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Cappuccino 日記(2007/4)

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4/1

クラッチの発注も終え(ヘッドガスケットは発注せず)、一段落と思ったのだが
大事なものを忘れていた。イニシャル点火時期を調整するための ECUだ。今回、
送られてくるリビルドエンジン Assy の写真を見る限り、デスビすら付いてない。
デスビは今のエンジンから移植するとして、当然ながら狂うことが予期される
点火時期を、また改めて調整する必要が出てきた。残念ながら F100 ECU からは
イニシャル点火時期調整機能が削除されているので、純正 ECU が必要になる。

そう思って、中古の ECU をネットで検索するが、カプチーノ(EA11R)用だと
大体 \15k 以上のプライスタグが付いている。って、ありえねぇ!つまるところ
点火時期調整用の SST が欲しいだけなのだ。その為にこの値段はありえない。

というわけで、他車種用の ECU を探す。F6A を搭載するカプチーノは、当然ながら
ほぼ同時期の F6A ターボ搭載車の ECU をそのまま流用することができる。
検索条件を「ワークス、MT」に変更してみると、あるわあるわ、\5k ぐらいの
手ごろな値段でどっさり出てくる。いくつか写真を見比べてから、適当なものを
選択して購入。えーと、CR22S 用って書いてあるから、いいんだろ。

購入後、そういえば CR22S といっても SOHC と DOHC の2つがあったなぁ、と
思い出す。・・・まぁ、アイドリング領域だけしか使わないから、大丈夫だろう。



部品一通りの発注を終え、一息つく。部屋の中を見回すと、壁に吊ってあるデジカメの
電池が完全に切れていた。あれ?とりあえず再充電する。ほとんど使っていないのに、
なんで空になってるんだか。ちなみに、投入した電池は ROWA の互換リチウム。
自己放電で空になった、という説明はちょっと無理があるぐらいの短期間。
やはり、値段が値段だから、品質については我慢しろってことなのか?

しばらく観察を続けることにする。


4/3

気がついたら、また誕生日が来ていた。もうそんな季節だったか。
深夜零時を回って家人が寝静まった中、たまには居間で寿司でも食う。
あぁ、なんだろうねぇこの侘しさ。気ままではあるが侘しい人生。



さて、修理のほうであるが、エンジンは届いたらしい。ただ、メカさんがかなり
忙しいみたいで、エンジン下ろしのほうはまだ終わっていないとのこと。まぁ、
あの規模のディーラーで●人しかメカさんが居ないのではしょうがないわなぁ。
帰ってくるのはいつの日になることか。まぁ、それまではせいぜい仕事に励もう。



4/7

休日。だが、何処かに出かける気力も体力もなく、半日を惰眠で過ごす。
無為にも見えるが、平日の疲労を回復する時間としては、この上なく貴重だ。



起床したら、親戚の家に行って、頼まれていた PC の再設定などを実施する。
恐竜キングごっこを挑んでくる親戚の子供にアクト団ばりにやり込められつつ、
めっちゃくちゃな状態になっている PC の中身を整理する。メモリー 512MB 搭載の
NEC 製 WindowsXP マシンなのだが、メーカー製 PC の例に倣い、搭載メモリー量と
比べて同時に起動しているソフトの量が余りに多すぎ、起動してから IE を開ける
ようになるまで、軽く10分ほども掛かってしまう。なんというかな、これもまた
おバカなユーザが多いせいだと思うんだけど、メモリーをケチるなよ>メーカー
まったく使い物にならないので、プリインストールソフトを全部消したい衝動に
駆られるが、すんでのところで耐える。やっぱ DELL いいよ。何も入ってないし。



夜になったので、帰宅。今週頭に通販で注文しておいた油脂類が、一通り到着。
DELPHI のブレーキフルード(DOT4)と、REDLINE のミッションオイル/デフオイル。
競技でコンマ1秒を削っているわけではないので、まぁ値段優先にも近いのだが
性能面で不満があるわけでもない。他の人はどんな油脂を使っているのかな。


4/8

9時前に起床。ブレーキフルード交換作業を依頼してくれていた AZ-1 氏を待つ。
待ち合わせ時刻は 10時過ぎだったが、ほぼ定刻どおりに到着。すばらしいね。



というわけで、カプが無くてがらんとしている車庫に AZ-1 を入れてもらい、
さっそくフルード交換作業を開始。なぜか無闇にガチガチに締め込まれた
ホイールナットを、17mm のコマに 1/2sq. のスピンナーを使って蹴り外し
リアをジャッキアップ。セオリー通り、リア側から交換作業を開始する。

まぁ、特筆すべきこともない単純な作業よ・・・などと慢心していたのだが、
それが問題だったのかどうなのか。ペダル踏み役の私は、ブリード緩め役の
AZ-1 氏との掛け合い(?)に夢中になり過ぎ、リザーバ残量のチェックを怠る。
そのため、一番やってはいけないことをやったことに気づいたのは、ペコペコと
踏み続けたペダルの先から「じゅるるる」という音が聞こえてきた直後だった。

つまるところ、交換作業中に、マスターを空にしてしまったということで。
マスターが空になる = マスターにエアが入る ということだから、こうなったら
最初からやり直し。せっかく、ただの「フルード交換」だけで終わるところが
「エア抜き」までやらなきゃいけない羽目に陥る。フルードを無駄にした。

AZ-1 のリザーバとカプチーノのリザーバの大きさが全然違うことに気づいたのは、
その後延々と続くエア抜き地獄が半分終わったころであった。AZ-1 のリザーバの
ほうが、おそらく幾分は小さいように思える。そりゃ、カプチーノのときの感覚で
ヘコヘコとエア抜きしてたら、あっけなく無くなっちまうわな。油断しすぎ。

特にエアの抜けが悪い左リア側を適当な所で見切り、続いてフロント側に移る。
フロント側は配管が短いこともあり、わりとあっけなく交換作業が完了。一通り
終わったところでペダルの踏み心地を確認し、エア噛み時独特の気持ち悪い
無駄なストロークがないことをチェック。作業完了とする。使用したフルードは
合計 1L ちょい。最小限で抑えれば、500mL もあれば足りたような気がする(汗)



ついでに、フロント周りを軽くチェック。ウォッシャー液の残量が少なかったので
補充してみるが、直後にタンクから水が滴る現象が発生。ウォッシャ液がすぐに
無くなるんよ〜などと言っていた AZ-1 氏だが、そりゃ確かにすぐ無くなるはず。
だって、目で見てわかるぐらいの勢いで漏れちゃってるんだもの・・・。

タンクとポンプの継ぎ目あたりから漏れてるんだろ、と目星を付け、とりあえず
分解してみる。タンクを外し、下端にネジで固定されていた小さなポンプを外す。
カプチーノのポンプはプラスチック外装だが、AZ-1 のポンプは金属外装だ。
大きさも AZ-1 のほうがずっと小さい。同じポンプだと思っていたので驚く。

ポンプを外すと、ゴムのガスケットと6枚羽のポンプが見える。当たり面も合わせ
目視点検するが、特におかしな点は見当たらない。タンクを綺麗に清掃したのち
ゴムのガスケットに TB-1212 を塗ってポンプを嵌め込み、ネジで固定して装着。
これで直ったかなぁと思いつつウォッシャ液と水を入れてみるが・・・まだ、漏れる。
漏れている場所をよく見てみると、ポンプではなくもっと上の場所から漏れている
らしいということがわかった。だが、そんな場所に継ぎ目は存在しない。果たして
漏れの原因を見つけることができるのか、AZ-1 氏!?後は任せた、がんばれ。



作業が全て終わったら、駄賃のカレーを食いに CoCo 壱へ。いつもの
チキンカツカレーを滞りなく注文し、至福の時を過ごす。ぼかァ、(後略)


4/14

仕事のほうが劇ヤバい。いろいろな目論見が悉く裏目に出ているためだが、
これだけは今後の教訓として言える。仕事の上で信用に足る他人などは、
ほとんど存在しないということ。嘘つきばかりの IT 産業。人間不信に陥る。

