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Cappuccino 日記(2007/3)

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3/1

昨晩の雨は止まず、朝もそのまま降り続いていた。ホテル備えつけの傘を借り、
ホテルを出発。雨の上海を歩き、会社へと向かう。歩道の混雑はいつもどおり。

会社に到着し、会議室から外を見る。窓から見える摩天楼。ビルの上のほうが
雨雲に隠れている。天を衝く高さとはこのことか。会社の人に聞いてみると、
あれは 300m級(東京タワークラス)で、近日中にはもっと高いビルが建つ
とのこと。地震がない国なので、高層建築も安くできるのだろう。



昼まで仕事をしたのち、昼飯へ。今回は、近くの餃子屋へ。「豚骨」が丸々入った
とても豪快な春雨スープと、大きな皿に山盛りになった水餃子が運ばれてきた。
「サワー」という言葉がぴったり来る、あっさりした黒い酢に水餃子を漬けて
食う。ラー油も入れてみるが、味はほとんど酢に律されている。具体的には、
何を食ってもヨーグルト味。昨年の記憶を手繰りなおせば、これは上海蟹と
同じような味。クセが少ないので、なかなか旨い。これはお勧め。

ただ、量が多いのだけはちょっと困る。1人前を頼むと、およそ 0.4kgになる。
水餃子が6個で 0.1kg。日本だと、餃子は6個で一人前だから、大体4人前。
中国のメシはハンパじゃないぐらいに量が多い。これで 10元するかしないか。
だいたい 150円ぐらい。そう考えると、日本の料理はどれもこれも高いなぁ。

なお、春雨スープだが、「豚骨」とわざわざカギカッコをつけているところから
想像できるように、巨大な豚骨をぶったぎったモノが、そのまま入っている。
豚骨は赤さも生々しい状態で入っており、日本人的にはちょっと引くものがある。
食わないといけないのかと思ったが、単に、ダシを取った後そのまま入れている
だけのことらしい。日本だと、そういうものは最終の料理には入れないので
ちょっと驚く。海をひとつ隔てるだけで、色々変わってくるもんだなぁ。



昼からの仕事にも精を出すと、まもなく夜。ふたたび食事へと出る。今回は、
開発チーム全体での食事会。開発作業は結構スケジュールが遅れているので、
こんなことをやっている場合でもないのだが、中国では「食事会」というものが
すごく重要なので、決して端折ることはできない。とりあえず、案内されるままに
ついていく。今回はいつもとちょっと違い、再び四川料理の店に到着した。

もう、店の入り口からして赤いところからして、結末は想像できる(笑)。実際、
写真は取れなかったのだが、とにかくスゲぇ。出てくるものはみんな赤黒くて、
ほとんど必ず、輪切りにした唐辛子が山盛りになっている下に埋もれている。
唐辛子のせいで、料理そのものが全然見えない。だが、そんな中で努力して(?)
よーく見てみてれば、赤色と黒色だけで構成された烈火の皿の中に、目を閉じた
鳥の死骸が眠っていたり
もする。うを、またそういうアレな料理なのかよ!
ぶっちゃけ精神的ブラクラ。マジできっついものがある・・・でも、味は素晴らしい。
昨日分にも書いたが、四川料理は、上海料理と違ってクセがなく、純粋に辛いだけ
なので、日本人にはかなり合うと思われる。確かに、すさまじく辛い。でも旨い。
間違いなく旨い。死ねるぐらい辛いけど旨い。どう表現しようか困るぐらい。

ちなみに、上海料理と同じく、四川料理も肉は少ない。骨が多い。大量の骨に
肉がちょっとくっついてるという感じ。それだけは、どうしても辟易する。

食事をしながら、いろいろ雑談。関西人は東京人、いや、巨人ファンが嫌いだと
いう話から始まり、北京人 vs 上海人の話に発展。やっぱり、上海人からすれば
北京人は金に汚い、みたいな、都市同士のいがみ合い(?)はあるようだ。
関西人と東京人の違いにも近い感じがあるのかな。大変に興味深い。



現地時間 21時頃には食事会を終え、ホテルに戻る。さぁ、残りは明日1日。
がんばってラストスパートをかけよう。そう思いながら FM ラジオを ON にし、
仕事に勤しむ(日本から持ち込んだ FM ラジオは、ほぼそのまま使用できる)。


3/2

今日は昨日とは異なり、朝からいい天気。適当な時間に起きて、会社へ。

今日もまた、混雑した歩道横の車道では、殺伐としたクラクションの鳴らしあいが
ビルの間にこだまする。狭い歩道に殺到するバイクが、今日も当然のような顔で
歩行者を押しのけて走っていく。…マリみてコピペが1本作れそうな通勤風景。



ともかく、会社に到着。仕事を集中して進めると、またもや昼飯の時間に。
今回もまた、向こうの部長クラスの人と一緒に食事。株式上場したり、内陸部に
支社を作ったり、という話を聞かされる。へぇ、景気のいい話だなぁ・・・って、
じゃあアレか、おいらがこの会社に○○人月の仕事を投げる前に株を買えば、

・・・いや、そういうのはインサイダーなんとやらって言うんだよな(汗)
一応聞いてみるが、当然のことながら中国でもそういうのは規制されている。
いや、そもそも上場されるのが A株なのか B株なのか、それもわからないが。





その後、夜まで仕事。窓の外に広がる街の景色は、一年前と比べてもかなり綺麗。
次に来る時のために、今の景色を写真に撮って残しておこう。ケータイカメラで
夜景を撮影しまくる。だが、いかんせんケータイカメラなので、性能のほうは
いくら一線級の V603SH でも、かなりダメな感じ。もっと高性能になれ〜。

夜は、開発リーダーと一緒に、会社の近傍で夕食。最近できたばかりという話の
綺麗な店で、再び四川料理を食う。私が四川料理を好んで食っていることを、
よく知ってくださっているのだろう。気を使って下さって、大変に有難い。

食事しながら、歓談。一人っ子政策の話とか。そうか、日本も大変なのだけど、
中国ではそれ以上の超高齢化社会が待っているんだなぁ。大変だなぁ・・・



食事の後、会社に戻り、現地時間の 23時まで、必死になって仕事。なかなか、
中国の人も頑張るなぁ。あまり頑張られると、日本の強みがなくなってしまうな。

仕事を終えたら、帰国後の確認事項などをチェックしてから別れ、ホテルに戻る。
部屋に戻って、最後の洗濯。明日は、12時半の出発の飛行機で、サラバ中国だ。


3/3

起床。窓をあけると、またもや天候は悪化。一面、霧が広がっていた。



空港に向かう道路で、事故が起きていなければいいのだが・・・



朝食を終えたら、10時にホテルを出発。ホテル出口でタクシーを拾ってもらい、
浦東空港に向かう。路面は超ウェットだったが、幸いにも事故らしい事故もなく
11時過ぎには、空港に到着。離陸は 12時半なので、あまり余裕はないなぁ。

とり急ぎ、出発のための手続きを進める。まずは ANA のチェックインカウンターに
向かい、搭乗券を入手。同時に、往路の航空機で渡されなかった DEPATURE CARD を
入手し、適当な机を見つけてゲシゲシと記述する。その途中で、隣にやって来た
小太りの白人のじいさんに「そのカードはどこで手に入れた?」と聞かれる。

分からないことは人に聞く。いい心がけだがな、じいさん。だが、残念ながらオイラは
英語は聞き取れても喋れないんだな。チェックインカウンターで手に入る、という
言葉すら思いつかず、やむなく身振り手振りで、すぐ近くに居た外人さんのほうを
指さし、そちらに後を継いでもらう。まさに NOVA の TVCM の気分ダァヨ。



DEPATURE CARD の準備ができたら、免税店で土産を購入しておく。それなりに
旨そうなもの(茶)を選んだものの、値段を見ていなかったのは失態だった。
レジへ運んだときに請求された金額は、500元(約 8000円)。予想外!
すっかり軽〜くなってしまった財布をポケットに仕舞い、先へ向かう。

土産を購入したら、あとは搭乗にかかわる手続きのみ。厳重なセキュリティチェックを
通過し、出国審査へ。入国と違い出国のほうは行列も少なく、時間はかからない。
さっさと出国審査を終え、最後の手荷物検査へ。こちらも、特に問題なくパス。
今回も無事に、出国までの手続きを完了した。あとは、飛行機に乗るだけだ。



搭乗券をチェックし、指定された搭乗ゲートへと移動。この時点で、出発 40分前。
あんまり時間に余裕がなかったなぁ。まぁ、ともあれ間に合ってよかった。



こんな面白そうな店があるのに、時間がないから寄れないのは残念だ。。。



その後まもなくやってきた搭乗案内に従い、搭乗開始。搭乗直前にもパスポート
チェックが入る。なんか、今回はパスポートチェックの回数が多いなぁ・・・

しかし、特にトラブルは発生せず(当然か)。そのまま搭乗を完了し、12時半に
フライト開始。浦東空港の大地を軽く走行した航空機は、苦もなくヒラリと
飛び上がり、猛烈な勢いで中国を離れる。天候が悪くて気流が乱れているのか、
多少ぐらつきながら高度を上げていく機体。だが、さほど時間を要さずに
この状態を超え、水平飛行へと移る。やがて、国境を越える頃まで進むと
機内食が運ばれてきた。久々に食する日本の味は・・・あぁ、水くさい。
でも、この水くさい味こそが、日本の味なのだ。あぁ、やっぱり日本はいいなぁ。



順調に飛行を続けた航空機は、15時過ぎに関空へと到着。到着後、可能な限り
素早く移動して入国審査を通過し、JR の駅へと飛び込む・・・だが、残念ながら
「はるか」の出発時刻は 15時46分。駅に到着した時点での時刻は 15時45分。
いくら頑張っても無駄っちゅうことやね〜。ホームでのんびり 30分を過ごす。
まぁ、日本を離れている間に溜まったケータイメールを処理するにはいい時間。

その後、時刻どおりに到着した「はるか」に乗り、17時半に京都駅へと到着。
連絡通路を歩く人の数が人が多い上、歩道の途中で平気で立ち止まる人も多く
ひどく辟易する。めっちゃ歩きづらい・・・あぁ、疲れた。タクシーで帰ろう。



18時過ぎには帰宅。荷物をひととおりバラしたら、近所のホームセンターに向かい
ステンレス用の砥石を購入。リューターに装着し、エキマニの内側を研磨研磨。


3/4

日本に帰ってきて早々ではあるが、とにかくクソ暑いったらありゃしない。
初夏だよ初夏。めっさ暑い・・・冬はもう去った、と見ても良さそうだ。

というわけで、出国前から考えていたオイル交換を、ようやく実施。
交換するのは、E/G オイルおよびデフオイル。ミッションオイルはまた後日。



まずはデフオイル抜き取りから開始。ドレンボルトの磁石をチェックするが、
いつものように微細な鉄粉がついているのみ。抜けてきたオイルをチェックしても
特に鉄粉もない。今の使い方程度であれば、交換サイクルを伸ばすことも可能か?

