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Cappuccino 日記(2004/12)

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12/4

今日は、朝から雨。どうやら、この週末は2日間とも悪天候になるらしい。
原稿を書くにはちょうどいい。カプのメンテも行いつつ、冬コミの作業も進める。



結局、冬コミの新刊は、ジムカーナを題材にした「マリみて」パロになる予定。

悩んだ悩んだ。これがもう、爆発しそうなぐらいに悩んだ。自分のやりたいこと、
自分のできること、そして冬コミにおいて配置されたスペースがとりまく環境。

本来なら、ジムカーナを語るからにはドラテクや参戦記を書くのが基本だろうし、
読むほうもそれを望んでいるかもしれない、っていうか望んでいるのだ、という
ことが、前田さんのところでの状況も含めた売上実積が示していると思われる。

んで、そういう意味では、車種を限定してドラテクや参戦記を語るという内容が
最も狙いやすいものだと判っているとはいえ、そういうものを声高に発表できる
成績を実戦で出せているわけでもないから、内容は怪しげなものになりかねない。
(・・・ヘタなコトを書いたら、きっと、前田さんに撲殺されるのがオチだろう(汗))
それにそもそも、そのネタはWeb で公開している Cappuccino 日記の内容が
全て
である。そう、今更、マンガとしてリライトする必要性も価値もないだろう。

というわけで、売上のことは気にせず、前回までに2冊書いたオリジナル本の
続編を書くつもりでやってきたのだが、今回のプロットは難しく、絵描きとしての
自分の能力の範囲に収まらない。
また、自分が体験したことのない領域までも
含んでしまうことになるため、もっと色々と調査をする時間が必要だと感じた。

結局、まず9月から2ヶ月ほどの期間を画力向上に当てて頑張ってみたものの、
残念ながらそれでも追い付かず。11月の時点で、きっぱり諦めることにした。

そうして迎えた11月。悩んだ挙げ句、(自分自身の)新しい方面への挑戦として、
冒頭に述べたようなことをやってみよう、と考えたわけだ。ざっくりと枠組みを作り、
既存の各キャラクターへうまい具合いに設定を与え、それに基づくネタを練り始める。
なんだかんだ言って、やろうとしていることはオリジナル本の時と変わらないが(汗)



・・・というコッテリした話はこの辺にして、Cappuccino 日記本来の姿へ戻ろう。



まず、スズキへ。今度は、オルタネータのベアリング、ブラシ、および内装の
ネジカバーやブッシュなどを注文する。オルタネータの部品は、まだトラブルが
出ていない今のうちに交換し、距離で消耗する部分を予防整備しておくのが目的。
ついでに、一般的に言われるオルタネータブラシの寿命・・・10万km を迎えて、
本当に寿命と言える程度の磨耗を起こしているのかどうか、自分の目で
確認して、知識として蓄積しておきたいという目的があったため。

内装は、常に身近にあるものゆえ、細かいところがちょっとボロくなっただけで
全体的にグッとボロく思えてくるものだ。細かいところを安価にリフレッシュ。

いつものように作成したパーツリストを渡し、注文処理を完了。よろしく〜。



次に、靴屋に出かけ、普段履きの靴を買う。今まで使っていた靴の裏が、酷使(?)に
耐えきれず、ついにパックリ裂けてしまったため。とりあえず、スリーボンドのシーラーを
割れ目に塗り込んでみたものの、案の定というかなんというか、一週間と経たずに
割れ目はすぐに復活。油と熱には強いシーラーだが、力には弱い(?)ようだ。



そんなこんなの買い物を終え、カプと私はいつものように帰宅する。

さて。ウォーターポンプを交換したその後であるが、接合部からの水漏れもなく
そういう意味では至って快調である。エア噛みについても、街乗りレベルでの
実走チェックでは、今のところ特に問題はなくなったように思える。

だが、今度はまた別の問題が。エンジンの回転を上げたとき、タイミングベルト
付近から聞こえるベルトの鳴きのようなヒューヒュー音が、けっこう大きいのだ。
やっぱり、タイミングベルトに与えたテンションが強すぎたのかなぁ・・・?

タイミングベルトカバーの点検穴を開けて、テンションを確認しようと試みる。
・・・しかし、狭い穴から点検したベルトの張りは、さほど強くは思えない。
とりあえず、もうしばらくは様子を見てみるか。新しいウォーターポンプの
ベアリングがなじむまで、時間がかかっているだけなのかもしれないし。



帰宅後、あれやこれやの作業をやっていると、19時過ぎになってようやく、
佐川急便の人が、先週中頃に注文した GJ フロントパイプ&センターパイプを
持ってきてくれた。錆が進行した純正排気パイプのリフレッシュが主目的だが、
高回転領域でのダルい回りなども改善され、多少なりとも戦闘力が上がることを
期待している。・・・やっぱアレデスヨ。勝てなくてもいい、なんてウソなんデスヨ。
勝つためのシアイなのに。勝てないシアイなんて、オモシロクナインダ──
(カタカナとダッシュを多用すると奈須きのこっぽい文章になるなぁと思った)

配達された箱のボール紙は、雨で濡れていた。明日には止むといいのだが>雨


12/5

空を見上げればそこには雨雲が流れているものの、落ちてくる粒は微細だ。
この程度なら、屋根あり車庫において作業をするのに何らの問題もない。
早速、フロントパイプ&センターパイプの交換作業を開始する。

ウマを4つ噛ませて車体を完全に離陸させ、まずは下にビニールシートを敷く。
作業中に強い雨が降り出し、地面に水が流れた場合でも、問題がないようにする。

準備を済ませたら、ソケットとかメガネレンチとかを持ち出して、下に潜る。
対辺12mm のボルト 10本を外してアンダーカバーを外したら、純正のフロントと
センターパイプの2つをまとめて外す。触媒直後のボルト、およびテールエンドと
結合するボルトの4本。こないだ外したばかりなので、焼き付きなどは一切なし。

純正のパイプを降ろしたら、あらかじめ軽くつないでおいた GJ フロントパイプと
GJ センターパイプを乗せる。2つあったブッシュは、付け外しの際の作業性等を
考え、純正のままで(テールエンドを釣る3ヶ所だけ、強化品を使っている)。

とりあえずパイプを乗せたら、次は最難関(?)の位置合わせ。まず、フロント。
触媒との接合部にガスケットを入れ、ボルトを軽く締めて軽く固定。この時点で
ミッションマウントとの接合部のボルトの位置が既にズレ気味だ、という現実に
ちょいとめげるが、なんとか長穴の範囲で適合してくれたので、良しとする。
パイプを手でつかんでぐいぐい引張り、全ての穴をそれなりに合わせて本締め。

さて。フロント側がなんとか収まったので、次はセンター側・・・と思いつつ
車体の後ろに回り、テールエンド部のフランジとの位置を見て愕然とする。

2cm 以上、ずれてる・・・>テールエンドとセンターのフランジ位置

前後方向のズレは 5mm 程度、上下左右方向のズレは 2cm 程度、合ってない。
おっ、おいおいー、なんだよこれー・・・フロントといい、センターといい。そもそも
純正のパイプを使っている時点でフランジ位置がきっちり合っていた車輛だから
ずれているとすれば、このパイプ側だ。って、原因追求なんて、どうでもいい。
問題は、なんでもいいから取りつけられないと困るという一点に存在。
しかし、フランジ位置のズレって・・・どうしたら修正できるもんだ?(涙)

15秒ほど悩み、回答に至る。フロントパイプとセンターパイプの接合部なら、
ちょっとだけ動かすことができる。そこを緩めて調整すれば、いいじゃない〜。
幸いにも、ここのネジ穴のガタを使って調整できる範囲だけで、テールエンドとの
フランジ位置の上下左右方向の位置合わせは可能だった。前後方向のズレは
テールエンドをぐい!と引張って合わせる。はぁ・・・なんとか、助かった;

てな感じで、とりあえずパイプは無事に繋がった。多少無理なことをやったが、
強いストレスが掛かっている部分は、特にない模様。各部位でまんべんなくズレを
吸収したようだ。あとは熱が入ったら、多少のことならなじんで(?)くれるだろう。
ほっと一息。最後に、アンダーカバーを装着・・・うっ。フロントパイプとの間の
クリアランスが 5mm もない・・・こりゃあ、エンジンが動くとカチ合うなぁ。

しょうがないので、干渉しそうな部分をハンマーで叩いてアンダーカバーの
形状を微妙に修正する。材質がアルミなので、加工はいとも簡単に終了。



装着を完了し、ほっと一息。装着されたパイプを愛でる。ステンレス製だが、
表面は磨き込まれていない部分もある。むしろそれが、なんとなくチタン製っぽい
雰囲気を醸し出したりしているので、個人的には好印象だったりもする(笑)

一休みしたら干渉点検。テールエンド付近のパイプを手で掴み、ぐいぐい動かす。
アンダーカバーとフロントパイプ、および、ミッションマウント付近のマフラー側
ハンガーステーとボディーの間のクリアランスは十分に取れているようだったが、
センターパイプの曲がりが最小に抑えられているせいか、右ロアアームの付け根が
くっついているサブフレームの出っ張りとパイプの間のクリアランスが、1mm も
あるかないかという程度になっていた。パイプを手で掴んで動かしてみると、
カン・・・カン・・・と、パイプが当たる場合があった。うーん、まずいかも。



ともかく、装着作業は完了。あとは実走して、問題を明らかにしていこう。
各部のネジの締め付けを、指さし点検。ウマから下ろし、E/G を始動する。
フロントパイプが太くなったということで、音量と音質に変化が出るという情報は
知識として知っていた。実際にやってみると、確かにその両方が変化した。触媒は
そのままだというのに、パイプ1本変えるだけでこんなに変わるかなってぐらい。

具体的には、「ボボボボー」から「ドドドドー」って感じに音質が変化した。
マフラーの出口に手をやってみる。吐き出されてくる排気の感じが違う。前よりも
よりはっきり、各気筒から吐き出される気体の固まりの単位が感じられるようだ。
「フォフォフォフォ」と吐き出されていた気体が「ポ!ポ!ポ!ポ!」っていう・・・
まぁ、言葉で書くとおかしな具合いになるが、そんな感じといえばいいのか。

いい方向への変化っぽい気がしないでもないが、その弊害として・・・やっぱり
明らかに音がでかくなっている。特に、暖機運転(アイドルアップ)時の音が。
アイドルアップが終わって回転が落ち着いてしまえば、あまり変わらないのだが。
アイドリングサイレンサーをマジで考え気味になった、待ち時間のひととき。



アイドルアップ終了後、ノロノロと試走に出かける。家の前の坂道を、アクセルも
ほとんど踏まずに上る。低速トルクの痩せを覚悟していたが、予想外というか
なんというか、むしろ以前よりも低速トルクが太っているような気がした。
まぁ、低速トルクなんてのは、インチキ燃費グッズ1つ付けただけで太ったように
錯覚できる曖昧なものなので、とりあえず「痩せてない」とだけ受け取っておく。

坂を上って下り、ギアの軽い暖機も終わったところで、アクセルを大きく開く。
ターボラグをほとんど感じることなく、車体は加速を開始。同時に、ボディーから
聞こえてくる大きな排気音。グゥンワァーン!なんじゃこりゃ、めちゃウルサイ。
音質もかなり違う。湿っぽかった音質から、金属的な硬さを感じさせる音質に。
クルマというより、バイクに近い乗り物になってきたような気がする・・・(笑)

相変わらず混雑している R1 に出て、高速道路の I.C. 目指してピュー!と走る。
なんとなく、クルマが全体的に軽くなったような錯覚を覚える。いや、これは錯覚、と
いう状態ではない。明らかに軽い。信号発進時でも、1速 2000rpm 前後で感じる
かったるさがかなり低減されている。おそらく、ブーストの立ち上がりがより速く
なってきているのだろう。排気抵抗が低減し、下流の圧力が下がったことで、
上流にあるタービンが廻りやすくなったのだろう・・・などと、分析してみる。
まぁ、分析なんてのは、本当はどうでもいい。気持イイのは確実だ(笑)



京都東 I.C. から高速道路に乗る。I.C. への導入路(一直線の登り坂)で、2速
アクセルベタ踏みの加速感を確認。ここは、あまり変化を感じない。まぁ当然か。
そのまま ETC ゲートを抜け、ランプウェイ途中のトンネルまで2速で一気に加速。
・・・高回転で感じていた糞詰まり感が、いくらか軽減されているように思えた。

トンネル内のカーブを処理したら、いつものように3速に上げて一気に加速。
本線よりも高い速度に持ち上げる。余裕をみて合流。4速に上げて追い越し車線に
移り、一気にリミッターへ。ふむ。いつも以上に力強いような気がするが・・・

後続車が居ないときを見計らい、減速→加速(4速)を何度か繰り返してみるが
やっぱり、以前よりも力強くなったような感じがする。僅かにパワーupしたのかな。
だが、仮にパワーが上がったとして、所詮は 140km/h までしか出せない我が車両。
どれだけの価値があるのかと言われれば、なんとも言えないところではある f(^_^;)



そんなこんなで、大山崎で折り返し、京滋バイパスをフルに使って更に確認。
久々に回す高回転域だが、エンジンはまったく苦しそうな様子を見せない。むしろ
6000rpm あたりの山を上りきって一段落しても、さらにレブまで真っ直ぐ廻りきる
そんな様子すら見せてくれる。ここが、排圧を低減した真価の出る部分なのかね。