そんな思いで必死に生きる糧を稼いでいる間にも、カプの修理のほうは少しずつ
進み、今週末にはようやく終わりそうだという連絡が入ってきた。だが、それも
本当にギリギリで、土曜日ではなく、日曜日になりそうだという気配。正直、
メカさんにはかなり無理をしてもらっている状態なので、別に納期をもう少し
伸ばしてもいいのだけど、たぶんそういう仕事はどんどんプライオリティが下がり
永遠に終わりがやってこないということも経験的に判っているので、申し訳ないと
思いつつも、軽くプレッシャーをかけて今週末完了の予定で進めていただく。

それにしても、長いようで短かった3週間。足がない生活というのが、これほど
惰眠を貪るだけに等しい生活になるのかということに改めて気づかされた。全く、
いろいろな意味で、今の生活は見直す必要がある。自律的に見えて、その実は
ほとんど他律的でしかない今の仕事をこのまま続けるのかとか、そういう
根源的なところにまで思いが至りはじめる。いかんなぁ、やっぱりアレだ、
休日は意味もなく外に出かけ、7日間のうちの1日ぐらいはリアル世界と
向き合ってテクノストレス(死語)を解消するようにしないと、ついつい
こんな内向きなことばかり考えてしまう。ダメだダメだ、もう考えるのよそう。



というわけで、ひとつだけ前向きな情報(?)を記しておこう。どうやら、
山崎バリアに続いて、ついに米原バリアも撤去されることになるようだ。
これのどこが前向きな情報かって?まもなく訪れる東海北陸道全通とあわせて
考えるとわかるだろう。ただただ、ダラダラとクルマに乗り続けるだけで楽しいのさっ!
という放浪属性に片足突っ込んでいる人間にとっては、最高の福音であることに。

豊川バリアの撤去については、わからない。でも、中部横断自動車道ができない
限りは、個人的には「まーどっちでもいいやー」って感じではある(汗)

・・・って、こんな風に、ぼーっと道路のことを考えている時間が一番楽しい。
いまさら人生は変えられないだろうが、やり直せるならば国土交通省か NEXCO か、
道路と共に生き道路と共に死ぬ、そんな人生を送ってみたいと思ったりもする。

・・・やっぱダメだダメだ、もう考えるのよそう(汗)


4/15

というわけで、私が悩んでいた間にも、メカさんは夜遅くまで残業しまくって
少しずつ手を動かして下さったようで。明日には修理完了できますという連絡が
入ったのが昨晩遅く。その時に、今日は何時に終われるかわからないので、
明日朝にまた連絡入れます、との説明があった。あぁ、なんかもう・・・
無理矢理残業させてしまって申し訳ない・・・申し訳ない・・・



というわけで、今日はめでたい、カプチーノ修理完了の日。

電話がかかってくるのが何時かわからないので、とりあえず朝8時から
起床してスタンバイ。逸る心を抑えつつ、電王とプリキュアを見て過ごす。

・・・だが、10時を過ぎても連絡が入らない。徐々に進んでいく時計の針に
急かされるように、少しずつ不安が募っていく。メカさん倒れちまったんじゃあ
なかろうか。状況確認のため、店に電話してみる。1コールで出てくる営業さん。
カプチーノの修理の状況を確認してみると、最終確認作業が残っている状態で
メカさんは帰ったらしい。メカさんは確か、今日は休日だったはずだった。
うぅ、終わらなかったか。まぁ、それはそれで仕方ない。んじゃあまだ
終わってないんですね〜、と確認して電話を切ろうとしたところ、
いや、これから出勤して最終確認をする、とのこと。おぉぅ(謝)

ということで、少し遅れたりはしたものの、それでも夕方までには
終わるらしい。予定を組みなおし、今日はもう少しマッタリ過ごす。



・・・昼になる。まだ、最終確認が終わったという連絡が来ない。時計を眺める。
実は、京都の東のほうにある我が家から、西のほうにあるスズキまで移動するのは
1時間に1本しかないバス(しかも終バスが 16時台)に乗るしかなかったりする。
公共交通機関が充実している都会とは格が違う、この不便さ。だから、およそ
バス出発 15分前となる毎時 10分を過ぎてしまうと、家で待機していても意味が
なくなるのだった。13時を過ぎ、また出撃時間帯を過ぎてしまったのを見届けたら
とりあえず昼飯を食いに出かけることにした。家からクルマで 15分のカレー屋。

EP82 のエンジンを始動し、スルスルと車庫を出発。800m ほど走ったところで、
ケータイに電話が入る。メカさんからの連絡。なんたるバッドタイミング(汗)
電話の内容であるが、予定通り、最終確認が完了したので引渡可という話。

あぁ、ようやく・・・ようやく、待ち焦がれた「修理完了」の連絡だ。

だが、修理はできたものの、完了と言ってもいいものかどうか・・・という状態
らしい。クラッチミートする瞬間、クラッチ付近から何かが擦れるような音が
聞こえてくるようになったとか、ブローした瞬間に吹き散らかされたオイルが
E/G ルーム内の至るところに入り込んで掃除しきれない状態、とか。

後者は主に美観&整備性に関する問題だからいいとしても、前者については少し
気にならなくもない。クラッチ板の磨耗については、問題ないレベルらしいので
とりあえず今のクラッチを続投しておくことにしたのだが、やはり微妙な偏磨耗が
発生して、当たりが少し不均一になっていたりするのだろうか。とはいえ、
それだけの話であるのならば、これもまたどうということはないのだが。



ともかく、走行自体には何ら問題はないらしいので、引き取ることは確定。

そうと決まれば、まずは腹ごしらえ。そのままピューッとカレー屋まで走り、
手早くチキンカツカレー 400g を注文。次のバスが出る時間を確認し、食事に
使える時間を計算。その結果たるや、わずか9分という挑戦的な数値。なんと、
じっくり味わいたいカレーをわずか9分で掻き込めとな。運命は過酷なものだ。
僅かの悔いを感じつつ、ほどなく運ばれてきたカレーを一気呵成に食い上げる。

すぐに店を出て、EP82 のエンジンを始動。自宅へと引き返す。往路と違って、
復路は最短経路・・・信号機の通過回数が最小となるルートを走る。急げ急げ。
だが、ここで慌てて事故など起こしてしまったら意味が無い。踏むべきところは
よく踏み、抑えるべきところは抑える。メリハリのある運転を心がけて走る。

そう・・・ここしばらくは EP82 に乗っていたのだが、なんというか、少しばかり
FF って楽しいよね?と思えてきたりしている。メリハリのあるブレーキで
荷重を前に掛けてぎゅっとフロントを噛ませ、ひょいっとステアを軽く切り、
アクセルをスーッと入れて鼻先からスウゥッと曲げこんでいく感覚は、まぁ、
慣れると結構病みつきになってくる。なんつーのか、あのハマッた感覚が・・・
なんとなく、FF も一台所持したくなってきた。親父の L502S を狙う日々(?)



無事、予定時刻どおりに家へ戻る。移動のために必要な資材などを揃えたら、
徒歩で出発。最寄のバス邸に向かって、裏道をてくてく歩く。通勤のために乗る
バスとはまた違うバスなので、いつもとは少し違うルートを歩いている状態だ。
そのためかどうか、歩く先々で、とても見慣れない景色に出迎えられる。

だが、記憶の糸を手繰りなおす。これは、幼少のころに良く通った道。
最近、近所でひどく続いていた農地再開発により、古い田畑はことごとく埋められ
新たに立ち並んだ個性のない新築住宅が、次々と記憶の中の故郷を壊してくれていた。
だが、このルートはちょっとメインルートから外れているせいか、何一つ変わらない。

昼下がりのゆるくて黄色い陽光の中に広がる、浅い土色の景色。その上に点在する
緑色の農作物。向こうにいくにつれてゆるりと高くなっていく山肌の田畑の中で、
屈みながら静かに作業する人影。頭に被った日本手拭がゆっくりと揺れる。
日本の原風景というべき牧歌的な風景が、目の前に広がっている。