続いて、E/G オイルを抜く。こちらのほうは、ちょっと鉄粉が多めに出ている。
でも、出ている鉄粉はデフと同じように非常に微細であり、問題というほどでも
なさそうだ。抜けたオイルも、かなり色は濃いものの、妙な混じりモノも見られず
強い日にかざすと鉄粉が見える程度で、特に異常は見当たらない。まずは安心。

さらに、オイルキャッチタンクに溜まったオイルを抜く。およそ 5000km ほど
貯め続けた結果、ブローバイで満杯になっていた。それを抜いてみると・・・



見事なコーヒー牛乳が、タンクの口からどばどばっと溢れ出してきた。
「千と千尋」に出てきた、くっさい神様の入浴シーンを回想する(汗)

とりあえず、結構な量のブローバイと水。見た目もさることながら、匂いもまた
エグいモノがある。トルエンなどのキッツい炭化水素っぽい感じ。これがブローバイ。
そりゃ、クランクケースからさっさと分離しないと、一瞬でオイル痛めるわな。

全てのオイルを抜いたので、オイルキャッチタンクを再び装着し、新しいオイルを
エンジンに 3.3L 投入。点火系をはずした状態でクランキングし、新油を回して
安定させてからエンジンの音に耳を傾ける・・・が、あんまり変わってない(汗)

E/G オイルを投入したら、デフのほうも投入。こっちは本当に、何も変わらない。



オイル類の交換を完了したら、ついでにタイヤも夏用タイヤに戻してしまう。
スタッドレスタイヤを外してざっとチェックするが、磨耗は遂に(ようやく?)
プラットフォームに達していた。購入してから6年で、ようやくお役御免ってか。
しかしまた、夏用タイヤのほうも溝がないという現実も待ち構えていた。
うぅ・・・金がなくなる・・・ゆったり、まったり、手配していこう。

タイヤを交換するついでに、リアブレーキパッドとキャリパの摺動部へと
モリブデングリースを軽く注油しておく。本当なら分解整備すべきだけど。



そんな感じで、ひさびさの整備を完了。その間にも、飛び交っている花粉は
私の鼻腔を絶え間なく刺激し、粘液にもなれない中途半端な鼻水を完膚なきまで
吸い出していってくれた。後に残されるは、パリパリになった鼻の粘膜(涙)
作業を終えたらちょっと休憩を挟み、痛んだ粘膜の回復に努める。

オイル交換後、エンジンを始動して様子を確認。アイドルアップは、先日の
調整時から比べると少し低めに推移。気温が上がって密度が下がったから?(汗)
また、ISCバルブの後ろにあるヘソ(?)の周辺からオイルが滲んでいるのを発見。
ってことは・・・ISC バルブが再び故障モードに入ってきたか。わっはっは(涙)



買い物へ。帰路において、なんとなく感触が変になってきたクラッチをチェック。
走行中にアクセルを吹かし、クラッチをバン!とつないでみる。1速および2速
ならば、ちゃんとクラッチのほうが勝ってタイヤが負ける。だが、3速だと
クラッチがタイヤのグリップに負け、滑ってしまうことが判明した。

まぁ、3速でリアから荷重を抜いていないときにクラッチを蹴る、だなんて行為は
おそらくどんなシチュエーションでも考えられないので、当面は無視してもいい。
だが、圧着力が落ちてきたのは事実だろう。秋に交換する覚悟をしておこう。


3/10

なんか忙しさが途切れず、休日だというのに出勤を余儀なくされる。
こういうときこそ気分転換が必要なので、自動車通勤(普段は電車通勤)。
いつものようにカプを転がし、1600円天井のお高いガレージに放り込む。



・・・で、とりあえず出勤したはいいのだが、作業場所の開錠をしてから
およそ 6時間ほど、やることがない(というスケジュールなのだ今日に限って)。
折角の空き時間が勿体無いので、以前から考えていたケータイの機種変を実行。

といっても最新機種を入手することが目的ではなく、料金プランを変更するのが
一番の目的だったりする。これまで契約してきたプランは、7年ほど昔に・・・
ソフトバンクがまだ J-PHONE だったころに変更した、ローコール(K) 子回線。
夜間休日の通話料金がかなりお安いプランなのだが、キャリアーがいつの間にか
vodafone からソフトバンクになり、料金プランが大幅変更になってからこのかた
Excel をフル稼動(?)させ、新しいプランを色々とシミュレーションしてみると
私の使い方だと、ローコール(K) 子回線のメリットが出る場面は少なく、
新規に追加されたオレンジ(X)エコノミーのほうがずっと得な場面が多い
ということが判明。それが判ってから、プラン変更の機を伺ってきた。

ここまでの話だと「じゃあ機種変する理由無いじゃん」という話になるのだが
ついでに機種変をやってしまう理由はちゃんとある。まず、プラン変更だけだと
一ヶ月ほど待たされてしまうのだが、契約変更と一緒に行うと即日変更になる。
で、現在の契約は 2G なのだが、ソフトバンクの 2G はカバー範囲がかなり狭い。
この際だから、そろそろ 3G に契約変更してしまおう。そして、2G → 3G に
変更するとなると、当然のことながら機種変を伴ってしまう。

とにかく、まとめられるものは全部まとめるのがベストという結論。



機種選択で、しばらく考える。最近のソフトバンクは、ホワイトプランを除いて、
複雑怪奇な料金体系が入り乱れている。機種変時も複雑怪奇。新スーパーボーナス
という分割払い+割引制度があって、それを利用しないとかなり高額な機種変代を
請求されてしまうらしい。だが、それを利用しても、基本料金との兼ね合いが
うまくいかないと、予想外に割り引かれないらしい。うーむ、とにかく複雑。
あらん限りの情報と Excel を駆使し、代金が暴騰しない機種を選択・・・

と思ったのだが、せっかくだから(中略)だぜぇということで、自分が欲しい
機能を搭載した、いいケータイを買うことにした。最初に選択したのは、やっぱ
vodafone 系といえば世界携帯でしょってことで、国際ローミング対応機種。
この中で、特に必要と思しきカメラ性能が V603SH よりも劣っていないものを
探す。といっても、V603SH も登場当初はそれなりの性能であった(200万画素、
AF あり、2倍光学ズーム)ため、それよりも劣らないものがほとんどない。
必然的に、904SH しか選択肢がなくなってしまった。よし、これにしよう。

ということで、機種もプランも決まったので、意気揚々と近所のソフトバンク
ショップへ。ここで店頭のモックを眺めるが、何故か 904SH は見つからない。
なんとなくイヤーな予感がしたので、店員さんに聞いてみる。答えは明快、
品切れ、だそうだ。だが、それもタダの品切れではなく、旧機種になったため
整理をくらっているような感じっぽい。とてもイヤーな予感。別の店へ向かう。

次に向かったのは、大手の電機屋。ここならばきっと・・・と思ったのだが、
やっぱり 904SH は在庫なし。参った。っつーことは、通常ルートでの入手は
もう難しい(白ロム屋かヤフオクか・・・)ってことだろうな。いや、運がなかった。
潔く 904SH は諦め、次点にする。次点は 910SH。国際ローミングが無いものの
カメラ性能は 904SH や V603SH とは段違いの、500万画素・光学3倍ズーム。
なんだかなぁ。光学系が小さすぎて、絶対的な性能は期待できないだろうけど
それでも、これだけ画素数があれば、後加工でなんとでもできそうだ。

910SH は4〜5ヶ月ほど前に出た機種のため、さすがに在庫はあった。
決定。これで、契約変更・機種変更・プラン変更を一斉に実施。説明された料金は
事前に計算していたとおり、オレンジ(X)プランに家族割引+年間割引で基本料金が
約 \1,815、新スーパーボーナスで 910SH(以前の機種は2年利用)の支払い総計が
\70,800(ただし 24ヶ月分割払いの場合の割引総額が \40,320、さらに2ヶ月間
基本料金無料+パケホーダイ無料で \10,615引、ポイント 9000pt で \9,000引
ということで \10,865 程度が実質的な負担額)となった。予定通りで安心。
諸般の手続きは 1時間ほどで完了するとのことだったので、910SH に
同梱されない microSD カードを探しに、別の売り場へと出かける。

500万画素クラスで小型レンズなので、実効性能は 200万画素ぐらいあれば
いいほう。そうなると、512MB もあれば、ほとんどの場合で用は足りるはずだ。
そう考え、安売りコーナ or 中古コーナを探す。だが、誰もが同じようなことを
考えているようで、値ごろな品が全て消え去っている>安売り and 中古コーナー
残っていたのは、2GB のカードだけだった。にっ、2GB かよ・・・そんな容量、
さすがにイラネーヨ。しかし、2GB で \6k。隣を見れば、ブランド品(?)の 1GB が
ほぼ同額。絶対的な金額は高いのだが、相対的にはそれなりに安い・・・

えぇい。メモリーと HDD はあればあるだけ使うもんだ。行ってまえ!

