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Cappuccino 日記(2004/9)

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9/4

さて、今日から10日間の夏期休暇(メーカーなので長いのだ)である・・・
が・・・いきなり、クルマに乗っている最中にクラッチが滑りだし、前に進めなく
なる夢を見た。金縛りにあっている夢と似たような感じ。何の暗示なのか不明だが
とにかく、この夢を見たというだけで、精神的にかなり疲労した。幸先が悪い。



なんだかイヤーな気分をひきずりつつも、2ヶ月間のブランクで鈍りきった感覚を
たたき直すため、軽くジムカーナ走行をやって体を慣らす目的で、雁ヶ原へと向かう。
といっても遊びではないので、助手席には 540GS を満載し、AD07 を履いている。

朝の時点での天候は、曇り。果たして、雁ヶ原の天候はどうなるか。6時に京都を
出発し、今庄 I.C. で降りて下道を走って、9時着。これだと高速代は \3k を切る。
今度、朝方の湖西道路〜R161〜国境峠〜敦賀ルートの走行を試してみたいところ。

適当な場所にクルマを置き、荷物を降ろして走行準備をしつつ、状況を確認する。
今日は土曜日だというのに、来ている人は凄く少ない。なんでだろう。まぁ、
人が少ないほうが、練習が自由にやりやすくて良いのだけれどね。

というわけで、履いてきた AD07 のまま、いろいろと試しつつ走ってみることに。

まず感じたことは、2ヶ月のブランクを挟んでいたにもかかわらず、それほどの
技術の低下は見られなかったこと。ある程度のレベルまでは、体が覚えている。
これは、一年前には考えられなかったことだ。ようやく、ある程度までの感覚を
「体が覚えた」状態になった、ってことだろう。これは非常に好ましいことだ。
とはいえ、細かいところはやっぱり忘れているので、その辺はちゃんと補完。

ざっくり走って「うん、悪くない」と思ったところで、参加者を改めて見渡す。
そこには、名阪のミドル戦で見かける、黒インテな人@前田さんのライバル?が
来られていた。・・・って、実はあまり確信がない。ナンバーなどを覚えていない
ため、本当に当人なのかどうか確認しようがない。もし違ったら恥ずかしいし、
そもそもあちらは私のことを知らないだろうから、声をかけたりはしないことに。



他には、知人の参加は誰一人として無し。なんつーか、そういう日も珍しい。
休息時間を挟みつつ、一人寂しく(かっこ良く言えば、ストイックに)走る。

やがて、11時頃になる。なんだか非常に疲れたということもあって、今日はもう
早引けしようかな・・・と思い始めたころに、いい音をさせた白インテが到着。
颯爽と(?)前田さんが降りてこられた。な、なんてナイスなタイミングだろう。



というわけで帰投はとりやめ、引き続き、のたうって走る。そんな姿を見るに
見かねたのか、前田さんから、いろいろとアドバイスなどを頂いた。実にすっきりと、
諸般の問題が解決。なんというかな、やっぱり良い指導者がいると、上達も早い。
んが、その人の走り方のデッドコピーで終わってしまう危険性もありそうなので、
諸刃の剣とも言える。「学びて思わざれば・・・」の諺の意味を深くかみしめる。



アドバイスの1つを実現するため、サイドターンのターン中心位置を変えてみる。
これがわりといい感じになってきたので、15時半ぐらいまで頑張って走ってみるが
果たして、それまで2本に1本の割合で入れていた15分程度の休憩を入れずに
連発で走り続けたのが悪かったのか、どうなのか。その日、数十回目のサイド
ターンを行うため、1速アクセル全開からスロットルを戻し、サイドを引く。
そこから立ち上がるために、アクセルを開けていく・・・と、

聞き鳴れない「キュイーン!」という甲高い音が、聞こえてきた。

スロットル開度、および回転数となんらかの関係をもっているような音調だ。

・・・うん?なんだ、この音は!?これは、明らかにおかしいっぽいよ!
直感的にヤバいと感じたので、走行を中断し、コースを出てボンネット内を点検。



とりあえず、アイドリング時には何の異音も聞こえない。しかし、アクセルを
軽く扇ってみると、回転数、およびブーストと同調して「キュイーン!」という
音が聞こえてくる。真っ先に浮かんだのは、吸気系の配管の割れか裂けであるが
ざっと見たところ、そんな跡は見当たらない。あれっ?何度か空ぶかししてみて、
音源を探す。・・・どうやら、エアクリーナー付近から聞こえているようだ。

はて・・・いや、まさか・・・悪い予感が浮かぶが、心の中で打ち消す。

走行を中断した私の姿をみた前田さんが、走行終了後にこちらにやって来られた。
音を聞いてもらう。エアクリーナーを外し、音の出所を探るように指示される。
ガッテン。エアクリーナーと吸気配管の接続点を外す。すると、そこから

小さな、アルミっぽい色の欠片が出てきた。

ハンドニブラーで切ったアルミの欠片みたいな大きさと形状。あれ?砂ならば
まだしも、なんでエアクリーナーの後ろから、こんな欠片が出てくるんだ・・・?

頭を捻りつつ、前田さんに渡す。それを見た前田さん。ニヤリとしてから一言。

「タービン変えましょう」

・・・
・・・
・・・



(゚д゚) ポカーン



頭の中が、10秒ほど真っ白になる。

104000km の旅を経て、ついにタービンが逝ってしまったらしい・・・



うあ〜!(叫)

サービスマニュアルの範囲内で使ってきたというのに、
ダメだったか〜!スポーツ走行ユースには耐えられなんだか〜!



というわけで、今日の雁ヶ原でのジムカーナ練習は、ここで強制終了。

状況を確認。排気管から煙を吐いているわけでもなければ、アイドリングから
異音を発しているわけでもない。とりあえず、大人し〜く走れば、自走可能ぽい。
福井〜京都ルートでは山越え区間が3個所あるが、それらさえなんとかすれば、
所要時間はさておき、自宅まで帰ることは不可能ではないだろう、と判断。

また、壊れたタービンの代替品だが、超幸いなことに、前田さんが(何故か)
カプチーノ純正らしいタービンの在庫をお持ちで、かつ余らせておられる状態。
しかもそれを譲ってくださると仰ってくださった。慈悲にあふれた後光が眩しい。
ってかアンタ、ひょっとしてウルトラマンゾフィー!?@なぜか凛口調とか一瞬思った。
さておき、他に手段を持たない私は、それをありがたく頂戴することにした。

そのためには、まずは京都まで帰らねばならない。京都に帰りさえすれば、
EP82 に乗り換え、前田邸へ安全に移動してタービンを頂くことができる。
そうすれば、水曜日に予定していた次の練習会にも、参加することができる。

・・・答えは得た。大丈夫だよカプチーノ。
オレも、これから頑張(って運転して、帰)るから。


・・・まぁ、アーチャーというよりは、アチャーって気分なんだけどナー



帰り道であるが、前田さんの DC2 が後ろをついてきて下さることになった。
もし途中で何か発生しても、なんともならないという事態だけは回避できる。
・・・これほど、人の情けというものをありがたく思ったこともない。

片付けを終え、17時20分で閉鎖寸前の雁ヶ原から、ノロノロした加速で出発。
うあ〜っ、なんだこのかったるい加速は! 660cc NA だと、こんなもんか(汗)

帰宅前に、まずは「水芭蕉」にて軽く風呂に入り、汗を流して頭を冷やす。
うーん、それにしても、なんというタイミングでタービンが飛んでくれたことか。
シーズンオフになってから飛んでくれたらならば、「うーん、しょうがないから
タービンをアップグレードしようか。おや、こんなところに冬のボーナスが。」
とか、そんなことも(涙目で)言えたろうに。シーズンが完了してないこの状況
では、まだ「ついでに、パワーの出るタービンに変える」という選択肢が出ない;
何故かというと、仕様を大幅に変えるには、時期的に中途半端だから、である。

ササッと入浴後、R416 を西進。途中にあるココイチで、夕飯となるカレーを食う。
なんというか、辛いものを食うと精神的に回復するので、これは実に有難かった。

気合いを入れ直し、いよいよ京都に向けて出発。ここに至るまでの平坦道で、
加速方法を色々と試してみた。とりあえず判ったのは、エンジンの回転を上げては
いけない、ようだ。1速、2速にて0ブースト以下を維持しつつ加速しているときには
ヤバゲな音を立てるタービンも、もっと高い速度で4速、5速まで上げてやると、
同じ程度のブーストになるまでアクセルを踏んでも、ほとんど唸らない。
その差は一体何かというと、つまりエンジンの回転数の差であった。

というわけで、帰路はなるべく、4速、5速で低い回転を維持しつつ、かつ
0ブースト以下で走りきれるような、高低差の少ないルートを選びたいところ。
そんなことを考えつつ R416 を福井北 I.C. まで戻り、高速をパスして R8 へ。

高速道路をパスしたのは、北陸道の登りはけっこうキツいので、80km/h 程度、
かつ0ブースト以下を維持して登りきることは大変だろうということと、万が一
エンジンにトラブルが起きた場合、多くの人たちに迷惑をかけてしまうことになる
ということだ、明石海峡大橋にて、タービンにトラブルを起こし、それが原因で
大量の白煙を吐いて他車の視野を奪い、多重衝突事故を発生させた大型
トラックがいた・・・という事件は、記憶からそれほど遠い話ではない。



R8 をノロノロとした加速で南下しつつ、山越えルートの選定を脳内ではじめる。
北陸は、全体的にのんびり走る人が多い。なので、ゆっくり走ってもわりと安心。

さて。山越えは、3ヶ所、と書いた。それは、武生〜敦賀間、敦賀〜奥琵琶湖間、
そして、坂本〜山科間だ。坂本〜山科間は、R161 西大津バイパスで難なく越える
ことが可能だ。あの区間の傾斜は、充分に緩い。また、敦賀〜奥琵琶湖間だが、
これは、傾斜のきつい国境峠越えしか存在しない。ひょっとしたら R8 のほうが
緩いかもしれないが、あちらはほとんど通らないので、状況がわからない。

というわけで、2ヶ所の山越えルートは決まった。残るは、武生〜敦賀間だ。
これは4つのルートがある。R8、R365、R476、そして県道 207だ。それぞれの
傾斜を考える。標高の高い栃の木峠を越える R365 ルートは、論外だ。また、
R8 も結構傾斜が強い。交通量も多く、こちらを今の状態で越えるのは避けたい。
となると、選択肢は R476 と県道 207。どちらがベストか?と問われれば、傾斜が
より緩いのは県道 207だ。なにしろ元々、蒸気機関車が走るために作られた道だ。
トラブルが発生したら連絡を呼ぶに呼べないという問題はあるものの、現在の
エンジンからの反応を考えると、いきなりトラブルが拡大して止まる、
なんていうことも、たぶん無さそう・・・と、信じたい。



よし、ルートは決まった。まずは、R8 を無事に南下して、R365 に入るぞ。

雁ヶ原では軽く雨が降った程度だったが、福井全体で見れば、それなりの雨雲が
かかっていたらしい。鯖江付近まで南下したとき、大雨に遭遇した。路面は完全に
濡れ上がり、車線が見えないほどにテカテカになる。うわ、車線がわからん・・・
しかも、エアコンをつけないと、狭い室内はあっというまに曇ってきてしまう。
かといって、エアコンをつけると、0ブーストで走るのは著しく困難・・・

うぁ〜!これが逆境か!

しかし、こんなことでは、私は沈まん!エアコンは使う!そして、ブーストは上げん!
今までに溜め込んできた幸運を使い果たす勢いで、エアコンをこまめに操作しつつ
タービンから唸り音が上がらない軽負荷走行範囲を慎重に選択し、走っていく。
交通の流れが遅いお陰で、それほど迷惑にはなっていないのは不幸中の幸い。

結局、幾度もの雨に祟られつつも、なんとか武生まで南下。R8 を下りながら、
県道 207 で山を越えることを最終的に結論。R8 から R365 に曲がり、南下。
南条を過ぎるあたりから、傾斜はすこしずつ始まる。まだまだ緩い傾斜なのだが
やはり、エンジンの負荷は R8 走行時よりもぐっと上がっている。この傾斜で
これだと、やはり R8 で山越えするのは、相当きつかったことだろう。

湯尾を過ぎ、今庄に到達。ここで、県道 207へと分岐。汽車が登れる程度の傾斜
であっても、今のエンジンでは 80 ぐらいを維持するのが精々といった感じ。
タービンは、少しばかり悲痛な音を立てている。頑張れ、負けるな、頑張れ。

いくつかの集落を過ぎ、大桐の先の暗闇に到達。ライトが消えれば、漆黒の闇。
どんな鈍感な人間でも、ここで E/G がトラブルを起こすと致命傷だと理解できる。
トラブルを呼び込まないよう、ブースト計を睨みつつ、アクセルを微妙に調整。
やりすごせない場所で対向車が来ないのが、不幸中の幸いである。

やがて、県道 207 の最高標高点・中山トンネルが近づく。なぜか、緊張感が走る。
なんで、こんなトラブルを抱え込んでいるときに、この嫌なトンネルを抜けねば
ならんのだ・・・トンネル恐怖症が、再び微妙に鎌首をもたげる。くそっ!

ええい、ままよ!対向が来ていないことを確認したのち、速度を落とさずに
トンネルに突入。幸い、出口は真暗だから、恐怖心は呼び起こされなかった。
その代わり、トンネルの中には、少し濃い霧がかかっていた。トンネルの中だけ。
目視可能な距離が短くなる。なので、速度を上げられず。減速せざるを得ない。
抜けるのに時間がかかる。あうー。今日はとんでもなく不幸な日ですか?(涙)

中山トンネルを抜けたのちも、その後にいくつも存在するトンネルの全てに
ついて、深い霧がかかっていた。こんなに霧がかかっては、対向車が来ているか
どうか、判別することが非常に難しい。そういう意味では、今日は運が良かった。
信号のあるトンネル以外で、対向車がやってくることは無かった。ふぅ・・・



トラブルが起きることもなく、なんとか敦賀に降り立つ。R476 を直進して、R8 の
高架を過ぎてすぐのところにあるローソンに立寄り、トイレ&飲み物補充&休憩。
この時点で、タービンからの異音パターンには変化なし。悪化は起きてない模様。
そんな感じで、トンネル恐怖症の人間にとっては極度の緊張を強いられたのだが、
やはり傾斜は緩く、タービンへの負担を最小限に押えられたかと思われる>県道207

その後、気比神宮前を通過し、角の交差点で R8 に戻る。全然知らなかったのだが
気比神宮前では、祭が開催されていた。道路沿いには、無数の露天・・・そして
カップルっつーかアベックっつーか、つがいが多数座り込んでいた。なんか、
片肺飛行のクルマを必死に走らせている自分が、ひどく惨めに思えてきた。
いや、そんなことは今更か。そういうのも全部込みで、この趣味やってんだ。

交差点を左折。R8 の坂を登り、R27 との交差点に到達。ここから、次の峠越えだ。
R161 国境峠を越える登りだ。ここを越えれば、今回の帰還の旅の半分は終わりだ。
気合い入れて越えよう。っていうか越えてくださいおながいします>クルマ様



疋田で R161 に別れ、そこそこのペースを維持したまま R161 を登っていく。
まぁ、最初のうちはいいが、傾斜がきつくなってきてからが大変。ブースト計が
0 ぴったりを指し、タービンが大きい悲鳴を上げている状態まで頑張ってみても
50km/h すら維持できない。うわぁ・・・やばい、やばいよ。壊れるなよ〜。
「ピュイ〜」という、ギルの悪魔の笛のようなタービンの風切り音が響く。
恐怖回路は作動しっぱなし。頼む〜、あと少しだから、壊れるなよ〜。

・・・なんとか、国境峠を登りきる。国境スキー上が見えてきた。ここまで来れば
あとはマキノまで、坂を転がり降りるだけだ。ふぅ。これでたぶん、大津までは
まず、ノントラブルでイケることだろう。マリア様のお導きに感謝します。

マキノの後はしばらく、平坦地が続く。そこから先も気を緩めず、0ブーストを
維持しつつ、R161 を南下。高島郡まではノンストップ。加速はできないが、
速度維持はなんとかできる。だが、高島郡では信号の嵐。青信号でのスタート
ダッシュのたびに、激しく唸るタービン。だが、直前に重量級のトラックが居れば
そのもったりした加速に合わせればいいため、ずいぶんと楽になる。タービンも
ほとんど仕事をせずに済む。あぁ、これほどまでにトラックの存在に対して
感謝の心を持てたのは、いったいいつ以来だろうか?

白髭神社前で、R161 はしばらく2車線になる。ここで、後続が追い越しをかけて
くるか・・・と思いきや、1台ぐらいしか前にいく車輛はいなかった。珍しいな。
普段なら、こんな遅い速度で走っていたら、ここで抜いていくクルマが大量に
出てくるのだが。やっぱアレか。本気仕様っぽい DC2 がゆっくり走ってるのに
それを追い越して前に行くような勇気のある(=速度取締りを警戒しない)奴ぁ
そんなに居ないか。やっぱり、押し出しの効く普通車ってのは良いもんだね。

小松のオービスを過ぎ、R161 は志賀へ。ここから市街地に入るので、信号が
増える。が、幸いにも信号ストップはほとんどなし。タービンへの負担は増えず。
堅田を過ぎ、坂本までほとんどペースは落ちず。いい感じだ。もうちょっとだ。
坂本から西大津バイパスへ入る。長坂トンネルまでは登り傾斜が幾つも来るが、
なんとか、走るシケインにならない程度の速度低下で乗りきる。・・・そして、
長坂トンネルを越えれば、ようやく山科。翼よ!あれが、"からふね屋"の灯だ!

(↑R1 と新幹線が並走する区間にある"からふね屋"の看板は、新幹線に乗って
東京から帰ってくるとき、京都に戻ってきたことを知らせてくれるモニュメント)




そんなこんなで R161 を乗り切り、なんとか、11時半ごろには自宅に到着。
なんだかんだいいつつ、すぐ後ろに前田さんが居てくださったからこそ、ここまで
多少の不安要素があっても乗りきれたともいえる。いくら感謝しても足りないぐらい m(_ _)m

ここで車庫にカプを収め、エンジンを止める。待ってろよ。きっと、元気に
走り回れるように、直してやるからな。EP82 に乗り換え、エンジンを始動。
7万km 走行の 4E-FE は、まったく元気に始動。こいつの信頼性は、素晴らしい。

そこからは、前田さんと前後を交代。DC2 に先導され、名神を経由して前田邸へ。
小一時間ほどで辿り着き、そこでタービンを受け取る。使用距離不明、長期在庫の
中古品とはいえ、出入口にはしっかりと蓋がされており、全く問題はなさそう。
タービンの軸にも、ガタつきはない。これで、あと 10年は戦える。。。

タービンを後部座席の一番偉い座席(?)に座らせ、前田邸を後にする。
12時過ぎで、街は静まり返っていた。折角なので、街の中心部付近を通過して
高速に乗る。なんというか、街はすごい都会だった。プ、プロトカルチャー・・・

というわけで、いろいろと感心しつつ、高速道路に乗る。4E-FE をブン回し、
1時半頃にようやく帰宅。いろいろ後始末してから、一気に眠る・・・


9/5

・・・9時頃に起床。なんだか、体が重い。一日中、眠っていたい。
でも、修理作業しないわけにもいかない。キャシャーンがやらねば、誰がやる。



飯を食ってポーッとする。養分が体に行き渡るに従って、ようやくエンジンが掛かる。
10時頃から作業開始。猛烈に暑いので、15分作業して 5分休むようなペース。
まず、バッテリーを外し、エアクリーナーを外し、タービンアウトレットを外す。
ここまでは、見えているボルトをポロポロと外していくだけなので、簡単だ。

続いて、タービンの羽根を先に確認しようと考え、インテークパイプを外す。
30cm ぐらいのエクステンションの先に 10mm のソケットを付け、前から挿し込むと
インテークパイプとタービンを結合するボルト2本のうち、奥のボルトは簡単に緩められる。
問題は、手前のボルト。すぐそこに見えているけれど、周囲の構造物(エアコンの
コンプレッサー)が邪魔をして、工具を真っ直ぐさし込むことができない。

・・・結局、斜めからだとなんとか挿し込むことができるので、ソケットを叩き込んで
気合い一発。手前側のボルトを強引に外す。頭をナメずに済んだのは幸いだった。
でも、緩めるほうはさておき、締めるほうは気合い一発じゃ無理だ。どうしよう。
この狭い空間でも振り回せるような、小型のソケットレンチが必要だな・・・



ここでちょっと時間を食ってしまったが、11時にはコンプレッサーを確認する。



・・・うーん。8枚の羽根のうち、4枚は半分以上が吹き飛び、3枚は曲がっている。
無傷なのは1枚だけ。ズタボロだなぁ。なんでこんなことになったんだろう(哀)



ともかく、これで原因はタービンであることはハッキリした。交換が、唯一の
修理方法。さて、そこまで判ったのだから、さっさとタービンを外してしまおう。

まず、アウトレットパイプに付いている O2 センサーを外す。固着はなかった。
その穴をテープで塞いでから、アウトレットパイプを覆う遮熱板を外す。これは、
上から見える 10mm と 14mm のボルト2本を外せばフリーになる(正確に言えば、
10mm 2本と 14mm 1本。だが、10mm のうち1本は、以前この辺を触ったときに
折れてしまったので)。上のほうにある 10mm のボルトは、苦もなく外れる。が、
下のほうにある 14mm のボルトは錆が酷くて、簡単には緩んでくれる様子はない。

WD-40 まみれにして、しばらく放置。その間に、タービンとアウトレットを繋ぐ
4本のボルトのうち、現時点で見えている2本のボルトを緩める。こちらのほうも
かなり硬かったが、WD-40 を吹いて少し放置してからストレートロングメガネで
捻ってやると、パキン!という硬質な音とともに緩んだ。ネジ山の飛びは無し。
組み付け時に塗った WAKO'S のスレッドコンパウンドが効いている、のかな?

