後の私が支払うことになる・・・ので、今は問題なし(涙)



まずは9時半頃に起き出し、半道に電話して、ピロブッシュ打ち替え作業を
打診する。当日突然の話でも ok ですか?と聞いたところ、問題ナシですよ、
とのこと。んじゃあ早速行きますか。10時半頃に、自宅を出発。

当然のことながら、時間を節約するため、行きは全行程で高速道路。
名神京都東 I.C. から高速に乗り、久々に南向き方面へと走っていく。
渋滞もなくスムースに流れていく。あっという間に西宮 J.C.T へ到達。
料金を支払い、阪神高速神戸線へと流入。こちらも、特にトラブルもなく
スンナリと流れる。ただ、未だに都市高速(阪神高速/首都高速)の
オービスの位置を把握していないため、走行はおっかなびっくり。
絶対に撮影されなそうな 90km/h+α程度に抑えつつ、西へ。

若宮カーブ付近のオービス2つを卒なくパスしたのち、須磨 I.C. 先の
料金所で \200 を支払い、第二神明へ。名谷 P.A. を超え、大蔵谷 I.C. で
高速を降り、順調に伊川谷町へと降り立つ。山陽新幹線高架下の交差点を
右折し、その先のローソン ATM でブッシュ打ち替え代金を降ろす ;_;
そんな感じで順調に、半道の大きな作業場へと到着。12時10分。

以前に伺った際は、もっと作業場が小さくショールームが大きかったのだが
新店舗に移転されてから、その関係が逆転(?)した様子。うっかり作業場に
入り込んでしまう。怒られるかと思ったが、そうでもなく・・・気の良さそうな
店員さんがやってきて、作業が終るまでの間、話し相手になって下さった。
いろいろ話してみると、元々は北陸のほうのショップに勤めておられたらしく
わりと最近、半道のほうに転勤されたとのこと。なので、当然のことながら
雁ヶ原のこともご存じなワケで。思わぬところで、話が合う(笑)

話の途中で、ブレーキの話をしてみたりする。やっぱ FCR は良さそうだ。
あー FCR ブレーキパッド欲しいなぁと思いつつ、ブッシュ打ち替え以上の
費用はどこをどう引っくり返してももう出てこないため、断念する ;_;

そんなことを考えていた小一時間ほどで、ブッシュ打ち替えは完了。
ブッシュ打ち替えの困難さは、デフブッシュ打ち替えで骨身に沁みて
理解していたため、今回は流石にプロに依頼することにしたワケだが
作業工賃は \7k 程度。あの苦痛から解放されるのだ。安いもんだ ;_;
ブッシュ代込みの代金 \24k 程度を支払い、半道を後にする。



普通のアレなら、このまま右折して高速に乗り、行きと同じ経路で
京都まで戻るのだが・・・今日は脚回りを変更したということなので、
性能チェックのため、いつもの山坂道に連れていかねばならない。

半道の駐車場から出る 0.5 秒の間にそう判断し、ウィンカーレバーを
右手小指ではね上げ、勇ましく左折して R175 方面へとクルマを走らせる。

R175 へと出る僅か 1km 程度の行程の間に、ある点の変化に気づく。

道路の凸凹をあまり拾わず、乗り心地の悪さがマシになった。

今までのパターンだと、舗装が切り張りされて出来た微妙な凸凹を通過する際、
まずフロントが通過するときに「コン」と衝撃が来る。その衝撃がリア通過時まで
残り、リア通過時にこれが合わさって「ゴン!」という大振幅の振動が来る感じ。
これが、フロント通過時に「コン」と来ても、リア通過時迄にはそれと無関係に
同程度の強さの衝撃が「コン」と来るだけという、独立した感じに変化した。
つまりリアの振動の収まりが良くなった(?)というか、なんというか。
もちろん、大袈裟に書くほど強烈に変わったわけではないが。

まぁここは能書きどおりダワな、と思いつつ、R175 の交差点で右折待ち。
対向車が途絶えた際、素早く曲がってしまおう〜っと思い、いつものように
アイドリングから軽くアクセルを踏み、若干回転が上がったところでクラッチを
カツンと繋ぐ。いつもなら、これでリアタイヤが若干ホイールスピンして
僅かに滑ったのち、トラクションがかかり出す、ってな動きになるのだが