その後、1時間後に出向いてもまだ処理が完了していないということだったので
店の外に出て、適当にラーメンでも食ってみる。京都駅の八条側にある予備校の
すぐ南にある焼肉屋のそのまた隣にあるラーメン屋。焼肉屋から出た骨の余りを
流用しているのかと思わず疑ってしまうほどの好配置だが、それならそれで
旨いことも間違いなかろうかなぁとも思ったので、躊躇わずに突撃ラブハート。
この考え方は結構アタリだったようで、スープがなかなかに旨い。淡白ながら
芯をしっかり捉えているというか。辛味噌も置かれてはいたものの、ここの
ラーメンは何もいれず、ただ有りのままを味わうべきではないかと思う。

腹を満足させたのちに店へ戻ると、今度こそ機種変の処理が終わっていた。
小さな袋の中に詰め込まれた新しいケータイを片手に、職場へと戻る。



仕事開始までは、まだ時間に余裕がある。というわけで早速、取扱説明書も見ずに
携帯をいろいろ弄ってみる。以前使っていたものと同じ SHARP なので、だいたい
フィーリングでなんとかなるだろ。とりあえず、一番大事なカメラの性能をチェック。
カメラを起動すると、2.4インチ VGA 液晶に、30fps かなんだか、とにかくすごく
高速なレスポンスで画像が表示される。カメラの向きを変えても、表示に遅れがない。
設定メニューを開くと、ISO 設定や WB 設定を行うメニューまで現れる。フォーカスも
中央測距の他、3点測距と接写モードを持っている。フラッシュも、それに合わせ
接写用のモードを備えていたりする。撮影シーン設定まである・・・うーむ、
機能面では、ちょっとしたコンデジには充分に追いついているようだ。

また、ご自慢のズームを操作。V603SH も光学2倍ズームを備えていたが、あれは
望遠端と広角端の2段階しか存在しなかった。910SH は、ズーム速度は遅いものの
9段階ぐらいのステップズームを備えている。この小ささの光学系で、まともな
光学3倍ズームを実装しているだなんて。ちょっと感動。長生きはするもんだ。

スペックは判ったので、あとは実際の性能をチェック。蛍光灯が煌々と灯る
それなりに明るい事務所の中で、適当な被写体を選んで撮影。さぁ、どうなるかと
思ったのだが、噂どおり、どうも 500万画素を謳うだけの解像感が出てこない。
なんだか微妙にピンボケしてるような。レンズ性能が追いつかないというボケ感
ではないところがまた鬱陶しい。AF がヌルイのか、それともシャッター速度が
シャレにならんぐらい遅くて手ブレしているのか。まぁ後者な感じだな。

とりあえず、室内撮影(光量が足りない)だと性能はまったく発揮されないという
いかにも画素数だけを目一杯稼いだ小さな CCD に最低限の光学系を組み合わせた
という(予想通りの)作りだということがわかったので、ちょっと落胆。まぁいいや。



続いて、V603SH からアドレス帳とメールデータをじゃかすか移動する。幸いにも
両者とも同じ SHARP 製ということで、データは完全に共用(上位互換?)できる。
とりあえず V603SH で「バックアップ」を選んで SD カードへとデータを移し、
バックアップファイルを思しきものを、片っ端から 910SH の SD カードへと
コピる。両者のディレクトリ構成はそこそこ似ているので、置き場所の類推は
容易だ。というわけで、メールデータを含めて全てのデータを移動完了。

メールデータの移行ができたら、メールの返信を打つ。これは完全に期待外れで、
キー入力に対する反応がどうにも鈍い感じがあって気持ち悪い。高速に打とうと
思うと、大抵の場合はマルチタップでの1つ前の文字か1つ後の文字が入る。
キーのほうもクリック感がまるでなく、誤操作率と違和感がとても大きい。
V603SH が懐かしい・・・・完璧なケータイなどは存在しないということか。

その後、会社の奥深く(?)まで移動。V603SH(2G)の時はアンテナ1本も立たず
通信が完全に途絶するような状態だったものが、910SH(3G)に変えてからは、
自分自身が移動できる範囲において、そう簡単には圏外にならなくなった。
予想以上に通話可能エリアがめちゃ広がっている。これはうれしい誤算か。



その後、仕事をしっかりとやってから、22時頃に帰宅。MIDI ファイルを転送して
遊んでみる。YAMAHA からダウンロードできる MA-5 コンバータを使って .mid を
いくつか変換してみるが、携帯電話からステレオで再生されるということに驚く。
しかも、音場が思った以上に広い。目の前のちっさなケータイから流れている
とは思えない。すっげ、こんな小さなボディなのに。技術の進歩に驚く。

なお、ファイル転送には、Latitude X1 にも搭載されている Bluetooth を使用。
両者とも Bluetooth 2.0(X1 側は EDR まで対応)なので、転送はそこそこ速い。
だが、速度以上に素晴らしいのは、その手軽さだ。ケータイで写真を撮ったら、
そのままケータイ上で写真を選び、メニューから Bluetooth 転送を選ぶだけ。
PC 側では自動的に受信プログラムが立ち上がり、自動的に転送が完了する。

ケーブルを付けたり外したり、ディレクトリ指定したりメニュー選んだりする
そんな煩わしさからは完全にフリー。いいねぇ、こりゃめっちゃ便利だわ。


3/11

今日は休日。カメラ性能を確認すべく屋外に出て、光量がたっぷりある状態で
庭先の景色をいろいろ撮影してみる。JPEG の圧縮率が高すぎて細部がかなり
飛んでしまうのと、ズームを目一杯広角側に引いてみると、中央付近以外にて
レンズ性能が足りてない感じがある。だが、あまり深く考えずに見る範囲では、
とてもケータイカメラとは思えない性能を発揮する。うーむ、こりゃすごいわ。



ボケ味には独特のクセがある。もうちょっと綺麗にボケてくれればいいのにな。

なお、屋外で撮影していて気づいたのだが、910SH の広角端での画角は、
予想以上に大きい。35mm 換算で 28mm か、または 24mm ぐらいはありそうだ。
広角の有用さが認知されだしているというだけでなく、手ぶれを起こしやすい暗い
光学系において3倍ズームを活かすために取った現実的な設計かとは思う。



PC からのデータ通信ができるよう、セットアップを行う。910SH に付属していた
ドライバ CD をインストールして、PC に接続。Wizard に従って作業を進めると
いとも簡単に終了。ここで、GPRS(パケット通信)および CSD(回線交換)の
両方を試してみるが、910SH は両接続方法ともに対応していた。素晴らしい。

なお、データ通信による課金だが、これもまたむづかしい。現在の契約だと
GPRS だと 384kbps で \0.1/128byte、CSD だと 64kbps で \18/15秒。仮に
GPRS のフルスピード接続で転送すると、\38/秒。\2,304/分もの課金になる。
CSD ならばどう頑張っても \72/分なので、使い方によって接続方法を選ぶのが
よさそうだ。ほとんどの場合、課金のコントロールが確実に行える CSD 通信を
選ぶことになるだろうけど。10分繋いでも \720。GPRS だと \23,040(ガクブル

いずれにしても、高性能化の代償はハンパじゃなくデカい。心して使おう。


3/13

中国から帰国後、まるで余裕がない。今日もまた残業で遅くなり、帰宅は午前様。
いつものバスが使えず、久々に地下鉄を使って帰宅。その途中、2G 携帯だと全く
電波が届かない地下鉄の駅構内でも、3G 携帯だと普通に使えることを知る。

ほほう、vodafone も 3G 基地局はちゃんと増設していたんだな。これは予想外。
これまではすぐ MIA になっていたので、契約変更してよかったと思えた瞬間。


3/17

契約変更から約一週間。ここまでは、使いたいようにパケット通信を使ってみた。
この時点でのパケット使用料金は、およそ 1600円。このペースだと、4週間で
6400円。パケホーダイが必要になる金額だ。やっぱり、安くは済まないなぁ。

だがやはり、あまり使用しないという前提であれば、旧来のプランよりも明らかに
安価になるもの事実。というわけで、両親のケータイの機種変とプラン変更も
実施してしまうことにした。EP82 に両親を乗せて、近所のショップへ。

数ヶ月ぶりに運転する EP82 は、とてつもなくクラッチの繋がりが緩くなっており
有効ストロークの半分ぐらいが半クラッチ領域になっていた。まぁ、行動半径内の
半分以上が山坂道だから仕方がないとはいえ、8万km でこの磨耗はないよなぁ。

店に到着。店頭のモックを見てじっくりと機種選定を行い、小一時間で手続きを完了。
いったん家に帰り、事務処理が全て完了する一時間後に改めて出向くことにした。
家に帰り、両親と久々にゆったりした時間を過ごす。そんな余裕もなかった最近。



一時間後、新しいケータイを受け取るため、カプに乗って単身ショップへ向かう。
EP82 のクラッチがぬるんぬるんだったので、(滑り始めているとはいえ)カプチの
ダイレクトなクラッチのつながり方に感動する。足回りも、圧倒的にカチカチ。
レーシーといえば聞こえがいいが、まぁ自転車に乗ってるみたいな感じだ。

帰宅後、Dell のサイトから、Latitude X1 の bluetooth スタックアップデート
モジュールをダウンロードしてインストール。910SH からの写真転送の処理速度が
かなり速くなったように思う。すばらしい!って、そんな変更、なかったぞ?>README


3/21

時間があるようで、やっぱり無い。うたらじを3週間聞きそびれているほどだ。
それもこれも、某ベンダ試験を受けるための準備をやったりしているせいか。

というわけで、ここ1週間ほど必死に行った準備の成果を EMS で米国に送るため、
郵便局へ。EMS の荷札(書類用)をあらかじめ準備しておいたためか、発送は
スムースに運ぶ。局の窓口で無料で貰った EMS 用封筒の中に郵送物を放り込み、
荷札を貼ったらそのまま提出。発送先は米国ペンシルバニア州。郵送料金は
1,200円で、到着までは、僅か2〜3日程度だそうだ。地球の裏側なのに?



