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Cappuccino 日記(2006/5)

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5/1

今日こそは休みにする予定だったのだが、今日もまた出勤・・・
おっかしいなぁー・・・とにかく、問題を片付けるために仕事に精を出す。


5/2

そして今日もまた仕事。マズいな。明日から雁が原でジムカーナ練習の予定なのに
遅くまで仕事をしているわけにはいかない。人は仕事のみで生きるにあらず。

というわけで、兎にも角にも全開戦闘。必死になって仕事を進めていく。

さすがにこれだけ頑張っていることを、神様はそれなりに見てくださっていたか。
一瞬の息抜きで確認したメール(自宅)のほうに、Dellから「配送完了」メールが
届いていた。おぉ、4/27 に製作を開始したノートパソコンが、もう届きましたか!
・・・実は、当初の到着予定は 5/19 になっていたのだが。どういう理由か、
ここまで納期が短縮され、手元に届いたのだった。Dell の中の人に感謝。



しかし、幸福は二連発では続かない。結局、帰宅は 21時ごろになってしまう。
明日は雁が原だから、24時までには寝ないといけない。ほかにもいろいろとやる
ことがあるしなぁ・・・だが、せっかくの Dell の好意(?)だけに無駄にはできぬ。
とりあえず OS セットアップと最小限のツールのインストールまでを済ませる。

平行して、準備を実施。もう2年以上が経過した 540GS をカプに積み込み、
そのほかの荷物をアレンジ。スペアタイヤを降ろしていると、激しく空間が余る。
トランクの中は、かなり「なんでも積みたい放題」に近い状態になる。油断大敵。

必死で準備を済ませ、とにかく24時過ぎには眠る。明日明後日に備え、体力温存。


5/3

案の定というか、なんというか。5時に目覚ましをセットしていたはずだが、
目が覚めたのは 5時45分。おもいっきり遅刻だ。飯を掻きこみ、残っていた
準備を全部片付けると、もう 6時半。いかんいかん。最近まったくアレだな、
遅刻癖がついちゃってるなぁ。エンジンを始動し、6時45分頃、出発。

ルートはいつものように、京都東 I.C. から高速に乗って武生 I.C. で降りる、
といった按配。木之本で一旦下車して通勤割引を効かせると、代金は \2.4k。
費用はいいとして問題は、この区間の高速道路の状況がどうか、という点である。
なにしろ今日は、一般的に言うところの、GW の初日。道路な猛烈に混み放題。

それでも昨年の記録を見ていると、ノロノロ運転はあれども停滞には至らない、
という感じだった。きっと今年も・・・と思ったのだが、甘い甘い。超絶に甘すぎた。
京都東 I.C. から高速に乗った時点で、既に流れはかなり遅い。いやーな予感。

・・・その予感は見事に的中。瀬田を過ぎ、草津 P.A. の横までたどり着いた頃に
渋滞を通り越し、停滞が開始。混んでいても流れさえしてくれていれば良いのだが
停滞となってしまうと、もう、どうにもならない。それにしても、こんな三車線もある
立派な区間で停滞になるだなんて、年末と盆ぐらいしかないと思っていた。

こんな状況を知ってか知らずか、目的地を「雁が原」に設定したナビは、盛んに
次の I.C. で高速を降りて迂回せよ、という指示を続ける。D.R.G.S か。電波ビーコン
で所要時間が判っているためだろう。実際、それを裏付けるかのように、栗東 I.C.が
近づくに従って、一番左側の車線へと移動していく大型トラックが多数存在した。
彼らに付いていくのが最も効率は良さそうだが、今更高速を降りるのも癪だ。



我慢して、渋滞に参加。栗東を過ぎると停滞は解消するが、40km/h 以下の渋滞は
竜王までひたすら続く。時折、思い出したように数百m ほど一気に進むこともある。
なんでそんなことが起きるのかは、わからない。たぶん、そこかしこで発生する
微少な諍いや維持の張り合いが集まって、大きな渋滞になるのだろう。

そんな、くだらないことをゆっくり考えるヒマは十分にあった。ノロノロ進む。
結局、竜王の下り坂を過ぎ、反対側車線のオービスを盛んに警告するレー探に
ツッコミを入れつつ辿り着いた渋滞の先頭にはいったい何があったかというと、

対向車線側の事故だった。

普通乗用車2台、および中型バス1台が路肩に止まっている。どう考えても
事故っぽいシチュエーションだし、逆にそれ以外のパターンは浮かばない。

まぁ、みんなそんな疑問を反射的に脳裏へ浮かべ、そしてその謎を解明すべく
無意識のうちにアクセルを緩めたりブレーキを踏んだりするのだろうな。

バカばっか。



竜王を過ぎると、流れはぐっと良くなる。ペースをあげて遅れを取り戻そうかと
考えるが、ナビに入ってくる VICS 情報によれば、多賀 S.A の先から北陸道分岐
まで渋滞となっている。ちょうどいいタイミングだったので、秦荘 P.A. で休憩。

トイレを済ませ、5分ほどをまったりとすごした後、本線に戻る。この休憩の間に
何か予期し得ぬ救いの手が入ったのか、渋滞表示で赤く染まっていた先の区間は
かなりの領域が、平和な緑色に塗り替えられていた。使徒に進入された3台の
コンピューターが劇的な勝利の結果を受けた瞬間のような、そんな感じで。

正確に確認すると、渋滞は彦根 T.N 手前 2km 程度に軽く存在するほどまでに
縮まっていた。可能性としてはまぁあれだ、本線上の電光掲示板で「この先
9km渋滞」
とか出ていたから、みんな多賀 S.A. に退避したとかだろうて。
ふっふっふ。正確な情報を入手するものが、このふざけた時代を制する(?)



というわけで、最小限のトラップを処理したのち、北陸道に入る。流れは
さきほどまでのように悪くないものの、いつものように北陸道ならではの快走
というペースとまではいかない。走行車線も追い越し車線も満遍なく車が並び
ゆっくり走ろう北陸路、てな感じで頭にフタをされちゃってるという状況。

結局、武生 I.C. で降りるまでの間、渋滞状況はずっとそんな感じだった。
あ、もちろんギリギリ 100km 以内となる木之本 I.C. での一旦降車だけは
忘れずに実施。これを忘れるとおよそ \1k の損失となる。昼飯2回分。

武生 I.C. で降りたあと、大人しく R8 を北上。渋滞は全く存在しない。
かみちゅ交差点を過ぎ、R158 との交差へ到達。深く考えず、大野方面へ。

この先のトンネル部分が通行止めになっていることは知っているが、どうせ
迂回路が用意されているだろうて。なーんて思ったのが、これまた甘かった。
三万谷トンネル先の市波トンネルが通行止めなのだが、手前の交差点を左折し
川沿いを走る2本目の R158 を経由する迂回路が用意されているところまでは
読みのとおり。だが、その迂回路が使えるか使えないかという観点だけは
抜けていた。たとえどんな隘路であろうと苦にしない私ではあるのだが、
どうやっても渋滞だけは飛び越えられない。R158 を進み、小和清水まで
来たところで、先の見えない渋滞が始まる。せいぜい交互通行の信号渋滞だろ、
と考え、少しの間は渋滞につきあってみないこともない。だが、5分も過ぎて
まだ動く気配がないっていうのは、明らかに付き合いを解消すべき状況。

適当に広くなっている場所でUターン。回避だ回避。来た道をモドルザー艦隊。

んで、どこまで戻るかって話なんだけど、どのまま R8 まで戻るのもアレだ。
が、地図を見るまでもない。こういうときのために用意されたルートがある。
高田から永平寺を経由し、上志比へと抜けるルート。かつては有料だったが
今や償還期限でも過ぎたのか、お兄さまは一般道路へと堕落している。
タダより安いものはない。勇んで逆ルートから突っ込み、山岳路へ。

結論から言えば、もともと無料だった南側区間は、如何にも福井の軽い山岳路。
農作業に逸る血気盛んな軽トラが多数居並ぶ、準農道といった風情の快走ルート。
わりと長い間つづく登り勾配を走りきると、峠となる短いトンネルが出現。これを
過ぎると、急激な勢いで山肌を転がり落ちる区間へと入る。ここを抜ければ
まもなく柳洞寺永平寺前となる。道路脇の駐車場前に立つ呼び込みさんが
「いらっしゃーい」との手案内。ジムカーナやらせてくれるなら入るけどね。

永平寺を過ぎれば、あとはフラットなルート。まもなく、中部縦貫道を構成する
越坂トンネルの前へ出る。時計を見れば、すっかり10時を過ぎている。日も高い。
この時点でこれなら、いつもより1時間は余裕で遅いね。なにやってるのよ俺。



その後、順当に R416 を走って雁が原に到着。手薬練ひいて待ち構えていた(?)
前田師匠が 「今日は遅かったですね」 と一言。立場逆転、一撃撲殺。
パイロンコース走って10秒離されるより悔しい一言です、姉さん。

雑談しつつ、荷物を降ろしてタイヤを交換。2年以上熟成もののSタイヤだが、
とりあえず練習にはなるだろうて、などと甘いことを考えて。これまた甘いのよ。
減衰力を F:4戻し R:4戻し、空気圧を前後とも 190kPa にセットして走ったが
問題点が爆噴。とにかくサイドがまったく効かない。その癖、リアが流れ出すと
もう止まらない。変にグリッピーなウンコタイヤという摩訶不思議な特性になる。

結局のところ、真のウンコタイヤ(4本合わせて2分山ぐらいの AD07)に合わせ
設定を出していたのが問題だったのかなぁと考え、リアの車高を 10mm 上げて
様子を見ることにした。回り出したら粘らないことは変わらないが、
サイドでのリアの振り出しについてはちょびっとだけ、
そう、ほんのちょびっとだけマシになる。

・・・あくまで、ちょびっとだけどね。正直、実戦で使えそうなレベルの状態にない。
サイドを引いてから実際にリアが「浮く」までの時間が、確実に0.5秒以上は遅すぎる。
しかも、左腕のスジがぷちんぷちん言いそうなレベルで引かないと効かないなんて
宅の COMP-B ちゃまはそんな子ではありませんことよ!いやマジで絶対おかしい。
COMP-B って書いてあるけど Coμとかの間違いじゃないの?そう思えてくる。



そんな感じで、半年ぶりの走行は不本意。明日が試合でなくて良かった。
そんな勢いでとにかくリアの動きで納得できる部分が出ないかと思い、ひたすら
Sタイヤを無駄にゴリゴリしながら走っていると、今回も「楽しそうに走ってますね」
と、誉め殺しのような雰囲気すら漂ってくる評価を受ける。楽しくないデスよ。
本来できるはずのことができないのは、とても楽しくない状態デース。

まぁ、今日はアレさ、6ヶ月のブランクがあるから上手くいかないだけサ。
そうやって自分を慰めつつも、やはり機材(カプ)側の豹変ぶりには困り果てる。
何かがおかしいとしか思えない COMP-B 以外のリアパッドに移住する計画を練る。



というわけで、今日の走行は完了。とりあえず風呂だ風呂。片付けを終えたら、
いつ雁ヶ原に行っても必ず出会うような気がしないでもないいつものメンバー5名で、
風呂る。連休のせいか(?)風呂はいつもより湯煙が濃い。風呂に入った瞬間に
他4名の居場所を一瞬で見失う。ミノフスキー粒子渦巻く戦場の雰囲気だね。
過度に暖まりすぎ、クラクラする頭を抑えつつ風呂を上がる。さぁ飯だ飯。

ここで1つの疑惑が持ち上がる。この辺りに「餃子の王将」があるのではないか
という噂だ。確かに、需要と供給の関係から言えば、餃子一日百万個。日本人口
一億五千万として、一人前六個だから、毎日、900人に1人は王将で餃子を食う。
90000人の町があれば、毎日100人が餃子を食いに来る。ゆえに1つの町に
1軒ぐらいの王将があってもおかしくない。いや、あって欲しい。俺的Q.E.D。

さっそく、雁首並べて王将探索に出かける五人衆。だが、5kmも走らぬうちに
敗北を悟る。ここにはそんなハイカラなものはない。餃子一日百万個は都市伝説。
あるのはただ、ココ壱と寿司屋だけだった。ココ壱といえば一宮、一宮といえば
つボイノリオ、つボイノリオといえば名古屋はええよやっとかめ。さすがだな。
ジムカーナだけでなく、外食産業でも、中部勢は北陸で圧倒的な勢力を誇る。



ガルフォースのエルザのように、頑なにカレーを拒否する前田師匠に折れ(?)
寿司屋を選択。考えてみれば一年ぶりの寿司屋。そのぐらい私は寿司を食わない。
寿司嫌いというわけでもないのだが、あんなちっこい握り飯2つに高い代金を払う
そのリッチさ爆発のシステムが嫌なんだ。というわけで、ガリ殲滅作戦を開始。
そのうち舌がピリピリ痺れてくる。まぁカレー食ったと思っとけ、と納得。

時折思い出したように寿司を食ったりしているうちに、時間がゆるゆるに過ぎる。
やがて、良い子は寝る時間が近づいてきた。寿司屋作戦を完了し、店の前で散開。
満点の星の下で大自然に抱かれて眠るルートを選択したT屋さん&S口さんと別れ
前田師匠とO崎さんとともに、福井市街地内の宿屋に向かう。西方へ延々 40分。

R416 をグイグイと走って高速道路を横切り、R8 をも横切る。考えてみれば、
ここより西のほうなんて、もう十年間ぐらいは足を踏み入れていない地帯である。
なんとなく懐かしい気分に浸るものの、町は我々を素直に受け入れてくれるかどうか。
保安官が出てきて「ヨソ者は帰ってくれ。」とか言われるパターンかなと不安になる。

ともかく、目的とする宿までまったく土地勘がないという状態なので、たまには
素直に、ナビに道案内をさせる。R416 を先へ進むと、やがて市街地に入ったという
ことを誇示するかのように、道の両脇にはちょっとした食事処が出現しはじめる。
けっこう色んな種類の店があるもんだ・・・あ、すき屋発見。覚えておこう。

やがて道路は、右下から左上に横切る道路と交差。ここを左折して南下に入る。
町は少しずつ複雑になり、中心部が近づいていることを暗に示し始める。
道沿いに進む。緩やかな左カーブを過ぎると、道路の幅が急激に広がり、
かつ、路面に妙な車線制限が現れる。なんのことやら、と思いつつ、かなり
見づらい道路標示をじっくりと見定めて適当な車線へと移動。そこに現れたのは
昔懐かしい(?)路面電車の線路。京都でも、数年前までは東山付近で見られた
光景だったと思うのだが、いまやもう記憶の中にしか残っていない。そんな景色。

ナビがコールする右折交差点に到達。なんか妙にだだっ広く、どこを曲がるのか
よくわからない。以前、こういうパターンでうっかり対向車線に突っ込むところだった
なんていう笑うに笑えないことがあったので、いやがうえにも緊張(?)する。
十分に奥の車線を選び、大きく回って・・・あれ。予想していたよりも細いなぁ。
どうも、こういう暗い市街地を走るのは慣れない。暗い山道なんかは大好きだが。

しばらく走ると、ナビが左折を指示。住宅街の間の狭い道路っぽい気がするなぁ。
もっと普通のルートとかあるんじゃなかろうか。わざわざ変なルートばかりを
指示するあたり、運転手と実に相性がいいナビのような気がしてきたりはする。

もっとも、どこに連れて行かれるのかすら伝えられていない後続の
DC2 2台には、たまったものではないと思うが(汗)