瀬田東で名神に合流し、草津 P.A. で一服。一服ついでに、ボンネットを開けて
冷却水へのエア噛みの状態を見る。パンパンに張ったアッパーポースを押す。
なんとなく、僅かに噛んでいるような雰囲気。さて、この先、どうなるかねぇ。
とりあえずホースをギューと押し潰してエアを抜き、草津 I.C. で R1 へ。

R1 に降り、低い回転でゆるゆると西へ走る。・・・さっきまで気にしてなかった
心臓に良くないタイプの騒音が、すごく大きくなって聞こえてくるようになった。
なんか・・・クルマじゅうが、ぎしぎしばたばたがたがたごきごきと、うるさい。
さらに、左屋根の取り付け部付近からも、なにやら、ぎりぎりと音が聞こえてくる。
はて。パイプを変えるまでは、こんな音はしなかったはずなのだが・・・(汗)
3速 3500rpm ぐらいからの加速時など、ボディー全体が共振してくれる(笑)
これはまぁ、パイプじゃなくてクラッチを替えてから起きているような気もする。

・・・とりあえずアレだ、気持ちいい状態ではない(笑)嫌な気分レベルメータが
ビーンと跳ね上がってくるのに合わせ、追い討ちをかけるように、サイドブレーキ
レバー付近からビリビリという音が。はて、まさか、こいつは・・・サイドブレーキの
ボタンを押えてみる。すると、見事に音が止む。くそう、ここまでもか(汗)



ウマーとショボーンが入り交じった複雑な感情を抱えつつ、R1 を天井川まで南下。
天井川のすぐ西側の交差点南西角にある「アストロプロダクツ草津店」に寄る。
店の横には、4台分の小さな駐車場。駐車場の前には電柱とガードフェンスが
立っており、お世辞にも入りやすい/出やすいとは言いがたい構造である。

さて。小さいが小綺麗にまとめられた店内には、SST、およびケミカル類を中心に、
様々な工具がずらりと並べられている。STRAIGHT では扱っていないような工具も
ある。入手可能な工具の種類が増えた。いい店が近場にできてくれた、と思った。
記念(?)に、オルタネータをばらすときに使うベアリングセパレータを購入。

買い物を終え、駐車場からクルマを出す。エンジンを始動すると、車体の後部から
キンキンキン!という軽い金属音が鳴り続ける。あー、どうやら、ついにパイプとサブ
フレームが干渉してしまったっぽいようだ。やっぱり、クリアランスが不足すぎかー。
ややウルサイながらも、気にせず走り出す。やがて音は収まった。駐車場の傾斜が
微妙にあったため、マフラーの位置がすこしずれてしまっていたと結論する。
もちろん、その程度で干渉を起こすようでは話にならないわけだが(笑)



草津 I.C. から高速に乗り、西を目指す。加速感などは、やっぱりいい感じだ。
瀬田にさしかかった時点で、折角だからということで、京滋バイパス側へ移る。
交通量が少ないため、全開テストには絶好のルートだ。取締りに十分注意しつつ、
えらい勢いでかっとばす白いマークU(おっさん1名が運転)の後ろにくっついて
加速感とかを確かめる。加速感だけでなく、排気音も気持ちいいことに気づく。
あぁ、やっぱりこのクルマは、走るために生まれてきたクルマなんだなぁ・・・

そんなことをしみじみと感じているうち、大山崎が近づく。ここで東行きの名神に
合流しなければいけなかったところ、うっかりと方向指示看板を読み違えてしまい
右側車線を直進。そのまま、西行きの名神に合流してしまう。気づいたときには
後の祭り。停車してバックできるほどには、交通量は少なくない。残念!(涙)

天王山 T.N. の前で大阪行きの名神に合流。交通量が多くて流れの悪い名神に
巻き込まれ、ノロノロ速度で茨木 I.C. に向けて走る。なんで流れが悪いか、というと
無理な車線変更による強引な割り込みと、踏む回数が矢鱈に多い無駄なブレーキ。
この2つをやってくれる車両の存在が原因じゃないのか、と思える。実際、何度となく
かような車両が前に割り込んできて、嫌な思いをすることになった。いや、その時
私の直後に大型トラックが居たというのが、嫌な思いのダメ押しになったのだが;



そんな状態に閉口しながらも、茨木 I.C. に到着。大山先で東行きの名神に乗れば
払わずに済んだ \1,400.- もの大金を支払う。なお、I.C. は全体的に混雑していたが
ETC ゲートは空いていた。その点だけはラッキー。お金を支払ったら、超混雑中の
茨木 I.C. 出口に突撃。ノロノロ運転に巻き込まれつつ右折し、即座に茨木 I.C.
入り口へ入る。ここから京都まで、さらに \1,000.- もの大金を上積みしないと
帰れないが、一般道の渋滞を見れば、まぁいいか我慢して払おう、と思える;



高速は空いていた。ザーッと走って京都東 I.C. で降り、さっさと帰宅。
帰宅した時点でボンネットを開け、ラジエータをチェック。結果は・・・そりゃもう、
無惨なぐらいにエアを噛んでいた。結局、ウォーターポンプはシロ、ってことか。

気になるんだよな・・・必ず、エンジンを停止した後で、タービン付近から
チュリチュリチュリ・・・という、水が沸騰するような音が聞こえてくるというのが。
あっちのほうの配管か、もしくはタービンそのものがエアを混入させているとしか
考えられないのだが・・・わからん。わからなすぎる。パラメータが多すぎる。

ともかく、がっかりした。近所の峠に出かけ、道の途中で停車してハザードを焚き
エア抜きを実施。ボンネットを空けてジッとしていると、軽トラで通りがかった
見知らぬオッチャンが止まってくれて、話しかけてくれた。どうやら、故障した
ものと思ったらしい。いや、調子を見ているだけなんで・・・ちょっと焦る;
・・・いや、話しかけられるなんていう経験は、初めてなもんで(笑)



適当にエアを抜きを行ったら、帰宅。がっがり気分に浸る。
はぁー。困ったなぁ。・・・一体、何処からエアーを吸ってるんだろうな?

あと、エア噛みの他、パイプとフレームの干渉問題も対策せにゃならんのだな。
例の、クリアランスが 1mm もない問題って奴。さて、どうやって対策するかな。
・・・そういえば、高速を走行中に、ギャップを越えるたびに右フロント付近から
ガコガコいう音が聞こえてくる問題ってのもあったな。下道では全然問題なかった
のだけれど。速度に依存する問題?これも、干渉程度の問題だったらいいのだが。


12/6

・・・仕事中、なんとなく思った。

そういえばアレだ。タービンを交換するとき、邪魔だから取り外したエキマニの
集合部付近のサーモバンテージが破れ、パイプが剥き出しになってたよなぁ。
あのすぐ近くって、タービンの冷却配管が走ってなかったっけかな?かな?



・・・まさか。

高負荷走行で排気温が上がり、エキマニ全体が高熱を発するようになる頃に、
あのサーモバンテージの破れ部分から直接輻射された熱によって、6cm ほど離れた
冷却配管(金属製)が部分的に加熱され、中を通過した冷却水が部分的に沸騰し
泡が発生することで、エア噛みに似た症状を起こしてしまっているのでは?



この話の真実っぽいところは、走行後にエンジンを停止すると、タービン付近から
クチュクチュクチュ・・・という泡発生音が聞こえてくることと、そういう状況になってから
アッパーホースを揉んで強制的に水を回して音の発生を止めても、また数秒後に
タービン付近からくちゅくちゅという泡発生音が聞こえてくることにある。
それは、その作業をしばらく繰り返していると、やがて収まってくる。

エキマニにはそれなりに熱容量があるから、エンジンが停止して排気ガスが通過
しなくなった後でも、冷えるまでには若干の時間が要る。その間、熱の輻射が続き
水ホースの過熱が続けられるのだと考えれば・・・この状況に、ピタリ一致する。

この説のウソ臭いところは、「泡」ったって水蒸気なんだから、温度が下がれば
いつまでも水蒸気で居るわけもなく、元の水に戻るはずなんじゃないのー?って
いうところにある。クチュクチュ問題は解決するが、エア残り問題は解決しない。

あるいは、キャビテーションでできた泡・・・?でも、それにしても成分は低圧の
水蒸気だから、条件は同じ。うーん、冷却系統についての詳しい話が知りたい。



可能性を検討しつつ、エンジンルームのエキマニ付近を覗き込んでみる。
・・・なんつーか、まさに説通りの配置ですヨ。エンジンルームの狭いところで
周囲の空気の流れから遮られ、けだるい雰囲気でひっそりと暮らすタービン様。
とりあえず、なんかすごーく怪しげな気はするよ。週末には、破れている部分に
サーモバンテージを巻き足して、ちょっくら実験してみようデナイノ!

・・・って、コミケの原稿を先にやっつけなきゃ、だな・・・


12/10

平日。出社するため、適当な時間に起床。

起きがけ一番、親から「あんたのクルマの下、なんか濡れてるで」との
暖かい言葉(?)が投げ掛けられる。うすぼんやりとした微睡みから覚めない
意識をひきずりつつ、ほうほう、来たか来たか、と思いつつ見に行くと・・・

言葉を聞いた瞬間から予想したとおり、ラジエータ下部からのお漏らし キター!



LLC が垂れてやがる・・・ボロすぎたんだ・・・



ってことは、原因はラジエータにあったってことは明々白々。明日は、ちゃんと
原因をチェックし、新しいラジエータを発注する、か。やっと原因が見えた。
ワクワク。出費が嵩んだことより、原因がはっきりしたことが嬉しい。



仕事中、気分転換にいろいろ考える。いろいろ考えたら、こないだから始めた
「走行直後に、エアといっしょに圧力を抜く」って作業は、あまりにも無茶苦茶な
行為であると気づく。そりゃそうだ。圧力が上がってるから、沸点も上がってる。
そんな状態の冷却水の圧力を下げたら、一気に沸騰が始まるのは自明の理だ;


12/11

ワクワク気分でラジエータを点検。昨晩のうちに、下に受け皿を置いておいたので
まずそこに LLC の池ができていることを期待したのだが・・・池などは存在せず。
カラカラに干上がった受け皿砂漠が存在するのみだった。あっ、あれっ!?

早くも嫌な予感が発生。ラジエータとフレームの隙間から中を覗き込んでみるが、
なぜだかラジエータが濡れている様子はない。よーく見れば、ラジエータの前の
エアコンコンデンサの一番下の列のフィンに、ぎっしりと LLC が詰まっていた。

ってことは・・・あれか。今までのエア抜き作業で、ラジエータの口から溢れて
下に落ちていたと思っていた LLC は、実はエアコンコンデンサーのフィンの間に
残留しており、長い時間をかけてようやく車体の下まで落ちてきただけだった

ってことなのかい!そうなのかい!くそう!糠も糠、スーパー糠喜びだったよう!

なんだよちくしょう。腹立ちを紛らすため、ザーザーとラジエータ廻りに水をぶっかけ
徹底的にラジエータ付近を清掃してしまう。んで、そのままの勢いでスズキに向かう。

ちょっと前に注文した、オルタネータのベアリングなどの部品一式を受け取る。
注文したパーツのうち、燃料リターン側に使うホースの長さが違う(新品番では
300mm のものはなくなっており、600mm のものに統合されている長くなっている)
とのことだったが、まぁ、長い分には別に問題ない。高くないし。受け取る。

ところで、例のYさん。例のカプチーノの修理はまだ終わらないらしい。そもそも
マフラーがフロントパイプから存在しないようで、これが手に入らなくて、困って
らっしゃる様子。ちょうどいいや。パイプ交換で余った純正品のエキゾースト回り
一式を差し上げることにした。年末は忙しいから、新年にでも持っていこう。

STRAIGHT に寄る。オイル受けを購入。またもや、クルマを動かす前にオイル受けを
クルマの下から避けておくことを忘れ、踏んづけて割ってしまったため;
これで3つ目だと言うと、さすがに笑われた(笑)



帰宅。ラジエータの下付近を点検。薄い色をした LLC の滴が落ちていた。
が、これは残念ながらさっきの走行で新たに漏れたものではなく、LLC まみれの
エアコンコンデンサーを洗ったあとの水が落ちてきただけのもののようだった。

走行風を力一杯受ける場所にあるから、さっさと乾いてしまうものかと思いきや、
意外と風が当たっていないようだ。よぉーく見れば、コンデンサーとラジエータの
中央付近には水が残っており、湿っているようだった。LLC の残滓を拭き取りつつ
これはこれで、エンジンルーム内のエアーフロー面で問題ありだよな、と思った。

ラジエータが冷えたら、念の為にアッパーホースを揉んで確認。僅かに、クチュ
クチュ音が聞こえる。またエア噛みがあるようだが、量的には僅かなものか?
・・・水温計はまったく正常値を指してるしなぁ。もう、何がなんだか判んねぇ!