半信半疑で郵便局を後にし、あとは買い物のために市内を移動。お彼岸さんの
せいか、市内の道路はどこも異様に混雑している。とりあえず五条通りを西へと
向かうが、対向車線(東行き)は五条陸橋付近を先頭に、烏丸を超えても渋滞。
大谷本廟があるせいか。クルマで墓参りに行きたい気持ちや理由はわかるが、
こういうときぐらいはタクシーに稼がせてやってもいいんじゃないかと思う。

混雑する五条をさーっと走りぬけ、西大路を南下して八条アヤハへ。こちらで、
間もなく在庫が果てる E/G オイルを補充しようと考える。Castrol の 0W-40 と
BP の 5W-40 が、いずれも 100%化学合成で \3,980/4L。悪い値段ではないが、
3缶買うと1万円超えるな。ふと、八幡のムサシで見かけた SUMIX GX100 が浮かぶ。
確かあれは、\2,480/4L。3缶買っても \8k を切るので、往復の駄賃を入れても
まだ余裕が出る。・・・うむ。今日は天気もいいことだし、たまには遠出するか。

そんなことを思いながら、最後にタイヤを物色。やはり、175/60R14 サイズは
すっかり非主流になったらしく、在庫はまったく見つからない。だが、なぜだか
165/65R14 は見つかった。MICHELIN のエコタイヤ。値段は書いていないが
まぁ、そんなに高くはないだろう。ふと、こんなんでもいいかなぁと思ったり。



店を後にし、南方のムサシへ向かう。葛野大路を南下して九条と合流し、東へ
向かう。そのまま R1 に入るつもりだったが、新千本通手前で受信した VICS の
光ビーコン割り込み情報を見て、考えを改める。京阪国道口から油小路まで、
九条通りは赤矢印が表示されている。この渋滞はマジだ。さっさと逃げよう。
実際、新千本通手前で渋滞がはじまり、流れはまるで止まってしまう。
適当な角を曲がって路地を抜け、十条通りから R1 へと合流する。

そこから南は、比較的混雑が少ない。京都南 I.C. から北行きの R1 については
ダダ混みだが、それは予期されていることなので、特に驚きはしない。ってか、
京都にクルマで来る人も、そろそろ学習してほしい。京都東のほうが空いてるぞ。

エアコンを ON にして、流れに乗ってゆったりと南下。まだまだ気温が低いのか、
エアコンを入れてもさほどのドライバビリティ低下を感じない。いいことだ。
赤池を過ぎ、大手筋を超えて横大路を抜ける。混雑する市内とはオサラバだ。
R1 を南下し、まだまだ続く対向車線の渋滞を尻目に、八幡向けにまっしぐら。

久御山付近にさしかかる。すぐ北側にある R1 のオービスだが、C456i でも
レーダー波は特に探知してくれない。あれだけ、道沿いの建物からの輻射を
「ステルスです」と誤検知しまくってくれる(正直、使い物にならない)のに
本当にオービスがあるときは全然反応しやがらない。このポンコツめ。
ただ、GPS での探知はしっかりやってくれる。GPS 情報で抑制しているのか?

R1 を延々と南下し、八幡一ノ坪へ。ここを右折。おっ、こんなところの角に
コーナンPRO があるじゃない。気づかなかった。覚えておこう。少し走り、
小高くなったところにある信号機を右折。山手幹線へ。この道はいつか来た道。
なんとなく見慣れた感じのある景色を少し走ると、まもなくムサシが出現。



思っていたよりも空いているガレージにカプを止め、オイル売り場を探す。
だが、案の定(?)カー用品コーナーはムサシですら縮小の憂き目にあっており
広大な売り場の隅のほうに移転させられていた。ひょっとしたらオイルの扱いも
無くなったかと思ったが、幸いなことに SUMIX はまだ現役商品のようだった。
値段は \2.8k に上がっていたが、まぁ許容範囲。とりあえず 3缶購入。

目的のブツは確保できたので、ついでに店内をうろうろ。金物コーナーにて
鉄製の異径アダプターを発見。これ、チューニングパーツとして買うと死ぬほど
高いけど、こういう場所で買うとかなりお安く購入できる。こんな感じ。



左から順に、50φ-32φ、50φ-40φ、40φ-32φ、40φ-25φ、32φ-25φ。

なお、私が以前購入したエルボーも健在であった。こちらはこんな感じ。



左から順に、50φ、40φ、32φ、25φ。

さらに散策を続ける。マニ内面を削るために使えそうな道具を探してみたが、
残念ながら、いいものは見つからず。どうしようもないのだろうか。。。



ムサシでの買い物は終わったので、店を出て R1 に戻り、北上。道沿いにあった
CoCo壱でカレーを食って空腹を満たし、そのまま自宅を目指す。渋滞がひどい。
ナビの画面に現れる赤矢印を避けるようルートを選定。油小路へ抜け、北上する。
大手筋交差点を過ぎたところで、こんな日なのに全く見かけないなんておかしいと
思い続けていたものに遭遇。それは、赤い大きな旗を持って路肩に立つ警察官。
油小路も例に漏れず大混雑していたので、何をやっているのか一瞬悩んだが
あぁ、おそらくシートベルト取締りでもやってんだろうな、と考える。

油小路をそのまま北上。パルスプラザを過ぎたあたりで、ナビの画面に再び
赤矢印が現れる。即座に進路を右に転じ、R24 へと出る。なかなか良い回避運動。
竹田出橋の交差点を曲がって高速沿いを抜け、大岩街道を伝って市内を脱出。



帰路、クリアラップが取れたので、ブーストを 1.2kg/cm2に合わせて
1速フル加速。タコが振り切る手前で、微妙に加速がついてこない感じ。ううむ?
エンジンは確実に吹け上がっているが、駆動力が抜ける感じが腰に伝わってくる。
ホイールスピンしているのか?ドライなのに?この違和感は何なり、キテレツ?

帰宅。ボンネットを開けると、かすかに香ってくるクラッチの焦げ臭・・・あぁ、
もうそこまで磨耗が進行したか(=っていうかこないだの試験でトドメを刺したか)。
この分だと、調子にのってたら夏まで持たんかなぁ。まだ3万km弱なのに・・・

気分的に萎れつつ、各部をチェック。アクセルを軽く吹かしてみたとき、気づく。
何やら、怪しげな異音。空吹かしする瞬間、エンジン付近のどこからともなく
「カチカチッ」っという軽い打音が大きく聞こえてくる。
打音は、アクセル操作と
完全に同期している。一瞬、絶望を感じる。インジェクタの音とか ISCV の音とか
そんなものとは全く違う・・・。間違いなく、どこかが壊れている音だ。そういうとき
打音が聞こえてくるってことは、ハンパじゃないところが壊れているはずだ・・・

HLA が飛んでロッカーアームが踊ってたりするんかなぁと思いつつ、とりあえず
サウンドスコープを取り出し、ヘッド周りをチェック。だが、IN/EX 両方のカム
ハウジングやヘッドにプローブを当ててみても、例の打音と同期する異音は
響いてこない。サウンドスコープは、単純な道具だが恐ろしく感度は高い。
もし、カムやヘッド周りから音が出ているなら、確実に探知できるはず。

何度も軽く空吹かしをして打音を再現させながら、探索範囲を広げる。一つ、
行き着いた場所は、インジェクター。加速時(=アクセルを踏んだとき)に起こる
非同期噴射のカチャカチャっという音と、例の打音がほぼ同期しているという
ことがわかった。サウンドスコープから伝わってくる音は、ビンゴであることを
告げている。だが、腑に落ちない。インジェクターとインマニおよびデリパイは
ゴムというインシュレータを介して接続されているので、もしインジェクターが
大きな音を立てたとしても、ここまで音が増幅されることはありえないはずだ。
それに、非同期噴射の音だけが増幅されるというのも、どうも怪しいものだ。

念のため、インジェクタをぐりぐり回してみるが、打音に変化は見られない。
おそらく、真の原因はインジェクタではないはずだ。ただならぬ異音なので、
あまり長い時間をかけて調査をするわけにもいかない。手早く突き止めたい。



夜になり、910SH で撮影した写真を Bluetooth 経由で Latitude X1 に転送。だが
今日はまた、転送速度が猛烈に遅い。こないだはめちゃくちゃ速かったのになぁ。
いろいろ試してみた結果、Latitude X1 側の 11g 無線LAN を切ると、爆発的に
転送が早くなることがわかった。残念ながら、2.4GHz 帯同士の干渉が原因だ。
根本的には、Latitude X1 に搭載している 2200BG を捨てて 2915ABG を積み、
11g から 11a へと移行してしまうのが best なのだが、そこまでヤル?


3/23

21日に送った EMS だが、23日にはもう届いたらしい。アメリカまで 3日で到着か。
すげぇ。東京まで荷物を送るのだって、2日はかかるっていうのに。時差があるから
実質 4日かもしれないが、それにしたって一週間かからないっていうのは凄いな。
インターネットの発達は世界を狭く感じさせるが、物流だって負けていないよな。


3/24

バカほど眠ってから起床。朝から雨だぁな。やる気が出ない。
でも、引き篭もるのもなんだしということで、買い物に出かける。



エンジンを始動。やっぱり、暖機後であっても、アクセルを軽く吹かすたびに
カチカチッという軽い音が聞こえている。カリカリッ、またはパチッという音と
表現もできる。点火系統のリーク、あるいは、排気漏れ・・・かもしれない。
その程度の問題であるならば未だいいのだけど、そうでもなさそうだ。

暖機を終えたら、運転席に収まって出発。アクセルを吹かしても、例の音は何も
聞こえない。よく聞こえるようでいて、エンジンの音で大事なものは聞こえない。
「ノッキングの音を聞き分ける」って、本当に可能なのか?低速ノックなら
ともかくとして、高速ノックの音なんてわかるかなぁ。職人技だぞこれ。

自宅前の上り坂をゆるゆると登って、いったん停止。どうせ、半クラッチを殆ど
使わないように気をつけていてもせいぜい 3万km 弱で滑り出すということが
わかったので、もうこれから先は遠慮なく半クラッチを使うことにした。
ガオーンと軽く吹かして、スルスルと出発。滑らかで気持ちがいい。



STRAIGHT に行き、小型のリューターを買おうかと考える。今の PROXXON の小型
リューターもいいのだけど、モーター一体型は振動がキツい。15分も使っていると
手がビリビリしてしまう。モーター分離型なら楽だろうし、その結果としてマニ
内面が綺麗に削れれば、1万円ぐらいの投資も惜しくは無い。だが、現地で
実物を見てじっくり考えた結果として、購入は取りやめることにした。

(別に、実物のデキが悪いわけではない。自分の使い方に合わなかっただけ)

少しでもシャンクの長いビットがないかどうか探す。だが、3mm 径なら似たか
寄ったか。6mm 径なら、なんか 20cm ぐらいシャンク長のあるカーバイト製の
ビットが売られていたが、これは \4k もする。一体何を削るためのものか。
今回の目的(マニ内面研磨)には適さないと判断したので、結局何も買わず。

だが、それも寂しいので、とりあえず M8×1.25 の RECOIL を買っておく。
オーバートルクをかけてネジ山をブチ壊してしまう可能性が結構高い径だ。
下穴を垂直に空けるのは難しいので、パイロットタップ付きを選択。径が広がる
部分の切刃がすごく荒いのだが、鉄でも対応しているだろうか。気になる。
というのは、ミッションマウントを固定するボディ側の埋め込みナットが
死んでいる可能性が極めて高く、これを修理することが目的の1つのため。
材質は HSS なので、一応切削はできそうだが・・・まぁ、用心しながらだな。



買い物を終え、雨の降りしきる駐車場に戻る。運転席のドアを開け、中に体を
滑り込ませようとしたとき、ふとおかしなものが目に留まる。車体の下に広がる
水溜りの上に、虹色の紋様がうっすらと浮かび、傾斜方向に流れ降りていた。

・・・オイル?