結局、そこから 1km も走らないうちに、宿に到着。おもいっきり民宿っぽい
その宿のドアを開けると、少し老いた夫婦が出てきた。あぁ、好きだなぁこういうの。
急に、何もかもを投げ捨てて、このままこういう旅に出たくなる衝動に駆られる。

というわけで、宿についたのは 22時半。ゆっくりしている間も、あまりなく
2時までアレコレとしゃべったら、そのままゆるりと布団へ。まったりと眠る。


5/4


8時過ぎに全員起床し、出発。宿を出る時の清算で、昨晩は風呂に入らなかった
からということで、ただでさえ安い宿泊料(\3k/人)を更に1割オマケしてもらう。
風呂に入らなかったのはこっちの都合だというのに。気のいい人たちだなぁ。

宿を出て、雁が原へ向かう。往路はややこしい裏道だったので、復路は表通りを
選んで走る。黄色い太陽に照らされた福井市内はとても質素で、緩い雰囲気の街。
路面の道路標示が半分消えて多少困ったりする個所が多いのはご愛敬(?)。



市内を北上し、R416 に入って少し走ったところで、道路沿いのコンビニに入る。
コンビニ ATM を期待して入ったのだが、機械が存在しなかった。ううぅ、eATMって
まだまだ普及率が少ないのかなぁ。早々に退散。だがここでうっかり行動を発動。

コンビニからバックで道路へ出るとき、歩道と車道の間に高い段差が存在していた
ことに気づかず、リアタイヤが段差の下へ 10cm ほど落下。不幸なことに、落下の
衝撃はサスでなく、たまたま段差の高いところの上を通過中であった左わき腹
(サイドシル下)付近で吸収したらしい。軽い衝撃感とともに、「ゴン!」
という迫力とキレに富んだ良いサウンドが鳴り響く。

うげ、また腹を打ってしまった。

が、そのままバックを続行。さきほどはリアタイヤが落ちた時の話だったが、全く
何も学習しないのが私の取り柄(?)だ。今度は、フロントタイヤが落ちた時に
フロントオーバーハング付近から「ゴン!」という音。次はアンフレかなぁ。
・・・腹回りを打ちまくっているというのに、妙に冷静な自分に苦笑い。

その後、R416 を更に東へ走り、途中にみつかったすき屋にて朝食のために停車。
念の為、ざっと下回りを見て致命傷になっていないことだけを確認しておく。
塗装が剥げたとかそんな程度なら問題ないのだが、配管を痛めていたり
アーム類を痛めていたりしたらシャレにならない。無駄な事故はゴメンだ。

すき屋でゴージャスな朝食を完了したら、eATM が見つからなかったがために
引き続き銀行を探す旅に出る師匠と別れ、O崎さんとともに雁が原へと向かう。

すき屋のガレージを出るタイミングで、今度はO崎さんがフロントを路面で擦る。
そういえば昨晩は、前田さんが宿の車庫に DC2 を入れる際、マフラーを擦ってた
ような、そんな記憶が蘇る。メリハリの効いた福井の地形は、我々車高短な
クルマにはいささか厳しい。雪が積もり、薄い凹凸が白く覆われたときには
この段差が、暗闇を僅かに照らす蝋燭の炎のような存在になるのかもだが。



すき屋前の大通りとなる R416 を、ひたすら東方向に一直線でひた走る。
いや、本当に一直線。それ以外に表現のしようがないぐらいに、ただ一直線。

なお、福井市内を走行中のことであるが、R416 沿いでマルツ電子を発見。
たぶん、これが本店だと思う。思わぬ出会い(?)に、ちょっと感動する。

R8 を横切り、越坂トンネルを抜け、謎のジグザグ路を駆け降り、再び R416 へ。
小舟渡の温泉を偵察する目的で、途中から九頭竜側南岸へと入る。確かに、
かまぶろ温泉は人気がなくなっていた。廃業するとは、まったく惜しいことだ。
世界は永遠には続かない。思い立ったが吉日、という言葉が重く伸し掛かる。



一時間弱で到着。時刻的にはそれほど早くないためか、それなりに多数のクルマが
詰め掛けていた。駐車スペースも思ったより狭い。どこに止めようかな・・・と
少しウロウロすると、数台ほどまとめて停車できる場所を発見。適当に停車。
シャクシャクと荷物を降ろし、準備を進める。やがて、ひょっこり現れたのは

了さんの Kei だった。

まぁ、ここで知り合いに出会う機会は、決して少なくはない。だが、驚いたのは
選んだ駐車場所が、偶然にも了さんの駐車場所の隣りだった、という点だッ!
僅かな驚きと喜びをもってこの事実を受け入れる。少女漫画風に言えば
『わたし、運命を感じたの』。そうだ。この運命を無駄にしてはいけない。
このままの勢いで了さんをこの世界に固定し、立派なるジムカニアンとなるよう
人生の岐路を誤った方向へと導かねばならない。いつかこの選択肢を選んだことを
7割後悔しつつも3割肯定できるように。老い先短いこの命、喜んで若人に捧げよう。

というわけで、まるで吉本新喜劇の序盤のように次々と現れる愉快な仲間たちに、
朝比奈さんを団員に紹介する涼宮ハルヒのような調子で、適当に紹介する。

まずは呆骨丸さん。怖気立つほどの負けん気を秘めた、試行錯誤の貴公子。
若さに裏打ちされた表裏無き選択眼は、老いたしがらみが優勢のジムカーナ界で
常に多勢の予想と常軌を越える車両の動きを実現させてきた。今日も期待大。

(次に・・・と続けようと思ったが、これ以上駄文を連ねるのもアレなので省略)

少し遅れてきた前田師匠、およびロードパークをセーブポイントと定めた方々が
続々と到着(?)。昨日に続き、麦藁帽を被り、にこやかに笑いながらやってくる
T屋さん。ジムカーナをやりに来たというより、地元の農家が遊びにきた雰囲気。

そんな爽やかな、そしていつも通りの面子が居並ぶ中で、今日の練習は始まった。



といっても特別なアレはなく、引き続き肩慣らしが目的に近い。昨日とは変わって
ドリフターはまったくその姿を潜め、大量の本職ジムカニアンが駐車場に居並ぶ。
当然というか何というか、その練習風景はサラブレッドの筋肉のように引き締まり
やっていることに無駄がない。コース設定も大変に短いものだが、エッセンスが
適度に配置されており、ある種唸らされるものがある。死ぬほどナイスな
タイミングでスッと出されたお茶漬けみたいなものだ料理に例えれば。



とはいえ、思ったように動きが決まらない現状では、これを追うのは次の手だ。
まずは、昨日に続いてもう少し動きを設定を変更しつつ、動きの調子を見る。

空気圧は標準通りの 190kPa、減衰力は8段中4段戻しを基本とし、±2段の範囲で
設定を変更してみる。だが、メモを取るまでもなく、本来誘発される大きな挙動に
あまり大きな影響を及ぼさないことに気づく。一番影響を大きく与えるのは、
おそらく確実に「タイヤの温度」だ。連続走行を続けてタイヤの温度が変わると
リアの動きが気持ち悪いぐらいにどんどん変わっていく。具体的には、いくらか
温度が上がった状態のほうが、引っ掛かりが少なくて気持ちよく動くようになる。

だが、それでは解決にならない。温度が上がれば、腐っても GS コンパウンド
であるところのリアタイヤの堪え性が落ちるから、メロメロになるのは当然の原理。
だから、適度にタイヤを冷やしつつ、今回の一番の課題と考えているサイドの
効きについて確認。だが、こちらはタイヤの温度への依存性が思ったより低い。
つまり、とにかくどんな状況であれ、サイドが効かない。今までと同じレベルで
フットブレーキを残していても、サイドを引く左手は空しく空を切るばかり。

ほとんどスピンターンに近い状態まで慣性を残すか、または横方向のモーメントが
発生している状態で引くかすればなんとか回り出すが、前者は立ち上がりの段階で
大きなミスを誘発する可能性が高いし、後者は使えないシチュエーションも多い。
(っていうか、その状態だとサイドを引くより普通に曲がったほうが速いかも)

結局、サイドブレーキのアソビを調整。1ノッチ引けばサイドブレーキが掛かる、
という前代未聞なところまで詰め込んで、ようやく多少はマシになった雰囲気。
でも、これでも確実ではない。仮に効いたとしても、効きだすまでの時間が
長い。サイドを引いてリアのディスクをギュッと挟み込んだあと、多少滑って
ようやくディスクへ食いつきだし、運がよければ(?)ここでロックする寸法。

っていうか、これってジムカーナ用リアパッドですかホントに?




とりあえず若干は動くようになったので、久しぶりにコースを意識して走るが
どうやって走ったらよかったのか、なかなか思い出せない。とりあえず好き放題に
走ってから調子をあわせてみることにしたが、なんだかうまい感じがしないねぇ。

高めの回転数でミートし、過大なホイールスピンを伴いながら(既に、この時点で
まったくSタイヤらしい仕事をリアタイヤはしていない)スタート。早めに2速へ
上げ、1つめのパイロンを鋭角気味に曲がる。もっと高回転まで引っ張ったほうが
繋がりが良いとも思うが、どうせ過度に与えたトルクは空転で浪費される。

外周へ出る。左側2本のパイロンは存外に距離が短く、パワーを入れたままで
フロントを食いつかせて曲がると自動的にテールが出る。気にせずアクセルを入れ
右上へ移動。右上は少し外側から進入し、次のパイロンと複合したRの大きな
カーブと捉えて曲がる。ブレーキを残しながらの進入のため、当然のように
リアも流れる。本当は堪えてほしいが、そのへんの微調整は後回しにしよう。

なるたけ踏み切って中央パイロンへ。直線的に進入し、早めに1速へ落として
直線的にサイドを引く・・・が、いつものタイミングで引くと容易にオーバーラン。
立ち上がりがシマらないヘコヘコターンになるが、諦めて回すことに専念。

速度の乗らないスラロームを経て、右上へ。ここも直線的進入からサイド。
本当ならば、回すのを半分に抑えて立ち上がりを重視したいところだが、
生憎アウト側の規制(崖)が見えていることもあり、あまり無理はしない。
(前回来たとき、同様な状況で無理をして落ちかけたため、どうもトラウマ化)

逆方向に回る。速度が乗っているため、こちらも容易にテールが出る。
やっぱり、10mm 上げたリアの車高が効いているのだろうと思い至る。もう少し
堪えてくれないと、アクセルを踏める場面が少なくなってしまう。それも寂しい。

あとは、最後の小さなスラローム。やはりサイドの効きが微妙なため、どうも
進入で妙な姿勢の崩れが起き、立ち上がりでまったくヘロヘロになる。無念。

総合的に言えば、サイドで回らないクセにリアが出すぎるという、丁度アレだ、
ヘコいタイヤとヘこいリアパッドを装備して悪戦苦闘するドリフト初心者。
まぁそんな感じで・・・くそう。これじゃあ練習になるようで全然ならねぇ。



やがて、昼。休憩し、優雅なランチに入る。駐車スペースのすぐ横は、スキー場の
ゲレンデ。その下端に生える大きな木の下に移動し、青々と茂った背の低い雑草の上に
ブルーシートを広げる。あとは、かわいい女の子とお手製のお弁当などがあれば、
GW の行楽でピクニックに来たかのようなそんな光景が完成するわけだ・・・が。

実情はむしろ、部員数の少ない体育会系部活の強化合宿、という状態。シートの
上に、深い眠気に誘われたムサい男衆がゴロゴロと転がり始める。だが、それもいい。
先ほどの妄想も捨てがたいが、しかしこの、何にも制約されない開放感も捨てがたい。

近くのロッジ前では、朝からのすさまじい騒音と異臭にもめげず、バーベキューを
楽しんでいる奇特な家族連れが居る。そこから漂ってくる美味なる香りをオカズに
涼しい風が抜ける高原の木陰で、モサモサとおにぎりを食する。実に経済的。



そんな優雅な午後のひとときの中で、なにやら一人忙しそうなT屋さん。どうも
激しい走りに耐え切れず(?)うなぎ SW20 のミッションケースが割れた(!)
らしい。オイルが漏れ漏れ状態のところを何とか修理されていたそうで、あとは
ミッションオイルを重力落下法にて注ぎ込むべく、テトロンホースを調達して
最後の仕上げにかかられている様子。戦いは終盤に差し掛かっているようで
もはや我々には今から手伝えるようなところはなく、ただ見守るのみ・・・

しかし、AZ-1 といい SW20 といい、トランスアクスル式の MR って、けっこう
ミッションケース周りへの負荷が高いのかな。特にパワーを上げていない状態でも
ケースが割れちゃったりすることがあるみたいだし・・・それから考えると、駆動力を
デフとミッションの二箇所に分けて受ける FR は、駆動系のダメージは少ない?

しばらくすると、とりあえず注入作業を終えたT屋さんが戻ってこられた。なんとか
応急修理(?)は完了したようで、これからゆっくりと自宅へ帰ります〜、とのこと。
GW 渋滞に巻き込まれないことを祈る。一定速度での巡航が少しでも続くように。



昼休みが終わり、午後。引きつづき、少しでも走って体を慣らす練習を続ける。
やがてそのうち、呆骨丸さんと、クルマを交換して走ってみましょう、という
話になる。AZ-1 に乗れる機会は、実はそう多くない。非常に興味深い。

アジアンタイヤを装着し、脚回りとブレーキ回りがリニューアルされた呆骨 AZ-1 丸。
実は、自分がハンドルを握る前に、呆骨丸さんドライブで助手席に乗せて貰っていた。
その時の感触だけで言えば、以前とはまったく挙動の異なるクルマとなっていた。
明らかにふらつき気味であった外周でも安定しており、あの独特の浮揚感(?)は
すっかり影を潜めていた。つまるところ、すっごく普通の動きとなった次第。

それを確かめるべく、ハンドルを握らせてもらう。ペダルの配置がまるまる1つ分
左側にずれたような AZ-1 のコクピット内で苦心しつつ、ともかくスタート。

・・・確実に言えることは、1・2速の吹け上がりが異様に速い(=加速がいい)
ということ。パワーあふれるという感じより、ローギアードな感触の速さだが。
ともかく、カプでは2速から上げないところで、いとも簡単に2速が吹け切る。
外周だと3速まで使いたくなるが、操作系に慣れないため、2速までで止める。

外周での挙動は、ウチのカプと割と似ていて、割とリアが粘らない。それなのに
ミドシップらしいリアの重たさがあまり感じられず、FR に近い感覚で走れる。
うねるように走っていた不思議の国の旧呆骨 AZ-1 丸 は、どこへ消えたのか。
まるでもって普通のクルマ(←褒めている)である。これはとても走りやすい。

ただ、AZ-1 の AZ-1 たる所以のステアのクイックさだけはどうにも隠せず、
カウンターを入れると過敏にフロントが戻りすぎる。とても不思議なのだが、
よくできた(?)AZ-1 は、フロントの接地感がないのにステアに過敏に反応する
という少し困った癖を示すように思う。ロードインフォメーションが感じられず、
それゆえに慣性の重さを感じない。あまり好きではないフィーリングだな。

外周をくるりと回り、サイドで 90度。かなり早めからサイドを引き・・・って

引いた瞬間にクルリと回る!

