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Cappuccino 日記(2003/7)

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7/5

さて・・・

「はじめてのパワーアップ計画第一弾」として、先日注文しておいた
AZ-1 用 HKS 強化アクチュエータが届いたので、さっそく取り付けにかかる。
(AZ-1 用と銘打たれているが、同型のタービンを装着するカプにも利用可能)


この日記を読まれている方には釈迦に説法かもしれないが、一応簡単な解説を。
強化アクチュエータとは、タービン出口のブースト圧を制御するアクチュエータの
中にあるバネを強化したもの。これにより、タービンを回す排気の量を調整する
弁の解放タイミングをより高圧側に振れるため、ブーストを上げることができる。
その他にも、高回転時のブーストのタレが少なくなる等、嬉しいことがある。
(機能や構造の詳細は、HKS の該当ページなどを参照のこと)

うちのカプの場合(というか一般的なカプは全てその傾向があるようだが)
ノーマル状態では純正規定値までのブーストがかからない、および高回転での
ブーストのタレが激しいという問題があったため、これの解決のために
強化アクチュエータを導入することを考えていた。

一般に、上記の問題を解決するためのモノとして「ブーコン」が使われるが
個人的に、電子制御のブーコンを付けるよりは、機械制御の強化アクチュエータで
対処したいと思っていた。というのは、電子式は取り付けが面倒だから・・・
じゃなく、電子式は高価に過ぎるから、である。たしか、\30k は下らない。
一方、以前何らかの拍子で HKS のサイト内に見つけた強化アクチュエータは
精々 \10k ちょいという、リーズナブルな値段で提供されていた。つまり、
動的にブースト圧を変更したい目的がある場合を除き、電子式の選択理由は
無くなっていたも同然だったのである。

雨天時や積雪時にブースト圧を下げられるという利点はあるかもしれないが、
そもそもアクセルワークだけで制御しきれない路面に出会ったことがないので、
その点は考慮対象外。無調整で済むものは、無調整にしておくほうが良い。


取り付けの際は、掲示板にてきゃりこ氏に教えて頂いたページ(掲示板)を参照。
そこに書かれていた内容に目を通し、分解しなくても良いパーツを確認する。
カプチーノの場合、タービン付近は特に複雑になっているため、できる限り
取り外さなくても済む部品を多くしておきたかったからである。

ざっくりと確認したあと、アクチュエータを持ってクルマの元に向かう。
ジャッキアップの必要性は無さそうだったので、直ぐにボンネットを開けて開始。

取り外す部品は、バッテリー・バッテリー受け皿・コンプレッサアウトレットパイプ。
また、エアクリーナーパイプとコンプレッサインレットパイプの接続も切り放し、
エアクリーナーパイプをちょっと横に避けておく。タービンのコンプレッサ側ハウジングと
アクチュエータを接続するホース近辺に手を入れないといけないため。

その他にも、取り外す部品に繋がっているパイプ類も全部切り放すのだが、
これが面倒くさい。特に、ブローオフバルブとコンプレッサアウトレットパイプの
間を繋げている、少し太めのゴムパイプで一苦労。組み付け時の都合だろうか、
ホースバンドの切れ目(ペンチで摘むところ)が下側を向いてしまっている。
当然、そんなクソ狭いところに工具を入れるのは、ほとんど不可能である。
先曲がりペンチのような便利な工具も無い。こうなったら、棒を使うしかない。
工具箱の中を漁り、適当な長さの棒を確保。これを使って、裏側に隠れたバンドの
でっぱりをグイグイと押し、少しだけ緩める。隙を見計らって、ホースを抜く。
抜く方は、まぁそういう強引な方法で対処。差し込む方はこの手が使えないが
まぁ、それはそのときに考えることにしよう ^_^;


ホース類が外れたら、いよいよ純正アクチュエーターを取り外す。
まずは、バイパスバルブとアクチュエーターロッドを固定するEリングを外す。
これが大変だという噂だったが、マイナスドライバーで抉ったら簡単に外れた。
ちょっと拍子抜け。まぁ、楽な方に転んだんだから、素直に喜ぶべきか。

続いて、アクチュエータをタービンに固定するボルト2コを外す。
大きさは 8mm。ラチェットスパナがあれば(たぶん)楽だが、メガネだけでも
なんとかなる。特に、上のほうのボルトは簡単に外せる。問題は下の方のボルト。
目視できる位置にあるが、その周辺には、手が入るスペースも、工具が入る
スペースも、工具が動くスペースもほとんど無い。アクチュエータのロッド、
および水回りの配管が、なんとも微妙な配置を保ち、巧みにジャマをする。
メガネやスパナを何度も何度も裏返しつつ、ウーウーと呻きながら必死に作業。
この経験で、8mm のラチェットスパナを購入する決心がついたのは、いうまでも。

ボルトとリンクが外せたので、あとは一番狭い場所にある、ホースの取り外し。
タービン単体の場合は秒殺の作業だが、車上にある場合はそうもいかない。
なにしろ、ホースバンドを緩められるような工具が、なかなか入らない。

さっきのように、ホースを引っ張りながら外すという技も使えない。ホースまたは
アクチュエータを引っ張れるほど、周辺に空間が存在しないためだ。えぇい。
ウンウン唸りつつ、足りない工具を駆使してなんとかホースバンドを外したものの
今度は、ホースがアクチュエータから外れない。錆びて固着しているのだろうか。
対処を考える。確か、強化アクチュエータの説明書には、このホースを切断して
少し短くしろ、とあった・・・どうせ、あとでホース切らないといかんのか・・・
ええぃ!アクチュエータぎりぎりのところで、カッターナイフでホースを切断。
これで、ようやく純正アクチュエータの分離を完了する。


さて・・・次は、強化アクチュエータの装着作業だ。
顔全体からボタボタと流れ落ち続ける汗を拭ってから、装着作業へ。
まずは、ブラケットを取りつける。強化アクチュエータは、ブラケットと
本体が別体構造になっているため(これは、汎用性を高めるための処置か?)
先ほどと異なり、アクチュエータのロッドが邪魔をしないから、これの固定は
そんなに苦難な作業ではない。タービン側のネジ穴をモーパイで探すのが
ちょっとシンドイが、今までの苦労と比べれば。

その後、ブラケットの中央に空いた穴の中にロッドをくぐらせつつ、本体を
取りつけようとするが、ロッドを取りつけたままでは、どうやっても無理。
結局、あらかじめ長さを調整しておいたロッドを、一旦分離せざるを得なくなる。
ま、まぁ、いいや、、、調整ぐらい、後でもできるしなぁ・・・

続いて、アクチュエータ本体と、例のホースを接続しようとする。
ここが、今回の作業で一番の難関だった。ホースを差し込んだあと、どうやって
ホースバンドを装着するのか。。。先ほども書いたが、こんな狭い場所において
ホースバンドの出っぱりを器用に摘めるような、そんな細いペンチはない。
でも、他の作業方法がない。結局、ホースバンドの位置を奥まで押し込んでから、
ホースとアクチュエータを接続して適当な場所に固定し、ホースバンドを手前に
持ってくる。とんでもない角度からペンチを突っ込み、なんとか作業を終える。
・・・カプチの整備って、こんなトコばっかり手間取るな。やはり、面倒くさい
思いをしたくなければ、最初にできるかぎり分解してまえ、ってのは真理だな。

さて、なんとかアクチュエータ本体とホースの接続を終え、いよいよ本体を
ブラケットに固定しようとするが・・・あぅ?アクチュエータのロッド(ネジ)が
ブラケットにつっかえ、ブラケットのワッカに棒を突っ込むことができない(涙)
くそう、ロッドを外しただけじゃ、ダメなのか。しょうがないので、ブラケットを
一旦取り外し、アクチュエータをくぐらせ、ナットとブラケットを仮固定する。

次は、本体のネジにロッドを取りつける。さきほど分離しておいたロッドを
本体のネジにネジ込もうとする・・・が、タービンのバイパスバルブの可動部と
ロッドがブチ当たって、ロッドを差し込むことができない。なんてこった(涙)
もう一度ブラケットを取り外し、本体を少し傾けてから、ロッドを差し込む。

ここまで来たら、あとはアクチュエータとブラケットを固定するだけだ。
ユニバーサルエクステンションを使って、上側のナットを固定する。しかし、
下側は・・・タービンの水ホースとの間のクリアランスが全然無いため、工具を
掛けられない(汗)・・・しょうがないので、またまたブラケットを外し、
下側のナットをこんちくしょうとばかりに締め込む。

・・・結局、ブラケットを何回外したことになったんだ。最悪の手順だった。
実際に作業を行われる方は、相互に干渉するものをちゃんと把握した上で
手順を組み立て、もっと効率のよい作業方法を考えてから実施してほしい。


そんなこんなで、思った以上に手間取ってしまったが、なんとか作業完了。
説明書を読み、ブースト圧を 0.85kg/cm2狙いとするため、ロッド長を 93.5mm に設定。
配管やバッテリーを元通りに組み立てなおす。ロッドが少しばかり傾いているのが
気になるが、ロッドの動きを阻害するようなものでもないようだ。気にしない。

では、試走。朝からの雨のせいで、路面はべちゃべちゃ。アクセルを抑えつつ
おっかなびっくり坂道を登り、いつもの峠道に出かける。安全を確認してから、
アクセルを全開にする。うーん。ブースト計の針は、0.6kg/cm2 で止まっていた(汗)
確かに、いつもよりパワーが落ちているような気がする。ただ、ブーストの
立ち上がりが鋭いお陰か、ドライバビリティはそれほど低下していないようだ。
適当な場所でUターンし、さっさと自宅に戻ってガレージに収め、いったん冷却。
HKS の強化アクチュエータはターンバックル式の調節機構を持っていないため、
タービンが冷えないと Eリングを外せない。つまり、調整することができない。
・・・手の皮の厚い人は大丈夫かもしれないが ^_^;


ちなみに、濡れた峠道で、恐ろしいほどグリップしない感触を味わう。
ものすごくデリケートな動きをするフロントタイヤに、恐怖を感じっぱなし。
もうダメだ・・・これ以上、安タイヤに命をかける必要はない。履替えだ!
早速、京都ホイールセンターに電話し、TRAMPIO Vimode を調達してもらう。
幸いにも在庫があったので、明日の朝から交換ということで話をつける。
費用は、組み替え工賃・廃タイヤ処分料全て込みで \30k。通販より \5k ほど
高くなるが、SAB の無責任そうなチャパツアルバイターにクルマを預けるよりは
信頼感のある専門店のほうで交換してもらったほうが、ずっとええわってことで。

タイヤ調達後、昼飯を食ってのんびりしていると、ようやく人肌程度まで
タービン表面の温度が下がってきた。バッテリーを取り外し、調節機構とご対面。
説明書の記述と付き合わせて考え、2回転(2mm)ほどロッドを縮める。91.5mm。
93.5mm で 0.6kg/cm2 だったから、これで 0.8kg/cm2 になるはずだ。

このことから考えると・・・どうやら、説明書の記述と私のカプの誤差は
1.5mm ほどあるようだ。何が悪いのかワカランけど、まぁそういうことで。


調整が完了した頃、雨は止み、路面が乾いてきた。これは好都合。
ふたたび同じ峠道へ出向き、1〜3速まで全開を試してみる。ほぼ計算通り、
ブーストは 0.8kg/cm2 程度に落ち着く。また、1・2速でのブースト立ち上がりは
確かに早くなったようだ。特に、1速全開時のブーストのかかり方が絶品。
久々に、頭がのけぞる感じを味わえる。また、2速でのブースト垂れも少ない。
今までは 0.6kg/cm2 に下がっていたレブリミット付近のブーストが
0.75kg/cm2-α 程度までの落ち込みで収まるのだ。そのお陰か、
結構高回転までパワーがついてきており、なかなか痛快な感じである。


さて、とりあえず1〜3速での感触は判ったが・・・残るは、4速・5速全開。
さすがにコレは、一般道で試せるような場所がない。STRAIGHT に出向いたついでに
京都東 I.C へと出向き、大津 I.C. までの間で全開加速を試みる。結果としては
4速で 0.80kg/cm2 ぴったり、5速で 0.81〜0.82kg/cm2程度でピッタリと安定した。
いいね、いいね。いい感じだね。少しだけクルマが軽いね。大津 I.C. で降りて、京都に戻る。

全体的に言えることは、低いギアでのブーストの立ち上がりの改善がいい感じ。
あとは、これに ARC I/C を組み合わせれば、ノーマルタービン組としてもパワー的には
充分に勝負になれるだろうて。うん。問題は、ミッションだな・・・2速のシンクロが
かなりボロくなってきた感じがあり。O/H は・・・来年か、今冬か?


満足できる結果が得られたので、本日はこれでデータ取り完了とする。
明日は、あと1回転だけロッドを縮めて、ノーマル基準値の 0.9kg/cm2まで
持っていこう。ブーストの掛かり方が、1速から5速まで安定していることが判ったから。


こうやって、ちょっとした変化がフィーリング差に現れるようになると
ちょっとエンジン回りに興味が沸いてきたので、いろいろやりたくなるが
そのためには、排気温度計が欲しい。足回りのように、感覚だけに頼るわけには
いかない。市販品を買うと高いので、手元に転がっていたK型熱電対を使って
作れんかなぁ、と資料を漁る。一番の問題は、エキマニへの取り付け。
今のエキマニには、排気温度計を取りつけるためのネジ穴がついているが、
普通のネジが入らない。どうやら、1/8PT というネジが必要のようだ。
こんなもん、手に入るんかなぁ・・・


7/6

昨日の続きになる作業を開始。

バッテリを取り外し、Eリングを外して、強化アクチュエータのロッドを
もう1回転縮める。その最中、うっかり軸そのものを少しひねってしまい、
少し「パリパリ」という音をさせてしまった。すわ、もう壊しちゃったか!

と思ったが、組み立てた後に試走してみても、特におかしい点は感じられず。
内部構造がいまいち不明なのだが、たぶん大丈夫だろう。いくらなんでも、
あの程度の作業でダイヤフラムが破れるとも思えないし、もしそうだとすると
少なくともブーストの値はヘンテコなものになってしまうはずだ。しかし、
ブースト計の読みは、3速フルスロットルでほぼ計算通りの 0.9kg/cm2
ということで、「気のせい」ということで片付けることにした ^_^;


強化アクチュエータの話はこの程度にして、タイヤ交換に出かけることに。
再び雨が降ったようで、路面は雨でべちゃべちゃに濡れている。意図的に、
東山ドライブウェイを抜けていく。・・・もー、全然グリップしない。
前をゆっくりと走るベンツに追い付くのすら、命懸け(?)って感じ。
数年前の悪夢を思い出すのに充分なぐらい。このタイミングでの交換は正解。

ほどなく、京都ホイールセンターに到着。早速、Vimode に交換してもらう。
Gu:wn とは全く異なるトレッドパターンで、太い溝が何本も走っているのが特徴。
これだけネガティブ比が高いと、ブロックの飛びが心配にならなくもないが、まぁ
タイヤサイズから考えると、カプチーノはかなりの軽量車になるので、大丈夫か。
逆に、ウェット時の性能はかなり期待できそうな気がする。どうなるカナ?

交換時の距離は 90880km。代金は \30k也。一応、一年で磨り潰す予定であるが
本当は・・・少しでも長持ちしてほしいというのが本音である ;_;


雨が止み、かなり乾いてしまった路面にガッカリしつつ、狐坂を抜けて帰る。
特にスピードを上げていたわけじゃないからアレだが、信頼性は段違いである。
特に、Gu:wn に履替えてすぐの頃に思いっ切り感じた「フロントの強い逃げ感」が
全然感じられないのがイイネェ。もちろん、クルマのほうも色々変わってるけど
やっぱ、根本的にコンパウンドが改良されてきてるんだろうな。溝が多くても
タイヤのヨレらしきものも感じられないし。かなりいいタイヤに変化したようだ。
このタイヤがウリとする「レスポンス」感もかなり良い。

その後、混雑する白川通りを南下。急な右折の多い、走りにくい道である。
ここで、ノーマル既定値の 0.9kg まで上げたブーストが威力(?)を発揮。
若干なりともパワーの上がったユニットから絞り出されるパワー、および
転がり抵抗が減少した(?)タイヤのお陰で、細々した全開加速を要求される
場面で、非常に扱いが楽になった(※ 京都市街地では非常に重要な能力!)。
絶対パワーはあんまり変化ないと思うが、レスポンスが上がってるせいか
アクセルを踏み出したときの蹴り出される感触が、とてもいい感じ。

白川通りから岡崎を抜け、まだ濡れた路面の混じる東山 DW を抜けて帰る。
空気圧を少し高め(1.8kg/cm2)にしていることもあるが、ハンドルに伝わる感触は
かなり軽やか。そのわりに、少々頑張ってみてもスキール音が立たないってのが
実用的には良い。まだウェットが残るヘアピンに突っ込んでみるが、フロントの感触は
なかなか良い。滑らずにちゃんと踏ん張ってるし、無用な動きをしない。立ち上がりで
強めにアクセルを踏み込んでみるが、リアは若干負け気味になる程度で、姿勢は
それほど崩れない。コントロール性が良い。濡れ路面でテールが流れだしても、
スパン!と回ることはなく(でもちょっと焦ったが)テールの動きはすごく緩い。
僅かなカウンターを当てるだけで、アクセルに応じて車体は前に出ていく。おお。
つい1時間前まで履いていた Gu:wn のだらしなさと比べると、雲泥の差である。

峠を登り終えたところで、一旦停止。リアタイヤをチェックする。
微かに湯気の上がるタイヤには、ショルダーが 1cm ほど使われた跡があった。
なるほろ。この程度の走行で、ここまで温度が上がってグリップが出てくれるから
ウェットや冬季は、少し安心かな。ただ、温度が高い夏にはどうなるのか。
そこだけが心配だ。G6 その他のラジアル縛りの試合で、戦いになるものか?


帰宅後、次の作業にかかる。排気温度計の製作のため、資材購入に出かける。
DIY センターに出かける。1/8PT のネジは、エアー工具用としてメジャーらしい。
適当な大きさのネジ(真鍮製)を買い、帰宅。内径 4mm の穴が開いていたので、
5mm のボルトをネジ込むため、5mm のタップを切る。ここに入れるための、5mm の
ステンボルトには、中心に 2mm の穴を明ける。チタンメッキのドリル刃を使う。
耐久性が高いと言われている、金色をした刃だ。しかし、チタンって確か、
摺動部に使うと焼き付きを起こしやすいと聞いたような気もするが・・・

工具を折らないよう、数mm 掘るごとに切削油をぶっかけつつ、ボール盤で
慎重に穴明け加工。長さ 30mm。ハンドドリルでは絶対に不可能な加工だ。


加工の途中、近年稀に見る豪雨が降りだしてきた。工具の置いてある作業場は、
かつて露天だった場所に、簡単なトタン屋根を張ったものだ。そのせいか、
樋から排水しきれなくなった水が足下にチョロチョロと流れだし・・・
そのうち、池になってしまった(涙)排水作業で時間を食う。


途中でジャマが入ったものの、とりあえず加工は完了した。2mm の穴の中に
径 2φの熱電対を突っ込み、エキマニのセンサ穴にセンサーを取り付け、
実際に排気温度を測定してみる。最適なセンサーの深さを探るため。

適当な深さに設定して、エンジンを始動。アイドリング時で約 350℃。
この状態だと、センサをどの深さにしてみても、値はほとんど変わらない。
4000rpm 以上の空吹かしで、約 600℃弱まで跳ね上がる。この状態だと、
ある程度深くまで押し込むと、温度の指示値が少し大きめに変化していく。
やっぱ、壁面スレスレじゃダメか。結構、奥にやらないとダメなんだな。

しばらく試行したあと、センサーを取り外す。排気に直接晒された
センサーの絶縁被服は、当然のようにボロボロになっていた。ガラス繊維でも
さすがに数百度の排気中に直接晒されたら、そう長くは持たないなぁ(汗)

この経験に基づき、最適な深さを考える。タコの口のように飛び出して付けられた
排気温度センサ取り付けネジ部の深さを計る。今回製作したアダプターで考えると
5mm ボルトの先端が、ちょうどエキマニの内側とツライチぐらいになりそうだ。
ってことは、それより先にセンサの頭を出そうと思うと、2mm の穴に差し込む
2mm のステンパイプで、熱電対の素線カバーを作らないとイカンのか・・・
うーん、2mmのステンパイプ・・・そんなもん、手に入るのかぁ?(汗)

材料の入手方法が思い浮かばず、これにて作業は終了。


7/12

今週は、会社から一週間の休暇を頂くことができた。
(特別なものではなく、年齢に応じて配られる特別年休の1つ)

休暇をフルに行かすべく、今回は4泊5日で九州縦断旅行に出かける予定。
色々と計画を考えた結果、出発は明日からということになった。ということで、
今日は旅行の準備を終えた後、特にやることがない。先週の続きを開始。


続きというのは、例の熱電対センサーの製作である。結局、ジャンク箱を
漁っているときに見つけた「空気入れの、ゴムボール用アタッチメント」が
ちょうど外径 2mm のステンレスパイプになっていたことに気づいたので、
これを流用することにした。ゴムボール用アタッチメントの先端を適当に切断し、
ファイヤーガムを塗りたくったセンサ素線を、中に通す。さらに、尖端の部分や
切れ目の部分にもファイヤーガムを塗る。ファイヤーガムとは、要は排気漏れ
修理用パテなのだが、曰く「耐熱 1000℃」らしい。これは便利だ。

パテが乾くまで時間がかかるので、このまま放置。
パテが乾いたら、盛り上がったパテを削り、格好よく整形する予定。


7/13

さて、本日は待ちに待ったカプチで巡る・九州縦断紀行の出発日である。
タイトル(?)の通り、自分のカプチーノを九州へと持ち込み、まほろばの里を
縦横無尽に走る八百万の道路を存分に楽しもう(?)という、そういう旅行だ。

少し短めの滞在予定であるが、当初の予定を簡単に書くと、下記の通り。

京都 〜 大阪南港FT 〜 新門司FT 〜 関門海峡 〜 湯布院 〜 やまなみハイウェイ
〜 阿蘇 〜 高千穂 〜 霧島 〜 鹿屋 〜 佐多岬 〜 志布志FT 〜 大阪南港FT 〜 京都


これを、4泊5日(うち、長距離フェリー内泊2日)で遂行する予定。

九州を北から南まで一通り巡るのに、著名な観光名所にあまり注力しないのは
今回、九州に行くのは初めてであり、多くの名所を広く浅く回って、九州旅行における
勘所を掴んでおきたかったため。遠くない未来に再度訪れるときを考えてのこと。

なお、往復路で長距離フェリーを利用するのは、費用対効果を考えてのこと。
最初は、高速道路を使って自走で往復することも考えていたが、九州までは
結構な距離がある。時間もかかるし、疲労も結構たまるだろう。そして、肝心の
高速道路の代金も、かなり嵩むようだ。高速道路代+燃料代+宿泊費用を考えると
長距離フェリーの二等寝台で往復しても、費用的には変わらなくなることが判明。
長距離フェリーなんて、そうそう乗るチャンスが巡ってこない、ということもあったし
今回は「珍しい体験をしたい」という方に意思決定が傾いた。乗船するフェリーは
行きが「名門大洋フェリー」、帰りが「ブルーハイウェイライン西日本」である。



そんなこんなで、自分の中では結構な勢いで
今日からの九州旅行に向けてのテンションが上がっていたのだが・・・
残念なことに梅雨が開けることはなく、出発日の今日もシトシト雨が降っていた。

もちろん、梅雨のことは前から判っていた。しかし、会社に申請した休暇予定は
今更変えられない。限られた状況の中で最大限の好天を得るべく、数日前から
天気予報を睨みつつ調整し続けた結果の出発日が、今日だ。梅雨明けが早まる
僅かばかりの希望に懸けるべく、出発日を 16日にすることも考えていたのだが
前線の動きは、期待を膨らませることは無かった。吉と出るか凶と出るか?