子供の歩幅だと、とても長い道のりだった。今は、恐ろしくコンパクトな行程。
コンパクトなんだけれど、でも、記憶の中の自分に戻れば、やはり広大な空間。
感覚を喪失し、10秒間ほど立ち尽くす。この景色の中では、自分の家は
福井よりも、東京よりも、青森よりも、韓国よりも、中国よりも遠い。

なんとなく、すべてが忙しく動き、あらゆるスケールがローレンツ短縮された
現実世界のあれやこれやから救われた気分になり、心がすこしだけ優しくなる。



土の匂いを放つ農機具小屋の横を抜け、のんびりと歩く。まもなく表通りに出る。
表通りといっても、もともと田畑の中にあった少し大きめの畦が改良されただけの
道路だ。両側に並ぶのは、背の低い住宅か、もしくは田畑だ。そんな道路に、
忘れられたようにぽつんと存在するバス停。ようやく辿り着いた。時刻表を見ると
あと 5分後にバスが到着する予定のようだ。うん、いい感じだ。

やがて、こんな田舎であるにもかかわらず、遅れること 5分。バスがやってきた。
早めに立ち上がり、バスに乗る意思があることをはっきりと表明(?)する。
バス停に近づくと、思い出したように急に速度を落とすバス。やっぱり・・・

停車したバスに乗る。乗客は数名程度。けだるい雰囲気につつまれたジイさんとか
バアさんばかり。日曜日の昼下がりでも、こんな状態。もう、いつ廃止になっても
おかしくないのだが、繁華街に直接出られるバスは、これしか残っていない。
滅多にタクシーすら通らないこの表通り。もし廃止になったら、本気で困る。
だが、のぞみが停まる停車駅まで、クルマなら 15分。私の故郷は、そんな町。

ゆったりと走るバスに揺られつつ、懐から取り出した「涼宮ハルヒの分裂」を
読みはじめる。バスは表通りから大通りに出たのち、山を越えて京都へと向かう。
ガォーンというディーゼルの力強い嘶きを響かせ、きつい傾斜の坂を登るバス。
すごく頑張っているのだが、速度はとても遅い。だが、今はその遅さが心地良い。



やがて、バスは山を越え、裏通りを抜けて東山通へと出る。進路は北へと変わる。
そのまま北上を続け、バスは京都の著名な観光スポットの1つである産寧坂の
下へさしかかる。本から目を上げ、外を見る。故郷のひなびた風景とはうって
変わり、膨大な量の観光客が歩道を埋めている。黄色い夕日を受けて町は輝き、
ざわついた雰囲気をやさしく包み込んでいる。あぁ、とてもいいねぇ、なんだか
嫌いなはずの雑踏が、なぜかとても好ましいもののように思えてきた。
まぁ、自分でハンドルを握っていないからだろうけどね・・・。

バスは北上を続け、祇園へ到着。八坂神社のシンボルは大規模改装中のようで、
無粋なネットで覆われていた。ちょっと残念。バスはここで西へ転針し、やはり
観光客でごったがえす南座の前をゆっくり通過。そして鴨川を渡り、目的地の
四条河原町に到着。ここでバスを降りる。膨大な量の人でごった返す繁華街。
なんとも歩きにくい歩道を必死に抜け、地下に降りて阪急電車に乗り込む。
ちょうど電車が発車するところだったので、乗り継ぎロスはほぼ 0分。

阪急電車の中で、再び「涼宮ハルヒの分裂」を読み始める。このまま乗り続けて
夙川まで行ってしまいそうになるが、今日の目的はカプチの回収であるからして
そういうワケにはいかない。西院の次、西京極駅で降りなければいけない。

というわけで、乗車時間はせいぜい 10分。河原町を出てから西院までの間は
地下を走っていた阪急も、西院を過ぎると地上に出る。景色は春の昼下がり、
繁華街を離れたおかげで、なんともノンビリしたものだ。まもなく西京極に到着。
西京極駅には桜の木があったが、残念なことに、もう完全に散ってしまっていた。

駅を出て、うららかな陽気の中、太陽を背にノロノロと北東に向かって歩く。
なんというか、日々時間とノルマに追われ続けて精神的に死亡している状態から
すれば、こんな、何も無い時間が、とても贅沢に思える。あぁ、たまらねぇ。



駅からしばらく歩いたところにあるスズキに到着。店の前には、ひさびさに見る
我が愛車が停まっていた。なんとなくホッとする。カプチーノの横を通り過ぎ、
メカさんの姿を探すが、整備場のほうには見当たらない。どこにいるのか
聞こうかと、ショウルームのほうに入って奥を見ると・・・あ、居た。

というわけで、休日出勤して頑張ってくれたメカさんから説明を受け、
車両を受け取る。油でベトベトになっていたエンジンルームには、つやつや輝く
銀色の塗装がまだ眩しく光る、新しいエンジンが乗っかっていた。復活!



ついでに、残った問題について詳しい話を聞く。とりあえず、クラッチの異音に
ついては、繋ぐときにちょっと異音がする、とのこと。ただ、電話をかけた後に
もう一度乗ってみたところ、音はずっとマシになったらしい。詳細は不明だが、
エンジンとミッションの組み合わせが変わったのだから、当たり位置なども
微妙に変わったのだろう、というぐらいしか想像できない。まぁ、些事か。



というわけで、いよいよ出発。およそ三週間ぶりのご無沙汰だ。まずはエンジンを
始動する。新しいエンジンではあるが、特段変わった音はない。まぁ、当然か。
水温がまだ低いことを確認したら、ギアをコクッと1速に入れてクラッチを繋ぐ。
感覚の狂いが多少はあるかと思ったが、そうでもない。滑らかに走り出す。



オドは 129659km。ここから、新たな物語が始まるのだ。



クルマの流れが止まったことを確認したら、ゆっくりと車道へと出る。思った
よりもトルク感があり、少し乗りやすくなったような気がする。一応、500km は
慣らし期間第一段階ということで、上限 4000rpm、ブースト 0 以下という枷を
つける。かなり苦戦するかと思ったが、この様子なら、まぁちょっとは楽そう。

ゆっくりと 3000rpm まで回転を上げ、平坦な市街地を走る。エンジンの音は
以前と変わらない・・・といいたいところだが、やはり、かなりザワついている。
粒は揃っているのだが、全体的に「ギャーン」というノイズが張付いている感じ。
アタリが付いていない証拠かな。この音が消える時が、慣らし終了の時だ。



赤信号で停止したとき、アイドリング中の負圧を確認する。負圧計読みでは、
全ての電気負荷を切れば 360mmHg ぐらい。以前のエンジンと大体同じぐらい。
まぁ、点火時期は大体合っていると考えてもよさそう。とりあえずは一安心。
しかし・・・エンジンをフル O/H 状態にしても、以前と極端な差がないって
ことは、やっぱり 13万km ぐらいだったら、オイル交換だけちゃんとしてたら
本来、O/H なんて要らないもんなんだなぁと思い至る。壊さないかぎりね。

ぎゃんぎゃんと騒がしいエンジンをゆっくり回して走りつつ、バックミラーを
ちょくちょく眺める。いやぁ、煙を吐いていないっていうのはいいことだ・・・

って、あれ?なんか、煙のようなモヤモヤが、背後に見えているような?

最初は見間違いかと思ったが、そうではない。やがて訪れた赤信号で停車するが
間違いなく、煙を薄く吐いているのは私の車だ。あっ、あれー?エンジン変えたのに?



最初、どこかに残ったオイルを吸い込んでいるためかと思ったが、そのまま数 km
走り続けても、一向に収まる様子がない。バ、バカな(車田漫画調)。エンジンは
保証付きのリビルドを載せたから、シロとしか思えない。もし、まだ漏れていると
したら・・・タービンしかない。異常な音は全く聞こえていないのだが、もしか
したら、ブローした瞬間に発生した強烈なクランクケースの圧力によって、
タービンのオイルシールが破損してしまっただろうか?こりゃ最悪だ・・・

なんてことを思いつつ、他に被害が広がっていないことを確認すべく、適当な
ホームセンターに滑り込み、とりあえず停車。エンジンルームを開けて点検しよう
かと思い、クルマの前に回ったところで異常事態に気づく。クルマの下から、
緑色の液体が流れ出している
ではないか・・・な、なんてこった!?