サイド鬼効きですよ!さらに、ここでミドシップの尻の重さが発揮され、一気に
反対方向まで回りきる。いわゆるハーフスピンって状態デナイノ!情けない。



それはともかく、鬼効きするサイドブレーキに対し、一瞬であるが魂を奪われる。
最後まで走ってからパドックに戻り、呆骨丸さんに聞いてみる。リアパッドは
COMP-B ではなく、BRIG か Winmax かのジムカーナ用メタル、らしい。
そ、そうか・・・メタルパッドってこんなに効くのか・・・いいなぁ・・・

このあと、我がカプチーノに前田師匠が乗車。撲殺される、きっと撲殺される、と
思いきや、なにやら楽しそうに、余計にクルクルと回ってから戻ってこられた。
講評は酷評になるかと思いきやそう悪くもなく。ただ一点「リアが固いですね」。
具体的にドコが硬いというわけでもなく、全体的に。大変にむずかしい評価結果。
バネかな、スタビかな、伸び側のコシの無さかな・・・その真意を測りかねる。
おそらくその言葉の意味がわかる日も来ようとは思うが、それはいつのことか。



なんだかんだと楽しく走っていると、もう走行終了時刻が近づいてきた。
後片付けのための時間を 30分残し、名残惜しさを引きずりつつも走行を終了。
あぁ、次に走りに来れるのはいつになるだろうか。今日が永遠に続けばいいのに。

後片付けを追え、18時半に流れ解散。雁が原出口で全員と別れる。さぁてと、
どう帰ろうかな・・・雁が原を出たところの道端で一旦停車し、ルートを考える。
GW とはいえ、今日はおもいっきり中日。高速の渋滞は、さほどでもないようだ。
だが、高速は木之本までに抑えて、そこから南は湖西ルートで帰るかね。



R416 を戻って、福井北 I.C. から高速に乗る。ここから一気に、100km 弱南方の
木之本 I.C. まで走りきる。今はちょうど、通勤割引の時間帯。市街地の渋滞を
\1k で一気に抜け切ってしまおうという寸法だ。うぉりゃ、いきまっせー!

・・・だが、意気込みとは裏腹に、道路はそれなりに混雑。とりあえず、追い越し
車線を塞いでゆったりと走る車両が多数。左側追い越しも物理的に不可能な状態。
これは困る、マジで困る。なぜ困るかというと、走行ペースが遅すぎて眠くなる・・・
遊び疲れて帰りの電車で舟を漕ぐ小学生のような状態に。眠気は極大に達し、
やがて本当に居眠りしそうになったので、手近にあった南条 S.A. に入る。

時間帯が悪かったのか、駐車スペースは満杯。止める場所が見当たらない。
スマート I.C. 実験施設付近のゼブラゾーンが開いていたので、とり急ぎそこに
止めさせてもらい、眠気覚ましのための飲み物を調達するために、施設へ Go。

施設内は、止まっている車の数の理由を一目瞭然で知らしめるがためのように
膨大な量の人間で埋め尽くされていた。お茶1本を買うことすら、恐ろしく
殺気立った無神経な人々の壁に阻まれ、そう容易な行為ではない。
コミケ3日目の東館ですら、ここまで歩きにくいと思ったことはない。
やっぱり、大型連休は家で布団に丸まってエロゲでもやって過ごすに限るな。



その後、眠気も無事に収まったので、本線復帰。上がらないペースに勿体無さを
感じつつも、当初予定の木之本 I.C. までは大きなロスもなく、順調に到達。
ここで高速を降り、進路を西に取る。目指すは湖西南下ルートである。

ふと、燃料計を見る。針の位置は相当下がっており、少し不安を感じるほどだが
冷静に計算。カプの平均燃費は 13km/L。ここまで来れば、残距離は 100km 以下。
8L 弱で帰宅できるから、仮にEの目盛に針が重なっていても、なんとかなる筈。
楽観的に考え、木之本付近で給油せずに行動を進める。なんとかなるっしょ。



快調に R161 を南下し続ける。ナビに現われる VICS レベル2割り込み情報は
湖西道路にトラブルが起きていないことを告げている。また、R161 のこの先は、
琵琶湖大橋付近で渋滞が発生していることを告げている。もう関係のない土地だ。

奥琵琶湖の単調な道に眠気を誘われつつも、なんとか欲望の魔の手から逃れ続け
R303 を走りきり、R161 へ。さすがに GW の中日ということで、それなりに流れが
悪い感じ。マキノへと降りる坂道でも、いつもながら5速エンブレ状態のままで
きれいに走りきれるペースなのに、今日はブレーキを併用しないと、流れに
うまく合わない。職業ドライバーには辛い時期なんだろうな、たぶん。

マキノに降り、R161 を進む。特に渋滞している様子もなく、前方に伸びるはずの
道路は暗闇の中に沈んでいる。窓を開け、回りを流れる初夏の夜の空気を吸う。
涼しくて、カラッとしていて。これほど空気が気持ちいい時期は、今だけだ。



そんなことを思いつつ、R161 を快調に南下。やがて、饗庭交差点に到達。
ここから先は、高島の市街地。少し増えた先行車両に追い付くと、非日常な時間も
終わりを告げる。キラキラと輝く先行車のテールライトを追い掛け、ゆっくりと
走行を続ける。燃料計は順調に下がっているものの、予定通りであれば
帰宅に支障なし。そう、このまま何も起きなければ・・・

20時も半ばを過ぎる頃、高島郡を走り終え、そろそろ北小松へと突入する。
そのあたりから突然、妙な渋滞が開始する。普段ならまず止まらないような場所で
流れが悪くなり、ノロノロ運転が開始。ははーん。もう少し先に行くと、少しだけ
二車線になる区間があるのだが、たぶんそこで何かが起きたんだな・・・。
事故か?取り締まりか?はたまた、湖から怪物でも上がってきたか?

結論から言えば、その渋滞は北小松先のオービスを起点とし、白髭神社を中間の
渋滞ポイントとした自然・・・いや、脇見渋滞というべきものだった。オービスはまぁ
過敏に反応するサンドラーなおっちゃんが多いのだろうから、などと想像できても
許せないのは白髭神社。白髭神社は許せない。余所見好きなドライバーが多い
こんな時期にわざわざ、湖の中に立つ鳥居と、湖に向かって立つ神社の両方を
幻想的な橙色の光でライトアップしちゃってるもんだから、もうたまらない。

おそらく、両方の景色を網膜ないしは CCD に焼きつけようとしてアクセルを離し
挙句にブレーキまで踏んだりする人々の群れが、これほど無駄な渋滞を作った。
この渋滞は、末尾から先頭まで抜けるのに1時間以上を要する長大なものであり
本来ならば 10分かからない行程を6倍以上に延長するという荒業をやってのけた。

バカばっか。



結局、Eの目盛りを隙あらば下回ろうとする燃料計の針をなだめすかしつつ、
1時間を渋滞の神様に差し出し、なんとか許しを得る。志賀から湖西道路に入り、
山科まで一気に走り抜けて行き着けの GS に到着したのは、22時半のこと。
結局、高速道路で時間を稼いだにも関わらず、無駄な渋滞でかなり損をした。

ブツクサ言いつつ、給油。結局、26L 入る(まだ 4L も残っていたのか・・・)。
レシートを見れば、請求額は \3.7k・・・うわっ、そうか、\142/L なのか。
なんか、シャレにならんぐらい高くなってるんデスけど・・・>ガソリン

やっぱ、それなりにエコランを考えて走ったほうがいいなぁ、と思いつつ帰宅。


5/5

というわけで、昨日までの雁が原での特訓は終わったが、明日は舞洲での特訓。

正直、舞洲はこれが初めての走行となる。勝手が良くわからない。とりあえず
荷物は少なめに抑えておく。万が一雨が降ったとき、慌てずに済むように。



それ以外、特にやることがない・・・ので、軽い整備など。最近、運転席側の
ドアを開閉すると「キーコキーコ」という安っぽい唸り音が聞こえるようになって
いた。あからさまな油切れにしか思えなかったので、556 を片手に異音の元を
探る・・・と、見つかった。ドアの上側ヒンジ。ここから安っぽい音が聞こえる。

556 を吹いておくだけでも取り合えずは対策完了だが、それでは少し面白くない。
付近にスプレーグリスをシュッと吹いて溜めておき、556 で溶かしながら隙間に
グリスを流し込む。ウルトから、こういう狭い場所に吹き込むためのグリスが
販売されていた(噴出したときは粘度の低い液体で、狭いところに入り込むと
粘度の高い液体になるという、エクストロイド CVT フルードみたいなヤツ)。
あれが一丁あると、いろいろな場面で便利に使えそうだ。入手したいケミカル。



あとはもう、特にやることなし。明日はかなり早く出ないといけないので、
とりあえず早めに眠ってしまうことにした。実に健康的。ZZzzz・・・


5/6

5時に起床。外は既に明るくなり始めていた。初夏の夜は短いなぁ。
外に出て背伸びをしつつ、天を見上げる。晴れ上っているはずだった空は
何やら白い雲が重なり、微妙な様子を醸し出している。簡素な朝食を食いつつ
TV で天気予報を見ると、お天道様はとってもご機嫌ナナメだわ!な状態っぽい。

しばし考え、荷物の積み替えを決断。助手席部分に鎮座する 540GS を降ろし、
代わりに助手席を搭載する。今日の練習は AD07 オンリーとする代わりに、
雨が降っても狼狽えずに済むよう、荷物の量と構成を最適化する。

# カプチーノでも楽々積み込めるようなテントが欲しいねぇ・・・



5時45分に自宅を出発。6時までに高速に乗り、深夜早朝割引を有効にする。
私が頻繁に利用する京都東 I.C. の一つ東、大津 I.C. が、ちょうど割引区間
(大都市近郊区間)の境目となるため、東に行くときと西に行くときとで
高速に乗るべき時間が微妙に違ってくる。うっかり間違えると大損害。

今日は一昨日のような渋滞もなく、高速はそれなりに流れている。
白いクラウンとまったり遊び(?)ながら、吹田 S.A. に到着。一旦休憩。
経路を再確認する。この先の豊中 I.C. で降りたら、大通りを辿るだけの筈。
念の為、ナビの目的地を舞洲に設定し、道標を表示させる。「──トレース、オン」。

その後、豊中 I.C. を降りたら、基本的にはナビの指示通りに道路をトレース。
7時前となり、クルマの量はそれなりに多くなってきたが、まぁまぁ走りやすい。

だが、大阪の大通りには、やはりローレライの魔女が棲んでいる。スルスルと
町中を抜け、埋め立て地に近づいた時点で問題が発生。梅香交差点の高度を
間違い、側道に降りなければならないところを高架でひとっ飛びする案内を
ナビが指示。道路には行く先を明示する看板もなく、完全にハメられる。

"トレボー、ウィザードゼロスリー。ネガティブ・コンタクト"

まさに、"almost same position. same altitude. please caution" 状態だ。
くそっ、誰がをれのナビ上に潜り込んで、幻の道路案内を演出しやがった!

完全に混乱させられたまま、目的地を通過。その先の交差点を適当に選び、
Uターン。だが、勝って兜の緒を締めよ。梅香交差点目指して引き返す際、うっかり
高架に乗らずに一番左の車線を驀進。ものの 200〜300m も走らないうちに、
建築資材を積んだトラックが走り回るような、埃っぽい岸壁で行き止まる。
・・・くそう・・・リュウノスの中に入ることは、やはり無理なのか・・・

って、バカなことを言ってる場合じゃない。もう一度Uターンして南に走り、
同じ交差点をもう一度Uターン。今度こそ、高架に乗る車線を選択。そして
ちゃんと、高架から降りる車線を選択。無駄な時間を消費したが、ようやく
夢か現か幻かと思っていた梅香交差点に到着。あとは、ここを西に行けば
舞洲だ。バリバリ工事中で車線がぐちゃぐちゃになっている大通りを抜け、
巨大な橋に入る。上を走るは湾岸線・・・うん、これで合っているな。

巨大な橋を渡ると、頭上がすっきりした土地に降り立つ。ここが、舞洲だ。
猥雑な市街地から隔絶された、緑多き理想郷。ラピュタは、本当にあったんだ!



というわけで、パズーには負けるがそれなりに手に汗握る展開を繰り返し、
ゲートオープンから15分ほど遅れた7時過ぎに到着。小高い丘を突っ切る道路の
横に広がる、巨大な空き地らしき緑の丘。ここが目的地、だそうだ。少なくとも
アーチャーの固有結界ほど寒々しくはないが、何もないことは同じレベル。
フェンスに作られた入り口から入り、丘を緩く登るように作られた道路を
ゆっくりと登ると、ジムカーナ場(という名前の広場)は、姿を現した。

指示された場所まで移動し、停車。両隣の人に挨拶してから、荷物を降ろす。
今回、タイヤ交換は実施しないので、時間的にはかなり余裕がある。10分かからず
準備が完了。手持ち無沙汰になったので、周囲の状況を軽く見て回ることにした。

・・・と言っても、見て回れるようなものは、何もない。そこにあるのは、ただ
だだっ広いだけの軽飛行機離着陸用と思しきアスファルト路面と、緑の丘。



幸いなことに、時間を持て余すより早く、にしやまさんと前田師匠が到着。
まぁ、挨拶がてらに雑談でも・・・と思い、そちらの方向に向って歩いていく。

早速準備を始めたにしやまさん、なにやら AZ-1 の動きに不調がある様子。
聞けば、ブースト計兼ブーコンで表示される負圧が、-10mmHg 程度にしかならない
らしい。そりゃまた不穏な話ですな。計器の故障としても、故障は全て喜ばしくない。

どうせ時間は余ってるので、トラブルシュート。まず疑うべきは、配管の不良。
インマニと圧力センサ間をつなぐゴムホースに割り込まされている三つ又を
見せていただき、少し考える。いくつかの可能性を考え、各接続ホースを
開放したり閉塞させたりしてみる。結局、三つ又-インマニ間のホースを摘んだ
瞬間にアイドリングが不安定になってエンジンが停止する、という現象を見て
確信する。ブーコンへの配管の中の何処かで、リークが発生しているのだ。
しかも、配管を閉塞させた瞬間からエンジンの調子がおかしくなるってことは
わりと規模の大きいリークだ。だって、配管を摘んだ瞬間、圧力センサ−三つ又−
ブーコンの間のどこかから空気が進入し、本来負圧を検出すべき圧力センサーが
0mmHg を検出するがために、過濃な混合気が作られ、エンストするわけだから。

さて、そうなると問題は、どこからリークが起きているのか・・・だが、
原因はわりとあっけなく見つかった。オーディオの HU の後ろの極狭い空間を
走っていた圧力配管は、HU の抜き差しによって押し潰されていたらしい。
HU を一度引っ張り出し、後ろの空間に余裕を作ってやると、問題は解消した。
だがこれは、時遅く既に圧力配管が損傷していることを表わしている。
(途中で配管が押し潰されて閉塞しただけなら、今回の現象は起きない)
出来る限り早期に、ちゃんとした手当てをしたほうがいいと思われた。



にしやまさんも準備が完了したということで、早速エントリ。機会があれば
同乗できるように、と、互いにずらした組でエントリする。残念ながら、
前田師匠とは同じ組になってしまった。貴重な機会を損失した気分。

エントリーが終わったら、完熟歩行。そういや最近、まったく「完熟歩行」なんて
やった記憶がない。歩いて得られるものを分析する力はすっかり鈍っているので、
ある程度は割りきって、コースを覚えることと、歩いた時の距離感を掴み直す
ことに専念する。後で走ったときに、感覚のズレを修正するように、と。



とりあえず一周歩ききったところで、ドラミの時間が近づいてきた。
二周歩ければベストだったんだが、やむを得ない。大人しくパドックに戻る。

そして、ドラミ。ドラミに参加するのも久しぶりだなぁと思い、新鮮な気分。
ただ、試合ではないので、ドラミはあっという間に終了。さて、練習開始だ。



・・・と言っても、私の組は3番目のC組。実際に走れるまで、時間がかかる。
ちょうどいい機会だったので、水ポンプに水を汲みがてらトイレまで・・・っと、
遠くの丘の上に立つ前線基地みたいなトイレを見た瞬間、誰もが思う

遠っ!

