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Cappuccino 日記(2007/6)

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6/1

VIP なホテルの硬めなベッドでゆったり眠ったあとの朝は、それなりに快適。
窓にかかるカーテンを開け、外に広がっているはずの絶景を楽しもうと思い・・・



残念ながら、今日もまた超曇天。中国は天気の悪い日が多いなぁ。
見えるのは、ホテルのすぐ近くの道路の交差点と、階層の低いビルばかり。

しかし、高さは相当なものだ。まるで航空機の窓から見るかのような景色が
広がる。本当に、曇りなのが残念だ。晴れていれば、どんなに・・・

そんなことを思いながら、食事処に移動。朝飯を食う。上海のホテルと同じく
バイキング形式であるが、上海よりも少し上品な味のようだ。炒飯のご飯は
柔らかいし、味も柔らかい。上海料理よりも南京料理のほうが旨いのかな。

なんてことを思いながら食事を終え、部屋に戻って荷物を整理したらチェックアウト。
チェックアウト中に、フロントの後ろを見る。そこにある金色に輝くプレートの上には
黒色の星が5つ並んでいた。おぉ、このホテルは五星戦隊ダイレンジャーかよ!
そりゃあ、飯の味も水の匂いも部屋の大きさも全然違うはずだ。納得した。





全員がホテルをチェックアウトしたことを確認したら、上海へと戻るために移動。
ホテルでタクシーを捕まえ、4名が鮨詰めに乗って南京駅に向かう。

南京駅は、新幹線発着駅として作られたような節があり、新しくて非常にきれい。
看板の溶接が適当だったりとか、外壁のネジがちゃんと締まってなかったり
するあたりが、さすがは中国、クオリティタカスという感じだが。



駅に到着したのち、現地社員に新幹線のチケット購入をお願いする。日本と違い、
それほど本数が多くないのか何なのか、昼前という時間にも関わらず2時間後の
チケットしか取れなかったようだ。時間をつぶすため、近くの肯徳基(KFC)へ移動。

人でごった返す南京駅の前を歩き、階段を使って下へ降りる。その先にいるのは、
それまでとは異質のいでたちをした人々。貨物輸送用の荷受場所らしい。邪魔に
ならぬよう、ごっつい男たちの間を縫って歩き、駅を脱出。肯徳基へと入る。

日本でケンタッキーといえば、ランディ・バースがゲートキーパーを務める店で
マクドとはちょっと違う風合いを持っていたりするわけだが、中国でもまた、少し
毛色が違う。どちらかといえば、日本のマクドにより近いような感じで、お子様
連れのニューファミリー(死語)が長居するのに適した、明るくて広い店内。
日本のケンタとはまた違う雰囲気が漂う。店内がそんな状態であるからして、
利用方法もちょっと違う。大人四人が入って何を注文したかというと、コーヒー。
ここはスタバかよって感じだが、それもまたいい。まったりした雰囲気の中、
現地社員の人とゆっくりと雑談。ファーストフード談義。曰く、マクドもあるけど
ケンタよりは人気がない(なぜなら、中国の人は牛肉をあまり好んで食わない)
らしい。好まれるものは鶏肉。だからケンタのほうが人気がある。むろん、
マクドもバカではないから、鶏肉メニューを充実させて対抗してるのだとか。

そんなことをのんびりと話しているうち、時間が来た。膨大な人で混雑する駅を
へこたれずにてこてこ歩き、新幹線へ乗車。ほぼ定刻どおりに、南京を離れる。
さらば南京。また、来ることもある・・・かも、しれない。



新幹線の窓から見える景色は、中国の牧歌的風景。浅い茶色で彩られた(?)この
風景は、もう説明を受けなくても「あぁ、中国の田舎の風景だね」と、見分けが
つく。日本の景色は、黒い。中国の景色は、茶色い。韓国は・・・黄土色だった。

外を見ているのも 5分で飽きが来る。残った時間、車内で延々と仕事を進める。
そんなことをやっていると、思ったよりも早く、上海へと到着。あとは会社へと
戻るだけだ。上海火車站でまた、地下鉄へと乗り換える。時刻は昼過ぎなのだが、
なぜか電車は鮨詰め。この路線(地下鉄一号線)ってのはアレか、いつもこうか。
あと、この駅にもホーム側にドアが付いているのだが、なぜか故障しているようで
ドアが開きっぱなしになっていた。全然意味がねぇ。これもまた中国クオリティ。