気分的にスッキリしたかったので、EP82 の E/Gオイルを交換。73465km。
STREET-S と何かの余り物のちゃんぽんだが、性能には問題ない。2.8L を投入。

あっという間に終わってしまった。まだ、物足りない。さっき買ってきた部品の
箱を開き、カプの内装廻りの部品を交換する。本当にちょっとした部品ばかりだが
目に見えてボロかった部分が直ると、やっぱり、気分が結構変わってくるものだ。
勢いに任せ、リアガラス格納部分の隅の方にて半ば剥き出し状態で走っていた
燃料ポンプ配線にコルゲートチューブを被せ、テープで巻いてちゃんと処理。

・・・まだまだ物足りない。リアをちょっと持ち上げ、例のセンターパイプ干渉問題を
対策。テールエンドとの結合部分のボルトを緩め、フランジの結合位置を少し動かす。
1mmも存在しなかったクリアランスを、5mmほど確保。これならもう心配あるまい。
結合位置のマーキングをしておこうかと思ったが、もうしばらく様子をみてから。



さて。ラジエータの下回りが、ようやく完全に乾いたことを確認。ラジエータは
全体的に白っぽくなっており、仮に LLC が漏れているのだとしても、その場所は
判別できない状態。とりあえず出かけ、多少の圧力をかけ直すことにした。

暖機運転。しかしやっぱり、アイドルアップ中の音は如何ともしがたいぐらいに
うるさい状態になった。ご近所から苦情が出ないうちに、なんとかせねヴぁ。

適当に走り回り、どこかの道ばたでハザードを焚いてちょっと一休み。
その時、ハザードの点滅と同期して、ヘッドライトの輝度も上下しているのを
確認。2000/10 の交換から4年目。そろそろバッテリーがへたってきたのかな。

帰路。そういえば、こないだの試走時に感じられた車体各部からの異常音は、
あまり気にならなかったような・・・いや、慣れたというわけじゃなく、確実に
減っていると思われる。ひょっとしてアレって、フレームとマフラーの干渉が
産み出していた異常な音&振動だったのだろうか?それならそれで納得がいく。



帰宅。ホースもみもみ。うーん、さきほど感じられた残留エアは出ていったかな?
さらに、ラジエータを隅から隅まで点検。うーん、LLC が漏れてきたような跡は
どこにも見つからない。アレ(先日発生した LLC の滴り)は、やはり、推測通り
原因とは無関係なものであったものか、と結論せざるを得ないようだ。くそー。

寝る前、どうしたらいいものか考える。とりあえず、ラジエータにクラックが
入って漏れたという線は、残念ながら違った、と言わざるを得ない。で、症状は
相変わらず、走り続けると少しずつエアが入ってくるという感じだ。ただ、例の
EX マニで炙られるというのはおそらく無関係(やはり、泡が発生したとしても、
冷えれば消えるはず)。タービンおよび水冷オイルクーラーからのエア混入
という線も、その構造を考えると、どうやっても発生し得ないものだ。

・・・ってことは、残る可能性はもはや、ヘッドガスケットか、ラジエータ本体。
ヘッドガスケット交換なんて、正直やりたくない。Web を彷徨き、症例を探す。

そこで、気になる記述を見つける。ラジエータのコアが詰まりを起こしていた場合
走行後でも冷たい部分がある、という話・・・って待てよ。確かさっき、走行直後でも
ラジエータの中央付近に、まだ濡れているようにしか見えない場所があった
よな・・・風が通らないとしても、走行すればラジエータ本体はそれなりに高温に
なる。乾かなければウソだ。ラジエータ内部が派手に詰まってるのだろうか?

改めて、ラジエータを点検。妙に凹んでいる場所が見つかった。いろんな意味で
怪しいといえば怪しいのが、このラジエータだ。12年間無交換で、内部の通路には
スケールも堆積しているように見えるし。うーん、うーん・・・



よし。ヘッドガスケット交換は、最終手段だ。まずは、ラジエータを交換するしか
取りうる道はないような気がしてきた。どちらにしても、来年以降でパワーupを
行ったときのことを考えれば、決して無駄な投資にはならない筈。思いきるか?


12/12

ボーナスが出た。ok。勢いに乗ろう。

COZY-LIGHTS に、カプチーノ用3層ラジエータを発注する。
自己放熱性に優れた真鍮(銅?)製。下取りありで \30k、なしで \35k。


12/14

この、趣味でクソ忙しい時期に、仕事のせいで九州出張というわけだ。
出張自体は嫌いじゃないのだが、出張に出ると何の作業もできないのが問題。

15時台に会社を出発し、電車で伊丹空港へ移動。17時台の JAL で長崎空港へ。
長崎からレンタカーで目的地へ移動し、一泊。上司や先輩と一緒に酒を飲み、
ラーメンを食って舌鼓を打つ。これで、仕事がなければ幸せなのだが(ぉぃ

宿に戻り、明日の準備をしたのち、寝る前に「空の境界」の上巻を最後まで読む。
途中までは結構かったるいのだが、終盤近くから、話が一気に急展開。随所に
「月姫」や「Fate」の要素と共通するものを感じ、なるほどとうなずいたり、
ニヤリとしてみたり。これが土台(?)となったんだなぁということが、判る。


12/15

適当な時間に起き、客先へ。仕事仕事。

16時になり、長崎での仕事は終了。長崎を出発する特急列車「みどり」に乗り、
次の目的地となる由布院へ移動。残念ながら、「みどり」1本では行けない。途中
佐賀県にある鳥栖駅で、JR鹿児島本線を走る「みどり」から、JR久大本線を走る
「ゆふ」へと乗り継ぐ。乗り継ぎ時間は、わずか4分程度。間に合うのか?(汗)

鳥栖駅の構造などを事前に入手できなかったので、けっこう緊張感がある。
だが、「みどり」は一列に4つのシートが並ぶ、ゆったりとした特急列車だった。
緊張感もあるものの、この緩んだ構造が緊張を持続させてくれない。居眠り(笑)

やがて電車は、駅を出発。長崎の都市部を離れると、車窓の景色は一気に田舎化。
早岐駅で折り返すときだけ、ちょっと都会に戻る。しかしまたすぐに、田舎化。

窓から見える景色は、くるくると変わる。やがて、それまで見たこともないような
すこし面白い景色へと変わる。全体的に赤茶けた色に包まれた、鄙びた町に突入。
かなり傾いだ夕日の光は、もうすっかり赤くなっているが、それが理由ではない。
街全体の構造物が、赤っぽいようだ。何だろう・・・と思ってよく見ると、その街には
赤い色を煉瓦を積み上げた煙突が、多数そびえていた。しかも、その煙突の上には
目立つように、大きく名前が書かれていた。街が赤く見えたのは、その煙突が
激しく目立つせいだろう。それにしても、なんだろうか、あの無数の煙突は?
・・・って、ひょっとしてあれは、伊万里焼の窯だろうか?

それを確認するための術を持たない私の心を無視して、電車はどんどん先に進む。
伊万里らしい里を過ぎると、さほど感動のない普通の町並みへ。おもしろくない。
「空の境界」下巻を取り出し、読み始める。邪魔がないので、一気に読み進む。



17:38 に、乗換駅であるところの鳥栖駅へ到着する。とにかく、だだっ広い。
いや、駅というより、周囲の土地がだだっ広い。その、だだっ広い土地の中で、
孤高を保ってそびえ立つ巨大なスタジアムが。あぁ、あれってアレか。
かの有名な(?)サガン鳥栖の本拠地、ってかー。へぇー。

なんてことに感動してるヒマはない。電車の中で流されたアナウンスによれば、
「みどり」が到着したホームは3番で、乗り継ぐ「ゆふ」のホームは6番。遠い!
如何せん、勝手が判らない駅だ。降りる直前に、車窓から6番ホームがある方角を
確認。各ホームは地下通路で連結されていることだけ、事前の調査で判っている。

乗り継ぎ時間は、4分間。「みどり」が到着してドアが空いたら、地下通路の
入り口に向け、全力で走る。3番ホームの地下通路連絡口を駆け降り、通路を
走り抜け、6番ホームの地下通路連絡口から飛び出す。で、乗車口の番号は!?
走りながら、看板を見る。「ゆふ」は・・・3両編成か!ホームのかなり先のほうまで
走らないと、乗車口にたどり着かない。幸いにも、まだ「ゆふ」は到着前だ。
もう、速度を落としても問題はない。だが、勢いに任せて走り抜く!

結局、ホームに印刷された乗車口案内(「ゆふ」の他「ゆふDX」などもあるので
間違わないように注意が必要)を見て、最終的な乗り場所に到着。たどり着いた
時点で、残り時間は1分。うぉー。こりゃ、運が悪いと乗り換えは不可能だな。

(ちなみに、この乗り継ぎを逃すと、由布院への到着は2時間遅れるのだ(笑))



少し待つと、「ゆふ」がゴーゴゴゴ、とやってきた。ちょっと古くさい外観。
っていうか・・・あぁ、久しぶりに見る気動車じゃないのかな・・・?これって。

微妙に感動しながら、80年代の雰囲気を残す(?)弱レトロな内装の車両に乗る。
クリーム色と焦げ茶色を基調にした車内は少し薄暗く、旅に向かう寂寥感がある。
いいねぇ。車内は、ガラ空き。自由席なので、適当な席に座る。車室の前に張ってある
プレートを見る。「ゆふ」は、昭和61年に冨士重工で生まれた気動車、だった。1986年かぁ。

まもなく発車。気動車特有の、力強くて重々しく震える機関の駆動音を BGM にして、
「空の境界」下巻の続きをザクザクと読む。機関音は心地好く、きわめて集中できる。



「ゆふ」は時折、駅に停車する。久留米までは、まだ良い。しかし、その先は
闇の世界だ。停車したとき、言われるままにホームのあるはずの方向を見るが、
真っ暗で、何も見えない。目を凝らせば、駅名が書かれた看板が、ごく薄暗く
闇の中に佇んでいるのが見える。しかも、列車の窓から至近距離の位置に。
・・・ホーム分の幅、ないよ?どこよ、ここ。たまらなく不安感を感じる;

久留米を出たあとは、日田だけはマトモに開けている駅だったような気がする。
だが、それとてかなり古風な感じを受ける駅だ。駅のホームからぶら下がっている
案内看板の文字は、看板屋が手書きで仕上げたようなもの。なんというのだろう。
この路線沿いだけ、20年ほど前から歴史が止まっているような感じを受ける。



日田を出たら、再び「空の境界」の読書に戻る。途中まで読んだところ、19:38 に
目的地となる由布院へ到着。あまり期待せず、駅前通りを歩き、鳥居前を右に曲がって
ひたすらテクテク。かなり歩く。町はだんだん、旅館街の風情になり、雰囲気が良くなる。
暖色系の街灯で薄暗く照らされた街の中をゆっくりと歩く。なんだかすごく、温泉街と
いった雰囲気が感じられるようになってきた。今までに感じたものと、全然違う。
ひょっとして、湯布院って、駅から来るというのが正解な構造を持つ街?



昨年の今頃に宿泊した宿を通過し、橋を渡った右側の「いよとみ荘」が本日の宿。
4台ほどしか止められない小さな駐車場の奥にたたずむ、それほど大きくない宿。
手前にはガラス張りの座敷(食事処のようだ)があり、その横に小さな入り口。
見た感じ、和風の小さな温泉宿。雰囲気はバッチリである。ちょっと感動。

入り口をくぐる。目の前は和風の休憩スペースになっており、椅子が数個。
廊下は右に 5m ほど続き、すぐに左へ折れ曲がって先へと伸びている。その角に、
小さなカウンターがあり、顧客管理用と思しきコンピュータが据えられていた。
裏側から伸びる大量の配線は複雑にうねり、妙にサイバーな雰囲気を醸し出す。

って、そんなことを見ている場合ではない。チェックインしなければならない。
だが、そこには誰もいない。呼び鈴も置いていない。暢気なもんだ。しょうがないので
「すいませーん」と、大声を張り上げる。呼ぶこと数回。かなり時間が経ってから
ようやく、1歳ぐらいの子供を抱いたおねーさんが出てきた。この付近の温泉で
よく見掛ける、桃色のかわいらしい上着ともんぺのような服を着ている。イイヨー。
これ、何ていう服なんだろう?湯布院温泉街の制服(?)みたいなもの?