という感想を無意識のうちに漏らしつつ、クルマで移動することを決意。

水ポンプを助手席に放り込み、クルマでノロノロと移動。やっぱりみんな同じ
ことを思ったようで、トイレ近傍の路上には、ソレっぽいクルマが多数止まっている。
その最後尾に停車したら、ポンプを持ってトイレへ移動。自分の放水を済ませたら
トイレ裏手にある蛇口でガボボボボと水を汲む。これで、水回りの準備は完了。

小高い丘の上のトイレから麓のクルマまで歩いて降りる間に、目の前に見える
コースでは、デモランのようなものが始まっていた。いや、ひょっとしたら
もう本走行かもしれない。少し眺め、クルマで走った場合の距離感について
自分のイメージとどれぐらい違いそうか、走行中のクルマの動きを見てチェック。
さすがに広さ抜群の舞洲のこと、イメージとのズレはあまりなさそうだ・・・。



パドックに戻る。本当ならば、本走行が始まるまでの間は居眠りタイムなのだが
この練習会に限って言えば、フリー走行セクションというものが設けられており
自由に走ってもよいことになっている。これはちょうどいい機会だということで、
AD07 でのサイドの効きをチェックしておこうと思い、軽い走行チェックを実施。
540GS で効かなかったのは、きっとSタイヤだからだろうて。いざ走行開始。

・・・全然、効かない・・・

マジで。加減速区間は十分に足りているはずなのに、サイドが全然効かない。
手の筋が痛くなるぐらい引いても、ツツーッとローターが滑る、空しい感覚。
雁が原では、辛うじてでも効かせることだけはできたのに。此処では全く無理。

・・・困ったなぁ。今回のコース設定だと、是非ともサイドを引いて練習したい
個所が何カ所もある。それができないとなると・・・来た意味がグッと浅くなる。
焦り、車両側の設定を変更してみる。さらにサイドのアソビ調整を締め込んだり
して、まぁ、なんとか回れるかもしれないね・・・というレベルには持ち込む。

そんなことをしている間に、自分の走行順が回ってきた。がんばれ俺。



基本的に、感覚の修正が目的だ。だからしっちゃかめっちゃかな走りをするわけ
なんだけども、一応工程は記録してみよう。スタートしたらまずは左下へ向かい、
さっさと2速に上げて間隔の超広いスラローム。最後でサイドを引いてみたものの
やはり全くロックせず、回転数だけ落ちてだらだら旋回。ノロノロと回って左上へ。

ここではコンパクトに旋回する必要は無いかもと思いつつ、ライン的には微妙で
2つ目の脱出側パイロンに寄って、かつ向きが変わりきっていないと無駄が多くなる。
だが、ここでもまたまたサイドが使えないので、フロントが仕事をするギリギリの線で
大回りするが、ステアの切り込み量が多いために前輪の抵抗が大きく、出口でも
速度が乗らない。 テールを滑らせて旋回しているほうが、総合ロスは少ない?

てっぺんは大きなR。だが、脱出側の最後のパイロンが思った以上に近くにあり
大きなRで速度を乗せていると、最後のパイロンでリアに仕事をさせることになり
今のセッティングだと、以後の姿勢が乱れる。正しいラインは見つけられない
状態であったが、ここの部分の後半でロスしないのが相当に難しいと考える。

というわけで、姿勢が乱れた状態で突っ込む次のパイロンスラロームだが、
これはちょっと予想外もいいところ。速度が乗っているせいかどうか不明だが、
足回りのストロークを使い切ってるような動きになる。レートが足りてない感じで
ストロークを使い切るためにリアの堪え性がなくなり、常に不安定な状態で走行。
個人的には楽しい動きであるが、タイムがどうこう言い出すと最悪の状態だ。

最後の 180度を含むセクションは、1本目の進入が結構むずかしい。速度が乗って
いる状態で、かつ出口のラインに自由度があるというセクションの攻略は、実は
すさまじく苦手である。たぶん、ロスの多いラインしか取れていないはず。
2つ目のパイロンまでを大きな円として走るべきか・・・と思うものの、
直前からの進入だと鋭角での旋回のほうが繋がりが良く、ちょい悩む。

最後のパイロンについては、直前の旋回でいい感じにリアが浮いていることも
あり、さすがに回すことについては大きな問題にはならず。他の部分よりは
圧倒的にマシな 180度ターンを実施する。しかし、ここだけ成功しても・・・

ともかく、こういった高速セクション → 低速セクションという形で連続する
コースの攻略についての勘所がすっかり落ちきってしまったのは実際のところだ。
車体のコントロールについての練習の比率を少し下げたほうがいいかもしれない。

また、スラロームのところでも感じたが、ブレーキング時のリアのスタビリティが
少し落ちすぎのように思える。雁が原で修正したリア車高の 10mmアップのせいか。



2本目の走行で、にしやまさんが同乗。乗れてないにも程がある状態ではあったが
まぁいいや。ある意味、いい反面教師(?)にはなるだろう。とりあえず、走行開始。
一応は努力してみるが、やっぱりサイドはまるで効かない。さらに、最奥付近で
できるだけ速度を乗せてみようと思った結果、案の定というかなんというか、続く
スラロームセクションでテールの動きが収まらず、大暴れ状態になる。
こりゃ少なくともジムカーナの動きじゃないなぁ。何屋さんですか私。



次の走行までの間に少し考え、設定を変更してみる。また、フリーセクションでも
走行して、サイドを中心に動きを確認する。だが、やっぱり何をどう設定しても
動いてほしいときに動かないリアという状態には変わりが無い。ひょっとしたら、
フロントブレーキとの制動力バランスのせいなのかもなぁ。などとも考え、
フロントブレーキを、長い間使用した実績のある TypeNR に戻してみる。

・・・・だが、交換後にブレーキを踏んで後悔(?)する。超フッカフカだよ。
アタリが変わってしまったのか?と思えるぐらいにフッカフカ。おかしいよな、
だって TypeNR → ZA → ZR と変更したのって、つい2〜3ヶ月ぐらい前だ。
ZA があまりにもフカフカなパッドだったから、すっかり忘れていただけか?

一応、フリーセクションで軽く焼いてみるが、フッカフカ感は変わらなかった。
こんなブレーキじゃなかったと思うんだが。しかし、目論見は外れていなかった
ようで、いくらかサイドはやりやすくなっており、改善の見込みは出てきた。

この状態で、午前中の残り2本を走る。減衰力の設定も若干変更しているが、
スラロームでの不安定さと細かいセクションでの安定さの比率を逆転させるには
至らない。サイドについては・・・うーん。フリーセクションだと改善されたと
思ったのだが、コースを走るといまいちよろしくない。何が問題なのか。



フリーセクションに戻り、半ば無理やりにお願いし、にしやまさんの AZ-1 を
運転させていただく。人のクルマに乗ると、新しい発見がいろいろできるのだ。
やはり思ったことは、AZ-1 というクルマは、フロントは過敏なまでによく動く。
接地感はまるで無いけれど、確実にフロントは吸い込まれていく。不思議。

リアの動きについては・・・私の座り方ではまったくサイドの引き代がなく、
(サイドを引こうとすると、バケットシートの肩サポートが二の腕に当たるため)
あまり確認はできなかったが、とりあえず鬼トラクションということがわかる。
カプチーノにも、このトラクションが少しでもあればいいのにな・・・(涙)

なお、貴重な体験の代わりに差し出したカプチーノを運転したにしやまさんの
感想は「サイド、効きますやん!」だった。セッティング等々の変更により
朝方よりはいくらか効くようになったものの、あのひどさで「効く」と言えるのは
正直スゴイと思ったが、事前ににしやまさんの AZ-1 を運転させていただいた
体験から、その言葉には十分に納得できるものがあったことは補足しておこう。
(サイドの引き代問題を差し引いても)にしやま AZ-1 も、確かに”効かない”。



この時点で、昼休みが到来。飲み物を調達するために、にしやまさんとともに
出入り口付近にある自動販売機へと移動。さらにトイレ区域まで深く侵攻する
にしやまさんと別れ、飲み物を購入したら早々に元の場所へと戻る私だったが、
目の前の丘を登る舗装道路の両側に広がる、青々とした草むらが邪魔をする。
ねぇお兄さん、ちょっとこの草原の上で一眠りしていかない?風に吹かれて
薄くザワザワと音を立てる風景に心を奪われ、大の字になって寝転がる。

・・・空を見上げる。とてつもなく明るく、目の調節機能が追いつかない。
眩しい。とても眩しい。青白く広がる空を直視できない。いつからそんなに
弱い人間になってしまったのだろう。いつも、そんなことばかり想う。

しばらくそうしていると、ざわざわと騒ぎ立てる草原の音の間に割り入るように
人の声が耳に飛び込む。私に話しかけているようだ。誰だろう。一瞬、既視感を
覚えるが、その人は青崎青子ではなく、トイレ帰りのにしやまさんであった。
クラックが見えなくなる魔眼殺しのメガネを授けてくれる・・・ことはない。



さて、昼からはコース設定変更。一応、ちゃんとした(?)完熟歩行に出かける。
午前中よりも平均速度が落ち、いくぶんテクニカルな感じ。最初のセクションの
進入をどうするかで2択があると思うが、あとはほぼ、自明な感じがする。

最初の2択だが、どちらが速いかわからないので、両方のパターンを試すことにした。
一回目は大きなRを描いて余裕をもった進入で、二回目はサイドをひいて小さく
回る進入。だが、既に燃料計の針が半分まで下がっていたことを忘れていた。
この状態だと、サイドを引いた時の急激な横Gで燃料が波打ち、ガス欠症状が
発生することが多い。特に今は、サイドターンが思うように決まらないこともあり
最初のサイドおよび以後の各セクションの多くの部分で、横Gがかかった後の
立ち上がりでガス欠が発生し、ため息をつくように止まりまくる。くそう。
これでは、どちらの方法が速いかを、公平にジャッジできないなぁ。

とりあえず左下は置いといて、左上へ。左下からの脱出も失敗気味だが、
ともかくなんとか速度を乗せて、左上へと駆け上がる。大きな左Rを描いて走った
のち、左上セクションに入る直前で荷重を右から左へと切り返す。当然のように、
ここでリアが飛ぶ。早めに飛ばすと制御が楽だが、ロスは大きいので不許可。
いい練習だ。結構(?)我慢して進入。最後はサイドなので、そこに至るまでの間で
不安定さを押さえ込む。いい具合に左右に振れるので、不安定さは殺しやすい。

左上でサイドターン。本当ならば、ここは確実にタイムを稼ぐサイドができる筈が
今のセッティングではそううまくいかない。回りだしでのロスが立ち上がりまで
波及し、たぶん 1秒単位は楽勝でロスってる感じの処理になる。悔しいね。

左上から右上へ。ここは結構やりやすく(?)右上に入るときの軽い減速を
利用してリアをわずかに飛ばし、姿勢を変えつつ前に出す。ここだけはほぼ唯一
イメージからそう遠くない走りを実施できる。その後、丁度駆動力が落ちる領域の
回転数に落ちるものの、無駄な姿勢の乱れを警戒して、2速のままステアを切り
込んで走る。立ち上がりに近いところでアクセルを踏み込み、一気に姿勢を変えて
2速スラローム。午前よりもマシだが、それでも暴れは酷い。一度、こういった
少し速度域の高いところで走りこみ、足回りのストローク見直しをしたいなぁ。

スラロームを抜けたら、最後のセクション。ここは、特筆すべき点はない。
出口の制限もキツイので、やり方はたぶん一通り。今はおとなしく旋回。

全体的に、午前よりもちょっと乗れてる感じで走ることはできている。この、
速度が乗っている状態での感触を少しは掴むことができたのかとも思ったが、
どっちかといえば、各セクションがかなり細かくなっているからだろうな。
結局、そういう走りしかできなくなっている、というのが正しい解釈。



というわけで、午後1つめの走行枠は終了。ここまでで、データは得られた。
最後の二本の前に、再び設定を変更。ブレーキパッドを、TypeNR から ZR へと
戻してみる。この状態で走ってみるが、ペダルタッチはかなり硬質に戻ったものの
走行したときのフィーリングは、あまり変わらない。結局、ブレーキパッドの差は
最初に感じたほどのものではなかったようだ。タイヤの状態が変わったのかな。



午後2つめの枠で、がんま@黒アルトさんの横に乗せてもらう機会を得た。
リア駆動以外の車両の走りというのは、とても不思議なところがあり、同乗は
既成概念を打ち崩すのにとても有効である。そういう意味で、貴重な体験。

実際、その考えは間違いなかった。カプチーノや AZ-1 と比べて圧倒的に
アイポイントの高いアルトは、ロールしているときの体感量がずっと大きい。
横転するんじゃないのか大丈夫か、と不安になるが普通にグイグイ曲がる。
この感覚はなんというか、とてもジェットコースターチックというべきか。

でも、この怖さをしばらく体感しているうちに、大事なことを思い出す。
そう。「怖い!」と本能的に感じるぐらいの走り方をしないと、速くないのだ。
タイムを常に意識しないと、ついうっかり、怖さを感じない領域のタルい走りを
選んでしまう。もし、自分の感覚や技量がすごく向上していて、怖さを感じる
領域が十分に広がった結果ということであればいいのだが、そんなレベルは
おそらく桁違いの領域。単に、変な守りに入っているだけというのが実情。

・・・忘れていた色々な感覚を取り戻す。ありがとう、がんまさん。



というわけで、本日の走行は終了。フリーセクションでクールダウン走行をして
とりあえず、今の状況を整理しておく。課題も積み上げておく。やること一杯。

帰路。ちょうど混雑する時間帯(夕方)ということで、どう帰ろうかと考えたが
前田師匠がちょうど同じ方向(豊中方面)へと下道で帰られるということで、
その後ろについていくことにした。混雑した市街地の道路とは思えない勢いで
スッ飛ばす前田さんを懸命に追いかけていると、あっという間に豊中 I.C. へ。
予想以上に速い。さすがは本職というべきか。いろんな意味ですごいなぁ。

豊中 I.C. から名神に乗ったら、あとは一直線。混雑もなく、19時半に帰宅。
時間に余裕があるので、GW 休暇の後始末を開始。タイヤを街乗り用に交換し、
ここ数日間ですっかり汚れた AD07 を綺麗に水洗い。ひどい走り方もしたが、
減り方がそんなに多くないのが有難い。って、ラジアルだから当然か(汗)


5/10

GW に行った一連の練習結果を考える。結論として、リアに装着した COMP-B は
信頼するに足りないと考える。まだまったく磨耗していない COMP-B を潔く諦め、
ジムカーナ用のメタルパッドを入れてみることにした。これでも変わらなければ、
運転の方法とか、クルマのセッティングとか、そちらに問題があると判断できる。

いくつかの候補を調べてみる。少なくとも Proμは、EA11R 用を出していない。
他のメーカーならあるようだが、入手性も考えねばならない。多面的に考えた結果
今回は、LOCKHEED の TypeMT を選択することにした。入手性は良いし、なにより
フロントに入れた TypeZR が思ったよりもいい感じだったので、ちょっと
LOCKHEED(デルファイだけど)というメーカーに興味が出た次第。