なんでオイルが。

まぁ、なんか他の車両が漏らした跡だろう、と根拠なく思い、エンジンを始動。
エンジンは何のトラブルらしい兆候も見せずに始動。油温・水温ともに正常。
安心し、そのままスタート。当然ながら、何の異常も存在しない。普通に走行。

だが、200m ほど走り、先行するオンボロトラックに追いついて停車したところで
おかしなことに気づく。ボンネットとフェンダーの隙間から、薄白い煙が静かに
立ち上っている
のだ。最初、トラックが吐き出す白い排気ガスを、ラジエータ
ファンがガンガンと吸い込んでいるために起きている現象だと思っていた。
だが、そのトラックから離れたあとも、煙は収まらない。明らかにおかしい。

なんか嫌な予感がしたので、ホームセンターに入ってボンネットを開けてみると・・・

惨劇。

フィラーキャップが緩んで外れかけ、そこから大量のオイルが飛び出していた。

オイルはインマニとヘッド上面(プラグホール付近)全体に広がり、大きな
オイルの池を作っていた。エンジンの振動に合わせて波打つ、オイルの池。
そして、フィラーキャップからフホホホホホと噴き出すブローバイの煙。
これと、エキマニ側まで若干回ったオイルが焼けた煙が合わさって、
別府の血の池地獄にも負けず劣らずの絶望的光景を作り上げていた。



むう。

とりあえずティッシュペーパーを大量にぶち込んでオイルを吸い取り、
そのままホームセンターの店内へ。ブレーキクリーナー1本を購入する。
また、エキマニフランジ研磨分の補正のため、1mm 厚のステン板を探すが
これは適当な大きなモノが見つからず。別の店で探すことにしよう。

カプの所に戻ってエンジン清掃。まるまる1缶分のクリーナーを使いきって、
とりあえず油をある程度落とす。いったん退出し、別のホームセンターへ移動。
そちらで、先ほど入手できなかったステン板(300mm×150mm×1mm)、および
ブレーキクリーナーをもう1缶購入。残った油を徹底的に落としてやる。



帰宅後、プラグを外してヘッド周りの窪みに残った油をふき取る。プラグ自体は
1番〜3番気筒ともに、今までと特に変わった感じはない。とりあえず元に戻す。
続いて、上のほうで落とした油が下のほうに溜まっている可能性があるので、
ジャッキアップして下回りを点検。案の定、下回りもオイルだらけだった。特に、
エキマニ側を中心にステアリングラックまで油まみれ、って、あれ?
エキマニ側は、ほとんどオイルが飛んでいないはず。


なんで?

よーく観察。どうも、今回のオイル吹きによる汚れではなく、オイルフィルターの
パッキンが熱で劣化し、そこから漏れているっぽい感じに見える。オイル汚れは、
オイルフィルターの周囲にある構造物に対し、万遍なく広がっていたからだ。

念のためフィルターを増し締めしてみるが、ほとんど回らない。要交換だな。

しかし、ってことはそんなにアレか、最近の走り方だと油温が上がりすぎている
っていうことなのか。オイルクーラーをつけないといかんのかなぁ。やだなぁ。
フロント周りに損傷を食らったときに自走できなくなるのは、できれば避けたい。

ここまで作業を進めたところで、凄まじい勢いで花粉症が盛り上がってきた(?)
とりあえず撤退。オイルフィルターは、明日にでも交換しておこう。それがいい。



最後に、例のカチカチ音をチェック。ひとっ走りしたあとのエンジンだが、
それでも暖機直後と同じように、アイドリングからアクセルを踏んだ直後ぐらいに
カチッカチッという音が派手に聞こえる。サウンドスコープで音の発生元を探る。

まずはもう一度ヘッドとカムカバーを確認するが、異音はまったく聞こえない。
エンジンブロックまで降りてみるが、こちらも何ら変な音は聞こえてこない。
ベルハウジングまで移動するが、ここから大きな音が聞こえてくるようだ。
デスビは・・・特に音はしない。はて、ベルハウジング・・・?クラッチの
構成部品の何かが踊っている、ということだろうか?よくわからん。



部屋に戻る。先日 Amazon に注文しておいた「Climax Jump」の CD が届いていた。
早速 MP3 に変換し、ウォークマンに突っ込んでおく。イージャンイージャンスゲージャン!


3/25

振り返って考えてみれば、今日は朝から夜まで大激震の一日だった。



ケータイのメール着信音を無視しながらぐぅぐぅと眠っていたのが、朝9時頃。

それから 30分ほどでまどろみから浮き上がる。朦朧とした状態ながらも、何かを
訴えかけるかのようにインジケーターを明滅させるケータイのただならぬ様子に
気圧され、恐る恐る画面を見る。そこには、上司からのメール着信表示が一通。

なんでも、朝10時に会社に行って、鍵を開けておいてくれないか、と。



・・・つまり、”布団の中にいる状態から 30分で出社して鍵を空けろ!
起きろ!起きろ!起きろ!マスカキやめ!パンツ上げろ!”


冷静に考えるまでもなく、1秒でもトイレで新聞を読んだりするヒマは無い。
私の仕事はこんな緊急対応が必要になるような類のものではない筈なのだが・・・

即座に飛び起き、カプのエンジンを始動。コーヒーを一杯だけ飲んだら、即出撃。
こちとらスポーツカー乗りだぜ。布団を離れた時から全開戦闘ができるんだ!
ポケットに社員証を押し込み、30秒待ってオイルを回したらスロットルを開く。

そして、ゆっくりと(ここ重要)峠を越えて駆動系を暖めたところで、ケータイを
ちらりとチェック。続報が入っていた。何々?他の社員が出勤したから出勤不要?

”指示通りに休日出勤する奴は皆、社畜だ!
指示より先に休日出勤する奴はよく訓練された社畜だ!”


フゥーハハハハハハァー!

とりあえず、別に私があわてて飛んでいかなくても良かったのことあるよ。
まぁ、結論としては楽になったから良かったっちゃ良かった。ようやく覚めてきた
根の深いところの眠気を振り飛ばし、帰宅。TV を付けて、優雅に朝飯・・・
む?いつも見ている TV 番組を選んだはずが、いつもと違うニュース速報。
画面の周囲にぶっとい枠が付き、只ならぬ内容のテロップが延々と流れていた。

それは、石川県沖で震度6になる地震が起きたことを知らせる速報であった。

し、震度6ってアンタ・・・新潟県の地震といい、このところ北陸方面ばかりで
強い地震が起きてるなぁ。太平洋側で地震が起きる起きると言われているのに
ずっと日本海側。次の地震がどこで起きるかなんて、神のみぞ知るというか、
まぁ、災害は忘れたころにやってくるということなんだろうな。桑原桑原。

・・・この時は、暢気にもそんなことを考えていた。災害なんて他人事。
それから 12時間も経たぬうち、思わぬ問題が自分に降りかかろうとは
当然のことながら、この時点ではほとんど想像もできなかった。



そーか、雁が原は震度3かぁ。今日は雁に行かなくて正解だったなぁ。
あの傾斜の強い斜面でジャッキアップしてる途中に地震が来たら、まず確実に
ジャッキが倒れて擱座してしまうところだった。ウマ掛けてても同じこと・・・

などと思いつつも TV から目を離した瞬間にそんなことはすっかり忘れ去り、
飯を食ったら車庫に行ってカプいじり。ジャッキアップしてウマを掛け、下に
潜ってオイルフィルタを確認。しとどに濡れた周囲を軽く清掃してから、
フィルターレンチを掛けてえいやっ、と・・・回らない。あれっ?なんで?

体勢を変えてこんしんのいちげきを加えてみると、今度はレンチが空回り。
ふぃるたー は こうげき を かわした!あれっ、レンチのかけ方が
まずかったのかなぁ〜っ?などと思ったが、カップ型フィルターレンチに
かけ方が良いも悪いもない。強く締めすぎてパッキンが張り付いたのか、
フィルターとレンチの勘合のほうが負けるという情けない事態に陥る。

残念ながら、カップ型以外の形状をしたフィルターレンチは持っていない。
だが、別のカップ型フィルターレンチは持っている。そっちは、加工精度の問題か
フィルターとの嵌め合いがきついため、常用することはなかった。だが、こういう
困った状態のときには、きっと、きっとこのレンチがなんとかしてくれる・・・!