クラッチを繋いだ瞬間、ガクッと失速しやがった。

一瞬「アレッ?」と思ったが、悩むようなことではない。
単に、めちゃくちゃトラクションがかかるようになったため、早いウチから
パワーを食われ、失速してしまっただけのことだ。しかしその時点では、
そんなことに気づく由もない。なんか変な感じィーと思いつつ、先へ進む。

R175 を少し来たに進み、神出町田井の交差点を右折。
ここから 1km ちょいの区間は、道が適度にくねっており、脚回りの具合いを
軽く確かめるのに丁度良さそうに思えた。ってことで早速、適度にペースを上げ
1つ過ぎる度に少しずつRがキツくなっていくカーブを、走り抜ける。

なんとなく「うーん、ハンドル操作に対して、クルマが素直に動くじゃん?」と
良い方向での違和感を感じている時に差し掛かった、少し深い下り勾配のカーブ。
路面状態も悪くないし、グリップの出方もおかしくない。少しだけ高めのペースで
ステアリングを少し深く切り込み、そのままカーブを駆け抜けてみると、どうだ。

外側のサスが、いつもより 10mm 以上(体感)深く沈みやがる!

普通ならば絶対に沈み込まないと思われるような深さまで、何の苦もなく
滑らかにサスがストロークし、素早く&確実なコーナリング姿勢を作り出す。
それでいて、不安な感じは全くない。減衰は、町乗り用の最弱設定なのに!
カーブを曲がり終えたあとの姿勢の戻りでも、嫌な動きは全く出ない。

なんだ、なんだ・・・なんだか、リアの動きが全然違うような気がするゾ・・・
にやけ半分、恐怖半分(限界が全然判らないため)。くねくね区間の終わりにある
突き当たりの交差点で、青信号を待つ。信号が青い光を発した瞬間、アクセルを
大きく踏み込んで素早く加速し、そのままおもむろにステアを左に切り込む。
普段なら、ここでフロントが嫌がってキャーキャー鳴き出すか、嫌な感じに
オーバーが出てリアが不安定になる、と予想されるところなのだが

ニュートラルステアに極めて近い感触で、スイッと曲がってしまった。

しかも、リアは無駄に空転しない。強力な 2way デフの負の作用で、小さなRで
クキッとカーブを曲がろうとすると直ぐ「キョキョ」と内輪が鳴いたものだが、
そんな感触は全くない。一瞬だけ空転する感じが出ても、直ぐにその空転力は
前向きのトラクションに変化して、クルマをグイグイ押し出していく。

なんだか、妙な具合いの感触だ。・・・いや、ひょっとしたら、ドライバーが
何かを勘違いしているだけかもしれない。落ち着いて、評価しよう。

市立農業公園の横を抜け、突当たりを左に転舵。木見の交差点を更に左折し、
鄙びた田舎町(失礼)を通り抜け、押部谷の交差点で右折。地図をロクに見ず
勘だけで適当に走ってみたら、おもいっきり遠回りしちゃってやんの(笑)
でも、その当時は、遠回りしてるとか、最短距離をイケてないとか、
そんなことはどうでもよかった。不思議な感触に酔いしれていた。

笠松峠を、いつもより若干速めのペースで走っていく。途中のカーブも
いつもなら軽いブレーキを踏んで「曲げていく」のだが、今回はブレーキなし。
クルマが勝手に「曲がっていく」感覚を楽しむ。うん、こいつは本物だよ。

突き当たりで、何となく聞き覚えのある地名「淡河」に向かって左折。
直ぐに別の突き当たりに行き着く。なんとなく、見たことのあるような景色。
人の感って奴は、結構当たるものだ。ここは、G三木のすぐ近くの交差点。
ここを左に曲がって少し走ったところにある交差点を、右に曲がってやれば
そこは、山陽道三木東 I.C. が接続されている県道になるのであった。
その道を少しだけ北に走れば、間もなくG三木の入り口が見える寸法。