地下鉄でぎゅうぎゅう詰めにされた状態で数駅ほど乗り、会社へと戻る。
昼飯は、会社の近くのいつもの店で食事。この店だが、以前に食ったときと比べて
どうも全然味が変わっており、なんだろうねぇこれ、かなりうまいじゃん?ってな
感じだった。不思議だ。やっぱり、舌が慣れてきたのだろうか。そうに違いない。

腹を膨らませたら、あとは残った仕事をキリキリと片付ける。夕方まで必死に。



夜になり、また食事に誘われる。会社から少し離れた飯屋で席を予約してある、
とのことだが、今度はどうやって移動するのだろう。タクシーを捕まえるのかな、
なんて思っていたのだが、やっぱりこうしょっちゅう中国に行っていると、段々
扱いも悪くなってくるというものだ。薄暗くなり、ますます交通量の増えた街中を
現地社員の後をついていくと、どんどん人込みの中に入っていく。どこに行くの?
などと不安を感じたころ、社員はある施設の前で立ち止まる。バス停だ。

ついにココまで来てしまったか。こうなったらもう、後に残るのは自転車だけだ。
現地にどんどん溶け込んでいく自分に恐怖を感じつつも、現地社員と一緒に待つ。

周囲を見回す。バス停のすぐ近くにある交差点(かなり大きい。8車線ぐらいある
巨大な道路同士が交差するような場所だ)の横断歩道には沢山の人々が歩き、
それに直交する車道には沢山の車が走り・・・っておい?何かおかしくないか?
よく見れば、横断歩道についている信号機はずっと透き通った赤のままだ。
濁った青なんざ誰も見ちゃいねぇ。そいつらは、歩きたいときに歩くだけさ。
ギュンギュン走る車の間を縫うようにして、平然と人が歩いている。シビレる!
このカオス感こそがアジアの原動力!誰かに与えられた秩序なんてクソ食らえ!

まもなく、人を満載したバスがやってきた。見た目は恐ろしく古びており、一体
どこの国でいつ作られたのか、想像すらすることができなかった。こんなものが
まだ最前線で走れるのか。感心していると、車体中央にある観音開きのドアの
すぐ前の座席に座っているおばちゃんと、大声で話をはじめる現地社員。
あぁなんだ、知り合いが乗ってるんだ、などと思っていると、やがて
話を終え、おもむろにバスへと乗り込んでいく現地社員。えっ、乗るの?

遅れを取らぬようにしてバスに乗り込む。ひどく歪んで、隙間が 5cm ぐらいも
開いてしまっているようなドアがばちゃりと音を立て、とりあえず蓋をする。
その途端、人を乗せているとは思えないような急加速で走り出す、乗合バス。
だが、こんな程度で、長年の○○市バスユーザの私がびびると思うなよ!

しかし今考えるべきは、そんな悪さ自慢ではない。俺はいつ金を払えばいいのだ?
真っ黒に汚れた車内をぐるりと見回しても、どこに料金収受機がない・・・

バスはまた急減速をかまして、次のバス停に到着。歪なドアがぐきっと開くと
息を切らせた男性が1名駆け込んできて、先ほどのおばちゃんと会話を始める。
よく見ると、おばちゃんの前にはちょっとした机と、お金が置かれている。
なんと!そうか、ドアの前に乗客然として座っているのは、ただのおばちゃんでは
ない。乗務員、いわゆる車掌って奴だ。車掌付きバス!これは日本でも見たことない。
全ての人民に等しく労働を授ける共産主義国家では、今でもこんな職業が健在だ。

感心しているうち、豪快なバスは幹線道路をかっ飛ばし、目的地に到着する。



目的地は、会社から数 km ほども離れた場所にある飯屋。ここで、いまだ出会った
ことの無かった素朴な料理・・・豆の煮物が出てくる。しかしこれがまた、微妙に
旨い。淡白で雑身のない、飽きの来ない味だ。川魚の揚げ物なども出されたが、
一番ウマいこれウマいこれと思ったのは、この、小さな豆の煮物だった。

その後、20時を過ぎたので、ホテルに戻る。洗濯物を済ませ、残る仕事の片付け。
明日は、帰国の途に付く。今回の出張は、なんだかとても早かったなぁ。


6/2

8時ごろに起床。外を見ると、相変わらずの曇り空。



朝食を食い、上司と打ち合わて 10時過ぎにチェックアウトし、ホテルを出発。
タクシーに乗って浦東空港へ向かうが、が、このタクがまた、運転が荒い。
乗り込んですぐ、後ろからクルマが来ているのに、無理矢理に車線変更。
相手にクラクション鳴らされてても、平気でねじ込む。このタクシー、
珍しいことにサンタナではなく BMW だったのだが、それゆえの優越感か。