南港からのフェリーの出発時刻は、17:40。日曜日の夕方ということで
高速道路の混雑が予想される。昼前に JARTIC のページを確認すると、予想通り
阿波座〜天保山付近に渋滞マークが表示されていた。到着までに2時間を予想。
乗船手続きは1時間前と指定されていたので、出発は 14:30 に設定する。

少し時間が残ったので、荷物を整理。今回は、2つの鞄を用意した。
1つは手提げ鞄で、もう1つはリュック。リュックは、観光地での徒歩用だったが
フェリー乗船時にも使える。ということで、宿泊用の荷物だけでなく、フェリーで
不要な荷物も全て手提げ鞄の中に移動。それを、トランクの中に詰め込む。
リュックは助手席に放り投げておき、乗船後にすぐ持てるようにした。

出発までの時間潰しに、「トップをねらえ!!」をザックリ観賞する。
「船」に乗り、飛び立つノリコ。相対性理論は、容赦無い時の流れを・・・
コレから船に乗って遠方に出かけるって時に見るようなアニメじゃないな ^_^;



時は過ぎ、14時半に。雨は緩まない。少し沈んだ気持ちのまま、京都を発つ。
南に向かう高速道路は、激しい雨に祟られていた。かなり前を走っているクルマが
巻き上げる水飛沫がウォータースクリーン化するほどの、ひどいウェット状態。
前走車のテールランプが辛うじて見える程度。速度規制もかかっていただろう。

しかしここで、下ろし立ての Vimode が、抜群のグリップを発揮する。
こんな状況下なのに、120 を越えてもまったく安定している。ステアリングは
どっしりとしたグリップを、私の両手に伝えてくる。すごいぞ。全然恐くない。
こんな感覚は、久しぶりである。溝無し Gu:wn では有り得ないほどの安定感。
やっぱり、新しいタイヤってのは素晴らしい。入れてよかった。痛く感動。



経路は、名神 → 近畿道 → 阪高東大阪線 → 阪高大阪港線 → 阪高湾岸線
この途中にある、名神−近畿道間の ETC ゲート手前でのこと。料金所手前の
大きな右ループにて、やたらノロノロ走る CR-V が、私のすぐ前に居た。
見るからに怪しげ。どうも、いわゆる”サンドラ”調な感じが匂う。

ってことはだな・・・今後起きうる事態を予想しつつ、2台連なって料金所へ。
この料金所のブース数は結構多いのだが、不幸なことに(?)今日は、全ての一般レーンが
ちょうど埋まっており、両端の ETC ゲートのみが、一見開いているように見えた。
いや、実際、ETC 搭載車両にとっては「開いている」ゲートなんだけど。

その状態で、前を走っていた怪 CR-V は、ゆっくりと右端に移動をはじめた。
ふと、嫌な予感がした。私はここで、左端にある ETC ゲートへと進路を変更。
難なく ETC ゲートを通過後、右バックミラーで、他ブースの動きを確認する。
ブースを出てきた車両は、一台もいない。安心して、料金所出口へと向かう。

・・・そう。嫌な予感は的中していた。右端の ETC ブースへと向かったはずの
CR-V は、そのゲートでぴたりと停止していた。やはり、誤進入しやがったか。
見るからに怪しげな動きの車両を避けておいたのは、正解だった。しかし・・・
前にも書いたが、誤進入した車両には「通行区分帯違反」でキップ切れよなぁ。
誤進入に何のペナルティーもないんだったら、誰も行動を改めないよ。

その後、特に混雑もしていなかった近畿道をノロノロと南下し、東大阪 J.C.T で
阪神高速 13号東大阪線に合流。合流後、まもなく料金所がやってくる。
雨は、相変わらずの強さで降り続いている。こういう時、ETC のありがたさを
一番強く感じる。東大阪ゲートでは、ETC レーンはスッキリと空いていた。
スッと気持ちよく通過。初速があるから、その後の合流がラクチン。

阪神高速は渋滞しているかと思っていたが、目的 I.C. となる南港中 I.C. まで
まったく渋滞なし。ちょっと拍子抜け。まぁ、到着が遅くなるよりはいいや。
その後、南港中 I.C. で降りたあと、またもや少し迷ってしまった(馬鹿)が、
タイムテーブルに影響を及ぼすほどのこともなく。南港トラックターミナルの
角を経由して、15時半頃、目的地となる大阪フェリーターミナルに到着。



さて・・・ここからが問題だ。「南港フェリーのりば」に到着したはいいが、
ここから先、どこに行ってどうすればいいのか、サパーリ判らない。
なにせ、はじめての長距離フェリー。無意味にうろたえてしまう。

とりあえず、阪神高速をくぐった先の突き当たりの交差点(フェリーターミナルが
見える交差点を右折し、少し北に行ったところにある「新門司行き」という
小さな看板がある角を左折し、ターミナル内に入る。・・・そこには、
予想していた光景とは全く違うものが、広がっていた。

トレーラーのコンテナ部分が、山のように置かれている広場だった。

馬鹿でかい・・・本当に馬鹿でかいコンテナが多数置かれ、視界を遮る。
一瞬、ここはラピュタで、コンテナは遺棄された機械兵の死骸(?)のように思えた。
んじゃあアレか?向こうのほうに見える、接岸中の巨大なフェリーは、
さしづめ「ゴリアテ」ってところか?ムスカはどこだ?(笑)



さて。広場に来たはいいが、そこから先に進むべき場所についての
案内・地図・看板が、全然見つからないことに、少し焦りを感じはじめてきた。
呆然自失状態のまま、駐車場のなかをクルマでウロウロ。雨はどんどん酷くなる。
クルマを降りて歩きまわるのも憚られるような状態。・・・どうしたものか。

しばらくウロウロしてみたが、やっぱり判らない。ただ1つわかったことは、
黄色いジャンパーを着ているオッチャンが、誘導役の人のようだ、ってこと。
ええい。轟々と降る雨の中、窓を開け、雨中に立つオッチャンに質問する。
新門司行きのフェリーに乗りたいんですけど、どーすればいいんですか?

オッチャンは忙しい手を休め、行くべき場所を簡単に説明してくれた。
ついでに、乗船開始は 16:00 からだ、とも教えてくれた。えっ、2時間も前から?
乗船予定の名門大洋フェリーの HP に書いてあったことと、話が違うような・・・

なんにせよ、手続きが遅れたらコトだ。オッチャンの的確な指示のお陰で、
その後すぐに、停車場所を発見。フェリーターミナルの入り口から少し先にある
1つめの角を左折し、100m ぐらい先に進んだところだ。そこに立っていた
オッチャンに「乗船しまふ」と告げると、停車すべき地点を指示された。
私と同様、これからフェリーに乗ると思しき一般車両が止まっている場所の
すぐ後ろだ。その数、せいぜい一桁台(汗)旅客輸送って、儲からないなぁ ^_^;

時計の針は、15時40分を指している。さて、乗船手続きだ。
必要なものは、車検証とお金。また、今回はインターネットで乗船予約を
していたので、それを証明する用紙1枚(プリントアウトする必要あり)。
それらを片手に持ち(もう片手には傘を握る)、クルマから降りる。
外は、轟々と雨が降り続いている。旅行の友として履いてきたサンダルは、
轍の中に溜まった水の中に容易く沈没。あっというまに、足はびしょ濡れに。
でも、素足だから直ぐに乾かせるわけで。靴下と靴を履いてこなくて正解だ。

急いで乗船場へ駆け込み、手続き。書類を提出し、代金 \14k を支払う。
新幹線で東京に行くのと同じ値段、か。時間は4倍ほども違うけどね ^_^;



まもなく乗船開始ということで、急いでクルマの元に戻り、車内整理。
乗船券をポケットに入れ、でっかく「新門司行 1便」と書かれたペーパーを
ダッシュボードの上へ置く。濡れた傘を雑巾で拭き、準備は完了。

16時ぴったりに、船内へと案内される。先ほど、場所を教えてくれたオッチャンの
指示に従い、接岸中のフェリーの2F(?)に向かって設置された橋桁を登る。
なんだか妙にメカメカしくて、かっこよくて、雰囲気(?)は満点って感じだ。

それにしても、上り傾斜の鉄板から見るフェリーは、激しくデカくてカッコいい。
船腹にポッカリ空いた乗船口に飲み込まれるのかと思うと、身震いしてくる。
なにせ・・・脳内BGM は、ガンバスター出現時に流れるテーマである。
でっかいものを目の前にして、燃えてこないほうが不思議だ(謎)

のんびりしている間もなく、橋桁からフェリー内部への移動を指示される。
これでしばらく、本州の大地とはオサラバだ。若干の感慨とともに、船内へ。

車両甲板は、基本的にはダダっ広い駐車場って感じである。縦に長い白線が
数本引かれており、それに沿って駐車することになる。指定された場所へ停車。
のんびりと車内で停車処理をしている間に、車両止めが手早く設置された。

ナビを取り外し、リュックを片手にクルマを降りた時点で、16時ちょい過ぎ。
離岸は 17時40分なので、まだ驚く程の時間の余裕がある。しかし、車両甲板は
出航までに締めきられ、入れなくなってしまうはず。それが何時かは、判らない。
時間が判らないときは、なんでも早めにやっておくのが正解である。ってことで、
トランクを空け、急いで荷物を整理。さっさと車両甲板を離れ、上の階に上がる。

車両甲板を上がって直ぐのところにある、謎の「ドライバー室」の横のドアを
抜けると、いきなりデッキに出た。1m ほどの高さの手すりが、船の外周とツライチ。
これまた、いきなり見晴しのいい&恐いところに来てしまったもんである ^_^;

向こうには、遠くに停泊する別のフェリーの姿が見えた。心惹かれるものがあり、
船内に入ることを忘れて、しばしその場に立ち止まる。まだまだ降り止まぬ雨が
遥か下に見える深緑色に濁った海面へと落ちていく。ちょっと高所恐怖症気味の
私であるが、軽く 10m 以上は下に存在するはずのその光景を見下ろすのは、
何故か不思議と、恐怖感を感じなかった。暗黙の安心感があるのかな>船



数分後、我に返る。とりあえず、部屋を見てみたい。直ぐ先に見えたドアへ。
そこは、案内所のある部屋に繋がるドアだった。素朴なベンチの向こう側に、
若い案内員さんの姿が。どうしたらいいのやら。とりあえず、乗船券を見せると
すばやく理解し、一泊の宿となる二等寝台の部屋を教えてくれた。

そこは、思った以上に狭い場所だった。四畳間ぐらいの狭い部屋の中に
作り付けの二段ベッドが4つ置かれている。中央を走る通路は、しごく狭い。
なるほど、わずか \1,500 プラスで相部屋から移れるだけあって・・・
それでも、ベットという形で個室になっているのは、有難かった。

また、狭い狭いと言っても、今日は客数が少ないお陰で、同室の人が少ない。
本来なら8名入るはずの部屋には、私の他にはもう1名がいるだけ。
これなら、安心して大鼾をかくことができそうである(笑)

場所を確認したのち、とりあえずベッドに滑り込んでみる。
ベッドの大きさは、かなり小さい。高さ方向は、あぐらをかいて座ると
頭がぴったり屋根にぶつかる程度。幅方向は高さ方向とほぼ同じぐらいで、
長さ方向は 200cm ちょいぐらい。足下のほうに荷物を置くことはできるが、
背伸びはできないってところか。備品は、毛布1枚と枕1つ。以上である。
かなり素朴で狭い部屋であるが、カプの中で車中泊することを考えると・・・

今後の行動を考えつつ、とりあえずベッドに寝っ転がる。側壁には、室内灯が
付けられている。下面にスイッチがついていたので、とりあえず ON にしてみる。
その時、あることに気付いた。よく見ると、室内灯の下面には、コンセントらしき
穴が開いていた。おっ、そうなのか?二等寝台は、各ベッド毎にコンセント常備?
ってことはアレだ。長い船旅のお共にノート PC を持込むことも可能ってか。
良いことに気付いた。帰りの船便では、ノート PC を持ってくることにしよう。
(コンセントの存在を知らなかったので、今はカプのトランク内にあり>ノート PC)



それはさておき、今後の行動だ。明日の到着は 5:40 だから、5時に起床だな。
睡眠時間をタップリ確保したいから、21時には眠っておきたい。風呂であるが、
今日はまだ、特に入る必要性を感じない。となると、まずは飯を食うかな。
(飯を食って直ぐに眠れない体質(?)なので、早めに食う必要性があった)

まだ、時刻は 17時過ぎ。船が出る前ではあるが、それだけに食堂は空いていた。
何が食えるのかなぁ、と思いつつ、店の前においてあるメニューを眺める。が、
その必要性はなかった。名門大洋フェリーでは、学食形式でメニューが選べる。
旨そうなオカズが盛り付けられた皿が、ズラリと並んでいる。量は多めだ。
しかし値段をみると、それほど高くない。少し多めに食ったとしても
せいぜい \1k ぐらいだろうか。なかなか良心的な運営である。

何を食うか迷ったが、好物の「白身魚のフライ」を取る。600円で2尾だ。
しかも、ペラペラじゃなく、結構な厚さがある。それでこの価格。安い。
調味料の類は、何もかけられていない。味に対する自信の現れか(?)
その挑戦を受けて立つべく、白米を頬張りつつガッツガッツと食する。

・・・うん、確かに旨い。そこらで売っている冷凍白身フライより、断然旨い。
身もさることながら、衣が旨い。小粒のパン粉を質の良い油で揚げたと思しき、
稠密な白い衣が、味に対する拘りを感じさせる(?)。さすが海の男の料理。星3つ!



17時30分頃に、飯を食い終わる。その頃になると、頻繁に船内放送が行われる。
聞耳を立てると、出港時刻の40分になると、車両甲板に入れなくなりますとの旨。
あーっそうか。まだ入れるんだな・・・急いで上がってくる必要もなかったのか。
そんなことを考えつつ荷物を確認すると、大事な薬を1つほど、クルマの中に
置き忘れてきたことに気付いた。危ない危ない。急いで車両甲板に向かい、
素早く荷物を取り出し、事なきを得る。放送を聞いておいてよかったよ ^_^;



デッキに戻るとまもなく、出航時刻がきた。折角のチャンス(?)なので、
出航の様子を船腹から眺めることにした。同じようなことを考える人は沢山居る
ようで、私の他にも10人ほどが、船腹に作られたデッキに集まってきた。

時計の針が 40分を少し過ぎるころ、いよいよ出航が開始。
なんとなく場違いな感じもする「蛍の光」を BGM に、船は身震いすることもなく
野太く静かなディーゼルエンジンの音を薄く響かせつつ、滑らかに離岸を開始。
あまりにも動きが遅いため、Gすら感じない。これほど快適であるとは・・・
手すりの遥か下に見える海面には、大量の泡が忙しなく海面を走っている。
船の側面に付けられたスラスターらしきものが、全開で可動しているようだ。

その結果、気が付かない程の速度であるが、船はゆっくりと回頭する。
さきほど登ってきたフェリーターミナルの橋桁を遠くに見ることもない距離で、
自分との相対角度がぐんぐん変わっていく。一旦、南向きに 90度回頭するようだ。
その後さらに90度回頭し、前後逆を向く形となった。頭から接岸してたのか ^_^;

回頭を終了するとともに、西の海に向けて加速を開始するフェリー。
相変わらずGは感じないが、巨体は加速していく。遠くに見える、これまた
巨大な荷物積み降ろし専用ぽい巨大クレーンの動きから、加速の状況がわかる。

そのうち巡航速度に達したようで、加速は終了した。少し遠くに見えていた
南港の防波堤と灯台の近くを掠めつつ、フェリーは南港を出て、瀬戸内海に入る。

まだまだ収まる様子を見せない雨のせいもあり、視界が聞かない現状では
南港を離れると、もう見るものは何もなくなる。先ほどまで一緒に外を見ていた
人々も、ほとんどが船内に戻ってしまった。それでも何か、もう少しだけ外の風に
吹かれていたかった私は、そのまま暫くその場所にとどまり、外を見続ける。

そのうち、遠くで白く霞みきった景色の中に、不思議な巨大構造物が見えてきた。
構造物・・・というと間違いかもしれないが。視界の左端から右端までずっと、
一定間隔で立ち並ぶ、黒い柱のようなものが見えたのだ。最初、よくわからずに
「海上に浮かべられたブイか何かだろうて」と思っていたのだが、どうも違う。
ブイにしてはあまりにも数が多すぎる。視界の端から端に至るような距離に
遠くからでも見えるような巨大なブイを敷き詰める理由があろうか?

聞けるような人もいなかったため、結局それが何であったのか判らずじまいだが
結局のところ、自分にとってはそれが何でも良かった。ただ、白く霞んだ海の先に
謎の巨大構造物が見えた、というだけで、小さな冒険心を擽るのには充分だった。
(後日談:地図をみたところ、該当する位置には「夢州」があるように思えた。
地図には「埋め立て中」と記されていた。たぶん、これが見えたのだろう)



景色を見ることに満足を覚えたので、適当なところで船内に戻り、ベッドへ。
ラフな服装に着替えて寝転がり、枕許の照明をつけて持参した小説を読みふける。
船は揺れるものだと思っていたが、ほとんど感じられない程度だった。これなら
船酔いとかそういうことについては、特に心配することもないかな・・・

出港後1時間ほどした頃、「明石海峡大橋下通過」の案内放送が流れた。
へぇ、もう明石まで来たのか。思ったより速かったなぁ、と、ちょっと感心。
折角だから見に行こうかな、と思ったが、どうせ雨で視界が利かないし、
寒いし(いやホント、半袖半ズボンでは寒かった x_x)、まぁええやと無視する。

そのうち眠気が押し寄せてきたので、ゴロンと横になる・・・
その途端、細かい振動が全身を揺さぶる。おおうっ!?なんだ、なんだ!?
先ほども書いたように、フェリーの乗り心地自体は結構良い。瀬戸内海航路って
こともあるのか、周期の遅い揺れは、たいした強さもない。しかしながら、強力な
ディーゼルエンジンの振動は消すことができないようで、横になって頭を枕に
置くと、肌では感じられない程度の振動が、大きな音となって頭の中に響くのだ。
こっ、こりゃあタマリマセン!・・・でも、睡魔のほうが強力だった(笑)



・・・そのまま朝まで眠り続ける予定だったが、1時過ぎ頃に目が覚めた ^_^;

折角なので、薄暗い船内を探検してみる。飯屋、飲み屋、風呂、自販機・・・
色々な設備が作られている。長い船旅を退屈させないための工夫が満載。
いあ・・・ちょっとしたホテルが、まるごと移動してるようなもんだ。
ドラえもんの話の中で、自宅をブルートレインにして、家まるごと旅行する
とかいうトンデモナイ話があったと思うが、まぁ、まさにあの感覚。
と言うと、少し言いすぎだろうか?(笑)



ふらふら歩きまわっているうち、ラウンジに出る。大型TVが据え付けられ、
その回りにソファーが置かれている場所である。こんな時間であるが、同じように
起きてしまった人がいるみたいで、そのソファーの上に1名、おっちゃんが
暗がりの中で、気持よさそうに寝転がっていた。って、ここで寝てるんか?(汗)

それを横目で見つつ、散歩を続ける。気づくと、電光掲示板の前に立っていた。
それは、瀬戸内海を象ったステンレス製の大きなモニュメント様の物体である。
モニュメントで描かれた瀬戸内海には、古めかしいデザインの電球が12個ほど
埋め込まれ、そのうちの8個の電球が、緑色の薄明かるい光を放っていた。
周囲の電灯は消されていたので、モニュメントは緑色の光のみで彩られ、
それを跳ね返すステンレスの輝きが、一種異様な雰囲気を放っていた。

最初、これが何を意味するのか判らなかったが、電球の光列が南港から広島沖まで
伸びているのに気付いたとき、ようやく意味がわかった。現在位置の表示盤だ。
つまり、午前1時現在、船は広島沖を航行中であり、残り4時間(=消灯している
4つの電球)で門司に到着するってことである。順調のようで、善きかな。

その他にも、船内を見て回ると興味深いものが見つかる。京都市の地図とか ^_^;
九州から京都観光に来られる方のために、掲示してあるのだろうね。ふぅーん。
まだ京都を起ってから12時間も経過してないのに、既に懐かしい気分で一杯(笑)



特に腹は減っていなかったので、自販機でのカップ麺購入は控える。
でも、もう少し出歩いていたかったので、時間潰し(?)のためデッキに出る。

少し強めの風に混じって、降り続く雨が、微かに顔に打ち付けられてくる -_-;
まだ降ってるのか・・・なんとか、小降りになってくれればいいのだが。

外は真っ暗闇だが、じっと見ていると目が慣れ、少しずつ何かが見えてきた。
薄黒い雲、そして遠くに並ぶ小さな町の灯り、灯台の光。そして、眼下には
真っ暗な海面の上を流れる、航跡を現す濃灰色の粟粒。映画か何かでしか
見たことがないような景色が目の前に流れ、そして自分がその中に居る。

なんとなく感動的であり、心細くある。うーん、なんて言えばいいのかなぁ。
フェリーって、なんとも言えない・・旅情があって、いいもんだなぁ。



そこそこ満足したので、室内に戻り、再び睡眠に戻る。
明日は、どこを走って阿蘇まで行こうかなぁ・・・


7/14

5時に起床。うっすらと目が覚めたころ、静かな船内放送が聞こえる。
どうやら、目覚ましの案内のようだ。・・・って、あれだよ。もっともっと
大きな声で喋ってくれないと、目ェ覚めないよ ^_^;

服を着替え、ベッドを片付け、荷物をまとめてデッキに出る。
幸いにも雨は止んでおり、美しい朝焼けの黄色が雲の切れ間に見えた。



美しい日の光だ。これは、晴天が期待できるかもしれない。
深呼吸。清々しい空気が、肺を満たす。陸に降りたら、オープンにしよう。

到着まで、あと数十分はある。腹拵えだ。食堂に行き、朝御飯を食う。
夕飯と違って、朝飯は「洋食」と「和食」の選択形式。迷わず和食を選ぶ。
個人的には、腹持ちがいいのは断然「和食」だ。パンでは力が出ない。



飯を食って、再びデッキへ。同じように目の覚めた人が、続々と
日の光が差し込むデッキに集まってくる。日の出を見に来たのか?と思ったが
そうじゃない。見ると、それまで分厚い雲に隠れ、何も見えなかった対岸が
少しづつこちらに近づいてきた。そうか、接岸の様子を見るためか。

接岸予定の5時40分が近づくのと同じぐらいのペースで、岸壁が近づく。
日の光の中に静かに佇む灯台の横を通ると、まもなく接岸ベースが見えた。
乗客用と車両用それぞれの艀が、陸の上の施設から鎌首をもたげている。
ここに、船舶のどてっ腹に作られた出入り口の扉がくっつくワケやね。

その下の岸壁では、小さな人影が数名、走り回っていた。よく見ると、
威勢のいい爆発音とともに船舶から打ち出されたロープを捕まえ、数名で
それを一生懸命に引っ張り、陸側のアンカーに結わえているようだ。
遠くから見ると細い糸にしか見えないロープだが、人物の寸法と比べれば
相当に太く、重いものに違いない。朝一番から綱引きよ。大変な仕事である。

数本の索で陸地にしっかりと繋留された船の中で、下船案内が始まる。
ここまで安全に運んでくれて、どうもありがとう。心の中で感謝しつつ、
車両の下船開始案内を待つ。徒歩、およびトラックの客が降りたあとの下船。
ちょっと時間がかかる。まぁ、特に急ぐ旅でもないので、ゆっくりと待つ。

やがて、車両甲板への通路が解放される。さぁ、下船開始だ。
デッキから繋がる狭い階段を下り、車両甲板のカプチの所へと舞い戻る。
既に、車両止めは外されていた。トランクを開けて荷物を整理し、運転席に乗る。
エンジンを始動し、軽く暖機運転。アイドリングが下がった時点で、前の車両が
動く気配なしだったので、一旦エンジンを切る(すぐ後ろにバイクが居たため)。

・・・静寂の中でそのまま暫く待つが、前のクルマが動き出す気配がない。
そのうち案内役のオッチャンが走ってきて、前の人が居ないから後ろのクルマから
順にバックして出ていって、と言われる。おいおい、前の人、まだ寝てるのかよ?
指示通りにバックして、少し高低差のある通路を通過。下回りをひっかけないか
少しビビリながらの通過だったが、特に問題はなかった。さすがに大丈夫か。

その後、一直線に地面へと降りていく車両用の艀から下船。

グッドモーニング・九州!