相当放置しておいた、例の 14mm のボルト。結局、手持ちの中で一番長いスピンナ
ハンドル(1/2 sq)の先に装着した 1/2sq のソケットを噛ませ、気合い全開一発で
緩める。結局アレだ。排気系のボルト対策は、浸透性潤滑剤と気合いが全てだ。

このボルトが緩むと、遮熱板が外れる。そうなると、タービンとアウトレットを
繋ぐ残り2本のボルトにアクセスが可能になる。こちらも WD-40 を吹いてから、
ストレートロングメガネ、およびソケットをつけたスピンナーハンドル(最奥の
ボルトだけは、位置が悪くてストレートメガネを使えないので)で緩める。



あとは、エキマニとタービンを固定する3本のボルトを外すだけ。3本のボルトを
均等に緩めながら外してやると、タービンはほぼ完全にフリーになる。ここで、
頭のいい人は知恵の輪を解いてタービンを抜き取るのだろうが、「車輛整備は
正面突破が基本」を座右の銘とする私としては、エキマニを外す手法を取る。

エキマニを外すためには、2本のボルトと2つのナットを外す。2つのナットは
マニの両端にあるため、何も問題はない。問題は、内側2つのキャップボルト。
ここは、工具を入れるスペースがほとんどない。それゆえ、角度をつけた状態で
キャップボルトを回せるボールポイントタイプのヘキサゴンレンチが必需品。


無事に全てのボルトとナットは外れ、エキマニはフリーに。パクッと取り外す。
マニの熔接跡を点検するが、腐食・割れの類は一切なし。焼け色になった以外は
まったく新品同様の状態を保っていた。さすが、高いだけのことはあった・・・
ただし、ガスケットを2枚挟んでヘッドに固定していたのには問題があったようで
ヘッドとマニの合わせ目に二ヶ所ほど、排気漏れの跡(黒い煤の跡)があった。
っていうか、2枚のうち1枚は、古いガスケットを再利用していたからかな。

エキマニが降りれば、タービンは簡単に降りる。あとは、オイルラインのボルトを
外すだけ。今回、潤滑不足などでターボが破損したのではない、ということから、
オイルラインとバンジョーボルトは、現在装着されているものを再利用する。
取り外したボルトは即座にキムワイプで包み、オイルラインのバンジョーは
汚れを付けないように注意しつつ、養生テープを貼って保護しておく。

最後に、オイルドレーンホースのクランプを外し、ターボからホースを引き抜いて
ターボを引っ張り出す。空間は充分に確保されており、何とも干渉せずに降りてきた。
ここで苦労するのかな?と思っていただけに、なんというか、拍子抜けだった;



この時点で、時刻は 12時半。ボンネットを軽く閉め、バンジョーボルト、および
取り外したタービンを持って部屋の中へ。取りつけるタービンの準備を行なう。

まず、降ろしたタービンから、吸気系パイプとの間のガスケットを取り外す。
長年の使用によってタービンのフランジに張り付いているので、カッターナイフで
丁寧に剥す。剥したら、表裏を丁寧に脱脂し、再利用に備える。さらに、オイル
ドレーンパイプ、および水回りの配管を外す。水回り配管のほうは、7T ボルトが
使ってあるにも関わらず、スパナで簡単に緩む程度のトルクで締めてあった。
理由はよくわからないが、それが規定トルクなのだろう。手で覚えておく。
ついでに、水回り側のガスケットも丁寧に剥し、カスを削って脱脂しておく。

続いて、交換するタービンのほうも、水回りの配管とドレーンパイプを外す。
ドレーンパイプ側のガスケットは奇麗に外れたので、ここはこれを再利用する。
ガスケットと合わせ目を脱脂し、養生テープを貼る。水回り配管側のガスケットも
奇麗に残ったが、こちらはストックしておくこととする。剥がしたガスケットを
軽く清掃してからパーツボックスに入れ、タービン側の接合面を清掃・脱脂。

ここまで来てようやく、交換するタービンへの配管の移植準備が整った。
ケミカル類を入れている棚を漁ってみたところ、水回り用液体ガスケットの在庫が
なかった。こりゃいかんな。EP82 を借り、STRAIGHT へと買い出しに出かける。

STRAIGHT で、液体ガスケット(水回り用の白い奴と、ついでに油用の黒い奴)、
ついでに 1/4sq のソケット(8mm と 10mm)、および 1/4sq のラチェットを買う。
1/4sq の工具を買ったのは、組み付け時に必要になりそうな気がしたため。

帰り道に、ホームセンターに立寄る。タービンの初期潤滑用のエンジンオイルを
点すための小さいスポイトを購入。ついでに、工具売り場のほうを彷徨いたところ
VESSEL から「ウルトラボール」というボールポイントレンチが出ていることを知る。
ナカナカの出来物らしく、他社のボールポイントは 25°までしか角度をつけて
ボルトを回せないところ、これは 35°まで角度を付けられるらしい。イイね!
こういう特殊な性能は、いつか役に立つ時がくる。5mm と 6mm を買う。



帰宅。早速、脱脂したガスケットの両面に薄〜く液体ガスケットを塗り、交換する
タービンのほうに、外したタービンから取った配管類を付ける。ボルト類を適正に
締め、液体ガスケットがある程度硬化するまで、しばらく放置しておく。

待ち時間ができたので、外したタービンを分解してみる。薄〜くオイルが付着した
コンプレッサーハウジングの中を見ると、少し大きめの、コンプレッサーの欠片が
あった(涙)。さらに、おそらくは元コンプレッサーだったろうと思しき、ごく小さな
破片が無数に散っていた。うーん。果たしてこの羽は、いつから欠けはじめて、
そして欠片はどこに消えたのだろう。今までに見つかった破片だけだと、全然
足りないような気がする。また、それなりの大きさの破片が2つも見つかった
ということは、全てが粉微塵に砕けて飛び散ったわけじゃないと想像される。



どこかに・・・どこかに、コンプレッサーの羽根の欠片が残っているはず。

そう考えて、取り外した吸気系のパイピングの中を、洗浄がてらにチェック。
しかし、粉はいくらも出てくるものの、欠片は全然出てこない。一体、どこで
トラップされたのだろう。やっぱり、インタークーラーの中だろうか・・・。



ガスケットがある程度乾いたので、交換するタービンを軽く清掃。その後、
オイル入り口のテープを剥がし、中を観察。埃や汚れは一切付着しておらず。
いい感じ。Mobil1 0W-40 の新油を、スポイトで数滴ほど垂らしてやる。数秒
待ってから、羽根を数回転ほど、指で軽く回す。そして、缶スプレータイプの
エアブローを、タービンのインペラー側の羽根に吹き付ける。オイルを垂らす
前には全く回らなかった羽根だが、オイルを垂らして馴染ませてやると、ゆっくり
ではあるが、エアブローで回るようになった。しばらくの間、くるくると回して
さらに、新しいオイルを馴染ませる。とりあえず、このタービンは使えそうだ。

時計を見る。もう、19時を回っている。もう、外は真っ暗だ。今から組み付け
・・・ってのも、アレだなぁ。この時点で、かなり疲労も溜まってきた。ここで
無理に作業を進めても、しょうもないミスをしてしまう気がする。というわけで
本日の作業は、ここで終わり。組み付け作業は、明日の朝から実施しよう・・・



(ゆらゆらゆらゆら)

うっ!地震だ。しかも、揺れている時間が、結構長いぞ・・・(汗)
TV を見る。奈良と和歌山で、震度5弱。うっわーと思いながら後片付けを
行なっていると、23時過ぎに、同程度の地震がもう一発。そのせいか、NHK が
世界の終わりがやってきたかのような、ヒステリックな地震速報を流し続ける。

・・・それにしても、この夏休み。台風に地震に、タービンブローまで・・・
なんというかなぁ。災害が多すぎて、休みって感じが全然しない(涙)


9/6

今日もまた、9時に起床。もっと寝ていたいのに、体が勝手に起きる。
しょうがない。もさもさと飯を食い、タービンの組み付けにかかる。

装着準備を完了したタービンを片手に、クルマのところへと向かう。
ボンネットを空け、がらんと空いた排気系の空間の中を覗き込む。広い・・・
って、のんびり鑑賞してる場合でもない。空間の中にパーツを収めていく。



まず、タービンオイルアウトレットホースであるが、新品は用意してあるけど
とりあえず交換は行なわず(交換するためにはジャッキアップしなければならず、
それはもう、今から行なうにしては精神的にとても面倒くさい作業ので)におく。
タービンのオイルドレーンパイプの位置を合わせ、上から押し込んで装着する。
同時に、純正オイルクーラーへとつながる水配管も、上から押し込んで装着。

次に、オイルインレットパイプを装着。ゴミを絶対に付着させないよう、注意を
最大限に払いつつ、昨日のうちに洗浄・エアブローしておいたバンジョーボルトで
タービンに仮締め付け。バンジョー両側に挟む銅ワッシャーは、STRAIGHT にて
買ってきたものを使用。店頭に売られていた、それっぽい径の銅ワッシャーを
適当に買ってきたら、偶然にもぴったり一致(笑)。新品を使うことにした。

タービンアウトレットとタービンをボルト1本で軽く固定し、角度を決めてから
バンジョーボルトを本締め。トルクレンチを使い、22Nm 程度で締め付けておく。
整備書には、ここの締め付けトルクは明記されていない。勘で締めろってか。



続いて、エキマニを装着。2つのボルトと2つのナットで、ヘッドに固定する。
これ以降に締め付ける全てのボルトについては、WAKO'S のスレッドコンパウンドを
塗ってから締めつけることを忘れずに。いや、メーカーはどこの奴でもいいけど。
なお、昨日購入した VESSEL のウルトラボールポイントだが、その首振り能力は
残念ながら、エキマニ装着時においてはあまり意味を成さなかった(汗)通常の
ボールポイントと、締結時の作業性についての有意差は認められず・・・

ここまでの作業で、大物2つが装着できた。ここで、タービンとエキマニの間を
軽く固定し、位置関係を正確に出す。ここからが、組み付けでの本番。まず、
左タイヤを外し、触媒とフレームを固定する2本のボルトを緩め、触媒の位置を
ある程度動かせるようにする。この状態で、タービンとアウトレットパイプを
固定する4本のボルトを、ネジ穴の位置を合わせながら締め込んでいく。

ここで、タービン〜アウトレット間のガスケット(ステンの薄い板)の向きを180度
間違えていたため、しばらくの間、どうやってもボルトが入らず、無駄に時間を
過ごす。頭に血が昇る寸前、凡ミスしたことに気づき、事なきを得る(汗)

穴位置をきっちり合わせ、タービン〜アウトレット間のボルト4本を本締めしたら
次に、タービンとエキマニの間のボルトも固定。こちらも、ガスケットを忘れずに
挟むこと。これらが全て固定できたら、触媒とフレームを固定するボルト2本を
固定し、排気系にストレスがかからないようにする。最後に、取り外しておいた
O2 センサーのネジ部にスレッドコンパウンドを塗って締め付け、元通りにする。



ここまでできたら、排気系の組み付けは完了。一旦、バッテリーを仮搭載する。
ECU〜点火コイル間の配線を外してから、しばらくクランキングを行い、タービンの
オイルラインにオイルを流す。ついでに、羽根が回っているかどうかも、確認。
爆発しているわけではないので排圧は極めて低いが、それでも幾らかは回る筈。

数秒ほどクランキングさせるたび、タービンのコンプレッサー側の羽根を確認。
羽根の位置は、毎回変わっていた。ってことはつまり、クランキングによって排出
された空気の勢いだけで、とりあえず回っているってことだ。よし、カンペキだ。

羽根の動きを確認した後も、数度のクランキングを重ね、合計1分少々ほど回す。
これで、オイルラインのほうにもオイルは充分は回っただろう。始動 ok だ。



残った組み付け作業を進める。タービンインレットパイプを固定。ガスケットを
挟み込み、短いほうのボルトを通して指で仮締め。さて、ここからが本番である。
先にタービンを固定してしまったため、手前のほうのボルト回りの作業スペースは
ほとんど無い。とりあえず、奥のほうのボルトをさっさと締めてしまってから、
手前のほうのボルトの締め方を考える。折角買ってきた 1/4sq のソケットだが、
一番短いエクステンションをもってしても、微妙に長さが長すぎ、ラチェット
ハンドルの頭と構造物と干渉。もう一工夫必要っぽい。工具箱を開いて考える。

ふと、インパクトドライバーのビットセットの中に入っていた 1/4sq アダプターと
デスビ固定ボルト締め付けのために買った、SUNFLAG のショート板ラチェットが
目に止まる。ふむ・・・これらと、1/4sq の 10mm ソケットコマを組み合わせれば
長さも頭の大きさも小さくなるから、うまくいけるんじゃなかろうかと・・・

なんかすごく、行けそうな気がしてきた。早速、1/4sq アダプターを、砥石で
適当な長さに切断。長さにして約半分程度の、いい感じの工具ができあがり。



こうやって作った工具を早速あてがってみる・・・が、今度は、すぐ下にある
エアコンのコンプレッサーを固定しているボルトが、微妙に邪魔になる。ううっ!
というわけで、この固定ボルトも外してやる。今度こそ、この工具を振れる空間が
できた、ここに至ってようやく、インレットパイプの固定を完了する。疲れた。
エアコンの固定ボルトも締め付け、ホース類を装着。だんだん形になってきた。

続いて、アウトレットパイプを固定。ここから先は、もう簡単な作業ばっかり。
まず先に、ブローオフバルブに行くホースを、インレットパイプに装着する。
その後にアウトレットパイプを(ガスケットを挟んでから)タービンに装着し、
アウトレットパイプに繋がっていたホース類を接続していく。特に問題なし。



エアクリーナーなど、インタークーラーパイプ以外の全てのパーツを装着。
これで、組み付け作業はほぼ完了。ボルトの締め忘れや、ホースの繋ぎ忘れが
ないことを何度も確認したのち、ターボアウトレットパイプとサージタンクの間に
純正のインタークーラーを仮に接続。ここで再び、バッテリーを仮搭載。いよいよ
エンジンを始動する。神様仏様マリア様、どうかこのカプチを蘇生させて・・・
っとその前に。抜き取っておいた冷却水を放り込み、エア抜きの準備を行う。

とりあえず、思いついた神様全てに祈りを捧げてから、いよいよエンジンを始動。

キュルル!セルが鋭く回ったのち、ほとんどクズることなく、エンジンは始動。
負圧は若干低めを指しているが、正常範囲内。機関類からは、特におかしな音は
聞こえず。タービン付近をじっくり見るが、液体類のモレも無し。まずは一安心。

がぼっと減った冷却水を継ぎ足し、暖機運転を続ける。そのうち、排気系の温度が
それなりに上昇し、組み付けに使ったスレッドコンパウンドが焦げていく。独特の
芳ばしい(?)香りが広がり、ごく薄い煙が立ち昇る。一瞬だけ、ビビる (^_^;)



とりあえず、タービン回りには異常は見られない。そのままアイドリングを続け、
冷却水のエア抜きを継続。クソ暑い季候とは言え、なかなかエアは抜けきらない。
結局、エア抜きを完了したと判断できるまで、冬場と同様、30分ほどを要する。

エア抜き完了後、いよいよアクセルを軽く踏み、連成計が 0 ブースト付近を指す
所まで、タービンを回してみる・・・うんうん。一昨日聞こえてきたような音は、しない。
また、針の上がりかたも大丈夫。いまのところ、このタービンは問題ないようだ。
とりあえず、修理成功かな・・・。はぁ、よかった、、、なんとか、直りそうだ、、、
この瞬間、いままで張り詰めていた緊張の糸が一気に切れる。しなしな〜。



この時点で、15時半。もう、疲れが一気に押し寄せる。縁先に寝転がり、一休み。
暑さがすごいため、とにかく疲れる。作業が進まない。夏期休暇中でよかった;

しばらく、のんびり。残る作業を片付けるため、とりあえず体力を回復する。



一時間ほどたってから、作業を再開。残る作業・・・インタークーラーの掃除だ。
ふっと、なんだかすごく面倒臭くなってきて、作業をパスしようか、とか思ったが
ここで手を抜いたら、後で泣く羽目になりそうな気がした。気を抜かず、頑張る。

Fバンパーを外し、ARC のインタークーラーを取り外す。工具棚から、ブレーキ
クリーナーのタンクを持ってきて、インタークーラーの配管の中に適量を注ぐ。
そののち、祈りを捧げるシャーマンのように、シャカシャカと振りまくって
インタークーラー内の汚れを落とし、適当なところで受け皿に排出。

しかし・・・イイ大人が、昼間っから銀色のインタークーラーを頭の上に掲げ
必死の形相で振り回している姿ってのも、なんだかビジュアル的にすごいよな。
「あぁ、●●さんとこの息子さん、仕事をやめて宗教に入信したのかしら」
って感じに見えるんだろうな、と、ご近所さんからの視点を想像・・・うぅ。



それはさておき、排出した液には、アルミの粉が大量に混じっていた。やっぱり
インタークーラーに溜ったブローバイのオイルによって、トラップされてたんだ。
感心しつつ、何度かその作業を繰り返す。そのうち、振っている最中に、内部から
「チャリ!チャリ!」という、軽い金属音が。なんか、すごくヤバげな気がしてきた。
さらに液を足してよ〜く振り、液を排出すると・・・何か、ごっつい破片が出てきた。
5mm 角はあろうかというアルミ屑。コンプレッサーの一部の、成れの果てだ。
あぁ、よかったよ・・・インタークーラーの掃除、ちゃんとやっといて(汗)

結局、アレだ。ARC のインタークーラーはインナーフィンタイプなので、こういう
大きな破片が出たとしても、ここで完全にトラップされる、ということなのだろうな。
その代わり、インナーフィンの一部は破損しただろうが。背に腹は代えられぬ。

こんな大きな破片が出てきたわけだが、それでもまだ同様の音は聞こえてくる。
さらに液を追加し、必死になって振りまくる。・・・案の定、また出てきた(汗)
それでもまだ微かに音がするので、さらに液を追加して、振りまくる。今度は、
なかなか出てこなかった、が、根比べとばかりに粘って振りまくると、根負けした
破片がポロリと出てきた。この時点で、金属音はようやく収まった。

結局、合計で3つ半の大きな破片が出てきた。全部、タービンの欠片だ。今までに
出てきた破片は2つだから、合計5つ。これで全部・・・かどうかはわからない。
とりあえず、見つかった破片は全て取った、というところ。できることはやった。

その後も2度ほど液を投入し、振っても何の音もしなくなったことを確認。
もう破片は無くなったものと判断し、装着。これでようやく、修理作業が完了;
エンジンを始動し、何度か空ぶかし。吸気系からは、何の異音も聞こえなかった。
よし・・・明日には試走できるかな。問題ないことを確認できたら、油脂類を
交換して、それから軽く慣らし走行に入っていくことにしよう・・・。

っと。試走する前に、念の為に、プラグのチェックと、
コンプレッションのチェックだけはやっておこう。


9/7

ギニャー!(挨拶)

地震で目が覚める。・・・嫌な目覚めだ。
いったい、いつまで地震は続くのだろう。恐いなぁ。



さて、いよいよ試走だ。とりあえず、アイドリングまでは動くことを確認した。
というわけで、エンジン始動までは何の心配もなし。しっかりと暖気をしたのち、
ゆっくりとクラッチを繋ぎ、恐る恐る家を出発。ガソリンスタンドに向かう。

表通りに出て、まだブーストを 0以上に上げないように注意しつつ、走行。
タービン交換前は、0 ブーストどころか、-150mmHg 以上ぐらいまで上がった時点で
ピーピー鳴いていたわけだが、もう今は何の音もしない。微かに「ヒュー」という
吸気音が聞こえてくるだけ。これは以前と同じで、まったく問題がない状態。

GS に到着したので、ハイオクを給油。24L で \3k。128円/L。うわっ、何これ。
めちゃくちゃ高くなってるよ。どこまで値上がりするつもりなんだろう。これって
それこそ「オイルショック」だと思うんだけど、しかしもう誰も騒がないよな;



給油後、帰宅。エンジンとデフは程よく暖まる。往復の間、ブーストをかけずに
走ってみたわけだが、全く問題はなさげ。あとは、長年眠っていたこのタービンを
ゆっくりと覚醒させていけば良いだけのようだ。よし、がんばって慣らすぞ。

というわけで早速、オイル交換。交換するオイルは、デフと E/G のみ。
まずはデフのほうを抜く。色はいつもと同じく、透き通った橙色のまま。鉄粉も
質/量ともに、いつもと同じぐらい。今のところ、至って健康体っぽく見える。
E/G オイルは、思ったよりも黒っぽい色になっていたが、こちらも鉄粉は無し。
前回の交換から適当な距離を走ったので、フィルターのほうも交換しておく。

オイル交換後、コンプレッションをチェック。プラグを全て外し、クラッチと
アクセルを目一杯踏み込んでからセルを数秒回す。STRAIGHT のコンプレッション
ゲージにアダプタを付けた状態で測定すると、10.1/10.2/10.2kg/cm2ぐらいを示す。
以前にも書いたように、アダプタを付けると値が低くなるので、絶対値は信頼できず。
4年前の値と比べてみる。全体的に、僅かに下がっているようにも見えるが、まぁ
誤差の範囲かな?とも言えなくもない。気筒間差が少ないから、いいかな。

ついでにプラグをチェックする。電極の状態には、まったく問題なし。
これらのことから考えると、燃焼室にはダメージが及んでない模様。良かった。

最後に、インタークーラー出口を外して、配管内壁をチェック。アルミの粉の
ような物質が付着しているように見える。うーん。昨日あれだけ中身を洗ったのに
まだ何か残ってるのか?とっても気になる。気にはなるのだが、しかしこれ以上は
どうしようもない。気のせいで済めばいいのだが。ってか済んでくれないと困る。



とりあえず ok な状態ということで、タービンを慣らす小さな旅に出る。
ブーストをなるべく掛けずに距離を稼ぐため、西大津バイパスを北上して、
坂本で折り返してみたりする。そんなこんなで 50km ほど、あちこちをウロウロ。

慣らし工程において、ほぼ 0ブーストを維持しつつも時折、2秒程度の全開走行を
混ぜてみたりする。全開時の加速感は、以前のタービンよりもずっと鋭い感じ。
また、タービンの吸気音が、以前より明らかに大きくなった。といっても異常な
感じではなく、「シューッ」が「シュウウゥゥゥーッ」になった、って感じ(?)

また、カプチーノ純正 → アルトワークス純正に変わって(型番を調査した結果、
この中古タービンは、おそらくアルトワークスのものであると断定)EX側の羽根が
少しでかくなった関係か、負圧のままで走れる領域がかなり増えたように思える。
つまり、以前よりもアクセル開度を意識して大きくしないと、ブーストが 0以上に
上がらない。だが、ブースト 0付近の領域でのトルク感は、以前よりも太い。
・・・よくわからん感じだけど、とりあえずドライバビリティーは悪くない。

全開加速を試す際、バックミラーを頻繁に確認。いや、警察対策じゃなくて、
煙を吹いたりしていないかどうか確認するため。結果、煙は全く出ていなかった。
フルブーストを掛けてそれはら、たぶん問題なかろう。あとは、明日に予定された
名阪D練習会の往路 50km を足して、前回本番走行までの慣らしは 100km か。
新品タービンじゃないから、これだけ慣らしてやれば、もう充分だろう?