まさか、このリビルドは外れエンジンだったのか?慌ててボンネットを開け、中を
点検。その結果、見つけてしまった・・・とんでもない問題を。エンジンの前を
走る冷却水パイプにつながるホースのうち、一番下にあるホースの取り回しが
正常な位置から少しずれており、Vベルトにぴったり密着していた。つまり、
冷却水ホースがVベルトで削られて穴があき、LLC が漏れていた。

・・・うわっ!メカさん、超イージーミスしてるよ!急かし過ぎたせいだろうか・・・

とりあえず、帰宅する方法を考える。このまま走り続けると、更に穴が拡大する。
なので、とりあえずホースクランプを指で摘んで緩め、ホースを少し回して
Vベルトとの間のクリアランスを微妙に確保する。損傷範囲を確認したら、店に
飛び込み、幅の狭い布粘着テープを1丁購入。工具類をまだ積んでいないので、
本当に応急処置しかできない。温度が下がって漏れが止まったホースを拭いたのち
ガムテープをぐるぐると巻きつける。あとは、ゆっくり走って帰宅するだけだ。



ホースに応急処置を施してからしばらくの間、例の白煙を吐かなくなる。そういえば、
ホースから噴き出した LLC は、ボンネット裏に付着するほどの勢いだった。ひょっと
したら、損傷部のすぐ近くにあるエアクリから LLC が吸い込まれ、それが燃えて
煙を出していた・・・という可能性も考えられるだろうか。ならば、応急処置で
症状は緩和されるはずだ。そう思い、ずっと走り続ける。だが、その考えは
浅はかだったようで、また再び、薄く煙を吐き始める。ううむ・・・何だろう。
アクセルを踏んでいるときはそうでもないが、アクセルを抜くとよく煙を吐く。
ふうむ、なんか症状が変だ。エンジン回転が高くなると油圧が上がる。これに
加えて、タービンインペラ側に発生した負圧でオイルがシールから吸い出されて
いるのだろうか?しかし、それもまた、あまりにも微妙すぎるトラブルだ・・・



帰宅。とりあえずジャッキアップし、破損した水ホースを交換することにした。
在庫を漁ってみたところ、F100 キットに付属してきた水周り用ホースがちょうど
ぴったりの径だったので、これを使う。適当な長さに切断し、Vベルトなどを
避ける経路を選んで配管する。もちろん、無理な曲がりは作らないように留意。

ホースが元に戻ったら、LLC を入れて軽くエア抜き。その途中に気づいた。
以前に発生していた、軽くブリッピングをしたときの異音は完全に消えている。
今回、クラッチもミッションも交換していないから、消えた原因はエンジンにしか
存在しない。やはり、前のエンジンは、どこか問題があったということなのか。



夕飯を食った後、ガソリンを入れるついでに外出。暗闇の中での確認はむずかしいが、
可能な限り背後を見てチェックした範囲だと、煙はまったく見えなくなっていた。
・・・うん、やっぱり、ホースから噴出した LLC を吸い込んでいたのかな?



帰宅。とりあえず、課題は残っているものの、一応マトモに走れるようになった。
あとで、圧縮のチェックとプラグの点検(および、新プラグの調達)ぐらいは
やっておかねばなるまいて。以前のプラグの曲がりを修正したものをとりあえず
取り付けていただいているが、異常な燃焼と衝撃に晒されたプラグを再利用する
っていうのはやっはり気分がよくない。まださほど磨耗はないので、勿体無いが
数千円をケチったがためにトラブルを起こしたりしたら、笑うことさえできない。

なお、E/G オイルのほうだが、F のちょい上まで入れてくれていたようだ。ここは
さすがメカさん、説明するまでもなかったなぁ。点火時期のほうについては、
負圧の値がほとんど変わっていないということと、デスビが根元からまるごと
移植されているように見えたので、たぶん調整の必要はないだろうと判断。

エンジンルームをざっと点検。エキマニ付近の配線の纏め方とか、いくつかの
配線と配管の纏め方がよろしくないことに気づく。ちょっとしたことなんだけど
うちのカプチーノの E/G ルームの配管は、振動によって無駄に損傷することが
ないように考えて纏めてあるので、ちょっとでも変更するとよろしくない。
まぁ、全体的に点検もしないといけないから、この辺は来週に処理しよう。

あと、クラッチのペダルの踏み心地が、ちょっとギシギシしているような。
また、全体的にグリスアップする必要がある、かな。やること山積だな。



その後、現状に合わせてホームページの内容をいろいろと修正。また、燃費記録を
つけるために、今回充填されているオイルをチェックする。修理明細書を見ると、
えーっと、Shell のヒリックスプレミアム?って、どんなオイルだっけかな。
スペックは記載されていなかったので、Shell のホームページを見る。

・・・0W-20!?

ま、マジか・・・(汗)エンジンがなんとなくザワついている理由も、
慣らし完了前だからっていうだけじゃ無さそうな気がする。要注意だ。



というわけで、いろいろと調べたり考えたりしているうち、休日が終わる。
ああ、やっぱクルマがあるって、楽しいなぁ・・・


4/16

やっぱり仕事が忙しい。頑張って処理するものの、なかなか能力が追いつかず
今日もまた帰宅は 12時過ぎ。だが、なんとなくそのまま寝る気になれず、
飯を食ったあと、照明灯を片手にカプのエンジンルームをチェックする。

とりあえず、スチームでかなり清掃してもらったものの、まだ完全に油が落ちず
テカテカしている助手席側フロント付近のハーネスを、ブレーキクリーナーを
丸々一缶消費して掃除。だが、落としても落としても、ハーネスに巻いてある
テープの継ぎ目からじんわりと滲み出る。こりゃあ、埒があかないなぁ。
エンジンフォーミングクリーナーをぶっかけて、水洗いして落とすか?

つぎに、LLC の量を点検。リザーバを見ると、ほぼ lo レベルまで下がっていた。
適当に薄めた LLC を投入し、リザーバのほぼ真ん中まで LLC の液面を戻す。

LLC といえば、助手席側フレームの上のほうに、緑色をした液体が少し溜まっていた。
やはり、先日噴出した LLC がここまで上がっていたようだ。ちょっと凄すぎる。
よく、ホースの損傷がまだ軽微なうちに気づくことができたもんだ・・・。

最後に、フィラーキャップを外し、エンジンの中を覗き込む。カムカバーの内壁は
完璧なアルミ色で、オイル焼けひとつない。ちゃんとリビルドされている証拠だ。
だが、充填されているオイルが 0W-20 のせいか、オイルっぽさもめちゃ少ない。
やっぱ不安だなぁ 0W-20。はやいところ 100km 走って 0W-40 に戻したい。



清掃と点検を終えたので、部屋に戻って白煙の原因を考える。現在のところ、
考えうるのは、水ホース亀裂部から噴出した LLC をエアクリーナーから吸い込んで
燃えたか、0W-20 という低粘度オイルゆえにオイル上がり or オイル下がりを
起こしているか(特に、慣らしが終わって馴染みがつくまで)、または・・・
タービンのオイルシールが破損しているか、だ。最後のだけは避けたい(涙)

一応、確認しておいたのだが、エアクリーナーの中にオイルが溜まっていることは
なかった。おそらく、吸気系統の配管の中は全てクリアと考えていいだろう。
ただ、インタークーラーだけはノーチェック。ここはチェックしておくべきか。

なお、煙を吐いたあとだが、マフラーの出口を見てみると、なにやら白い汚れが
溜まっている。油が乳化して水と混じったような感じにも見える。果たして、
この汚れが煙と関係あるのかどうか。とりあえず重症でなければいいのだが。


4/17

今日もまた、帰宅は午前様。だが、やっぱりカプチーノをいじりたい。

飯を食ったら、まだまだ油汚れの残るエンジンルームを引き続き清掃する。
部分的には綺麗になりつつあるが、やっぱり合わせ目などに入り込んだ油分は
なかなか落ちない。ちょこちょこと部品を外しながら、少しずつ清掃を進める。
あぁ、こういうとき、車庫が室内にあれば、このあたりをバラバラに分解して
ゆっくりと整備できるのになぁ・・・あぁ、ちゃんとした車庫がほしい。