はじめて踏みしめる九州の大地は・・・特に、変わった感じは無かった。
まぁ、同じ日本だし、そうそう違う風景ってことはあるわけないよな ^_^;

適当な場所でクルマを止め、屋根を外してオプーン化。朝方に見えた陽光は
少し幻に近いもの(?)だったようで、いつの間にか頭上には、濃い灰色をした
分厚い雨雲がズッシリと積もっていた。東の方向を見ると、同様な雲で一杯。
いつ雨が降り出してもおかしくない。そんな殺伐とした雰囲気は嬉しくないが、
かといって、雨が降ってない時にクローズにするってのも勿体ないし。

屋根を外している間、でっかいトレーラーが横をブンブンと走り抜けていく。
朝一番に合わせるように、船にのってきたトレーラーか。運送業も大変な仕事だ。
この人達がいるから、我々は距離感のない暮らしができてるんだ。心の中で敬礼。

・・・と思ったが、港を出てすぐの太い道路で、でっかいトレーラーから
意味不明な幅寄せ攻撃を喰らった(謎)ので、上記の感謝の文言は撤回(怒)



・・・さて、これからどうしよう。

とりあえずの目的地と言えば、湯布院・やまなみハイウェイ・阿蘇の三カ所である。
本日の宿泊地は阿蘇で、昼頃に湯布院に到着していればいいかなって感じ。
バイク用のツーリングマップを片手に、ルートをざっくり検討する。

って、その前に大事なことを忘れていた。今回の旅の起点に行かねば。
起点とはどこかというと、関門海峡を望む地点にあるめかりP.A.である。
2ch の車板で「おまいら、めかり P.A. に集合しる!」というスレタイを見てから
その存在が妙に気になっていた所である。九州区域ではメジャーな集合点なのか?
また、別にそれだけが理由というわけではなく、今回の旅行の起点は、やっぱり
九州の最北端にしておきたいという気持ちがあったから。記念碑的なものだ。

早朝で、まだまだ走行車両の少ない門司の街を、北に走る。九州北部のマナーは
それほど良くないという噂を聞いていたので、県外ナンバーの人間としては少し
不安もあったが・・・大型トラックを含め、おおむねマナーは良好であった。
少なくとも、無理な割り込みをしたり、車間を詰めてくる車両はいない。

というわけで、少し余裕を持ちつつ、市街地を走る。
その道中、なんとなく違和感を感じる。景色が、今一つ見慣れなかったから。
本州であれば、大抵の場所は、他の場所を使った比喩で説明できるものだが、
九州の景色は、本州のどの景色とも似ていない。敢えていえば・・・そうだな、
泉南あたりの風景と、なんとなく似てなくもない。けど、やっぱ似てないな。
海峡一つ隔てるだけで、そんなに文化が変わってしまうものなのだろうか?

走行しつつ、ルートを考える。めかり P.A. は関門道上のパーキングだから、
なるべく早いウチに高速に乗ってしまうのが賢明だ。地図をザックリ眺めると、
門司 I.C. が見当たった。距離的には新門司 I.C. がベストだが、インターの
形状を見る限り、南行き接続オンリーのハーフインターにしか見えない。

などと考えている間もなく、門司 I.C. に到着。手前の交差点を右折し、
すぐ先の導入路を右折で侵入。ETC ゲートをくぐり、山口向きに加速する。
少し速い。0.75kg/cm2 と 0.9kg/cm2の差を、少しだけ感じる瞬間。

いくつかの緩やかなカーブを抜け、あっという間にめかり P.A. に到着。



カプが止まっているのが、めかり P.A. の駐車場。そして、向こうに見える
少し高い場所にある橋と道路が、九州最北端の関門道と「関門橋」である。

めかり P.A. は、想像していたものと全く違い、小さくて狭い P.A. だった。
関門橋と高速道路本線を見上げるほど低い位置に設置された P.A. の回りを、
本線との間を接続するための、急角度で登り降りする狭い道路が取り巻いている。
そのため、すごく特殊な場所のような、独特の雰囲気がある。その点は良いね。

ともかく、一旦休憩。駐車場の脇に作られている歩道橋を渡り、一段下にある
展望台に移動。そこから、関門海峡を一望することができる。が・・・

・・・川やん。

という失礼な感想しか浮かんでこなかった。すぐ向かいにみえる火の山も、
もっと大きなものかと思っていたが、かなりコンパクトに盛り上がった山だった。
遠くの方を見てみても、盛り上がった山々の間に手狭に押し込めれた海峡が、
居心地の悪そうな様子で、先の方まで伸びていく様子が目に映るだけだった。
もっと雄大な景色を想像していたので、ちょっとガッカリな感じ。

しかし実際、こんなことを思ってしまうぐらい、本州と九州の距離は近い。
なんで、九州と本州は繋がってないんだろうか?不思議に思える。

ともかく、これでめかり P.A に集合(?)できたので、第一の予定は達成。
カプの元に戻り、予定を確認。次は湯布院だ。まだ7時もなっていないから、
今から全速で南下すると早すぎるかもしれないが・・・まぁ、ええやろ。

空を見上げる。相変わらずの雨雲に覆われ、いつ雨が降り出すかわからない状態。
まぁ・・・降り出してきたら、そのときに考えるか。とりあえず屋根を外す。



とりあえず、記念・・・ということで、めかり P.A. を出発し、関門橋を渡る。
長さ 1068m。決して小さな橋ではないが、大型橋を見慣れた今、特に感動はない。
本州に入って直ぐの、下関 I.C で高速を降りる。その後、道端の看板を信じて
左端車線キープで走り、すぐの交差点を左に曲がる。そのまま道なりに走ると
関門海峡を渡る第2の手段「関門トンネル」の入り口だ。こちらは ETC 未整備。
久々に、ハイウェイカードを使う。やっぱりアレだな、ハイカもまだまだ必要だ。
・・・来年になったら、1万円カードに分割してもらう選択肢を選ぼうかな?

ちなみに、関門トンネルの中は、早朝にも関わらず、かなり排ガス臭かった。
うーん、海底トンネルということで、排気設備があまり強力じゃないのかな?
なぜか、距離も結構長い。バイク、およびオープンな人にはオススメ出来ず。



さて。これで一応(?)山口県からスタートしたということになり、
「最北端から出発」という目標はクリア。南に向けて GoGo だ。

6時を過ぎ、市街地を走るクルマの量もそろそろ増えてきた。旅行者だからって
あんまりノンビリ走っているわけにも行かない。しかし、短い赤信号の待ち時間で
地図を手繰って行き先を決めるのは、なかなか難しい。とりあえず県道 25号を
目指すつもりが、門司の小さな市街地の中で迷子になる(汗)いかんいかん。
老松公園前の交差点を少し南に過ぎた所で、右手の住宅地に入り込む。
小高い場所に作られたコイン洗車場の中でUターンし、地図を見る。

ここで、じっくりと地図を見ていれば、そのまま南下を続けるところだったが
カーナビの小さな地図をパッと見たところでは、海沿いをグルリと回る県道 72号が
目に止まった。とにかく市街地を走りたく無かった私としては、そのルートが
まさに「自分が通る為につくられたような道」(謎)のように思えてしまった。

そうと決まれば、速攻で北上だ。来た道を戻って東本町交差点を過ぎ、
有料道路の入り口の交差点で右折。東に向かう。しばらく市街地を走ったのち、
立体交差した関門道の下をくぐると、景色は一変。急に、港湾的な景色になる。
そのまま暫く 72号線を走るが、そのうち「これって結構、距離があるんでは?」
という、本能的な不安が脳裏を過り出す。いや、今更といえば今更だが。

72号線から別れて走る港湾沿いの太い道の途中で、適当にUターンし
ごっつい駐車場が併設されているコンビニの駐車場で、ナビの地図を再確認。
ここでやっと、恐ろしく無駄な遠回りを敢行しようとしていたことに気づく ^_^;

いかんいかん。こんな調子では、いつ湯布院に到着できることやら。
少し走った先にある田野浦口交差点を左折し、一転してアップダウンのついた
県道 223号を南に走る。しばらくすると、県道25号とのT字交差に到着。左折。



ちょっとしたトンネルを抜けると、なにやら怪しげな道路案内の看板が。
なんだか、真っ直ぐ走っていくと高速道路に入ってしまうようだ。えっ、なんで?
しかし、左に行けば行ったで、そちらも高速に入ってしまうような表示内容だ。
よくわからんが、直進はヤバいような直感があったので、とりあえず左へと進み
コークスクリューのようなくねった下りの途中で停車し、地図を確認。

それにしてもアレだ。ナビの 5.8インチ画面じゃあ、地勢の大局がわからん。
最低限 7インチ、欲を言えばそれ以上のサイズの画面がないと、紙地図の代用は
ちょっと辛い場面が多い。かといって、音声ルート案内も信用ならんしなぁ。
ブツクサいいながらルートを確認するが、左に曲がって正解だったようだ。
再び道路に戻り、県道 25号の南下を続ける。

ほどなく、ついさっき見たような景色の中にやってくる。って、ここはアレだ、
門司 I.C. じゃないか!よく理解してなかったが、元の場所に戻ってきたようだ。
ってことは。そのまま南下を続けると、門司のフェリー降り場の脇を通過 ^_^;

平地の中を突き進む広い道路となった県道 25号を、どんどん南に進んでいく。
やがて車線数が増え、周囲の景色もどんどん「小都市」の雰囲気になってきた。
時計を見ると、7時過ぎ。道路を通行している車両の数が、激増してくる時刻。
沼緑町一交差点に達する頃には、多数の車両が路上に溢れかえっている状態に。
つまるところ、通勤でドタバタしている市街地の中に入ってしまったワケだ。

考えてみれば、今日はド平日。観光でのほほんと走っているのは私ぐらいで、
ほとんどの人が通勤の為に走っているはず。さぞや殺伐としてくるだろう、と思い
少し身構えながら走るが、意外なぐらいに走りやすい。確かに、ペースは速いが
無理な割り込みや、割り込みブロックがあるわけではない。どっちかといえば
「町全体がキビキビと走っている」という表現が適切。流れにメリハリもあって
非常に走りやすい。こんなに走りやすいとは、予想外。いい感じだ、北九州。

県道25号は、やがて R10に突き当たる。3車線以上。かなり太い道路だ。
どうやらこれが、この地域のボス(?)らしい。さっさと外すが吉っぽいな。
しばらく R10 の流れに乗って西に走り、横代の交差点で左折。すぐ横を走る
県道 51号に入る。ここで小雨が降り出したので、屋根を装着。残念無念。

本線を逃れるために入った県道 51号だが、すぐに元の道路に戻される(涙)
しかし幸いにも、目的の R322 は目と鼻の先だった。そのまま、R322 に入る。
R322 は相当な幹線道路のようで、上にはモノレールが走っている。すごい。
当然、左右には様々な商業施設が林立。朝飯でも食っていこうかな、と思ったが
よく考えたら、船の上で食っていた。大事なことを忘れてどうするよ ^_^;

R322 を目的としていた理由は、R201 を経由し、行橋から R496 に入るため。
R496 を南下すれば、およそ湯布院近くまで、一気に接近することができる。



・・・てなことを考えていたのだが、R322 の南下中に、少し気が変わる。
なにやら、観光名所らしき「平尾台」という看板が、目に止まったからだ。
よくわからんが、とりあえず行ってみよう。平尾台入口交差点を左折。

早速、急に寂れはじめた道路。なんだかイイ感じだ、と思っていたら、
ほどなく登り傾斜になりはじめた。私の大好きな山岳道路だ。楽しくなりそう。
と思っていたら、急に強い霧が道路を覆い始めた。正確には、山を登ったので
山の中腹にかかっていた霧の中に突っ込んでいった、ってことなのだろう。
ヘッドライトを点灯するが、霧に邪魔されて視界が広がらない。ダメだこりゃ。
ゆっくり走るKトラの後ろについて、平尾台への道を登っていく。

道路の左手・・・ガードレールの先の霧越しにうっすらと見える下界の景色は
はるか小さなものになっていた。晴れていたら、絶景が見えるのだろうな(涙)
そんなことを考えているうち、ますます霧が濃くなっていく。遠くは見えない。
景色が見えないのであれば、いったい何のために、ここを登っているのだろう。
自分でも疑問に思えてきた。しかし、道があるから先へ進むのみ。

やがて坂を登りきり、平尾台のアプローチと思われる駐車場に到着。8時前。
濃い霧で覆われる駐車場の中に入りこみ、下車して地図を確認する。



うーん、なんだか良い観光地になっているような雰囲気だが・・・

あまりにも霧が深すぎて、何も見えん(涙)

どうやら、目の前には緑の綺麗な丘が広がっているようなのだが・・・

強い風に吹かれ、霧のように見える雲は、丘の肌をすごい勢いで流れてくる。
ただでさえ涼しい高地というのに、この雲がぶつかると、冷たいのなんのって。
半袖半ズボンで立ちつくす私を嘲笑うかのように、ビシバシと飛んでくる冷気。
ボンヤリつっ立っていても寒いだけだ。どうせ、何も見えないんだし(涙)
とりあえずカプに戻ってエンジンを始動し、先へ進んでみる。

少し先へ進むと、「千仏鍾乳洞」という案内看板が見えてきた。
鍾乳洞か・・・ちょっと面白そうだ。本道を逸れ、看板の向くほうへ走ると
そのうち、緩やかな緑の丘陵のそこかしこに岩が剥き出しになっている、
美しくもおぞましい景色が、霧の中から急に現れ出した。・・・すごい。



牧歌的な緑の丘陵のあちこちに、大きな岩がボコボコと顔を出す台地。

妙に白っぽい色をした岩と、青々とした草原の対比がなんとも不思議。
こんな景色が 360度に渡って広がっている。どうやらこれが、カルスト台地
と言われるものらしい。誇らしげに立つ観光案内の看板曰く、であるが。

思わぬところで出会った、すごい景色。喜びを感じつつ、そんな景色の中を
必要以上にクネクネと駆け巡る通路を全開で駆け抜け、奥にある鍾乳洞を目指すが



前日から降り続いた雨のせいで、鍾乳洞には入れない、とのこと。
・・・まぁ、こういうオチがつくわけだ(涙)

もう1つ存在していた鍾乳洞も、同じように「増水のため立ち入り禁止」。
残念すぎるが・・・まぁ、また、もう一度来る理由ができたってことで。



結局のところ、平尾台で見られたものは・・・どこまでも広がるカルスト台地と、
視界を遮る濃い霧と、立ち入り禁止の鍾乳洞だけだった。くやしいけど、負け。
ここでの観光を諦め、平尾台をつっ切って街に降りる県道 28号線を下っていく。

かなり楽しげなワインディングだ・・・ったのだが、途中からとんでもない高さの
凹凸舗装が現れはじめる。いわゆる走り屋対策の舗装らしいが、ハンパじゃない。
正直、歩くような速度まで落さないと、到底走れたもんじゃないほどの高い段差。

・・・っていうかコレ、普通にゆっくり走ることすらままならない。やりすぎ ;_;
10km/h 以下でも、激しい突き上げが襲う。これならまだ、ダートのほうが 100倍マシ!
あまりの凹凸の酷さに、うんざり。這々の態で坂を下り切り、市街地に降り立つ。
僅か数kmだが、疲労困憊。二度と、この区間は走らない!と、心に決めた。

県道 201号を経由し、行橋の市街地で R496 に入る。そのまま R496 をトレースし
すばやく行橋市街を脱出する。しかし・・・要所要所の交差点に、何ら国道についての
案内がないのが不思議。正直、カーナビの地図がなかったら終わりだ。不便。



あとはとりあえず、大分との県境までは R496 を真っ直ぐ下っていくだけ。
地図を見る限りでは、この先・・・湯布院まで、ずっと山岳地帯が続くはずだ。
速度取締の危険性が高いバイパスや高速を走るより、このほうがずっと楽だ。

その読みは当然のように(?)的中し、行橋の市街地を脱出するとまもなく
高度があがりはじめ、気持の良いワインディングと化す。当然、交通量はほぼ0。
実に気分の良いクルージングが楽しめた・・・予定だったのだが、山に入るにつれ
再び濃い霧が現れだし、それに合わせて少し強めの雨が降り始める(涙)

・・・まぁしかし、Vimode はウェットに強いタイヤである。雨が降ってきても、
グリップはいささかも衰える気配を見せない。ペースを落す必要は、無し。
違う意味で、気持の良いクルージングを楽しむことができた。

クネクネ道を登りきると、野峠に到着。ここで、福岡県ともお別れである。
名残惜しい(?)が、大分県が私を待っている。さらは、福岡県!また来るかも!
左ウィンカーを跳ね上げ、大分県方面へと進む下り道へと入っていく。



しばらくは狭い峠が続いたが、すぐに立派な道路に戻った R496。
川沿いの道をしばらく走ると、R212 に突き当たる。ここを左折すると
すぐに「道の駅・やまくに」に到着。ここで一旦休憩し、先のルートを考える。
地図とサイフを片手にクルマを降り、屋根のある休憩室に移動。地図を広げる。

ここから湯布院までの、面白そうなルートは・・・地図を追い掛ける。
結果、このまま R212 を東に進み、耶麻渓ダムを越えた先の R500 へ右折。
R500 で院内へと抜け、県道 50号を南下するルートを取ることにした。
大体、湯布院には昼頃に到着できればいいや、って感じで。

ここまで考えた時点で、時計を見る。まだまだ時間はある。ここで少し、
小腹が空いてきたことに気付いた。うーん、ちょっと腹拵えするかね?

幸いにも、道の駅は開いていた。そのまま中へ入り、併設された食堂へ突入。
ここで「牛肉蕎麦」なるメニューを注文。実はまだ、食堂は準備中だったのだが、
融通をきかせて下さった店員さんのお陰で、無事に食事にありつくことができた。
ありがとう、道の駅の店員さん。貴方の親切は一生忘れません!(単純)



R212 は、快適な田舎の道路。路面はよく整備されているし、適度な曲がりが
脳に刺激を与えてくれる。お陰で、単調ではあるものの、楽しく走っていける。
また、ここは谷筋を走る道であるため、R496 と違って雨はほとんど降っていない。
せめて、窓だけでも全開にして走行。飛び込んでくる新鮮な空気が、気持ちいい。

やがて、耶麻渓ダム脇を通過。・・・ちょっと気になったので、少しだけ
耶麻渓ダムに寄っていく。ダムの上を走る道路を抜け、東端で少しストップ。
そこには、なにやら妙に古くさい雰囲気の漂う「自動説明マシン」が設置されていた。
大きなボードの上に赤外線センサーが設置され、人が前に立つと説明が始まる。

紫外線にヤラれ、緑色と青色以外の印刷がほとんど飛んでしまっている表示盤。
テープに録音されている、妙に寂しげな雰囲気を醸す BGM をまとった説明の声に
合わせ、退色した表示盤の上にまたたく豆球の光。平常時の水の流れ、増水時の
水の流れ・・・豆急の光によって水が現わされ、ダムの働きをわかりやすく説明。

しかし・・・ちょっと雰囲気があまりにも寂しすぎるよ、これ ^_^;
せめて、BGM をもっと元気のあるモノにするとか、考えたほうがええんでは?



あまりにも古くさいセンスに苦笑しつつも観賞を終え、再び R212 に戻る。
峡谷を流れる川沿いを走る、R212。同じような景色の連続に、さすがに飽きた頃
R500 への分岐に到着。GS の角の道をショートカットし、R500 に入って南下。

R500 は、川沿いを走る R212 とは異なり、R496 と同じような山岳路。
当然、R496 を走行していたときと同じように、雨足は再び強くなってきた。
さらに、まだ改良中の道路のようで、あちこちに工事中の区間が点在しており
R212 や R496 と比べると、まだまだ辺鄙な道という雰囲気が強く漂っていた。
しかし、そんな感じの道は近畿近辺にも一杯あるため、親近感(?)がある。
タイヤもウェットでよく噛んでくれるので、気分良くサクサクと走る。
九州まで遠征してきている、ってことを忘れてしまうぐらいに ^_^;

・・・ということで、これまたあっという間に山を越え、院内へ降りる。
この辺りは、少し開けた感じのある田舎の集落が広がっていた。いい雰囲気。
田畑が広がる小さな盆地風の景色の中に新設された広域農道を抜け、県道 50号へ。
あとは、院内の南側に広がる山を越えれば、湯布院に到着である。



県道 50号で、山を越える。山を越えるまでは、普通の山岳路だった。
特に代わり映えのしない、ただ単調に山を越えるだけの、普通の道。
しかし、山(峠)を越えた瞬間に、いきなり視界が開ける。

・・・眼下には、肥沃で広大な農地(放牧地だったかな)が広がっており、
その向こうに、阿蘇山(らしき綺麗な山)が見える。まぁ、なんというか・・・
まさに、絵に書いたような景色だ。すごい。ちょっと予想さえできなかった。
こんなすごい景色の中に、湯布院があるのか!さぞや凄い温泉なんだろうなぁ。



激しい期待を抱きつつ、ほぼ 12時きっかりに、湯布院に到着。
これがまた、入り口の分かりにくい街だった。街の外側を走る県道から、
街の中心部に入っていくための交差点が判然としない。結局、なんどか無駄に
往復を余儀なくされる。ここで少し、なんとなく嫌な予感が脳裏を掠めた。

その後、なんとかかんとか街の入り口を発見(案内看板すら出ていない!)。
観光客でごった返す街の中の道をユルユルと進み、奥のほうにある駐車場を発見。
辛うじて1つだけ隙間が空いていたので、そこにクルマを押し込むように停める。
まぁ、交通の便はどうでもいいや。温泉だよ温泉。温泉地は、温泉で語らねば。

入浴用具一式をつめこんだリュックを背に、湯布院の街の中に飛び出す。が・・・

正直なところ、バカなことをやった温泉街だなぁ、と思った。

もっとねぇ・・・なんというか、日本人の心の原点となる、少し鄙びた
いい感じの温泉旅館がずらずらと並んでいる、そんな光景を期待していた。
というか、「温泉街」といえば、普通はそうだろう。そういう景色が浮かぶはず。
だが、街の中に並んでいるのは、テディベア博物館やら何やら、温泉と無関係な
(テディベア好きの人には申し訳ないが)つまらない内容の洋風の建物ばかり。
正直なところ、ほとんど「温泉街」という雰囲気がしない街であったのだ。

・・・いや、それでもまだ、まともな温泉があれば良い。まだ良いんだ。
それさえあれば、私は納得することができたんだ。それなのに、ああそれなのに。
肝心要の「日帰り温泉」が全然見つからない。ちょっと雰囲気の良さそうな旅館は
どれも日帰り入浴できないものばかりか、もしくは幾ら呼んでみても店の人が
一向に出てくる様子もない、そんな客あしらいの悪いところばかり。かといって、
2件ほど見つけた無人の共同浴場は、あまりにもボロい。黴が生えたような
不潔な色のコンクリートブロックが剥き出しになっている小さな小屋とか、
温泉として備えるべき大事な雰囲気を完全に無視したような、激しいボロさ。

個人的には評価の低い有馬温泉でも、一応ちゃんとした共同浴場はあったのに。
1時間ほど街の中を歩きまわった結果、猛烈に膨らんでいた希望は完全に萎んだ。
すごく落胆した。なんだこれ。これがあの、憧れていた「湯布院」なのか。。。



激しく落胆した気分を背負いつつ、駐車場に戻ってカプを出す。
結局、楽しみにしていた温泉にも入れず。一体私は、何のために此処に来たんだ。
ふと燃料計を見ると、目盛りはE付近を指していた。・・・給油しておこうか。
目に止まったコスモのスタンドに入り、満タン指定で給油。給油後に渡された
明細書を見てフッ飛ぶ。レギュラーが 105円/L だって!?なんてクソ高いんだ!
ここに至って、「湯布院」の印象は決定的なものとなった。クソッタレだ!