だが上記のことに気付いたのは、日記を起こすために、帰りに通ったルートを
Navin'you の地図上で追い掛けた時のこと。当時はあんまり深くは考えず、
その交差点を右折し、京都に向かう長い旅を続けたのであった。

山陽道の下をくぐり、淡河本町の交差点を左折し、R428 に乗る。
ここまで来ると、それまで「湿っている」程度だった路面は、完全なウェットと
化していた。この付近の雨はほぼ上がっているが、私がここに辿り着くまでに
それなりに激しく雨が降ったようだ。砂も浮いているかも?スリップ注意だ。
フロントのグリップに細心の注意を払いながら、曲がりくねる R428 を北上。
途中、山陽道の巨大な橋脚の下で一服を入れる。まだ京都は遠い・・・

それにしても、この付近は高速道路が多い。あまりにも多すぎる。
路面が濡れていると、恐くなるぐらいにフロントのグリップ感が出なくなる
My カプ(きっと、フロントのアライメントが余り良くない状態なのだろう)を
なだめすかしつつ R428 を快調に北上すると、吉川 I.C. 前に突き当たる。
だが、さっきから色々な高速道路と交差しすぎたせいで、この「吉川 I.C.」が
どの高速道路の何処の I.C. になるのか、判然としなくなってきた(汗)
(吉川 I.C. は中国道にしか無いのだが、それも後で知ったことだった)

大局が読めないナビの地図を適当に拡大縮小しながら、次の行く先を
適当に弾き出す。えーと、とりあえずこの道を右折して、ハリマ合繊脇の道を
北上するか・・・なんとなく見たことのあるような景色の中を、適当な判断で
右や左に曲がりつつ、私とカプは共に京都を目指して Go East。

そこから先、何をどう判断してどう曲がったのか判然としないのだが、
ゴルフ場だらけの南兵庫の山間の街を走り抜け、やたらに太い県道 720号を
横切り、JR 福知山線の広野駅の横の県道を抜け、R176 に突き当たる。
ああ、ようやく R176 に突き当たった(涙)ここを左折して北上すれば
古市を通過し、デカンショ街道に乗っかることができる・・・

そこまで帰り道が見えちゃうと、もう面白くない(贅沢)

すばやく地図を確認すると、R176 の広野橋北詰交差点の数百m南にある
上井沢交差点を左折すると、千丈寺湖を横切り、三国ヶ岳を通過して R372 に出る
ちょっと面白そうな山道を抜けられることに気付く。行くしかないな(笑)

上井沢の交差点で、巨大な重機を積んだトラックに引き続いて左折。
ノロノロ走るトラックを適当な場所で追い越し、スピードを上げる。

しばらくの間は、狭い住宅地の間の生活道路という様相を見せていたが、
1km も走らないうち、開けた景色の中を真っ直ぐに突っ切る立派な道路と化す。
千丈寺湖を渡る立派な鉄橋を通り過ぎると、風光明媚な田舎が待ち受けている。
さっきまで、道端に落ちている犬のフン並に作り散らかされていたゴルフ場も
ここまでは魔の手を伸ばしていない。次第に狭くショボくなっていく県道を
気持よく北上。先で私を待ち受けるカーブはどれも緩く、ハイペース向き。
だが路面は完全ウェット状態であるからして、今は飛ばせないが。

「ちゃんとした道」の態を成しつつ、山を駆け上げる県道に追いすがると
そのうち傾斜はゆるくなり、妙に開けた感のある集落に行き着いた。
山頂が近いようだが、およそ山頂にありそうな景色とは思えない。
一つ山を越え、次の谷にある集落に降り立ったように見える。

やはり、乏しい経験だけではまだまだ語りきれないようなパターンも
日本の山岳道風景の中には現れてくるものだな、と思いつつ、母子製茶工場の
横を抜け、篠山に向かって上り傾斜で伸びている道路に向かって左折。