宿帳に名前を書き、部屋を案内してもらう。迷宮のような構造をした温泉宿だ。
奥へ奥へと進む。たどり着いた部屋は、客用の部屋というより、バスガイドさん
達が泊まるような、ちょっと洋風(というかアパートの一室のような)の部屋だった。
うーん、せっかくの「和風の温泉宿」の風情が・・・まぁいいや、寝るだけだし。



宿への到着がいささか遅れ気味だったため、風呂の前に夕食。オモテから見えた
ガラス張りの綺麗な座敷で食べさせてくれる、らしい。カニとかカキだったら困るな。
(海産物は、魚以外は食えないのだ)とかあり得ないメニューを案じつつ、食事処へ。

隅の方のテーブルへ案内される。さて、何を食わせてくれるのかな、と思ったら
なんと・・・地鶏の鍋が出てきた。まさか、「旅の窓口」のビジネス予約で取った宿で
こんな豪勢な料理が出てくるとは。さらに、その前菜(!)として出てきた料理が
6品ほど。だんご汁、魚の煮物、豚肉のサラダ、あと、なんだっけ、思い出せない。
これがまた、どれもこれも旨いの旨いの。一時間ほどかけて、ゆっくりと舌鼓を
打たせて頂く。感動だなぁ〜。まさか、こんな丁寧なもてなしを受けられるとは。
・・・ここで、訂正しよう。由布院のこと散々コケにしててごめんなさい。



厨房から出てきた料理人さんに一言お礼を述べてから、パンパンに膨らんだ腹を抱えて
部屋へと戻る。風呂に入るまでの腹ごなしに、日記書きとか仕事の残務とか。その最中
すぐ近くにあると思しき風呂から「ハックションぇえぃチクショウ!」というオッサンの声。
聞こえてないと思ったのか。っていうか、なんでそんなにデカイ声で叫ぶのよ。

TV を見てマターリしたのち、風呂が空いたと思しき頃を見計らって風呂へ向かう。
この宿の風呂は3種類あるが、いずれもが早い者勝ちの貸し切り制になっている。
つまり、入りたい風呂(ex. 露天風呂)があったら、誰かが上がった瞬間を狙って
入りに行くしかない。夜も随分と更けてきた。そろそろいい頃合だろう・・・

宿の人に教えてもらった通りに廊下を歩き、風呂場へ。残念ながら、露天風呂には
先客が居た。しょうがないので、その横にある普通の風呂に入って時間を稼ぐことに。
温度調整が超ぬるぬるになっていた風呂にドプリと浸かりつつ、露天が空くのを待つ。
ぬるい風呂はあまり好きではないので、風呂の中を走る配管のバルブを適当に捻り
超ホットな風呂に変更。温度調整用と書いていないバルブだが、暖かくなったのだから
たぶんこれでいいのだろう。・・・なァに、機械なんてそんなもんさ(c)マッコイじいさん

20分ほど待つと、露天風呂から人の気配が消えた。チャーンス。フルチンモードのまま
着替え一式を片手に抱え、15mほどの距離を全力疾走して露天風呂ゲートを通過。
今より、この露天風呂は M.A.D WORKS の管理下だ!貴様らに抵抗する権利はない!
ひゃーひゃひゃひゃっほうー。誰もいない露天風呂の中で一人ハイな状態のまま
かかり湯をしてから湯船にざんぶ。無色透明無臭(たぶん無味)の湯のなかで
ようやく、温泉ぽい、寛ぎの時間を得る・・・こんなに嬉しいことはない・・・

冷え冷えとした空気に上半身をさらしつつ、湯煙が立ち上っては消えていく夜空に
視線を上げる。ん?その時、視界の半分を遮る建造物に目が止まる。露天風呂の
洗い場の上にあった木製の屋根の上に、部屋のような形の建造物が乗っている。
しかも、その部屋の窓をおおうブラインドの向こうから、白い蛍光灯の光が。
はて、なんとなくあの形状は見覚えがあるような・・・あ、泊まってる部屋だ。
そうか・・・なるほど・・・あの部屋は、露天風呂の上に半分せり出すような形で
増築されていたんだ。ってことは、露天風呂でおっさんがくしゃみをすれば
その音波パワーは、ほぼダイレクトに部屋へと届くことになるわけで・・・

くそう、とんでもない部屋があてがわれた(汗)

由布院褒めちぎりは半分停止(笑)まぁでも、問題点はその程度。他は良かった。

風呂から上がったら、あとは部屋に戻って布団に入り、「空の境界」を読む。
小一時間ほど読んだら眠くなったので、電気を消して眠りにつく。


12/16

適当な時間に起床。出発までは時間があったので、朝風呂へと突撃する。
もちろん、露天風呂。冷たい空気と暖かい温泉の対比が、そりゃもうー、最高。
仕事で来たことを忘れそうになるが、適当なところで思い出して風呂を出る。

朝食を頂き、宿を出る。朝食も当然ながら旨い。おおむね良い宿でした。



その後、由布院にある某所で、夕方まで仕事。もくもく。

16:00 に仕事完了。仕事場を出て、由布院駅近くにある高速バス乗り場へ移動。
\1.5k を支払い、バス乗り場の建物の中で待つこと15分。高速バスが、乗り場横の
狭い道にぬっと現れた。乗り込んで、一眠り。高速道路を何本か乗り継いだようで
風向明媚な大分のやまなみの中を抜けたあと、定刻の 55分程度で大分空港に到着。

空港で夕飯を食い、土産を物色。九州にも何度か来ると、定番のメニューってのは
ひととおり押えてしまった感もあり・・・あっ、関サバの棒すしとか売ってるよ。
これはまだ買ったことがない。うまそうだ。しかも激しく。反射的に購入。

19時台の飛行機に乗り、20時台に大阪空港に到着。相変わらず、大阪空港上空は
気流が乱れており、着陸寸前まで機体はグラグラ。B737 でもコレだ。レベル高そう。
ふと、「ザ・コックピット」とかやってみたくなった。流石に入手不可能か(笑)



大阪空港から高速バスに乗り、京都へ戻って帰宅。早速、関サバすしを食う。
これがまた旨い・・・臭みはまったくない。サバすしが嫌いな人でも食える味。

酢がほとんど効いていないため日が持たないが、日が持たなくても買う値あり。


12/17

帰宅したら、COZY-LIGHTS からラジエータが到着していた。

箱を開いて、検品する。真っ黒に塗られた三層ラジエータ。ラジエータキャップの
口金の色は、真鍮の色。材料はノーマルと同じだ。形状もほぼ同じだが、コアの
厚さだけが唯一明らかに異なる。ノーマルだと、タンクとコアの厚さには裏表とも
5mm ほどの差があるが、三層だとコアが分厚くなるため、タンクとコアの厚さは
それほど差がなくなる。ぎりぎりまで迫るコアの厚さは、なかなかの迫力である。

ざーっと眺め、目で見て判る範囲の問題点がないことを確認。交換は明日だな。


12/18

起床。飯を食ったら、さっそく交換開始。

やることは単純だが、ラジエータはいろんなモノの奥に鎮座しているため、
そこに至るまでに外すべき部品が多いのが面倒くさい。とにかく、あれこれ外す。

まず、フロントを少しジャッキアップ。ドレンの下にタンクを置いて、冷却水を抜く。
冷却水抜きと並行して、バンパーを外す。バンパーを外したらインタークーラーを
エンジン側の接続部からパイプ丸ごと取り外す。続いて、ラジエータの上にある
ラジエータサポートフレームを外す。このサポートには、電動ファンの配線が
くっつけられているので、プラ部品を割らないように注意しつつ取り外す。

ここまで来れば、あとはラジエータを上から引っこ抜くだけの状態になる。だが、
ラジエータを固定するボルトとナットにアクセスするために、エアコンコンデンサーが
邪魔になる。これを外すことはできないので、とりあえずエアコンコンデンサーを固定
するボルト4本を抜いて、コンデンサーを宙ぶらりんの状態にする。この時点で、
インタークーラーを固定する左側ステーも宙ぶらりんになる。位置合わせが面倒だな。

さらにもう1つ、インタークーラーを固定する右側ステーのボルトも緩めてやる。
ここまで各部をブラブラにしてようやく、ラジエータを固定する2つのボルトと
2つのナットを触れるようになった。ふへぇー、面倒くさいなぁ・・・



さて、ようやくラジエータ本体の固定を外す。まず、左側のナット2つから開始。
かなり狭いところにあるため、当然ながらソケットレンチは使えない。使えるのは
スパナ、メガネ、およびラチェットメガネ。当然ながらラチェットメガネを選択。

だが、狭いだけでなく、微妙に奥まった位置にあるため、手持ちにあるストレート
ラチェットメガネだと、微妙に回しにくいのだった。ちょっと角度がついたラチェット
メガネだと、随分と楽になるのだけどなぁ。やっぱ、一丁買っておくかなぁ。

ヘコヘコと、工具でナットを回す。まぁ、しんどいのは最初だけだろうと思っていた。
だが、買った直後に起こした事故修理でここが外された際、作業者がバカなことを
やったのか、ナットのネジ山が鈍ってしまっていた。緩めても緩めても、固い。
このまま緩めても、途中で焼き付いて固着するんじゃないかと思うぐらい固い。
だが、いまさら引き返せない。WD-40 を吹き付けつつ、一生懸命に緩める。

かなりの苦労の後、なんとかナット2つを外すことに成功。既にやる気は 50% オフ。
だが、今更引き返すなんて選択肢はあり得ない。残りのやる気を振り絞り、右側の
ボルトを外す。だが、こっちは幸いにもネジ山の鈍りなし。工具を振るスペースは
左側以上に狭いが、いったん緩んだら、後は指だけで最後までボルトを外せた。



やっと固定ボルトが取れたので、一休みしてから、ラジエータを抜き取る作業に。
ラジエータにつながるホース2本を外し、ドレンを締めて準備は完了。いざいざ。

今回、面倒くさくなったので、冷却ファンをくっつけたままのデカい状態で外す。
そのせいか、寸法的にはギリギリ。エアコンの配管などの邪魔物を慎重にずらしつつ、
なんとか抜き取る。その時に感じたのは、ラジエータを固定するために生えている
左側のスタッドボルト2本がじゃま。左側もボルトにしてほしかったなぁ・・・



外したラジエータを地面に転がし、一休み。コーヒー1缶を飲んで一息つく。
飲んだらすぐに作業再開。シュラウドまるごと、電動ファンを取り外す。シュラウドの
周辺に貼ってあったウレタンスポンジは、経年劣化で全てぼろぼろ崩壊していた。
うーん、これが無いと空気の流れが悪くなるんだよな。でも、新品なんて注文して
なかったもんなぁ。どうしよう、と思いつつ、とりあえずスクレーパーで清掃。
清掃したシュラウドを、試しに新しいラジエータの上に、ぽん、と置いてみた。

おっ・・・コアが分厚くなったお陰で、ウレタンがなくても隙間は超狭いぞな。

これはラッキーだった。ウレタンスポンジは貼らず、そのまま新ラジエータに移植だ。
スレッドコンパウンドを塗って、ボルト4本を締め付けて固定。錆び付き防ぎが目的。

さらに、ラジエータの固定部についていたゴムブッシュ4つも移植。フランジ付き
スリーブが入っているので、これを引っこ抜いてからゴムブッシュを抜き取る。
見たところ、ゴムブッシュの変形はさほど大きくない。シリコンスプレーを吹いて
艶を与えてから、新しいラジエータに移植。フランジ付きスリーブを押し込んで完了。
最後に、ドレンホースとラジエータキャップを移植して、新ラジエータの準備は完了。



いよいよ、これを元の位置に押し込む。どこかにぶつけてフィンを曲げないよう、
慎重に収めていく。外すときと同様、左側のスタッドボルトをゴムブッシュの中に
通すのに苦労した。なんでこんな面倒くさい構造になってるんだろう・・・

しばしの時間を経て、なんとか元通りの位置に収めることに成功。鈍っていたナットは
8mm のタップを使ってネジ山を修正。修正中にはかなりの手ごたえが感じられたので、
かなり山が崩れていたものと思われる。どうやったら、ここまで山を潰せるのか。
指で軽く回せることを確認したら、スレッドコンパウンドを塗って適当に締める。

ナットに引き続いてボルトもコンパウンドを塗って締め付け、4個所での固定を完了。
引き続き、エアコンコンデンサーを固定。ラジエータのコアが分厚くなったため、
エアコンコンデンサーとラジエータの隙間もすごく狭くなった。ぶつけないように
注意しながら位置を修正し、これまたコンパウンドを塗ってしっかりと固定する。

コンデンサーが固定できたら、ラジエータのホース2本、およびリザーバタンクの
ホースをラジエータに接続してから、ラジエータサポートフレームを装着する。
最初に書いたように、ラジエータサポートには配線が固定されていたので、
元通りに配線クランプをはめこみ、ラジエータファンのコネクタを接続。

ここまで来たら、フロント回りの形もほぼ元通り。インタークーラーを装着。
ただし、インタークーラーステーを緩めたため、インタークーラーの収まる位置が
狂ってしまっている。余裕で、アンダーフレームサポートと干渉する状態に戻る。
もう一度、位置だしからやり直し、2〜3mm ほどの隙間を確保する。面倒くさい;

最後に、バンパーを装着。っと、その前に。フロント回りをのたくって走っていた
ホーンの配線をタイラップで適当に固定する。走行時の振動で暴れまわり、エアコンの
配管(アルミ)を少し傷付けた跡が付いていたため。固定したら、バンパーを付ける。



これで、装着作業は完了。LLC を注ぎ込み、エア抜きを開始する。交換前と異なり
エアが抜けてくる速度が速い。暖機を開始して水温が上がると、すごい勢いで
ボコボコと泡が出始める。なんか故障個所が増えたんじゃないかと心配になるほどに。
しばらく派手にエアが出続けたが、辛抱強く待ってみると、約十数分ほどで収まった。
おおー、なんかすごく気持イイ抜けかたデナイノ!ちょっくら気分がいいなぁ。

あらかたエアが抜けたと思われた時点で、水を積んで外出。適当な場所を選び、
さらにエア抜きを続行。だが、エア抜きを実施する場所に移動して停車した直後に
リザーバ内の水位が劇的に減っていたのを見た後は、あまりエアは抜けてこなかった。

さらに、エアをほぼ抜いてから帰宅し、いつものようにリザーバタンクのホースを
点検するが、いつものような LLC へのエア噛みは、そこには存在していなかった。
・・・こりゃあ、かなりいい感じかも。やっぱり、原因はラジエータか?