余談だが、Rの小さいカーブを曲がるときに、デフからすごいチャタ感が伝わる
ようになった。ゴキゴキと鳴りながら、車体が微妙に暴れる。丁度、 540GS を
履いて名阪のパドックの中をウロウロしているときに感じられる感覚と同じ。
いま履いているのは AD07 だが、オイル交換したらこんな感覚が出てきた。

つまり、オイルを交換して、単にデフの効きが戻っただけなのだろうけど、
「こっ、今度はデフが壊れるのか?」とか一瞬思ってしまった自分がイヤだ(涙)



というわけで、試走&慣らしも完了。あとは、明日で全開テストを行なうだけ。
走行に必要な荷物を積み込み、そこそこの時間に睡眠開始。


9/8

5時起床6時発。名阪Dに向かう。元々は普通のパイロン練習会の予定だったが
幸か不幸か、交換したタービンのシェイクダウン(?)を兼ねることができた。

・・・それにしても。なぜか今日は、猛烈に眠い。普段なら、一旦目が覚めれば
いくら朝が早かろうとも、ここまで眠くないものだ。なのに今日は、木津川沿いの
R24 を南下している時点で、既に居眠り運転寸前。うーん。今日は平日なので、
この時間帯だと道路が渋滞しており、普段よりも速度が遅いためか。だいたい 90
前後で流れているはずの木津川沿いの R24 も、40〜50 ペース。そら眠いわ。

結局、いつもの 1.5倍の時間をかけ、1時間半で木津を越え、R24 から離れて
ようやく R369 との合流点へ。ここまではまぁ、それなりに流れていたのだが
ここでついに停滞が始まる。首を伸ばして前のほうを見るが、動いていない。
ここから奈良市内が始まるわけだが、その入り口からこの体たらくである。

時計の針は、7時半。練習会の開始時刻は8時半。あと1時間しかない。
ここからだと、順調に流れても1時間弱かかるというのに。のんびりと渋滞に参加
しているわけにもいかない。少し考え、ルート変更を決断。左ウィンカーを上げ、
Y字交差点を左折して R369 へ。ここを東に行くと、柳生へ抜けることができる。

・・・そういえば、この道は 1999年 3月 21日以来、一度も走っていない。
その日は、あの忌まわしき・・・将軍塚で刺さった日だ。別に、意識的に避けて
きたわけじゃないけど・・・ついに、禁忌(?)を解く日がやってこようとは。

分岐してから数百m ほど、R369 の対向車線は長々と渋滞していた。やっぱり、
奈良市内の流れは全然ダメなんだな。こちらに曲がったのは、おそらく正解か。
道路自体は、見通しが良くて快適な2車線幅。時間稼ぎのために飛ばしたいが
まだブーストを正圧にできないので、それなりのペースで前を走るクラウンを
追走しつつ走る(名阪で走行するまで、正圧はなるべく掛けないと決めていた)。



山間の快走路を延々と走り、柳生町よりも西にある大柳生町へ到着。ここで R369は
東向きから北東向きへと方向を変える。柳生町は、少し北にあるのだ。うーん。
目的地は柳生じゃない。いったん北に行ってから南に戻るなんて、ロス多すぎ。
信号の手前で、チラッとナビの地図に目を走らせる。大柳生町の信号を右折すると
県道 47号を南下して、県道 80号に出られるようだ。こっちのほうがロス少ない。

そこまで判った時点で、反射的に右折。ノロノロとした足取りで、集落の間の
狭い、登り傾斜の道を走っていく。やがて道は集落を離れ、山越えの狭い道へ。
頭上には黒い木々が鬱蒼と生い茂り、路面には台風で叩き落とされた小枝が
まだ生乾きの路面に貼り付き、大量に転がっている。なんとも、人外な光景だ。
でも、そんな人外な景色は大好きだ。ブーストを抑え、静かに先へと進んでいく。

しばらく走ると、途中でトラック追い付く。ちぃぃ、面白くない・・・と思ったが
どうせ飛ばせない現状では、むしろ好都合かも。トラックの後ろを、ゆっくりと
走る。やがて道は山間を抜け、少し開けだす。そこで急に、前のトラックが減速。
何が起きたかと思っていると、向こうからやってきたのは一台の大きなバス。
う・・・?こんな山の中の狭い峠を、なんでこんな路線っぽいバスが?

わからん・・・奈良のルールは、わからん・・・

頭を抱えつつ走っていると、やがて狭い峠道は終了。なにやら、ビュンビュンと
クルマが走ってくる、立派な道路に行き当たる。こちらの道路が、鈍角で合流。
流れてくるクルマの流れが止まるまで待つ間、ナビの地図をざっと確認。
コレは県道 80号。左折して鋭角に曲がると、点線で描かれた道路を通過して
水間に出る。ふうむ。点線で描かれているってのが、微妙な感じだな・・・

考えてみれば、そっちからクルマがビュンビュン流れてきてるわけだから、
点線かどうかは関係なく、そっちはすごくいい道路だという想像もつくものだ。
だがしかしその時の私は、なぜか「点線」に対して漠然とした恐怖を覚え、
鈍角に右折する方策を選んだ(実際は、「点線」は水間トンネルのことだった)

県道 80号を西に進む。両側に背の高い田圃が広がる地帯を抜け、たどり着いた
横田町の集落にある GS の角で右折。などと簡単に書いたが、その道はどう見ても
路地に毛が生えた程度の道路であり、ここを曲がるべし、といった雰囲気は無い。
一度行きすぎてから、改めて地図で確認して曲がり直した次第。それはさておき
ここでふたたび、県道 47号へ入る。一台峠を越えれば、R369 へと出るはずだ。

などと思いつつ県道 47 号を進むと間もなく、田圃の間を走る複雑な四差路へ。

細い橋を渡った先に小さなT字交差点があり、その先に農機具小屋と砂利引きの
小さな広場がある。T字路の右はまっすぐ右へと伸びているが、左に行けば直ぐに
細い橋があり、それを渡った先が少し盛り上がっている。その上には家があり、
それを避けるように右に曲がった道は、盛り上がりの肌を舐めるように緩く左へと
カーブしつつ、鬱蒼とした色の森の中へと消えていっている。細い橋の手前には
ト字の分岐があり、その先もまたまっすぐどこかへと伸びている・・・


まぁ、地図で言えばこんな形をしたところ。進入路は北からである。

・・・さて。どの道を征けばいいのか?ナビを見るが、縮尺を大きくしているため
細かい交差点が表示されていない。県道を示す緑色の線が1本、交差点なんて
この世には存在しなくてよ?とでもいいたげな様子で、下向きに走っているのみ。
・・・これじゃあわからん。とりあえず、角にある砂利引きの駐車場に入って停車し、
少し考える。その間に、橋の手前のト字分岐の分岐側の道から、普通サイズのクルマが
じゃんじゃんやってくる。・・・ってことは、たぶんこっちがメインルートなんだな。

と思いつつ、ナビの地図を目一杯まで拡大する。その時点で、ようやく交差点の構造が
全貌を表わす。それにそれば、県道 47号は先の細い橋を渡って右折するルートだ。
・・・どう見ても、それが一番しょっぱいルートなんですが・・・などと思いつつも、
しょっぱい道があればそこを通らないと気が済まない。気合い入れて通ってみる。

んでまぁ。狭いし暗いし恐いけど、交通量が皆無だから走りやすい。すきかも。
一台峠を越え、山を下っていくと R369 に出る。出たポイントは、R369 の中に唯一
存在する短いトンネルのすぐ北側。こんなところに出るなんて!ちょっと驚き。
こういう「意外なところに出る楽しみ」ってのは、ナビがあっても変わらない。



R369 に出れば、あとはマターリ・・・のつもりだったが、BMW が追い付いてくる。
こちらがあまり加速しない(減速もしてないが)為か、右側に半身ずらした状態で
くっついてくる。ブーストかけられないから、引き離せない。いっそ追い越しでも
かけてくれれば楽なのだが。まもなく来たタイトカーブ。減速なしで、曲がる。
案の定、そこでモタついて思いっきり離れた BMW だが・・・すぐに追い付いて
きた。あー、こういう奴、すごくイヤ。後ろをチョロチョロされると、気が散る・・・
抜くなら抜く、抜かないなら抜かないで、態度をはっきりさせて欲しいのココロ。

というわけで、名阪国道の直ぐ近くの信号で先に行かせ、此処に至ってやっと
アクセルを全開。フルブースト掛けて加速。といっても、煽りかえす為じゃなくて
他車の加速と比べることで自車の調子を推し量ろうというのと、名阪での走行前に
適当な場所で全開加速チェックをしておきたかった為。ココまで山を下ってくれば
何かが起きてもなんとかなるろう、と。結論としては、吸気音が大きくなった
気がするものの、その音質は異常なく。まったく問題ない。いい感じかも。



結局、8時半に到着。結構のんびり迷っていたような気もするが、実際は1時間。
1時間であれだけ遊べるのだから、やっぱり「ぶらり道路探索の旅」はお得だ。

てな話はさておき。坂を下って名阪Dに降り、パドック・・・駐車スペースの
一番端に停車。軽く挨拶してから荷物を降ろし、準備を開始する。走行本数が
多くなることが予想されるので、当面は AD07 のままで走ることとする。少なく
とも、コイツなら「・・・全く練習にもならん」ということは、ないので。

今日もまた好天ということで、減衰力はF6段、R4段戻しから開始。

・・・さて。いよいよ、長らく眠っていたタービンに本気を出させる時が来た。
ここでスポーツ走行中に煙を吐いて死ぬのなら、こいつも本望だろう。ってまぁ
ドライバーは困るんだけど(汗)なんにせよ、しばらくは活躍していて欲しい。



パイロン8本が長方形に並べられたスラローム用練習区画の入り口から、コースイン。
1速 5000rpm 弱で勢いよくクラッチミート。アクセル全開で、少し先に置いてある
パイロンを目指す。フロントが食い付く程度のブレーキングで直線状に進入し、
ステアを軽く切って、車体が反応しないうちにサイドを引き上げる。グリップを
失ったリアと、ようやく反応したフロント相互の働きによって、車体は回転。
アクセルを少し踏みながらクラッチを繋ぎ、パワースライドに持ち込む。

ぐるりん、とオーバーアクションで回ってから、引き続きスラローム。しかし、
ちょっとタイミングが合わない。スラロームの最後で 180度。ここまでの時点で、
タイミングが合っていないということは、当然ながら最後でも辻褄が合わない。
いささか強引に振り回すため、立ち上がりは完全につんのめっている。ダメだね。

・・・そんな感じでしばらくグルグルと回り、いったんコースから出てくる。
その間、異常な音や異常なフィーリングは全くなし。戻ってきてからも異常なし。
少しだけ休んでから、今度は2速定常円の練習。思った以上にグリップが出るため
2速だとかなりキッツイ。アクセル常時全開でも、グリップが戻るか戻らないか
または滑ってアングルが付きすぎるか、そんな殺伐とした感じ。ドリフト初心者は
スッ込んでろという雰囲気だ。実際、維持はなかなかうまく行かない。要修行。

こんな感じで、2速でグルグル走り、かなり負荷をかけた状態にしてみる。
しかしやはり、異常なし。それどころか、加速感が以前よりもかなり良い雰囲気。

前田さんの部屋の隅で眠っていたタービンは、こうして確実な目覚めを迎えた。



さて、タービンが大丈夫となると、いよいよ真面目に練習ができるというもの。
もっともっと負荷を掛けまくって、壊れるならいっそここで壊れてもらおう(?)

先ほどの練習でうまく行っていなかった、スラローム終端の 180度、および2速
定常円を中心に、いろいろと試しながら練習する。ついでに、減衰力も色々変更し
名阪の路面での調子を見る。結論としては、AD07 が恐ろしいほどに食うということ。
雁ヶ原ではもう少し頼りないグリップしか出なかったはずだが、明らかに食っている。
そのせいもあり、通常のサイドターンはコツさえ思い出せば全く困難ではないが
(フロントが食うから、充分にリアから荷重を抜き取れる)やっぱり2速定常円が
かなりツライ。熱を入れてグリップを落とすと、なんとか回れるようになる。

・・・とはいえ、あまりこの状態だけで練習しまくっても変な癖が付くので、
11時頃には RE540S へチェンジ。RE540S の表面に巻いていたストレッチフィルムを
ペリペリと剥がすと、フィルムの色が茶色く変色していた。色が移った、らしい(汗)
2ヶ月ほど放置していたので、おそらく表面は若干なりとも硬化しているだろう。
空気圧を冷間で合わせてから、とりあえず一発ぐるぐるっと走って表面を削り、
グリップを復活させる。その後ようやく、本番を意識した練習の本番へ(?)



適当なコースを脳内で設定し、ざっくりと走ってみる。やはりここで思うことは、
リアの動きが圧倒的に良いということ。滑らせたいときに滑ってくれるし、
滑り出したら奇麗に滑るし、滑っても前に進んでくれるし、とにかくナーバスさが
全然ない。サイドウォールの高い剛性が、AD07 と比べて「わかりやすさ」を
産んでいるのだろうな、と、改めて確認。当然、曲がりながら車体を押し出す
感覚が全く違ってくるので、この領域の練習はSタイヤでやらないと意味がない。
あぁ、もっとお金があれば、Sタイヤでガンガン滑らせて感覚を掴めるのに(涙)

・・・つまり、本番タイヤと練習タイヤを兼ねている現状では、あまり
ガンガン滑らせまくることはできない、ってこと。少し走っては休憩し、
タイヤに水をかけて冷却し・・・という手順を繰り返す。まぁ、あまり連続して
走り続けても、得られたことを整理できずに混乱してしまうのがオチだけど。

なお、平面からのスタートにおいて、7000rpm まで回してもホイールスピンせずに
ダッシュすることが可能だった、という点は特筆しておきたい。いくらなんでも
この回転数からだとダメだろうと思っていたのだが・・・19日には、この感触を
忘れないようにしたい。スタートダッシュだけでも、0.1秒単位で変わるはず。



やがて、昼休み。午前中はセクション練習だったが、昼からは適当なコースでの
練習。設定完了後、完熟歩行を実施。前田さん・呆骨丸さんとともに完熟歩行を
実施。最初の一周(経路の確認と、重要な点の確認)は一緒に歩くが、二周目から
離れ、単独で歩いてルートを確認。縦G・横Gで引っ張られる状態を想像しつつ
滑らかな曲線を描いていく。コースが大きなこともあって、サイドを引く個所は
数少ない。サブロクも存在しない。丁度いいので『我慢して走る』練習にしよう。



完熟終了後、適当な順番で走行開始。気合いを入れ、いざスタートする。
7000rpm ミートで、ほぼホイールスピンせずにダッシュ。良い加速感を覚えつつ、
さっさと2速にシフトアップ。2速踏みっぱの状態で、2つのパイロンを丁寧に
曲がる。ロールが大きいため、リアの接地が落ち気味でブレークしやすい雰囲気。
ここはどうも、このクルマの特性における最大の欠点だ。今のところは、なんとか
丁寧にGを入れて抜くことで押さえ込む。2速のまま、全開で外周へ突入する。

2速で曲がる大きなRのカーブ。早めにブレーキングを開始し、さっさとリアの
姿勢を確定する。そこまでいけばステアをきってハナを入れ、出口でRを小さく
取らぬよう(=出口のパイロンに近づかぬよう)に角度を調整しつつ、アクセルを
開けていく。向きを変えつつも前に進ませ、単発のスラローム区間へ直線で突入。

2速のままで1つ目のパイロン手前 2m ぐらいまで突っ込み、そこから短いブレーキで
気持ち軽めに減速したあと、ブレーキを過度に残さないように注意しつつ、向きを変え
スラローム。2本目のパイロン横を通過する時点で揺り返し気味に姿勢ができる
ので、そこからアクセル全開で外周パイロンへ。ここでラインを完全にミスって
失速気味。立ち上がりで稼げないなんて、ウンコだ。ウンコすぎる。

失策を悔みつつ、アクセルを緩めずに2速のままで奥へと戻り、同じ感覚で
ブレーキングから向きを変えつつ、リアの動きを探りつつ、なるべくアクセルを
開く。横Gは少ないので、出口が直線状に見えたら全開。変形8の字へと向かう。

変形8の字に突入。1つめのパイロン寸前で充分に減速して1速に落とし、
奥のパイロンへと直線的に入れるコースで1つ目のパイロンを掠める。奥まで
到着したら、ブレーキング、サイド。60度ぐらい回るところまでサイドを残し、
そこからアクセルを開けて滑らかに立ち上がることを心掛ける。ロスは小さい。
と、感じた。パイロンから直線的に立ち上がり、最初のパイロンステアだけで
曲がってみる(実験)だが、アウト側は充分に余裕があるにもかかわらず、
曲がりきれない。完熟歩行では「引かないほうがいいかな?」と判断したのだが
ここはサイドを引くのが正解か・・・まだまだ、読みは甘いな。反省。

こんな感じで1本目が終わったので、修正すべきと思った点を直しながら走る。
やっぱり、8の字はサイドを引いたほうが良い。感触も全然違う。その感触差は
タイムにも如実に現れ、凡そ 1秒ちょいほどのタイムアップとなった。



その後も細々と修正しながら何本か走り、いい感触が掴めてきたので一休み。
テントの下に移動し、タイム記録を手伝う。何台かの走りを眺めているうち、ふと
テント近くに止まっていた KURO パパさんの青い怪鳥のリアハッチが開いていて、
呆骨丸さんと前田さん、KURO パパさんの3人が中を覗き込んでいる姿が見えた。
んっ?・・・ただの雑談かと思っていたが、どうもタダならぬ雰囲気がある。
タイム記録を他の人に代わってもらい、状況確認のために近づいてみる。

・・・なんと、そこでは「シフトが入らなくなった」との話が。ええっ、トラブル?
しかも、シフトが入らない=自走不可能=このままだと家に戻ることができない。
ミッションが飛んだ?・・・今月はもう、アレか?「呪われた月」なのだろうか?
とか思うが、いやホント冗談にならない。お祓いして貰いにいかねば。

自分のことはさておき、青い怪鳥をチェック。シフトがグラグラらしい。試しに
シフトを触らせてもらうが、確かに1/3/5速のほうにひっぱっても、何も
メカニカルな感触が伝わってこない。2/4/R側にひっぱると感触はあるが、
それでも通常のストローク内でギアが入るような感覚はない。おかしい。

原因をイロイロと推測する。ミッション内部という最悪の線もあるだろうが、
まずは、判るところから1つずつ潰していく。私の本職はソフトウェア屋だが、
ソフトウェア屋のデバッグにおける考え方は、ハードでもあっても通用する。
まず、現象から状況を推測。シフトレバーは確かにグラグラと動いているが、
ミッションから出ているレバー(リンケージと記述する)は、なぜかほとんど
動いていない様子。これを手で動かしてみると、一応は「ガコン!」と
いう音とともに、それっぽい感じで動いてくれている。

本来、シフトレバーの操作とリンケージの動きは、完全に連動しているはずだ。
手の力で動くリンケージが、ワイヤーで動かないというのは有り得ない。だから
ミッション内部が砕けてリンケージが動かない線はとりあえず薄そう、と判断。

というわけで、シフトレバーの付け根の機構がおかしくなっている可能性を考え
フタをあけてもらう。が、ここは正常。ワイヤーそのものは、操作どおりに動いて
いる。・・・となると、気になるのはワイヤーのアウターチューブ(って言うのか)。
これが動いてしまうと、ワイヤーの動きはリンケージには伝わらない。

そういう意味で、シフトレバー側の付け根を見てみるが、正しく固定されていた。
それを確認していたのを見て、ミッション側のアウターチューブの固定部分を
呆骨丸さんが確認・・・ビンゴ。理由は不明だが、こちらのほうのアウターを
ミッション付近にある金具に固定するEリングのようなモノが外れ、無くなっていた。
シフトレバーが動くのにミッションのリンケージが動いていない理屈はこれだ。

原因が判れば、修理は可能。手持ちの資材によって、呆骨丸さんと前田さんが
応急処置を実施、確認してみると、見事にシフトは入るようになった。安堵。



呆骨丸さんが修理に入られたのを見て、私は練習走行のほうに戻る。

540S を履いて何度か走行した後、エンジンルームを冷やすためにボンネットを
あけると、あの独特の「クラッチが焦げる匂い」が上がってくるようになった。

スタート時に 7000rpm でもホイールスピンしない、という状況であるのだが
それは決してグリップが良くなったからではなく、クラッチの滑りが起き始めた
ということか・・・と、この時点になってようやく気づく。普段乗りでは、問題が
全く出ない。これは、Vimode 程度のグリップならば、クラッチが滑るより前に
タイヤがグリップを失っているからだと想像できる。また、厚さが十分なノーマル
クラッチなら、Sタイヤでも圧着力は勝つかも。だが、フェーシングの磨耗に従い
クラッチを押さえる板バネのセット荷重が落ちてきている状態では、Sタイヤで
ロケットスタートをする時点で必要な摩擦力が出なくなっているということか。

なんにせよ・・・この冬で、またミッションを下ろしてクラッチを確認し、交換を
したほうがいいってことだろう・・・ま、またミッション下ろすのか・・・(疲)

しかし。クラッチを交換するとして、何に交換すべきだろう。パワーはほとんど
上がってないが、タイヤのグリップとクラッチの使い方は、ノーマル設計の範囲を
おそらくは越えているだろう。今後、今回のタービン破損のような事件が起き、
ついでにパワーアップする可能性が無いとはいえない。・・・そうなると、恐らく
ノーマルクラッチでは耐えきれなくなる可能性が高い。ちょうど良い機会だし、
次は、強化クラッチの導入を考えたほうがいいのかもしれない。フライホイールを
変えなくても使える、カプチーノ用品番の強化クラッチもあることだし>スズスポ



そんなことを考えつつ、カプを少し休ませ、他の人の運転を眺めることに。
そこでチャンスが巡ってきた。呆骨丸さんの横に乗せて頂けることに。この車、
(運転手もであるが)謎な部分が多いので、機会があればこうやって分析せねば。

ともかく、1本〜2本ほど走っていただく。結論。細かいところは置いといて、
全体的なラインの組み立ては、だいたい同じっぽい感じ。タイヤのグリップの差で
踏めないところが踏めてないかも、という感じ。・・・ってことは、細かいとこを
詰められたら、おそらく同等になるってこと。油断ならないので、タイムアップに
繋がりかねないことは、あまり多くは言わないことにした(笑)ライバル視。

さらにチャンスが巡ってきた。呆骨丸さんの AZ-1 を、運転させてもらえるとのこと。
うわー。AZ-1 を運転するのなんて、何年ぶり&何回目だろう。とりあえずアレだ。
挙動も何もかもよくわからないので、いろいろと大袈裟に走ってクセを見よう。

というわけで、アンダー/オーバーの両方の感覚を出せるかぎり出してみて、
このクルマはどんな時にどうなのか、という所を掴んでみる。結果、幾つかあって

・基本は強アンダー。フロントに荷重が乗りづらく、また荷重が残りづらい。
正確には、ブレーキング時、フロントに荷重が乗る「一瞬」がある。その強さで
ブレーキを踏まないと荷重が乗らないため、このような感触を受けるのかも?