いつものように、メールオーダーハウスで発注。\18k。


5/13

連休明けの辛い一週間をなんとか過ごし、やっと迎えた休日であったが
外は生憎の雨。しかも、半端じゃない大雨。これでは整備も何もできないし、
雨漏りがまだ起きなくもない我がカプチーノでは、外出する気も失せる。

有難いことに(?)LOCKHEED TypeMT は本日夜に到着するようだし、
なかなか手がつけられなかった「ひぐらしのなく頃に 罪滅ぼし編」を
じっくりとプレイするという、気の抜けた一日を過ごすことにしよう。



だがやっぱり、ゲームだけでも勿体無い。今後の自宅サーバ計画の準備を
同時並行で実施する。それは別に難しい作業ではないはずだった。ただ単に、
Latitude X1 を購入してから現役を退き、何もやることがない Libretto L1 に
Fedora Core をインストールするというだけの、簡単な作業のはずだった。

だが、うっかりしていた。FDD しかブート手段のない Libretto L1 では、
Fedora Core 5 をインストールすることは無理な話だったのだ。ならば、
そこでキッパリと諦めて他のディストリビューションを選べばよかったのに、
あぁそれなのに。ついうっかり魔が差し、Libretto L1 内蔵のディスクを
取り出してデスクトップに繋ぎ、そこでインストールを行ってしまう。

昔の Linux なら、きっとそれでも問題なく動いたはずだ。しかし今の Linux が
ダメなのか、それとも Crusoe がダメなのか。Libretto L1 にディスクを戻して
起動してみても、何か動作がいまいちおかしい。特に、Crusoe 固有の機能は
一切使えない。どうしたものかなぁと思って、色々と設定を変更してみるものの、
無理な変更が Libretto L1の癇に障ったようで、Fedora Core が起動しなくなる。



・・・これはきっとアレだ。長年お世話になってきた FreeBSD を捨てて
Linux に移ろうとしたことに対し、オヤシロ様がお怒りになられたに違いない。
ダメだよ圭ちゃん・・・BSD を止めようだなんて思っちゃダメだよ・・・



事態は振り出しに戻ってしまったので、ゲームだけに集中することにした。


5/14

で、夜遅くまで「ひぐらし解 罪滅ぼし編」にのめり込み、無事にプレイ終了。
いつものような序盤のタルさと難解さは少なく、シンプルに楽しめたかな。
ただ、今までの5作品とのズレが感じられる。なんとなく、世界が違う。
つまり、折り返しに入ったよ、ってことなんだろうかね。次にも期待。

夜明け前に眠り、昼前に起床。さて、今日は AZ-1 から依頼されている作業を
やらなければならない。それは、AZ-1 の ECU およびインジェクタの交換作業。



それは、GW 序盤の夜のこと。スズスポの F90 キットが販売終了になったヨ
急いで買わないと無くなるヨ、という私からのメールがきっかけとなった事件。

2月の WF 遠征にて、タービン交換によるモアパワーの威力を見てすっかり
導入への決意を固めていたらしい AZ-1 氏であったわけだが、同類の商品の中では
もっとも安価とはいえ、さすがに小遣いで買える範囲での金額ではなかったらしく
夏のボーナスが出た時に・・・と考えていたらしい。その矢先に、肝心の商品が
いきなり手の届く範囲から消えてしまうという逆境に巡り合ってしまったワケだ。

かような事態を伝えるメールを送ってしまった私は、休日出勤帰りの 22時頃
AZ-1 氏から相談されることになる。あのな AZ-1 氏よ、私がかつて一度たりとも
転がし始めた岩の動きを止めようとしたことがあったか。五条堀川近辺で AZ-1 氏と
緊急会合を開き、あの手この手でダメ押しをする。いつか買う予定なら、今買うのだ。

・・・まぁそんなやりとりが合った数日後、AZ-1 氏に確認を取ってみたところ
見事に予定通りの状況となっており、ブツ(F90 タービンキット)が手元に
届いたという知らせを受けることになった。さて、ここで問題です。
AZ-1 氏は、返却期限が切られている ECU を、いつどこで
どのように交換する予定だったでしょうか?


・・・おぉーう、そうだったァ!料理を作ったら料理人が皿を洗わねばならぬように、
AZ-1 氏にクルマ話を持ちかけたら、ワタシが作業をしなければならぬのだった!

この不変の法則の存在を忘れていた私は、慌ててスケジュール調整をおこない
布団の中で残留エロゲを消化する予定だった今日を一日捻出する羽目になる。

まぁそれはそれで、より良い方向に人生を変更できたということではある。



天候は悪くない。早速、まだ寝起きに近い状態で AZ-1 氏に電話。状況を確認。
AZ-1 氏は既に作戦行動を開始しており、何か用件があってスズキに行っている
ようだ。その足でウチに来るということだったので、ひとつだけ確認してみる。
整備書は持ってきただろうか?今回は、ECU とインジェクタを変えるだけだから
整備書は不要かもしれないが、何か問題が発生したときの、最後の命綱でもある。
手間をかけてすまないが、整備書を取りに帰ってほしい、と依頼。なんだか、
出来の悪い RPG で面倒くさいフラグ立てをやらせているような錯覚に陥る。



んで、ちょっとだけ時間が稼げた。その間に、エロゲの消化以外に予定していた
作業を実施しておくことにする。カプのミッションオイル交換である。前を上げて
ウマをかませ、下に潜ってミッションオイルを抜く。この辺の作業は素早く実施。
抜けてきたオイルを、目視点検。オイルの色は、すごく濃い橙色だった。ありゃ、
REDLINE の色は薄い橙色だから、なんだか違うなぁ。この前に投入していた
OMEGA の色に近い。ひょっとしたら、OMEGA がかなり残留していたのかな。

ドレンボルトの鉄粉量をチェック。ボルト埋め込みの磁石の地肌が見える程度で、
思っていたよりもずっと少ない。が、オイルの中に浮遊していた鉄粉はかなり多く
抜けたオイルを皿に受けてみれば、それは綺麗なメタリック塗料になっていた。
5000km インターバルでの交換だが、ここまで鉄粉が溜まっちゃうものかね。
廃油入れに移すとき、さらに細かくチェック。ほとんどは微細な粉だったが、
1〜2mm 程度の鉄片も数個見つかる。あぁ、早くも劣化が始まりましたか。

ドレンに PTFE テープを巻いて適切に締め、排気管に垂れたオイルを拭いたら
フィラーを緩めてミッションオイルを投入。80W-140 のデフとは比較にならない
ぐらいに速く、投入作業は完了。ホースを抜いてフィラーを締め、作業完了。

ちょうどここまでできた頃に、AZ-1 氏が到着。さぁ、本番仕事の始まりだ。



カプの横に AZ-1 を停めてもらい、作業場所を確保。まずはリアボンネットを開け
エンジン周りを冷やす。その間に、燃料ポンプのカプラーを外すよう、AZ-1 氏に
指示。外し方は、整備書に書いてあるとおり。って、早速、役に立った>整備書
後ろに満載してある荷物を降ろし、助手席を外し、サービスハッチを開いて
カプラを外す AZ-1 氏。なかなか手際がいい。燃料ポンプのカプラーが
外れたら、咳き込まなくなるまでクランキングを数度実施。燃圧を抜く。

燃圧を抜いたら、バッテリーのマイナス端子を外し、作業を二手に分ける。
ECU 交換を行う AZ-1 氏と、インジェクタ交換を行う私。少しでも効率的に。

幸い、エンジンはわずかでも冷え始めていた。なんとか、手を突っ込んで作業は
できそう。というわけで、またもや荷物降ろしを再開した AZ-1 氏を尻目に、
作業の順序を考える。カプチーノとはちょっと違うからね・・・アレとコレが。

作業イメージが作れたので、作業を開始。まずは、インジェクターのカプラーを
外す。案の定、AZ-1 でもカプラーはとても固い。また、1番気筒と3番気筒の
インジェクターは辛うじて目視できなくもないが、2番気筒のインジェクタは
鏡を駆使したら見える程度。サージタンク中央下に刺さった吸気温センサー
のカプラーを外して少しでも作業場所を確保したら、先の曲がったロングリーチ
プライヤーを使い、カプラーのツメ解除部をしっかりと掴んで引っ張り、外す。

続いて、デリバリパイプのフィードとリターンになるホースを外す。フィード側は
目の前に見えているが、リターン側は1番と2番のインマニの隙間から少しだけ
見えている程度で、ホース外しがやりづらい。だが、幸いにも、もう少し離れた
場所まで伸びたパイプの先で、別のリターン側ホースと接続されている。ので、
この部分でホースを外す。燃圧はしっかり抜けたようで、燃料はわずかに
零れた程度。外したホースには、適当なボルトを使ってメクラ栓をしておく。

燃料ホース2本を外したら、デリバリーパイプへの配管は無くなる。あとは、
インマニとの結合ボルト2本を外せばフリーになるのだが、インジェクタ交換の
場合、一旦抜き取ってしまう必要がある。そのためには、デリバリーパイプの
周辺へ網の目のように張り巡らされた配線や配管を、退けなければならない。

いろいろ考えつつ、外せるものはとりあえず外していく。結果、外したものは
エンジン上にあるメインハーネスのコネクタ、ISC バルブのコネクタ、スロポジの
コネクタ、水温ゲージと水温センサのコネクタ、吸気温センサのコネクタ。つまり
デリバリパイプの真上を走っていたインマニ側ハーネスを、まるごと取り外す。
さらに配管としては、EGR バルブのホース、および燃圧レギューレータのホースが
外す対象となる(燃圧レギュレータはデリバリパイプについてたな、そういえば)

・・・しかし、ここまで外してもまだ足りない。まだ、大物が残っていた。
デリバリパイプの上には、おそらくアイドルアップ用と思われる2本の冷却水
ホースが走っている。これを外さないと、デリバリパイプとインマニを結合する
ボルトにアクセスすることができない。しばし考えるが、対抗策は「外す」しかない。

作業範囲がますます広がっていくが、こうなったら止むを得ない。冷却水を抜き
冷却水ホースを外すことにした。ボンネットを開け、ボンネット内の荷物を降ろし
ラジエータの冷却水抜きホースを外して、もっと長いゴムホースを接続。適当な
ポリ容器で受けるようにすれば、コックを緩めるだけでちょろちょろ流れ出す。
あんな、ラジエータの上側についているようなコックから抜けるものか・・・と
思っていたが、そんな杞憂をあざ笑うかのように、勢いよく抜ける冷却水。

リザーバタンクの中が空になるぐらいまで冷却水が抜けたら、作業を再開。
エンジン前面側の接続点を外し、冷却水ホースをひょいと移動させる。これで
ようやく、デリバリパイプの上にあった邪魔者は、ほぼ全て取り除かれた。



手持ちの 1/4sq. ソケットとエクステンションなどを駆使し、デリバリーパイプを
インマニに固定するボルト2本を外す。こんなの楽勝さ、と思っていたが、
実は、このボルト周辺の空間はとても狭いので、かなり道具を選ぶ。

ボルトを外したら、ちょっと知恵の輪が入った作業になるが・・・インジェクタを
インマニに残しつつ、デリバリーパイプを抜き取る。パイプが外れたら、周辺を
軽く清掃。1粒のゴミもインマニに入れないように注意しつつ、インジェクタと
クッションをセットで外す。ふぅ。これでようやく、取り外しが完了。

一休みを兼ね、外した部品を点検。デリバリーパイプ自体は問題ないが、リターン側の
燃料ホースが少し劣化していたので、手持ちの新品燃料ホースに交換。サービス。
クッションは変形もなく、問題なく使えるので、清掃して再利用する。最後は、
もう使わなくなったインジェクタだが・・・1番気筒に刺さっていたものだけ、
インマニに刺さっている部分のプラスチック皮膜が割れていた。

インジェクタとしては正しく動作するのだろうが、皮膜が割れているので、
中の金属部品が剥き出し状態。もし、この割れが更に広がって破片ができたら、
エンジンに吸い込まれ、何らかのダメージを与えていたことだろう。桑原桑原。



さて。一休みも終わったので、新しいインジェクタの装着に入る。スズスポの
タービンキットの封を開け、新しいインジェクタを取り出す。尻のOリングには
エンジンオイルを1滴落とし、薄く塗っておく。準備のできたインジェクタに
クッションを通したら、インマニにぽっかりと開いた穴の中に差し込む。

なお、ここは順序が大事。まずは1番気筒のインジェクタだけ挿してから、
デリバリーパイプを通す。その後に、2番気筒と3番気筒のインジェクタを挿す。
次は、各ゴムに変なストレスを与えないように注意しつつ、リターン側ホースを
1番と2番のインマニの間に通し、そこで待ち受けているパイプへと差し込む。
そこまで完了したら、あとはデリバリーパイプの各穴の中に、インジェクターの
尻を差し込んでいく。オイルのお陰で滑りは良いはずだが、慎重に作業する。

全てのインジェクタをデリバリーパイプに差し込んだら、デリバリーパイプ本体を
2本のボルトでインマニに固定。固定できたら、インジェクタを適当にクルクル回し、
ゴム類にストレスがかかっていないことをしっかり確認することを忘れずに。

あとは、ホースとハーネスをつないでいく。燃圧レギュレータのホース、冷却水の
ホース、インジェクタのカプラ、各センサーのカプラ、etc. この中で特に難しい
と思うのは、2番気筒のインジェクタのカプラ。サージタンクから生えている
吸気温センサそのものが邪魔。なので、19mm のスパナで一旦外したら、
作業はぐっとやりやすくなった。最初から、センサー丸ごと外せばよかった。



全てのカプラーとホースを完全に元通りに接続したことを何度も確認したら、
先ほど投入した冷却水を投入し、イグニッションキーを ON の位置に入れる。
燃料ポンプがキューンという音を立てたら、先ほど接続した燃料系の各部位から
燃料の漏れがないことをざっと確認。うん、問題なし。では、エンジン始動。

エンジン始動の儀式は、AZ-1 氏に任せる。数秒間ほどグズッてみせた F6A は、
咳き込みながら弱々しく始動。だが、始動してしまえば、すぐに軽やかな音を
立てて回るようになる。アイドリングを続けながら冷却水を少しずつ投入し、
抜いた分が全て入ったら、作業完了。とりあえずこれで、タービン交換作業の
前半は、無事に終わった。あとは、実際にタービンを交換するまでの間に
今入っているレギュラー燃料を全て使い切ってもらうだけ、かな。

# タービン交換を後回しにしているのは、排気系のボルトを注文してもらっているため



作業が終わったので、工賃代わりのカレーを食いに出る。助手席に収まった状態で
五感のセンサーを敏感に働かせるが、問題はなさそう。また、AZ-1 氏に尋ねても
走行感には、ほぼ変化ない模様。へぇー。オイラのカプだと、ECU 交換後は
エンジン止まりそうになったけどな。うちの ECU だけ、変だったのか。

カレーを食って帰宅後、ワタシの降りた助手席にタービンキットの残りを積み、
AZ-1 氏を見送る。何かおかしな点があれば直ぐに連絡するようにと念を押して。



さて。時計を見れば 18時半過ぎ。うぉうぉ。まだ、作業する時間はあるな。
ここで、本日2つめのエロゲ外作業予定を実施。リアブレーキパッドの交換だ。

さすがに薄暗くなってきたので、500W の作業灯を点灯。昼間のように明るい。
リアを持ち上げ、ほとんど減っていない COMP-B を外し、TypeMT を装着する。
COMP-B の見た目は、何らの問題も、以前の COMP-B との差も見られない。
まったく、不思議だなぁ。何も変わらないように見えるのに、なぜ効かない?