工具棚に戻り、別のカップ型フィルターレンチと、小型ハンマーを持ってくる。
フィルターレンチをフィルターに被せたら、小型ハンマーでゲシゲシ叩いて
しっかりとフィルターを銜え込ませる。その後、ラチェットハンドルを付けて
えいやっ、と・・・まっ、回らっ、ないっ・・・ぬぬぬぬっ! ちゅぽんっ!
おもいっきり力を入れても回らないどころか、またも勘合が負けて空回り。

「ちゅぽんっ!」という擬音は不正確だが、まぁともかくハンマーで叩き込んだ
フィルターレンチですら硬く締まり切ったフィルターには勝てないというわけで、
それだけでも個人的には不満足です。だがもう、他の手段は残っていない。
何度抜けようとも同じことを愚直に繰り返すのみ。というわけで、同じ作業を
ひたすら繰り返す。さすがに4回ほども繰り返すと、フィルターも負けを認め
ついに回ってくれはじめた。下にオイル受け皿を置き、フィルターを外す。



フィルターが外れると、フィルターのパッキンが着座する平面が現れるわけだが、
案の定(?)そこには、深い溝が2本入っていた。1本は、半周近くに渡る長さの
円周方向の傷。もう1本は、ちょうどパッキンが当たりそうな場所を横切るように
刻まれている、長さ 5mm 程度の半径方向の傷。・・・こりゃあ、漏れるはずだ。

原因はわかったものの、状況にはがっかり。特に、直径方向の傷については、
なんで付いているのかが全然わからない。運が悪い(?)にも程がある。

#400 と #1000 の耐水ペーパーを取り出し、傷消しのために平面を削っていく。
円周方向の傷はかなり深かったので、完全に消すことは諦める。半径方向の傷は
余り深くなかったので、こちらはしっかり削って傷を完全に落とす。#400 で
傷を落としたら、#1000 で光沢が出るまで研磨。これで大丈夫だろう。

新しいフィルタを装着し、エンジンを始動。4000rpm を 10秒間維持してから、
漏れを点検。とりあえず、漏れは無い。あとはしばらく、この状態で様子見だな。
なお、新しいフィルタは、ガスケットが平面に当たってからジャスト 3/4 回転
締めこんだ(整備書の規定値)が、この状態で、オイルフィルタのケースと
平面の間の隙間は、爪1枚入らない程度。これ以上締めたら絶対にダメね。

これで、フィルター対策は完了。下に潜ったついでに、下回りにいくつか見える
サビに対しノックスドールを吹いたりして、サビ対策を施す。錆は静かに進行中。



ジャッキから下ろしたら、デスビを点検しておく。ハイテンコードを外し、
マークを付けてからデスビをまるごと外す。この状態でキャップを外して分解。
全体的にチェックするが、回り方におかしい所はなく、また、中心電極の磨耗も
許容範囲内には思える。キャップ側の電極の表側は白い錆で覆われているが、
だからと言って問題が出ることはない(大気中であれば 5cm ぐらい離れてても
普通に放電して電気が通ることは実験済(危険))。一応、錆を落としてから
元通りに組み付ける。マークの位置も確認し、元通りに接続を行う。

続いて、プラグを外して点検。1〜3気筒ともに、特に目だっておかしい部分は
ないようだ。ただ、1番気筒のプラグだけ、キャップが 0.05mm ほど広がっていた
ので(0.6mm と 0.7mm のシックネスゲージで確認)、微妙にギャップ調整。

プラグを規定トルクで締めなおしたら、最後に、サウンドスコープを持ち出して
インマニ後ろに取り付けられている数個のソレノイドの音を確認する。こちらの
ほうも、アクセル操作に合わせて確かにパリパリ言っているのだが、ちょっと
例の音とは同期がズレているように聞こえる。はて、こちらは気のせいか・・・



AZ-1 氏が夕方に来訪。かなり溜まっていた廃油を託す。しばらくの間は、
オイル交換もしないはずだと思って。まぁ、これもひとつのフラグだったのか。

やがて夕方が過ぎ、夜が訪れる。夕飯を食ってゴロリと一眠りしたら、いい頃合。
エンジンの調子を確認したくなり、いつもの周回コースに向けて出発する。道路は
いい感じに交通量が減っている。5速全開までしっかりと確認できそうな感じ。

周回路に乗り、アクセルを全開。僅かな鈍さは感じなくもないものの、まぁ、
いつもと同じ程度と言えばその程度。むしろ、タイヤのバランスが完全に狂って
いるので、速度を上げるとシミーがものすごい。そっちのほうがヤバい感じ。

可能な限り高いギヤを使って加速することを心掛けつつ、調子を確認する。
聞こえてくるメカニカル音、伝わってくるパワー感、全てがいつもと同じ。
やっぱり、あの微妙な異音は、別に大した意味は持っていないのだろうか。
そんなことを考えつつ、長い上り坂となるトンネルへと突入。ここは特に、
自分のクルマが発する音がよく聞こえてくる。非常に負荷が高くなる場所だから
ここで大丈夫であれば、まずどこでも大丈夫なはずだ。クルマの様子を注意深く
探りつつ、目いっぱいまでアクセルを踏み続けて確認する。だが、やはり
ここでも異常は感じられない。ってことは、マイナーな問題なのかな。

少し安心し、トンネルを抜ける。いったん平坦地になるここでは、昇り勾配から
開放された重量級ワゴンなどが一気にスピードを上げてくる。そういったクルマを
何台か見送った後、最後尾のミニバンの後ろに入って一緒に加速していく。

最近のミニバンは、でっかい排気量のエンジンを積むグレードがあったりして
特に直線が多い区間だと、非常に高いパフォーマンスを見せる。そういった車両を
車間距離が広がらないように追尾していくと、速度計の針がえらい角度になって
いたりする。今回もまたそんな感じで、結構なハイペース巡航になっていた。

しばらくの間そんな巡航が続いたあと、再び昇り勾配へと差し掛かる。昇り勾配の
序盤には、長くて緩い左Rが続いている。さしものハイパワーミニバンも、カーブ
には弱いのかさっさと車線を移動し、先を譲ってきた。いや、あるいはこの先で
ままある取締りを警戒していたのかもしれない。いずれにしても、特にペースを
落とすべき要素は見当たらない。このままカーブに突入。燃料計をちらりと見ると
残量は 1/8 程度まで低下。あぁ、巣に戻る途中に、給油しないといけないな。

そんなことを考えつつ、ゆらりとステアを切る。だが、いつもよりも少し多めに
ふらつく感じがある。おかしい?ほぼ同時に、何か溝蓋を踏んだような衝撃と
違和感が伝わってくる。
あれ?こんなところに溝蓋なんてあったっけな?

だがその違和感は単発だった。また、その道は舗装の状態が良好ではなく、細かい
凸凹があるため、強い振動に苛まれることはいつものことであった。それが故に
この違和感を重視することがなかったのが、今回の問題の1つの原因であった。

ともかく、そのまま昇り勾配に差し掛かる。当然、昇りなので加速は鈍くなる。
速度計のデジタル表示の増え方の悪さを確認しながら、あまり深くは気にせず
アクセルを踏み続ける。じわじわと上がっていく速度計の数字。いつもこの場所を
走るときよりも大きな数字を示している。進入が速かったんだな。これもまた、
速度の上がり方が鈍くなる要因。だから、いつもよりも速度計の上がり方が
遅くなっているという致命的な現象に、ちゃんと気づかなかったのだ――



上り勾配の途中でゆっくりとミニバンを追い抜く。それを待っていたかのように
それまで誰も居なかった背後にスッと入ってくるミニバン。そのヘッドライトが
バックミラーの中を明るくした瞬間、明らかにおかしなことに気づいた。

ミニバンが、濃い霧の中に居る。

あぁ、山の中だからなぁ、と思ったが、一瞬にしてその考えの過ちに気づく。
だって俺、今まで走ってきた道路はずっとクリアだったよ?なんで背後だけ?

その疑問に答えるかのように、加速がアクセルについてこない、独特の腰抜け感が
伝わってきた。ふぇっ!?アクセルを抜いて踏みなおすが、加速感がまるでない。
さらに、エンジンから伝わる音が、まったく聞き覚えのない音質へと変化した。

は・・・まさか!?

まさか・・・まさか・・・
まさか・・・

鈍り始めた加速の中、とりあえず車線を移してミニバンを先に行かせ、状況を
確認する。その時点でちょうど昇り勾配が終わり、下り勾配へとさしかかる。

アクセルを緩めて状況を確認。油圧、正常。水温、正常。機関音・・・異常。
アクセルを踏むと、いつもより荒いビート音と振動がズンズン伝わってくる。
これは、タービンではない。エンジンだ。タービンの故障で起きる症状ではない。
直感的に、これはブローしたということなのだ、と悟る。後続車が無くなり
暗闇が映るバックミラーを確認しながらアクセルを踏む。踏んでいるときは
そうでもないが、アクセルを抜いたとき、暗闇でも明らかにわかる濃さの煙を
もわっと吐く。やがて、室内にもオイルの焦げる匂いが伝わってきた。。。


・・・ご臨終・・・(涙)



素人でも明らかにわかる異常を呈しながらも、それでもエンジンは止まらない。
メカニカルノイズは大きいが、壊れそうな音というわけでもないのが不思議だ。
少なくとも 0ブーストの範囲ではそれなりに速度を維持できる程度には回り
続けている。ひさびさに感じる焦りが心臓に早鐘を打たせるが、しかし
カプチーノの心臓は止まらない。少しずつパワーが落ちていく状態が
アクセルペダルを通じて理解できるのに、彼はそれでも止まらない。
いったい何が、彼をここまで頑張らせるのだろうか。

ともかく、いつ息絶えるかどうかわからない状態。安全な場所を探して、
停車しなければならない。だが、運の悪いことに、この先は延々と道路が続き
安全に停車可能と考えられる場所がない。止まるためには進むしかない。

やがて、助け舟だった長い下り勾配が終わるあたりで、状況が変わりだす。
それまでは無症状を決め込んでいたフロント回りも、ついに悲鳴をあげる。
助手席側のボンネットとフェンダーの隙間から、薄く煙を吐き始めたのだ。
噴き出した煙は気流に乗り、まるで着陸時のジェット機のフラップから
主翼に沿ってピューッと流れる薄い雲のような様子を呈していた。

思わず「豚が雲を引いた!」とか思ってしまったが、そんな余裕もない。
ここからは昇り勾配だ。地図を思い出す。ここを上りきれば、確か、ちょっと
安全に停車できる地帯があったはずだ。なんとか、なんとかここだけでも・・・
少しずつ落ちていく車速に恐怖を感じつつ、エンジンに最後の一頑張りを頼む。



アクセル操作への反応が極端に低下したエンジンになんとか頑張っていただき、
無限とも思える時間を過ごしたあと、ようやく昇り勾配を制覇。残った平坦地を
よろよろと走りきり、停車帯へと必死に滑り込む。は、ふぅ・・・ブレーキを踏み
停車。アイドリングへと回転を落としたエンジンは、回るのもやっといった
風情で、息も絶え絶えに回転している。ヘッドライトを消し、キーを OFF。

ベッベッベッベッという不安定な音に揺さぶられていたボディに静寂が戻る。
あらためて、実感する。これは、まっとうな状態ではないということに。



ケータイを片手にボンネットを開ける。そこは、助手席側の半分ぐらいが
オイルでべとべとになっている、無残なエンジンルームがあった
。絶望した!