・リアが重いせいかタイヤがアレなせいか、サイドターンでリアを振り出すと
思った以上にグリップが残らない。止まるまでは前に進まない。雨の日の
サイドターンと似たような感じで、ごく丁寧にやらないといけない。
(MR だから、もっとトラクションがかかると思っていたのだが)

・・・まぁ、フロントが噛まないのは、クルマの特性もあるから良いとして、
このドライ路面で、テールが滑り出すと前に進まない、ってのは・・・かな、と。
今の私の手の内だと、これではサイドターンのしようがない(めっちゃ遅いサイド
ならできるかもしれないが、それでは実戦で使えない)。とりあえずリアだけでも
もっといいタイヤを入れて貰えれば、もっと戦闘力が上がるかも?と思ったり。
あと、不思議な動きをするフロントサスが、もうちょっとなんとかなれば・・・

とか思ったのだが、あくまで私の主観なので気にされぬよう;>呆骨丸さん



というわけで、色々なことを試せた練習会であったが、ここでタイムアップ。
終了時刻の 15時半となった。Sタイヤでの走行感覚を思い出すこともできたし、
車両的にはほぼ問題の無い状態になったということで、今日の成果は星三つ!だ。
大いに満足。あとは、この成果を 19日のチャン戦に活かせるかどうか・・・と。

後片付けののち、練習会に来ていた人たち大勢で、上野にあるという飯屋へと
行くことになった。まぁ、帰り道だし、いいかな。名阪を出発し、ついていく。

名阪を出て左折。おっ、こんなルートは初めてだ。ワクワク。旧 R25 を走って
神野口まで移動し、そこから名阪国道へ乗る。丁度いい機会なので、名阪国道にて
5速でアクセルを全開にしたときのブーストを確認。だいたい狙い通りの 0.9 か。
バッチリ。・・・それにしても、ブーストが上がっているときの吸気音がすごい。
上下線を隔てるコンクリートの壁に反射して伝わってくるのだが、マジでマジで
「シュゴー」という大きな音が聞こえてくる・・・こんな音、正直、今の今まで
聞いたことがないと思う。これでいいのか?とも思うが、いい感じと思うことに。

上野 I.C. で R368 に降り、市街地を北上。そのまま直進して R422 に入り、
すぐのところにあるコメリの向かい側の飯屋で、飯。カレーうどんを注文する。
辛口を注文したら、普通味のカレーに一味唐辛子を大量にブチ込んだようなモノが
出てきた。あのなー、カレーの辛みは一味とは違うんだがなー。でもまぁいいや。
少なくとも、甘ったるいカレーとは違って、それなりにうまい。許可。



飯をくったら、19時半にお流れ。なぜか、めっちゃ早いような気がする(?)
19時45分に店を出発。帰りルートだが、この時間ともなれば、迷うことはない。
町を北上し、R422 で諏訪地区を経由して峠越えし、信楽に出て・・・あとは
山を2つほど越えるのかな?そうやって帰るのがもっとも速いルートだ。

というわけで、北に向かう。駅前を通過し R422 に入り、狭い住宅街を抜けて
山岳地帯に入る。ハイビームを点灯し、心地好いタービンの吸い込み音を聞きつつ
それなりに飛ばす。この時間帯だと、流石に対向車も前走車も・・・居た(残念)
ほどなく、前走車に追い付く。銀色の・・・GDB か。ノロノロと走っている。
チッ、つまらねー・・・と思いつつ、その前をよーく見てみると、なにやら
極彩色をしたエボっぽい車のトランク・・・あっ、今日の練習会に
参加してた人か!
そういえば、銀色の GDB も参加してたぞ?

・・・そんな人らが、こんな楽しい峠でノロノロ走ってる理由がない。さらに
前を見てみると・・・あぁ、なるほど。その前には、中型のバスが走っていた。
バスにつっかえ、ペースが上がらなかったようだ。こりゃ、しょうがないか。

諦めにも似た気分で、彼らの後ろをしばらく追走。やがて、少しだけ広くなった
場所で、バスが道を譲る。その横を抜けたエボ、インプ、そしてカプチの3台は
ペースを上げる。先頭が競技車両だから、当然ながらペースはそれなりに速い。

かといって、ここで負けたら軽四の名がすたる。もう、タービンを全開で回しても
大丈夫なことが判っているので、そこは問題じゃない。また、ここの峠のように、
Rのキツいブラインドカーブが短い直線で結ばれているようなレイアウトは、
カプチーノ(というか軽四)が得意とするところだ。いくらエボであっても、そう
簡単にはちぎれないと思って欲しい・・・ってかウソですエボに本気になられたら
たぶん軽四なぞ一瞬で点にされますハイ。僕の予知は 100% 当たるんです。そう、
100% なんです、ハイ@トト神のボインゴ。というわけで、今日は先頭車両のペースが
速いお陰で、後続は追い抜くことを考えずに済み、めちゃくちゃ楽。チギられない
ように、という点だけ気をつけていれば良い。そういう意味では、今日は幸いにも
AD07 で往復しているお陰で、多少ペースが上がったところで何のカーブも苦に
ならず。ハイペースだがイージードライブで、一気に距離を稼ぐ。助かりまつ。

そんなこんなで、いいペースで北へ向かう。自立航法を装備しているナビは、
天空がさほど開けていない山間の峠を走行していても、ほぼ誤差無く自車位置を
教えてくれる。夜の田舎道なんてなんのランドマークもないだけに、この正確さは
実にありがたい。やがて道は、諏訪地区に差し掛かる。えーっと、えーっと。
たしか、ここで R422 は集落の中に入り込んで、なんでもない小さいT字路を
通りすぎたら、また細かいカーブが連続して・・・って感じで続いたかな。

と思っていると、前の2台は、集落入り口で R422 を外れ、そのまま直進。
うぉっ、どこに行くの?と思いながらもついていくと、そこはどえらく立派な
二車線の道路が、延々と続いていた。おおっ、R422 のバイパス路ってことか?
これは、嬉しい誤算だった。そのまま、ハイペースで走るエボを追い掛けていると
あっというまに R422 桜峠直前のカーブの根元へと、道がつながった。ほー!
こりゃ、いいルートかもしれない!こいつはいいことを知った!

感心しつつも R422 を西に進み、隊列(?)を崩さぬまま R307 へと到着。
この時点で、上野を出るときに演奏を開始した Fate のサントラは 10曲目。
いいペースだなぁ・・・と思いつつ、R307 を西に進み、再び R422 が分岐する
地点へ。私はここで、R422 を右折する。エボとインプな人は、そのまま直進。
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。ここからはもう、前走車もいない。心細く
R422 を北上する・・・と思ったら、今度はまた、えらいスピードで走る
ミラに追い付く。見れば、どこかの社用車だった。社用車最速理論。

結局、これまたいい露払いが居たお陰で、ハイペースで R422 を北上。
石山沿いを走り、天ヶ瀬へ出る・・・が、天ヶ瀬は避け、笠取を経由する山越え
ルートを選択。最近、ここも全然通らなくなったなぁ。感傷(?)にひたりつつ
対向に注意し、ペースを落とさないように走り、結局はほぼ1時間で山科盆地へ。
そして、それから 15分後の 21時ぴったりに、帰宅。思った以上に早かった;



後片付け。結局、心配していたデフトラブルは起きず。大きくゴキゴキは鳴るが
おそらく、AD07 のような(Vimode と比べ)ハイグリップなタイヤを履いてるのと
今回の走行直前でデフオイルを新油にし、効きをマシにさせたためだろうか。

疲れたが、ともかく最初から最後まで密度の濃い一日であった。眠り。


9/9

あー、うー。起床したが、なんだか疲れが残ってる感じ・・・

だが、ゴロゴロしてるのは時間の無駄だ。とりあえず、タイヤを下ろして
ブレーキのエア抜きをしておく。ケミカル棚を確認するが、フルードの在庫が
残り1本になっていた。あー、どこかで買っとかないといかんな・・・。

タービンとエキマニ廻りのボルトの緩みがないかどうか、増し締め確認。
結果、ボルトの緩みは無し。排気漏れっぽい気もしたのだが。ガスケットか?

ちょっと買い物に。心なしか、ガコンガコンと、アクセルオン/オフに合わせて
デフかパワートレインあたりが暴れているような音がする。そろそろアレか、
デフマウントが切れてきたのかなぁ。シーズンオフになったら、デフ降ろそうか。



なんてことを、ボーッとした頭の中で色々と考えてみたりする。超ふぬけ。

ETC 前払い金の残額を確認。8月末の WF 行きで使用した高速の、夜間長割の
戻り分が、前払いの中に帰ってきていた。往復両方とも割引対象になったため、
およそ \3.5k ほどがキャッシュバック。こりゃ、長距離移動は夜間に限るな。

・・・とか思っていたが、そもそも前払い金がこのキャッシュバック分ぐらいしか
残っていないことに気づく。うーん、うーん。しばし悩んだが、前払い金を追加。
当然、前払いをするからには、\50k のを選択。はっきり言って、かなりキツい。
11月/12月は、車検もあるし、保険もあるし・・・で、クルマ関係の維持費用の
支払だけで、かなり死ぬことになりそうだ。これ以上、車両は壊せないな(汗)


9/10

起床。体調だけでなく、天気までなんだかよろしくない。うーっ。

今日もまた、買い物などなど。かなり肩が落ちた AD07 を裏組みしてもらうのと、
そのついでにスズキに立ち寄り、カプチの補修用の部品色々を注文するのと。

カプの補修用部品のリストを作り、AD07 を助手席に満載して、いざ出発。
久々に履く Vimode は、実に大人しいタイヤだった。デフの作動音も大人しい。
やっぱ、普段履きはこういうタイヤが一番だね。軟弱者なので、強くそう感じる。



まずは五条を西に向かい、スズキ共販へ。そこには、立派に出世された(?)
Yさんが居た。いつものようにリストを手渡し、部品の取り寄せをお願いする。
するとYさん、なにやら話しかけてくる。聞けば、前に乗っていたワークスを手放し、
カプチ(11R)を入手されたそうな・・・ただし、走行中にタイベルが切れ、バルブを
12本とも突いて曲げてしまったという、なかなか壮絶な廃車車輛であるが;

まぁ、そこはプロ。他にはダメージがないそうなので、ゆっくりと修理してから
乗られるつもりだそうで。また、修理のために、代替の中古ヘッドも入手された
らしい。でも、なかなか作業が進まないらしい・・・そりゃ、そうだろうなぁ。
仕事でもクルマいじって、趣味でもクルマいじって・・・ってのは大変だ;
直ったら、どこかツーリングにでも行きましょう〜という話をしてみる。
え?どこかって?・・・あー。たとえば。たとえば、名阪とか(笑)



スズキを辞したあと、近傍にある八条のアヤハに。ここで、オイルフィルターと
ブレーキフルードを購入。ついでに、オイルの安売りをチェック。ここで、Agip の
100% 化学合成(5W-40 SL)が、\3480/4L で売られていた。買いそうになったけど
オイルの在庫は1年分あるので、購買衝動を押さえ込むことに成功した(汗)
あと、ブレーキフルードだが、HKS の DOT5 が \2.4k/L で売られていた。
カストロールの DOT4 よりも割安なんだけど、どうなんだろう、あれ。



最後に、裏組みをお願いするため、タイヤ屋に向かう。12時50分頃到着。
裏組みをしてもらっている間、リフトに止まっていた白いボルシェ 996ターボに
目をひかれる。どんな金持ちやねん・・・と思って店内に目をやると、そこには
285幅の A048(MH)がデデーンと置かれていた。ふっ、太っとい・・・(汗)

聞けば、鈴鹿本コースを走ってきた後のものらしい。・・・って、鈴鹿本コースを
ピカピカのポルシェ 996 にSタイヤ履かせて走ってきたってのかよ・・・
どんな金持ちやねん・・・ありえん・・・グボアアア・・・

打ち拉がれつつ、帰宅。途中、来来軒でラーメン食って帰る。
・・・旨い。涙を流して食う。あぁ、これこそ庶民庶民。



20時から、三ノ宮で夏コミ打ち上げの飲み会があるということで、18時に京都を
出る。新快速一本で三ノ宮まで。車内で、夏コミで買った小説(風城一希さん
書かれた、上海アリスうんたらかんたらのファン小説らしい)を読む。元ネタは
知らないが、それを差し引いても楽しく読める。読み終わったら、元ネタにも
手をつけてみようか、と思う。いやたぶん順番は逆なんだろうけど(汗)

19時半頃に、三ノ宮駅に到着。まだ、だれも来ている気配がない。集合予定の
20時まで、近くにあった東急ハンズで、クルマいじりのねたに使えそうな素材を
いろいろ探してみる。が、全く見つからず。そうこうしているうちに、時計の針は
20時を指す。だが、まだ誰も来ていない(移動中らしい)。光画部時間か・・・

結局、宴会開始は 21時。神戸モダン亭に流れ込み、いろいろと愛でつつ酒を飲む。
席の配置は、大草さんの右が私で、左が前田さん。本日、私と前田さん以外の人は
クルマで来られているため、酒を飲めない。もちろん、大草さんも例外でなく・・・。
ということで今回は、半分ぐらい「大草さんの前でグビグビ酒を飲む会」という、
ごっつ失礼な状態になってしまったというのは、反省点かも(?)

かとさんとにしやまさんに夏の新刊をお渡しし、(ありがとうございました m(_ _)m)
23時半に店を出る。時間が短かったせいか、なんとなく燃焼不足。でも、帰らなきゃ。
京都行き最終の 23時58分野洲行き快速に乗り、京都へ。1時。めちゃ眠い・・・駅前で
適当にタクシーに乗り、家へ。んが、この運ちゃん、まだ新米で道を知らないらしい。
くぅ。行き先を告げて居眠りすることができず。家に到着後、風呂に入って即寝。


9/11

・・・なんだか、しんどい。まるで、昨日の酒が抜けていないようだ。
体調が悪化している。間違いない。なので、体力温存のため、ゴロゴロ。

薄暗い座敷に毛布を敷いて枕を置き、外を見ながら寝転がって考える。
タービンの破損原因。何が原因で、あんなふうに破壊したのだろうか・・・。

するすると起き出し、カプのボンネットを空け、吸気配管内をもう一度チェック。
んっ?細かい砂が付いている。おかしいな。ちゃんと掃除したはずなのだが。
K&N を疑うべきかどうか悩んだが、やっぱり「砂がオイルで濡れていない」という
点で、湿式クリーナーで継ぎ目無しの K&N を疑うという線を除外した。

少し考える。吸気ホースは純正だが、振動吸収の為に途中が蛇腹になっている。
当然、ホース内面も蛇腹だ。なんとなく、蛇腹のヒダヒダの奥に砂が溜まっている
かもしれないと考える。いや、溜まっていないと考えるほうが不自然だ。

というわけで、エアクリーナーをホースごと外す。ホースのエンジン接続側に
掃除機のホースを接続し、ホコリを吸引させつつ、吸気ホース内面をブラシで擦り
徹底的に砂を落とす。内面がほぼ新品同様になったところで、吸気ホースの先端に
K&N フィルターを接続し、掃除機で吸引してみる。だが、フィルターを接続して
いない状態と比べ、ホースのちぢみ方は変わらない。ってことは、掃除機程度の
流量と真空圧では、K&N はほとんど抵抗になっていない、ということなんだな。
機会があれば、走行中のエアクリーナー直後の負圧を見てみたいような気もする。

・・・しかし、入り口に高性能エアフィルターがついててゴミが入らない
掃除機って図も、なんだかすごくシュールだ。



チェックと清掃が終わったので、タービンの故障モードについて調査する。
異物混入だけが原因とは、ちょっと考えづらい。なぜなら、破損した羽根のうち
逆向きに折れ曲がっている羽根が3枚あったのだが、さしたる打痕がないのだ。
高速にぶつかった異物によって曲がったとしたら、なんの傷も入っていない
というのは不自然ではないかえ?というわけで、Web を少し調べてみるが、
負荷急変動によるサージングの発生、という線が一番気になる。そういえば
タービンに異常が発生したときは、確か、アクセルを抜いた瞬間だった。

ジムカーナだと特に、負荷が高いときに急激にアクセルを開閉することが多い。
こんなことを何度も繰り返しているうち、タービンの羽根に疲労が溜ってきて
今回ついに破損した、と考えるほうがスジのような気がする。なんだかなぁ。
まぁどっちにしても、使い痛みってことには変わらないわけだが。

時間があれば排気タービンの専門書でも紐解いて、もう少し考えてみたい。



引き続き、ゴロゴロ。


9/12

・・・ダメだ。体調が回復しない。基本的にゴロゴロしつつ、
たまに起き出して、部屋や工具箱の整理をしてみたり。ちょっと運動すると
汗がボタボタ出てくるのは、きっと体調が悪いせいなのだろう。うーあ。

しばらくして、少しは体調が上向きになってきたので、もうちょい起き出して
洗車&窓の油膜取り&ガラコ塗布。撥水コートの是非はともかく、トラックの
吐いた油膜がフロントガラスにねっとり広がり、雨の日の視界が奪われるのは
もうウンザリなので、ガラスに「油膜」以外の膜を先に張っておくことで、
この問題についてうまく対策できることを期待することに。

洗車後、水切りついでにちょっと外出。京都東 I.C. から高速道路に乗り、
大山崎 J.C.T を経由して栗東 I.C. へドライブ。料金所の先でUターンし、
ふたたび高速へ。草津 P.A. で少しマターリしてから、京都東 I.C. で降りる。
なんでこんなことをしたのかというと、高回転高負荷時におけるタービンの調子と
インテークパイプに残る砂の問題を確認するため。パイプの問題については、
もう少し距離を走ってから答えが出せるだろう。タービンの調子については、
やっぱり問題なし。4・5速の高回転を使ってフルブーストを掛けたときは
1・2・3速のときより吸気音が静かなような気もしたが、走っている場所の
幅も広いし、駆動部分等から聞こえる音も大きいし・・・まぁ、これは様子見。

一通り走ってきたあと、フロントガラスに撥水コートを重ねて塗布しておく。
その後、この休みの決算として、車内の汚れを清掃。雑巾で拭いてやる。



夜になってから、クルマ以外の問題についての、休みの後片付け。
親戚に依頼された、中身が潰れた CD-RW からのデータの救済作業とか。
パケットライトされたメディアらしいが、バッドセクターが大量発生していた。
・・・やっぱ、カートリッジなしの書き込み可能メディアは、信頼性ねぇな。


9/13

久々に仕事をして、そこそこの時刻に帰宅。

休み期間中にやるつもりだった、部屋と作業棚の掃除・整理作業を実施。
まずは作業棚。棚のあちらこちらに散らばったケミカルや部品や材料の在庫を
調べながら、棚の内容を整理整頓していく。整理する過程は、なかなか楽しい。

作業中、思いもしなかったトコロから、新品のスプレーとかいろんな未使用物が
出てきて、けっこービビる。重複して買っているものもある。無駄が多いな(汗)


9/18

光ファイバー コミュニケーション 回路全開〜 (c)プラレス三四郎

というわけで、9月初頭に申し込んでいた eoホームファイバーの宅内調査のため
関西テックの人がやってきた。宅内引き込みの方法などについて、こちらの要望を
伝える。しかし、なぜだかまったく融通がきかない。どうやら、向こうで標準的に
定めている施工方法以外は、追加料金を支払うとしてもやりたくない模様。
まぁ、手順的にしょうがないのは理解できるけど。だが、こちらの方にも
部屋内配置の都合というものがあるので、素直には譲れない。

が、意地をはってもしょうがない。適当な落としどころを決め、手段を決定。

宅内工事についてはさておき、電柱側の工事とかがちょっと手間要りぽいので
開通までにはもう少し時間がかかりそうな模様。なんでも、光ファイバーを溶着
できる技能を持つ人が少なく、その割り当てが来るまで時間がかかるらしい。
特に急ぐ必要もないので、問題はない。ゆっくり待つことにした。



明日のチャン戦最終戦に備え、車両の点検とか整備とかを軽く行なっておく。
ブレーキ回りを軽く分解し、摺動部のグリスアップと各部の点検を実施。
ついでに、念を入れて、負荷の高いフロントからエア抜きを実施しておく。

点検の結果、4輪のパッド8枚全てについて、摩擦材とバックプレートの間に
厚さ方向に対して平行な亀裂が入っていた。面積にして 1/4 程度。摩擦材が反って
幅0.1〜0.2mm程度の亀裂を発生し、バックプレートから僅かに剥離している状態。
うーわ。これって、なんとゆーか、すげーマズい状態なのでは?(汗)

状況を確認するため、小さいマイナスドライバーを用意し、亀裂に挿し込んで
軽く抉ってみる。摩擦材の厚さがかなり残っている所為か、ビクとも動かない。
・・・つまり、剥離は始まっているものの、即分解、という状態でもない。ただ、
決して良い状態ではない。余裕があれば、ってか、すぐに交換したい気分(汗)

それにしても・・・プロμのパッドって、厚さ方向にクラックを発生する確率が
高いよーな気がする。前に使っていたものも、僅かではあるが剥離していた気が。
私の使い方が悪いせいだとは思うが、とにかく自分に合わないのには違いない。
・・・でも、COMP-B に匹敵する他社のジムカ用パッドって、思い当たるものが
ほとんどないんだよなぁ(性能面だけでなく、価格面でも)

COMP-B は、自分の走り方にすごくマッチしたジムカ用パッドだったのだが・・・
あぁ、また試行錯誤の繰り返しをしなければならないのか。ゲンナリな感じ。

パッドはそんな感じだったが、キャリパー自体はまだまだ元気っぽい。ガタツキや
フルード漏れ、動きの渋さなど、明らかに判るような問題はない。よかった(汗)
ただ、そろそろリアキャリパーの O/H をする時期に差し掛かっているような気が
しないでもない。前回の O/Hから、もう6万km ほどは走ってるようなので。



点検完了後、エア抜きを実施。だが、いくらエアを抜いてみたところで、どうも
ペダルタッチにブカブカした感じが残る。ん、なんだ?このおかしな踏み心地は?
軽く試走してもやっぱり違和感を感じたので、念の為にもう一回エア抜きを実施。
しかしやっぱり、ブカブカしたタッチは変わらない。おかしい・・・おかしいけど
いくらエア抜きしても変わらないってことは、この状態が正しいってことか。

スライド部のグリスアップを実施したことで、さっきまで動きの悪かった部分が
よく動くようになった結果、ペダルのストロークが増えたのか?などと考える。
・・・いや、考えるのは止そう。ペダルタッチの変化なんてものは、気のせいだ。
きっと、気のせいに違いない。そうだ、気のせいなんだ。そう思えば、問題ない。
なにより、あれだけ亀裂の入ってるパッドだから・・・そもそも、作業前から
ペダルタッチがそんなに硬質なものであるはずもなかったはずだ。



というわけで、「クルマに不安要素は無い!」という自己暗示をしっかりと掛け
明日の荷物をクルマに詰め込んで、早めの時刻に眠る・・・つもりが、やっぱり
心の何処かに不安が残っているようで、なかなか眠れない。うーあー。



9/19

というわけで、今日はジムカーナ近畿地区戦の日。自分自身の実力を試す場として
おもくそ気合いを入れて、しっかりと戦い抜きたいところ・・・であったのだが・・・

4時に起床し、外を見ると・・・あぁ。外では、無情にも雨粒が踊り狂っていた

うーわ。ウェットかよ・・・なんで、今日に限って雨になるんだよ!思わず嘆く。
ウェット路面での練習を意識的に避けてきてしまった結果、ウェット路面における
セッティングと走り方のノウハウが、今年は全然溜まっていないのである。つまり
今年は、雨が降ると全然話にならねぇ状態なのだ。全ては、自分の愚かさが
招いてしまった結果とは言え、家を出る前から敗北が決定してるってのは哀しい。



しおしおな気分に浸りつつ、ラーメンなんかを食って5時に自宅を出発する。
ギラギラと輝く路面を見つめながら、醍醐を経由して宇治を抜ける。その途中、
ふと、おかしなことに気づく。さっきまで降っていたはずの雨が、降っていない。
路面は濡れているが、天候は「曇り」だ。これは・・・ひょっとして・・・!