イメージをぶち壊されたことに激しくムカつきながら、次の場所へ向かう。
湯布院に到着したころには小降りになっていた雨が、再び強く降り出してきた。
どうやら、山の北側にある分厚い雨雲が、こちらを追い掛けてきているようだ。

次の場所は、といえば・・・「やまなみハイウェイ」。あれだ、景色の雄大さを
楽しむはずの場所だったんだ。本当なら、屋根をとっ払って、すがすがしい
草原の風を受けつつ、のんびりとこの道を走る予定だったんだ・・・

なんだよチクショウ!雨が降ってたら、全部オジャンじゃないか!(涙)

待っていても、天候が好転する雰囲気はない。とりあえず、先に進もう・・・

湯布院とやまなみハイウェイの入り口は、目と鼻の先。大分道の湯布院 I.C. を
過ぎ、R210 を少し東にいったところにある水分峠から、目的の道(県道11号)が
始まる。こうなったらもう、ヤケだ!全開でどんどん行っちまえ!

・・・じゃなくて、此処から先の予定を考えなければ。一応、残る予定は
阿蘇山の梺にある旅館に行って、そこで泊まる。それが残っているだけ。地図を
見れば、残る距離は僅か(・・・というほど短くもないが、まぁ障害は少ない)。
このまま昼の1時すぎから南に向かったら、3時には到着してしまいそうだ。
それはツマラン。何か、途中でイベントを放りこまなくては・・・

こういう時のために買い込んでおいた、九州の観光情報紙。
目的地は・・・温泉。湯布院の代わりになる、素晴らしい温泉がないものか!
情報雑と地図を交互に眺めていた私の指先が、あるページでとまった。

黒川温泉。

それは、実に幸運なことに、湯布院と阿蘇を結ぶやまなみハイウェイの
ほぼ中間地点にある温泉街だった。情報紙に書いてあることを見る限り、
かなり古風な・・・私のイメージの中にある「温泉」と合致するような
まさにそんな温泉街が広がっているようであった。ここだ!ここしかない!

わらにも縋る気持ちで、雨に祟られたやまなみハイウェイを南に走る。
グリップは、当然ながら大丈夫。雨はますます強くなり、ヘビーウェットとなる。
しかし、こういうときはチャンスだ。まず、警察の取締なんてのはあり得ない。
一応、レー探のアラート音に注意を払いつつ、調子にのってガンガン飛ばす。

しかし、さすがに「日本の道 100選」(どっかの出版社が出していた本)でも
紹介されたとおり、「やまなみハイウェイ」はすごく立派な道だった。残念ながら
序盤はタダの「森の中を走るハイスピードな道」でしかなく、そういう意味では
京都の鯖街道と何もかわらないのではあったが、まぁそれなりにストレス発散に
なるわけで。湯布院で荒まされた心も、少しばかり調子が戻ってきた。

まぁそれでも、そんなどっかで見たような道ばかり走っていても、やっぱり
つまらないものはつまらないわけで・・・などと思っていたのだが、やがて
一つの小さな山?を越えたようで、景色がかわりはじめた。

強烈な霧が発生。

今までも何個所かで霧は発生していたが、今度の霧はその比ではない。
どうやら、大きく開けた場所に出てきたようで、平地の真ん中を走っている状態
らしいのだが、そのせいで霧を遮るものが何もなく、視界全部が完全に霧。
前も後ろも左も右も、全てが等しく乳白色の濃い霧で覆いつくされている。
よ〜く目を凝らせば、遥か遠くを走る山々の稜線が僅かに見えるのだが・・・
それとて、幻のようなものでしかない。「気のせいだよ」そんなレベルだ。

くっ、くそう・・・景色のいい場所に来た(はずだ)と思ったら、コレか。
さっきの温泉といい、これじゃあマジで、何のために九州まで来たのやら
わかりゃしない・・・無駄だ、無駄!今回の旅行は、何もかもが無駄だった!
あーあ、さっさと予定を切り上げて、帰っちゃおうかなぁ。なんて思いつつ、
それでも、何も見えないやまなみハイウェイを一生懸命走り、R442 へ。

ここまで来ると、それまで視界一面を覆いつくしていた霧が、急に晴れた。
まるで「モーゼの十戒」だ。霧が割れ、黒川温泉につながる R442 が現れる。
少し運命的なもの(?)を感じつつ、霧の晴れた方向に向かって走る。



ちょっとした山岳路を越え、黒川温泉へ。温泉街の中を突っ切る道路が
R442 からT字状に生えているわけだが、その分岐点には大きな看板があり、
大変にわかりやすい。その点は、湯布院と大きく異なる。ユーザに優しい。

街の中の道路を2〜3回ほど往復し、駐車場の位置を探す。結局のところ、
T字道から入って最初の橋を越えたところの左手の駐車場か、もしくは先にある
案内所に併設された駐車場は、無料で使っても良いようだった。ありがたい。
平日にもかかわらず満車状態に近い駐車場だが、適当な場所にカプを収める。
時計を見るが、時間的に全然余裕はある。ゆっくりと入浴していこう。
入浴道具一式を入れたリュックを担ぎ、カプから降りて放浪する。

まぁ、結論から先に言えば。黒川温泉は

絶品!

であった。狭い峡谷の底を這う川沿いに作られた、鄙びた旅館の数々。
そりゃもう、爆発しそうなほどに迸りまくる「秘湯」の雰囲気は満点である。
無暗に複雑に作られた建屋とか、なんでここまでフェロモン出せるかなぁって。

それら、温泉フェロモンをぶりぶりと吹き出す建屋だが、温泉自体もいい。
多くの旅館が、日帰り客用に温泉を解放している。料金は、1つあたり数百円。
\2k もあれば、数軒の露天風呂を梯子できる。あぁこれがもう、最高に贅沢。
それぞれの温泉も、工夫が凝らされている。洞窟風呂とか、他では見られない
ユニークな趣向がいっぱい凝らされた、かつ雰囲気を損なわない温泉揃いだ。
また、温泉の温度は低めに設定されているため、ゆっくりと浸ってられる。

正直、貧乏旅行で行っても、期待を裏切られることはない温泉だと思う。
これほど「温泉」の雰囲気を満喫させてくれるとはね・・・ようやくありつけた
理想の温泉に大きな満足をもらい、どこかの温泉の湯船で30分ほどボーッとする。

そのうち、屋根の隙間から見える空の様子が変わってきたことに、気付く。

・・・空が、青い。晴れてる。太陽が出ている。

気付くと、さきほどまで空に垂れ込めていた分厚い雲が、どこかに消えていた。
雲の消えた部分には、青い色をした空が敷き詰められており、その空の向こうから
顔を出した太陽の光が、温泉の横にある岩場の肌を強く照らしていた。
・・・ひょっとして、来た?やっと来た?(涙)

ついに、晴れ間がやってきてくれたのか!?

あれほどまでにしつこく降り続いていた・・・また、今後も降り続けることが
予想された雨であったが、どう気が変わったのか。京都からやってきた哀れな
旅行者の沈んだ心を見かね(?)一時的に晴れ間を与えてくれたようだ。

嬉しくてしょうがなくなり、結局、黒川温泉では、温泉を3件梯子してしまう。
・・・やっぱ、温泉街とはかくあるべし、ですわな。素晴らしきかな黒川温泉。
その後、土産物屋に立ち寄り、旨そうな酒などをいろいろ購入。大満足。

なお、温泉街では、なにやら撮影がおこなわれていた。見たことのない女優が
旅館から出てくるシーン撮影とか、etc、etc。個人的には、どう見てもカタギで
ない雰囲気・・・カラオケの BGV の撮影か、もしくはエロビデオの撮影か?
女優を取り巻くカメラマン数名に聞いてみたい衝動に駆られたが、たぶん
何も教えてくれないか、もしくは殴られるかのどちらかだと思ったので、諦める。



大満足な気分に浸りつつ、黒川温泉を後にする。当然、天気は晴れのまま。
もうすぐ太陽も沈む頃・・・とはいえ、久々に拝む日射しは、気持良いものだ。
とりあえず今日のところは、これだけでも幸せを感じるのに充分だったのだが
最後の最後に、神様は素晴らしいプレゼントを残しておいてくれていた。

満足しつつ、本日の休息地であるところの阿蘇へ向かっていたときのこと。
R442 からやまなみハイウェイに戻り、南向きに走るわけだが、そこでついに
やまなみハイウェイを包む雄大な風景を、陽光の下で眺めることができた。
下記の写真は、そのほんの一部を収めたに過ぎない:



遠近感を映像の中に織り込むことができない(できるほど腕がない)ので、
この感動的な景色を、どう伝えればよいのかわからないが・・・美しい萌黄色に
覆われた、緩やかに広がる開けっ広げな丘陵地帯の中を、静かにくねりながら
走る道。これが、遠くに美しい阿蘇山の姿を抱きながら、延々とどこまで〜も
続いているのである。いったい、何なんだろう。この不思議な光景は・・・

北海道は別格としても、国内でこれほどまでに美しい丘陵地を、見たことがない。
この景色を語る言葉が、見つからない。景色で感動したのは、久々だ(感動)

適当な場所にクルマを停め、何枚も写真を撮影。いあ、すごすぎる場所だ。



もう、黒川温泉とこの場所だけで、他の不満はすべて吹き飛ぶ。思いっきり満足。
その後、やまなみハイウェイを順調に南下し、阿蘇を周回する R57 に出る。
ここを南に向って少し走ると、本日一泊の宿となる旅館に到着。

そこは、\4.5k という価格から想像できないぐらい、立派な宿だった。
案内された部屋の名前は「初音」。一晩おせわになりまつ>初音ちゃん

さて・・・今日の旅行は、ここでひとまず一休みってところだ。
夕飯として、焼肉定食を肴に、地元の焼酎1合を飲む。・・・ん!実に旨い!
昼間に食った牛肉蕎麦といい・・・九州は、食いモンが旨いなぁ!(涙)

飯を食って風呂に入り、洗濯を済ませたあと、TV を見ながら明日の計画。
天気予報によれば、明日からはいよいよ晴れるようだ。やっとスタートって感じ。
・・・ってことだから、明日はもう一度、やまなみハイウェイを全線走ろう。

いろいろと計画を練りつつ日記のネタをメモり、眠りにつく。


7/15

・・・7時ぐらいまでたっぷりと眠るつもりだったが、
2時過ぎに一旦目が覚めてから、寝たり覚めたり。なんだか寝付けない。
もちろん、宿の部屋は立派だし、すごく快適なんだけど・・・快適すぎるのかな?
結局その後、明け方に1時間だけ追加睡眠ってことで、睡眠時間は計4時間。

・・・でも、思ったほど疲れは残ってないし、眠くもない。
なんとなくダルい感じはするものの、それは眠いとか疲れたというより、
むしろ昨晩にグビーッと飲んだ焼酎の残留度合いが強いようで(汗)

起床後、TV を付けつつ、窓を開けて空を見る。うん?なんだか雲がぎっしり。
えーと、昨日の天気予報では「晴れ」だったはずだが・・・と思いつつ、朝のTVで
天気現況と予報を見るが、「曇り」だそうだ。ううっ、期待が裏切られた(涙)

いあ、このさい雨が降るぐらいはどうでもいい。せめて、昨日のような、
霧が視界を覆い尽すっていう無惨な状態にさえならなければ・・・

そう思って、窓から見える山の嶺を見ると、見事に雲がかかっていた。
どう見ても・・・山の上のほうは、霧がかかってそうだ。あ〜あ(涙)

・・・ボヤいていてもしょうがない。服を着替え、朝飯の場へ。
バイキング形式。さすがにド平日なので、宿泊客は少ないものだが、それでも
趣向を凝らした料理を作ってくれていた。人の情けが身に沁みる・・・って感じ。
空腹じゃないから沢山は食えないけど、感謝の心を捧げつつ、朝御飯を頂く。

さて、そろそろ出発するか。まずは、やまなみハイウェイをもう一度往復だ。
9時前にエンジンを始動し、宿を立つ。細かい雨がパラパラと降ってくる。
だが、考えていても仕方ない。とにかく行ってみる。話はそれからだ。



通勤車両で混み合う・・・しかし、それなりに流れの良い R57 を少し東に走り、
やまなみの台地に入る「ミルクロード」入り口交差点を右折。登り坂が続く。
しばらくは、ちょっとした工業地帯が続いたためか、同行車両もあった。
しかしそのうち、同行車両も対向車両も、誰もいなくなった。やっぱり、
道を走るときは、前も後ろも対向にも、どこにも他車両がいないのが一番いい。
そのうち、道路自身も、山間を登るワインディングと化ける。申し分なし。

山間と言えど、本州とはまったく趣きが異なる。本州の山間の道は、得てして
両側に高い木がそびえ立ち、薄暗い感じのする場合が多い。しかし、なぜか
この辺りの山には、木らしい木が、あまり生えていない。芝生のような
背が極めて低い草が、滑らかな山肌を延々と覆っているだけだ。だから、
道路が妙に明るい。心も晴れようというもの。阿蘇の道ってすばらしい!



少しペースを上げて、先を急ぐ。そのうち、この辺り一帯を埋め尽す牧場の
関係者と思しき、大柄なバンに追い付く。しばらくは大人しく走っていたバン
だったが、ある程度まで山を登った時点で、スイッチ(?)が入って爆走開始。
図体のでかいバンだが、地元の人は抑えどころを心得ている。なかなか速い。
こちらもそれなりにがんばって走らないと、追い付けないぐらい。ついつい
追い掛けっこ遊びなどやりたくなってしまう。が、まだまだ先は長いのだし
エコランを心掛けねばならない・・・そこそこで追跡を諦め、マターリ化。
直線でマターリ走ると、あっというまに先のほうに消えていったバン。

そのうち、周囲に広がっていた丘陵が一気に低くなり、景色が平面化。
山を登りきり、尾根を走るスカイラインに到着したようだ。急に視界が開け、
雲を従えた、阿蘇の雄大で美しい景色が目の前に広がる。ゴ、ゴージャスすぎる!



宿から見えた山の上の雲は、別の山の雲だったようだ。誠に幸いなことに、
阿蘇の北側・・・今走っている久住の山には、雲はほとんど掛かっていなかった。
そういえば、ミルクロードを登ってくるとき、霧が全然なかったことを思い出す。

そのお陰で、素晴らしい「やまなみ」の景色は、この程度まで見える状態!

世の中に、神様ってのは居るもんなんだなぁ。妙に納得してしまう。
道路の脇にしばしクルマを停め、何枚も何枚も、この景色を撮影する。

その後も、少しずつクルマを進めながら、要所要所で写真を撮りまくる。
今はこうやって雲が晴れているけど、いつまた霧が現れることか判らないし。

・・・それにしても、この近辺。道が良いこともあるけど、
全体的に交通のペースが速い。ボーッと走っていると、トラックにすら
置いてけぼりを食らってしまうぐらい、流れが速い(個人的には快適だけど ^_^;)



こんな感じで、しばらくは実に快適なツーリングを楽しんでいたのだが、
そのうち、それまで辛うじて曇天を保っていた空から、雨が降り出す。
あぁ、やっぱり神は居ないのか・・・(涙)天気予報大ハズレじゃん!
でもいいや。当初の予定は、こうなったら最後まで貫徹だ!

雨の勢いは、それなりに強い。路面はヘビーウェットと化していく。
しかし、周囲の交通の勢いは衰える所を知らない。まぁ、舗装がいい上に
カーブはかなり緩いRばかりだし、ってこともあるけど・・・いあマジで、
Vimode に履替えてなかったら、流れについていけなかった可能性は大。



そんな、壮大に広がる牧場の中を突き抜ける、開けたスカイラインを
ハイペースで楽しく走行しているうち、やまなみハイウェイと間違えて
R212 を北上するルートに入ってしまう。でも、こっちのルートも、やまなみ
ハイウェイに負けず劣らず、快適なワィンディングロードだ。もう、アレよ。
この辺りは、どこを走っても、とってもイイ道ばっかりでウラヤマスィ ^_^;

強い雨の降る R212 を北上。雨こそ降っているが、霧が出ていないから ok。
やがて、「そば街道」と銘打たれた分岐が見えたので、思わず分岐方向へ右折。
先へ進んでみるが、それまで尾根に近い道として立派さを保っていた道は、
急に、本州の山岳路チックな谷沿いの狭い道へと変貌する。両側には、色が濃く
背の高い木々が、深々と生い茂っている。おお、これはまるで百井峠のようだ。
なんだか、とても懐かしい。このあたりの植生って、本州とは全然違うもんだと
思っていた・・・このノーマルさ・懐かしさが、新鮮でもあるね。

さて、そんな深い森に覆われた狭いクネクネ道を走っているうち、
やがて R212 への分岐が現われる。・・・なんだこれ。結局、元に戻るんか。



どうやら、小さなループに入っちゃったらしい。とりあえず分岐を辿っていくと
超隘路を走らされる。道幅は、きっかり軽自動車1台分。片側は崖っぽい。危険。
さらに、こういう所に限って、崖側となる路肩の舗装が所々ボコッと欠けており、
結構な緊張を強いられる。尾根道の立派さと大違い。奥が深いね、ここ ^_^;

隘路を辿って R212 に戻り、もう一度北上。今度は「そば街道」をパスし、
南小国の市街地に突入。そういや、この街の名前は、黒川温泉で配っていた
パンフレットで見たことがあったような。さぞや大きな街なのかいな、と
思っていたが、なんのことはない。山間の谷にある、小さな街だった ^_^;

南小国から東に伸びる県道 40号へ曲がり、やまなみハイウェイとの合流を目指す。
なんだかんだで、この辺りの起伏溢れる大地を、縦横無尽に走っているようだ。

さて・・・県道40号もまた、なんだか懐かしい感じのある、普通の山岳路。
ちょっと、安心する。尾根道ばかりを走っていると、ここが特殊な場所にしか
思えなくなるから。そうなんだな。ここも、山と谷で作られる「日本」なんだ。

暫く進むと、県道 40号から左に別れる県道 317号に出会う。ここを曲がると、
黒川温泉に行けるらしい。ちょっと心が揺れたが、今日はやめておこう。
今日は、霧島まで行かなきゃならないんだ。時間を浪費できない。

県道 40号をクネクネと走り続け、県道 11号「やまなみハイウェイ」に合流。
時計の針を見ると、10時過ぎ。いいペースだ。県道 11号を北に向かう。



R422 との交差点を越え、「やまなみ」北セクション(勝手に命名)に入る頃には
先ほどまで強く降っていた雨が、いよいよ上がり始める。雲に切れ間は無いが、
霧もまったくかかっていない。昨日は何も見えなかった景色も、今日はバッチリ。
・・・やっぱり、神はそれなりに存在する、ということにしておこう ^_^;

熊本から大分に入ってすぐ(県境は、だいたい R422付近)、「やまなみ」は
九重の山を越えるワインディングに入る。そこを越えると、昨日は見えなかった
広い平坦地に入る。ここがまた、やはり景色的には絶品な場所であった。もう、
写真でも言葉でも表現できない。知りたい人は、行くしかない。そんな場所。



種々の遠近法が効きまくり、って感じの構図ですな ^_^;



とりあえず、そのまま北上を続けて長者原を過ぎ、朝日台レストハウスに到達。
昨日の走行&地図チェックの結果として、湯布院近辺の「やまなみ」は、
ショボい(=どこにでもあるような道)。私が見たかった「やまなみ」は、
朝日台レストハウスが北限と考えられる。それを確認するため、少し北上。

・・・予想は、だいたい当たりだった。適当な場所でUターンし、
朝日台から南下しつつ、景色を愛でつつ湯浴みできる温泉を探す。
結局、長者原(ちょうじゃばる)レストハウスの上に作られていた
温泉に入り、九重の山岳風景を満喫しながら温泉を一人占め。

ついでに、ここで昼飯を食ってみたりする。



地鶏の唐揚げと、「だんご汁」という地元の料理(らしい)。

これがまた、超旨い。贅沢だ・・・ホンマに九州は、実に素晴らしい場所だ。
どこで何を食っても、とにかく飯は旨い。どこで入っても温泉も素晴らしい。
九州は、贅沢すぎる・・・魂の洗濯できまくり。また来よう。絶対来よう。

ところで、温泉に入浴中のこと。窓から建物の裏手を見下ろす(温泉は 2F)と、
そこには「やまの水」と書かれた水道が設置してあり、水がザバザバ出ていた。
とても旨そうに見えたので、温泉から出た後には、そこに行ってみようと考えていた。
しかし、一旦建物の外に出てしまうと、巧みにバリケードが設置されていて、
どうやっても「やまの水」のある場所へと進入することができない。

しょうがないので、とりあえず飯でも食うか・・・と思って食堂に入ったのだが、
そこで謎が判明。食堂の裏手側にある窓から、その水源のある場所(裏庭)へと
たどり着けるようになっていることが判明した。そう来たか。なんだか、ちょっと昔の
アクションRPG でよくあるヒッカケみたいな感じがして、ニヤリな感じだった。



飯を食い終った時点で、時計の針は 12時15分。いい時刻。

空を見上げると、いよいよ雲までが切れ始め、太陽が顔を覗かせはじめた。
間違いない。赤外線の強く暖かい力を感じる。ここに来て、ようやくオープン化。
喜び勇んで屋根をとっ払い、濡れたタオルをロールバーに干しつつ、
第2の目的地・阿蘇山頂に向けて、ズイズイと南下を開始する。

間もなく、復路の山岳地帯。先行するディーゼルワゴンに追い付く。
黒い煙をモウモウと吐きつつ、懸命に坂をよじ登るワゴン。排気が臭すぎる。
かなりウザい。登り直線で軽く追い越しをかける。いつもより速く追い越し完了。
うーん、強化アクチュエーターは実に効果テキメンである。これはお買得!