適当なところで清掃を終え、他の部分をざっくりチェック。よく見てみれば、
足回りも油でギトギトに汚れている。うわぁ、ここまでオイルが回りまくりんぐ。
とりあえずブレーキクリーナーをぶっかけ、ある程度まで油を落とす。だが・・・
ここまでブレーキクリーナーで清掃してたら、どれだけクリーナーがあっても
足りない。ここらは、エンジンフォーミングクリーナーで清掃するかなぁ。

また、下回りを覗き込んで気づいたのだが、至るところに LLC が垂れている。
ホース破れはそうとうひどい被害をもたらしたようだ。ここまで汚れるかぁ。



清掃を終えた後、部屋に戻って部品を発注。来る E/G オイル交換に備えて、
不足気味のオイルフィルターを探す。普通に購入してもいいのだけど、F6A の
フィルターでも結構値が張る。節約できるところは、少しでも節約したい。
というわけで見つけたのは、10個で約 \5k(送料込)のオイルフィルター。
一個 \500 だから、普通に買うのと比べて 50%〜60% 程度。これは安い。

ただ、「BLUE WAY」などというブランドを聞いたことがないので、少し不安。
一応、調べられる範囲でいろいろと調べてみる。BLUE WAY という名前だけでは
何も判らないが、拡大写真を見ると PMC というロゴが入っていることに気づく。
これをキーにしてネットを検索してみると、パシフィック工業という会社に
行き当たる。ここは、アフター専業の国内有力フィルタメーカーらしい。
いろいろ調べてみるが、ロゴのデザインから見ても、ここで間違いない。
中国製の怪しい(失礼)フィルタかと思ったが、有名国内メーカーの製品か。
これなら安心できるな。てなわけで、発注してみる。ぽちっとな。


4/19

今日もまた、当然ながら(?)午前様。疲労困憊して帰宅してみると、
そこには注文した「PX-9502」という名前の刻まれたダンボール箱が届いていた。

おお、仕事が速い。早速、ダンボール箱を開けてみる。中には、注文したとおりの
PX-9502 が 10個箱詰めされていた。この中の1つを取り出して、箱を眺める。
そこには、調査したとおりの結果・・・つまり、適合表の一番下に、



"PACIFIC MFG. CO.,LTD." という文字列が刻まれていた。一安心。


4/21

それなりに眠ってそれなりに日々の疲れを癒し、それなりの時間に起床。
それなりに AZ-1 氏がやってきたので、それなりに処理してもらった廃油入れを
それなりに受け取る。と、まぁ、なんとも締まらない、けだるい休日の朝。



廃油入れを置いていった AZ-1 氏が出発後、カプ左フロント周りの分解を開始。
半月以上に渡ってオイルに浸されつづけたボディーとパーツを清掃する。

まず、軽くジャッキアップしたあと、バンパーと左インナーフェンダーを外す。
バンパーの内側とインナーフェンダー全体はオイルでベタベタになっていたので
たまたま手元にあった KURE の PROCLEAN をぶっかけ、駐車場の隅に放置。
無駄な努力かと思いきや、ブラシを併用すればそれなりに油も落ちる。

バンパーを外すついでに外した左ウインカーも点検。予想どおり、大量の油を
しっとりと吸い込んでいたので、バラバラに分解し、油を完全に落としきる。
カプラーも油まみれだったので、これもブレーキクリーナーで清掃。幸い、
今日は天候の良い日だったので、クリーナーが揮発したあとに水分が結露する
こともない。汚染部位は多いが、作業性が良いことだけは好都合だった。

続いて、左ヘッドライト Assy を外す。HID のカプラーと車幅灯のカプラーを
外し、ネジを4つ外してライトをごろりんと取り外す。予想通り、ライト下の
ライトサポート(フレーム先端)にはオイルがたっぷりと溜まっていたので、
ここをきれいに清掃しておく。このへんに開いている穴からフレーム内部に
落ちたオイルには手が打てないが、まぁ、防錆処理ができたと思っておく。

ヘッドライト Assy 後ろと下側をたっぷり汚染するオイルを洗い流したら、
続いてインタークーラーを外し、中にブレーキクリーナを流し込んで洗浄する。
長いこと洗っていなかったので、かなりのオイルが溜まっているだろうて。
4L のポリタンク入りブレーキクリーナーを若干流し込んだら、シャコシャコと
10秒ほどシェイクしたのち、出入り口を塞いで日向に放置しておく。

その間に、オイルキャッチタンクを取り外し、中のオイルを吐き出させる。
つい先日、オイル交換のときに捨てたばかりではあるのだが、ブローしたときに
結構な量のオイルをブローバイから吐出したらしい。ゲージを見ると、かなりの
量の水と油が溜まっていた。受け皿を用意して蓋を開けると、ご期待通り(?)
カフェオーレ色をしたトルエン臭の液体が、数百mL ほどドロリンコと流れ出す。
うむ。ちゃんと、「オイルキャッチタンク」としての仕事をしてくれたようだ。

オイルキャッチタンクを元通りに設置したら、インタークーラー内の洗浄液を
受け皿に排出。出てきた液の色は、すこし白っぽい色をした、濃い黒緑色。
破片などが出てこなかったのは幸いだった。単に、油が溜まっただけだな。
一回ではちゃんと清掃できないことを悟ったので、その後、5回ほどに渡り
同じ作業を繰り返す。完全に綺麗にはならなかったが、排出される液に
透明度が戻ってきたので、そこそこにして洗浄作業を終え、元に戻す。
その前に、分解したついでに、奥のほうに入り込んでいる油を洗い落とす。
とはいえ、徹底的には清掃しない。ある程度残っている油が、防錆油になる(笑)

その他、フロントセクション回りに残っている油をざっくりと清掃し、
油でべたべたになっていた悲惨な状態から、かなり回復させることに成功。



さて、残った作業は・・・一番面倒くさい、リレーユニット付近のハーネスだ。
ちょうど、吹き出した高温のオイルが直撃した場所だけに、ハーネスの隙間から
ねっとりとオイルが侵入し、ちょっとやそっとでは油分が除去できない状態に
なってしまっていた。ぱっと見える部分のオイルを落としても、なんとなく
オイルが残っているような感じで、どこからかジワジワと滲み出す。

いくらクリーナーを吹きかけても改善されない。だんだん腹が立ってきたので
根本的に対策することにした。つまり、ハーネスを全部バラして、洗う。

まず、ヒューズユニットを外し、2つの大型コネクターを外す。そして、その
回りに刺さっているリレーユニットを外すと、エンジンルームから車内に向かう
太いハーネスの1つが、ほぼフリーになる。この状態にしたのち、ハーネスの
末端に巻いてあるビニールテープを順番に解き、中の状態をチェックする。

結果は、予想通りだった。オイルに冒されたビニールテープの粘着成分は
中途半端に溶けてねちゃねちゃになり、筆舌に尽くしがたい気持ち悪い感触を
放っている。まるでハリウッドの SFX に出てくる、得体の知れない生物の繭。
「ザ・フライ」を思い出しながらビニールテープを外し、ハーネスの骨格となる
コルゲートチューブを取り出すが、これもまた油に濡れ、内外の複雑な襞の
間までがてらてらと妖しい輝きを放っていた。あぁ、なんかエロい表現だ。

油と粘液でにゅるにゅるしたコルゲートチューブを2つ摘出したら、洗浄液へ
どぼりと放り込む。そして、中に入っていた神経線維、つまり配線そのものの
洗浄へと取り掛かる。言うまでもなく、これもまたヌルヌルとした粘液に覆われ
絶望的な様相を呈していた。だが、くじける訳にはいかない。バラバラになった
配線の束に洗浄液をぶっ掛け、ヌルヌル成分を完全に除去すべく清掃する。
子一時間ほど、中腰での作業が続く。既に腰痛は始まっている。つらい。
つらいけど、もう戻れない太陽の牙ダグラム。無の境地で洗浄洗浄。