山城総合運動公園脇の道を抜け、城陽に入る。そこは路面まで完全ドライだった。
雨が降っていた様子もない。空の様子を見ても、雨雲っぽいものは見えない。どうも、
宇治から北だけが、雨天であったようだ。・・・これは、イケるぞ!今日は、イケる!
それまで萎れきっていた戦闘意欲が、もの凄い勢いでビンビンと立ち上がった。

・・・んが、ブレーキの踏み心地がやっぱりスポンジーであることにも気づき、
再び萎れ気味な感じに。ヤバいよ。やっぱ、どこかに泡が残ってるっぽいぞ・・・
昨日に自己暗示を掛けたのは失敗クサいが、いまさら後悔してもしかたない(涙)
ブレーキの踏力が全然緩いため、ヒールトゥの感覚が全く狂っている感じだが
自宅から名阪に向かう道中において、なんとか感覚を修正しようと試みる。

1時間ほどで、いつもの GS に到達。ちょびっと給油して満タンにしたのち、
名阪国道に。ゴルフ場に向かうと思しきおっさんセダンが、わらわら走っている。
基本的には、元気に走っているおっさんセダンには道を譲る。んが、Ωカーブでは
外側2つの車線をのたのたと走るおっさんセダン・ミニバンを尻目に、一番内側の
車線を3速全開で元気良く掛け上がり、横Gの感覚を少しだけ掴み直しておく。

調子をしっかり回復し、名阪へ。途中での読みのとおり、ここの天候も、曇り。
なんとか・・・1本目だけでも、この天候と路面が持ってくれれば・・・



ゲートをくぐり、本日の戦場であるところのCコースパドックへ突入。
フリーパドックということで、適当な場所を探して徐行しつつ先へ進むと、
呆骨丸さんを発見。近くにあったスペースに停車し、荷物を降ろして場所確保。
少しずつ薄青い切れ目が広がりつつある雲を見上げつつ、タイヤ交換を実施。
この調子なら、1本目は確実にドライになりそうだ。1本目で決めるぞ。
自分の経験と知識を総動員し、セッティングをドライ向けで決める。

セッティング完了後、エントリーを済ませて車検。コース内の行列に並んで待つ。
ちょっとはチェックが厳しいかと思いきや、SPINERS さんのときよりも簡略化。
エンジンルームとタイヤのはみ出しをチェックした程度で、車内はノーチェック。
このへん、主催者によって温度差が大きいな。まぁ、実績を残していないから
目くじら立ててチェックすべき車両でもないと判断されているだけかも、だが。

車検完了後、コースイン。外周をぐるっと回るルート。1コーナーのライン確認と
中盤にある左コーナー付近での車体の挙動チェック、および、最終コーナーでの
サイドの効きの確認を実施。1コーナーでのチェックでは、フロントグリップに
問題がないことを確認。リアの挙動も全然大丈夫だ。左コーナーでの挙動は、
やっぱり少しGが溜まりすぎになる傾向がある。大草さんのような、大胆な縁石
ワークができれば問題は緩和されそうだが、本番でそこまでの冒険は避けておく。
そのうち、名阪Cでの練習会があれば、ちょっとは研究しておこう。左浮きに弱い
アルトワークスに対しては、明らかに優位に立てる場所であるはずだからだ。
最終コーナーでのサイドチェックは、前回のような「ロックしねぇ」問題も出ず。
ただ、おかしなブレーキフィールのせいで、3→2→1速へのヒール&トゥが
なんだか決まらない。特に、制動時の挙動が明らかに狂う。用心しておこう。

ざっくりと試走を終え、まぁまぁ予想外の挙動にはなっていないことを確認。
あとは、本番において実力をしっかり発揮できれば、問題ないだろう。などと
考えているうちに、ようやく本日のコースが張り出された・・・



んっ?・・・んー・・・?なんだ、最後の8本のパイロンは・・・
いや、いいんだけど。○ピナーズさんのときより 100倍はいいんだけど、

だからって、ここまでスラロームさせまくるってのも極端ではないかと(笑

苦手でもないが、さりとて得意でもないスラローム。あまり稼げるポイントでもない。
もっと練習しておけば、なんて今更思ってしまったが、まぁしょうがないけどさ。

・・・なんてことを考えているうちに完熟とドラミは終了し、いよいよ出走開始。
今回は FK/Massimo ジムカーナとの併設であるため、そちらにエントリーしている
十数台の車両の後に、B1 クラスから順に走るかたちとなる>地区戦。B1 クラスの
中では1番目に出走する私としては、つまるところあっという間に順番が来る。

本気の競技車両が居並ぶパドックの隙間を抜け、出走待ち行列の最後尾に並ぶ。
手袋をしてヘルメットを被り、ハーネスを締め上げる。体の隅まで、戦闘体制に。
窓を締め切り、空調を入れた車内。微かに聞こえるアナウンスを無視し、集中。
今までに感じたこともないほどの武者震いに苛まれつつ、コースを脳内で反芻。



・・・視界の隅で、手招きするオフィシャルが見える。

FK/massimo エントリー車両の最後尾が出走し、空いた空間に自分が呼ばれる。
まだ震えの収まらぬ手足で、ぎこちなく車両を操作。スタートラインへ付く。
何回ここに並ぼうと、やはり試合となると、強い緊張感しか感じられない。
恐怖でもあるが、おそろしく心地好くもある。今ここで表情を崩すとしたら、
口の端がつり上がったニヤリ笑いしかできないだろう。アドレナリンの支配下。

前走車両が目の前を数回通りすぎ、ようやく自分の番が回ってきた。
旗は振られず、目の前にある信号機を指示される。順にランプが点灯し、
青色のランプが点灯したらスタート。一呼吸置いてから、アクセルを踏み込む。
タコが 5000rpm 程度を指したところで、クラッチを一気にミート。タイヤか
クラッチか、どっちが滑ってるのか判らない感触を感じつつ、いざスタート。

アウト側から直線上に内側セクションに入り、シフトアップして直ぐに右へと
鋭角に曲がる。立ち上がりの遅いブーストに違和感を感じつつ、アクセルを踏み
ほぼ直線状に右上コーナーへ。コーナーに差し掛かる手前で3速に入れ、さらに
アクセルを踏みきってイン側の縁石を掠めるラインで右下カーブへと向かう。
僅かにテールは流れるが、ここまではほぼ計算どおりの挙動。問題は、右下。

アウト側から強いブレーキングで進入し、進入でテールを出して向きを変えておき
立ち上がりでのステア切り込み量を抑えようと図るものの、ブレーキングで失敗。
ぐにゃぐにゃしたフィーリングに感覚を奪われ、超ヌルいブレーキングとなる。
ヒールトゥも失敗。よれよれの状態でコーナーに進入する。うわっちゃ、失敗。
ともかく、ステアを切り込んでくるりと回り、普通に立ち上がる。忘れろ忘れろ。

2速で、右上カーブ逆回りに進入。続く右カーブに備え、ぎりぎりの進入速度を
狙っていく。抑えすぎるな、抑えすぎるな。リアが動かないコーナリング速度は
負けだ。姿勢を多きく崩さないように注意しつつ、大回り進入でイン狙い気味に
入り込みつつ、Gの振り返しで「外周のでっぱり」をクリア。外周寄り気味で
立ち上がり、続く島回りへのラインを緩いRで見える位置をキープ。Gのかかりも
いい感じ。そのままアクセルを踏み続け、角の縁石を軽く掠めながら島回りへ。

・・・このあたりまではまずまずな感触だったが、ここら辺りから、どうも
フロントもリアも、思っている以上に堪えてくれていないということに気づく。
カバー可能な範囲ではあるが、アグレッシブに走るためには、グリップがいくらか
少なすぎる。少なくとも、8日の練習会で感じたあの感触は、ここには無い。
なんというか・・・困ったな。ブレーキの件も含め、イメージのズレが大きい。

だからといって、抑えることはしない。リアの流れすぎに注意しつつ、島回りを
アクセル空けぎみで半周回る。後半からはリアが微妙に流れるが、いつものこと。
この足回り設定だと、Gが溜まった後半にさしかかると、リアが絶対に流れ出す。
なるべく早期に直線状のラインに戻り、左上てっぺんをくるりと回って外周へ。
外周を少し走ってから再び内周へ戻り、島回りを一周半。抑えすぎに注意する。
多少流れようと、アクセルだけは緩めすぎるな。緩めたら遅れを取るだけだ。

島を回り終え、多少オーバーアクション気味に外周に飛び出す。そのままの勢いで
第一コーナーへ戻る。手前で3速に入る。このまま曲がっていこうか悩んだが、
リアグリップの落ち方に不安を感じたので、2速に落として安全牌気味に曲がる。

・・・さて。あとは、ホームストレートに立つ8本のパイロンをスラローム、だ。
3速に戻したギアのままで、ストレート最後に立つパイロンへと進入。ここで、
ブレーキの感触狂い問題が暴発。思った以上に制動力が出てこないために、
「絶対に失敗するはずのない」簡単な設定のサイドターンを、完全にミスする。
止まると思っていた位置よりも、ずっと奥まで進んでしまったのだ。
うわっ、痛恨!本日1回目の「何やってんだ俺(汗)」である。

とりあえずスピン気味に向きを変え、ゼロスタート状態でスラロームへ突入。
だが、サイドを失敗したのが良かったのか、悪かったのか。そこから先では、
うまくリズムを付けることに成功。さほど速くはないものの、わりかしきれいに
スラロームを抜けることができた。2速ハーフに近い領域でアクセルを調整し、
あまりロールさせず、サッサッサッと抜ける。ちょこっと気分が良い・・・

っと、ゴール。明確な失敗は二カ所でやってしまったものの、無事に走り終えた。
この時点で、張り詰めていた緊張感が外れる。失敗点に対する後悔の気持ちは消え
むしろ、もっと前向きな充足感のようなものが心の中に満ちてくる。気分は最高、だ。



・・・って、いつまでもフヌケているわけにもいかない。この時点での順位は、
三木田さんのミスと、がんまさんの 4WD アルトの特性(サイドターンで不利)の
お陰で3位。既に2秒以上の差がある大草さんを食うことは難しそうだが、せめて
やっくりさんには何とか絡み付いて、三木田さんの追撃を躱したいところ。

順位1走目タイム
11:19.397
21:20.417
31:21.650
41:26.732
51:27.078

そのため、1本目の走行結果を踏まえ、クルマのセッティングを変更すべきか
じっくりと考える。だが、前田さんからのアドバイスも勘案し、セッティングは
変更しないことにした。もし、タイヤが何らかの限界を訴えているのならば、
限界の出ている部分の走り方を変更しなければどうにもなるまいよ、と。



そんなことを考えているうち、1本目の走行が全て終了し、昼休みへ。
完熟歩行に出かけたり、居眠りしたり。・・・なんか、ふっと、気が、抜け、、、
、、、いかん。なんだか、眠気らしきものを催しはじめる。気合いだ、気合いが
足りない。。。けど、足りないって判ってても、やっぱり眠い。。。

微妙な睡魔と闘っているうちに、2本目の走行順序が回ってきた。うは!
落ち始めた意識をなんとか奮い戻し、スタートラインに並ぶ。エアコンを付けて
生ぬるい(=眠りやすい)状況を作らないようにする。頑張れ、もう少しだけ。



というわけで、ぎりぎりのところで意識を持ち堪えさせ、突入した2本目。
眠い。暑い。どうしても、集中力が持続しない・・・だが、できるかぎり頑張る。

タイヤのグリップ感については、なぜだか随分と改善された感じ。いつものような
540GS のフィーリングの記憶が戻ってきた。空気圧も含め、何も触ってないのに。
結局、何が悪かったのか。そこについては、永遠に謎のままになってしまった。

序盤〜中盤にかけては、1本目の失敗を踏まえ、ブレーキの感覚を繊細にする。
右下のセクションではやっぱり失敗気味になるが、1本目よりも向きの変わり方が
良い感じ。ただ、ミスはミス。立ち上がりに至る過程で、明らかに止まり気味に。
・・・だが、今のブレーキの感触ならば、この程度で失敗で済んだのは奇跡(?)
今(走行中)はポジティブに考え、次のセクションの成功イメージを描く。

中盤は、決して完璧ではないが、大きな破綻もなく。そつ無くクリアし、終盤へ。
1本目で大失敗した、ストレートエンドのパイロンでのサイドターン。この私め、
誇りにかけてでも、1度やった失敗は2度は繰り返さないつもり。ブレーキの
感触がおかしいままであるが、若干の減速ロスを許容する形でヒールトゥ。
明らかに、どんくさい。ダメだこりゃ。だが、ネガティブには考えず、1速まで
必要な場所で落としてから、コンパクトにサイドターンを実施。今度は成功。
同じ失敗は、2回は繰り返さない。ちょっとだけ、自分に自信がつく。

だが、そこで緊張の糸が解れきってしまったのか。パイロンからの立ち上がりが
多少もたつぎ気味になったせいで、リズムが崩れたのか。その後のスラロームで、
3本目をクリアしたところで、一瞬だけ感覚が飛ぶ。その瞬間、凄い音がした。
・・・あろうことか。見事に、4本目のパイロンを右の鼻先で食ってしまった。

ありえなーい!(涙)

パイスラなんて、走りのリズムが崩れることがあっても、パイロンを蹴った記憶は
ほとんどない。なんで、なんで今回に限って、パイロンを蹴ってしまったのか。
まぁ、これが、あれだ。「勝負は、ゲタを履くまでわからない」なんだな(?)

とりあえず、本日2回目の「何やってんだ俺(汗)」。気合い足りなさすぎ。



あとは、順当にゴール。P1 が取られたため、タイムは5秒加算されてしまい、
2本目のタイムは問題外となる。あぁ、これでまた、圏外にチンボッツか・・・
と思ったのだが、三木田さんのタイムが何故か奮わない。私が1本目に出した
タイムよりも、遅かった。だがこれは、三木田さんの実力を表わすものではない。
予想外のトラブルがあったのか。故に、この勝利に意味はなく (c)英霊エミヤ

順位1走目タイム2走目タイム
11:19.3971:18.674
21:20.4171:19.530
31:21.6501:25.511 (P1)
4無効1:22.180
51:26.7321:39.317 (P3)

という話はさておき。結論としては、1本目走行後の順位からは、変動なし。
2本目のパイロンタッチがなくても、2位のやっくりさんに遅れること1秒弱。
故に、このパイロンタッチには意味はなく・・・いや、あるある。ありまくる;
せっかく、やっくりさんにプレッシャーをかけるチャンスだったのに(無理)

さておき、そんなこんなの経緯により、第一の目標だった「3位」の座に立つ。
一瞬だけ「よっしゃァー!」と思うものの、今回は、表彰対象は2位までだそうだ。
はは、ははは、ははは・・・いい、いいんだよ。そう簡単に立てないからこそ、
将来、表彰台に立ったときの喜びも増えるというもんだ(超涙)

上の方を見れば、結局、大草さんが1位を獲得し、文句無しのシリーズ優勝。
努力は報われた。めでたい!頑張った人が報われるシーンというのは、いつ見ても
実にすばらしく、気分の良いものである。そして、良い発奮材料になる。



事後の自己反省を、簡単に。

って、反省点はイパーイあるが、そんなことよりもなによりも、本日の走行結果を
前田師匠に褒められたことが、非常に快感であった。今まで、「びみょ〜」とか
「悪くはないけど〜」とか、いろいろスレスレの表現で評されてきただけに、
なんというか、ようやっと一皮剥けることができたようで、これがまた、猛烈な
清涼剤というか、してやったり(?)というか。昨年 12月の某所での練習以来、
それまでの取り組みを反省し、今年の前半で頑張った成果が出てきたのか。
大草さんにも喜んでいただける(?)ように、今後ますます精進せねば。



そんな感傷(?)に浸りつつも、表彰式までに後片付けを根性で終わらせる。
なにせ、ここまで天候は持ち堪えてくれたものの、空を見れば雲は分厚くなっており、
もう、いつ降り出してもおかしくない空模様。抽選会なんてどーでもいい。急いで片付けを。

・・・実際、その判断は正解だった。表彰式でずぶ濡れにさせられた斎藤さんを
ひと事だと思うことなんてできなくなるほどの大雨が、表彰式直後に降ってきた。
こちらは後片付けを完了していたので、気楽なもの。他の人の片付け完了を待つ。



19時頃、名阪を出発。Jに向けて走る。小倉 I.C. に向けて R25 に並走する
道を走る。そこから見える名阪国道は、えらい渋滞。VICS で渋滞の先頭を確認
しようかと思ったが、あいにく電波が弱く、先は判らない。どうしようか・・・と
思いつつ、前を走る大草さんについていくと、小倉 I.C. 入り口を真っ直ぐ通過。
一瞬戸惑う私の隙(?)をついて、後ろに居た呆骨丸さんが前に踊り出る。
うっ。なんだ、この面白そうなパーティーは。面白いことになりそうだ。
寸前まで出していた左ウインカーを止め、こちらも慌てて前車2名を追走。

AZ-1 2台は、R25 に並走する裏道を進む。だが、同じことを考えた人達も
多かったようで、狭い裏道もまた、長い車列ができていた。あー、こりゃダメだ。
でも、乗り掛かった船からは降りられない。結局、R369 を横切って福住 I.C. まで
狭い裏道を抜けた大草さん。ここで、名阪国道に戻ってしまった。ひょっとして
旧国道で奈良まで降りるのか?とか思っていただけに、残念といえば残念(笑



僅かな冒険(?)を交え、すこし遅れ気味にJへと到着。次の日が休み、という
こともあり、1時過ぎまで、居眠り・・・いや、色々と話を。話の内容は・・・
普段考えないことだけに、できるかぎり耳を通して頭に残しておこうと思った。
でも、話の内容が難しすぎて、やっぱり途中で寝てしまった。なんというか、
自分が思うほど、繊細にはできていないようだ(汗)>自分

帰路の奈良市内。時計の針は、2時あたりを指している。普段なら、眠りに入る
頃の時刻。そのため、頭はかなり寝ている。安全を確保するため、走行ペースを
意図的に落とし気味にする。どうやら、それは正解だったようだ。今日に限って
赤灯を消したパトカーと、2台もすれ違った。な、なんで?普段は見ないのに。

変な汗をかきつつも、2時半頃に帰宅。ぬるい風呂に入り、即寝。



9/20

・・・さすがに、昨晩の会議(?)は、ちょっと堪えた感じ・・・
どーも、疲れが溜まっていたらしい寝ていても、心臓が動悸を打つ。欝だ。

眠たがる瞼を引き剥がし、9時半頃になんとか起床。うーっ。クソ暑いぞぅ。
飯を食ってから、クルマに積んだままの荷物の後片付けを行なう。片付け完了後、
タッチの悪いブレーキのエア抜きを、再度実施する。まずは、フロントを徹底的に
抜くが、感触は変わらず。・・・ってことは、リアなのか?次に、リアを抜く。
この状態で試走に出る。今度は、ブレーキのタッチが明らかに改善された・・・!
3→2のヒールトゥもスパスパッと決まる。なーんだ、結局、リアのエア噛みか。
つまり?リアに負荷掛けすぎ、ってことなんだよな?パッドも剥離寸前だし。
使い方が悪すぎるってことなんだろうな。うーん、気をつけよう・・・

また、疲労がたまった。最近、ものすごく疲れやすい。変なものでも食ったかな?