12/19

昨日はメンテナンスで一日潰してしまったので、今日はひたすら原稿書き。


12/20
12/21
12/22
12/23

これまた、ひたすら原稿書き。

仕事のある日は帰宅してから深夜まで、
仕事のない日は朝起きてから深夜まで。
他に何をしていたか、まったく記憶がない・・・(汗)


12/25

原稿書き。眼が痛い・・・

しかし、ここ数日の頑張りのお陰で、原稿の仕上がりが見えてきた。
ペン入れやトーン張りを諦めようと、何度思ったことか・・・

でも、頑張ったらちゃんと完成させることができた。頑張ってよかった。
最後の4つ分(ロサ・フェチダ〜)もくっつけられる筈がない進行状態だったが、
これもちゃんとくっつけることができた(その名残が祥子・祐巳編の最後にある)

人間アレだ。根性さえあれば何とかなるもんだ、ということを再確認した。
その代わり、他のあらゆるものが犠牲になっていくことは否めない。体力とか、
人付き合いとか、仕事(笑)とか・・・。バランスを取れる点でやらないと続かない。


12/26

・・・よし。原稿は、ほぼ仕上がった。
残るはあとがきと裏表紙、そして POP 書きだけだ。

今日は、それ以外の完成原稿をひたすら印刷しまくる予定。
時間のかかる作業ではないので、夕方までは気分転換に当てる。



まず、交換の終わった純正ラジエータを、COZY-LIGHTS に返送する。
ラジエータの中にはかなりの量の LLC が残っていたが、必死で乾かす。
ほぼ乾燥したら、送られてきたときの箱にラジエータを詰める。この箱を
カプチーノに積もうと思ったが、到底積めるサイズではないことに気づく。

しょうがないので、EP82 をひっぱりだして積み込み、クロネコヤマトへ。
伝票を書いて張り付け、送料を支払う。\1.6k。着たときの送料は \2k だった
のだが・・・1層増えて重くなった分の送料増加分が \400?ホントかなぁ。



ラジエータの発送を終えたら、帰宅。カプチーノに乗り換え、走りに出かける。
といっても、遠出というほどではなく。いつものように、名神に乗って全開走行。
桂川 PA で一休み。ボンネットを開けて点検するが、冷却水のエア噛みは起きて
いないような感じに見える。リザーバのパイプにも、エア噛みは見られず。

よし、よし。そのままの勢いで、大山崎 J.C.T で折り返す。続いて、京滋 BP を
全開走行。4速での加速音がごっつぅ気持ちいい。どうしよ。超くせになりそう。

なんてことを思いつつ、久御山 I.C 付近までかっ飛ばしたところで、PC 1台と
白い覆面1台が、路肩で赤灯を回しながら停車しているのを発見。PC の後ろには
黒い服を着た怖いおじちゃんが仁王立ちしており、どうやら、腕組みをしながら
こっちをじっと睨んでいる様子。今まで、京滋 BP では見掛けたことがない
速度取締りってのを、ついにやり始めるようになったってことですかい?

200m ほど手前で減速を開始し、おじちゃんの前を緩やかに通過。バックミラーを
ちらちらと監視しつつ、奴の動きを待つ。そのうち、次のカーブを過ぎ、さっきの
場所がブラインドとなって少し経ったころ、白いセダンが一台、追い上げてきた。
さっきまで、あんな白いセダンは居なかったと思うのだけど・・・ひょっとして
覆面が出撃してきたか?いや、そんなバレバレなことはやらないと思うのだが;

しかし気にはなるので、制限速度の 80km/h をぴったり維持しつつセダンを監視。
セダンはしばらくくっついてきたが、そのうちゆっくりと追い越しをかけ、先へと
進んでいった。こちらも速度を上げ、追尾。しばらく走ってトラックに引っ掛かり
速度が落ちたところで、ゆっくりと追い越しつつ運転席を見る・・・

ただの、おばちゃんドライバーでした(汗)

紛らわしい!



まぁ、無理してもしょうがないので、丁度よかった。そのまま、制限速度維持で
トンネルに入り、トンネルを抜けてくねくねっと走ったあとに瀬田東 J.C.T へ。
名神高速へ入る左分岐に入ったところ、前を走っていた車が必要以上に減速。
一方、後ろを走っていたトラックは減速する様子なし。マジで挟まれるかと
思った。ブレーキランプをパカパカと踏んで、後方に警告。冷や汗たらり。

名神に合流したら、すぐに草津 PA。ささっと入り、ボンネットを開けて点検。
リザーバのホースに見える LLC は、完全に緑色。エンジンを停止して少し待つ。
やがて、水温が上がって内圧が戻り、押し出された気泡がゆっくりと抜けてきた。

・・・ふむ、まだエアが残っていたってか。ときおりエンジンを回し、エアの混じった
冷却水をブロック内で循環させながら考える。おそらくであるが、高速道路を走る
限りでは、冷却水が冷えすぎてしまい、あまり圧力が上がらないのだろうな。であれば
ラジエータの上にまで移動したエアをリザーバに押し出すこともできてない、と。
こりゃイケマセン。戻り道は下道を走り、過熱させ気味で走れるようにしよう。



栗東 I.C. で高速を降り、R1 を西へひた走る。草津の分岐で、京滋バイパス側を
選択。それにしても、ここは非常にいい道だ。両側に防音壁を設置してやったら、
そのまま高速にしてしまえそうなぐらい。ちょっと過剰な投資じゃないか?

なんてことを考えつつ、あまり速度を上げずに西へ。途中の信号で、何度も停車。
停車して E/G の回転がアイドリングまで落ちるたび、後ろから「カラカラカラカラ」という
軽い金属音が聞こえてくる。うーん、まだどこか、排気管とボディーが干渉してる
場所があるのかねぇ?致命的でもなんでもない問題だが、うるさいのは困る。



京滋パイパスと合流する手前にある大きな陸橋の昇り口にある広場で、一旦停止。
ここで、ボンネットを開けてリザーバタンク行きのホースを見てみる。どうやら、
エアが噛んでいる様子はない。抜けたか?と思ってしばらく待つ。変わらず。

ぼーっと見ていても変化がなかったので、そのまま西行きを継続。陸橋を越え、
京滋バイパスに乗らずに左に分岐し、石山方面へ。ちょっと E/G を暖めるには
最適な、S峠へ到着する。立派になったアプローチで一旦停車したのち、回転を
あげて盛大にホイールスピンしつつスタート。うほー。強化クラッチのつながり
具合いって、非常にいい感じだね。その分、駆動系には負担が行くんだろうけど。

まずは様子見気味の1本。アプローチから全開加速で2速が吹け切り、少しだけ
3速に入れたところで1つめの左カーブ。軽めのブレーキングで曲がる姿勢を作り
2速に落としてスッと曲げる。おっ。なんか、すごく気持ち良く曲がってくれる。
そのまま全開加速で次のコーナーへ。ちょいと減速して曲げたら、その戻りを
利用して姿勢を作り、続くコーナーへ・・・おお。クルマの動きがつながってる。

しばらくのオフ期間(=コミケ対策期間)を挟んで、随分とナマったと思ったが
体は忘れていなかったようだ。その後もすいすいと走り抜ける。ナマった点は、
終着地点手前のストレートを3速で抜け、そこから下り右カーブ→下り左カーブ
へと繋がるところで、フル制動しながら3→2速へと落とすのがぎこちなくなった
というところか。まぁ、これはそもそも余り練習してこなかった操作だし(汗)
逆に言えば、ここが明らかな弱点になっているというわけで。要練習、である。

様子見をしながら1本走ったのち、今度は全開近くで2往復。ブレーキの甘さが
ちょっと気になるので、詰めるところが詰め切れていないというのはあるものの
以前に走ったときよりもずっと走れているような気がする自分が、そこに居た。

なお、クルマの挙動は弱オーバーステア気味で、大変に走りやすい状態だった。
小さなRのカーブが連続するこういう場所では、この特性がいちばん捌きやすい。



数本ほど走り、軽く満足。反対側の端で停車し、ボンネットを開けて LLC を点検。
もう、泡はまったく出てこない。ホースがパンパンに張っているため、揉んでみて
エアの混入状態を見ることができないが、ほぼエア抜きは完了したと見るか?

LLC の点検が終わり、ボンネットを閉める。運転席に戻る前、ブレーキローターに
ふっと目をやる。おお、フロントローターが真っ青に焼けている。こんなになった
ローターを見るのは久々だなー。ってか、ここでこうなったのは初めてかもね。



S峠で満足したので、石山を越えて宇治を目指す。山の中を抜ける道が、かなり
改装されていた。おもいっきり広くなっていた。なんでだろ・・・なんで、こんな
クルマの通行量がない道なのに、こんなに幅を広くしたんだろ・・・だろ?!
まぁ、そのお陰ですれ違いが死ぬほど楽になったので、ありがたい(笑)

感動しつつ1つめの山を越え、アクトパル宇治の脇を通過。次の山へ入る。
対向車に非常に気をつけつつ、アクセルを大きく開け気味に走ってみる。やはり、
以前よりパワーが出ているのは確実だ。特に、高回転。登り坂で高回転までエンジンを
回してみても、パワーの出方が全然鈍らない。こりゃあ、確実に早くなってる筈。
排気系の改良と、タービンの特性変化の賜物か。あとは、タービンそのものを、
RHB31FW に交換すれば・・・下のトルクが落ちて泣くことになるかも、だが。

無事に山を越え、最後の山・長坂峠を上りきったところで停車。ここで最後に、
ボンネットを開けて LLC を点検。やっぱり、エアは出ていない。これだけ負荷を
かけて、ようやく全部抜けたってことかな・・・エア抜きって大変だな・・・



帰宅。エンジンを冷ましつつ、原稿の印刷を開始。ひたすら印刷。
給紙機構が半壊しているため、合計 750枚の紙を1枚ずつ飲み込ませる(涙)

印刷がある程度終わった時点で、クルマのところに行って、LLC の状況を見る。
ホースの内圧は下がっていた。試しに揉んでみる。チャプチャプ。うっ、やっぱり
エアが出ているようだ。だが、リザーバに行くホースは緑色。まだ、ここまでは
エアが出てきていない様子。うーん。アレかな、余熱で暖められて蒸気になった
LLC が、まだ水に戻ってないってことかな。とりあえず、冷えるまで待つか・・・


12/27

朝になった。出社前に、ホースを揉んでみる。やっぱりチャプチャプ・・・
同じかよ!でも、今回は簡単には諦めないぞ。このまましばらく、粘ってみる。
これって単に、まだどこかに残っていたエアが出てきただけかもしれないしな!



・・・頼むわ、そろそろ直ってくれ・・・(涙)



帰宅後、コミケに出す新刊の裏表紙とあとがきを作成して印刷。さらに、POP 絵を作成。
デザインは、仕事中に考えておいた由乃さんベースでいくことに決定。ガリガリ描く。
色塗り寸前まで来たところで眠気が限界に達したので、大人しく眠る。色塗りは、
明日の仕事納めが終わったあと、さっさと帰ってきてやっちゃえばいいや・・・


12/28

仕事納めの日。さっさと仕事を終わらせて、家に帰って POP の色塗りを・・・
という時に限って、ノロノロと仕事をやってる奴が足を引っ張ってくれるッ!

・・・結局、なんだかんだで随分と引っ張られ、仕事が終わったのは 21時頃。
持ち帰りの宿題もできてしまった、ヤル気 0%。そんな緊急の案件を言われても
今更できるかってェのに・・・。高コスト構造の改善とか言ってるくせに残業しないと
実施できないようなスケジュールで仕事突っ込んでくるのは誰だちくしょう。

怒り心頭で後片付けして、迅速に帰宅。PC を立ち上げ、適当に塗りを開始。
塗りわけやって影の方向だけ決めて雰囲気が ok になったら即寝することに。
仕上げは明日明日。くっはァー。昨日のうちにある程度やっといて正解だった。


12/29

さて、ぼやくのはこの程度にして。今日の夜から年末まで、コミケだ。
祭だ祭だ。年に2回(WF 含めると4回か)のお祭りだ。パーッといこう。



9時頃に起床。昨日に残しておいた残作業を開始。POP の塗りを仕上げる。
A4 サイズと B5 サイズの2種類を作り、自宅のモノクロレーザーで印刷する。
実際には、今回のコミケで同行するタケル氏が持っているカラーインクジェットを
ちょいとお借りしてカラーの POP を作るのだが、万が一に備えてモノクロでも
打ち出した。機材のトラブルが発生しても、とりあえず POP は出せる。

ここまでの作業に午前中一杯程度かかる予定でいたのだが、怒りパワーのお陰で?
思ったよりも早く完了してしまった。余裕ができてしまったので、印刷した原稿の
製本作業をちょっとでも進めておこうと思い、新刊分の紙(300枚)をぶちまけて
ひたすら折りまくる。これもまた、もっと時間がかかるかと思いきや、ものすごい
勢いで進んでしまう。結局、12p(6枚)分を折ってホチキスで製本する作業が、
1時間余りで終わってしまった。おわっ。これは、そう悪くない誤算ではある。

折り作業の途中、TV ニュースを見て仰天。東京の都心で雪が降っているシーンが
流されていたのだった。てっきり、何かの冗談かと思ったのだが・・・夏の雨といい、
2004年のコミケは悪天候に呪われているとしか言いようがないような気がする。
しかし、きょう並んでいた人は、マジで大変だったろうなぁ・・・と、ひとごとっぽい
感想が浮かんだ。そう、この時点では、雪なんてものはひとごとだったのだ。