その道路も今までと同様、「ちゃんとした道」の態を成しつつ
北に向かっていた。いい調子で走っていくと、ほどなく上り傾斜は終了。
一転して、若干きつ目の下り傾斜で、かつキツいカーブの多い道路と化す。
やはり道はこうでなくっちゃ、山岳路を走る楽しみがありませんわな(笑)

下り道の途中にある、見通しが良くてRのキツいヘアピン2個所で
超低速まで減速してから軽くサイドを引き、キュッと回り込んで見るが
ピロのお陰か?なかなかいい感じの動きが出るようになった。序盤で曲げて
姿勢を作り、アクセルを軽く踏んでいけば横に流れながら前に進む。
この「前に進む」感覚というのが、今までとは段違いに大きい。
今までは横に流れる度合いがかなり多かったのだ。

軽くカウンターを入れてアクセルを踏み込んで行くと、真横を向いた姿勢のまま
ググーッと前に出ていく。お〜っ、かなり理想的な感じで動いてるじゃん。
途中の展望台で軽く一服を入れつつ、ニヤニヤ半笑いのにーちゃんは
県道 49号線を、R372 との交差地点まで駆け降りたのだった。

あとは消化試合ってことで、ここまでに感じたことをまとめると
リアトレーリングアームにピロを打った効果としては、

リアの暴れが減り、乗り心地が良くなった。
立ち上がり時に大きなパワーを掛けても、前に進むようになった。
トルセンデフの時のような、自然な動きをするようになった。

の3つが上げられると感じた。特に、一番最後の「自然な動きになった」
というのが、完全に予想外の収穫であった。

あれほど、コーナーへのアプローチの際、荷重を後ろから抜かないと
ステアを切っても曲がろうともしなかった 2wayLSD が、すっかり牙を抜かれ
フロントが与えた動きに大人しくついていく従順な LSD へと化けたのだ。
それでいてトラクションはめっちゃかかるのだから、良いこと尽くめである。

ただ、リアが抜群に良くなった分、フロント側の頼りなさが際立つ。
特にウェットだと、確実にフロントタイヤのグリップがガタガタに落ちる。
ブレーキを踏んでみても、グリップ感はステアから微塵も感じられない。
いわば「常にフロントがツルツル滑っている」感じしか伝わってこないので、
コーナーが迫り、クルマをいざ曲げ始めるときの緊張感は生半可ではない。
やはり、最後の仕上げは「フロントのネガキャン化」ってところか。
TTW までには、この辺りの仕上げをある程度行えればいいな。



その後、混雑する R372 を東に向かい、かなり工事が進んだ天引トンネルを
横目で見ながら京都府に戻る。亀岡市内の R9 は、まだ日が高いというのに
妙に渋滞。うんざりしてきたので、篠から縦貫道に乗って市内へ帰還。
深草のほうにある本屋に寄ってから、夕暮れの中、自宅へと無事帰還。

結局、高速道路をフル活用した行きは 1時間40分、
下道オンリーの帰りは 150km を 3時間30分で走破したという結果。
下道は確実に安いが、やはり時間がかかるなぁということを再確認。


9/29

どうも風邪っぽいし、今日もまた天気は悪いし・・・

しかし、来週は久々の名阪E練習会である。
今日のうちに、ブレーキ清掃とミッションオイル交換をやらねば。
現在使用中の elf TRANSELF Synthesis FE(ミッションオイル)は、
交換直後のフィーリングこそ良いものの、直ぐに熱で劣化してしまうのが
玉にキズ。今回も、完全停止時に1速へと入りにくくなってきたことと、
横Gがかかっている状態だと2→3速に上げる際に引っ掛かる感じが出てくる
という問題があっという間に出てきてしまったので、交換することにした。

ということで、まだ天候が悪くなりきっていない朝のうちから
ミッションオイルを交換することにした。交換するオイルであるが、
1年前に 1L 入れてみたものの、シフトフィーリングがいま一つ悪かったので
それっきり余りを使っていなかった WAKO'S の RG7590。つまるところ、開封後
冷暗所で1年間熟成させたオイルである。捨てるのは惜しいので、これを使う。
前回の印象は悪かったが、1年経った今では、どう感じることだろうか?