9/23

9/23〜25 の日記で書かれる小旅行の舞台の概略を、簡単に。

両親を連れて、九州南部へと2泊3日の旅行。宿と往復の飛行機、およびレンタカーの
手配だけを阪急交通社に依頼し、観光スポットはこちらで自由にできるプランでの旅を選ぶ。

というのも、今回の家族旅行の目的は・・・

今を遡ること 35年の、1969年。オイルショックも訪れる前の、幸せな時代だ。
俗に「高度経済成長期」と言われる、日本全土が活気にあふれていた昭和44年に
両親は出会い、結婚した。結婚したらば当然、新婚旅行に出かけるものである。
その頃の、新婚旅行のメッカといえば・・・そう。九州南部の、宮崎県である。

今や、パッとしない(失礼)観光地となった宮崎県であるが、当時は超一流の観光地。
当然のように、両親も南九州へと旅立ち、数多の観光スポットを訪れまくったわけだ。
こどもの国、ナンタラカンタラ(失念)神宮、桜島、霧島、知覧、指宿、etc、etc・・・
幼少の頃より、部屋掃除や荷物整理などで、古ぼけてひどく色褪せたアルバムが
タンスの奥から出てくるたびに、写真を見せられつつその話を聞かされてきた。

その中でも、特に母親がこだわっている話があった。それは、鹿児島県指宿市の
開聞岳付近にて、新婚さんたちが訪れたとき、自分たちの今後の発展を祈って
熱帯植物を植樹する「記念植樹園」というものがあったらしい。で、自分たちも
そこに植樹をしてきたらしいが、それがどうなったのか知りたい、というもの。
唯一の頼りは、35年前に書かれたと思しき、一枚の記念植樹証書。

というわけで、今回は・・・父親の定年退職祝いを兼ね、愚息からの贈り物として
「35年前の新婚旅行の足跡を辿りつつ、記念植樹がどうなったのか
調べに行ってみようツアー」
ってのを企画してみたわけなのだった。

まぁ、なんというかアレだ。探偵は北野誠さんじゃなくて立原啓祐さんに
お願いしたい@ナイトスクープ ような、そんな感じの話なのである。



きわめて個人的には、九州への旅路はフェリーを選びたいところであるのだが
そこまでのんびりした旅を満喫できるほどの時間もないため、涙を飲んで空路を選ぶ。

関西脱出は、伊丹空港を 8時に飛び立つ便。7時までには、空港設備の北の果ての
団体カウンターに向かい、チケット類一式を受け取らねばならない。余裕を考えて
いろいろ逆算していくと、京都駅から出ている伊丹空港直行バスでは、始発でも
間に合わない。仕方がないので、空港までは EP82 で向かい、空港付近にある
ガレージに、2泊3日の予定でクルマを預けておくことにした(要予約)。

京都から伊丹空港までは、高速道路の制限速度をあまり破らないという条件では
およそ1時間ほどかかるのが通例だ。万が一の渋滞を考え、4時起床 5時15分自宅発。
問題なく道路は流れており、ほぼ予定通りの 6時15分に、空港のすぐ横にある
立体ガレージへ到着。ガレージ業者が指定する場所にクルマを収め、出口付近に
立っている業者を探す・・・までもなく、すぐに発見。入庫手続きを完了する。



まぁ、この辺までは問題なし。問題は、空港の関所・セキュリティーチェックだ。
今回は、地図やら何やらを持ち歩く代わりに、ノート PC 一台を持ち歩く。ついでに、
それに付随するいろいろな機器も持ち歩く。果たして、9・11 のテロ以来、激しく
強化されたセキュリティーチェックで、これらの機材は検出されるだろうか・・・

なーんて、暢気に実験をやってられる余裕もない。機材だけを詰め込んだ小袋を
鞄の中から出し、セキュリティーチェックを通るときに出して係員に渡して通過。
これで難なく・・・と思っていたら、父親だけがチェックに引っ掛かってしまう。
なんで?と思ったら、ハサミを鞄の中に入れていたらしい。そりゃダメだ (^_^;)
現在、ハサミやナイフ、工具の類は、機内への持ち込みが固く禁止されている。
当然のようにハサミは取り上げられ、機長預かりの荷物として引き取られていく。
「機長預かり」の荷物なので、到着した空港にて返してくれるそうだ。親切だ。



小一時間ほど、ふわふわと湧き出てくる生欠伸を噛み殺しつつ、出発を待つ。
15分ほど前に、ようやく搭乗開始。搭乗ゲートをくぐり、小さな飛行機に乗る。
2席+3席構成の、1列あたり5席掛けの飛行機だ。新幹線より窮屈だよなぁ。

だが、8時に地面を離れ、ふわりと飛び上がった飛行機の窓から見える景色は
やっぱり格別なもので、座席の狭さは全て帳消しになる。空から見る大阪の道路は
まさに地図そのもの。いかにも人工物的な曲線を描きながら市街地を突っきる道は
名神高速だ。あっ、西宮料金所が見える。その先に見えるのは、阪神高速だな。
細い道路の中を、胡麻粒のようなものがゆっくり動いている。あれは、車か。

地上の景色を眺めているうち、飛行機は空に浮かぶ雲の中に突っ込んでいく。
視界全体が、あっという間に白一色に染まる。はっはっは、あばよカーチス!

・・・なんて言ってる間もなく、さらに高度を上げた飛行機は、雲の上に出る。
視界の上半分で、水色から蒼色に至る見事なグラデーションを見せる天空の景色。
眼下には、これ以上に柔らかい物質もないだろうと思えるほどにふかふかした
雲海が広がる。直近まで視線を戻せば、そのすぐ上を飛翔するこの飛行機の影が
白い雲の上に染みのように映りこみ、その周囲を、薄い虹の円が彩っていた。
ほぅ・・・これは美しい。マダム・ジーナにも見せてあげたい景色だな。

美しい景色を満喫するうち、飛行機は目的地・鹿児島空港に近づいていく。
少しずつ高度が下がっていくと、先ほどまで飛行機を照らしていた強い日差しが
隠れていく。眼下にあった雲の下へと潜航すれば、そこは彩度が落ち、鬱蒼とした
雰囲気に包まれた九州の大地が広がっていた。よく見れば、着陸を控えて大きく伸びた
フラップの先に、不定期に小さな黒い染みが現れては消え、現れては消え・・・
あ〜あ。雨だよ。。。関西は晴れていたのだが、九州は雨が降っているようだ。



さらに高度を下げた飛行機は、そのまままっすぐに溝辺鹿児島空港に到着。
ぐっしゃりと濡れた路面と景色が、我々を重たい表情で迎え出てくれた・・・

今日の予定は、九州道を北上して阿蘇に向かい、黒川温泉を攻めてから宮崎市へ。
天候さえ良ければ、絶景が望める行程であったのだが。この天候では、期待できない。
あ〜あ。せめて、雨だけは降らないで欲しかった。前回に引き続き、またも雨か。

かなーりションボリな気分に浸りつつ、空港の案内ロビーでレンタカー会社に
連絡を入れてもらい、迎えに来てもらう。数分で、レンタカー会社のバスが到着。
バスに揺られて 2〜3分で、すぐ近所のトヨタレンタカー鹿児島空港店に到着。
そこで我々を待っていたのは、もっとも恐れていた相手・・・SCP10(AT) だった。
うぉ!こいつは、大人を3人乗せて山岳地帯主体に走るには、あまりにも非力な
1.0L ヴィッツ、しかも AT じゃないか・・・せめて 1.3L か、ist クラスを・・・

いきなりから八方塞がりな状況ではあるものの、かといってメゲてもいられない。
ヴィッツに乗り、当初の目的地・阿蘇を目指し、鹿児島空港を 9:30 に出発する。
とにかくパワーがないため、90km/h キープがいいところではあるが、それなりに
乗り心地が良いのは幸いだ。不満半分、お気楽半分ってなところ。先へ進む。

九州道を北に進む。雨は小降りで、しっとりと湿った明るい緑色の景色がみえる。
見方を変えれば、風光明媚な景色だ、と言っても良いかもしれない。そんな
心やすらぐ雰囲気を楽しみつつ、溝辺 P.A. を過ぎて、えびの J.C.T へ。
目的地は阿蘇なのだから、宮崎道ではなく、九州道ルートを選択する。



因縁の地(?)えびの I.C. を過ぎ、道路は登り勾配になる。えびの P.A. 付近で
既に 1SZ-FE エンジンは喘ぎ気味。OD を切ってアクセルを底まで踏み込み、2速に
落とさないように注意しながら速度を維持する。あー、こんな状況でもうコレか;
道路工事のせいで車線が1つだけに制限されてしまったこともあり、ちょっくら
イヤーンな気分ではある。鹿児島の人はまず煽ってこないから、楽だけども;

7000m級の長大トンネル・加久藤トンネルと肥後トンネルを順々に通過していく。
人吉 I.C. を通過してから、交通量は少しずつ増え始める。細かいトンネルが連続する
万江川沿いの深い峡谷ルートを通過する最中、軽トラと抜きつ抜かれつの軽いバトルを
楽しむ。ってか、軽トラ以外の車は、どいつもこいつも 80km/h 制限をほぼ遵守。
いくら「秋の交通安全週間」だからといって、そこまで遵法精神に徹することも・・・
まぁ、このあたりの潔さというか、気持ちの良さが、”薩摩隼人”気質という
ものかもしれない。なんというか、ちょっぴりうらやましくもある。

さて。八代海北部と鹿児島湾を最短ルートで結ぶ九州道は、白岩山山地を豪快に
抉りながら流れる球磨川沿いの険しい山岳地帯を、大量のトンネルでぶち抜いている。
この、東名道大井松田〜御殿場にも匹敵するダイナミックさを見せる山岳ルートは
八代市のすぐ南の八丁山トンネルで終端する。そこから先は、八代海・島原湾、
有明海などを囲む熊本の平野の縁をまっすぐ縦断するルートとなる。ここまで
山岳地で必死にがんばってきた 1SZ-FE も、少しばかり息をつける区間となる。



んが、エンジンは気楽になったが、ドライバーにとっては最悪の状態が訪れる。
先ほどまで、ずっと小降りを維持してきた雨であったが、八代市に降り立った途端
勢力を一気に強め、前が見えなくなるほどになってしまった。速度制限の看板すら
よく見えない。ううっ、こりゃもう観光どころじゃないよ・・・正直、最悪すぎる。

しかし、ここまで来てるのに、いまさら引き返すわけにもいかない。投げやりな
気分になりつつ、益城熊本空港 I.C. に到着。県道36号に合流する。この時点で、
雨は少し弱くなった。熊本市よりも少し南のあたりが、一番ひどい状態らしい。
かといって、阿蘇山頂の天候が良い(=見通しが良い)とは、到底思えない。
今後の予定を考えつつ、微妙に流れの悪い県道 36号を東へ向かう。突き当たりで
鋭く左に曲がり、熊本空港への進入路をすべてパスしながら直進。やがてT字路に
突き当たるので、そこを右折。坂道を下って川を渡り、R443 へ。田園風景?の中を
北向きにまっすぐ突っ切る道で、両側に少し背の高い木が植わっている。いわゆる
「並木道」である。妙に美しい景色ではあるのだが、なんで、ここだけ・・・

2km 弱ほど走ると、R57 との合流地点へ。立体交差しているので、ループを回って
R57 へ降りる。とりあえず阿蘇を目指すので、R57 を東へ向かう。

※ もし天候が良ければ、熊本空港手前で右に曲がり、県道 28号を通るルートを
選ぶのが正解。俵山峠から見る阿蘇山の姿は、猛烈に美しいのだ。マジでお勧め。


R57 を少し東に向かい、さて、どうしようか・・・と考えているうちに、ふと、
かつて訪れたことのある交差点に差し掛かったことに気づく。うーん?ここは、
ここは、、、あれだ。ミルクロードに曲がる交差点だ。ミルクロードを抜ければ、
阿蘇の外郭山の峰を通って、やまなみスカイラインへ行くことができる。うーん、
どうせ、阿蘇を登っても真っ白で何も見えないだろうしなぁ・・・

決めた。阿蘇はパスだ。ミルクロードを抜けて、黒川温泉を目指すべし!



すばやく左ウインカーを出し、ミルクロードに突入。雨はほぼ小降り状態に収まり
先ほどよりも、状況はさらに改善されてきた。やはり北に行けば行くほど、天候は
幾らかなりとも改善されるようだ。ひょっとしたら、やまなみハイウェイは・・・

僅かな期待を抱きつつ、中核工業団地を過ぎ、峠区間へ。一気に峰へ登るため、
この峠はかなり勾配がきつい。カプチーノの時には余裕だったヒルクライムだが、
ヴィッツでは無理がある。アクセル全開で必死に登ったのだが、助手席にいた親は
「・・・そんな、わざとゆっくり走らんでもええのに」という感想を一言。ちっ、ちがう、
これが限界!これが限界なんだよ!たしかに、カーブでは徒歩にも等しい速度しか
でてないけど、それでもアクセルは底まで踏みっぱなしなんだよ!信じてよ!

しかし・・・カプチの時の勢いで登ったら登ったで、何を言われるかわかったもんでもないが。



いくつものヘアピンを越え、やがて道は峰へと登りきる。視界は一気に広がり、
道路の両側にはだだっ広い、黄色と緑色と焦茶色が混ぜ混ぜになった景色が・・・
広がらない。全然、広がらない。霧というのか、低空まで降りてきた雲というのか、
乳白色の物体がぐろぐろと景色に染み渡り、遠くを見通すのは無理無理な状態に;

しょうがないので、とりあえず先を目指す。県道 12号との突き当たりのT字路を
右折し、菊池阿蘇スカイラインを東へ。やがて、R212 との立体交差にさしかかるが
ここで左折すると、メインルートを少し外れたところを走ることになってしまう。
ここは真っ直ぐ進むべきだ!直進。少し進んだところにある大観峰で、一休み。
残念ながら、霧の濃度は非常に高い。少し近くにある牧場ぐらいは見えるのだが、
遠くに見えるはずの阿蘇山は見えない。・・・まぁ、また次回ということで(涙



大観望を出て、県道11号・・・やまなみハイウェイに到着。左折して北上し、
あまり見えない景色を懸命に楽しみながら、久住山の麓に到達。レストハウス群が
見えてきた。そろそろ昼飯を・・・と思ったが、せっかくなので、山を越えた先の
長者原ビジターセンター(前回行ったところ)に行くことにした。がんばれ。

というわけで、またもや山越え区間に突入したヴィッツ君。喘ぎながら山を登る。
クルマもドライバーもつらい状況。そんな苦行に次ぐ苦行(?)を、九州を治める
神様も見るに見かねたか・・・牧ノ戸峠の南側の、登り峠区間の終わり付近にある
見晴台(カーブのアウト側のふくらみ)に到達するころになって漸く霧が薄まる。
束の間だったが、久住山から見下ろす「やまなみ」の景色を拝むことに成功。
ふぅ・・・ここまで来てようやく、いい景色をみせることができたよ>両親
阿蘇山の美しい姿は見れなかったが、とりあえずはこれで、一安心。

すっきりした気分で、山を降りる。ほどなく、長者原のビジターセンターに到着。
少し遅くなったが、ここで飯を食う。メニューは前回と同じ。やっぱ旨い。幸せ。
なお、前回の旅行で見つけた「建物の裏手にあった水場」だが、改めて見に行くと
「水飲み場」ではなく「手洗い場」になっていた。う。飲まなくて正解だったか。

食事を終えた時点で、13時半。建物の前にある足湯に浸かっていこうとも思ったが
今日は、サンダルではない。足が濡れたら、いろいろ面倒っちいのだ。諦める。



さて、次の目的地は・・・黒川温泉。久住山を越えて引き返し、R442 を西に走り
黒川温泉に到着。以前にクルマを止めた砂利引きの駐車場はすっかり舗装されていて、
なにやら有料っぽい雰囲気に変わっていた。あー、進化したのはいいけど、ちょっと・・・
というわけで更に先に進み、温泉郷の中心付近にある公営の無料駐車場へ向かう。
駐車できる台数が少ないため、ちょっとした待ち行列ができている。14時20分から
行列開始。ちょっと時間がかかるかな・・・と思っていたが、思った以上に回転が
早く、20分ほどで駐車完了。早速、温泉グッズを取り出し、温泉へ入りにいく。

比較的温度が低くて湯船が広い風呂を選び、親父と肩を並べてマターリと入浴。
あんまりゆっくりとしゃべる機会もないだけに、ちょっと長湯していろいろ話す。
その際に、親父の口から出た黒川温泉の感想は「鞍馬のほうの温泉の景色と
よく似てるから、一瞬『京都に帰ってきた?』かと思った」
だそうな。そうかぁ、
余りの近場ゆえに、鞍馬温泉には行ったことがないのだが・・・似ているのかぁ。
いっぺん、行っといたほうがいいのかなぁ。京都市民としては、積極的に。



ゆっくり湯浴みを楽しんでから、15時半に黒川温泉を出発。行きと同じルートで
益城熊本空港 I.C. に向かって走るが、やっぱりというか何というか・・・ミルク
ロードにて、霧に苛まれる。ただし、今回はさきほどまでの霧とは格が違った。
さっきは「遠くの景色が見えない霧」だったが、今度は「15m 先も見えない霧」。
いや、マジで先が全然見えない。道路がどっちに曲がっているのかも見えない。
今まで出くわした霧の中では、おそらく最高にレベルが高い(?)霧だった。

しかし実際のところ、視界が 15m もあればそこそこのペースで走ることはできる。
問題は、あまりにも霧を恐れすぎて、徐行レベルでしか走ってくれない前走車の存在。
普段ならバシュッ!と追い越したくなるところだが、いかんせんこの霧の濃さでは
対向車の存在がまったくわからない(ヘッドライトを点けない車両もいるため)。
ましてや、加速が恐ろしいほど鈍く、徐行する車両を追い越すのも時間がかかる
このヴィッツだ。霧が晴れるか、前走車が明らかに道を譲る時まで、追い越しは不能。
くーっ、ここから宮崎まではかなりの距離がある。ゆっくりして居られないのに!

4km ほど徐行したところで、こちらの殺気(?)をようやく察してくれたのか、
前走車は道を譲ってくれた。ようやく、ペースを上げられる。体中のセンサーを最大に
発揮しつつ、安全を確保できる範囲でペースアップ。ロスった時間を取り戻す。

ちなみに、この「超濃い霧」は、ミルクロード終端付近の峠道を下ったところまで
ずっと継続していた。結局、ミルクロードのほぼ全てが濃霧に冒されていた模様;



帰路で予想以上に時間を食ったため、益城熊本空港 I.C. に到着したのは 17時。
当初の、宮崎への到着予定時刻は・・・(旅行会社からもらったパンフを確認)
えっ?18時!?・・・あっはっは。無理だ。なんぼなんでも無理だ。。。

というわけで、宮原 S.A. で停車して、本日宿泊予定のホテルに電話。到着が、
およそ2時間ほど遅れることを連絡。夕食は用意されていないので、問題は無し。
ちょうどいい時間だったので、夕飯として、S.A. で「熊本ラーメン」を食する。
熊本市内で食った「熊本ラーメン」より少し淡白にしてあり、非常に旨かった。



飯を食ったら出発だ。宮崎に向けてゴーゴー。しかし、食事の間のわずかな時間で
再び天候は悪化。それまでは小降りに収まっていた雨(実は、黒川温泉に居るとき
以外、かなり弱まりはしたものの、雨はずっと降り続けていたのだった(涙))が
再び強くなってきた。八代 I.C. を過ぎた肥後トンネル周辺の区間では、本降り。
日が落ちてすっかり暗くなった景色の中で、川のようになった路面で強くギラつく
幾多のヘッドライトの光。夕方という時間帯ゆえに交通量が多いのが、災いしている。
どこを見ても強烈な光が目に入ってくるような状態で、神経の休まるヒマがない。
私はこういう状況が極度に苦手な人なので、疲労度が猛烈な勢いで増えていく。

なんとなく疲労もたまってきて、判断力も少しばかり落ち気味。ちょっとヤバい
かな・・・と思ったが、肥後トンネルを抜けたところで天候は回復。路面の濡れも
少なくなり、視界は一気にクリアになった。ほっ・・・良かった。宮崎到着まで
ずっとあんな状態だったら、マジでちょっと仮眠を取ろうかと思ったもの;



人吉 I.C. を過ぎると、交通量も激減。加久藤トンネルを越え、えびの J.C.T. で
宮崎道に入るころには・・・前にも後ろにも、もう、誰もいなくなった(笑)。
周囲に明かりらしい明かりもなく。ただ、真っ暗な空間を突き進むのみ。

うーん。少しペースを落として見るが、やっぱり後ろから追いついてくる車両は
一台も来ない。逆に、少しペースをあげてみるが、追いつく車両は一台もない。
正確には、二台だけは存在した。それは、JH のパトロールカーだったが(笑)

真っ暗な景色の中を、淡々と東に走る。ものすごい田舎を走っているわけなのだが
この先にある「宮崎」というものは、果たして都会なのか、田舎なのか。すごく
不安になってくる。そんな不安を抱えつつ先へ進むと、やがて宮崎道唯一の S.A.
「霧島 S.A.」に到着。先ほども書いたように、この時点で、自分と JH のパトロール
カー以外の車にはまったく出会っていない。対向車のほうも含めて、だ。

ふと、「ここまで全然、他のクルマに会ってないけど・・・霧島 S.A. って、
クルマ居るやろうか?」という、いつものように失礼なことを想像してしまう。
しかしあまりにも自然な想像だったので、親にも意見を求めてみる。するとやはり
親も同じことを考えていたようだ。そうなると遊ばずには居られない(?)。ずばり、
霧島 S.A. に到着した時点で、先に止まっているクルマは何台いるでしょうか?という
ひどいクイズが始まる。3名それぞれの意見は、「10台は居るやろ」「いや、3台
ぐらいちゃうか」「それは少ないって、5台ぐらいは居るって」だった。いや、誰もが
それはありえないと考えていたし、だからこそ成り立つ冗談クイズだったのだが

答え:4台(19:30現在)

だった。いや、マジで4台。冗談にならなかった。笑いも、すこしばかり乾く。
おいおい・・・秋の行楽シーズンの初日の休日の夜という、一番いい状態なのに
この状態。この道路、建設費の償還なんて絶対できないんじゃないか?(汗)



トイレだけを済ませて、そそくさと S.A. を後にする。

ともかく、ここまでくれば、宮崎はもうすぐだ。相変わらず闇の宮崎道を、東へ。
都城市に近づくと、ようやく暗闇→闇→市街地という感じへと、景色が変わっていく。
それとともに、都城 I.C. から流入してくる車がでてきて、ようやく「高速道路」
という雰囲気が出てきた。よかった。都城より東は、ちゃんと稼いでいるようだ。
さらに、都城 I.C. を過ぎ、田野 I.C. の手前に至って、オービスも出現 (^_^)g

田野 I.C. を過ぎると、周囲の景色はいよいよ「都会」へと変わってきた。安心。
道路の脇に立つ植物も、普通の木じゃなくて椰子の木だ。いいね。雰囲気がいい。
やっぱり、観光地には演出が必要なんだということを、逆の立場になると痛感。

都会っぽい景色の中を先へ進むと、やがて宮崎道は終わりに近づく。
清武 J.C.T. を直進する。料金所で料金を支払い、そのまま一ツ葉有料道路へと突入。
市街地の中の、少し高い位置を走る有料道路を先へと進むと、料金所が出現。
料金を支払い、一ツ葉大橋を渡ると・・・ふぅ。ようやく、宮崎市街に到着する。
この時点での時刻は、20時ちょいすぎ。うん、まぁ、修正した予定通りか。



あとは、本日の宿泊地「シーガイア・フェニックス・ゴルフリゾート」とかいう
名前からしてバブリーなホテルに突入するだけだ。とりあえずシーガイアに行けば
わかるじゃろ、という勢いで、市内の看板を頼りにシーガイアに向かってみる。

有料道路を降りたところの交差点を、案内看板のとおりに右折。宮崎港前まで
走り、指示通りに左折。少し走ると・・・うっ、またもや有料道路に出くわした。
ひょっとして、シーガイアに入るためには、有料道路を通らないとダメなのか?
不安に駆られつつ、看板にしたがって直進。しばらく走ると、側道から出ろ、との
看板の指示。料金所が現れるかと思ったらそうでもなく、そのまま一般道へ。
どうやら、シーガイアまで行く分には、有料ではないらしい。そうならそうと
有料道路入り口付近の看板のどこかに、書いておいて欲しいものだ;

で、到着。重大なことに気づいた。シーガイアというのは、単一の施設でなく
いろんなホテルなどがくっついた、大きな複合リゾート施設だったのね・・・

それが故に、敷地がものすごく広い。海沿いに、べたーっと長く広がっている。
入り口も複数個あるみたいで、どこから入ればいいのかさっぱりわからない・・・
しかも、街から少し離れているため、周辺を歩いている人も居ないし、店もない。

ないない尽くしなのだが、救いはあった。強力なカーナビの存在だ。こいつの、
スポット検索機能を生かせば・・・一発で場所が判明。最初に思っていた地点より
ずっと北側に入り口があることがわかった。いあ、ナビが付いていてよかった。
正直、操作性は猛烈に悪いナビだったけど、付いてて本当に良かったと思った;

まもなく、目的地に到着。ホテルの横に用意されていた駐車場にクルマを止め、
チェックイン。洗面所で洗い物を済ませ、大浴場へ直行。残念ながら「温泉」では
なかったが、それでも足が伸ばせてゆっくりできるというだけで、すごく助かる。
いや、ホントの話、ナントヤラは命の洗濯ってやつですよ。

入浴後、明日の行程を確認。明日は「サボテンハーブ園」および「都井岬」を
周り、「霧島」へと向かう。距離と時間を考え、無理の無い計画を立てていく。
TV を見る。雨は、収まる方向に向かうようだ。やっと「観光」が始まる、かな?