完成した新刊を箱の中に詰める。さらに、つり銭や文房具など、必要な機材を
箱の中に放り込み、さっさと封印してカプのトランクに押し込む。また、既刊の
製本前の紙も箱に詰め込み、これまたカプのトランクに押し込む。これについては
出発前の余った時間に、タケル氏の力をお借りして製本をしてしまう予定。

コミケ向け資材の準備ができたので、あとは1泊3日で必要な諸般の荷物を
カバンの中に詰め込む。着替えと、防寒装備と、ノートパソコンと、etc、etc...
これまた、準備が完了したらカプの助手席に放り込む。あっけなく完了。

この時点で、時計の針は 13時過ぎを指していた。京都を出発するのは夜 21時過ぎ
になりそうだったので、まだまだ時間に余裕はある。製本に2時間、夕飯に1時間
かかったとしても、4時間以上の余りがある。まぁ、余ってる分にはいいか。



準備が全てできたことを再確認したら、いよいよ出発。カプのエンジンキーを捻り
暖機。アイドルアップが終わるのを待っていたところ、親に呼び止められた。
何か用事?と思ったら、年末に、ある用事で貸していたお金(6桁程度)を
いきなり現金で返される。ちょ、ちょっと!いまから旅行に出かけるって時に
なんで現金で返すよ(汗)こんなモンを持ったまま東京に言ったら、何に化けるか
わかったもんじゃないので、手近なコンビニ ATM に寄って、銀行口座に入金して
しまうことにした。余計な手間が増えてしまったが、家に置いとくのもアレだし。

アイドルアップが終わった時点で、さっさと出発。まずは近所のコンビニへ。



・・・というわけで、コンビニに到着。ATM の前に立ち、銀行のカードを入れて
しばし待つ。ややあって、サービス品目の一覧が画面に出てくる。・・・あれ?
「入金」という項目が無いぞ?何かの間違いかと思って、カード挿入からやり直す。
だがやっぱり、「出金」はあっても「入金」は無い・・・やられた!コンビニ ATM では
無理だったのか!今までやったことがなかったから、てっきり出来るものかと・・・(汗)

・・・しょうがない。京都市内にしかない、メインバンクの支店に行くしかない。
タケル氏邸への到着が1時間ほど遅れそうだ。電話して、15時頃に到着の旨を伝える。



さて。進路変更!舵を、南向きから西向きに変更する。R1 に出て、市内へ向かう。
幸いにも渋滞らしい渋滞はなく、すんなりと市内に入ることができた。さっさと
支店に向かい、有り金のうちのコミケ費用以外を、口座に放り込んでしまう。
うっし。これで安心だ。支店を出発し、進路を西向きから南向きへ変更。

R1 をひた走り、堀川通を南下。西本願寺前を通過し、七条堀川を過ぎて先へ。
九条油小路交差点の右折レーン(右側車線)に入るが、ここで右折が渋滞。
油小路通から直進して上がってくる車両の切れ目が少ないようだ。待つだけ無駄。
さっさと直進レーンに移動し、油小路通をずんずんと南下する。流れ良く南下。

竹田で名神高速の下をくぐり、油小路通をさらに南下。調子良く走行中、ふと
なんだか妙に景色が暗いことに気づく。はて、なんでこんなに暗いんだろう・・・と
思いつつ、赤信号で停車したときになんとなく上を見上げる。ここでようやく気づく。
頭の上の半分ぐらいを、京都高速油小路線の建造物が覆い隠していた。

そうかー。ちょっと前まで、建造物といえば柱しか立っていなかったから
よもやここまで道路ができているとは思わなかったのだった。すげぇや。この勢いなら
油小路線は、予定通りの時期に開通できそうだよなぁ。一方、新十条線は・・・(汗)



そんなことを考えつつ、油小路線を南下。やがて外環と交差し、京都南大橋で
巨椋へ。さらに南下を続けるが、全体的な流れが遅い。これはたぶん・・・などと
思っていたら案の定。第二京阪の巨椋池を少し過ぎたところで、何かの取締り。
速度計測をしているわけではなさそうだが・・・携帯電話か、もしくはベルトか。
何にしても、この辺りは四六時中取締りをやっていることであるなぁ(感嘆)

油小路を突き当たったら、左折して R24 大久保バイパスへ。ここをタラタラ南下。
突き当たりにある京奈和道で木津川を渡ろうか考えるが、今ここで 100円玉を失う
ということは死を意味する(?)ので、敢えて城陽方面に転進!山城大橋経由で
目的地となるタケル邸に突撃。時計をみると、ぴったり 15時。連絡通りの時刻だ。
あらかじめ確保しておいてもらった駐車スペースにカプを置き、荷物を下ろす。



タケル氏は、製本作業のために部屋1つ空けて待っていてくれた。かたじけない。
荷物をそこに置く。時間はたっぷりあるので、作業開始前にいろいろと雑談。
その最中、見本誌に貼るものについての話になったおき、とてつもなく
重大な、そう、現金よりも重大な忘れ物をしていたことに気づいた。

サークルチケットが入った封筒、家に忘れてきたよ(滝汗)

・・・

あっ、あっ、あぶねーッ!サークルチケットを忘れたまま有明に行ったら、
ただのバカ、いや、ただを通り越して、猛烈なバカではないか!ありえなーい!
こんな大事なものを忘れるなんて!いくら煮詰まっていたとはいえ、これは・・・
今ここで気づいたのは、不幸中の幸い。いや、時間に余裕があって良かった・・・



というわけで、東京向きに出発した時点で拙宅に立ち寄り、封筒を取ってくる
ことにした。若干の時間的・金額的ロスは出てしまうが、やむを得ない。

さて。ヘコんでるヒマはない。タケル氏の力を借りて、既刊の製本を黙々と実行。
量はそこそこあるものの、さすがに2名でやると作業が早い。1時間ほどで完了。
時計を見ると、18時過ぎ。さて、前田さんのほうは、どうなっているかな・・・
連絡を取る。どうやら、合流できるのは 22時頃になりそう、とのこと。

ってことは、だ。ここでタケル氏から、今からウチにチケットを取りに戻る時間が
あるのでは、という提案。まさにそのとおり。製本を手伝って貰ったお礼として
山科のココイチでカレーをご馳走する時間を足しても、十分に余裕がある。



善は急げ。タケル車、出動!太陽が丘を抜けるルートでウチまで戻ってもらう。
部屋に飛び込むと、そこにはサークルチケットの入った封筒が置いてあった。
くっそー、良かったよ!(←自分に対する怒りとこの状況に対する喜びが混じる)

中身を再確認してから、封筒を片手にタケル車へ戻る。ついでに、傘を1本と、
デジカメのワイドコンバージョンレンズキットを1つ持ち出し、鞄に入れておく。
よし、これで荷物は完璧だ!タケル邸への戻り道の途中にあるココイチで、
カレーをご馳走。っていうか自分が喰いたかっただけという説が濃厚(汗)



夕食を終え、タケル邸に戻る最中。あと 30分ほどで帰還、というところで
前田さんから連絡が入る。もう少しで合流地点までたどり着ける、とのこと。
おっといけねぇ。こっちも戻る最中だったりする。向こうのドライバーは大草さん
だから、おそらく容易に想像もできないほどの猛烈なスピードで接近中のはず。

しかし、勝利の女神(?)はこちらに微笑んだ。向こうが到着するよりも早く
帰還を完了。っていうかそもそもそういう状態じゃないとヤバいのですよね(汗)
大事な荷物をうっかり忘れてきた私が悪いのです。マジで反省しております。

ややあって、近傍に到着されたとの連絡。このへんの土地勘がない私が聞いても
さっぱりわからない場所説明を受けつつ、なんとか適当な場所で止まってもらう。
今連絡を受けたランドマークをタケル氏に伝え、適当に推測してもらう。幸運にも
そのランドマークはかなり近傍にあった。集合予定地点よりも、遥か近くに(汗)

ともかく、22時頃に合流を完了。時間が短くなってきたこともあり、すばやく
クルマを停車させて荷物を積み込むと、即座に出発。ちょっとでも時間を稼ぐため
名阪国道ルートは取らず、第二京阪から京滋を経て名神を走るルートを選ぶ。



・・・というところで書いたところで、この日記は一気に「海老名までさっさと
走り抜け、6時まで仮眠した」という内容で終わるはずだった・・・

そう。予兆はあったのだ。タケル邸で荷物の積込をやっている時、吹き付ける風が
猛烈に冷たかった、という。でも、そのときは、この先とんでもない事態が訪れるとは
到底予想することができなかったのだ。だって、近年ありえないことだったから。



第二京阪を抜け、京滋を抜け、瀬田東で名神に合流し、栗東を過ぎる辺りまでは
別にどうということはなかった。だが、その辺りから、雲行きが怪しくなる。虚空から
どう見ても雨粒っぽくはないものが降ってきたのだ。・・・うわ!雪ですぜ!

あろうことか、まだ年内のこの時期に、雪が降ってきやがったのだ。
ここ数年ほど、そんな早い雪にはあまり覚えがなかったため、油断していた。
当然ながら、東京まで往復するタケル車にも、対雪装備は一切装着されていない。

不安を感じつつも、さらに先へと進んでいく。雪はどんどん強くなっていく。
近江温泉病院のある辺りまで来たところで、吹雪に近い雪が実害を起こし出す。
車列の速度が、一気に低下。低速車作業中なんていう案内まで見える始末。
路肩を見ると、少しずつ積もり始めた雪までが見える体たらくだ。ううっ・・・

経験上、こういう時にヤバイのは関が原だ。あそこさえ越えてしまえば、その先は
全然大丈夫か、もしくは全く話にもならない状態か、どっちかになる。とにかく
がんばれ、前を走っている作業車!おまいの双肩に、明日の有明の
西館にあるスペース2つの運命がかかっておるのじゃ!



ノロノロ運転は続く。だが、幸いなことに、通行止を示すような事態は起きず。
ガラスに吹き付けられる雪の粒はすごいものだが、まだ、なんとかなるようだ。
がんばって走り続けるタケル氏。やがて関が原が近づく頃になると、雪も
小降りになりだす。むしろ、湖東あたりが一番キツかったような気配。

よかった・・・なんとか、行きでは無駄に止められずに済みそうだ。



関が原を越えてからは順調そのもの。養老 S.A. で遅くなった夕飯を食したのち、
浜名湖 S.A. まではタケル氏がドライブ。その時点で運転を私に交代。この長さの
クルマには乗り慣れていないため、車線変更時の後方確認は徹底的に慎重姿勢。

だが、そんなに気を使うほどの交通量はなく。特に問題が起きることもなく、
4時頃には海老名 S.A. に到着。6時に起きれば、会場には余裕で到着だな。
クルマを適当なスペースに停車させ、仮眠モードに入る。こわごわ車庫入れ。



助手席に居たタケル氏と場所を交代してもらい、浅い眠りにつく。おやすみ。


12/30

眠れるような眠れないような微睡みの時を過ごしたのち、6時過ぎに眼が覚める。
しばらくの間、目の焦点が合わない。窓の外は・・・よかった、白くないや。

朝飯を調達するため、車の外に出る。・・・直ぐに戻りたくなるほどの寒さ。
うわー、こんな寒さの日に行列なんてあり得ねぇ。サークル入場でよかった。
腹持ちがしそうなもの(白米)を適当に選び、飯を食ってから S.A. を出発。

朝日がゆるりと昇り出し、景色が濃紺から黄色へと変化していく中、東へ向かう。
この瞬間がけっこー好きだ。BGM には、アップテンポの女性ボーカル曲を希望。



混雑もなく、東京 I.C. に到着。端の ETC ゲートを通過。さすがに首都になると
ETC 装着車両もそこそこいるようで、3台ほどで連続通過。誤動作なし。良し。

首都高に入る。これもまた、渋滞なし。渋谷線を突き当たり、右向きに合流。
道なりに走り続けて湾岸線に入り、レインボーブリッジを超えて台場で降りる。
東京湾アンダーを抜けて1つめの交差点を左折。そろそろ同志が見えてきた。
道路を跨ぐ構造物には、人の列がぞろぞろと。うっわー、寒いぞあれは・・・

いつもの交差点を右折。渋滞なし。先へ進んだところでUターン。Uターンする
場所のアウト側の路面に雪が積もっていたのは、ご愛敬(ここで屋根から雪が落ちる)
西館駐車場の列には、渋滞もなく。時間が早いということもあるのか。スルスルと
入場を完了。荷物を降ろし、前田さんのお連れさん(石田さん)の到着を待つ。
電車&徒歩で来られていたようだ。行きの途中で合流してくる手もあったのかな。



というわけで、西館の入り口でサークルチケットを渡し、無事入場〜。

荷物を前田さんのキャリアーに託したまま、とりあえずスペースに向かう。
相変わらず、大量のチラシがぶちまけられていた。さっさとチラシをどけて
埋もれたパイプ椅子2つを発掘し、適当に設置。前田さんが到着したら、箱を
開いて、本をぶちまけていく。とりあえず新刊1冊を抜き取り、見本誌票を・・・
っと。申し込み番号とかわかんないや。別行動のしもふり氏が来るまで、待ちだ。

しばらくすると、しもふり氏も到着。見本誌を持っていく人(なんて言い草だ)も
やってきたので、しもふり氏から番号を教えてもらい、見本誌票に記載。これを
新刊の裏に貼り付けて、提出。よし、これで事務手続きは完了だー。

あとは、新刊・既刊を適当な冊数だけ取り出して机の上に置き、POP を立てて
スペースの準備を進める。タケル氏の CD-ROM、しもふり氏のジムカーナ本。
なんだかんだで場所がぎっしり埋まってしまったので、調整に苦心する。