天候が良くなってきたということで、山岳地帯の随所に設けられた見晴らし台
パーキングに止まりつつ、山から見下ろす自然を愛でる。すごいよマジで。
眼下に広がる、牧歌的きわまりない、緑の大地。ポツポツ立ち並ぶ、建造物。
その間を這うように走る、白い道路。本当に、絵を見ているような気分。

・・・何が凄いって、阿蘇は、阿蘇全体がコレなんだ。コレがすごい。
確かに、乗鞍も凄かった。だけど、乗鞍で凄いのは、乗鞍スカイラインだけ。
しかしながら阿蘇は、阿蘇全体が凄いんだ。なんたる贅沢。あらためて感動。



昨日の敗北を全て取り返す勢いで、景色を満喫しつつ南下する。
あっという間に、やまなみハイウェイの南端付近に到達。名残惜しさを
感じつつ走っていると、某カーブにて、怪しげな 1BOX が停車しているのを
見かける。・・・あれっ。すごく違和感があるぞ。ひょっとして、取締りか?

とりあえず速度を 70 まで下げ、様子を見つつ接近。・・・しかし、違う。
確かに白い 1BOX だし、こちらに向かってでっかいカメラを構えているが、
警察の雰囲気ではない。明らかに民間人。報道関係者か、何かのようだ。
何かの番組の撮影だろうか・・・でも、念の為、速度を 60 に落とす。

警戒しつつ、その 1BOX からこちらを狙うカメラをじっと見据える。
・・・よく見ると、走っているこちらに向けて、カメラを動かしてるようだ。
ん?ってことは、ひょっとして走っている姿を撮られてるのかッ?(ドキドキ)

取られているなら取られているで、すごく気になるわけなのだが
引き返してスタッフ捕まえて確認するのも自意識過剰っぽくてアレなんで、
とりあえずそのまま先へ進む。もし、どこかの映像で、やまなみハイウェイを
走るカプチーノの姿が写っているのを見た人がいれば、教えて欲しい。。。

最後に、やまなみハイウェイの最南端にある、城山展望所にて停車。
ここから、阿蘇山とその外郭山の間に広がる平地を、一望することができる。
この景色は、まるで箱庭のようだ。良く見ると、展望台の一番左端のほうには
「天皇さんが来ますた」という旨の記念碑が立てられていることに気付く。
実際、ここから下の景色を見てみると、まさに「下々の暮らしが雲の下に見える」
ってな風に感じられる。そりゃ天皇さんが見下ろす景色としては、最高だな。
そしてまた・・・この地に、建国伝説がうまれる理由も判ろうってもんだ。



この景色を見納めに、まもなく「やまなみハイウェイ」と別れる。
ほんの一部しか楽しむことができなかったけど・・・必ず、また来るよ!



さてさて。このままの勢いで、今度は阿蘇山頂を目指してひとっ走り。
県道11号を南下して R57 に入り、阿蘇駅前の交差点を左折して県道 111号へ。

事前に見ていたカーナビの地図では、この道・・・山頂へ向かう道は、
有料扱いの色(青色)となっていた。しかし今は、その面影はどこにもなく
完全に無料化していた。いかんなぁ、いかん。新しい地図が欲しいもんだ。

さて、九重もたいがい凄かったが、ここ(阿蘇山を登る道)もまた、
激しくゴージャスな地形。黄緑色の美しい草に覆われた阿蘇山は、その山肌を
放牧地として解放しているようだが、その中を、クネクネと曲がりながら登るのが
この道となっている。景観を損ねない目的なのだろうか・・・ガードレールの
替わりに、道路と放牧地の間の仕切りとして、木製の高い柵が立っている。

つまり、開けた放牧地の中を駆け抜けるように見える道路になっているワケで。
もう、ドライブ好き人間にとっては、死ぬまでゲップが止まらなくなるぐらいの
ゴージャス料理的な道路である。こんな風景が目白押し。すごい、阿蘇。

延々と坂を登り続けると、そのうち高台に出る。適当にクルマを停め、ばしばし
風景写真を撮る。突然、ふっと、自分を含めた写真を撮りたくなったので、
セルフタイマーでセルフポートレートを撮ってみる。こっ恥ずかしいね ^_^;



・・・走り続けていると、ほどなく山頂の駐車場に到着してしまった。
見上げると、もう少し先の高くなったところから、噴煙が上がっている。
どうやら、あそこが火口らしい。・・・折角だから、見に行ってみるか。

時計をチラッと見るが、なんとか山頂まで行ってみる時間はある。早速、
駐車場にカプを停め、ロープウェイで山頂へ。ロープウェイの施設の中には、
あちこちに、有害ガスを警告するための看板が出されていた。恐いな ^_^;
しかし、ここでビビっても始まらない。チケットを買う。往復 \800 ちょい。
まもなくやってきたロープウェイに乗り、火口見物にチャレンジ。

・・・しかし残念なことに、今日は風向きが悪かったようで、火口よりも
遥か手前迄しか近づくことを許されなかった。火口からの距離によって
4つほどの観光客用立ち入りゾーンが用意されているのだが、今日は
2番目に具合いが悪かったようで、ロープウェイ施設を出て直ぐのところ
までしか進めない。そこからでは、火口湖は全く見ることができないのだ。



・・・ほんの 50m ほど先に、噴煙が見えているというのに・・・
息止めて走ってくるから、一瞬だけでも見せて欲しい(無理言うな)
あー、とても残念。また、改めて出直してくるしかなさそうだ(涙)

それにしても、今回の旅行はこんなパターンが多いような気もする ^_^;

その後、見事な景色に感嘆し、写真をパチパチと撮りつつ
15時に下山開始。山を降りたところに「銀河高原ビール」の工場が
あったので、ちょっと一杯・・・と行きたくなるが、クルマなので我慢 ^_^;



さて、第3の目的地・・・熊本市の市街地に向かおう。
本場の熊本ラーメンを食うため。お目当ての店は、市街地のどまん中。
平日とはいえ、熊本市の市街地に到着するころには、夕方もいいところ。
おそらく、混雑は激しいことだろう。・・・時間的に、ちょっと無謀かも?

山を降りたあと、適当な場所で一旦停車し、熊本市へのルーティングを考える。
R57 で一気に近づくのが本命っぽいが、如何せん夕方だ。混雑が予想される。
また、そんなところを走っても、面白くない。ちょっと本線をずらしてみる。

地図を追うと、R57 のすぐ南に、県道 28号(俵峠)が見つかった。
その先を追っていくと、県道 206号 → 県道 36号を経て、熊本城へつながる
市街地の中央道路っぽいところまで真っ直ぐに進むことができるようだった。
もう、これだね。この道でいくしかないね。決めた。いま決めた。

ルーティングが決まったので、ついでにこの場でフェリー会社に電話をして
帰還用フェリーの予約を入れる。スケジュールが、ほぼ確定した感じがしたので。
・・・ああ、明日で九州(阿蘇)ともお別れか。まだ走りたい道も残ってるし、
見たいものもいっぱい残ってるけど、しゃあないね。後ろ髪をひかれつつ、
帰還開始時刻を、明日の 17時に設定。離岸場所は、予定通りの志布志 FT。



西に傾いた(が、まだまだ力強い)陽光が燦々と降り注ぐ県道 28号を、西へ。
当初は、まぁ、わりと平坦な地形の中を通る、そこそこ平凡な田舎道だった。
しかし、俵山峠に近づいてきた時点で、様子が一変。

この一帯特有の開放的な・・・短く刈り込まれた草が茂る山肌を駆け抜ける
超一級品の観光道路へと化けてしまった。起伏の少ない山肌の外郭山へと
登っていく道路のため、阿蘇山とその梺に広がる景色を、なんの障害物もなく
見下ろす形でタプーリと観賞できる。・・・こっ、これは、ちょっと予想外 -_-;

普通なら、たぶんここでクルマを停め、景色を眺めてうっとりするところだが、
今日はもう、ゲップが出るほどそういう景色を拝まされ続けたため、パス ^_^;
しかし、俵峠の熊本側の景色は、阿蘇山とはまた違った光景が広がっていたため
それはそれで見てみたくなり、少し休憩。広大な緑の風景に、脳を焼かれる。

・・・なんというか、ねぇ。九州って、どこもかしこも、あまりに恵まれすぎ。
飯は旨いし、道は楽しいし、景色はすごいし。こんなすごい景色が、身近で見られたら
観光旅行なんてわざわざ出かけようって気にならないんじゃないかなぁ、と思ったり。



・・・はぁ。なんにしても、もう満腹だ。

静かに 28号を下り、市街地へ。他のどこでも見たことのないような、
独創的な景色(?)の市街地が続く。なんというか、だだっ広くて平べったい。
確かに、田舎というのはそういう傾向があるが、ここは全然違う印象を受ける。

その後、市街地に近づくにつれ、次第に渋滞がひどくなってきた。
まぁ、マナーが悪くないだけマシだ。渋滞が停滞にならないように祈りつつ、
熊本城を目指す。目指すラーメン屋は、熊本城の近くにあるのだ。

市街地の混雑に巻き込まれている間、景色をキョロキョロ。さっきまでの
超絶な自然はどこへやら。なかなか立派な市街地である。この対比がおもしろい。
ふと地面を見ると、なにやら見たことのあるような4本の鉄条の存在に気付く。
うーん?ちょっと前まで、京都でも見かけたような・・・と思っていたら、
その鉄条の上を、チンチン電車が走り抜けていった。

あれっ?熊本って、路面電車を運用してたのか!
京都では、ずいぶん昔に見なくなった気色だ。熊本では、まだ頑張ってるよ!
なんか、とても懐かしいものを見た気がする。こういうところでも心が休まる。



熊本城手前までの激しい渋滞をなんとか潜り抜けると、次は駐車場探しが難題。
あれこれ探したが、待ち時間無しで止められるのはダイエーの駐車場のみ。
ちょっと料金は高いが、しょうがない。ダイエー駐車場にカプを押し込む。
その後、タオルを片手にカプを降り、夕方の繁華街をウロウロ。

妙にガタイのいい中高生に恐れを感じつつ(笑)、クルマを降りるときに見た
地図を頭の中で広げつつ、ラーメン屋を探す。少し迷ったものの、十数分程度で
なんとか発見。都合のいいことに、ちょうど開店したばかりの時刻だった。

早速店に入り、「こってり」を注文。本場に来たからには・・・と思ったのだが
いあ、旨い。確かに旨い。旨いけど、かなりクドい(汗)豚の脂っていうのかな、
要は、そんな感じの味が大半を占めているわけで。食べ慣れると病み付きに
なるかもしれないけど、私のようなビギナーにはちょっとキツかった ^_^;



飯を食い終わった時点で、17時過ぎ。本日最後の目的地・霧島の温泉への
予定到着時刻は、20時。まだ 3時間もあるやん、楽勝やん・・・などと思ったり
しなくもなかったが、残距離は約 140km。余裕ありそうに見えて、そうでもない。
(参考:雁ヶ原〜京都間が、約 180km。下道で行くと、速くても4時間かかる)

何が問題かと言えば、市街地の混雑はますますひどくなってきているため、
熊本を脱出するための高速道路 I.C. (益城熊本空港 I.C.)に辿り着くのが
結構大変だろう、ということ。とにかく、急ごう、急ごう。

クルマの元に戻り、駐車場からクルマをひっぱりだして、出発。
まずはいきなり、熊本城付近の道路の渋滞にハマる。理由はわからないが、
とにかく渋滞。市街地の中心を横断する白川が、すべての原因っぽい感じ。
まずは、こいつをできるかぎり素早く渡らないといけない。無い知恵を絞り、
裏通りを駆使し、自分なりに最短距離と思われる経路を走って市街地を脱出。
・・・いあ、混雑している時間帯に、慣れない市街地を走るのは辛い ;_;

その後、来た道を戻り、益城熊本空港 I.C. 付近まで到着。この時点で
燃料計を確認すると、針はEの目盛りまで下がっていた。昨日、湯布院にて
給油してからここまでは、無給油。まぁ、それなりに燃費は良かったかな。

給油完了後、I.C. から高速に乗ったのは、18時過ぎ。市街地で1時間ロス ^_^;
ロスを取り返すべく、九州道を素早く南下しよう・・・と思ったが、慣れない道。
どこでオービスなどの速度取締が行われているか、よくわかっていないため
あまりペースは上げられず。ほぼ 100 程度を維持したまま、ずっと南下。
(実際、I.C. のすぐ南に、LH オービスが存在した ^_^;)


南下の最中、思ったことは「交通量が少ねぇなぁ・・・」ということ。
夕方のラッシュ時間帯にも関わらず、交通量が極端に少ない。まぁ、八代ぐらい
までは、まだ良かった。しかし、そこから先は、マジで「みちのく1人旅」。
・・・はたしてこんな状態で、この高速道路は利益が出るのだろうか ^_^;

南下中、宮原 S.A. に立ち寄る。しかし、S.A. と名が付いているにも関わらず、
どう見ても P.A. としか思えない程度の規模でしかなかったことに、愕然とする。
・・・まぁ、交通量の少なさが、こんなところに表われてるってことか?

ついでに、タイヤの摩耗度をチェック。旅行前には新品だったはずのタイヤだが、
角がだいぶ取れ、少し丸くなってきた(笑)表面をチェックすると、フロントは
普通なれど、リアタイヤがネバネバした感触になっていた・・・溶けてやがる。
かなり、走行抵抗が強いようだ。トーを付けすぎてるってことだな。困った。

とりあえず、夜用の飲み物(ペットボトル茶)を購入し、そのまま南下続行。



やがて、八代 I.C. を過ぎる頃になって、急にトンネルが連続しはじめる。
正確には、トンネルと高い橋が交互に表われるって感じ。どうも、ここから先は
山岳地帯で、そこを直線的にブチ抜くような道路レイアウトになってるようだ。
傾斜やカーブは緩く作ってあるが、それを実現するため、かなりの大規模工事を
敢行しちゃった模様。・・・いくら道路はインフラだとは言え、この交通量で
こんなに費用のかかる高速を建設していて、ちゃんと採算取れるんかなぁ。

その後、何個も連続した小トンネルの最後に現われたのは、肥後トンネル。
「肥後」なんて立派な名前がつくぐらいだから、よっぽど立派なトンネルだろう
とおもったら、長い長い。いつまで経っても出口が現われない。計ってみたら、
長さはなんと 7km。中央道の恵那山トンネルに、わずか 1km 届かないだけ。
そりゃ、立派な名前もつけるわな。納得してしまった。

肥後トンネルを抜けたあと、道路は下り勾配に入った。登り区間と同じく、
トンネルは何本も連続。トンネルを出入りするたび、暗くなっていく景色。
ついに、日が暮れはじめてしまったようだ。霧島に到着することには、真っ暗か。

やがて、空の色が濃紺になったころ、ようやくえびの I.C. に到着。
益城熊本空港 I.C. では ETC ゲートから入ったが、えびの I.C. には
ETC ゲートがない。出口デート ETC 手渡しを、ここで初体験することに。

といっても簡単なことで、ETC 車載器からカードを抜き、そのまま
ゲートのおっちゃんに手渡すだけ。それで終わり。クレカよりラクチンだ。



料金を払い、えびの I.C. を出た時点で、時刻は 19時過ぎ。
まぁ、なんとか、20時には間に合うか。まずは一安心といったところ。
念の為、宿へ「延着するかもしれない」と、電話を1本入れておく。

さぁ、霧島に向けて出発。完全に暗くなってしまったので、勘が効きづらい。
ここから先は、ナビ君の出番だ。ナビのスイッチを入れ、まずは R221 に出る。

・・・真っ暗。

超都会だった熊本市と一転して、えびのは恐ろしく寂れた街だった。
とにかく暗い。・・・人が住んでいるのかどうかすら、判然としない(?)
コンビニでもやってたら、夜食でも買っていこうか・・・と思ったのだが、
コンビニなんかあるはずもないし、あっても 19時過ぎにやってるはずもない。
こんなことなら、寸前にあったえびの P.A. で何か買っておく巾だった ;_;

さらに、鬱蒼とした気分に追い討ちをかけるように、えびのまで来た時点で
再び雨がふりだした。どうやら、天候がよかったのは、九州北部だけらしい。
うっすらと見える韓国岳(?)には、どこかで見たような景色と同じく、
ぶあつい雲がびっしりと張り付いている。うわぁ・・・こりゃダメだ。
景色なんて、ダメダメだろうな。自らの不運を呪いたくなる。



・・・ともかく、宿に向かおう。ナビの指示どおり、県道 30号をトレース。
国道を離れ、真っ暗な住宅街を抜けると、やがて木造の素朴な小屋に行き当たる。
あれっ?確か、この道の突き当たりは、「えびの駅」だったような・・・

・・・小屋に「えびの駅」って書いてあるよ(汗)

良く見ると、小屋というほど小さくはなかったのだが。こう真っ暗では、
景色もよくわからない。ついでに、道もよくわからない。ナビの指示では、
駅前を右折しろ、と出ているけど、どこをどう見ても突き当たり・・・

・・・右手の住宅との間に、狭〜い路地があるよ(汗)

・・・こ、これ?ここを行けばいいのかな?恐る恐る路地を先へ進むと
確かに、ナビ上の現在地インジケータは、県道 30号線をトレースした。
そっ、そうなのか・・・ちょっとこれは予想外っちゅうか、予想以上・・・

漠然とした不安を増大させつつ、県道 30号を先へ先へと進んでいく。
やがて市街地は終わり、集落の中の道路と化した。暗さは、市街地区間と変わらず ^_^;
まぁ、このぐらいひとけの少ない景色ならば、この暗さも納得がいくワケだが。

もう少し先へ進んだところで、道路は山の方へと折れ、先へと進んでいく。
同時に、平坦だった道路に、少しずつ登り勾配がつきはじめる。

あ、霧島が近づいてきたな、と思わされた直後、言葉を失う出来事が。
道路が異常に狭くなったのだ。・・・いや、そりゃ私だって、超狭い山岳路は
名阪 SL への往復時とかなら普通に通っちゃうけど、だからといって、

山頂付近にある宿に行くのに、こんな狭い道を通っていくなんて・・・

えびの市街の凄まじい寂れかたといい・・・不安ばかりが募ってくる。
こんな狭い道の先にある、山頂付近の宿ってなぁ・・・どんなボロいんやろ・・・



しかし、それについては杞憂に終わる。狭い区間は、ほんの一部分だけで
やがて道はそれなりに太くなり、二車線のツィスティなワインディングと化ける。
ありゃ、なんだなんだ、けっこう立派になったじゃん。驚かせないでよ・・・

立派なワインディングを、元気良く登っていく。気が付くと、なんだかすごく
雰囲気のある、暖色系の光を煌々と放つ旅館の横を通過。駐車場には、
平日にもかかわらず、大勢のクルマが泊まっていた。賑やかなんだ・・・

この「実は賑やかな温泉地」ということに心を強くし、さらに山を登る。
私の宿泊する温泉は、まだ先だ(気分的には、さっきの温泉が良かった ^_^;)



調子に乗って登っていくと、やがて

濃い霧が視界を埋め尽しはじめた。

だっ、ダメだ・・・マジで、視界が効かない・・・
確かに今までも、霧による視界不良には何度も悩まされてきた。
しかし昨日とは異なり、今日は夜間の霧である。夜間ということは当然
ヘッドライトを点灯せにゃならないのであるが、ヘッドライトを点灯すると
ライトの光が霧に激しく反射するため、やっぱり先はほとんど見えない。

もちろん、こんな「夜間の霧」も、今までに何度も体験したシチュエーションだが
今回の霧は、正直なところ濃度が違う。道の曲がりくねり方も激しいし、路肩も見えない。
さらに言えば、携帯も届かないし、誰も通っていない。緊張レベルはかなり高い。
打てる手は「ゆっくりと山を登っていく」これだけ。ゆっくり、じっくり。

そんな、ノンビリしたヒルクライムを延々と続けるうち、ようやく霧を抜け、
頂上付近に到着する。路面はフルウェットということもあり、当然のように
道路は、もうほとんど見えない。目的とする宿は、山を少し下ったところなのだが
下り道への分岐がどこにあるのか、わからない。悲しくなるぐらい。どこを曲がれば?
(せめて、でっかい道路案内の看板ぐらい、設置しておいて欲しいもんだ・・・)

誤ってえびの高原荘の玄関先に入り込んだりしつつも、なんとか霧島道路へ入る。
その後、延々と立派な対面通行の下り道路が続く。うーん、立派な道路だ。
なんとなく、こっちのほうが表通りなんだろうなぁ、と思ったり。

さて、ゴールはもう少しだ。慌てず騒がず、じっくりと坂を下ると
やがてT字路に突き当たる。目的とする宿は「霧島・新燃荘」。霧島温泉郷は
ここを右折するそうだが、新燃荘だけは左折。というわけで、左折してみるが
やっぱり、そこから先の景色は真っ暗。街灯1つも付けられていない。
しかも、道は急に狭くなった。やっぱ不安だ。これでいいのか・・・



そろそろとした勢いで、少し先へ走ると、道端に小さな蛍光灯の光が見えた。
よーく目を凝らすと、「霧島新燃荘」というどでかいステン製の看板が
その脇に立っていた。さらによーく見ると、宿はそこにはなく、その代わりに
真っ暗な道が、看板の根元から奥の暗闇に向かって、くねくねと伸びていた。
その先は、何も見えない。山があるのか、谷があるのか。判然としない。

・・・意を決して、「獣道」に入る。といっても、舗装はされていたけどね。

照明も何もない上、ヘッドライトの光を反射するものすら道端になく、
何も見えない。どうやら、横は横は崖のようだ。ガードレール無し、の(汗)
踏み外したら終りだ。ひさびさに恐さを感じつつ、じっくりと先に進むと、
小さな明かりが眼下に見えてきた。白熱灯の暖かい明かり・・・アレだな。
あれが「新燃荘」だ。そのまま坂を下りきり、降りられるところまで降りる。
辿り着いたところは、「新燃荘」に正対する位置にあるガレージだった。

ほぅ・・・

駐車場よりもさらに低いところに、温泉はあった。とてつもなく古い作りの
湯治場が、煌々とした白熱電球の光を放っている。ザァザァとざわめき続ける
掛け流し?の湯の音が、すぐ近くから聞こえてくる。その音源付近からは、
うっすらとした湯の煙・・・いや、そんな説明はいいんだ。一言で言えば

すげー温泉臭い!

のである。一帯に漂う、強烈な硫黄の臭気。これは、期待できそうだ!



駐車場で荷物を下ろす段になって、ちょっと困る。照明がない。
トランクから荷物を下ろすにしても、照明がないと何も見えないし・・・
そこで、リュックにつけてきたクリップ型懐中 LED 電灯の存在に気付く。
そうだ。こんな便利なものを持ってきていたんだ・・・光量こそ少ないが
照明一つ無い駐車場では、どんな明かりであってもありがたく感じられる。
なにより、両手が空くから、荷物の積み降ろしが楽々になる。

さてさて。荷物が下ろせたので、さっそく温泉に向かってチェックイン。
遅くなった私を待ってくれていた店番のおっちゃんは、とてもいい人だった。
おっちゃんは、あと1時間ぐらいで、入浴時間が終わることを教えてくれた。
えらいこっちゃ!急いで入浴してしまわないと、なんのために来たのやら!