即寝。



9/24

6時半に、すっきりと起床。窓をあけて外を見る。空は分厚い雲で埋まっているが、
切れ目から橙色の陽光は射し込んでいる。昨日より、状況はずっと良い感じ。
これなら、今日〜明日はずっとマトモに観光できるかな。心を躍らせつつ、
朝食会場へ移動。バイキングだったので、和食中心にメニューを取る。
うん・・・なかなか美味しい。さすがは「シーガイア」である(?)

食事完了後、荷物をまとめ、9時前にシーガイヤを出発。昨晩に通った道を南下し、
突き当たったところ(金を払わずに済んだ有料道路から降りたところ)を右折。
さすがに、ガソリンの残量が心許なくなってきたため、ここいらで市街地に入って
給油しておくため。市街地を突っ切る県道 11号と直交する道を、西へと走る。
なんというか・・・うっすらとした陽光に照らされた街は、とても開けており
すがすがしい雰囲気に満ちている。小奇麗だし、好感がもてる都市である。

県道 11号との交差点を左折して少し走ると、左手にシェルの GS が出現。
ここでサックリと給油。500km ちょっと走って、27km 程度。おぉ、18km/L かよ。
この燃費の良さは、さすがヴィッツ!天晴!といったところだ。ここは褒める。

GS を出て、県道 11号を南下。中央分離帯の街路樹として、椰子の木っぽい木が
立ち並んでいて、なんだか南国情緒にあふれている。おー、いいですねぇ〜。

R10 との交差点に到着。このまま直進すると、有料道路に乗ることに。避けて
右折し、市街地に入り込む。少し西へ進む。平日ということもあり、通勤渋滞が
軽く発生している模様。裏道を利用し、さっさと逃げていくに限る。少し先にある
小さな交差点を左折し、小戸之橋で大淀川を渡る。そのまま道なりに住宅街を抜け
さっき避けた有料道路の I.C.(田吉I.C.)が現れるが、これを無視。さらに南下。
コンビニのある交差点で、看板に従って宮崎空港方面へと左折。少し走ると、
宮崎空港につながる県道 52号との交差点に出るので、そこを右折してまた南下。
まもなく、日南海岸を延々と南に向かう R220 との立体交差にさしかかるので、
そこを左折して R220 に入る。・・・よし。これで、宮崎市街から抜けた。



市街地から離れて合流した R220 は、ちょっとした高速道路、みたいな感じ。
天候が悪くないこともあり、速度取締りの存在を警戒。ここで、PC の付属品のような
雰囲気を漂わせながら持ってきた「レーダー探知機」に出場願う。カバンの中から
探知機を取り出し、ガムテープでバイザーに固定。電源をシガライターから取る。
動作は・・・ok。よし。レーダー波しか探知しない旧型だが、無いとあるとでは
安心感(?)が全然違う。さぁ、これで安心してスケジュール通りに行動できる。

R220 をぐんぐん南下。運動公園までは、かなり開けた地形の中を突っ切る道だ。
だか、そこを越えて「こどものくに」に差し掛かるころには、ただの市街地の道と
化した。なんちゅーか、勢いってもんが足りないよ(謎)。あー、ここに来たなぁ
などと横を見ながら喜んでいる両親の声を聞きつつ、ここはそのまま通過。
市街地は、全体的にすこし寂れているように見えた。また、暖かい地方に
特有っぽい、むせかえるような緑色と焦茶色にあふれ返っていた。

いろいろと思いを馳せつつ、青島の市街地を通過。堀切峠に出る手前の、折生迫の
くねくね道にさしかかる。・・・ここで、先ほどまでダンマリを決め込んでいた
レーダー探知機が、いきなり鳴動。しかも、コンビニなどを誤認したときのような
短時間の音ではない。はて?と思いながら先に進むと・・・あぁ、あったあった。
いくつかのカーブを越えた先にある短い直線に、オービス(Hシステム)が。
そうそう飛ばせるような場所でもないのだが・・・飛ばす奴がいるのかな。



まもなく、堀切峠に到達。ここで R220 は、内陸の道から海沿いの道へと変化。
急激に視界が開け、日南海岸の美しい景色が視野を埋め尽くす・・・おおぅ!
更に、チラッと視線を下にやる(R220 は、海沿いの高いところを走っている)と
そこには、図鑑でしか見たことのなかった「鬼の洗濯板」が広がっていた。

・・・おぉ、なんというか、かなり無造作に存在しているものだな!
どこか一箇所に固まって存在しているのかと思ったが。まさか、めちゃくちゃ
広範囲に広がっているものだとは、想像もしなかった。事実が予想を超えた。
ほぼ同時に、秋葉@月姫の姿も脳裏に浮かぶ。帰ったら真っ先に落書きしよう;



そんなことに関心しつつ、R220 をごにょごにょ走る。ほどなく、日南の「サボテン
ハーブ園」へ。以前に見せてもらった写真から想像するに、海を見下ろすような
位置にある、ちょっと開けた草原みたいな場所で、そこかしこにサボテンが
植わっていて、明るい雰囲気で・・・とか、そういう感じを想像していたのだが・・・
現実は、成長しすぎてほとんど「木」になったサボテンが生い茂る、鬱蒼とした
暗い雰囲気をかもし出す急な斜面
だった。しかも、きつい斜面に生い茂る
サボテンの多くはボロボロになっており、見るも無残な状態を晒していた。

うぉ、パラダイスや!@小枝 状態で、喜び勇んで(?)飛び込んでいく。

入園料を支払い、順路どおりに園内を進むと・・・まずは「食虫植物館」が登場。
怪しげなビニールハウスの中には、生気のない、枯れたような色をしたウツボカヅラが
田舎の旅館の壁にかかる瓢箪のように、わさわさと群生していた。もちろん、そこには
虫などは飛んでくるはずもなく、ただただ侘しい雰囲気をかもし出していた。

いや、そもそも、ウツボカズラってサボテンちゃうし・・・

のっけからの攻撃に、なんとも突っ込みようもない衝撃を感じる。強敵だ。

食虫植物館を出て、園内のど真ん中を縦に走るエスカレーターに到着する。
エスカレーターに乗ると、斜面の上のほうにあるガラス張りの建物へ移動できる。
その途中、斜面に多数植わっているサボテンの上を通過することになる。

植えてあるサボテンに、何も説明書きがついてない・・・

サボテン園なのにサボテンを説明しない、とは。黙って鑑賞しろ、ということか。
なんという、頑固な職人気質だろうか。客に媚びないその姿勢に、強く感動。

はるか遠くには、西部劇とかで出てくるような「典型的なサボテン」が見えるが
それに関する説明書きもなし。なんというか、置いてけぼりにされたような気分。



エスカレーターを上りきると、そこはちょっとした広場になっていた。
そこに並ぶガラス張りの建物は、古今東西のハーブを集めた館・・・

頼むから、サボテンについて説明して(涙)

連続攻撃にクラクラしつつ、とりあえず「へー、ハーブってすごいんだねー」と
軽く感動を表して館を通過し、その先にある土産物屋へ。どうやら、順路を歩くと
土産物屋の中を通らないといけない構造になっているらしい。イカす構造だね。

土産物屋の中をうろついていると、2F のギャラリーに「昭和44年のサボテン公園の
写真がある」という情報を入手。さっそく 2F に上がってみると・・・あぁ、ありました、
ありました。サボテン園の歴史についてのパネル展示があり、その中に、昭和44年
つまり両親が訪れた年の、ここの写真が。小さい写真ではあったが、確かに
以前、アルバムで見せてもらったことのある景色が広がっていた。



ついでに、展示の内容を全部見てみる。そもそも、この展示はサボテンハーブ園
というより、岩切章太郎氏についての展示のようだった。日南の豊かな自然を生かし、
宮崎を、借り物の力を使わずに一流の観光地に仕立て上げた、すさまじい人物である。

"今まで私がしてきたことはすべて、宮崎の大地をカンバスにして
かき続けて来た一枚の絵だったのである。"


なんという深みのある言葉だろうか。一枚の絵という名の「構想」をしっかり持ち
その上に筆を振るうという行動をしていけるような立派な人物。ただただ感動。

展示を見たあと、状況についての情報を入手。サボテンがボロボロになっている
のは、先日やってきた台風の所為だそうだ。確かに、九州というか、宮崎を直撃
していった台風があったのは、記憶に新しいところ。関西に台風が来るころには
勢力が弱まっているため、これほどの破壊力があるとは想像もできないわけだが
最前線では、地面に低く植わっている頑丈な植物さえもなぎ倒すほどの猛威を
振るっていたわけだ。いあ、こうして現実を見せられると、驚きますな。



・・・などという感じで、サボテンハーブ園をじっくり見て歩くと、
あっという間に予定の時刻を過ぎそうになってしまった。おっと危ない。出発だ。



R220 を南下。鵜戸神宮をパスし、日南市へ。昼が近づいてきたこともあり、
道路を走る車両が増えてきた。土地柄なのか、全体的にゆっくり走る車両が多い。
こちらのペースとは合わないので、追い越しをかけたいところなのである・・・が
昨日も書いたように、ヴィッツではパワーが無さ過ぎ、安全な追い越しはキツい。
なんとなく、イライラしなくもない。ちょっとカルシウムが不足しているようだ。

油津港で、R220 はT字路に突き当たる。右折して、さらに南下するルートへ。
道なりに走っていくと、またもや港に行き当たる。さらに右折。まもなく、南郷町へ。
ここで、内陸を抜けて串間市へと行く R220 とは別れを告げ、R448 へとスイッチ。
海沿いを走り、都井岬へと向かうことになる。その前に、R448 へと曲がってから
少しだけ進んだところにある道の駅で、小休憩。小奇麗で、いい感じの駅だ。
ここで「佐吉のたれ」とかいう特産品を購入。いろんなものに使えるタレらしい。

少し休んだのち、出発。市木を過ぎ、R448 は高度をあげはじめる。やがて R448は
海沿いぎりぎりの断崖絶壁を走る、とんでもないルートに変わる。ガードレールは
当然のようになくなり、ワイヤーになった。遠くの景色を見れば、はるか先まで
絶壁の肌を走る細い線(=R448)が伸びている。うぉ、なかなかいい感じだ(笑)

傾斜がかなりきついので、2速を使わねーとかいうケチくさいことは言ってられない。
積極的にセレクターで「2」を選び、少し 1SZ-FE を回しつつ、絶壁の道を走る。

だいたい、名谷に近づくあたりまで、そんな感じの昇り道が続いただろうか。
登りきったと思われるあたりで、道は内陸へと進路を変え、今度は一気に下る。
いあ、面白すぎるルートだなぁ・・・と思いつつ先へと進む。やがて、白い鳥居の
鳥羽神社あたりまで来た時点で、ようやく下りが終了。つまり、山を1つばかり
越えてきたということになるか。民家がぽつぽつと点在。大変だろうなぁ>暮らし

集落を過ぎると、いきなりサーフィン場が現れた。さっきまでの人気の無さとは
うってかわって、ここは賑やかである。ってことは、この集落までやってこれる
別のルートがある、と考えるのが自然っぽいな。いあ、よかった、よかった。



サーフィン場を越えてしばらく走ると、また山登り。その途中で、都井岬へと続く
都井岬道路へ別れる。この先は都井岬へとつながっているが、当然、有料である。
しばらく走ると、料金所が現れた。一人頭・・・じゃなくて、一台辺りで料金を
徴収しているらしい。400円ばかしを支払い、いざ都井岬の先へと向かう。

都井岬の道は、海岸線沿いの普通の田舎の景色とはうって変わって、背の低い
緑の木に囲まれた、なんとなく牧歌的な風景の中を走っている。そんな景色の中を
野生の馬がポツポツと歩き、道端の餌を食み、道路にウンコを撒く。おぉ(汗)
どうやら、都井岬は野生の馬がいるらしい。400円は、その保護料、らしい。

道路に転がるウンコの固まりを避けつつ、先へと進み、灯台まで行ってみる。
灯台の手前には駐車場はあり、そこからの見晴らしは抜群に良いものだった。
まぁ、見晴らしが悪い灯台ってのもありえない罠。納得。Uターンして戻り、
馬を避けつつ、途中の分岐を反対側に曲がり、都井岬の先端にある御崎神社へ。
あふれる馬のウンコと、折れて下に曲がりこんだ大木の枝でやたらに歩きづらい
石造りの歩道を下り、絶壁の岩壁の途中に掘り込まれた(?)御崎神社の麓へ。
しかし、そこに至る階段を登る勇気が出ない。とりあえず、下から撮影してみた。



岬の先まで進んだので、ちょこっと引き返し、都井岬の観光ホテルへ。
ここで、昼飯を食う。ちょっと珍しいメニューの「トビウオカレー」を頼む。
どうやら、都井のあたりでは、トビウオが沢山獲れるらしい。名物っぽいようだ。
味は、なんというのかな・・・まさに「魚味」という感じで、なかなかの珍味だった。

食事を終えたあと、土産物を軽くチェック。やっぱり、馬関連のグッズが多い。
いわく、左を向いた馬=「左馬」は、とても縁起が良いものだそうだ。ふーん。
あと、屋久杉を彫って作られた土産物も売られていた。これは欲しかったが、
値段がハンパじゃないぐらい高いものばかり。ううっ。見送りだな(涙)



とりあえず、これで目的地は制覇。あとは、今晩の宿・霧島へと向かうのみ。
ただ、それにしては少し時間が余るため、途中にある温泉でちょっと一休み。
都井岬道路を戻り、山道を下って R448 へ。さっきは東から来たので、左折。
西向きに進み、串間方面へ向かう。その途中にある「湯ったり館」という温泉が
一休みの目的地。泉質はアルカリ系っぽいような感じ。ヌメヌメ感が心地よい。

小一時間ほどゆっくりしてから、温泉を出る。R448 をずっと走っていくと、
まもなく串間の市街地に出る。それでは面白くないので、上千野付近にて
明るく開けた田んぼの中を走る、集落用の道へと分岐。いかにも鹿児島っぽい
(説明不能)明るい感じのする道。個人的には、かなり好きな雰囲気だ。
分岐した道を突き当たりまで走り、右折して海沿いの道を走る・・・はずが、
海と道路の間はちょっと小高くなっており、見晴らしも何も無かったのが残念;

抜け道は、串間の市街地で太い道路とつながる。右折して橋を渡り、R220 へ戻る。
全体的に白っぽい色合いで、小奇麗で開放的な雰囲気のある街だった>串間市
志布志よりも近代的?な感じがある。って、発展する要素って、あったかな?

そのまま R220 を走り、志布志へ。久々に訪れる志布志は・・・変わってない;
特に用事もないので、関屋口で右折し、海沿いから別れて、県道63号で北上する。
その後、県道63号をしばらく走ったのち、伊崎田を過ぎたところで、松山町に
つながるルートを道なりに選択。ものすごく速度の遅いトラックに先行されて
ペースを乱されるが、やっぱり追い越し不能。どこかでコイツをやり過ごそう。
そう思いながら走っているうち、道の駅・松山が目に留まる。ここで休憩。

少しずつ、日が傾いてきた。水を一本購入し、先に進む。道なりに先へ進み、
県道 71号を横切った先を左に曲がり、末吉町へと突入。小さな町であった。
ここで一旦 R269 に乗り、それから左折で市街地の中心に入り込み、すぐ右折して
川を渡り、またすぐに右折して大淀川近くを走る。って、大淀川ってどこかで
聞いたような・・・あ。あれか、宮崎市のすぐ南を走る太い川だっけ。上流か?

大淀川を離れ、R10 を横切ってさらに先へ進むと、今度は財部町に出る。あれか、
東九州道の「末吉財部 I.C.」って、この2つの町をまとめて命名したわけか。

財部町まで来れば、あとはもう少し。県道 2号との交差点を左折し、西へ向かう。
県道 2号は、センターラインのある立派な道路。どうも、メジャーな路線らしく、
「速度取締り路線」とか書いてある。おお、こわこわ。気をつけながら飛ばす。

県道 2号を走り、霧島に近づいたところで、名も無き道路へと右折。日豊本線の
霧島神宮駅近くへと出る。目的地はもうすぐ。県道 60号を横切り、さらに直進。
名も無き道を更に進み、黒岩を経由して、霧島高原国民休養地あたりへと抜ける。



時計を見る。うーん・・・16時ぐらいか。ホテルへのチェックインまでには、
まだ2時間ほど残っている。まぁ、ちょうど良いか。時間潰しと観光を兼ね、
R223 を東に走り、道の駅・神話の里公園へ。土産物を見たり、ぼんやりしたり。

それでも時間が余ったので、あるいは良い景色が見られるかも・・・と期待し、
県道 1号を登り、新床展望台へと向かう。しかし、昼ごろから次第に曇ってきた
空から、いよいよ雨が降り出してきた。当然、景色はすっかり雲に覆われており、
眺望だとかそういうものは望むべくもない状態。くそう、今回の旅行では、
美しい景色とかそういったものは、ほとんどダメな感じだな(涙)

仕方が無いので、適当なところまで進んでから、山を下る。適当にうろついたため
時刻的にはちょうどいい感じ。チェックイン予定通りの 18時に到着した。

雨がパラパラと降り続くものの、露天風呂にはちょうどいい。霧島温泉を堪能。
この、強烈な硫黄の香りと、こってりとした白い湯。親父に『温泉の浸かり方』を
レクチャーしつつ、ゆっくりと長湯。もう最高。いつ氏んでもいいという感じ。
この旅行のここまでの時点で、予定していた行動が全く取れないことがあったり、
意見の相違があったりで、あまり気分の良くないことも色々と起きていたものの

霧島温泉の湯のパワーで、全ての問題を忘れた。

夕飯を食う前と食った後の2回、温泉を堪能。満足して、倒れこむように即寝。



9/25

さて。ここまでの時点で、最初に書いていた目的は全く達成していない。
霧島温泉でノックアウトされたこともあり、いったい何が目的であったのか、
忘れてしまいそうですらある(笑)思い出しておこう。旅行の目的地は、開聞岳。

というわけで、6時に起床。いそいそと露天風呂に出かけ、霧島の露天風呂に
朝からドプーリと浸る。小一時間ほど浸る。あーもう、いつ氏んでもいい・・・

いかん。また、目的を忘れてしまいそうだ。気合を入れなおし、朝飯を食う。
こちらのホテルも、朝飯はバイキング形式。さつま揚げを中心にメニューを選び
これまた幸せな朝のひと時を満喫する。温泉もいいが、食い物もいいのだ>鹿児島

なお、一昨日および昨日とは異なり、天候は完全に晴れのコンディション。
ようやく訪れた「晴れ」である。雨が降りそうな気配も全くない。幸せ(涙)

8時半に、宿を出発。目的地の開聞岳・・・すなわち指宿に行くためには、指宿
スカイラインという有料道路で向かうのがベストっぽい。で、指宿スカイラインは
九州自動車道の先につながっている。ということで、まず最初に向かう先は、近傍
にある高速道路の I.C. だ。そういう観点で考えると、候補は溝辺鹿児島空港 I.C.
・・・って、出発した時に乗った I.C. じゃないか。うぉ、そこまで戻ってきたのか。

感慨(?)を抱きつつ、R223 を西に進む。最初のうちは、開けた地形の中を走る
緩やかな道路だった R223も、空港が近づくと、急に険しい峡谷沿いを、下りながら
くねくねと走っていく道に変化。嫌な予感を感じつつも、とりあえず先へ進むと
県道 56号線への分岐が現れる。ここを右折。・・・嫌な予感は的中。今まで
下がってきた分を一気に取り返すような、急な上り坂が続く道路となった;
後続車に気を使いつつ、アクセル全開でノロノロと坂を登り、R504 へ。

R504 を南下。左手に、鹿児島空港が見えてきた。おー、出発地に戻った。
更に先へ進むと、右手にはレンタカー屋へ。今日の夕方には、あそこに帰れるから
もうちょっと頑張ってくれよ、ヴィッツ。こっそりとクルマに語り掛けつつ、
溝辺鹿児島空港 I.C. から九州道に乗り、2日前とは逆の南向きルートへ向かう。