結局、リレー付近のメインハーネスは全て分解。メインヒューズ、およびリレーに
繋がる配線の他、ホーンと左ウィンカー、および左ヘッドライトの Hi 側の配線の
コルゲートチューブ類の中も油浸しだったので、全部バラバラにして清掃する。
まさに「無の境地」だったので、写真を取ることを忘れていたのが悔やまれる。

ハーネスを分解して油分を完全に落としたら、先ほど洗浄液に放り込んだパーツを
取り出して被せ、新しいハーネステープを使って元と同じようにハーネスを復元。
分解したついでに、ヘッドライト Assy とフレームの間に挟まれて痛んでいた
配線を見つけたので、そのへんの修正も怠りなくやっておく。レストア気分。

その後、たっぷり4時間ほどをかけてハーネスを完全に再生し、元通り。
バンパー裏側も完全に洗浄完了。これで、見える油分はほぼ全部洗浄完了だ。
はぁ、たかが「油汚れの洗い落とし」なんだけど、手間はたっぷり掛かるなぁ。
まったく、ブローなんてするもんじゃない。本当、無理させないようにしよう。



さて・・・次は、メカさんが行ったエンジン回り配線・配管のうち、角度や束線
方法が違っていたものを修正。まず、油圧計センサーの配管がボディーと干渉して
いたので、取り付け位置を僅かに動かし、干渉しない角度へ修正。次に、EVC の
インマニ圧取り出し配管がエンジンの構造物と干渉していたので、取り回しを
修正。そして、タービン配管も同様に干渉していたので、束線位置を変更。
最後に、O2 センサーの配線の束線位置にも間違いがあり、エンジンの振動を
クルマ側のハーネス配線が受け持つようになっていたのを修正しておく。
いずれも、このままにしておいたら、数千km〜1万km程度で配線が破損し、
自走不能になる可能性が高かったものだ。やっぱり、自分の車のメンテナンスは
100% 人任せにはできないものだな(純正状態の部分すらも、そう)。悟る。
ともかく、これでマイナーな修理も完了。あとは、点火時期調整だけだ。
(基本的にはズレていないと思うのだが、一応、確認しとかないと)



夜になったので、ワークス用ECU とタイミングライト、そして、DIAG カプラーを
短絡するためのゼムクリップとサービスマニュアルを片手に、少し遠くのホーム
センターへ出かける。背後を気にしながら走ったが、暗闇という問題はあるものの
後続車がいる場合でも、あからさまに煙を吐くことはなかった。やはり、LLC を
吸い込んでいたため、だろうか。まぁ、減っているなら喜ばしいことだ>煙

ゆっくり走って、現地に到着。エンジンが温まっていることを確認したら、
ECU をワークス用に一時的に交換し、DIAG カプラーの C-D 間を短絡して
点火時期を測定する。タイミングライトをプーリーに当てて・・・えーっと

・・・BTDC 13°!?

ちょ、ちょっと待て。めっちゃくちゃ進角してないか、これ・・・
BTDC 5°が基準値だから、そこから見て 8°も進角。そっ、そりゃあ、
いつブローしてもおかしくなかった、といえば、そうなるか・・・(汗)

そんなに進めてたっけなぁ、と思いつつ、ともかく可及的速やかに点火時期を
直さねばならない。工具箱から、T40 トルクスビットがついた小さな板ラチェを
取り出し、デスビ取り付け部を緩めようと試みる・・・だが、あろうことか、
T40 のトルクスボルトはまったく緩む気配を見せない。適当なメガネレンチで
延長して目一杯トルクを掛けてみるが、板ラチェが曲がるばかりだった(汗)
くそ、なんて馬鹿力で締めてやがる!やっぱ、整備は自分でやんないとダメだ!

しょうがない。とりあえず、点火時期が進みすぎていることはわかったので、
一旦帰宅し、対策を練ることにした。帰路も往路と同じく、4000rpm 縛りで走る。
スズキから帰るときは、3000rpm を超えるとカチャカチャ鳴る機械音が煩かったが
今はもう、そういった音もしなくなってきた。少しずつだが、アタリがついてきた
みたいな気がする。こうなってくると、エンジンの静かさと滑らかさ、そして
極低速域でのトルクという良いところがだんだんと見えてきて、なんとなく
あぁ、結果的には O/H して(?)よかったなぁと思えてくる。

帰路の途中、適当な場所を選んで一時停止し、マフラー直後の排煙を目視する。
もう、あからさまな煙は出てこなくなった。だが、懐中電灯をぴったりくっつけて
照らすと、うっすらと煙は見える・・・まぁ、これは水蒸気か。気温低いしな。



帰宅。エンジンを止めて少し経ってから、マフラー出口を見る。そこには、薄い
褐色になった不透明な液体が溜まっていた。たぶん、排気系統に残留している
オイルだろう。排気の熱に炙られてここまで出てきたって感じか。不透明なのは
おそらく、排気中の水分が混じって乳化しているっていうトコロだろうて。

このオイル分がなくなったときが、慣らしも終わりになるときなんだろう。


4/22

・・・猛烈な筋肉痛に襲われて、寝覚め悪く起床する(汗)
慣れない中腰作業なんてやっちゃった性だろうが、何より問題なのは
この程度で悲鳴を上げるほどに衰えた筋肉と、増えすぎた上半身の重さ(汗)



デスビの件であるが、車載状態ではどうにもならないことがわかったので、
IN 側カムハウジングとの接続部から丸ごと外すことにした。少しやりにくいが
10mm のボルト3本で固定されているので、これらを外してから、デスビ根元を
プラパンでコチンと叩く。知恵の輪にも似た微妙なクリアランスのパズルを
解いてデスビを抜き取り、作業場へ。バイスでしっかりと銜えて、エイヤと
T40 トルクスボルトを緩める。さすがに、ここまでやると緩んでくれた。
ネジ部にグリスを塗ってから軽く締めなおし、デスビを再び装着。

その後、暖機運転をしっかり行ってから点火時期を調整。取り付け部で 5mm ほど
半時計方向に回し、BTDC 5°ぴったりに調整。BTDC 13°のときと合わせて、
2箇所にマーキングを入れておく。この間で調整するのが正解ってこった。

この状態で、ワークス ECU から F100 ECU に戻し、エンジンを始動する。
アイドルアジャストスクリューをちょっとだけ調整して、回転を大体合わせたら
ゆっくりと走ってみる。点火時期の遅れによってトルクが落ちた感じはしない。
あとは、排気温度の問題だけか。また、近いうちにセンサーをちゃんと付けて
モニタリングしながら、いろいろと調整していこう。もう、壊したくないし。



その後、慣らしを進めるため、ちょっと遠出。京都を出発して湖西道路を北上し、
終点の志賀まで行ったら折り返してぐるりと戻ってくるルート。距離にして 60km
あるかないか、といったところだろうか。まぁ、慣らしにはちょうどいい。

パラパラと降ってきた雨を気にしながら、3000rpm ペースでゆっくりと R1 を走り
R161 に入る。交通量は結構多いが、そのお陰でペースは遅め。回転数の上限に
縛りを掛けている身としては、周囲のペースを乱すことにもならないので好都合。

しばらく続く上り区間を 4000rpm 弱維持で上る。バックミラーを見ると、タイヤが
上げる水煙に混じって、ちょっと雰囲気の違う薄い煙が見えた。うーん、たぶん
排気系統が吐き出している煙。ちょっと負荷を掛けると、また新たな煙が出る。
慣らしの進行度合いに従って少しずつ負荷を上げていくわけだから、やっぱ
これは最後まで付き合うことになる煙なのだろうか、と考える。

そんなことを考えつつ、県境のトンネルを越える。ここから先が一旦下り区間と
なるため、速度が上がってしまう。タコメータをチラッと見てギアを上げる。
更に、ずっと下のほうに設置していた油圧計のほうまで視線を下ろし、気づく。

2.1kg/cm2・・・?