準備がほぼ終わって、あとは開幕を待つばかりという状態になったとき、
ぱらぱらと知人の方々がやってきた。(元祖)絵夢絶斗氏、ぉゅぅ氏、そして
Fさん、等々。まじでコミケは同窓会としての役割をものすごく果たしている。

10時の鐘が打たれ、いよいよ開幕。タケル氏、大草さん、石田さんは戦地に向けて
出発済。自スペースで売り子に徹するのは、前田さん、しもふり氏、そして私。
はたして今回は、どのようなドラマがメイクされるのだろうか・・・



開始早々、2〜3冊ほどが売れる。POP を見て立ち止まられた様子でもないので、
あらかじめチェックして下さっていた方なのだろうか。これは、嬉しいかぎりだった。
やや間が空いたのち、引き続き、ぱらぱらと売れていく。時折、AZ-1 の本はドレ
ですか、という質問をされる方が。サークルカットの中に書いていたからだろう。
AZ-1 そのものが題材じゃなくて、ストーリーの中で出てくるだけですが・・・
という説明をするが、それでも買っていって下さるのは嬉しかった。

11時頃までで何冊ほどが出ていっただろうか。だが、予想よりも、人の流れは
多いように感じられない。向かい側にあるスペースも余裕で見える状態だし。
2日目の時と変わらないだろうか。うーん、まだ人の流れは東館にあり、だな。
勝負は何時からになるのだろう。やっぱり、昼からなのかな?なんて思いつつ
タケル氏からの戦況報告を受けつつ、前田さんといろいろしゃべりつつ、待つ。



11時頃になり、タケル氏も戻ってきて一服した感があったとき、状況が変化。
なんと、スケブを頼まれてしまった。人生で初のスケブ。はじすけだ、はじすけ。
桃香(←オリジナルのほうの同人誌のキャラ)を頼まれる。うっわー。えらいことだ。
なにがえらいことかって、夏から一回も書いてないから、デザインを覚えてない(笑)
小一時間ほど時間をもらい、ネタを考えつつ自分の同人誌を読んで、デザインを復習。
デザインを思い出したら、スケブ片手にスペースを離れて、ネタ探しにうろつく。

”こういうとき、どういう絵を描いたらいいかわからないの”
”にっこり笑ってる絵でいいと思うよ”

ダメだ、ダメだ、逃げちゃダメだ、そんなんじゃダメなんだ・・・!



あてもなく西館の中をうろうろ歩きまわること 30分。ふと、交通整理のために
置かれいていたパイロンを見て、何かがひらめく。最近、全然走ってなかったよなぁ。
あぁ、8の字やりたい・・・その瞬間、雷に頭のツボをピンポイントで射抜かれた気がした。

・・・そうだ!ようやくわかったか士郎!ただ、道端のパイロンを見ただけで
ジムカーナがやりたくなる。それがジムカ屋の DNA というものよ!貴様が描いた
走り出すキッカケなどは、所詮子供だましの理由づけにすぎん!@海原雄山


雄山にメコメコにやられた士郎は、ショボーンな気分になりつつも
その場でスケブ描きを開始。その時のキモチをそのまま紙に描き付ける。

会場の角でしゃがみこんで、ひたすらスケブに描き続ける。そのとき、物珍しげな
顔をして目の前にやってきた見知らぬょぅι゛ょにも目もくれず。今から考えれば
不精ヒゲ面のおっさんの作業をょぅι゛ょが眺めているシーンというのは、ちょい
絵に使える構図と思うが、当時はそんな事も思いつかない程、ペンが燃えていた。



とりあえず描き上がり、ホッと安心してスケブを閉じる。時計を見ると 11時55分。
おぉ!まさに小一時間で仕事を完成した!見積もりどおりに作業完了。これなら
お客さんにも迷惑がかからないゼ!SE の鏡だ!あとは検収で ok が出れば・・・

晴れ晴れした気分で、スペースに戻る。売り子をしてくれていたタケル氏から、
結構な勢いで本が出ていっていることを教えてもらう。ほへ!確かに、そういえば
人垣の分厚さが随分と変わってきたような・・・こ、こんなに人が居たっけ?

確実に言える。人の流れが、2日目の時と全然違う。向かい側のスペースが
人垣で見えなくなる時間が長い。すげぇ。これだけ人が沢山おられる状態だと、
やはり売れ行きも違う。結構な勢いで、買っていって頂ける。うれスィよー。

売り子をやっていると、やがてスケブを依頼してくれた人がやってきた。
気に入って頂けるかと心配しつつ渡すが、喜んで頂けた。検収完了(笑)



しばらくのち、ちょっと一段落する。しもふり氏が買い物に出かける。
時計を見ると、13時頃になっていただろうか。そろそろ、ちょっと買い物とか
知り合いへの挨拶とかもやっておきたいところ。そう思って席を立とうとした
ところで、ちょうど、しもふり氏が昼飯を調達して戻ってきてくれた。

ありがたく、超ハイスピードで焼きそばを吸い込む。売り場にいる全員が食事を
している図というのもアレなので、超特急でとにかく食う。食ったらカタログの
メモを携帯に打ち込み、スペースの配置図もなしに東館への旅に出かける。

人の流れは、やっぱり多い。西館を出てくるりと迂回し、混雑する廊下の中を
流れに合わせて歩き、東館へ入る。まずは、CO-CHA-DO さんのとこが目的地。
えーっと、スペースは東F04b か・・・って、ちょっと待て。「F」って、どの館だ?
あっちゃー。配置図を持ってくるんだった。今回の詰めの甘さは、凛さま並。

しょうがないので、適当な建物の入り口から中を覗き込み、探す。荷物がないから
フットワークが軽いのが不幸中の幸い。そう時間がかからず、場所を発見。人の
流れに乗りながらズイズイと先へ進む。途中、知らないジャンルのお誕生日席
サークルがぼーんと出してる魅惑的な POP絵に魂を引かれたりもする。をれも
いつかは、ああいう絵を描けるようになりたいものだ・・・(いつまでやる気だ)

到着。幸いにも、新刊はまだ残部があった。確保完了。一安心。
目的物はコレだけだったので、あとは島中をざーっと回って拾い集め。小説は
あまり見当たらなかったので買えなかったが、本のほうはいずれも TYPE-MOON で
目についた「俺様流」「ozawahakase」「ばんぷーぱいん」さんあたりを確保。うっかり、
はみ子たんとか、「STEED ENTERPRISE」さんとか、激しく重要なところをいくつも
買い忘れていたことについては、東館を離脱した時点でもすっかり忘れていた。
事前チェックの時間が本気で全然無かったことが悔やまれる・・・(汗)

とりあえず、その時点では満足。東館から西館へと舞い戻る。廊下の渋滞に
揉まれつつ徐行しているとき、ふっと頭の上を見上げる。窓から差し込む橙色の
陽光の中、キラキラと舞い散る大量の埃・・・うげっぷ、吸い込んだら死にそう;



自ブースに戻って一休み。人の流れは少し減ったものの、それでも興味を示して
購入していって下さる人は絶え間がない。本当にありがたい限りだ。嬉しいねぇ。

さらに、この時間になって手が空き始めたのか、これまた長い間会っていなかった
知人が、つぎつぎとスペースを訪れて下さった。¥藤さん、E賀上さん、Sきまさん、
N川さん、K屋氏、etc。あぁ、生きててよかった。なんか生きてる実感を感じる。



空き時間を見つけ、西館の知り合いスペース回りに。みんな元気でした。
(忘れてた。Painter8の代金・・・いつお支払しましょう?(汗)>亜呂さん)



用件は一通り終えたので、あとは自スペースにて売り子に徹する。
50部用意した新刊は、あともうちょいで完売しそうな雰囲気。マジですか。
半分売れたら勝ちかな、と思ったけど、これだったら大勝利ではないディスカー。

そう思って、同じ机の前田さんのスペースを見れば、あちらは 14時頃の時点で
新刊のサイド本が完売に。同じく、50部程度用意されていたらしい。めでたい!
経験に基づいた、しっかりした内容の本は、やっぱりちゃんと売れるのですよ〜。

と喜ぶものの、内心は少しばかり穏やかではない。この時点で、こちらのほうの
新刊残部は8冊ほど。売れ残りが出たら負けである。ジムカーナで勝たれへんのに
同人でも負けてたら、負けっぱなしもいいところ。1つぐらいは、勝ちというか
なにか互角に持ち込めるものがないと悔しいではないですか。

というわけで、内心ではボウボウと対抗心を燃やしつつ、スペースに座る。
その気迫(?)が通じたか、15時過ぎに、新刊のほうがようやく完売。
いあ、よかった・・・なんとか、前田さんに負けずに済んだ。



とりあえず、安堵。あとは、既刊をゆっくり売っていくだけだ。といっても、
もう「版権モノ」という後押しがなくなった状態だからなぁ。通用するかどうか。
だが、有難いことに、ぽつぽつとスペースにやってきて、既刊を見て購入してって
下さる方がおられる。これまた、新刊完売以上に嬉しいことだ。ジムカーナ技の解説や
参考になる資料がなにもない本なのに、それでも、買うていってくださるというのは。

また、完売になった新刊のほうにも興味を示してくださった方が数名。まことに残念。
60部ほど作っていれば、ちょっと余ってちょうどいいぐらいだったんだろうなぁ。

なんてことに幸せを感じながら、売り子。だが、すこしばかり疲労が溜まって
いたようで、既刊を買って下さった方にうっかり見本版を渡してしまったらしい。
かなりボケていたらしい。反省。気づいて戻ってきてくださるかも、と思ったが、
残念ながら、終了時点までその人が現われることはなかった。連絡求ム(涙)



・・・あぁ。いろいろあった。こうやって日記にしていくと、いろんなことが
際限なく思い出されてくる。でも、全部書いていると日が暮れそうだ・・・
涙を飲んで色々と割愛する。けど、この日の全ては、私の記憶の中に
残っている。この日の全ての出来事に、ありがとうと言いたい。



というわけで、終幕の 16時を迎える。16時のアナウンスと共に、盛り上がる館内。
どこからともなく始まった三・三・七拍子に合わせて拍を打つ。いや〜、最高だ。

余韻に浸る間もなく、撤収。残った僅かな同人誌を箱の中に詰め、タケル車へ。
戦いに疲れた戦士達を乗せ、タケル車は渋滞する首都高の中に突撃する。ルートは
特に奇をてらわず。台場から首都高に乗り、渋滞に辟易しつつ銀座辺りで下道へ。
警官がウロウロする皇居のあたりを少しウロウロしてから、本郷通りを北上して
いつもの宿に到着。既に到着されていた石田さんらと合流し、部屋に荷物を置いて
本日の売上げを精算し、軽く風呂に入ってから、打ち上げのためカラオケ屋へ。

カラオケ屋前には、同志と思われる団体がウゴウゴと蠢いていた。ひょっとして
思いっきり待たされるか〜と思いきや、ちょっと小さめの集団となった我々は
ちょうど隙間を突けたらしい。あっさりと場所確保完了。部屋に突撃する。

とりあえずビールとか食い物とかを注文し、まずは乾杯。
酒を飲むと理性の箍が飛び、そこからあとはめちゃくちゃな進行。
(なんというか、いつもすみません・・・>前田さんの友人さん)

「名古屋はええよやっとかめ」を歌ったあたりから記憶が無くなり、
気づいたら、ラストの「Neko Mimi Mode」を歌っていた。えーっ!?
ってか「月詠」見てないのにネコミミモードだけ歌えるのもどうよ。

なんかおっぱいとか叫んでたよーな気もするが、まぁいいや。



反省点:酒が入るまでに合唱に挑戦しましょう。



かなり覚束ない足取りとはいえ、記憶はしっかりした状態でカラオケ屋を出発。
23時過ぎに宿へ帰還。大草さんに、買いそびれた STEED さんの同人誌を読ませて
頂いたあと、前田さんのスケブをかっぱらって(?)部屋に戻り、そのまま寝た。


12/31

軽い頭痛を伴いつつ、7時過ぎに目が覚める。うにゃ・・・5時間か。
まだ眠気は残っているが、かといって眠り続けられるほどもでもなく。起床。
がしゅがしゅと歯を磨き、朝飯を食う。ちょっと多めに食う。色々ありそうだし。

窓の外を見る。うっすら雪化粧。うーん。インターネットなどで積雪情報を収集。
結果、これから関東では大雪になる、との予報。関西は、少し降ってるらしい。
強い雪にならなければいいのだが。いくばくかの不安を感じつつ、10時頃に出発。



帰還ルートは、とりあえず東名道を選択。天候さえ悪くなければ、中央道に乗って
諏訪湖でウマイモンを食って帰るという理想的ルートが取れるのだが、残念ながら
事前の情報収集では、諏訪辺りがかなりヤバい気味らしい。涙を飲んで断念。

というわけで、第一目的地は用賀料金所だ。首都高に乗るまでのルートをナビに
託すが、なぜか現在地が全然うまく出ない。どうも、自律航法装置が正しく動作
していない時のような挙動を示している。そのせいでルート案内を若干ロスるが、
大きな問題は無し。大手町のビル街の間を抜け、神田橋 I.C. から首都高へ。

首都高はそれなりに流れていた。ここから先の区間はトンネルになるが、当然
自律航法機能が正常に動かないナビは、正しい自車位置を示さない。まぁ、問題は
ないのだけど。3号渋谷線分岐まで右車線キープで走ってもらい、渋谷線へ。



駒沢付近まではそれなりに流れていたが、そこから先あたりで渋滞が始まる。
ここから用賀を過ぎ、東名東京料金所に至るまでの間で、かなりの時間を食う。
時間を食っている間に、天気予報で警告されていた雪雲が近づいてきたようで
ついに、少し粒の荒い雪がパラパラと降り出してきた。うっわー、また雪だ(笑)
だが、今はまだ日が高いし、積もる心配はないだろう。行きよりはちょっと気楽。

一時間ちょいほどの時間を消費し、ようやく東京料金所を通過。ETC レーンは、
やっぱりモーゼの十戒状態だった。こういう時、やっぱりキモチイイですな。



料金所を過ぎても、まだまだ渋滞は続く。どこまで続いているだろうと思ったら
結局、海老名 S.A. あたりまで。時計を見ると、11時30分前ぐらい。ちょうど、
ここらで早い昼飯にしてしまう人も多いのだろう。その間に、我々は先に進む。

ノロノロと進行している間、路肩の道路情報表示板に目をやり、気づく。
なにやら、小さな赤い文字で「通行止情報」と表示されているのだ。はてはて、
どこが通行止めになってるんだ?やっぱり、中央道か?大変だなぁ・・・

ひとごとのように思いながら、やることが無かったので、ラジオを 1620kHz に
チューニング。情報を収集する。首都高では事故渋滞、ふむふむ。上り線では
どこそこで渋滞。ふむふむ。んで、下り線では、大津 I.C. より西で、
雪のため通行止め・・・ふむふむ・・・ん!?んんっ!?