パッド交換後、軽くサイドを引いた状態で、ホイールナットを増し締めする。
いつものように 6kgm で締めるが、さすがはジムカーナ用のメタルパッドだ。
まったくホイールが回る気配なし。まだアタリもついていないし、軽くしか
レバーを引いていないし。それなのにこの制動具合かよ。性能が期待できる。
なお、ついでにフロントのホイールナットも点検したが、なぜか、簡単に
クルクルとナットが締まってしまった(怖)。締め付けたはずなのに。

試走に備え、空気圧を点検。4輪ともに 180kPa。まったく問題なし。



飯を食い、道路が空く時間帯になってきた頃を見計らって、試走に出かける。
正直、相当なリア効きに変化したようだ。まだアタリなんて全く付いてないのに、
惰性で走っている時に軽くサイドを引くだけで、カツンとリアがロックする。
ロックと同時にリアが跳ね上がり、危険な雰囲気のする挙動を示す。妙に怖い。

更に、ペースを上げられる場所で少し速度を上げて走り、強めに減速してみる。
・・・まっすぐ減速しない。制動初期でリアがパスン!と跳ね上がり、同時に発生
した強力な制動力のため、軽くリアが振られるような挙動を示す。こっ、怖い!
なんというかな、メタルパッドってこれほど強烈に効くものなのか?ヤッベー。

とにかく今は、ブレーキングでリアが浮きすぎる。一旦停車し、アタリを確認。
リアローターの外周半分だけが当たっていた。・・・その程度なのに、コレかよ。
リアの減衰力を2段上げ、ブレーキング時の挙動を安定させる方向へ振る。

この調整は、珍しく(?)テキメンに効く。リアはぐっと安定し、ブレーキングで
フロントがガスンッ!と沈む感じへと変化。これなら多少は恐くない・・・っていうか
COMP-B って確か、装着した当時はちょうど同じような感じに効いたはずだよな、
ということを思い出す。いつからあんなに、軟弱になってしまったのだろう。



高速にも乗っていろいろ確認したのち、下道(R1)を走って帰宅。その際、
おそらく悪意がないと思われるが、後続のミニバンのヘッドライトから照射される
強烈な明かりに視覚を苛まれる。サイドミラーからの照り返しが強烈にまぶしい。
多少車体を左右にずらしてみても、強烈な照り返しからはまったく逃れられない。
・・・この殺人光線をどうにかできないだろうか。ブルーミラーとやらは、少しは効くのか?
白い照射光の HID が広まっている昨今、その効果は微妙ではないかと思われるが。

帰宅。リアブレーキのアタリは軽く付いたようで、試走初期の超危険な感じは
収まり、制動力もその立ち上がりも、少し柔らかくなっていた。だが必要とあれば
あの鋭い効きをいつでも再現することは可能である。それでこそ、ジムカーナ用
リアパッドと言えるのではないかと思う。今回、少し安心できる結果となった。


5/18

ちょっと用事があり、近くのソフマップに立ち寄る。

いつものように特売カゴの中を見る。めぼしいものは特にないと思ったが、
よりによって、プリンタサーバ corega FPServerII が \4k で叩き売られていた。
・・・購入。ただちに購入。ずっと欲しかったプリンタサーバだったが、なにせ
セントロプリンター対応のものの通常売価は \7k 近い。投資に見あう
使用頻度ではなかったので、躊躇していたものだった。

その他には、Latitude X1 の AC アダプタの電源コードとして使うことのできる
ミッキー型電源ケーブルも発見。アキバでは、全く見つからなかったのになぁ。

以上2つは思わぬ拾い物だったが、そこまで止まりだった。100Mbps 対応の
CardBus LAN カードで \2k を切るものとか、IEEE1394-IDE 変換アダプタとか、
そういうものは見つけられなかった。安価なものが見つかったら、きっと即 get。



帰宅後、まずはプリンタサーバをサクッとセットアップ。IP アドレス設定だけ
設定したら、サーバ側は終わり。あとは、クライアント側も適当に変更する。
テスト印字を実行。ジョブを投入してからプリンターが動き出すまでが速い。
PenMMX 233 マシンの samba を経由するより、やっぱり速いね (^_^)g。


5/20

今日は会社の組合行事へ出かけるため、休日にしてはちょいと早めに起床。
といっても 9時頃。出発は 10時過ぎを予定しているが、外を見ると生憎の雨。

少し考え、車庫で眠るカプの元へ。引っ掛けレンチを片手に、リアをジャッキアップ。
車高を 10mm 下げるようセッティングを変更する。減衰力の変更によって安定性は
多少なりとも高まったものの、雨の降る中ではどう動くかわかったものではない。
ここ数日の試行から、まずは確実に安定を得られる方策を取ることにした。



予定時刻に家を出発し、最寄りの駅へ。通勤の際には歩いて通過する駅だが、
今日は珍しく、クルマで向かう。駅前のロータリーも、歩いて移動する分には
広いのだが、クルマで乗り込むとすごく狭い。立場を変えれば見方も変わる。

ロータリーの端にクルマを止めてしばらく待つと、先輩が電車でやってきた。
滅多に人の座らない助手席にご乗車頂いたら、素早く出発。安全運転で Go。

京都東 I.C. から高速に乗り、竜王 I.C. を目指す。週末という状況のせいか、
追い越し車線は常に塞がれ気味だったが、このウェットコンディションでは
ぬあわを超えると少し浮わついた感じが伝わってきたので、ちょうどいい。
こんな状況でリスクを負っても意味がないので、ペースを抑えて走る。

ただ、浮わつきの感じが、リアではなくフロントから来たことがわかったのは
収穫というか、安心できる出来事であった。リアから来たらマジで怖いよ。



竜王 I.C. 近辺に到着した後は、組合行事をこなし、15時頃に帰路へとつく。

行きとは全く異なり、空はすっかり晴れ上がっている。温度が高いこともあり
路面もしっかりと乾いていた。今度はもう、ペースを気にする必要もない。
さくっと走って元来た駅まで戻り、先輩を降ろす。肩の荷も降りる。なんだか
他人を助手席に乗せると、いろいろ走り方を封印(?)しないといけないから
やたらに緊張するんだよなぁ。普段が如何にアレかということを証明する話。

なお、往復路で思ったことだが、これほど気温が上がってきている状態でも
2名乗車状態でエアコンをつけて、クルマの重さを感じる瞬間が少ない。
アクセルの踏み込み量も、いつもよりも少ない。いい感じだな。



帰宅後、ボンネットを開け、軽くカプを点検。先日作成した、エンジンから
オイルキャッチタンクに向かう 15φホースと 9φホースの継ぎ目から、少し
オイル漏れが発生。径の合ったパイプとバンドを使ってしっかりと接続した筈だが
それでもオイルが漏れている。かなり高い圧力がかかってるってこったろうな。
それにしても、吸気管に直結しているのに、(おそらく)吸いきれなくて漏れる
ってことは、9φのホースでは流量が足りないってことなんだろうか。失敗かな?

一応、オイルの量も点検。見るまでもなくブローバイは沢山出ているが、オイルは
あまり減っていない。ゲージを見れば、Fのちょっと上ぐらい。また、見た目は
かなり綺麗で、まだ黄色さを十分に保っていた。まだ交換後 2000km だしね。


5/21

昨日とはうってかわって、朝からカンカン照り。日陰はまだ涼しい空気が吹くが、
日向はかなり熱い。初夏どころか、もうすっかり夏本番(ってのは言い過ぎか)。

そんな中、昼頃に、滋賀県のほうまでちょいと買い物に出かけることにした。

まずは軽い暖機を終え、エンジンの回転が安定したところでエアコン ON。
涼を求めて吹き出し口に顔を近づけることを予期していたかのように、
とっても酸っぱい匂いが噴き出してくる。レモンの匂いとかそういう
爽やかなすっぱさでなく、フタを開けて少し時間が過ぎた酢の匂い。

く・・・くっさぁ(涙)

何が起きたかはわからないが、このまま窓を閉めていたら自発的に窒息死しそう。
かなり無駄な行為だが、エアコンを全開にしながら窓を開け、匂いを逃がす。



ともかく出発。まずは R1 を走って、草津へ。東野交差点手前ぐらいから、
いつもより少しクルマの量が多いような気がしていた。右側車線をキープして
走ると、名神高速への分岐手前 1km 程度から、左側車線は渋滞状態になる。
はて、高速道路で何か起きていたかね?渋滞情報をチェックするが、
別に、I.C. 手前から渋滞を誘発するようなトラブルはない模様。

首をひねりつつ、先へ進む。名神への分岐を過ぎるが、左側車線の渋滞は
変わらず。ひょっとしてアレか、R161 の渋滞がずっと続いているのかねぇ。
このクソ暑い最中だから、涼を求めた民衆が湖のほとりへと殺到するのもわかる。

そんなことを考えつつ、高架を降りて R161 との分岐へ。案の定 R161 側は渋滞
していたが、しかし不幸なことに R1 側も同じように渋滞している。迂回組か?
一瞬「高速に乗ればよかったにゃも」と思ったが、ここまで来たらもう、逃げる
わけにもいかない。覚悟を決めて、渋滞の末尾に突っ込んで参加する。

・・・しかし、最近の渋滞はちょっと困ったものがある。ストップ&ゴーを長い
周期で繰り返す停滞であってくれればまだ良いのだが、短いインターバルでの
ストップ&ゴーと超微速前進を繰り返す停滞だから、たまらない。正直なところ
ECU を交換してから、1速アイドリングでの前進時にハンチングを起こしやすく
なった(インジェクタの容量が増えているせいだろうか)我がカプでは、こういう
渋滞の処理はものすごく疲れる。300円ぐらいで逃れられるなら、逃れたい。

そんな苦労もつゆ知らず(?)渋滞はこの先、逢坂峠に至るまで続く。考えれば
この区間、ずっと登りなのだ。ノンアスクラッチにしておいてよかったなぁ。



逢坂峠から石山ぐらいまでは、少し順調に流れる。かなり疲労した左足を労りつつ
ゆっくり流す。景色をきょろきょろと見る精神的余裕もできたのだが、その際に
哀しい現実に出会う。ロードスター大津店がすっかり消滅していた。うああ。
ちょっとしたパーツの調達などで、便利に使っていた店なのだが。どこか
近くに移転していないかとも思ったが、走った範囲では発見できず。

悲しみに暮れるうち、石山から瀬田の先まで、再び同様な渋滞にハマる。
瀬田川沿いの道路からの流入で混雑しているのかと思ったが、そうでもない。
確かに、瀬田側沿いの道路自体は両方とも混雑していた(VICS でも赤表示だし、
実際に橋の上から眺めてみても停滞していた)が、流入量は意外と少ないのだ。
結局、渋滞解消地点に至っても、自然解消的に渋滞が消えていっただけだった。
VICS 情報を見ていても、このあたりはしょっちゅう渋滞が発生する区域だが
どこが原因となって渋滞するのか、そのメカニズムはまったくわからない。



そんなことを考えつつ、なんとか、渋滞に巻き込まれる遣る瀬無さを紛らわす。
瀬田を過ぎて草津に掛かる頃になると、ようやく渋滞は解消。だが、もう目的地。

まずは、第一の目的地となるドラスタ2輪館へ到着。いつものようにホース類を
見て回るが、残念ながら流用できるものは無し。2ストのチャンバーの前に巻く
グラスウールの帯がちょっと欲しかったが、耐熱温度が書かれていないのと
値段がちょっとばかし高かった(\1.5k)ので、とりあえず止めておく。

その後、隣接するハードオフ草津店へ。ここで、以前にも見かけた用途不明の
K&N エアクリーナー素体(\0.9k)を1つ購入。たぶん、RC-3160 か RF-1002。
以前に見たときは、あまりの口金部分の口径のデカさ(152mm)に、おもわず
ビビって購入を取りやめたものだ。だが、よく考えればむしろ、このサイズなら
そこらで買える鍋とかの底が流用できるのではないかと思い、今度は購入。

だが、意外と運というものは付いてくるものだ。エアクリーナーが置かれていた
棚の下に、何やら雑多なパーツが詰め込まれたダンボール箱が置かれていた。
なんとなく興味を引かれたので、中に手を突っ込んで少し探ってみる。すると、
M's の刻印が施された、直径 150mm ぐらいの鉄のフタが出てきた。

よっぽど察しが悪い人間でも、さすがに気づくだろう。この棚の上と下が、
微妙に連動していることを。フタの値段は \100。フタを軽くあてがって確認する。
わずかにフタのほうが大きく、すぽっと填まるには至らない。だがね、私はよく
知っている。こういうモノはほとんどインチサイズに合わせて作ってあるし、
それに、K&N のベースはゴム製だ。両方とも 6in. サイズに違いないのだ。
ほくそ笑みつつ、合計 \1k の買い物を完了。素体をトランクに放り込む。



ニヤニヤしつつ、アストロ草津へ。ここで、先日発売になったばかりの、
スタビー型の小型ラチェットを買う。こういう小物は、何かと使いでがあるのだ。
他にも、バッテリーターミナルおよびオルタネータベアリング外し用と書かれた
小型のプーラーを購入。\1k だったもんね。これも、欲しいときがきっと来る。

会計を終えた後、これも先日発売になったばかりの、最大トルク 23kgm とある
24V 充電式電動インパクト(\14k)をチェック。手に取ってみるが、とにかく
ずっしりと重い。工具というか、銃器みたいな感じだ。雰囲気がいいねぇ。
値段のわりにはしっかり作ってあるみたい。今のインパクトが完全に死んだら
コレを買うってのもいいかなぁ。交換バッテリーの供給だけが心配だが。



店の外に出る。時刻は 15時を回り、太陽はだいぶん傾いてきたのだが、
温度はまったく下がらない。エアコンをフル稼働させてみても、太陽の光を
直接浴びる部分は熱い。水星とか金星の気持ちが、少しだけ判ると思えた。

京都への帰路につく。R1 を引き返すことにしたが、どう考えても渋滞が逆向きに
発生しているはずのこの時間帯、同じルートを逆向きに通るという愚は冒さない。
アストロ草津のすぐ西にある R1 の分岐で京滋側を選択し、石山へと抜ける。
この選択は正解だった。京滋側を走行中、ナビに飛込んでくる大津側の状況は
かなりの区間でノロノロ渋滞を示している。それと比べると、こちらは高速並み。

石山についてからも、当然ながら大津へと抜けるという愚は冒さない。
こういうときは山岳路を抜けるに限る。石山を登り、二男木幡を抜けて醍醐へ。
ちょうどいい機会だったので、軽く攻め込んでブレーキもテスト。基本的には、
温まるほどに踏み心地が硬質になっていく。温度が上がって力尽きる感じもない。
とても信頼感があるブレーキだ。また、適当な直線路でフルブレーキを踏むが、
リアの車高を 10mm 戻して減衰も強めたお陰か、挙動が不安定になることもなく
とても安定したブレーキングができる。こりゃええわぁ。ただ問題は、あまりに
減速Gが強く出過ぎるため、ちょっと体中が痛くなるということぐらいか・・・