チェックイン後、部屋に荷物を起き、浴衣に着替えて温泉に突撃。

・・・外見だけでなく、中身もまさに「秘湯」であった。
かなり古くさい作りの湯浴み場が、高度方向を含め、山肌の縦横無尽な位置に
作られている。そして、それらの建物の真ん中付近に、露天風呂があった。
いわば、佐藤明機が描き出す、数十年前の面影を残した超立体的都市構造を
そのまま温泉場にしてしまったような感じ・・・と言えば、雰囲気が近い。

湯船の中には、かなり濃い白色をした湯が待っていた。そして、その湯からは
猛烈な硫黄の香りが。脱衣場にいる時点から、激しく鼻腔が刺激されまくる。

脱衣場には、何枚もの新聞のスクラップが張り付けられていた。それは、
この温泉の長い歴史、そして凄まじい効能を自慢(?)するためのものであった。
皮膚病、etc. に、めっちゃくちゃ効くらしいようなことがかかれている。へぇ。
さらに横に目を転じると、「一回の入浴は 15分まで」という警告文が。
曰く、源泉に含まれる硫黄の量がハンパでは無いようで、長居すると
マジで危険なことになってしまう(中毒?)とのこと・・・

こっ、これだ・・・これでこそ「秘湯」!

これを秘湯と言わずして、いったいどこを秘湯と言おうか。
薄暗い脱衣場の中の説明書きの時点で、既に秘湯フェロモンがムンムンと漂う。
さらに、白熱灯の赤い光が、硫黄の匂いに煙る温泉を薄暗く照らし出す雰囲気。
これが、秘湯フェロモンを1000倍ぐらいに増幅し、爆発的なパワーを生んでいる。
ああ、、、入るまえから、既に頭がクラクラしてくる。って、もう中毒になった? ^_^;

能書きはさておき、とりあえず 30分ほど入ろうとする。風呂場の説明のとおり、
確かに、この温泉はかなりキツい。頑張ってみたが 20分で苦しくなって撤退する(汗)
それでも何か、体の中に溜まっていた悪質な物質が飛んでいったような気がした。
いあ、これはすごいわ・・・また、じっくりと来たい、かもしれない。



その後しばらく、強烈な湯中り状態になり、部屋の中に転がる。
かなり効くなぁ、この温泉。いやマジで、絶対にもう一度来たくなった。

湯中りが収まってきたので、部屋にある唯一の冷却装置"扇風機"の風を浴びつつ、
電波が弱く、映りの悪い TV を付ける。偶然、NHK に合っていたチャンネル。
プロジェクトXが放映されていた。たまたま、名神高速道路建設の話をしていた。
名神建設といえば切っても切れないのが、山科区。名神高速起工の地だからだ。
実際、所々に山科の映像が出ていたりした。懐かしさに涙が滲む。って早いよ。

明日の天候を確認しようかと思ったが、案の定、携帯は圏外。
まぁいいや。晴れだ、たぶん晴れ。雨が降っていても、計画は変わらず。

計画では、明日は5時に霧島を出て素早く南下し、鹿屋を経て佐多岬の先端へ。
九州最南端を一気に目指す計画だ。その後、16時頃までに、志布志へと戻る。
明日のスケジュールをザックリと考え、ノンビリ眠る。


7/16

目覚ましが鳴る1分前の、4時59分にスッパアアアンと起床。
昨日とは違い、今晩はグッスリ眠ることができた。温泉パワーのお陰?

さて。今日こそは晴れていることを期待しつつ、カーテンを開ける。
しかし残念ながら、またもや曇っていた(涙)。3日連続で曇りである。
ただ、窓から見えるガレージのアスファルトは乾いていた。不幸中の幸い。
少なくとも、雨だけは降っていないようだ。まぁ、それなら良いや。

布団を畳み、荷物を片付けて部屋を出る。5時。
出発時刻が早すぎるため、フロントにはさすがに誰もいない。
前日に了解を得ておいたので、鍵を机の上に置き、宿を出る。さらば新燃荘。

・・・といっても、すぐに去ってしまうのは忍びない。
昨日は暗闇の中であったため、まったくチェックできなかった温泉の全貌を
薄い朝の光に照らされたこの状況を利用して、ちょっと調べてみることに。

宿泊施設の向かい側にある温泉への階段を降り、まずは湯の状況を見る。



・・・えっ?

湯が、青白い・・・(汗)

てっきり「白い湯」と思い込んでいたが、そうじゃなかった。
白熱灯の下だったから、本当の色は判らなかったのだ。なんだ、この色は?
温泉の床のタイルの色?・・・いや、違うだろう。底の色が透けて見えるほど
この温泉は浅くないし、透明度が高いわけでもなかったぞ。

ここでふと、阿蘇山に登ったときに見たパンフレットの景色を思い出す。
たしか、晴れた日に撮影された火口湖がデカデカと印刷されていたはずだ。
写真に写っていた火口湖は・・・同じく、青白い色をしていたなぁ(汗)

・・・なるほど!!!ここに至って、ようやっと状況を理解できた。
つまりこの温泉は、それぐらい、硫化水素成分が多く溶け込んでいるんだ。
だから、ハンパじゃないぐらいの効能があるわけだし、危険でもあるわけだ。

・・・というか、うっかり長湯したら、いつ死んでもおかしくない理由が
すごくよく理解できた、という表現のほうが、より適切か ^_^;

(この話は真実かウソかわからないので、あまり信じないように ^_^;)

 


その後、複雑怪奇に周囲を走る配湯パイプなどを撮影してから、温泉を後に。
カプの元に戻り、荷物を積み込んでしっかり暖気。その間に、地図をざっと確認。
まずは、鹿屋まで一気に下る。ルーティングだが、国分経由で海沿いを走るのと
都城市経由で R269 を抜ける手がある。特に根拠はないのだが、海沿いルートは
なんとなく混雑していそうな気がしたので、山越えの R269 ルートを選ぶ。

ルートの大まかなところを決定したので、出発。
まずは、「獣道」を戻り、霧島道路へと出る。「獣道」であるが、昨晩は
真暗で何も見えなかったところを、よくチェックしながら進む。やっぱりそこは、
崖になっていた。しかも、やっぱりガードレール無し(汗)めちゃリスキー ^_^;

その後、R223 に向かって、山を駈け降りていく。霧島であるが、阿蘇とは違い
本州と同じような雰囲気のする山だった。鬱蒼とした木々が生い茂る中を、
くねくねと曲がりながら走り降りていく道路。面白味は無いが、まぁいいや。
なお、雨こそ降っていないとはいえ、昨日と同じように、今日も山腹の道路には
霧がかかっていて、道路がよく見えない部分があった。だが、昨日とは違って、
視野が全体的に明るいので、不安はあまり感じない。でも、慎重に下る。

山を下っていくと、ようやっと、霧島温泉郷の全貌が見えてきた。
昨日、新燃荘に至る登り道が真暗であったのは当然のことで、やはり此方が表側。
ぽつぽつと温泉旅館が存在しており、其処彼処から白い蒸気が吹き出している。
R223 との合流点付近まで下った地点は、ちょっとした町になっており、いかにも
温泉郷であるということが判るようになっていた。これでようやく、納得でけた。
霧島に来るなら、えびのから登ってくるもんじゃない、ということが ^_^;
小林か、もしくは横川から登ってくるのが正解のような気がする。

ウンウン、とうなづきながら、R223 を東向きに曲がり、東に進路を取る。
道はしばらくの間、立派な中央線付きのフラットな道路として、延び続ける。
カーナビの地図には等高線が出てこないから、傾斜はまったく読めないのだが
山頂との位置関係から察するに、傾斜はほとんど0に等しい道のようだ。
山の形状がかなり綺麗なようで、そんな傾斜の道路を山腹に作っていても、
カーブは極めて少ない。かなりのハイペースで、先に向かうことができる。

でも、こういう所は、取締りだけじゃなく、動物の飛び出しが恐い・・・
とか思っていたら、早速見つかった。道端に転がる、タヌキのような物体。
うーん、昨晩のうちに轢かれたようで、へんじがない。しかばねのようだ。

タヌキに気を取られて減速したわけだが、ふっと気づくと、なかなか
いい景色が広がっていることに気づく。タヌキの回りでUターンして、
適当な場所に停車。ちょうど橋桁があって視界が開けていたので、写真を一枚。



雲海に沈む、まほろばの里。神秘的な光景である。ため息が出るねぇ。
本当は、すこし先にある道の駅あたりに停車して、霧島をゆっくりと堪能したいが
今日は、九州最南端の佐多岬まで行かなきゃならないというミッションがある。
残念だがのんびりはしてられない。もう一度来たいな。その時はゆっくりしよう。



少しだけ休憩してから、出発。
そのまま R223 を東へ進むと、県道 31号との分岐に出会う。侠角のY字路で、
左に向かうと R223、右に下っていくと県道 31号。これは、ナビや地図がなくても
判る。何故かというと、地面に「223」とペイントされている側が R223 だから。
すごく判りやすくて、いいアイデアだと思うなぁ>分岐で国道番号をペイント
ここでは、右側の、下に落ちていく道を選択。県道31号を、東へ進む。

それなりに文明化(?)されていた R223 と違い、県道 31号は田舎道だ。
道端の風景は一変。観光地としての形態は終わり、人が住まう田舎の景色となる。
その「枯れ方」は、本土のソレとはまた違う。まず、家に植わっている植物が、
全体的に南国っぽさを帯びている。なんと言えばいいのだろう。ソテツ系?
また、濡れた舗装が少し赤茶けているのは、このあたりの土質なのだろうか。

そんなことを考えつつ、県道31号を東へ東へと走る。まだ6時前だが、
こんな田舎道を通行する車両に、ときどき追い付く。生活パターンは朝シフト?
なお、軽トラを除いて、この付近もまた、住民の走行ペースはそこそこ速い。
だいたい、80 前後で走っている。いやぁ、九州は走りやすいなぁ(笑)

まもなく、県道 42号との接続点にさしかかる。JA の角を右折し、さらに
県道 31号をトレース。西都城駅前まで道なりに進み、駅前交差点を右折。
R10 との交差点に差し掛かるので、ここを右折して R10 を南下する。

R10 には、大型トラックがぼんぼこ走っていた。どうやら、R10 はこの辺りの
メインストリートらしい。って、考えてみれば、福岡近辺を走っていたときに
通った太い道も、R10 だったような気がする。そうか。R10 って、北九州から
南九州まで延々と伸びている道路なんだなぁ。そりゃ確かにメインストリートだ。

妙なことに気づいて、思わず感心。しかし、感心している間もなく、R10 とは
お別れ。大岩田の交差点まで下った時点で右折し、R269 へと分岐。あとは、
この道をずっとトレースしていけば、鹿屋まで一直線・・・である。

R10 ほどではないが、R269 も結構重要な道路のようで、早朝にもかかわらず、
いや、早朝だからかもしれないが、交通量が多い。地図を見たとき、こちらは
たぶんメインストリートたりえない・・・と思っていたのだが、アテが外れた。

交通量が多いとなると、色々なクルマも現われてくる。
例えば・・・R269 に曲がってしばらく走ったところで、妙に速いペースで
後ろにくっついてくるパジェロが居た。先行車が居なかったので、とりあえず
鉄砲玉担当・・・として、追い越させる。その瞬間、

ものすご〜く酒臭い匂いが漂った。

まっ、まさか・・・朝っぱらから、飲酒運転かっ!?(汗)
パジェロの後ろには「酒POWER」の文字は書かれていなかったが、おそらく
十中八九、奴は酒POWER 状態で走っているはずだ。桑原桑原・・・

絶対にそいつに近づかないよう、車間を保ちながらゆっくりと R269 を南下。



その後、結構なペースで走行するカローラに出会ったりしたので、
そのクルマに引っ張ってもらってペースを上げたりしながら、順調に南下。
早めに出てきたことが功を奏したのか、鹿屋の市街地に入った時は、7時20分。

・・・こりゃ、思ったよりも早すぎた(汗)ちょっと時間潰しを考えよう。
って、時間潰しも何も、朝飯を食ってなかったことに気づく。ちょうどイイや、
ここで腹拵えをしようか。などと思い、走りながら食い物屋を探すが・・・
ぱっと目に止まったマクドは、まだ閉まっていた。ちょっと嫌な予感がした。
朝7時過ぎに、マクドが閉まっているような町だ。他の食い物屋が営業している
可能性は、あるのだろうか・・・?いや、ない(反語)。ない、だろうな・・・

食い物屋を探索している途中、鹿屋特攻隊の慰霊碑を見つける。
鹿屋と言えば、旧帝国海軍航空隊と・・・特攻隊基地があったところだ。
自然と、足がそちらの方向へ向かう。慰霊碑の前は、広い公園になっており
その角には駐車場が作られていた。そこにカプを停め、慰霊碑へ向かう。

慰霊碑は、公園の角・・・町を見下ろす高台の上に作られていた。
公園に敷き詰められた青い芝生を湿らせるのに充分な程度の、小雨が降る中
そこに至る長い階段を踏みしめるように登り、碑の前に到着。慰霊碑の前には、
いったい誰が持ってきたのかは判らないが、新しい缶ビールと紙パック酒、
そして生花が供えられていた。どう見ても、ついさっき持ってきたばかり
という感じがする。定期的に、ここを訪れている人がいるのだろう。


・・・神妙な気持ちで参拝。


参拝後、速やかに辞する。いつの間にか、小学校の登下校の時刻になったようで、
慰霊碑の周囲は、日本の未来を担う子供の黄色い声で、賑やかになっていた・・・



さて。その後、しばらく町の中を彷徨いてみるが、飯屋は見つからない。
仕方なし(?)に、ナビの地図で食い物屋を探すと、なんと少し戻ったところに
ジョイフルがあるとのこと。城山公園前だ。ジョイフルは、24h 営業のはず・・・
行ってみると、営業していた(涙)ここで飯を食い、今後の予定を考える。
このペースだと、この町を 10時ぐらいに出るのが、丁度よさげな感じだ。

時計を見ると、8時40分過ぎ。1時間ほど時間があるなぁ。そこで考える。
そういえば、飯屋を探索している時、鹿屋の自衛隊基地の横を通ったのだが
資料館らしき設備を示す看板が立っていたなぁ、ということに気づく。うーん。
1時間ぐらいなら、時間潰しに良さそうな感じだ。行ってみようかな。

というわけで、ちょいと道を引き返し、10分後に自衛隊基地へ突入。
ゲートキーパーの居ない、不用心に開け放たれたゲートをくぐり、先へ進む。
しかし、さすが自衛隊。10m おきぐらいの間隔で、高さ数センチもある障害物が
道路を横切る形で作られていた。なるほど、全開で突っ込んでこれない仕掛けだ。
実際、サスを固めているウチのようなクルマには、相当キツイ。歩くような速度で
ゆっくりと越えるが、やっぱりズンズンやってくる衝撃(涙)

看板の案内どおり、突き当たりを左折。ほどなく、資料館に到着。
誰もいない駐車場にクルマを停め、資料館のほうを見に行くが、営業は9時から。
少し時間があったので、屋外に展示してある空自の機体を観察。ちょっと興奮。
ついでに、機体の隅々を細々と写真撮影して、情報収集。一介のミリタリーオタ、
いや、ミリタリーミーハーに戻りつつ、喜々として短い待ち時間を過ごす。



機体の外側に計器がついているとは、思わなかった。松本零士的? ^_^;

また、どの機体にも同じように、主翼と胴体の付け根に深い皺が入っていることに
気付く。それだけ、主翼取り付け部には大きな力が入ってるってことなんだな。
このように、色々と興味深い事実がわかったり。実に有意義なひとときであった。



10分が過ぎたので、入場。入場料は無料だが、 建物内部の写真撮影は禁止。残念。

入り口で、若い水兵候補生に、受け付けにあった訪問記録への記帳を依頼される。
もちろん、特にやましいこともないので、素直に応じる。私は、本日分の2番目。
1番目でなかったことにも驚いたが、1番目も同じ京都の人だったことにも驚く。
朝から連発で、京都人が2名も来訪。なんか不思議な巡り合わせだぁね。

見学。2F が帝国海軍の歴史と特攻隊の歴史、1F が現在の海自についての説明。
2F の内容は、すごく重かった。海軍の歴史はまだしも、特攻隊の歴史については
あまりにも重く、直視することができなかった。壁一面に掲示された、特攻隊員
908名の方々の顔写真。どれも、いい笑顔の人ばかりだった。・・・黙祷。

小一時間が経過したので、少し重くなった足を引きずりつつ、基地を出発。
しかし不思議なことに、基地を出発したとたん、みるみる力が沸いてきた。
尊い犠牲によって築かれた、平和な今を生きていることを実感するとともに。



ココから先は、佐多岬の先頭まで R269 でまっしぐら。
海沿いをずっと南下し、根占を経由して南に向かう。楽勝(?)な雰囲気。
幸いにも、今までずっとパラつき続けていた雨も、ほぼ収まってくれたようだ。
さすがに、空を埋め尽す分厚い雲こそ残っているものの、我慢できる範囲。

鹿屋の都市部を越えた R269 は、航空基地を過ぎたあたりで急激に過疎化した ^_^;
海岸線に向かう急な下り坂を下ると、目の前に広がる、鹿児島湾の明媚な風景。
おおっ、来たよ来た、ついに来たよ、南の海まで。鹿児島湾よこんにちわ。

そのまま、海沿いに作られた観光ロード(?)R269 をガーッと下る。
視野を、高い山が遮ることもない。静かな漁村を接続する、椰子の並木道。
交通量が少なく・・・というか、誰も走っていないので、超快適&超高速。
あっという間に根占を通過。そこを過ぎてから先の R269 は、もっと快適。
これで、晴れてさえいれば、完璧だったのになぁ・・・ ;_;

最南端の道の駅「根占」を通過する際、幼稚園児の集団が横断歩道を渡ろうと
していたので、止まって待ってやったら「ありがとうー」と大声で言わてしまう。
いや、横断歩道に歩行者が居たら、止まるのが義務なんスけどね ^_^;>運転手
ついでに、「かっこいいクルマー」という黄色い声が聞こえてきた。おう、そうよそうよ、
こういう(?)風の中を飛ぶように走るデザインのクルマこそ、カッコイイクルマなんよ〜?
っていうかスポーツカーというのは、えてして子供にしかカッコよさがわからない
(実年齢だけでなく、精神年齢的に見て)クルマなんだ、と実感。

その後も、いいペースで南下続行。立派な道路は、やがて山岳地帯に入っていく。
しかし相変わらず、2車線もあるしっかりした道路のままだ。なんだろうねぇ。
この、だれも通らないような道を、ここまで立派に作っちまうなんて・・・

やがて期待どおり(?)に、寂れてこそいるが、どこか妙にトロピカルな
不可思議な雰囲気が漂う農村にたどり着き、R269 終了した。



さて。本題はここから。この農村の某交差点を右折したところから、
佐多岬ロードパークが始まる。本土最南端の岬につながる、唯一の有料道路。
通行料金は、1000円。高いな!やはり、とうだいは狭き門なのでつね・・・
ぐっと我慢し、財布から 1000円を取出して支払い、ラッシュイントゥー。

しかし、1000円は決して高くなかった。鹿児島南部の例外性(亜熱帯性)が判る。
椰子の木やらなにやら、植物園でしか見かけないような奇妙な植物がワサワサ。
20年ぐらい前で進化が止まったような雰囲気を漂いながら伸びる、観光道路。



途中にある、海の見える小さな休憩広場にカプを止め、一休み。
噎せ返るような、蒸し暑い空気がモヤッと覆い被さってくる。まさに南国だ。



寂れているのにトロピカルな道路を先へ進んでいくと、やがて
怪しげなトンネルを備える、陰鬱な小駐車場で行き止まりになった。

トンネルの入り口には、謎めいた小屋が設置され、クルマの進入を塞いでいた。
とりあえず、クルマでは進めないようだ。でも、このトンネル以外には、さしたる
構造物も作られていない、この駐車場。真の「岬」は、この先にあるようだ。



一体、なんだろう・・・よく見ると、そのトンネルを塞ぐ小屋は、受付だった。
話を聞けば、そのトンネルを 15分ほど先へと進むと、目指す「岬」があるらしい。
料金は 100円也。興味が湧いてきたので、料金を支払い、先へと進む。

トンネル恐怖症と戦いながら、薄暗いトンネルの中を進む。長さは精々 50m。
すぐにトンネルは終わり、短い草の生い茂った、小さな広場に出る。その先には、
なにやら灯台らしき景色が、はるか遠くのほうに見える。広場と灯台の間には、
濃い緑色をした森が、こんもりと地面を覆い隠すように繁りきっていた。
パッと見たところ、本土ではみかけないような南国植物の森のようだ。

うーん、つまりアレだ。この南国情緒あふれるジャングルを抜ければ、
本土最南端の土を踏みしめることができる・・・っていうことのようだ。



意を決し、ジャングルの中に作られた幅 1m ほどの狭い小道へと入り込む。
その瞬間、地面の上にいた大量の「何か」が、ものすごい勢いで散り散りに逃げ出す。
・・・なっ、何だ!?今、踏み出した私の足元から飛び去っていったものは!?