大津以西が、雪で通行止め!?

ちょーっと待ってクダサイよ。我々が帰るべきトコロはどこなんディスカ?(汗)

まずい。果てしなくマズイよ。数年前、京都で大雪が降り、高速道路が閉鎖された
その時のことを思い出す。当然ながら下道も雪がビッシリ状態。そらもう凄く。

ここで、タケル車の状態を思い出す。スタッドレスは?No。チェーンは?No。

・・・帰れねぇ・・・(汗)

気の迷い程度であることを祈りつつ、山科にある自宅に電話してみる。結果は、
猛然と降ってきた雪で道はめちゃくちゃ状態、スタッドレスなしでは到底走れない
ってな感じだそうだ。うっわー・・・どうしよう。マジでどうしよう。かなりマズい。
だが、どうしようも何も、とりあえずその場にまで進まなければいけない。
絶望の淵に向かって、我々は突撃することを余儀なくされてしまった。



まぁ、近畿の話は近畿の話として近づいてから考えるとして、まずは昼飯だ。
時刻は 12時に近づき、飯を食いたい頃にはなってきた。この次に現われるのは
足柄 S.A.。その次は富士川 S.A. となる。余裕があれば、足柄で食いたいところ。

というわけで、足柄を目指して東名を西へ。渋滞がほどけたのでペースは上がり、
いい勢いで大井松田へさしかかる。ここらあたりまで来ると、ちらついていた雪は
本格化。路面はようようと白くなりはじめ、上り線と別れて山間を上っていく途中
路肩は完全に白くなり、路面は轍部分以外が完全に白くなった。うっわー何コレ。
まだ大丈夫だとは思うが、如何せん大量の荷物&人を積んだ状態のワゴン車だ。
ドライバーのタケル氏には、ペースを落として慎重に進んでもらうように要請。

やがて、山岳区間は過ぎ、足柄 S.A. にさしかかる。

・・・何、この雪国。

路面も白ければ、回りに見える景色も白い。脇から見える一般道は絶望的な白さ。
幸いにも、高速を走っている車両は多数存在するため、路面はまだ大丈夫だ。
路面がこの状態である間に、さっさとここを脱出したい。足柄 S.A. での
昼飯は諦め、次の富士川 S.A. まで一気に走り抜けることにした。



だが、この雪が災いしたのか、沼津 I.C. あたりを先頭にした長い渋滞が発生。
さらに、誰か元気な人が事故を起こしたらしく、渋滞の列は駒門 P.A. を過ぎて
その手前にまで伸びてしまっていた。弱り目に祟り目とは、まさにこのことか;
逐次更新され、どんどん伸びていく VICS の渋滞表示。 絶望的だぁー。

これまた、脱出までにかなりの時間を浪費。幸いなことに、渋滞につかまった点が
既にかなり標高の下がった点らしく、足柄越で見た雪以上の雪害には見舞われず。
沼津 I.C. を過ぎるころには、それなりに流れ出す。急げや急げ、先を急げ。



富士川 S.A. に到着。猛烈な雨と寒風が吹き荒ぶ中、とりあえずトイレ休憩。
自宅に電話して情報を収集する。有難いことに、雪のほうは収まりつつある。
このまま先に進めば、おそらく最優先で除雪が実施される名神高速は、早いウチに
蘇ってくる可能性が高い。一方、別ルートとして検討していた名阪国道越えは、
東名阪はとりあえず安泰なものの、亀山 I.C.あたりで渋滞が起きているらしい。
これ以上名阪国道側の情報が判らないのがアレだが、よからぬ事態が想像できる。
現状では、とりあえず名神を進むのが優位っぽいようだ。では、食事でも・・・と
思ったが、食事処もひどく渋滞。とりあえず、浜名湖 S.A. まで行くことに。

とりあえず西行きを続ける我々。その時、大草さんが集めた情報から、トンデモな
事態が発覚。沼津 I.C. 以東の東名が、雪のために通行止め、となったようだ。
沼津 I.C. って、、、ついさっき抜けてきたところだよ。うっわー、ぎりぎりセーフ。
ぎりぎりの判断が、今のところは結果的に正解になったようだ。よかった。



その後、浜名湖 S.A. 目指してひたすら西へ西へ。その間、走行区間の状況は
特に変化なし。ちょっと安心したので、軽く微睡みに落ちる・・・うつら。

浜名湖 S.A. に到着。ここで夕飯を食う。道路状況には、変化なし。幾らなんでも
除雪が遅すぎるような気がしないかい?電話をしてみるが、京都の雪は止んだ、
とのことだ。よかった。これで、状況は快方に向かうはずだ。ならばせめて、
京都南まででも開通させてくれたら、随分と助かるのだけどなぁ。
うむぅ。死ぬ気でがんばれ JH の除雪隊。

夕飯を食ったら、ここでドライバーをタケル氏と交代。ルートは、変更なし。
名神を突貫するコースを取り、次のチェックポイント・養老 S.A.を目指して走る。
ドライバーを交代した区間は、若干の濡れこそあるものの基本的にはいい路面で、
雪が降っていたとは到底思えない。この調子が続けばいいのだが・・・と思ったのだが
養老 S.A. が近づき、見えてきた鈴鹿山脈の頭にずっしりと多い被さる重たい雲を
見せられた瞬間、こんな調子が続くはずもないということを思い知らされる。もう
いつあの雲から大量の雪が降ってきてもおかしくない、という重さ。ウゲー。

とりあえず養老 S.A. に入り、お茶を飲むついでに道路情報表示版を見る。さて、
やっぱり、竜王で降りるしかないのだろうかな・・・っと。表示を見て驚く。

西宮 I.C. 〜栗東 I.C. の通行止めは、解除されていた。

・・・おっ!やっと除雪が完了したか!ってことは、京都までは戻れるように
なったから、これで無事に帰れることがほぼ確定したと言えるな!やった!!
京滋バイパス側のルートは全線通行止めのままだったが、まぁいいや。



状況が好転したこともあり、ここから先は精神的にペースアップ。関ヶ原の坂を
越え、多賀 S.A. をパスしてどんどん先へ。八日市 I.C. も過ぎ・・・た辺りで、
ついに渋滞に捕まる。あーっ。通行止めこそ解除されたものの、渋滞はこれから
始まったばかり、という感じのようだ。VICS 情報によれば、渋滞の先頭は京都南。
道路情報掲示板によれば、京都南までの所要時間は3時間以上・・・うーわ。

ここで一計を案じる。このまま高速に乗り続けても、先は見えない。いっそ、
竜王 I.C. で高速を降りて、下道で京都まで戻れば?そう考え、下道の状態を
VICS でチェック。残念ながら R1 は真っ赤な矢印が延々と続いていたが、
R477 はとくに渋滞表示無し。ってことは、R477 で北寄りのルートを取って
琵琶湖大橋を渡って R161 経由で山科に入れば、いい感じになるのでは?



・・・どう考えても、その提案のほうが魅力的だ。そうと決まれば、そうしよう。
黒丸 P.A. に入って、タケル氏へと運転を交代。竜王 I.C. を目指す。だが、
既に始まった渋滞はなかなか手強く、そう容易くは先に進む様子を見せない。
その時間を利用して、見える範囲の景色の道路の状況をじーっと見て観察。
横に見える田圃は雪で真っ白だ。道路は・・・どうだろう。よく見えないなぁ。
交通量が0に等しいのがひっかかる。大晦日だからか、それとも雪のせいか?



そうやって外を見ている間に、渋滞の列は少しずつ先に進む。かなりの時間を
かけて、ようやく車両は竜王 I.C. に到達。この時点で下におりようかと考えたが
見れば、京都南までの所要時間は 90分程にまで減少している。ちょっと待てよ。
ここから 90分で、琵琶湖大橋を経由して京都まで普通に走れるか・・・

いや。どう考えても、90分だとトントンって所だ。スタッドレスを履いていれば
R307 信楽ルートを抜けて帰ると一番早いと思うが、ノーマルタイヤの状態で
そんなルートを選択する根性は、今の私にはない。決めた。このまま行こう。



さらに進路変更。竜王 I.C. で降りる案は避け、そのまま高速で西へ。
しかし渋滞の列はなかなか進まない。90分と言われていた筈だが、栗東 I.C. を
過ぎる辺りで、もっとかかりそうな雰囲気が濃厚になってきた。どうする?!

その時、クルマは瀬田 I.C. に差し掛かるところだった。・・・よし、降りよう。
ここで下道に降りて、R1 を走って山科へ戻ろう。そのほうが、まだ早いはずだ。
瀬田 I.C. で下道に降りてもらう。道路の両側には、雪が積もっている。この先
このあたりの道路状況はどうなっているのだろうか。微妙な怖さがあるが、
蛮勇を振り絞って先へ。瀬田川を渡り、石山に入ったところで直ぐに右折し、
南郷宇治線へ出る。ふと、ここを右折すればタケル邸まで一直線・・・と
思ったが、京滋バイパスの通行止めが継続されているぐらいだ。天ヶ瀬の
路面が安全な状態にあるとは考えにくい。とりあえず左折し、大津市内へ。

大津市の途中まで上がってきたところで、大草さんから、天ヶ瀬行けるんでは?
という指摘が。確かに、ここに上がってくる途中ですれ違ったクルマの量を
見て、私も「いけるかも」と考えていた。うーん・・・うーん。

10秒ほどの逡巡ののち、確かに行ける可能性が高そうだと判断。引き返す。
この判断は、結果的には正解だった。南郷宇治線をしばらく走ると、東端にある
工事信号のところで、大量の同行車に遭遇する。まぁ、冷静に考えてみれば、
京滋バイパスが止まっているのだから、南郷宇治線の交通量が増えるのが道理。
当然ながら、ここが真っ先になんとかされると考えるのが自然だったよな (^_^;)



結局、その後は雪や凍結に足を取られることも(ほとんど)なく、21時過ぎには
ようやくタケル邸に到着。お疲れ様〜。邸内にて交通費を精算。おそらく、まだ
夜間割引分は確定していないはずなので、通常料金で割り勘して料金を集める。

精算ののち、大草さん・前田さん・掃部さんはアルトに、しもふり氏と私はカプに
分乗し、タケル邸を出発して帰途につく。家に帰るまでがコミケ。気をつけて〜。

タケル邸出発後、R1 までは全員が同じルート。R1 からは北と南に別れる。
北ルートの私は、しもふり邸へ。北向きにしばらく走り、赤池から向日市方面へ
曲がり、走る。途中、ボンネットや屋根の上に積もった雪を払いつつ進む。

23時には、しもふり邸に到着。ここで氏と別れ、いよいよ私は自宅を目指す。
ルートは特に凝らず。R1 赤池交差まで戻り、油小路通りを北上して深草へ。
ここで、いつも使用する龍大前の道を使おうとするが、警官が閉鎖していた。
なんだなんだ!?大学で爆弾騒ぎでもあったか!?と思ったが、そうではなく
単に、伏見稲荷かなにかの対策のため、封鎖されているだけのようだった。
うーん。面倒くせぇ。やむを得ず、大きく迂回して帰宅。

時計を見る・・・23時30分。うん、なんとか、年内には帰宅できた。ほっ。
荷物を降ろし、部屋を整理し、年越しソバを食っているうちに除夜の鐘が。



はぁ・・・

それにしても、せわしい年末だった。すごく充実してたけど。
こんなに充実した年がコレから先も過ごせるかどうか、わからないけど
少なくとも、後悔しかないような年だけにはしたくない、と思った。

考えてみれば、色々あった 2004年。同人活動の復活、タービン破損。
2005年はいったい、どんな事件が私を待ち構えているのだろうか。



というわけで皆様、2005年もよろしくお願い申し上げます。