最後に、深草を抜けて STRAIGHT へ。ここでようやく、アタッチメントを脱着
できる、ちょっとだけ高級なコンプレッションテスターを購入。また、同時に
DCP(12mm径)のプラグ穴に捩じ込めるタイプのアタッチメントを購入する。
このアタッチメントは、先頭に逆流防止弁がついている。つまり、アダプターに
よって燃焼室の大きさが擬似的に広がってしまうといった問題がなくなるわけだ。
これで、今までのコンプレッションテスターに内在していた弱点は無いはず。

帰路の途中にある GS で給油。燃費は意外と良さそう。エアコンフル稼働なのに。
例年なら 10km/L とかに余裕で落っこちてしまう時候だから、諸般の地道な改良
(一部改悪?)により、ちょっとでも燃費が改善されていると認められるかな。

最後に立ち寄ったホームセンターで、ファブリーズ(詰め替え)とエアコン洗浄
スプレーを買う。匂いはほとんど収まっていたが、最後のダメ押しをやっておく。
ホームセンターの駐車場にてエアコンを全開にしつつ、エアコン洗浄スプレーを
ビューッと吹き込む。一度、エバポレータを分解して清掃してやりたいところだ。



帰宅。時計の針は 17時を回っていた。ちょっと時間が掛かりすぎたな・・・と(汗)
なお、気温が高いせいかどうかわからないが、ミッションの手ごたえが妙に堅く
ちょっと潤滑力に問題があるように思えた時が数度ほど存在した。先週に抜いた
ミッションオイルの色を思い出す。あの、OMEGA 混じりに見える茶褐色。
やっぱり、OMEGA がそれなりに残留していたという判断が正しそうだ。
そう考えると、今度こそ残留分の大半を放出したので、OMEGA の威力が薄れ
REDLINE だけの性能に近づいた・・・とも考えられる。ってことは、ってことは、
やっぱり OMEGA って凄かったのか?次のミッションオイル注文、どうしようかな。

エンジンが少しだけ冷えたら、さっそくコンプレッションを測定してみる。
アタッチメントのOリングに薄くシリコングリスを塗り、プラグ穴にねじこむ。
セオリー通りにクラッチを切ってアクセルペダルを全開にし、セルを回す。
キュイ、キュイ、、、という圧縮のかかる音と共に、シパシパと跳ね上がる
コンプレッションゲージの針。どれだけ回してもピタリと安定しない挙動は
同じだが、落ち着いた値はまったく異なる。見事に、一番気筒から順番に

11.0/11.2/11.0

というマトモな値を叩き出す。今までの 9.0 とか 10.0 とかとは全然違う、
とてつもなくマトモな値だ。基準値は 12.0kg/cm2、限度値は 9.0kg/cm2 だから
これで、このエンジンの圧縮についてはまだ余裕綽々であることが判明した。
12万km を経てもなおこの値であれば、まだ O/H を急ぐ必要はなかろう。



やっぱり、コンプレッションを計るときは、アダプターなんか使ったらダメだ。
安物買いのナントヤラ・・・ではなく、ちゃんと商品の構造を見て買わないと
いけないよ、という示唆が得られたということで、今後の戒めとしよう。

なお、コンプレッション測定そのものの精度を正しく出すことは、難しい。
測定を繰り返すとわかるが、ちょっとした操作の差で、0.5kg/cm2ぐらいの
差が出ることは珍しくない。それに、測定した結果の 11.0kg/cm2も、完全な
ピークホールドではないので、これが正しいコンプレッションとも言えない。

なんてことを言い出すと「そんな意味のない測定器を買うなよ」と言われそうだが
何度も繰り返しているうちにクセも掴めるし、なにより、エンジン内部の状態を
分解せずに確認できる手段は、コイツとプラグ点検ぐらいしか存在しない。
場数を踏んで経験を積めば、きっと有効な測定器となるはずだ。研究しよう。


5/27

さて。リアブレーキの変更による挙動の変化をしっかりと確認すべく、
今日はいつもより気合い入れてマジにストイックに雁ヶ原行きヨロシク。

そのついでに、前日にふと思いついた ETC 割引の疑問点について確認する。
いつもなら6時過ぎに高速に乗るというスケジュールで走るのだが、今日は
5時45分頃に高速に乗るよう、全体的なスケジュールを 30分ほど前に倒す。
これで何の疑問に答えられるかは、日記のもうちょい先を参照のこと。

そのために、仕事を 22時で切り上げ、猛烈な速度で帰宅。急いで荷物を搭載し、
睡眠薬を飲んで出発の準備を整える。準備に要した時間は、およそ 20分。
こんなに時間が掛かってたら、ドーラさんに置いていかれるよパズー。
夕飯をありがたく頂戴し、風呂に体をさっとくぐらせたら即座に睡眠。



結局、4時45分に起床。なんとか4時間台のオーダーの睡眠時間を確保したので
行動は可能だ。天気予報をチェックし、北陸は 21時から雨天になることだけを
確認したら、朝食を取り、出発の狼煙を上げる。さぁ、心の洗濯に出発だ。

5時半に家を出て、高速に向かう。まだこんな早い時間帯だというのに、交通量は
相変わらず多い。その大半が先を急ぐトラックというのには頭が下がる思い。
15分もかからずに京都東 I.C. に到着。ETC ゲートを確認する。・・・おや?
たしか先週の時点では、ETC ゲートは一番右側に1つ存在しただけの筈。

僅か一週間の間に、右から2つめのゲートも ETC 化していた。

全部で4レーンある流入側ゲートのうち、2つが一般用、1つが ETC/一般兼用、
もう1つが ETC 専用となっている。よほど ETC 利用者数が多かったのだろうね。

これで何がうれしいかといっても、東方面に向かうとき、合計3つのゲートの
前を横切って車線変更する必要がなくなったこと。設計時期がかなり古いせいか
流入ゲートから分岐までの距離がすごく短いのが京都東 I.C. の悪しき特徴である
わけだが、その問題をカバーする改良が施されたわけで、精神的にかなり楽。

ゲートを通過し、高速を名古屋方面へ。GW の時期とはまったく違い、交通量は
さすがに少なめ。追い越し車線を延々と塞ぐ困ったちゃんもいないのは快適だ。
だが、不法な輩を取り締まる国家権力も居ないかというと、そんなことはない。
常に後方に目を走らせて注意力レーダーを展開しつつ、北へと向かう。



米原から北陸道に入る。路面は濡れている。空から降り注ぐ悲しみの雨のせい。
京都はまだ曇天で済んでいたが、このあたりは水蒸気が飽和しきっているのか。
この天候がどこまで続くか少しだけ心配であったが、いつものパターンで言えば
敦賀 T.N. を抜けるあたりで天候が急転換することが多い。きっと大丈夫さ。

そんなことを考えつつ、まずは第一のチェックポイント、木之本 I.C. で一旦
降りてすぐに本線へ戻る。京都東 I.C. から 95km ポイント。料金は \1.1k。

木之本 I.C. から更に北へ走り、刀根を越えて敦賀へ。天候は少しずつ変わり、
雨足は弱くなっていた。期待を込めつつ先へと向かう。やはり、予想の通りに
敦賀 T.N. を過ぎたあたりで、雨は完全に止んだ。やはり嶺北は別世界だ。

その頃になると、先ほどまで少し落ちていた他車両のペースも上がってくる。
ちょうどいい感じにセルシオが後ろからやってきたので、ペースカーとして
ありがたく利用させていただき、福井北 I.C. までの距離を一気に稼ぐ。

予想していたよりもずっと早い時間に、福井北 I.C. に到着。ETC ゲートを
静かにくぐる。木之本 I.C. から 80km ポイント。料金は \0.9k。

・・・というわけで、予定通りの結果が得られ、一人ニンマリする。
京都東〜木之本は早朝深夜割引、木之本〜福井北は通勤割引の対象。
この行程における大都市近郊区間は、京都東〜大津になる。つまり、だ。
ETC 早朝深夜割引は、一区間でも大都市近郊区間に乗っていれば
全区間に対して有効になる
のだ。覚えておこう。これを活かせば、
半額割引となる区間を、最長で 200km まで伸ばすことができる。

なお、通勤割引はルールが違い、大都市近郊区間分は割り引き対象外
として計算される。これらのルールの差から、大都市近郊区間の高速道路に
交通が集中している度合いが推測されようというものだ。つまり、大雑把には

  • 大都市近郊外区間は、時間帯を問わず [需要] ≦ [供給]
  • 大都市近郊区間は、昼間は [需要] ≧ [供給]、夜間は [需要] ≦ [供給]

需要と供給の量をなるべく近づける目的なら、上記のルールも自明だ。

福井北で降りたら、エンジンを休ませつつ、雁ヶ原に向って R416 を走る。
道中、ハイオクの安い GS を探す。だが、福井北を降りて直ぐの GS 以外は
どこも 145円かそれ以上のプライスタグを付けている。物価高だなぁ。
結局、雁ヶ原麓の ENEOS で給油。クレカで払うと \147/L。げぇぇ。



8時過ぎには現地到着。流石に誰もいないか・・・と思ったら、下駐車場には
多数の人影が。大きなテントまで設営されていたりして、なんとも準備万端な
ことだ。横目で確認すると、中京圏の大学名が大きく書かれている。ははぁ、
大学の自動車部ってことか。貸し切りだな。じゃあ、上に行こうかね。

パイロン置き場の屋根下を確保し、荷物を降ろして準備を進める。今日の天候は
天気予報通りの曇天。おそらく大崩れすることはないと思うが、にわか雨ぐらいは
ありそうな気もするし、それにここは山間。いつ天候が急変してもおかしくない。
やはり、吹き曝しよりは屋根下が確保できるほうが何かと安心だ(テント欲しい)

ひとけのない、がらんとした上駐車場付近で黙々と準備を進めていく。
やがてそのうち、黒エボと白R34がやってきた。ドリ車か?いや、綺麗だし・・・
と思いながらも作業を進めると、やがてちょっと若ヲタっぽい感じのドラ2名が
やってきて、パイロンを設置してもいいか、と尋ねてきた。いやもうどうぞ
好きなように。予想とは全く異なる青年の出現に、少し狼狽する。

さらに作業を進める。やがて、隣りに青い SW20 がやってきた。この人もまた
丁寧な人で、屋根下を使ってもいいかと尋ねてきた。明らかに1台分空けておいた
のだが、それでもきちんと尋ねてくるのは礼儀か。某ch とかを見てると激しく
荒んでいるジムカーナ界だが、実際走っている人はそうでもないんだよなぁ。



準備を終えた時点で、本日の走行車はほぼ確定だった。私を含めて、わずか6人。
今日は雨天っぽいから、こんなに少ないのか。判りやすいというかなんというか。
ともかく、いろいろ実験することが目的だったので、これはまたとない機会だ。

以下、現地で記録したメモをほぼそのまま転記(走行開始〜走行終了まで)

No.減衰力(戻)空気圧(kPa)感想
142180c180c リアの粘り強い。ブレーキに対してよく耐える。振り出しにくい。
高速セクションならいいかな?フロントが少し固いかも。滑り気味。
溝が無いほうのタイヤを回したから?Fブレーキ抜け気味。温度低いせい?
サイドはパッドが当たったらちゃんと効く。ストローク少し絞るとやりやすい。
ステアしっかり切り込まないと回らない。当然か。少し忘れているかな?
244180c180c すごく粘る(リア)
348180c180c 同じぐらいかな?
440180c180c 進入で笑うぐらいケツ出る。異常な音が聞こえる。金属をひっかくような音。
ゆっくりバックしても同じ音が鳴る。ブレーキが壊れたか?
(※ リアのブレーキローターとバックプレートの間に小石が挟まっていた)

同じ設定で2回走行すると、2回目はケツが出なくなった。タイヤ温度のせい?
サイドを引いてリアを出しても流れが持続しない。無理に流そうとすると何故か
リアが引っかかって転びそう。もうちょっとリアにいい仕事をさせたいな。
走行後にリアパッドを触る。左右ともほぼ同じ温度。片効きはなさそう。
542180c180c (※ リアの車高を 5mm 上げる。ケースとロアシート間を 17mm から 22mm へ)

あまり変わらないかなぁ。
テールが流れだすときのつんのめり感じは軽減された。この高さが正解?
644180c180c ノーズダイブが弱い。サイドは機械的にはほぼ文句なし。
操作が荒い。ブレーキを早く長く踏みすぎ。もっと距離を詰められる。
フットブレーキのリリースが遅い。失速の原因。最高のタイミングを掴め。
740180c180c それにしても 86はキレイにドリフトするなぁ。見てて気持ちイイ。
848180c180c リアの動きがすごくイイ!少し跳ねるけどキニシナイ!
988180c180c 右カーブでドリフトに入ったあと、切り込んでいる状態でフロントが自然に流れる。
これはめちゃくちゃ飛距離を稼げる。予想外のすばらしい挙動に鳥肌立つ。
減衰弱いから少しフワつくけど面白い。すごく判りやすい挙動を示す。
1004180c180c さっきと全然違ってフロントが路面に張り付いて旋回。リアを流すと軸になる。
リアの減衰4は無難だけど敢えて積極的に選ぶ理由はなさそう。
1108180c180c 予想通り
1288180c180c コントロールすごくしやすい。でもこれだとラジアルと同じことになる?
フロントはしっかり固めておいたほうがいいのではないか?
1304180c180c いいかも!
1404180c230c テール出にくい。空気圧を上げてもかわらない?
1508180c230c ケツ振らない。なんかイメージ違う
1600180c230c ケツ振った。圧力を上げると挙動が全然変わるのか?
タイヤの温度が上がりすぎた?(連続走行で)

走行開始が早かったため、11時には早くもジムカーナ腹も八分目に達しようと
していた。ちょっと休憩だ休憩、ということで、荷物を整理してみたりしていると
何やら、濃青のYシャツを着た背広姿の人が、筆記具とメモを片手にウロウロと
駐車場内を歩きまわっていることに気づく。はて、この人の顔はどこかで見た
ことが・・・あぁ。この人は別に怪しい中古車バイヤー等ではなく、雁ヶ原の
事務所の中にいた、ちょっと吉幾三に似た風体の人だ。メモしているのは
ナンバープレート。ってことはつまり、必殺集金人ってことかな。

以前までは、こんなことなかったのにな。つまり、走行料 \2k をケチるバカが
それだけ多いってことなんだろう。折角の実験場なんだから、しっかり頼むよ。
こちらまで回ってこられた際に、支払いを行う。これでもう、いつ帰っても ok。



その後も練習を続け、12時半。クタクタに疲れたクタ〜。飯の用意を忘れたこともあり
何もやることがない昼休み。たまには・・・。ということで、ノート PC に入れてある
MapFan.PLANNER を起動し、近傍の温泉をチェック。どこか珍しいところは・・・
あ。R476沿いに、温泉マーク(≠教師)があるデナイノ!R476 といえば、
美山(≠京都)から池田(≠大阪)に向かう道路の途中から生え、意味もなく
小高い山の上を越え、激しく曲がりくねり大野市の端へと降りる変な道(失礼)。
そんな道の途中にある温泉ってことは、かなり期待することができそうだ。

気になるなぁ。すごく気になるなぁ。ってか気になりすぎるものを見つけたなぁ。
これじゃあもう、昼からのジムカーナ練習に本腰入らないよ。心は既に温泉。



とりあえず納得の行くところまでは走り込めたので、成果を溜め込みすぎない
うちに撤収して整理しよう。あまり色々やりすぎると、ワケがわからなくなる。

14時頃から、一足早く帰り支度を開始。もはや溶けなくなった 540GS を外し、
表面についたゴミや小石をヤスリで落とす。その様子を、少し遠巻きに見つめる
観光(?)客と思しき親子連れ。坊やはとても興味深そうにこちらを見ている。
・・・いいかい坊や。遊んだ後は、ちゃんと後片付けをしなきゃならないんだよ。