すばやく各部に目を走らせる。カムカバーに穴が開いて噴き出したかと思ったが、
エンジンの見た目はなんともない。ブロックも外観は無傷のようだ。はて?
この大量のオイルは・・・それは、ブローバイホースから噴き出していた。
オイルキャッチタンクを接続しているホースのジョイント(自作)にカエリが
付いていなかったため、圧力が掛かった瞬間に抜けてしまったらしい。失態!

だが、このジョイントって、それでもそう簡単に抜けるようなものではない。
ってことは、よっぽどすごい圧力がクランクケースにかかったことになる。
つまり、ピストンの吹き抜けってことだろうな。それしかあり得ない。

どうにも処置しようがないので、とりあえずホースを元通りに接続し、各部を
再度チェック。他に外観上の被害がないことを確認したら、エンジンを始動。
再始動できない可能性も考えたが、案外あっさりとエンジンは回りだす。
ただし、すごい不整脈を伴っていることについては変わらずだが。



不安定に回るエンジンを、エンジンルーム側からチェック。やっぱり、さっきの
ブローバイホース以外からのリークは認められない。また、回転に伴う打音は
特に認められない。っていうか、本当に1気筒の点火系を殺したときと同じ
不安定さである。どこが死んだかは不明だが、とりあえず2気筒は生きてそう。

ボンネットを閉め、計器を点検。油圧、水温共に正常。負圧は、ブレは大きいが
平均した数値は 300mmHg を超えている。正常といえば正常だ。バルブの損傷は
ない
かもしれない?アクセルを軽く吹かすと、ギロロロロロという音とともに
力なく吹け上がる。・・・まだ、こいつは死んでいない。走れそうだ。

ここは非常退避所で、この先 3km も走ればちゃんとしたパーキングがある。
あと 3km・・・勾配はほぼフラット、交通量は特に多くない。路側帯は広い。
・・・よし、行ける。勇気を奮い立たせ(?)ギアを1速に入れ、走り出す。
低速トルクは限界まで落ちているようで、走り出すのも一苦労という感じだが
とりあえず走り出してしまえば、軽トラ並の速度で走ることは可能だ。とても
普段の自分では考えられないほどゆっくりしたペースで走り続ける。

ちらりとバックミラーを見る。背後には青白い煙が渦巻いている。なんだか、
エンジンの荒々しい回り方といい、ブローしたというよりは 2st になったという
そんな懐かしい感じがしないでもない(ぎりぎり 2st 時代の軽を知る世代)。

3km は、とても長い。歩いたら 45分はかかる距離だ。でも、クルマで走ったら、
5分もあればたどり着いてしまう。だから、いつもは意識することなんてない、
そんな道程。だけど、今はその道程の全ての地点が、はっきり意識に刻まれる。



・・・休憩地点に到着。停車した途端にぐずり出すエンジンを停止し、一休み。
さて、とりあえず安全な場所(パーキング)に逃げ込んだものの、ここから先、
いったいどうしたものか。自宅までは、まだかなりの距離がある。ここまでの
様子を見る限りでは、なんとか自走して帰れなくもなさそうな感じはする。
エンジンの調子も、低回転で極端にクズることと、とんでもなくパワーがない
ということを除けば(?)まぁ、一般道を 60km/h で定速運転するぐらいなら
なんとかなりそうだ。じゃあ、まぁ、止まるところまで頑張ってみるか・・・

そこまで考えてから、ボンネットを空け、サイフとケータイを片手にクルマを降り
ドアを閉める。そして、ボンネットの中をざっと確認し、冷却水の残量などを
確認したら、ボンネットを閉めてドアを開け・・・あれ?ドアが開かない。
あぁ、そうかそうか、降りるときにドアをちゃんとロックしたんだな。
まったく俺ってば本当に律儀なんだからもう。そんなことを思いつつ、
ポケットの中に手を突っ込んだ瞬間、車内に転がるキーに気づく。

・・・(汗)

とっ、閉じ込みをやってしまったーこんな時に限ってー!



・・・こっ、こんなこともあろうかと、ケータイを持って降りたのは正解だった。
慌てず騒がずそのまま施設のトイレへ向かい、油で汚れた手を洗ってから電話。
こういうときのための JAF なのさアハハハハ。JAF カード裏面に書いてある
電話番号に電話し、キー閉じ込みの救援を依頼する。だが、今日は日曜の夜。
こんなときが JAF にとって一番忙しいわけで、到着までは 30分かかるらしい。
「じゃあいいです」と言える訳もなく、その条件にて救援を依頼する。

電話を切り、今後しばらくのことを考える。とりあえず、上司に電話して、明日の
有給休暇を申請。続いて、知人にメールを打ってザラついた気分を紛らわせる。
そして、まだ余った時間で、今後の方策を考える。今日はなんとかして家に戻り
明日、車屋に持っていくことにするか・・・。やっぱ、いつものスズキかな。



3月末にしては寒すぎる風が吹き付ける施設の前で、凍えながら待つこと 30分。
頼もしい JAF の救援車両が「俺、参上!」という感じで颯爽と現れる。うむ。
早速、閉じ込み対策を依頼。凍えるような寒さの中、作業をじっと見ていると
やりづらかったのか、それとも鼻水啜りながら立っている姿を見かねたのか
救援車両(小型トラック)の助手席で暖を取ってください、と案内される。
あぁ、やっぱ京都とか滋賀とかみたいな田舎に来ると、人情が暖かいなぁ。

処理は 5分ほどで終了。作業終了の確認とサインを終えたら、救援作業は完了。
後になってから冷静に考えてみれば、このままこの車両に引っ張ってもらって
自宅近くまで送ってもらえばよかったのかもしれないが、まぁなんというか、
トラブルが発生している途中は、ついつい茨の道を選びたくなるものというか、
まぁ利口な選択肢が浮かばないというか。何も考えず、出発してしまった。



ともかく、何の疑問も抱かずに運転席に座り、エンジンを始動。始動そのものは
ほぼ一発だが、アイドリングは情けないほどに不安定。バロボロバロボロと、もう
止まる寸前ですぜということを強く主張するかのような音を立てながら回る。
だが、回転さえあげればなんとか・・・長めに半クラッチを使って走り出し、
ゆっくりと速度を上げていく。やっぱり、平坦地であれば(パワーは出ないが)
なんとか走れる程度には回ってくれる。取り付け道路出口の強い昇り勾配を
必死になって昇りきり、アクセルを OFF。惰性(?)で勾配を下っていくが、
面白いことに気づく。下り坂でアクセルを抜いたときの負圧だが、550mHg ぐらい
という極めて正常な値が出ているということだ。ということは、INバルブ系には
大きな損傷は出ていないと考えられる。やっぱり、ピストン側がヤバい感じか。
なお、油圧は相変わらず 4000rpm で規定値。水温もきっちり安定している。
そのへんは大丈夫だな。しばらく走る分には、なんとかなりそうだ。



取り付け道路出口でUターンし、そのまま元の道路へと戻る。そして、
その先にあるパーキングで再び停車し、もう一度エンジンの様子を確認。
最初に停車したときと比べて、症状が特に悪化していることはないようだ。
ここで決心する。自宅まで、自走で帰ってやる。やってやれなくはない。

再び運転席に戻り、ゆっくりとクラッチを繋いで走り出す。パーキングの出口で
安全を確認したのち、ゆっくりと加速。かなり遅いペースではあるが、どうにか
許される最低速度には加速完了。そのまま流れに乗り、先へと向かう。ふと
背後を見ると、やはり漆黒の景色のなかに、薄い煙が見える。その濃さが
これ以上濃くならないことを祈る。幸いにも、その祈りは通じてくれた。

自宅近傍の道路へと戻る。ここまでは信号がなかった区間だが、ここから先は
信号がうなるほど存在している。運の悪いことに、ほとんどの信号は赤色で
私を待ち構えてくれる。信号のたびに、停車を余儀なくされる。なんとなく、
信号停車が長くなればなるほど、エンジンの調子が悪化しているような。それを
裏付ける(?)かのように、信号でしばらく停車してから走り出した直後に、
パン!という強烈なアフターファイヤーが鳴り響く。つまりアレだ、
低速の排気ガスのために排気管内に滞留した生ガスが、後燃えしている。
ってことは、燃料系統は生きているようだ。おそらく、1気筒の点火が
死んでいる。点火そのものというより、点火できる条件が揃わない?

断末魔のような破裂音を伴いつつ、なんとか残る行程を止まることなく走り終え
自宅に到着。オイルが燃える壮絶な匂いを大量に撒き散らしつつ、車庫で停止。



とりあえずクルマの下に段ボールを敷き、滴り落ちるオイルへの対策を実施。
その後、ボンネットを開けて内部をチェックする。点火系を外し、プラグを抜く。
1番と3番のプラグは正常だったが、2番のプラグだけが明らかな異常を呈していた。



粒々の混じった黒いオイルで覆われているわけだが、それ以外にも異常がある。
写真だとわからないのだが、スパークギャップがめちゃくちゃ狭くなっている。
つい夕方に抜いて確認したときは、ぜんぜん広かった(規定値の 0.6mm)。

いったい何が行ったのかと思い、プラグをブレーキクリーナーで清掃。すると、
あまり見た目の変わらない陰極が、何か少し押されたように曲がっていた。また、
陰極側の座面に、小さい傷が無数に付いていた。おそらく、燃焼室内で何か
暴れまわった
ということだろう。それでも碍子が割れていなかったのは、
さすが NGK というべきか。ともかく、このプラグが伝えてくれる事実は、
ほとんど絶望的なものでしかなかった。ピストンに穴が空いただけではない。
燃焼室内の何かが外れ、それが暴れまわって何かを壊したということだ。
うそーん。なんか最悪なシナリオになってきたような気がする・・・

なんにしても、オイルでしっぽり濡れたプラグは、もうどうにもならない。
手元にあったイリマック8番を、とりあえず装着。運がよければ、これだけでも
何か変化があるかもしれない(プラグのカブりで点火しなかっただけかも!?)