なにせ南国のジャングルだ。どんな危険な生物がいるやらわかったものではない。
慎重に、きわめて慎重に足を踏み出しつつ、地面の動きに目を凝らせてみる・・・
・・・虫だ。釣りの餌に使うような、フナムシっぽい感じの怪しげな虫。
長さ 4cm ぐらいの巨大なソレが、ものすごい勢いで逃げ回っている。
今までに見たこともない大きさ。栄養多すぎて巨大化しましたーって雰囲気。

こっ、ここは、果たして「日本」と言ってもいいのだろうか(汗)

得体のしれない恐怖感にかられつつ、さらにジャングルの奥地へ進む。
するとジャングルの中に、これまた急に、トロピカルな色合いの神社が現われた。

普通、神社に使われる赤色ってのは、少し黄味がかかった「朱」だと思うのだが、
ここの神社は、むしろわずかにピンク寄りの、鮮烈な赤で屋根が塗られていた。
また、屋根は瓦葺きでなく、ペラ〜ンとした一枚板のような材質で作られていた。

なんだか、とても怪しげな建物のように見える。しかし、説明書きを見ると
どうやらここは、大変に由緒正しい歴史を持つ、すごい神社のようだ。
なんでも、五州(北海道・本州・四国・九州・・・あと1つって、どこ?)だか
八州(全然わからん)全体の守り神様、ってことらしい。説明書き曰く。

おお、それはそれは。説明の中で納得できない部分はあるものの、お参りだ。
諸般の事情により賽銭は省略したが、色々なことを祈っておく。



神社を離れ、どんどん先のほうへと進む。ほどなく深いジャングルを抜け出し、
日の光が当たる場所へと出る。それと同時に視界が開け、本土最南端から見える
「南の海」が見える。残念ながら天候が悪かったため、美しい日の光に照らされた
綺麗な海が見えた・・・というワケにはいかなかったが、それなりに美しかった。

その場所には、「日本本土最端地 四極交流盟約」と書かれた看板が建っていた。
本土最北端・最東端・最西端・最南端の4つにあたる場所の地名が書かれている。
東は「北海道根室市」、西は「長崎県小佐々町」、北は「北海道稚内市」、
そして南は「鹿児島県佐多町」。やっと、1つ目を制覇したところだ ^_^;

残り3つは、いつ頃にどうやって行こうかねぇ?と思案しつつ、横を見ると
これまた超怪しげな雰囲気を激しく漂わせる、展望台のような建物が立っていた。
・・・見るからに「おばけ屋敷」的な風合いの建物。ヤバイよあれは・・・



絶対にヤバイ。ものすごく廃虚風。中がどうなってるかなんて、想像もつかない。
とかいいつつ、勝手に「人類が全滅した後のスラム街」なんて景色を想像する ^_^;

・・・行ってみようかなぁ。でも、行ったら絶対恐いモノを見てしまいそう・・・
まぁとりあえず、恐いモノみたさで行ってみる。建物へと続いているはずの道は
途中でいきなり途切れ、まさに「廃虚と化した、食堂らしき建物」の横を通過する。
かつて、多くの人々がこの食堂を訪れ、思い出を心の中に刻んでいったのか。

落書きと泥汚れで半透明化したガラス越しに見える、乱雑に置かれた机と椅子を
横目で眺めつつ、建物の横の泥濘路をゆっくり通過。相変わらず、虫が走り回る。
いや、ホントに・・・いったいここは、どういう歴史を持っている食堂なのか。



最後の石段を登り、怪しげな建物の入り口に到着すると、

予想外にも「営業中」の張り紙があった。

・・・えっ、何を営業してるん?頭を傾げつつ、中を覗き込むと
中から「いらっしゃい!」の声が。・・・惹かれるように中に行っていくと
一人の、気のよさそうなおばちゃんが居た。少し安心。とともに、変な想像して
すみませんですた(ショボーン)と、心の中でひたすら平謝り。

見ると、そこではジュースなどが売られているようだった。
記念に飲んでいこうかとも思ったが、300円と書かれていたので思わず我慢 ^_^;
その代わりと言ってはなんであるが、展望台の上の階に登る(これは無料)。
ごつごつした岩で構成される港湾を一望できる、すばらしい景色があったが
手すりなどの安全装備が1つもない、薄いガラス張りの展望台には
さすがに本能的な恐怖を隠しきれなかったので、早々に退散してしまった ^_^;

おばちゃんといろいろ喋ったあと、最後に「また来ます」と言って別れたが・・・
・・・やっぱり、また来ちゃったりするのかな、をれ。

用事は終わったので、ジャングルの中の小道を戻り、駐車場へとリターン。
その途中、ごっついブーツを履いた、旅行者ぽい雰囲気のにいちゃんとすれ違う。
道路を走り回る虫をヨロヨロ避けながら歩く私と違い、ブーツのけたたましい音で
虫を蹴散らしながら進む姿は、なかなか頼もしい(?)擦れ違いざまに挨拶。

料金所に戻る。バイクが1台止まっていた。和泉ナンバーの、でっかいバイクだ。
間違いなく、さっきの人のんだろう。私と同じように、フェリーで来たのかな。

駐車場を飛び回る虫と戦いながら荷物整理をしていると、ヒマそうにしていた
ゲートキーパーのおばちゃんに話しかけられた。京都から来てるん?などと。
なんとなくホッとするものを感じたので、ちょっと会話。駐車場から僅かに見える
海の先のほうにある(はずの)種子島の位置を教えてもらったりした。いい人だ。
こういうちょっとしたやり取りってのが、旅行先ではたまらなく楽しいもんだな。



荷物整理を終えたあと、おばちゃんと別れ、ロードパークを舞い戻り、
今後の予定を考える。時刻は、ほぼ 12時。少し早めの進行である。

・・・岬でかなり汗を書いたので、どこかで汗を流したいなぁと思いつく。
地図を見ると、来るときに通過した「根占」に、ちょっとした温泉があるようだ。
早速そこに向かい、入浴。薄墨のような色をした、かなり濃い温泉。成分を見ると
鉄が多く入っているようだ。でも、有馬や観音温泉のように、赤い色ではない。
こういうのもアリなんだな。今までに見たことのないものが多くて、勉強になる。

入浴ついでに、併設されていた食堂で、黒豚入りのカツカレーを食う。
濃厚な味で、なかなか旨かった。これで、一気にパワーを回復する。



一息ついた時点で、13時半。志布志には16時頃には到着しておきたいから、
あとはせいぜい2時間半ってところか。あまり遠出はできないが、どうするか?
少し考える。鹿屋はもういいから、内之浦のほうを回るか・・・R269 を戻る。

その途中、天候が完全に晴れてきた。帰る寸前になって、ようやっとコレか ^_^;
ちょっと期待しつつ、鹿児島湾のほうを見るが、開門岳のある対岸のほうはダメ。
雲が分厚くて、開門岳の美しい姿を眺めることはできなかった。次の機会か ;_;

根占より少し北の住宅地で、R269 から R448 に分岐し、内之浦を目指す。
しかし・・・残時間を考えると、完全に内之浦ルートを回りきるのは難しそう。
町を抜けるところで混雑があったら、一発で終わりだ。後ろ髪を引かれつつも
最も大回りのルートを諦め、吾平町を抜けて肝属川の河口へ抜けるルートを選択。
しかしこれが誤算。高山町あたりを彷徨くおっさんおばはんの、運転の酷いこと。
ノロノロ運転はまだしも、交差点の信号待ちで信号が赤→青に変わった瞬間に、
いきなりハザードを出し、左に寄るでもなくそのまま乗り降りを始めたりする。
・・・おっ、おまいら、回りを見ていないにもほどがありすぎるぞ・・・

閉口しつつ、とりあえず肝属川の河口まで抜ける。R448 の道沿いに停車し
海岸から見える景色を眺めると、そこには謎めいたデカい人工島が浮かんでいた。
なんだろうと思ってよく見ると、石油備蓄基地なんだそうだ。意外とハイテク。

ハイテクといえば、内之浦町にはロケット基地跡が見える PA があるそうだ。
時間を見ると、まだ14時半。まだ1時間半もある。行ってみようか、と考えたが
計器をよく見ると、ガソリンの残量が超絶に少ないことに気付いた。燃料計の針が
Eの目盛のずっと下まで下がってしまっている。ちょっとマズイぐらいの位置だ。
様子を見つつ、R448 を途中までそろそろと進んではみたものの、燃料切れの
恐怖には打ち勝てず。諦めて引き返す。これもまた、次の機会かな・・・



ウロウロした後、再び肝属川の河口に戻ってきたときには、時刻は 15時過ぎ。
志布志はそれほど遠くないので、まだ急ぐ必要はないものの、土産物を買う時間を
考えると、これ以上あちこち走り回れるような余裕もなさそうだ。ってことで、
そろそろ引き上げの準備を進めるため、志布志に向かうことにした。

エコランモードに入りつつ、クルマを進める。R448 は途中までで終わり、
R220 へ接続。そこを北上すると、しばらくして道の駅に行き当たる。
宿泊施設もある。立派な道の駅のようだ。ここで、最終的な土産を買う。
でも、カードが使えなかったので、あんまり多くは買い込めず -_-;

道の駅を出たところで、和泉ナンバーのバイクの後ろに付く。
あれっ・・・よく見ると、佐多岬のジャングルですれちがった人のバイクだ。
ってことはアレか、この人も今日のフェリーで大阪に帰るつもりなのかな・・・
と思って走っていくと案の定、そのバイクは志布志港に向かって曲がっていった。



志布志港。そこに至るまでの景色は「田舎」なのだが、志布志港だけは
多くの工業施設が立ち並ぶ、ちょっとハイテクな感じの港になっていた。
志布志湾付近では、ここだけが工業的に進んだ場所なのだろうか。なんとなく
興味がわいてくる。時間があれば、じっくり回ってみたい地域だな。

南港と違って、こちらのフェリー乗り場はシンプル。行くべき場所はすぐ判る。
迷うことなく、フェリー乗船待ち行列にクルマを止め、書類を持って建物へ。
乗船手続きを行いながら、値段表を見る。まもなく、南港〜志布志航路は
値上げになってしまうようだ。うーん、ちょっと来づらくなったな ^_^;

手続きをしている間に、あっという間に時間が過ぎ、すぐに乗船時刻になった。
燃料の残量が非常に少ないことばかり気になり、九州の大地を離れる瞬間に
何らの感慨を抱く余裕がなかったのは、ちょっとした失敗であった ^_^;



フェリーに乗船後、すぐに部屋をチェック。名門大洋フェリーと同じく、
二等寝台のまくら元にある蛍光灯の下には、コンセントの差し込み口があった。
PC を持ち込んで正解だった。これで、夜の間に色々と作業ができる。

なお、名門大洋フェリーの寝台はベッドメイク済みだったが、ブルーハイウェイ
ラインの寝台は、自分でメイクしないといけない。シーツと毛布が置かれている。
フェリーとしては後者のほうが立派だが、客の扱いは、前者のほうが絶対にいい。

ベッドメイクを終え、とりあえずフェリーの部屋に寝転がる。鼓膜に伝わってくる
振動をチェックするが、排水量が多いのか、それとも船自体が高級なものなのか
行きの船より、振動が少ないような気がする。しかしそれは気のせいのようで、
実質的な振動のパワーはさして変わらず、周波数域が低域にシフトしただけの
ようでもあり。エンジンの振動が、地震で襲い来る低周波の波動のように思える。
意識の中の本能的な感覚の部位に、それなりの不安を感じてしまう^_^;
まぁ、そのうち慣れてしまう程度の強さ、と言えなくもないが。

出航前の、まだ食堂が空いている時間帯のうちに、食事を済ませておく。
メニューは、バイキング形式の料理、および「カレー」。バイキング形式だと
ちょっと高くつくので、ほとんど思案無しにカレーを選択。もしゃもしゃと食う。

食事の後、風がよく通るデッキに上がって離岸の様子を眺めつつ、出航を迎える。
さようなら、素晴らしかった九州・・・またそのうち、もう一度来るよ・・・

なお、出航の際には、スピーカーからは「蛍の光」が流されていた。
行きもそうだったな。全フェリー会社で、共通なのかなぁ?>「蛍の光」



出航の様子を見たのち、船内にもどって、軽く探検。
「さんふらわあ」は、行きのフェリーよりも幾らか豪華な船のようだ。
設備はそれなりだが、客室の数が多い。うっかりすると、迷ってしまいそう。
でも、こういうややこしい構造は好みである。1時間ほど、じっくり楽しむ。

探検を終えたあとは、さっさとベッドに戻り、日記のネタまとめなどに勤む。
その途中、ふっと気付く。行きの航路は瀬戸内海だったため、大きな揺れは
少なかった。しかし帰りの航路は太平洋のため、やっぱり揺れは大きい。
こんな状態で PC の画面を見て、小さな文字を捏ねくり回してるもんだから
それなりに気分が悪くなってくる ^_^; 休憩を入れつつ、作業を進める。

そのうち 21時を過ぎる時間になったため、PC を閉じ、眠りにつく。
目が覚めたら、大阪だ・・・予定外のことが多く、全体的に慌ただしかったが
魂の充電はバッチリ。とても充実した時間を過ごせた、4日間だったなぁ・・・
また、半年後か・・・来年か・・・計画を練り直して、再挑戦したいな・・・

ZZzzz...


7/17

6時前に、ちょっと眠気を残した状態で起床。ベッドの上で、小さく背伸び。
まぁ、大きな揺れはあったものの、快適に眠ることができた。致命的な船酔いは
なかったし、今後の長距離旅行では、うまくフェリーを利用するようにしよう。

手早く荷物をまとめ、デッキに出て、下船までの時間潰し。
下船開始までの時間はたっぷり残っているので、表に出て着岸作業を見学。

門司で見たのと同じように、スラスターで埠頭ぎりぎりまで接岸したのち、
船から爆薬か圧縮空気のようなもので、ロープを打ち出す。打ち出されたロープに
向かって、岸に待機していたおっちゃん4名1組が真っ直ぐ駆け寄り、一斉に
ロープをひっぱり、アンカーに結わえ付ける。船の後ろだけで3本、おそらく
前だけでも3本の、計6本の綱引きだ。けっこうな重労働と思われ。

ロープによって岸と結ばれたのち、最後のシメとして、超微速で接岸。
どこまで岸に近寄るのかと思ったら、岸に備えられた巨大な鋼鉄の板と船腹が衝突
するところまで行くらしい。2つの巨大な物体同士が衝突する瞬間、鈍い衝撃が
走ることを覚悟したが、鋼鉄の板と岸の間に挟まれた、巨大なゴム状の構造物が
ぐにゃりとしなり、全ての衝撃を吸収してしまった。おお!そうだったのか、
あれはゴムだったのか。人類は、あんな巨大なゴムを作ることができるのか。
妙なところで感心してしまい、自らの知識の幅の狭さをさらけ出す ^_^;

岸と船がしっかり固定された時点で、ようやく船内にアナウンスが入り、
大型トラック→徒歩→乗用車の順に下船が開始される。かなり、待ち時間は長い。
乗用車の運転手に呼び出しが入るまでの間、大型トレーラーの下船の様子を
上から眺め、その華麗なるバックのテクニックに感心してみたりする。

十数台程度しか乗船していなかった乗用車が下船を完了したのは、8時。
下船開始は7時半頃からだから、随分と時間がかかることになる。閑散期でも
これなのだから、繁忙期だと、もっともっと時間がかかることだろうな。



さて、下船が完了したので、あとは南港から京都まで帰るだけだ。
帰路は、阪神高速→名神高速のルートで素直に行きたい。2時間ぐらいかな。

その前に、まずはガソリンを給油だ。下船後、地図をめくって GS を探す。
(町中を流して GS を探すには、ちと余裕が無さ過ぎたため)結果、かもめ大橋を
渡ってすぐの交差点を左折したところに、コスモの GS を発見する。ここだ。

早速、かもめ大橋を渡って最初の交差点を左折することを考えつつ、東に進むが
かなり手前から、左折用レーンの左折渋滞が始まっていたようだ。それに気付かず
第二車線を進んで交差点の赤信号で停車した瞬間、固まる。この車線は、直進用?
直進すると、南行きの阪神高速に乗せられてしまう。家とは反対の方角だ ^_^;
左折するためには、一番左の車線に入っておかなければならなかったのだった。

青信号に変わるととともに、平身低頭の姿勢で、左折マークのついた第一車線に
車線変更。そのままダッシュして GS へと逃げ込み、さっさと給油してもらう。
走行距離と平均燃費から考えれば、いつガス欠で停車してもおかしくない状態と
思われたのだが、給油量は 27L ちょいでとどまった。まだ 3L 残っていたのか。

GS を出て、阪神高速に乗る。大阪の不親切なところは、案内看板がショボいこと。
さっきだってそうだ。最初から車線の案内を出していてくれたら、割り込み行為なんて
しなくて済んだのに。今回の阪神高速への入り口もまた、左からの進入か右からの
進入か、ギリギリまでわからなかった。結局、左からだった。寸前で、逃げ込む。
回りにクルマが居なかったらからよかったけど、居たら大変だったよ多分。



しかしともかく、こうやって阪神高速に乗れたから、あとは悩むところは無し。
混雑する阪神高速で車線をちょこまかと変えつつ、まぁ順調に近畿道まで進む。
ここで近畿道に入り、吹田から名神に・・・と考えていたのだが、近畿道寸前の
状況案内看板には、名神高速茨木〜瀬田間の大渋滞が表示されていた(涙)
あれーっ、こんな時に限って・・・でも、降りてみたところでしょうがない。
・・・まぁ、とりあえず、名神に乗って、茨木 I.C. までは行くか。

・・・などと考えつつ東大阪 J.C.T. に突入するが、どこで何を間違えたか
近畿道の南行き車線に合流してしまう(大汗)いっ、いかん、さっさと降りて
反対側に乗らないと。。。しかし、なかなか降りられそうな I.C. が来ない。
その時、付けっぱなしの FM ラジオから流れてきたのは、近畿道八尾料金所での
渋滞の様子。・・・えっ?八尾って、ちょうど今いるところ付近では・・・
と思って、反対車線を見ると、確かに、長蛇の列ができていた(涙)

その時、悪魔は「高速を降りろ!」と言った・・・

そうだ、そうなんだよ・・・大阪を走ると、絶対こうなるんだよ・・・
もう、高速を使って帰るのはあきらめよう・・・

結局、八尾 I.C で高速を降り、妙に混雑する府道2号線を北上。
時間が時間だけに、そのうち渋滞が始まる。こりゃダメくさい。さっさと、
東側を並走する R170 に出てしまおう・・・と考え、右折できる交差点を探すが
なかなか交差点が出てこない。そりゃそうだ。ここいらでは、ほどんとの交差点が
立体交差になっているからだ ^_^; 右車線を走っていても、永遠に右折できない。

それに気付いたのは、随分と北に走ってからの話なのだが、気付いてからも
どうしようもなかった。交差点の案内が、本当に寸前になるまで出てこないため、
どのタイミングで本線を離れ、側道に出ればいいのか全然わからないためだ。
何本もの重要な東西向け道路を逃しつづけたのち、ようやく、阪神高速高架下の
道 R308 を少し北に行きすぎた交差点でUターンを完了。R308 に入り込む。

これで一安心と思ったら、大間違い。阪神高速高架下の道も、大渋滞。
チビチビ〜っとしか進まず、時間を浪費する。なんでこうなるの、と思ったら
至るところにあった大型トラックの路駐が、 原因の1つらしい。ええい、
グラップラーアームがあったら、こいつら全部引っくり返してやるのに(涙)

かなりの時間を消費したのち、なんとか R170 に滑り込むが、ここもまた大渋滞。
なかなか先へ進めない。ダメだこりゃ。全ての考えが、裏目に出てしまった。
もう抜け道はないものかと思い、縋る思いで地図を見ると、R170 のすぐ東側に
もう1本の R170 が並走している。その東には、もう同様の道はない。

賭けだ。適当な交差点を見つけて右折し、狭い路地を抜けて東側の R170 に出る。
しかし・・・ここって、山科の旧奈良街道のような、超狭い道なのね ^_^;
というわけで、この道もまた、特別によく流れるわけでもなし。沈没。

まぁ、もう逃げ道がないだけ、気楽と言えば気楽だ。そのままジッと我慢し、
阪奈道路まで北上したところで、右折。ここで大阪の市街地を離れ、一気に
ペースを上げる目論見だったが、不幸にも、1台前に不審に揺れ動くクルマ、
そしてその1台前にパトカーが居たために、まったくペースを上げられない。
ノロノロとした亀の歩みで、マターリと奈良県へと逃げこむ・・・

結局、信貴スカ入り口付近までタップリと粘り続けたパトは、ここでようやく
何処かへと姿を消す。ああ、やっと解放された。やっと、ペースが上がる。
ほんのちょっとだけではあったが、少し幸せな時間が流れる ^_^;

R168 を左折。ここから R163 に出て、山田川から京奈和でショートカットだ。
しかし、夢は打ち砕かれる。R168 区間は良かったが、R163 がまたもや渋滞。
原因不明・・・と思ったら、どうやら大型トラックが原因のようだった。
道沿いにある現場(?)に出入りするトラックがあまりにも多すぎたようで、
山田側にかなり近づいたある地点を過ぎてから、ようやくスピードが上がる。
まぁ、ド平日だからしょうがないけど・・・もう、勘弁してよ(涙)

這々の態で山田川 I.C にたどり着く。ここから田辺西まで一気に走り抜ける。
さすがに此処までくると、もはや帰宅への我が歩みを邪魔するものは、無し。
田辺西を降りたあとは、いつもの山坂道で、カレー屋までノンストップ走行。

九州の峠道で Vimode の癖がわかってきたので、田辺の山岳路での走行ペースは
充分に高い水準を保つことができる。先ほど迄のストレスを解放する勢いで走る。

山科に戻り、カレー屋で飯を食ったころには、時計の針は 12時を過ぎていた。
・・・おっ、おいおい、南港から山科まで、4時間もかかったことになるのかよ。
大人しく名神の渋滞にハマっていたほうが、早く帰れたような気がしないでもない ^_^;



・・・まぁ、こんな感じで、17日の昼過ぎになって、ようやく旅行が終了。



帰宅後、頑張って走ってくれたカプを、ざっくり水洗い。
雨の中を走り続けたため、「銀色」が「灰色」に思えるぐらいに汚れていた。
実際、水洗いを終えた時点で、落ちた汚れで駐車場の床は真っ黒になっていた ^_^;

洗車後一休みしてから、旅行の間に到着していたARC インタークーラー
装着作業を開始する(船でよく眠ったから、疲労は全然残っていない ^_^;)。

フロントセクションへのパーツ取り付けについては、アンフレ装着のときに
さんざん苦労した経験から、位置だし作業をしっかりやらないといけないことが
わかっている。というわけで、今回もまず最初に、位置だし作業から開始。

邪魔なパーツを全て取り外し、とりあえずインタークーラーをあてがってみる。
・・・やはり、問題があった。インタークーラーの出口側のタンクの下端と
アンフレとの隙間が、1mm も開いていない。こりゃ、間違いなく干渉する(汗)
入口側のタンクとのそれは、5mm ほども開いているのに!