F6A 純正オイルポンプのリリーフ圧は 3.0kg/cm2程度で、リリーフ点は
4000rpm。タコメーターは 4000rpm に近いので、だいたいそのぐらいの油圧が
出ているのが正常なのだが、どう見ても全然不足している。2/3 の圧力だ。

なんでか!?と思うまでもなく、すぐに原因に思い至る。0W-20 という低粘度
オイルのせいだ。ほとんどアクセルを踏んでいないに等しい状態なので、油温が
高くなっているということは考えられない(水温計も正常だ)。ということは、
街乗りレベルですら、0W-20 というオイルは F6A の要求する粘度に達しない、
つまり使えないいうこと。やがて、車線数が1本増えたので、左側車線に移動して
エンジン回転数を 3000rpm まで落とす。油圧計を見ると、1.2kg/cm2ぐらい。
ぎゃ、ぎゃぼー!?(怖)送油量が足りていないわけじゃないのだし、とりあえず
パワーを出そうとさえ思わなければ、すぐに壊れるようなことはない、と思うが・・・
ただ、デフに AT フルードを入れるような愚行に近いことには変わりないので、
さっさと -30 か -40 に替えないといけない。エンジン壊したらただのバカ。

すぐにUターンするのが正解か、とも思ったが、まぁ無茶しなければ大丈夫だろ、
という根拠無き楽観的判断に基づき、当初目的だけは達することにした。



制限速度+〜10km/h という超優良ドライバー状態のまま、湖西道路へと突入。
だが、なぜか二車線区間のうちに追い越していかなかった WISH が後ろに張付き、
もっと速度を出せ、とせかす様な落ち着きない素振りを見せ始めた。ちょろちょろ
右へ左へ動いたり、車間を開けたり詰めたり。同じことを4年ぐらい前の日記で
書いたような記憶があるが、抜かせるところで抜かさなかったのは自分なのに、
なに勝手にヒトのクルマのせいにしたように、イラついてるのかねぇ。なんとなく
気分悪いなぁと思いつつ、そのままの速度を維持してずっと走り続ける。

やがて、1つ目の I.C. の加速車線が近づいたあたりで、パッシングを始めた
WISH。何が言いたいのかはわかる。譲れ、ってことだ。こちらも利害一致なので、
さっさとウインカーを出し、加速車線に入って先に行かせる。が、WISH の加速が
ノロい。元々が 60km/h 制限の有料道路だったから、加速車線はさほど長くない。
制限速度で走ってたら、すぐに加速車線など使い切ってしまうわけだから、
本線側にいる WISH がさっさと全力出して追い抜いてくれないと、加速車線に
入ったこっちのほうがテンパッてしまう。それはいくらなんでもヒドい話だ。

結局、加速車線を 10m ほど残すあたりで、ようやく WISH の追い抜きが完了。
その後も、ゆっくりとしたペースでしか離れて行かなかった WISH。何だよソレ、
と思いながら走り続けること 3km ほどだろうか。長い時間をかけて視界の彼方に
遠ざかっていったはずの WISH の姿が再び見えてきた。結局、同じ速度だ。
よーく見てみれば、WISH の前には、のんびり走っているレガシィの姿が。
だが、WISH はさっきのようなイライラした素振りを見せず、おとなしく
レガシィの後ろに付き従って走っている。・・・なんだ、そういうことか。

田舎では特に、軽自動車というのはヒエラルキーの下位に押し込まれる。
その逆に、デカい(背の高い)クルマに乗っている奴は、無駄に上位意識が強い。
トラック乗りはそうでもないのだが、乗用車乗りはとくにそういう傾向がつよい。
まぁ、慣らしが終わるまでは、こんな経験もいっぱいすることになるだろうて。



雨はさらに強くなってきた。マフラーから吐き出している薄い煙と、後輪から
跳ね上げられる水煙の区別が本当に付かなくなってくる。そもそも、マフラー
からまだ煙を吐いているのかどうかすら判然としない。そんな状況の中、少しでも
煙を吐くなら吐いてくれとばかりに、4000rpm 近くを維持して走り続ける。およそ
真野から志賀までの区間は上り傾向があるので、負荷もいくらか掛かってくれて
都合がいい。志賀についたころにどうなっているか、見物(?)でもあるな。

そんなことを考えているうち、折り返し点の志賀に到着。登山口付近の空き地で
一旦停車し、降車して後ろを確認。排気管からは僅かな水蒸気が出てくる程度で、
オイルが燃えているような煙は特に見られない。さっきの区間で、とりあえず
簡単に焼けるような部分のオイルは、焼けるか吐き出されるかされてくれたか。
しばらくアイドリングしていると、排気管出口の下にある水溜りの水面に、
薄く虹色の模様が浮かんできた。これが消えるときまで、がんばれ俺。

折り返し点で転回。低回転でゆっくり動いているせいか、すごくトルクが細い。
まるで、何かをひきずっているような感じ。うぅ。ブローした後のせつない感覚が
戻ってきた。あぁ、くそう。さっさとアクセルをぐっと踏みたいぜちくしょう。



復路は基本的に下り区間。速度があがることを心配していたが、週末で交通量が
多めなので速度は遅く、ちょうどいい。ギアを上げず、少し高めの回転を保って
走るように心がける。なお、往路では若干姿を見せていた煙だが、復路では
まったく姿を見せなくなった。転回点で感じたとおりの状況かね?

帰宅。この時点で、エンジン載せ替え後、ほぼ 100km を走行。第一次慣らし完了。
エンジンオイルを交換し、次の慣らしチェックポイント(500km)を目指す。


4/23

午前様状態で帰宅後、なんとなくマフラーのテールエンドを見る。他の部分は
全て乾いているのに、マフラーの中だけは油で濡れたようにテラテラ輝いていた。
ってか、本当に油で濡れている。なるほど、かなり吐き出されてきたようだ。


4/27

GW 突入前ということで、連日超激務。年々忙しさがひどくなってくる(溜息)。

午前様状態で帰宅後、車庫をちらっと覗くと、フロントフレーム下にオイル染みの
後が1つ。オイルがフレーム先端から滴っているようだ。つまり、フレームの
中に入り込んだオイルが少しずつ出てきている、っていうことか。先は長い。


4/28

やっと突入した連休。だが、連休だけれども仕事はたっぷり持ち帰り状態。
社会人になっても、いや、社会人だからこそ、本当にサボれない宿題が出るので
学生諸氏は、学生であるうちに徹底的に遊びを満喫しておくこと。マジお勧め。

だが、それはまぁそれとして、今はとりあえず息抜き。課題になっていた
オイル交換を実施する・・・わけだが、よく考えると、交換するのに適した
オイルの在庫がない。こりゃ困ったなぁというコトで、早速買いに走る。

天気予報では、天気が悪くなるようなことを言っていたと思うのだが
なぜか今日は朝(いや、正確には昼直前)から快晴。ポカポカ陽気のなか、
カプチーノのエンジンをゆるゆる回し、いつものホームセンターへと向かう。

背後には白煙無し。ずっと抱え込んでいたモヤモヤもすっきりして、気持ちいい。
また、少しずつ馴染みが出てきたようで、発進するときに使用する低回転領域の
トルクがかなり太く(といっても 660cc なので大したことはないが)なってきた。
クラッチを繋ぐと、スッとクルマが自然に前に出て行く感じ。エアコンを入れても
発進&停止の繰り返しが苦にならない。ものごっつ、街乗りが気持ちえぇ〜。

こういうときに限って行われている道路工事渋滞に巻き込まれつつも、到着。
連休初日ということで(?)客の多いホームセンター。さっさとカー用品売り場に
移動し、並んでいる安売りオイルをチェック。上が -30 か -40 で、かつ合成油を
探す。だが、いつの間にか売り場に並んでいるオイルの種類がすっかり変わって
おり、5W-20 と 0W-20 の数がものすごく増えている。あー、まぁ、そりゃあ
そうか。最近の車の純正指定オイルって、-20 なんだもんなぁ・・・。

そんな中でも健気に売られている FKマッシモの STREET-S(VHVI 使用、5W-30)を
見つけた。値段は \2.2k ぐらい。ちなみに、STREET-R(100% 化学合成、5W-40)は
\3.9k。これだと、やっぱり SUMIX GX100 のほうがコストメリットがありまくり。
それはさておき、とりあえず今回は STREET-S を購入。これを 3L 使ったあと、
残った 1L と BP Verbis ZERO NA(0W-40)2L をちゃんぽんにして使う予定。

帰路。ゆっくりと走りながら、油圧計を見る。完全暖機が終わっている状態で、
アイドリング時油圧は 0.5kg/cm2。3000rpm では 1.9kg/cm2。やっぱ低いなぁ。
パラパラと降り出した雨に打たれつつ、油圧計があって本当に良かったと考える。
油圧計がなければ、こんな状態であることに気づくことすら無かったはずだ。



帰宅。雨が収まるまで待ってから、オイル交換を開始する。フロントを上げて
ウマを掛け、下に潜り込んでドレンを抜く。オイルパンからは、まるでサラダ油か
水かと間違うほどに粘度が低い液体がシャバシャバーっと流れ出してくる。
ううっ、こんなの油って言ってもいいのか・・・CRC5-56 入れてるようなもんだ!