ともかく、今日できることは全て終わった。明日は、スズキに持っていこう。
あー、ついでにクラッチ交換もしてもらおうかな・・・とにかく、疲れた。


3/26

とりあえず昨晩は、EXEDY のノンアス強化クラッチの見積もりを BOMB に投げる
ところまでを実施してから眠る。でも、なんかしっかり眠れない。眠りが浅いと
いうか、なんか妙な夢を見続けているというか。昨日のことをそれほど深く考えて
いないつもりでも、やはり心の奥底の動揺は隠せないということなのか。。。

結局、よく眠れたような、よく眠れなかったような。微妙な気分のまま起床。
ざっと朝飯を食ったら、とりあえずカプに積みっ放しにしてある荷物を下ろし、
修理に出すための準備を行う。その途中、オイルの残量のことが気になったので、
スティックを抜いて残量チェック・・・って、スティックにオイルが付いてない(汗)

ええっ、確かに昨晩はオイルをどっぷり吹いて、その後は煙を濛々と吹きながら
走ったけど、そこまでオイルが減っていたのか・・・とりあえず、オイルは多めに
突っ込んでおいて正解だった。そんなことを考えつつ、手持ちのオイルを適当に
投入する。スティックの途中にオイルが付くぐらいの状態にした時点で、投入した
オイルの量は 1.5Lほど。最後まで油圧は掛かっていたから、2L ぐらいまで
減ったとしても、まぁオイルを吸うことはできるっていうことか。ふむ。

荷物を下ろして準備を終えたら、スズキに電話。いつものメカさんがいることを
確認してから、いざ出発。イグニッションキーを捻ってエンジンを始動する。
始動性はいつもどおりだったが、始動直後から2気筒のヘヴィなビートを奏でる
F6A。同時に、周囲は薄い煙で埋め尽くされる。うわ、こりゃ近所迷惑すぎる。
とりあえず自宅を出発。山を越えた向こうにあるスズキを目指して最後の走り。



山を越えるのにもっとも負荷の少ないルートを選択し、ゆっくりと走っていく。
2気筒 440cc NA 相当(?)のロースペックにまで出力の低下したエンジンは、
700kg の車体を元気よく坂の上に押し上げることができない。力の篭っていない
ボルボルボルボルという音とともに、もうもうと白煙を上げて走るカプチーノ。
普段は元気よく走れるこの平易な坂道も、今日に限っては強烈な難所だ。
走れば走るだけエンジンを更に壊すような気がするものの、走らないと
命を吹き込みなおす地へと辿りつくことができない。まるで耕運機のような
妙な音を奏でるエンジンの状態変化に細心の注意を払いつつ、先へ進む。

最後まで持ってくれよ、エンジンちゃん。まさに、ポルコ・ロッソな気分。

なんとか山を越え、麓に広がる市街地へ到着。待ち構えていた赤信号で
停車すると同時に、エンジンも停止させる。周囲に撒き散らすオイルの煙が
半端ではないし、それに、オイルの残量も気になるし・・・それによって
気になるのは「再始動できないかもしれない」ということだったが、幸いにも
そのトラブルだけは無し。だが、低速トルクがまったく無いので、
走り出すのにひどく苦労するという問題だけはずっと付きまとった(汗)



それから約 30分ぐらいだろうか。混雑する市街地を必死に走りきり、なんとか
目的地に到着。いつものメカさんに状況を説明して、故障部位の調査を託す。

しばしの別れだ。オイルまみれになったフェンダーを軽く拭き、カプを残す。



昼過ぎ、自宅に帰着。油染みの残ったガレージに洗剤を撒き、清掃する。
空虚なスペースを吹き抜ける寒風。小さな葉が飛ばされ、遠くに消える。
がらんとしている。なんだか・・「さようならドラえもん」みたいな感じだ。

・・・くそう、手がブルブル震えやがる。くそう。



その後、夜まで仕事に耽ってすべてを忘れる。

深夜になり、眠る前にメールチェック。投げておいたクラッチの見積もりが
上がってきていた。クラッチとクラッチカバー、およびついでに確認した
メタルヘッドガスケット。これらを合わせると合計で \40k。んー、まぁ
値段は妥当な線だな。あとは、E/G の状態チェックの結果次第かな。


3/31

期が変わっても、連日の深夜残業で精神的・体力的にクタクタ。

30代中盤にさしかかったせいかどうか、回復力が遅くなってきたことを
痛切に感じる。しかし、同じ職場の周囲の人間を見れば、見た限りでは
それなりに元気に仕事をしているように見える。やっていける自信を喪失中。



さて、カプ日記に戻ろう。昨晩遅くに、エンジンのヘッドを降ろしてシリンダーを
確認した結果の連絡があった。やはり、2番のピストンが欠けているとのこと。
また、ヘッド側も傷だらけとのことだった。おおよそ状況については予想していた
とおりだった。ただ、シリンダー内にはほとんど傷がないらしい。これは予想外。
このままでも行けるかもしれませんねぇ、という評価。見ないとわかんないな。

ともかく、現物を見てから腹を決めて、修理内容を最終確定しなければならない。
この一週間のうちに、エンジン修理のパターンをいくつか想定し、リビルド E/G に
ついては調達のための見積もりまで用意した。現物を見たら、その中のどの
パターンを選ぶかどうか、完全な決意もできるだろう。



朝飯を食ってから出発し、11時過ぎに到着。混雑するディーラーの整備場の隅の
ほうで、ウマを掛けられてひっそりと佇むカプチーノ。大きく開けられたボンネットの
中には、空虚な空間が広がっていた。ヘッドとインマニと Ex マニが無いだけで
エンジンルームはこんなにも広くなるものか。少し感動する。その中央付近に、
3つの穴が開いた鋳鉄の塊が一つ鎮座し、如何にも重々しい黒光りを放っていた。

現物を見ながらメカさんと話。ヘッドが外されてすっかり広くなったカプチーノの
エンジンルームを覗き込み、確認する。言われていたとおり、2番ピストンは
半径方向に 5mm ほどの大きさが欠けていた。いや、欠けていただけではなく、
欠けた部分の淵が溶けており、損壊したあとにさらに溶けたんだなぁという
雰囲気を醸し出していた。なんにせよ、ピストンの被害は予想以上にデカい。



なお、ピストンが溶損していたのは、IN 側のスキッシュエリアのほぼ直下。
未燃焼ガスが集まるのは IN 側であり、異常燃焼が発生するのも IN 側という
ブローの教科書(?)どおりの破損だった。破損部分がスキッシュエリアの
下で起きているということは、スキッシュあたりに未燃ガスが溜まりやすいとか
そういう問題かもしれない。いわゆる、メカニカルノック限界が低い状態?

なお、破損は IN 側にとどまらず、EX 側のスキッシュエリア直下にも及んでいた。
ただ、こちらの破損は「溶損」ではなく「打痕」。IN 側のピストン破損部から
飛んだ破片が EX 側のスキッシュエリアとピストンの間に挟まり、ピストンの
EX 側を破損に近い状態に追い込んだと思われる。この破片は、その後きっと
燃焼室内を暴れまわってプラグの陰極を曲げ、そして・・・あぁ、どこかに
消えてしまったのだろう。あぁ、そう信じたい。破片は藻屑と消えた!
EX 側バルブから飛び出してタービンを破損していないことを祈るのみ。

シリンダー内壁だが、ピストンの溶損が激しい円周部にちょうどダメージが
入っているようで、そのあたりの色が黒く変わっていた。色が変わっている部分を
指で触ってみると、凹みは感じられない。ただ、変色部の一番端っこで、明らかに
指の腹に凹凸を感じる部分があった。ちょっと深いなぁ。0.1mm あるかないか。
縦一直線の傷でもあるし、このまま組みなおしてもらうのはちょっと不安。
となると、ブロックを下ろしてボーリングしてもらって、上面を修正面研?
結局バラバラにしないとダメだから、簡単な作業ではないなぁ。

ブロックはそこそこにして、ヘッドを見る。燃焼室の傷は意外と少なかったが
やっぱりスキッシュにダメージが入っていた。IN 側スキッシュは虫食い跡が多数、
EX側スキッシュは破片を挟んだピストンが叩きまくったような傷跡が多数。
面研しても 0.5mm ぐらいでは消えなそうだ。ノーマルガスケットが 1.4mm、
スズスポのぶ厚いメタルガスケットが 2.2mm だから、元の圧縮比に戻すには
0.8mm までの面研が限界と考えると、削って消すのは微妙かなぁ、と想像する。
たぶん、アルミ溶接で盛り上げて整形して・・・って感じなのか?いずれにせよ、
ヘッドもこのままでは再利用できない。ヘッドをばらして組みなおす工賃が・・・
なお、バルブは見たところ無傷。欠けたのがアルミ(ピストン)だからだろうな。



ついでに、ヘッド上側のカム系をチェック。ピカピカもいいところで、ロッカー
アームのスリッパ部の磨耗も含め、明らかな問題は見当たらない。オイル管理さえ
ちゃんとしていれば、F6A は 13万km ぐらい楽勝に耐えられる E/G なんだろうな。



ひととおりチェックを終了。これらを全部修理するのにかかりそうな費用を
脳内で弾く。中古エンジンで安心して使えそうなものは見つからなかったので、
ヘッドは修理するか新品で入手する必要がある。ちなみに、ヘッド Assy(パーツなし)の
価格は 14万円(!)。他の作業をコミコミ 9万円で片付けないと、今のエンジンの
部品をそのまま利用するメリットが出てこなくなる。ってことは・・・

結局のところ、23万円で入手できるリビルドエンジンを積むコストと変わらない。

どうせ「そろそろ O/H でも・・・」とは思っていたことであるし、リビルドなら
全体をバラバラにして洗浄して必要に応じて消耗品を交換されたエンジンだから、
そっちの目的も同時に叶えることができる。・・・そうしよう。積み替え決定だ。

修理の算段を決めたら、メカさんに手筈を伝え、作業をお願いする。こちらは、
手筈にあわせて部品を調達し、この場所に送り込む。復活に向けて出発だ。



雑談。ブローバイから吹き出したオイルが、助手席側外装のあちこちに入り込んでいる
らしい。修理が終わったら、しっかりと洗車してやらないといけない。それまでの
間に、ゴムに付着したオイルが悪さをしてくれなければいいのだけれど。

帰宅後、早速リビルドエンジンを手配。代理店経由でリンクスジャパンに発注を
かけると、即座に「出荷完了」の連絡が来た。しっ、仕事が速いなぁ!
また、同時に交換するクラッチも発注。こっちは少し遅くなりそう。