後ろから来たクルマは、そのままタクシーの前に割り込み返してフルブレーキ、
当然ながらその後は互いの罵りあい。中国語で喋ってるから全然わかんないが、
たぶん結構ひどいやり合いじゃないかということは容易に想像が付く。おいおい、
そういうことは、客が乗っていないときにやってくんないかなぁ(汗)

その後、高速道路に乗って空港へ。今回は少し珍しいことに、橋を渡る少し前から
全行程の半分ぐらいの位置まで続く大渋滞が始まる。その渋滞を少しでもかわすため、
このタクシーは、I.C. の合流車線までフルに使って追い越しと割り込みの繰り返し。
マナーが悪いなんてもんじゃない、これはもはや並みの DQN を超越した、
チンピラか酔っ払いしかやらないようなクソッタレの運転だ。

この経験を経て、できるだけ中国ではタクシーを使わないようにしようと思った。



まぁしかし、そんな運転手のお陰で、渋滞に巻き込まれたにも関わらず、
フライト1時間半前は無事到着。さっさと出国処理を進める。前回までは存在した
手荷物検査ゲートの数が1つ減っていた。そのおかげか、出国手続きは早く済む。
少しずつでも改良されているのだろう。そこ、単なる手抜きとは言わないの(笑)

ラウンジで一休みしたら、帰国便の出発時刻が迫ってきた。出発ゲートの番号が
変更になっていたので、指示されたとおりのゲートを探す。いつもとは全然違う、
地上階にある出口がそのゲートだった。どうみても、飛行機に繋がっていない。
地上勤務員の指示に従ってその場でしばらく待つと、やがてやってきたのは
1台のバス。おぉ、そうか!今回の帰国は、飛行機じゃなくてバスなのか!

やってみられませい!と思いながら、バスに乗り込む。バスは飛行場を走り、
少し離れた場所に止まっていた 767 の横に停車。767 の入り口には、まるで
ビートルズが来日したときに降りてきたようなアルミ製のタラップが付けられ、
ここを登るように指示された。一応、こういうのは VIP 待遇っぽい感じ?

心の中で手を振りながらタラップを上り、機内に乗り込む。荷物を足元に押し込み
上着を脱いで寛ぎの姿勢。あとは、このまま、無事に日本へと帰るだけ・・・



飛行機はその後、無事に飛び立ち、うまい機内食を我々に提供したのち、
関西空港へと到着。なんのトラブルもなく、再び日本の土を踏むことが叶う。

着陸後、関空内をてくてくと移動。設備をまじまじと眺めながら、考える。
やっぱり、日本人って綺麗好きだなぁ。帰国手続きを終えたら、はるかに乗って
京都まで戻り、そこからタクシーで帰宅。ここでもまた、思う。日本のタクシーや
街中の景色も、やっぱり綺麗だ。中国の人が「日本はきれい」と誉める理由も
わからんでもない。日本に住んでいるとわからなくなっちゃうけどさ。



日本に戻って洗濯物を処理したら、カプに乗ってタケル邸へと遊びに行く。
有料道区間で全開加速を数度試すが、なぜか、加速感がめちゃくちゃ悪いような。
速度計の針はちゃんと上がっているから、クラッチが滑ってるわけじゃないんだが
・・・いったいぜんたい、このトルク感の無さは?原因がわからないのが怖い。

第二京阪を始点から八幡東まで乗って、降りる。この先は側道が途切れているため
途中で生活道路に入り込まないといけなかったのだが、いつのまにか側道の延長工事が
完了しており、側道を走って生活道路を迂回できるようになっていた。感動。

その後、しばらく走って到着したタケル邸から、奈良のサイカラーメンへ移動。
正月から半年振りに食うサイカはなかなか旨い。だが、特大に挑むことは諦める。

タケル邸に戻って、ぉゅぅ氏提供の屋久島焼酎をヴェロヴェロと飲みながら
3時ごろまでダラダラと過ごし、そしてスヤスヤと眠る。あぁ、なんて平和・・・


6/3

10時ごろに起床。といっても、心は床から離れない。そのままグダグダして
昼まで過ごしたら、マクドで栄養補給。13時ごろにようやくタケル邸を出発。

そのまま真っ直ぐ帰宅しようかとも思ったが、とりあえずスズキに寄って帰る
ことにした。来たルートを戻り、第二京阪に入ってもう一度全開加速を試みる。
だがやっぱり、はっきりとわかるレベルで加速の始まりが遅い。どうしてなんだ!
スピードはちゃんと限界まで出るのだけど、なんか違和感がありまくりんぐ・・・