タイヤの汚れはそれほどでもなく、およそ1時間で片づけを終える。ほぼ片付けを
終えようとした頃、空から俄かに雨粒が落ちてくる。空の雲はまだ明るいから、
悪くても通り雨程度だろう。何にしても、ここで練習を終えたのは正解か。



15時に雁ヶ原を出発。R157 で大野市へ抜け、R158 を経由して R476 へ。
十数ヵ月ぶりに走る R476 は、相変わらずのツイスティさでとてもいい感じだ。
見通しの悪い、1.5車線幅の林道。不意に対向車が現れるシビアさが心地好い。
宇治の山中で感じた時と全く同じく、ブレーキから受ける感触も、とてもいい。
少し暖めておけば、高い剛性感を伴いつつ、止まりすぎて困るぐらいに止まる。

大野側の林道チックな狭い区間を走りぬけ、トンネルを通過。しばらくの間は
同じような雰囲気の区間が続くが、やがて工事車両がパラパラと現れだすと、
道路は山間に開けた狭い平地へと降り、センターラインが現れる。集落か。
短い直線とブラインドカーブが連続する集落を抜けると、それは現れた。



ふむ。思っていたものとは少し違うが、まぁ温泉には違いあるまいて。
駐車場の隅にクルマを止め、温泉用具を片手に建物の中へと入っていく。



建物の入り口には小さなロビーがあり、左手には小さな受付が作られていた。
厚い化粧で皮膚を保護した受付のおばちゃんに声をかけ、入浴したい旨を告げる。
柔和な表情でまず言われたのは、どこから来られましたか?という質問だった。
余所者であることを告げる。おばちゃんは少しばかり申し訳なさそうな様子で、
入泉料として 500円を請求してきた。そうか。地元民用の割引があるのか。

500円を払い、脱衣所へと向かう。途中の廊下に、目を引く大きなポスターが一枚。
それは、かつてこの地一帯に棲んでいた豪族・伊自良氏を称える「伊自良祭り」の
案内だった。まだ歴史は浅いらしく、「第7回」とかいう若い数字が踊っている。

へぇぇ。ポスターに書かれた字を眺める。いつだろう・・・って、5/28?明日?
明日なの?そうか・・・明日、祭りが行われ・・・そして・・・祭りの後に(後略)
鷹野さんにあることないこと吹き込まれたレナのような心持ち(笑)

脱衣所で装備をチェンジし、いざ温泉に入る。温泉といっても、雰囲気は銭湯っぽい。
湯船は数名入れば満杯となる狭さで、その中にはじいさんが多数浸されていた。
うーん、温泉っていうか、アレだ。共同浴場って感じだ。泉質はアルカリで、
超ヌルヌル。──この温泉はきっと、じいさんのエキスでできていた。

浴槽の隅のほうで居心地悪く座っていると、時折モゾモゾと動きだすじいさん。
じいさんはズルズルと浴槽を這い出し、狭い洗い場でゆっくりと座り込む。
これじゃあ体も洗えねぇ。しまったなぁ。たぶん、来る時間を間違えた。

あまり長居する気分にもなれず、適当に切り上げて温泉を出発する。
なお、泉質は決して悪くない。農作業の終わる時間だけは外すように注意。



温泉を出発したら、R476 へと戻る。山越え区間をさっくりと走り抜け、武生へ。
ちょうど、「武生楽市」というショッピングモールの北側の道路へと出てきたので
空いた小腹を満足させるべく、突撃。南端にある CoCo壱でカレー供給。幸せ。

カレーを補給したので、元気復活。自宅目指して突っ走る。時刻を見れば、
夕方 5時過ぎ。道路が混雑することが予期されるので、武生 I.C. から高速へ。
忘れもしない 2001年1月。ここ武生 I.C. の入り口から、悪夢は始まった。
もう、5年も昔の記憶だが、いつ此処に来ても鮮明に思い出してしまう。

そんな悪い過去を振り切るように、アクセルを踏み込んで一気に加速。
敦賀を目指す。これまた都合のいいことに、個人的に最適なペースで走り狂う
パサートワゴンが追い付いてきたので、追尾。低リスクでハイペース走行を実現。

敦賀トンネルを抜けるころまでは天候も良く、パサートワゴンの元気も良かったが
杉津 P.A. の次のトンネルあたりから、急に激しい雨が降り始める。これが丁度
北陸道で最も厳しい下り坂(?)区間であるからして、一気にリスクが増大する。
危険を察知したか、はたまた単にビビッたのか、その辺は尋ねてみないと不明だが
急激にペースを落とし、左車線に入って大人しくなってしまったパサートワゴン。

まぁ、それは正しい選択だ。事実、後ろを追っていたこちらのほうも、もはや
グリップの余裕がなくなり、安定性に重大な影響が出始めていたところだった。
同じようにペースを落としつつ、敦賀までの下り坂を平凡に下り終える。

敦賀に到着したら、高速を降りる。料金は通勤割引で \450。まぁ、妥当な額かな。
引き続き降り頻る雨の中、敦賀市内を経由して国境峠を越える。これまた激しい
雨が降り続き、ペースを上げることは躊躇われる。だが、どのようなリスクが
迫っているか、常に正しく理解しているならば、これほど練習になる状況もない。
慎重かつ大胆にアクセル・ブレーキ・ステアを操作し、国境峠を手早く越える。

国境峠を下ってマキノまで降りれば、そこはもう雨とは無縁の世界だった。
山という存在がどれほど気候の形成に寄与しているか、よく判る一例だね。

こうなったらもうあとは何らの渋滞もなく。高島を過ぎたら、志賀 I.C. から
湖西道路に乗る。和邇 I.C. か堅田 I.C. 付近までは 80 ペースだったが、
その先は 60 ペースへと速度が落ちる。だが詰まることはなく、20時に帰宅。



さて、本日の収穫を再度まとめると・・・

1.リアパッドの変更について

僅かに効きが遅れる場合はあるものの、サイドはほぼ確実に実施できる。
荷重がほとんど残っているような状態になるとさすがにロックしないが、
そうでなければ、まずロックに失敗することはない。メタルの威力に感動。
それでいて、アタリが付いて馴染んだあとは、ブレーキバランスが崩れる
なんてこともなく。とても使いやすいフィーリングへと変化してくれた。
初めて COMP-B を使った頃を思い出す。やっぱり、餅は餅屋だな。

だが、引き代の調整をかなり詰めているにもかかわらず、まだストロークに妙な
曖昧さがあることは否定できない。きっと、ワイヤーを含め、何処かが伸びるか
曲がるかしているに違いない。おそらくはイコライザーが取りつけられている
箱の剛性不足と思われる。車体の奥の方にあるから、すぐに対処はできないが。

2.脚回り設定の変更について

空気圧もさることながら、減衰力の設定にすごく敏感。予想外の結果だった。
すくなくともラジアル(AD07)よりずっと、脚が頑張っている状況が多いのだろう。
また、減衰力を極端に下げた状態での挙動は、目から鱗が落ちるものがあった。
既成概念とか過去の経験に捕らわれていてはいけないなぁと気持ちも新たに。

3.Sタイヤについて

GW に使ったときは完全に腐ってると思ったが、いつのまにか復活していた。
その挙動は、やっぱりSタイヤというべきか。立ち上がりのアクセルオンで
リアが逃げずに巻き込む挙動が出たときはちょっと感動を禁じ得なかった。
これを嫌な動きだと思わなくなったということは、ようやく新しい手札として
自分の中で受けいれることができたという感じか。道は長いなぁとても。

なお、スタートや 180度からの立ち上がりなど、排気エネルギの低い状態を
早く通過させるためにホイールスピンで回転ドロップに対処する、という考えは
とても実現が難しいことに気付く。ラジアルだとそういうやり方もあったんだが。
そう考えると、やっぱりタービン交換車両でロスの少ないサイドはむずかしい。



余談:ミッションオイルは、なんだかんだで馴染んだようだ。少し固めだが。


5/28

ええと、昨晩は確か、12時過ぎには眠ったような気がする。。。
軽い筋肉痛を伴いつつ、微睡みの沼でゆるりと浮かぶ。10時に起床。

外を見る。予報では、今日の天候は雨のはず。だから家でのんびりと
エロゲーでもやってる予定だった(またか)。だが、そんなタルんだ精神は
見透かされていたようで、晴れた空が黄色い陽射しで地面をどやしつけていた。
「晴れ」なんて、私が理解していた本日の天気予報確率円グラフの中で、枠線の
太さと同じぐらいの幅にまで圧縮されていたのに。なんてこった!(タシロ提督調)



止むを得ないので、今日はカプのメンテナンスをやることにした。
週末毎に降ることの多い荒れた気候の中で、晴れた休日は貴重なのだ。

メンテナンスノートを確認し、メニューを考える。まずはオイル交換だな。

フロントをジャッキアップし、E/G オイル交換から開始。ドレンを緩めて
オイルを抜きながら、状態を確認。オイルの色は、透明度の低い黒色。
今回は流石に、けっこう負荷かけてたもんな。廃油受けに溜まった古オイルを
廃油タンクに移しながらチェック。廃油受けの底に溜まる鉄粉は、少しだけ
キラキラと目立つような気がしたが、ドレンボルトの磁石にトラップされている
鉄粉の量は、むしろいつもより少なめだった。誤差の範囲と考えてもいいか。

ドレンからオイルを抜いたら、フィルタも外して更にオイルを抜く。ここからも
結構な量のオイルが抜けるので、手は抜かないことにしている。フィルタを外し
新しいものにすげ替えようかどうか考えるが、いつもの交換ペースなら次回だ。
というわけで、フィルタ内のオイルを抜いたら、フィルタは再利用する。外側と
パッキンを綺麗に清掃し、再び装着。パッキンが座面に当たるところまで
手でクルクルと回してから、最後に工具で締める。だが、少しおかしな点に
気付く。いつもなら、再装着時にも 3/4 回転は回せるはずのフィルターが、
今回は 1/2 回転回したところで回らなくなる。トルクレンチで確認してみても
やっぱり規定の 14Nm をかけると、1/2 回転で止まってしまう。不思議だな。
フィルタのパッキンが熱で劣化して痩せたか硬化した、と考えるのが妥当かな。

オイルを完全に抜き、フィルタとドレンを規定トルクで締めたら、新油投入。
今回は、半年ぐらい前に購入したはずの、BP の Verbis ZERO NA(0W-40)。
NA 用とか書いてあるが、細かいことはあまり気にしない。理由がわからないし。
久々に使う BP のオイルだが、とても面白い。匂いを嗅いでみるが、まったく
エンジンオイルっぽい匂いがしない。どっちかといえば新しいサラダ油っぽい。
色はといえば、妙に赤っぽい。ベースオイルの色じゃないなぁ。なんだこれ。

軽い不安と興味をまぜまぜにしつつ、規定の 3L を投入。エンジンを2分ほど回し
ゲージをチェックすると、Fから 1cm 弱下に液面があった。ブローバイに乗って
掻き出される分、およびGによる液面傾きへの対策のため、手持ちの Fk/Massimo
STREET-S を 0.3L ほど追加しておく。クランクが油面を叩くって?そんなもん、
縦横のGで油が吸えなくなる可能性を考えたら、まったく問題にもならない。

ここまでで前回りの処理は終わったはず、だったが、下から見上げたフロントの
サブフレームには、いたるところに軽度のサビが浮いていた。これは精神衛生上
よろしくなさすぎるため、真鍮ブラシで浮き錆びをザッと削り落とし、残りはレノバ
スプレーとシャシブラックで対処。被膜が弱いから長期は持たない。気休め程度。



前回りが終わったので、次は後ろ。デフオイルを交換する。鉄粉はかなり微少で、
ちょっと勿体ないオバケが出そうだった。もう少し使えたような気分満点だが
距離的にはいつものサイクルまで届いていたので、念のために交換する。
いつもの定番 REDLINE 80W-140 を投入し、オイルの在庫を使い切る。
ミッションオイルも無くなってたなぁ。また発注せにゃならんな。

リアを持ち上げたついでにタイヤを外し、リアブレーキからエア抜きを実施。
たまたま親が近くにいたので、ちょっと片足を借りてペダルを踏んでもらう。
目の前で、泡混じりのフルードが流れていき、そして泡のない液体に変わる。
この変化の様子がしっかり見られるだけでも、踏んでもらう価値はある。

泡の出方であるが、左側からは若干、右側からは大量に泡が吹き出してきた。
うーむ。この大量の泡が全部キャリパに入っていたとは、思いたくないなぁ・・・
抜いたフルードの色だが、以前と同じく、妙に黒かった。まだ、機構の内部に
モリブデングリースが残留しているのか?徹底的に分解して清掃したいなぁ。
エア抜きで、ブレーキフルードの在庫も使い切る。これも発注せにゃならん。

エア抜き後、各部を点検。サイドブレーキ戻りレバーを手で動かしてみるが、
戻りが悪い。ストローク最後の 3cm ぐらいで、戻しバネが効かなくなる感じ。
はて、O/H ミスか?と思ったがそうではなく。ブレーキワイヤーを外してみると
シッパァァァ〜ン!と、血の付いた石仮面の爪のような勢いで軽快に動きやがる。
これはたぶんサイドブレーキワイヤーが逝ったんじゃないかなぁと思うものの、
交換するのが激しく面倒くさいので、なんか逃げ手はないものかと考える。

(プロペラシャフトを外さないと、サイドブレーキワイヤーは交換できない)

最後に、キャリパ取り付けボルトの増し締め。6kgm で締めるが、緩みなし。
トルクレンチも長いこと使って狂ってきてるような気がするので、買い換えたい。



リアサブフレームも点検するが、やっぱり錆びが酷い。フロントと同様に
真鍮ブラシ片手にゴシゴシとサビ落とし。こっちも、いやむしろこっちのほうが
ずっと派手に錆びている。まぁ、サブフレームは強度確保のため、肉厚が凄いから
ちょっとやそっと錆びたところでなんの影響もないから、いいようなものの。

ついでに、GW の福井市内巡航時に発生させてしまったサイドシルのゆがみなどを
軽く板金。スライディングハンマーが活躍するわけだが、全体的な長さが長くて
取り回しが悪い。もうちょっと小さいスラハンがあったらいいなぁと思う。



そんなこんなの作業をちまちまと進めていると、あっという間に夕方になった。
午前中晴れていた空は、昼過ぎからは使い込んだ蛍光灯のような薄暗い白になり
夕方にはついに、パラパラと小雨の涙を流すまでになった。いや、よくここまで
持ち堪えたもんだ。ちょうどいい頃合ということで、私の作業もこれで終了。

・・・てな感じで、ひたすら定期メンテナンスに追われた一日であった。



最後に、メンテナンスの効果を確認するため、夜になってからいつもの
周回コースへ。きっちりと回転を上げ、負荷を掛け、全制動を行い、確認。
結果としては、ブレーキタッチはあまり変わった感じがしなかったものの、
強く踏んだ時にガシッとリアが効く強さは少しばかり強くなったようだ。

また、オイルだが、これは予想外に好感触。気温が低いこともあるが、
どれだけスッ飛ばしても、油圧は 3.0kg/cm2ほどを維持していた。
これなら 5W-40 と変わらない。一方、負荷の軽い領域での
回転の軽さも少し感じるところがあり、全体的に良好。

やっぱり、小排気量車は柔かいオイルのほうが合う。