いったい何処が歪んでいるのかはわからないが、とにかく加工は必要らしい。
ヤスリを持ち出し、アンフレを加工したり、インタークーラー取り付け金具を
加工したり。なんとかかんとか、1mm+α程度の微少なクリアランスを確保する。

この作業は、思った以上に時間を食ってしまった。時計の針は 18時過ぎ。
・・・最終確認と最終固定作業は明日にしよう。今日は、これで作業を終了。


7/18

まだ梅雨が開けず、天候が今一つ悪い。でも、屋根があるから作業はできる。
そこそこの時間に起床し、昨日からのインタークーラ装着作業の続き。

結局、昨日の頑張りによって、インタークーラ本体の固定位置出しは大体 OK。
残るは、インタークーラのパイプと干渉する純正エアシュラウドの加工と、
バンパー開口部への防石・防虫ネットの付け直し加工ってところ。

エアシュラウドは、干渉部をデザインナイフなどで少しずつ切り取っていき、
フィッティングを繰り返しつつ加工する。その際、いったい何をボケていたのか
うっかりデザインナイフを滑らせ、左手薬指の表側を 1cm ばかり切ってしまう。
幸いにも、切れ味の良いナイフであったためか、キズが深くても傷口はきれい。
痛みも出血もほとんどない。イケるな。適当に手当てして、作業を続行。

その時点で、エアシュラウドの加工はほぼ終わっていた。難しい作業でもない。
時間がかかったのは、バンパーへのネットの付け直しと、バンパーの修理作業。
考えた結果、ネット(=園芸用のプラスチック製網・植木鉢の底に敷くもの)は
タイラップで固定することにした。3φの穴を 10個所ほどにあけ、網を固定。
そう目立つ場所でもないので、自分的には、これでまったく気にならない。

修理のほうは、今まで幾度となく無意識に実施したダメージテストの成果(?)
(幾度となく、駐車場の停車石とか、縁石とかにブツけまくったせい・・・)
として破損してしまっていた、ボディーへの取り付け部分のちぎれの修理。
純正バンパーの材料・PP は、ほとんどの接着剤が使えない。溶剤も使えない。
別件で破損したバンパーの端切れをちぎって整形し、ハンダごてで溶着しても
いいかな、と思ったが、今回は別の方法。部屋の隅に転がっていたアルミ板材
(1.5mm厚)を適当な形に切り、ちぎれた部分の代わりとしてネジで固定する。
思ったよりも手間はかかったが、それなりに修復できたので、良しとする。



加工が全て完了したので、軽く試走。インタークーラの効果は、体感できるか?
結論から言えば、街乗りレベルの走りでも、充分に体感可能である

一番感じられるのは、低回転トルクの増加。エア溜まりが大きくなったせいか、
エアが冷えるようになったせいか、詳しい理由は判然としない。だが、明らかに
走りだしの NA 領域のときですら、楽にクルマが前に出るように感じられる。
排気量が若干大きくなったような、そんな錯覚すら覚えることができる。
当然、エアコン ON 時におけるドライバビリティーは、かなり向上する。

ほうほう、思ったよりもいい感じ・・・と思いつつ、少し遠くまで走る。
3速までの領域を確認するが、高回転でのブーストは、なぜか 0.03 ほど低下。
これは・・・圧損が増えたというより、吸気が良く冷やされて体積が減った結果、
サージタンクの時点での圧力が下がったものではないかと判断。空気量が同じ
なのだから、ブーストが落ちたところで加速はほぼ変化しない、と考えられる。
インタークーラ装着前と比べても、パワーの落ち込みは全く感じられない。

逆に、パワーの増加感も、それほど大きなものではなかったように思う。
考えてみれば、それもそのはずだ。ブーストは、タービンを出たところの圧力が
0.9kg/cm2になるように制御されているのだから。大きな冷やしモノを投入して
空気密度を上げた結果は、タービン出口のブースト圧力には反映されないのだ。
本来なら、低下した 0.03kg/cm2 分のブーストを上げてやれば良いはず。
そのうち、いろいろと状況を確認しながら、調整していくことにしよう。



装着作業終了後、旅行に出る寸前にファイヤーガムでパテ盛りしておいた
排気温度センサーの外形を、紙ヤスリなどでととのえる。その後、1200℃の小型
バーナーで炙ってみたところ、見事にファイヤーガムが膨張し、スカスカに(汗)
「耐熱温度 1000℃」と書いてあるパテだから、当たり前のことなんだろうけど
まさか、ここまで激しい反応が起きるとは・・・また、パテの盛り直しかぁ ;_;


7/19

いつものように、AZ-1 氏宅に、廃油の処分を頼みに行く。

・・・夏休み直前のせいか、何なのか、京都市内の渋滞がひどい。
当然のように、意地悪な3ナンバー車が出現。車線跨ぎ、幅寄せ、割り込み
シグナルGP、他の車線を走る車両への無意味な威嚇、etc、etc・・・

改めて、自分が京都に戻ってきたことを確認した。むしろ安心する(?)

7/20

休暇もまもなく終りということで、カプのメンテナンス。

油脂類の交換サイクルではないので、各部の点検が主になるわけだが
O/H 直後からヤバゲな雰囲気を漂わせていた、左Fブレーキキャリパーの
ブリードバルブからのフルード漏れ症状が、かなり酷くなってきたことに気づく。
フルードが滴となってキャリパーから垂れ落ち、ホイール内側に小さな池を
作ってしまうところまで進行してしまっている。さすがにマズいので、修理。

漏れかたを見たところ、キャリパーボデー側の問題ではなさそう。フルードは、
ブリードバルブの先端の穴から漏れている。たぶん「当たり」が悪いのだろう。

目処を付けてから、リザーバにサランラップで蓋をし、ブリードバルブを外す。
バルブ先端のテーパー面を見てみると、亜鉛メッキの剥げかたに結構ムラがある。
そのムラをよく観察すると、明らかに密閉できていない部分があることに気づく。
他の部分は、当たり幅の広い狭いはあれ、それなりに密着しているようなのだが
円周の長さ 3mm ほどに、まったく密着した跡のついていない部分がある。

・・・ここだけ凹んでいるのか?と思い、爪の先で凹凸の感触を見てみるが
全く感知できない。一応、ダイヤルゲージも持ち出して調べてみたが、これでも
針はまったく反応しない。ムラのお陰で、かろうじて凹凸がわかる程度だ。
まぁ、その程度でもなきゃ、この程度の漏れでは済まないか・・・

対策として、#1000 の紙ヤスリで鏡面に磨き上げてみるが、これで締めてみても
やはりテーパー面の当たり跡に、僅かな凹みの跡が残る。凹みの跡をよく見ると
その真ん中に、長さ 2mm 程度の、ものすごく細いキズが見える。製造不良。

ならば、このキズが消えるほどに研磨してやれば・・・と思い、番手をそのままに
テーパー面をカンペキに磨き上げる。そのブリードバルブを仮に装着して、
エンジンを始動。ブレーキブースターの力を借りつつ、2分ほど、渾身の力で
ブレーキペダルを踏んでみる。これで漏れがなくなれば・・・と思ったが、

バルブの先端に、オイルの滴ができていた。

・・・ダメだ。いくら修正してみても、このバルブはダメっぽい。
このバルブを使うことを諦め、以前に使っていた古いバルブと交換。
その結果、ものの見事にフルードのリークが止まる。やはり部品不良ぽい。
こんなこともあるんやねぇ。またそのうち、新品部品を注文しておこう。



修理完了後、買い物に出かける。
梅雨の中休みということで、外はかんかん照りのアッチッチ。
・・・それなのに、いつもと違い、パワー感が全く衰えない My カプ。
むしろ、パワーがブリブリ出ているなぁ、と感じられる。恐ろしい・・・
今まで、クソ暑い時期に、こんなことはあり得なかったのだが。

特に、高回転の伸びが気持ちイイ。インタークーラと強化アクチュエーターの
組み合わせによって、高回転側が相当改善されたようだ。ありがたいことだ ;_;



帰宅後、TV でニュースに見入る。梅雨前線が活発化しているようで、九州では
凄まじい雨が降り続き、家屋倒壊や土砂崩れなどが、各地で発生している模様。
つい4日ほど前に通過したばかりの道や土地が・・・ぁぁぁ・・・ ;_;


7/22

非カプ話(1)。

自宅のデスクトップマシンに入れていたSMART Defenderから、
S.M.A.R.T の診断結果に異常が出ている、という報告を受けた。

見てみると、以前から挙動が怪しげだった、Maxtor の HDD の警告だ。
スピンドルモータが停止したり等、人騒がせなイベントを起こしてくれる。
コイツはバックアップ専用ドライブとして利用しているので、今すぐ飛んでも
致命傷にはならないが、転ばぬ先の杖は、何本用意しておいても損はしない。

というわけで、会社帰りにソフマップに立ち寄り、安価に売られていた
seagate 製の 40GB 流体軸受 HDD を購入。システムを移行する。

高価・高性能なドライブじゃないので、性能面では特に感じるところはなかったが
回転音やアクセス音がまるっきり聞こえてこないことに、激しく驚いてしまった。
一瞬「あれっ、回ってないやん。初期不良品掴んだ?」と思ったのは秘密 ^_^;

うーん、ノート PC の HDD も、流体のんにしてみたいなぁ・・・


7/26

非カプ話(2)。

システムトラブルってのは、連発するというかなんというか。

0:50頃、ルーターとして使っていた Lib100 の HDD が、急に

「ム゛ォ゛ーン」

という(?)いかにも回転系がブレました、風な怪音をたてはじめる。
あれっ?と思うまもなく、カコッ、カコッ・・・と激しくシッピング開始。
FreeBSD のコンソール画面は空しく凍り付き、システムは完全にダウン。

連続稼働 373時間の記録を残し、ついに停止。結構長持ちしたんかな・・・
ドライブは IBM DYKA-22160。標準装着品だ。かなり熱くなっていた。



こいつはもうダメか・・・と思いつつ、電源を切ってしばらく冷却。
その後ふたたび電源を投入すると、若干の異音は伴うものの、正常に起動(汗)

どうも、マシンの置き場所が悪かったようで、HDD が高温になりすぎ
一時的な動作異常を引き起こしていただけのようだった。・・・とはいえ、
一度でもおかしな動きをした HDD を、信用するわけにはいかない。即座に
シングルユーザモードに落とし、ディスクの内容を、ネットワーク越しに dump。
以前に拾っておいた、WindowsNT 用のフリー NFS サーバ SOSS が役に立った瞬間。

とりあえず、ルータ機能だけでも、独立させんとなぁ・・・


7/27

さて、パワー上げも完了した、ということで、今日は雁ヶ原にて練習。
同行者は、タケル氏。大学時代からの友人。といっても、氏は走るために
雁ヶ原に来るわけではない。カメラ好きな氏は、購入したばかりのズームレンズの
試運転がしたいという理由で、今回の雁ヶ原行きにノッてくることになった。
こちらとしても、走っている姿を撮影してもらえることは、復習のために
ヒジョーに良い資料を作って貰えることと同義なので、ありがたい話。

本当ならば迎えにいくのがいいのだろうけど、助手席が空いていない身なので
タケル氏は自前のエスティマでの出撃。在住域も離れているので、集合地点は
京都東 I.C. でなく、草津 P.A. で6時過ぎ、ということに相成った。

遅刻しないよう、ほぼぴったりの到着時刻を狙って自宅を出発した私だったが
現着すると、既にタケル氏のモノらしきエスティマが停車していた。話を聞くと、
とっくの前から集合場所に到着し、のんびりと待ってくれていた模様。さすが、
知人の中では最高に几帳面、かつ確実に約束を守る輩である。

てな感じで、集合では特にトラブルも起きず、順調な滑り出しで北向きへ出発。
本日は日曜なれど渋滞はなく、また取締りも見当たらず。直ぐに杉津 P.A へ到着。
杉津 P.A. にて、タケル氏朝飯。私はいつものように朝飯を食ってきたのだが、
店外でボーッと待ってるのもなんなので、一緒に店内へ入る。そういやアレだ、
杉津 P.A. の飯屋に入るのは初めてだ。メニューをザッと見て、目にとまった
「コロッケ」を食う。100円だったか、150円だったか。なかなかうまい。

その後は、ノンストップで福井北 I.C. まで。道中、高速時におけるパワー感を
チェックするが、微妙ながらパワーが上がっている感触はある。それだけに、
少しアクセルを長く踏んでいると、すぐにリミッターに当たってしまって困る ;_;
特に、北陸道はもともとハイペースな傾向(走行車線はいつでも 120 で流れる)
があるので、ここを走る分には、リミッターを解除したいような衝動に駆られる。
でも、そんな速度で走っても、燃費を落としてしまうだけだからなぁ・・・

8時台前半に到着。いつものスタンドで給油。ちょっと燃費が悪いなぁ。
パワー上がってる感じがするってのは、間違いじゃないな>燃費悪化 ^_^;
いつものように、となりのコンビニで昼飯を買って、最終的に出発。

勝山の市街地を抜けるとき、いつにない人だかりが道の脇にできていたのだが
よく見るとそれは、地方選挙?の決起集会みたいな感じだった。のちほど、
雁ヶ原の駐車場にまで選挙カーが乗り込んでくる景色を見るに至って、
地方における選挙活動の傾向を、垣間見ることができたのだった。
(駅前での持論打ち演説がメインじゃない、ってことなのね・・・)



9時過ぎに到着。ちょっと遅くなったから、もう人が一杯いるかなぁと思ったら
なぜか、めちゃ少なかった。下駐車場の回りには数台、上駐車場には0台。
はて。今日の北陸地区は、どこかで公式戦が開催されてるんかな?

まぁいいや。ちょうどいい具合いに、屋根下を確保できた。
早速、荷物を下ろしてタイヤをボロ D98J に交換し、軽く走ってみる。
随分と久しぶりのような気がするから、どうなるかな・・・とか思っていたのだが
さすがにもう、体が最低限の走り方を覚えているようで、サイドターンなどは
苦もなくできる。んでも、やっぱり速いサイドは忘れてしまっているようで、
良い走りは全然できてない。タイヤのコンディションの感触の忘れが特に大きく、
これの勘を掴むまでは、かなり影響されるようだ。まだまだ修行が足りんなぁ。

んで、こういうリスクのほとんどない場所に来て、ケツを振り回しはじめると
脳内の怪しげな場所のスイッチが入り、振り回す練習を最優先にしたくなる ^_^;
そして今日もまた・・・ジムカらしい抑えた走りでなく、どうやったらうまく
滑らかに姿勢を崩せるのか&元に戻せるのか、そういうことを研究しはじめる。



先ほども書いたように、今日は上駐車場付近はほとんど無人、ということで
当然ながら、コースなんて何も設定されていない。全然走ったことのないような
超初心者っぽい人が、パイロンを1個置いて、1回アクセルターンして
3分休み、みたいな、基礎的な練習走行を続けているのみ。

・・・というわけで、私も同様な感じで基礎的な練習をするため
適当な場所に、パイロン3つを三角形状に置く。未だに「苦手!」としている、
定常円旋回の練習。パイロン1本の回りを回るのは出来るんだけど、数が増えると
もうダメ。つまり、フロントとリアを同時に動かすのができてない、ってこと。

・・・当然のように、今回もまだまだうまくできない(涙)。
ケツの流れが速すぎるのか、フロントの動きを作る腕が無さ過ぎるのか。
一定の角度が作れず、とりあえず回ってるだけ。いあ、全然まったく練習不足。
これじゃ、いくらタイムの上がるセコ走りを覚えても、マシンコントロールの腕は
いつまで立っても上がりっこない。まずは、もう一度初心に戻って、
ドリフトコントロールを体で会得する練習をやんないとなぁ。

時折、ブレーキングドリフトも織り混ぜてみるが、リアが跳ねる感触がある。
減衰が足りてないような雰囲気。そりゃ、街乗り設定から変えてないしなぁ ^_^;
でも、ボロタイヤでセッティングを出してもしょうがない。今日の目的とは違う。
今日はわざと、この「やりにくい」状態で走ることにした。




そのうち、だれか親切な人がやってきて、コースを設定して下さった。
折角なので、そのコースを意識しつつ、ケツ振り操作を入れまくって走ってみる。

キャニスターからの燃料吹き出し対策をやってないので、3本程度毎に
インターバルを挟む。それでも、燃料は若干なりとも吹き出しているようだ(涙)
また、その程度のインターバルで走っても、タイヤには相当の負担があるようで
タイヤに水をぶっかけると、リアタイヤからは濛々と湯気が上がってくる ^_^;
また、スリック化した D98J の表面は、いよいよむしれるように摩耗してきた。
さて・・・次に履く練習用タイヤは、どうしようかな・・・



とにかくケツ振りを中心に据えた練習ばっかりやってるうち、昼休みが来る。
とてつもなくいい天候で、その点では実に気分がいい。しかし、運転手にとっては
クソ暑さとの闘い・・・スタミナ限界との闘い、である。内勤の人間には、
灼熱の太陽の元、かつ放熱されない装備下での運動は、正直キツイ;

昼から、設定コースを意識して走る。しかし、もうコンパウンドのないタイヤ。
さすがにFもRもまともにグリップせず、変なところでグリップ限界に達して
いきなり姿勢が崩れることが多くなってきた。空気圧をF1.8kg/cm2
R2.3 の R2.3kg/cm2という極端な設定にしているってこともあるけど ^_^;

しかし、それはさておき、以前に根治させたはずの、左右ターン時の挙動違いが
再び現われてきたのが、気になる。左ターン時にのみ起こるリア飛びはね現象は、
どうにも腑におちない・・・減衰が弱いせいかと思っていたらが、おそらく
それだけで発生している問題じゃあ、ないなぁ。たぶん。

冷静になっていろいろ考えてみると、挙動が急激に狂い出すのは、リアの片足が
浮いている状態(=Gが溜まっている状態)である。左右の挙動違いは、主に
片足が浮き初めてから発生している。・・・相変わらずか>リアの浮き現象
4kg/mm でも、まだ足りないか。どうやったら解消できるんだ?

てなわけで、とりあえず外に突っ込んでいかないように制御するだけで一苦労。
正直、タイム出しの練習にはならんけど、マシンコントロールのいい練習には
なりそうだ。そのまま続行を続ける。



やがて、時計の針は2時30分を過ぎる。そろそろ体力的に限界が近づいたので、
走行を終える。終わり頃に、タイムを意識した走りに切り替え、数本ほど走る。
ちょっとだけ、イイ感じで走れたような気がする(タイムは見てないが)。

撤収しつつ、本日の総括。

インタークーラーだが、吸気を冷すという意味での威力は抜群だった。
走行直後にボンネットを開け、入り口配管と出口配管を触り比べると判るが
入出力の温度差が、ものすごくある。入り口側は2秒と触ってられないが、
出口側は、何秒でも触ってられるぐらいに冷え冷えしている。・・・まぁ、
だからといって、特別にパワーが出ている感じもしないのではあるが(笑)

足回りのほうは相変わらず、リアの浮き or 暴れが抑えられない状態。
(「暴れ」問題は、そもそもの原因を探していけば、「浮き」問題にたどり着きそう)
減衰を締め上げれば、浮き始めたときのおかしな挙動は、多少は抑えられるものの
片側タイヤしか接地してない状態が頻発すれば、トラクションは相当無駄になる。
バネを締め上げるのは最後の手段。なんとかできないものか、頭をひねろう。

ドリフトの腕のほうは・・・もっと練習しよう。全然上達していない ;_;

タケル氏のほうも、目的は達成できた様子。ほとんど放りっぱなしだったので
不親切に過ぎた部分もあり、心配していたのだが。まぁ、よかった、よかった。



3時30分に撤収を完了し、下道で帰宅開始。
道中、汗を流すため、いつもの(?)冠荘に寄る。通り道だし。

通り道にあった R479 の峠。丁度良い機会なので、Vimode の調子を確かめてみる。
残念ながら、狭い峠が主体になると、急激に頼りない感じの残るタイヤになった。
雨天時に感じた、あの高い信頼性は・・・いったい、どこに行ったのか ^_^;

1時間ほどで温泉に到着するが、入り口に掲げられた看板を見て、愕然。
外湯は、18時からしか営業してないとのこと。なんてこった・・・でも入りたい。
タケル氏の許可を得て、温泉施設の奥地にあった怪しげな食事処に入り、
蕎麦なぞ食って時間を過ごす。平べったい蕎麦だった。今庄系(?)

18時になった直後に入浴。硫黄臭さは心地好いが、湯の温度が少し高すぎ ^_^;
まぁ、それでも汗ベッタリ状態より 100倍まし。激しくスッキリする。

温泉を出たあと、R417 から R476 へ曲がり、ハイペースなダウンヒルが楽しめる
県道 201号を抜ける。このルート、道路の幅はかなり広いのに交通量が少なく、
相当、いい道だった。冠荘からの帰りは、こっちルートがベストチョイスか。

R8 を出て、すぐに R365 に入る。こちらもイイ道だが、今庄 I.C. の南までは
市街地が続くため、いかにも田舎らしいノロノロ運転につかまってしまう。
追い越しをかけたところで、100m も先に進まないうちに別の一団がいることだし
まぁいいか、ゆっくりついていこう・・・などとと思いつつ走っていたら、
今庄 I.C. を越えた辺りで、前に詰まっていたクルマがどんどん追い越しを
かけはじめる。そろそろ、ダンゴがほどけてきたようだ。

そのうち、前を覆っていたクルマが全て追い越しを完了し、ついに
”渋滞の中核”が顔を表わした。軽自動車だった。・・・頼むわホンマ。
回りの状況を見ずに、こんなマイウェイな運転やってる奴がいるから
「軽はジャマ」とか、好き勝手に言われるんだって ;_;

その後、見通しの良い直線まで少し待ってから、一気に追い越しをかける。
日が中途半端に落ちる時間帯だけに、周囲は薄明。対向車線には何もいないことを
確認したはずだったが、2速全開で一気に追い越しを完了したのち、
元の車線に戻る前にハイビームを照らすと、あれ?

向こうから、クルマのような形をしたものが迫ってきているような・・・

無灯火のクルマであった。奴は回りが見えるかもしれないが、残念ながら
陽光も街灯も期待できない状況で、ライト無しのクルマを見分けることができる
超視力バツグンの人は、それほど居ないだろう。何やってんだよ、オイオイ・・・

まぁ、こちらは追い越しを完了したことだし、特に問題はないのだけど・・・
とか思いつつ元の車線に戻ろうとした時、後ろのクルマの動きで、ふと気づく。
後続のタケル氏エスティマが、今まさに追い越しを開始しようとしている!
マズイぞ・・・この位置関係じゃあ、接近している対向車は見えないはず!

とりあえず、今できることとして、ハイビームを煌々と照らしながら
車線を戻す。運がよければ、ハイビームに照らされた対向車を見つけられるはず。

しかし、その僅かな願いも空しく、タケル氏は完全に追い越しモードに入る。
車線を移し、重いボディーを加速させはじめた。ヤバイ、ヤバイって!


・・・もう、なす術がない。速度を維持しつつ、
右サイドミラーの中で進んでいく状況を見守るのみ・・・

やがて、対向車が相当近づいた時点で、ようやくタケル氏も気づいたようで
全力で回避行動に移る。どちらが踏んでいるフルブレーキなのかわからないが、
2台前に居る私にも聞こえてくる、甲高いスキール音。じれったいぐらいに
変わらない、後続車同士の位置関係。止まれ、止まれ、止まれ、止まれ!

やがて、くるおしく身をよじるようにして、なんとか元の車線に戻るタケル氏。
正確無比な魚雷のように、まっすぐ突っ込んでいく対向車。間にあうか!


・・・対向車魚雷が突っ込んでいったとき、映像的には衝突音を覚悟したが
いつまで経っても、音は聞こえてこない。また、相互に停車した様子もない。
回避行動は完了したのか?タケル氏は、助かったのか?・・・

その後の赤信号停車の際、慌てて後続のタケル車の様子を見に行くが、
大丈夫なようだった。安心。ガクゥと力が抜ける -_-;


その後、力が抜けた勢い(?)に任せ、一気に栃の木峠と椿坂峠を越える。
柳ヶ瀬 TN 合流地点にて一旦休止し、今後の帰路について確認。高速に乗って
素早く帰るのなら、ここから高速に乗るしかない。どうするよ?と聞くと、
この先もずっと下道で ok とのこと。んでは下道で Go。

帰路は山岳路が多かったせいか、燃料が少しヤバイ気味。
ココから先はエコランモードに入って、ひたすら大人し〜く走行する。



木之本から R303 に入り、R161 を目指している途中のこと。
奥琵琶湖 PW につながる道への信号待ちで、警官と見間違えんばかりの
怪しげな(?)交通整理員が立っていた。いつもは、誰もいない場所だ。
なんやろ?と思ってそちらを見ると、明るい火球が視界に飛込んできた。

ああっ、花火やん!

しかも、すごく大きく見える。こりゃ、かなりの至近弾である。
ペースを落として走りながら、クルマを停められそうなところを探す。
しかし、残念ながらそんないい場所は見当たらない(そりゃそうか)。
悔しさを抱えつつ、その場を後にする。見たかった・・・

その後は特にイベントともなく。R161 を順当に下り、22時半に帰宅。
荷物を下ろし、後始末して直ぐに眠る。



なお、ルータ機の HDD だが・・・冷やしたら、完全復活してしまった。
どうしよう。こうなってしまったら、HDD を買い直すのもなぁ ^_^;


7/28

適当な時間に起き出し、洗車&ワックス掛け。露天じゃないと、
走りにいった時以外は全然汚れない。屋根の威力を再確認できる一瞬。

その後、車内を清掃し、ガソリンを入れにいく。
残った時間で、惰眠を貪る -_-



つかれた・・・