大宮通りを北上して五条まで上り、いつものスズキへ到着。ここで、取り残した
エンジンマウントを回収する。今日はいつものメカさんがおられないようだったが
伝言はちゃんとしておいてもらえたようだ。よかった。その後、山を越えて帰宅。



帰宅後、秋月から CRD などが届いていたので、再びインパネを分解して改造。
LED に貼り付けて輝度を調整していたマスキングテープを剥がし、乳白色のゴム
キャップに変更。また、駆動回路の抵抗を CRD に変更。15mA 定格の CRD を3個
パラにすれば 45mA になるとおもったが、実測すると 36mA 程度どまりになる。
しかも、ずっと駆動していると電流がどんどん下がる。温度特性が悪いのか。
結局、実験した結果として、4個パラにすれば 50mA になることが判明。
予想以上に CRD を消費してしまう。まぁ、多めに購入しといたからいいけど。

ついでに、大森のメーターのほうに仕込んだ 3φの LED にも、乳白色のゴム
キャップをかぶせる。その結果、なぜか微妙に色温度が下がり、インパネ側の
LED といい感じに色が揃った・・・ように見える。よしよし。そう思おう。

インパネを元通りに装着したら、同時に注文した秋月のシース熱電対を分解。
これを改造して、壊れた排気温度計センサーを修復するつもり。大森の排気温度計
センサーは、中間が 6φ、先端が 3φのステンレスでできている。今回購入した
ステンレスシース熱電対の太さは 3φ。ちょうど、先端部分と構造が同一だ。
なんとかして交換してしまえば、元通りになるはずだ。そう思いつつ、
シース熱電対の取っ手(プラ製)をニッパーで割って取り外す。残ったのは、
長いステンレス製シースだけ。うん、これはいい感じに使えそうだ。


6/9

昨晩は、果たして何年ぶりかわからないほどに久々な新人歓迎会の宴会。
そして今日は、その影響を食らったわけじゃないけど、休日出勤。カプに乗って
のろのろと家を出発。最近、さんざんぱらビリビリ音対策をしまくったお陰で
なんとなく高級感が出てきた(?)。剛性感とか高級感とかって安いもんだよね。

そういうラクジー感はいくらか増えたものの、一方、ブーストの立ち上がりが凄く
悪かったりとか、フルブースト時のパワー感がイマイチだったりとか、そういう
根本的なところにおける問題を感じなくもない。どこか壊れてんのかなぁ。

23時ごろに仕事を終え、帰宅。五条通りをさくっと走って帰る。交通量が多い。



というわけで、昨日ちょっと弄っていた排気温度計センサーを修理。壊れたセンサーを
バイスに固定し、ドリルで中身を全部穿り出して 6φのガワだけを残す。その後、
がらんどうになった中身に排気漏れ修理用の permatex のパテ(耐熱温度 1000℃)を
詰め込み、秋月のシース熱電対を突っ込む。これでパテが硬化したら、完成だ。


6/10

昨日加工した排気温度計センサーを見ると、パテがしっかり固まっていた。パテの中に
空気が入っていたら、加熱したときに破裂して吹き飛ぶかもしれない。それだけが
気がかりといえば気がかりだ。それはさておき、あとは配線を加工せねば。

そして、今日もまた休日出勤。カプにのって、ぽてぽて出かける。

田舎道をのんびり走る。リアセクションからやはり、ちゃこちゃこ音が聞こえる。
昔、水抜き穴の中に誤って落としたナットがあったのだが、今頃になって踊って
いるのだろうか。ピッキングツールで拾ってみたほうがいいかもしれないなぁ。

都会の道に出るところで、1速フル加速。残念ながら今日もまた、加速感は
あまりよろしくない。また、全開加速すると、ボディ全体がビリビリと強く震える。
何かがおかしいことには違いないのだが、何がおかしいのだろう。溶接剥がれ?