いくらか不透明感のあるオイルが抜けるのを見ながら、オイルフィルタを外す。
フィルタ内のオイルをできるだけ排出。中を覗き込むが、当然ながら汚れは無い。
どうしようか考える。まだ 100km だからなぁ・・・、とりあえず再利用するか。

オイルの抜けたフィルタの外側を脱脂し、装着。フィルタ取り付け部の座面に
ガスケットが当たってから 3/4回転締め・・・る前に、フィルタが回らなくなる。
あれっ?1/2回転とちょっとしか回っていないのに。ガスケットが痩せてるのか。
やっぱり、あんまり繰り返して再利用することはできないってことか>フィルタ
シーリング性能はまだ問題ないようなので、今は 1/2回転締めで再利用。

フィルタを交換したら、ドレンボルトをチェック。こんな感じ。



長さ 4mm ぐらいの細い鉄片が1本だけあったが、それ以外は微細な鉄粉だけ。
だいたい、4000km ぐらい走った後にオイル交換したときと似たような感じだ。
ウェスで汚れを拭い取るが、やはり鉄粉は微細なもので、問題は感じられない。
(鉄片についても、今までも1、2回は見たことがあるレベル。たぶん問題なし)

抜けてきたオイルのほうは、普段より鉄粉は多かったものの、メタリック塗料と
いうレベルでもない。せいぜい、デフオイルを 3000km 交換したときの鉄粉と
同じぐらいか、もうちょっと多いかな・・・というぐらい。思っていたよりも
全然鉄粉が少ないのは、O/H ではなくてリビルドであるせいなのか、
それとも組み手が上手いからなのか。まぁ、悪いことじゃないか。

オイルを処分したら、ドレンボルトを装着して新しいオイルを入れる。投入量は
およそ 3.2L。高回転まで回すこともないので、3.0L ぴったりでもいいのだけれど
このへんは保険というか、いつものクセというか。残ったオイルは、予定通り
BP Verbis Zero NA の余りと混ぜて保管。500km 走ったらコレに交換し、
1000km ちょい走ったら常用オイルに最終交換、というサイクルで行こう。

しばらくアイドリングし、油量と油圧のチェック。完全暖機状態ではないが、
とりあえずアイドリングで 1.0kg/cm2ほど出ている。問題なし。完了。
これで、懸念事項は一通りクリアになった、ってところか。
慣らし続行、がんばるぞ。



作業を終えたら、急に眠気が襲ってきたので、少し眠る。最近、体調が優れない。
ちょっとしたことで疲労するし、起きていても頻繁に不整脈を打つ。単なる疲労か
といえばそうでもなく、おそらくストレス性の何かだと思うけれど、そんなことを
相談できる相手は会社に居ない。会社や組織は冷たいもんだ。やる気ナス。


4/29

自宅にて、仕事に精を出す。その合間を見て、ちょくちょくカプ弄り。

とりあえず、天候が悪くないので、ひさびさに洗車とワックス掛けを行う。
なんだかんだで 13年選手。屋根を中心に、塗装はボロボロになっている。
下回りやフロントの鉄板合わせ目をチェックし、錆び対策もあわせて実施。

洗車が終わったら、ボディ全体に残った水切りを兼ね、軽く外出する。
オイルを 5W-30 に交換してから初めて乗るわけだが、今度こそ油圧はちゃんと
出ている・・・と思いつつ油圧計をチェックすると・・・あれっ?まだ低いぞ?

冷静にチェックすると、アイドリング時で 0.5kg/cm2、4000rpm まで回しても
2.1kg/cm2 しか出ていない。これじゃあ、0W-20と変わらんやんか?
そういえば、エンジンの回り具合のほうも、粘度が上がったという感じはなく
ノイジーだ。おかしい。いい、と思ったのに・・・何か、問題があるのか?>E/G

疑問に思いつつ、STRAIGHT に立ち寄り、ハーネステープなどの消耗資材を調達。
帰路も油圧とフィーリングをチェックする。油圧は相変わらず低いが、エンジンの
パワー感にはまったく問題は感じられない。一体、これは何を意味しているのか。


4/30

今日もまた、自宅にて仕事に精を出す。その合間を見て(後略)。

まず、昨日の状態を再確認するべく、完全暖機後に油圧をチェックする。
水温計の針が定常位置に収まった時点で、およそ 0.7kg/cm2。そして、
3000rpm まで回すと 2.1kg/cm2、4000rpm だと 2.7kg/cm2を示している。
つまり、油温が定常状態であれば、油圧には問題がない(規定値内)。

しかし、少し走って第二定常状態(?)の温度になると、油圧は不足する。
っていうことは、まだ慣らしがあまり進んでおらず、摩擦熱などが大きいため
油温が上がりすぎ、そのために油圧が下がってしまっているということか。
と考えるが、油温計と水温計を追加していないので、推測の域を出ない。

そんなことを考えつつ、またも真っ黒になっていたエアクリを洗う。K&N の純正
キット(?)に含まれる洗浄スプレーを使ってマニュアル通りに洗うが、一度では
黒ずみが落ちなかった。たぶん、フィルターもいくらか油を吸ってたのだろう。
もう一度洗浄してから匂いを嗅いでみるが、なんとなく E/G オイル臭さが残る。
まぁ、匂いで性能が変わるわけでもなし・・・適当に洗浄を終える。

洗浄を繰り返して、ただいま 5万km。少しずつ、洗浄しても完全な白さが得られ
なくなりつつあるが、まだ繊維の解れは無い。インテークホースの内面も
砂粒1つこびりついていない。K&N はやっぱり性能抜群、耐久性良好。
温風ヒーターの近くに置いて完全に乾かしたのち、少なめにオイルを
染み込ませて復元完了。フィルターを元通りに装着し、完了。



仕事は、夜にはようやくひと段落。20時を過ぎ、涼しくなって&道路の渋滞がほぼ
解消してから、湖西ルートへと慣らしに出かける。まだ 4000rpm 縛りで頑張るが、
市街地はさておき、郊外の道路だと微妙に流れより遅い速度しか出せないので、
やっぱりきつい。下り坂 or 平坦地はさておき、上り坂だと 5速が使えないので・・・
もう、走っているだけで満足です、ってな感じだ。早く来い来い 500km。

一回りして自宅に戻ってきてから、油圧を再チェック。アイドリング状態で 0.5kg/cm2
3000rpm で 1.6kg/cm2、4000rpm で 2.1kg/cm2。慣らし期間限定だな>5W-30
一応、リビルド E/G メーカーに、油圧の件について問い合わせを出しておく。
もし問題があるようならば、今のうちにクレーム処理してもらわないと、なので。



余談ながら、先日、コンプレッションを測ってみたのだが、セルを回すと
なぜかコンプレッションゲージからキュンキュンという音が聞こえるともに、
正しい値を示さなくなる問題が発生。まだ 2〜3回しか使っていないのに、また
壊れてしまったのだろうか・・・?とりあえず、示した数値は 10.2/10.5/10.2 程度。
なんぼアタリが付く前の E/G とはいえ、数値が低すぎる。また再挑戦しよう。