ちゃっちゃとジャッキアップしてウマを噛ませ、いつものようにオイルを抜き
余ったオイルを落下法で放り込む。ついでに下回りを軽く点検するが、
錆も含めて、特に大きな問題は起きていないようだった。よかった。
このまま、最後の日が来るまで、元気に走りきってくれよ。

ただ唯一、トラブルではないが、明らかに「マズイ」と思われる点が見つかった。
それは、フロントのラジエター横に縛り付けてある、BOSCH のラリーストラーダ
クラクションである。正直なところ、今まで全く気が付かなかったのだが、
下から全貌を見てみると、取り付け位置が極めてマズイということに気付く。。
あろうことか、ラジエータの横から入ってくるはずのフレッシュエアーの
導入路を真ん中でまるまる塞ぐ形で、クラクションが付いているのだ。
こりゃ、その奥のほうにあるエアクリーナー付近に、新鮮な空気が
供給されなくなっちゃうでナイノ!こらイケマセン!

ってことで、慌ててクラクションを取り外し、バンパーの裏側の、
風の通り道とならない場所へと移動させてやる。そのついでに、なぜか
無暗に剥き出しにされていたクラクション回りの配線に、コルゲートチューブを
かぶせてやり、フレームと配線が擦れないようにしてやる。安心度向上。

引き続き、すぐにフィーリングが劣化するFブレーキの清掃&グリスアップ。
タイヤを外してブレーキパッドを取りだし、パッド表面を真鍮ワイヤーブラシで
ごしごしと擦ってやると、まもなく表面に無数の穴が浮き出してきた ^_^;
打ちっ放しで穴ぽこの多いコンクリート壁を、ちょっと遠くから見たような感じ?
まだパッドの残厚は 5mm 以上あるが、ある意味、寿命が近いのかもしれない。
パッドとキャリパー&トルクプレートのアタリ面も清掃&グリスアップし、
パッドを元通りに装着。とりあえず、フィーリングは改善されることだろう。

ここまで作業を進めた時点で、いよいよ雨が降りだしてきた。
雨を避けつつ、DENSO の点火プラグを抜いて磨耗度&燃焼状態チェック。
前回の交換から 16000km。見てみると、さすがに融点の高いイリジウム中心電極は
劣化したようすを見せていない。ただ、それと対向している負極の消耗は
なかなかなものだ。新品であれば、負極の内側に、根元から先端の方まで
細いV字溝が彫られている。しかし現在は、負極の先端の領域については
大きめの砥石をセットしたリューターを当てたかのように、溝を含めて
負極が広く浅く磨耗し、V字溝が消えてしまっている状態になっている。

別に溝が無くても放電に差し支えは無いが、ギャップが拡大しすぎると困る。
ゲージでギャップを計ってみると、3気筒とも 1.0〜1.1mm 程度に拡大していた
新品プラグのギャップは不明だが、せいぜい 0.8mm 程度?もっと狭かったはず。
DENSO の言う「点火プラグは 10,000km で交換してください」って話は、
あながちウソではないようだ。



一通りのメンテが終わり、にわか雨も上がったので、試走に出る。
ミッションオイルだが、1年前に感じたフィーリングの悪さはどこへやら。
暖機完了後の、一発目の走り出し時のシフトの固さはあるものの、暖まると
劣化した TRANSELF とは段違いに良い。また、新品の TRANSELF と比べると
シフトフィーリングの軽さは、明らかに WAKO'S に分がある。ダブルクラッチを
かなり覚えつつある状態なので、WAKO'S のんでもいいかな。半額近いし(笑)

その後、将軍塚を静かに4往復ほど。ミッションの調子もいいが、何より「足」。
昨日確認できたピロボールの効能は、ここでも発揮された。トラクション能力が
極めて高い上、ステアリング操作に対するクルマの追従性が段違いに良い。
クルマをちょっと曲げてアクセルを踏むと、とにかく前へ前へと進んでいく。
スタートダッシュ時も含めて、強烈なトラクション能力が我がカプのものに。
なんだか不思議な感じだ。あんな部品2つだけで、こんなに変わるものか?