今日は、昨日までと異なり、移動距離が短く、また殆どの行程が高速道路なので
時間には余裕がある。そのため、地元の人の行動に倣い、制限速度付近を守って
ゆっくり走る。それでも、あっという間に桜島 S.A.に到着。曰く、最後の S.A.
らしいので、とりあえず休憩(確かに、その後南向きに走り続けたが、最後まで
S.A. は現われなかった)。ついでに、S.A. から見える桜島の姿を愛でる。

少し休憩してから、南向けに出発。しばらく走ると、本線料金所の案内が出た。
あー、そうか。九州道もここまで来ると、料金計算方式がちょっと変わるんだな。
・・・と、いつもならばそう思うだけで終わるのだが、今日は ETC が付いてない
レンタカーだ。料金所の手前の安全な場所でちょっと停車して、サイフから ETC
カードを取り出し、ゲートを通過してからちょっと停車して、カードをサイフに
戻して・・・あーっ、面倒くさい!レンタカーに ETC 付けようよ>トヨタ

そのまま先に進む。市街地をオーバーパス・アンダーパスで通過する九州道は、
やがて鹿児島 I.C. で終端。そこから先は、指宿スカイラインとなる。またもや
本線料金所。ここで \310 を支払い、さらに先へと向かう。似たような構造の道を
どんどん先へと進むと、やがて谷山 I.C. が現れた。なんとなく、複雑な構造。
看板の表示を参考に、間違えないように指宿スカイラインへと入っていく。

・・・それまでの、いかにも「高速道路ですよ〜」といった道が続くのかと
想像していたのだが、現実は全然違った。ゲートでチケットを受け取ったあとは、
両側を木で囲まれた、二車線のきつい上り坂からなる道路が待っていた。いわゆる
昔からあるタイプの、「スカイライン」とか「ドライブウェイ」と言われる・・・
まさに、観光有料道路そのものの形態である。

・・・いや、こういう「山岳地を駆ける」タイプの道路は、それはそれで楽しいのだが
あくまでそれは道具が揃っていれば、の話である。何度も書くのもあれなのだが、
いかんせん登り勾配には圧倒的に弱い車両のこと、楽しいというには程遠く・・・



というわけで、嬉しさ半分悲しさ半分てな状態で、指宿スカイラインの坂を登る。
途中、いくつか見晴らしの良い地点があり、そこからは、桜島の姿を眺めることが
できる。うーん、昨日までの曇天はどこへやら。とても豪華な風景である。



頑張って走り続けると、そのうち勾配が緩くなり始めた。そうなると、それなりに
ペースが上がり始める。順調に 錫山 I.C. を過ぎ、川辺 I.C. を過ぎる。しかし、
桜島を見下ろせる(と思える)ほどの高さにある、この指宿スカイラインの
峰にある両方の I.C. って、いったいどんなところに通じているんだろうか?
世の中に、不思議なことは数多くある。この疑問も、いつか再訪して確認したい。

ペースを上げ、指宿スカイラインを南下。実は、川辺 I.C. を通過するまでの間、
一台のクルマにも追いつかなかった。さらに、一台の対向車とも出会わなかった。
これがまた、この道の楽しさを倍増してくれている。道路自体は、非常に痛快だ。

そんな感じで、いいペースを維持。・・・やがて、川辺 I.C. を過ぎ、気がつくと
それまで何も居なかった周囲の景色の中に、多数の赤とんぼが飛び始める。
というか、赤とんぼの大群の中に突っ込んでいったような感じ・・・らしい。

なんとも幻想的(?)やなぁと思いつつも、クルマの進む先に居るってのは
ちょっと困るなぁ、とも思う。でも、しょうがないので、そのまま突っ込む・・・
幸いにも、空力が結構良いらしいヴィッツのおかげで、かなりの数の赤とんぼは
ボディーに当たる直前で滑らかな空気の流れに飲まれ、ボディーに沿って静かに
飛ばされていく。だが、フロントグリル付近に居た赤トンボは、飛ばされることもなく
そのままフロントグリルにぶつかっていく。あー、フロント周りがトンボだらけに (;_;)
昆虫の跡って、結構強く付くからなぁ。トンボクラスの大きさの跡は嫌だなぁ。

とか、とりあえずは鬱陶しく思っていたわけだが、知覧 I.C. を通り過ぎ、頴娃 I.C.
までたどり着いて料金を支払う段になって、ふと思いだす。あ・・・そうだ、そうだ。
知覧の赤とんぼって、特攻隊員の生まれ変わりって言われているんだっけ(滝汗)
すごく失礼なことを考えてしまったような気が。心の中で手を合わせ、謝罪。



というわけで、頴娃 I.C. にて、指宿スカイラインは終了。料金は \620。
うぉ。あれだけ遊べる道路で、この値段?なんつーか、すごく安くないッスか?

・・・とか驚いたのだが、甘かった。そこから先に続く道・・・県道 17号線は、
登坂車線完全整備済の、ひどく立派な道路だった。これぞ、まさにスカイライン。
このあたりの山岳地帯の尾根の間を走るこの道路からは、当然ながら、抜群に良い
景色を眺めることができる。さっきまでの「指宿スカイライン」とは、まったく
比較にならないほどに開けた眺望で。なぜ・・・なぜ、この道が無料なの?

頭を傾げつつも、恐ろしいほどに開けた景色の中を走る。そうして走っているうち
千貫平という見晴らし台がある、という看板に出くわす。ごく小さな看板だが、
どうにも興味が引かれて仕方がない。とりあえず車を止め、そこに行ってみると


・・・!な、なんだこの、ものすごいパノラマは!(絶句)

※(実物は本当に凄かったのですが、写真撮影はうまく行きませんでした =■●_)

なんと、桜島と開聞岳が同時に見える。こんな景色、他で見たことが無い。

※(写真では開聞岳しかありませんが、実物では、桜島っぽいものが見えてます)

・・・あり得ない。ちょっと、壮絶過ぎる超パノラマだ。正直、こんなところが
九州に隠れていた(いや、誰も隠してないけど)とは、気づかなかった・・・

こういう開けた展望台好きとしては、「今度こそ、広角レンズを備えたカメラを持って
もう一度ここにやってくるぞ!」という誓いを立てずには居られなかった・・・



強烈に満足。あとはもう、自分にとっては消化試合(?)とりあえず走り続け、
池田湖へ到着。千貫平の凄さから、もうちょっとカッコイイ観光地を想像していた
のだが・・・ちょっと、ショボかった。70年代で進化が止まっちゃったって感じ。
時間をつぶす必要もないな。そのまま先へ進み、ようやく、今回の旅行のメイン
イベントの地であるところの、開門岳自然公園に到着。さて、植樹された木は、
35年という長い期間を経て、いったいどうなって居るのでしょうか・・・


とりあえず、ゲートに到着。植樹した場所はここで合っているはずだが、
その当時、植樹を管理していた団体がまだ残っているかどうか、わからない。
入場料を支払うついでに、ゲートのおっちゃんに「35年前に・・・」と切り出す。

すると、10秒も話をしないうちに「記念植樹を見に来た人ですか?」との回答。
そう、記念植樹の・・・って、なんだろう。話がサクッと進んじゃったね(汗)



おっちゃんは、話をサクサク進めていく。どうやら、過去に記念植樹をした夫婦が
我が両親のように経過を見に来るという例は、結構あるらしい(2〜3件/日)。
道理で、話がサックリ進んだはずだ。まぁ、スンナリ進むのはありがたいことだ。
あとの話は父と母に任せ、私はクルマを移動し、少しぼんやりしながら待つ。

・・・空は真っ青。その中央に、鮮やかな緑色をした開聞岳がそびえ立っている。
その両側には、少し枯れかかった色の椰子の木らしき物体が、近景として存在。
なんとなく木に元気がないのは、やっぱり台風の直撃を何度も受けたからか。



少し待つと、植樹番号と名前から、植樹した位置の検索が完了。どうやら、
それらのデータは DB 化されていて、コンピュータで簡単に検索ができるようだ。
へぇ〜。そんなシステム(というほど大げさでもないが)作るのにも、それなりに
費用はかかったろうに。いったい、どこからそんなお金が出てきたのか・・・
・・・とか、そういう詮索はたぶん、無粋ってなもんなんだろうな(笑)

というわけで、検索はあっけなく完了。しかし、向こうの人曰く、少し待って欲しい、
とのこと。聞くと、植樹位置を表した簡易地図をこちらに見せながら、この辺りに
植わっていることはわかったので、今から係の者が現地へ確認に向かう。確認が
終わり次第、迎えの車を寄越す。現地には、それに乗っていってくれ、と。

・・・ふーん。大体の位置がわかったんだから、あとはこっちで現地に行って
探すのに。それに、迎えの車を寄越すって、どういう意味なんだろうか?
色々と疑問はあるが、噛みついても意味がない。向こうの人の指示の通りに
ちょっと上ったところにある休憩所へと移動し、係の人がやってくるのを待つ。

車を止め、エンジンを停止する。昨日や一昨日と違い、今日は日射しがきつく、
車内の温度はあっという間に上昇。うっ、こりゃあやってられない。しょうがない
ので、エンジンを始動し、エアコンをつけて冷房を行い、車内でじっと待つ。



・・・結局、30分ほど経っただろうか。待ちくたびれた頃に、ようやっと
係の人が乗っていると思しきライトエースがやってきた。エンジンを停止し、
ライトエースに乗り換える。乗用のライトエースは、見た目が妙に草臥れていた。
一応は「いぶすきCC」なんて書いてある場所だから、それなりに小綺麗なクルマが
送迎に来てもいいのでは?うーん、これらのことが意味するのは、どういうこと?

頭の中にたくさんの「?」マークを浮かべながら、ライトエースに乗り込む。
ガタガタと大袈裟に震えながら待合所から出発し、坂を上っていくライトエース。
1つ目のT字路を左折し、ぐんぐんと舗装路を上っていく・・・っと、突然。ライトエースは

道路を逸れ、山の斜面の谷側にある森林の中に突っ込んでいく!

山間を走る細い林道を走るバス、カーブを曲がりきれずに谷底に落ちていく・・・
まさに、映像的にはそんな感じだった。そこ、森!森!道路じゃなくて、森!

うっ、うわっ、運転手さん、気でも迷いましたか!?なんで森の中にっ!?




・・・いや、話がよく出来すぎている。運転手が突っ込んでいったところには、
良く見れば、普通乗用車が作ったと思しき幅の轍があり、高く延びた雑草の類も
そこだけは綺麗に踏みつぶされていた。・・・こ、ここ、一応、道なんだな・・・
右も左も、深い森。近所の裏山の中を歩いたときに見れる景色と変わらない。
上を見上げても、両側の木から延びてきた木の枝が深く覆い被さっている。
どうみても、森の中。だけれども、ここは道なんだ・・・ここでようやく、
ゲートのおっちゃんが見せてくれた簡易地図のことを思いだす。そういえば
おっちゃんは、「ここの道はすごく狭いので」って言ってたよな、と。

・・・いや、これ、やっぱり、道とちゃうって!




もはや、驚きを通り越して笑いしか出てこない私。そんな私をよそに、
クルマは森の奥へとどんどん突っ込んでいく。おーい、ヘンゼル、グレーテル。
ちゃんと帰り道は覚えておきなさいよ・・・っと。放置されて日が長いせいか、
すっかり錆びて朽ち果ててノスヒロ化した小型バスの廃虚が出現。その手前で、
ライトエースはいきなり停車した。どっ、どうやら、到着したらしい・・・



う、うーん。アインツベルンの森へようこそ・・・



私が見た写真は、明らかに平坦地に穴を掘り、小さな苗を植えていたのだが。
誰がどう見ても、ここは正真正銘の「森」。あの植樹の写真からは、想像もつかない。
それは両親も同感であったようで、あまりの変わり様に、しばし呆然としていた。



そんな我々をよそに、さらに斜面を成す森の中へと踏み込んでいく、係の人。
川口〜浩は〜、森林に入〜る、、、っと。やがて係の人は、鬱蒼とした雑木林の
中に逞しく生えた、1本の木の前に立つ。・・・これ?これが、そうなのか?

・・・その木の前には、水を吸って腐り、砕け散った1枚のプレートがあった。



よく見れば、確かにそこには両親の名前が書かれていた。

間違いない。この木だ・・・この木が・・・

しかしそこで、係の人からは、ちょっぴり残念はことを聞かされた。
どうやら、当時に植えた木は、このへんの気候や条件にうまく合わず、しっかりと
根を張れなかったか何かの理由で、2年ほどでいったん朽ちてしまったらしい。
ここにある太い木は、その後、向こうの人が改めて植え直してくれたのが育ったもの、
なんだそうだ。私が写真で見たとおり、当時のこの辺りは、森でもなんでもない、
ただの平坦な土地だった。それゆえに、こういう立派な森が持つ保全作用などが
全くない。だから、ちょっとした災害であっという間に崩れてしまうんだそうだ。

・・・だから、今この目の前にある木は、志半ばにして挫折した兄の志を継いだ
弟、ということになる。しかしそれでも、昭和 44年から2年後・・・昭和 46年
だから、私より年上ということになる。そうかー。頑張ってきたんだな。アニキ。

一通りの説明を受けたのち、さきほど受付けで父親が作っていた新しいプレートを
木の根元に設置する。朽ち果てたプレートに代って、このプレートが新しい表札。
次はいつ来るか・・・いや、もう来ないかもしれないけど。忘れないからな>木



我々は、草臥れたライトエース(そりゃ、こんな所を走ってたら草臥れるよなぁ)に
揺られつつ、この感慨深い場所を後にする。両親は、少しすっきりした顔をしていた。

・・・しばらく園内を散策したのち、灼熱の中で待ってくれていたヴィッツ君に
乗り込み、開聞岳自然公園を後にする。今回の旅行の主目的は、無事達せられた。



と、なると。言ってしまえば、あとは京都に帰るだけ、なワケなのであるが、
折角ここまで来たのだから、このまま帰るのももったいない。ついでということで
開聞岳を出てそのまま南へと進み、長崎鼻へと移動。・・・ここもまた、なんとも
すごいパラダイスであった。廃屋と化した土産物屋が何軒もあり、涙を誘う;

人の良さそうな土産物屋のおっちゃんにお願いし、適当な場所にクルマを置かせて
もらいつつ、長崎鼻の先端にある岬の先のほうへと向かう。白くて綺麗な灯台が
あったので、写真撮影。あぁ、やっぱりとうだいは狭き門なのですね。



土産物屋に戻る。とりあえずクソ暑い。土産物屋から灯台までの往復だけで、
ものすごい量の汗をかいたので、150円のお茶を購入。ちょこちょこっと話をして
店を辞する。本当は売りたいものがあったんだろうな、気の弱そうなおっちゃん。



さて。そろそろ、ずらかるか。長崎鼻を後にして、来たときと同じ道を戻る。
っとその前に、途中にあった GS にて給油。ワイルドな風貌のじいさんが居た。
給油を終えたら、あとは全力。指宿スカイラインを経由して、谷山 I.C. で九州道へ。
最終休憩地の桜島 S.A. に到着したのは、15時前の事だった。うーん、思ったより
早く帰ってきてしまったな・・・まぁ、いいや。ここで、少し遅くなった昼飯を
食い、余った時間でゆっくり長話。最近、親子で長話なんてしたこと無かったし
ちょっと時間が余ったのも、いい機会といえばいい機会だったかな。

その後、S.A. の土産物売り場で最後の土産物を買い、荷物を整理して
ごそごそしていると、17時ちょっと前になった。鹿児島空港を出発するのは
18時45分だから、いい案配かな、っと。桜島 S.A. を出発し、至極ゆっくりと
溝部鹿児島空港に向かう。30分もかからずに、到着。I.C. を降りたところで
丁度、ガソリンの残量メーターが1つ減ってしまったので、その分だけ給油。
ううっ、あと 100m 走れたら、そのままレンタカー屋に返却できたのに(笑)

というわけで、なんだかんだブータレつつも、およそ 998km の行程を無事に
走りきってくれたヴィッツ君に感謝しつつ、レンタカー屋で別れる。またね。



レンタカー屋のクルマで空港まで送り届けてもらう。出発まで、あと1時間ほど。
チケットを見ると、まだチェックインが済んでいなかった。チェックインを済ませ
セキュリティーゲートをさっさとくぐり、搭乗口の前で小一時間ほどぼんやり。
少しずつ暗くなり、見えなくなっていく九州の景色。また、、、来れるかな、、、



18時45分に鹿児島を発ち、ほぼ20時には伊丹に到着。空港の建物を出ると、
ガレージ業者が待っていたので、クルマを預けたときに渡された書類を出して
EP82 を受け取る。ふぅーっ。こりゃ楽だなぁ。担いできた荷物をクルマに積み、
運転席に滑り込む。うっ、ちょっと、低い。ヴィッツの座席は高めだったため、
ちょっと慣れない感じ。こんな状態で、いきなり大阪の市街地に放り出された。
大丈夫かな、をれ (^_^;) が、心配するまでもなく、20m も走れば感覚が戻る。
しかし、、、しかし、だ。感覚が戻ったとはいえ、やっぱりヴィッツとの差は
明らかに感じられる。とにかく、クルマ全体が全然軽い。駆動系はダイレクト
だし、クルマの動きがとにかく軽い軽い。ヒョホー!やっぱりこっちのがいいや。

豊中から中国道に乗り、吹田で名神に乗り換え。京都東 I.C. で高速を降り、
カレー屋に立ち寄って遅めの夕飯をとる。その後は、真っ直ぐに帰宅。



車庫にクルマを収めるなり、ふと「あー、どこか旅行に行きたいなぁ」という
漠然とした欲望が沸き出す・・・うっ、まだ走り足りてないのかよ・・・>自分

後始末を行い、即寝。


9/26

結局、8時過ぎに起床。眠いんだけど、体が勝手に起きてしまう。つらい。

親父から鍵を渡されたので、L502S の点検。アイドリング時に失火気味になる、
との事らしい。恐らく点火系に問題がありそうだったので、プラグを抜いてみる。

L502S の JB-JL は DI なので、デスビは存在しない。ヘッドカバー(これがまた
マグネシウム製とか書かれている・・・豪勢だなぁ)の上にある、ちょんまげ状の
細長いプラカバーを外すと、イグニッションコイルが2つ被さっている。そこから
それぞれ1本ずつ、短いプラグコードが伸びている。つまり、2気筒同時点火だ。

そこまで確認してから、イグニッションコイルを固定するボルト4本を外して
ヘッドカバーの上にある部品を取り外す・・・が、プラグコード2本のうち1本は
何処かが固着しているようで、ヘッドから外れない。うっ、何となく嫌な雰囲気。

まぁ、とりあえず、外したイグニッションコイルの下にある1番気筒のプラグから
外してみよう。エクステンションの先に 16mm 対角のプラグレンチを挿し込み、
プラグを回す・・・んっ、んぐぐっ。な、なんだこれ。滅茶苦茶固いぞ・・・
力を入れて緩め方向に回してみても、ギィギィと鳴くばかり。すごく嫌な予感。

たぶん、水が入って錆びて固着してるんだな。こういうときの定番・CRC556 を出し
プラグホールに少量を吹き込んでしばらく待ち、改めて緩めてみる。しかし、
状況は同じ。こうなったら、ちょっと暖めてみるか。イグニッションコイルを
元に戻し、数分ほど暖気。ヘッドが暖まったところで、再度チャレンジ・・・

しかし、先ほどよりはずっとマシにはなったものの、根本的に解決はしていない。
努力の甲斐あって、2〜3回転は緩み方向に回るようになった。しかしやはり、
それぐらい緩んだ後に、再び強烈に固い状態が訪れてくる。根が深そうだ。

何度かチャレンジしたが、潔く諦めることにした。プラグを元に戻し、親父を呼び
状況を説明。とりあえず、1番気筒についてはプラグが緩まないし、2番気筒は
プラグコードすら抜けない。3番気筒については無事に抜けたので、プラグを
見せつつ説明。側面放電タイプのプラグが使われていた。見る限り、ギャップが
極端に広がっているような様子は見えないが、磨耗しているのは間違いないので
来週の車検に合わせて、とりあえず全気筒ともディーラーに交換作業をしてもらう
こと、と。今まで、定期点検・車検ともずっとディーラーに委せてあるから、
前回この辺りを触ったのもディーラーの筈だ。何をやったのかは知らないが、
自分らのやったことには、自分らで責任をとってもらうべし、と。

なお、抜けた3番気筒のプラグを見る限り、負極に若干のカーボンが付着していた
程度で、燃焼に問題があるようには見えなかった。ブラシで擦れば簡単に落ちる
かなり軽度のカーボン堆積だったため、ましてや問題があるとは思われず。



ついでに、エアクリーナーも点検。残念ながら、こちらも真っ黒になっていた。
裏側を見ると、こちらもうっすらと灰色になりはじめていた。距離を見れば、
7万km を越えたあたり。これもそろそろ交換したほうがいいよ、とアドバイス。

エアクリーナーを見たついでに、ベルトを点検。L502S は横置き FF のため、
クランクプーリー付近に空きがない。ベルトを点検するにしても、エアクリ BOX を
外さないと手が届かない。普段なら点検なんかしないけど、あくまで「ついで」。
ベルトを点検したところ、こちらは問題なし。クランクプーリー付近を見ると、
点火時期を表わす目盛りが彫られたでっぱりがあった。しかし、そのでっぱりには
「0」というマーク1つしか存在しない。・・・どうやって点火時期を見るんだ?

念を入れて、アイドリング時の負圧を測定。カプに装備している連成計を拝借し
バキューム系のホースを適当に1本外して、そこに繋ぐ。結果、ほぼ -400mHg。
うちので 360〜380mHg だから、たぶんこいつは健康体であると思われ(勘)。



JB-JL を点検したあとは、カプチに乗ってちょいとお出かけ。
いろいろと難しいとこもあるけど、やっぱりコイツに乗ってるときが一番楽しい。

ひとしきり走り回って帰宅後、エンジンを止め、ボンネットを空けて E/G を点検。
その時、冷却水通路付近から、なにやらポコポコという音が聞こえてきた。ふむ。
ラジエターにエアを噛んでいるっぽい雰囲気があった。エア抜きした筈だけど、
まだちゃんと抜けきってなかったかなぁ・・・もう、今更のような気がしないでも
ないのだが、それでももう一度、エア抜きを実施する。結果、わりと大量の泡が
ポコポコとでてきた。・・・んだよ、ちゃんと抜けてなかった、ってか。