会社に到着。仕事前にちょっと休憩(時間あわせ)。いろんなことを思索する。
その途中、ふと、メタル触媒が欲しいなぁ、という思いが湧き上がる。昔っから
興味があった一品だが、そんなに安いわけでもないので、先送りを続けていた。
だが、ふと思い出す。最近、海外出張が多いじゃあないか。海外出張で手に入る
特別手当が、メタル触媒が余裕で買えるほどに貯まっていたことを思い出す。
マジデスカ!お金の問題が解決したら、購入はもう遠慮なく。適当な通販を
いくつか比較検討し、楽天にあった店舗を選択。購入ボタンをポチリと押す。

とはいえ、別にお金があったからというダケではない。何度も書いていることだが
最近とみに気になる非常にヌルいブースト立ち上がり、および、排気側にある筈の
熱溜まり回避のための対策を考えてのこと。純正触媒は結構つまり気味らしいし、
これを改善すると、上記2つの問題が同時に解決される可能性がある。これにより
より乗りやすく、また、より壊れにくいエンジンになってくれるかもしれない。
エキマニも確かに効果が出るけど、いかんせん寿命が短いしなぁ・・・



その後、21時ごろまで仕事。仕事が終わったら、気分転換がてらに、夜の高速を
ドライブ。いつものように油小路を下り、京都南 I.C. へ向かう。まるで誘蛾灯と
見まごうばかりの青白いライトを煌々と照らしたアルファード(個人の好き好きは
あると思うが、それにしても品のないデザインだよなぁとつくづく思う車だ)に
サイドミラーをギラギラに照らされながら先へと進む。くそう、めっさ眩しい。
メタル触媒よりも先に、防眩機能のあるブルーミラーを買うべきだったか。

高速に乗り、気分よくシャーッと走る。振動が全然でないので、気持ちいい。
これほど快適であれば、5速で踏み切って走ってみたいけど、やっぱりブローの
恐怖がどうしても先に立ってしまい、躊躇してしまう。あぁ、情けないなぁ。

しばらく走った先の、いつもの P.A. で休憩。カプを端のほうに止め、コーヒーを
飲んで、奥のほうにある薄暗い芝生に置いてあるベンチの上で寝転がる。目前には
黒い空の中で微かに滲んだ星がうっすらと見える。・・・いいのか、こんな人生。

休憩して少し気分を転換したら、屋根を空けてブーンと出発。久々のオープンは
なかなか気持ちいい。ましてや、6月と思えぬほどに涼しくて快適な空気が
自分の回りを流れていく。あぁ、なんて圧倒的な開放感だ。束縛からの解放だ。

そのまま、のろりのろりと走って石山を抜ける。後ろにクルマがつくと眩しくて
たまらんので、基本的にはどんどん先へ行かせる。うっとうしいもんだなぁ。

なんとなく気温の高い大津を抜け、山科へ戻る。山科は交通量が多いなぁ。帰宅。



家にたどり着いたら、とりあえず飯。飯を食ってしばらく TV を見たら、
あとは寝るまで仕事の残りをやっつける。くそう、死んでしまうぞこんな生活。
なんで死ぬために働かなきゃならんのだ。もう会社なんかマジで辞めてやる。


6/13

・・・なんてことを思いながら購入したドリームジャンボ宝くじだったが、
残念ながら大はずれ。3600円ぐらいにしかならなかった。もう、3600万円ぐらい
当てる気満々だったのだが・・・会社を止めたあとの生計の当てが消えた(涙)
ということで、サマージャンボ宝くじ当選までは、がんばって働かねばならぬようだ。

10日に注文したメタル触媒だが、本日到着していた。うむ。いい対応だ。
とりあえず箱を開けて検品。大きな箱の中に、大きなステン製の塊が入っている。
結構でっかいのだが、持ってみるとめっちゃ軽い。体積のデカさからは想像もつかない
軽さ。鳩あたりを持ち上げているみたいだ。まぁ、中はスッカラカンだもんな。なお、
触媒部分の長さは、ホームページの写真にあるものよりずっと短くなっており、
少しずつ構造が改良されているということが見て取れる。すばらしいことだ。

アウトレットパイプ側から覗き込む。純正だと指一本が通るかどうかという狭さ
だが、Jworks の触媒は指4本は入りそうな大きさだ。巨大な穴の向こう側に、
初々しい肌色のメタル触媒が見える。かなり抜けがよさそうな雰囲気が漂う。

・・・楽しみだなぁ。いつ、装着作業ができるかは判らないけど・・・


6/15

今日は本来、会社全体の休日なのだが、
なぜか出勤。楽しいな、アハハハ。


6/16

昨年5月に購入して以来、いたく気に入っているノート PC(Latitude X1)だが
最近、標準バッテリーの消耗率が 60% を超え、1時間も持たなくなってきた。
バッテリーの劣化をなるべく抑えるため、100% 充電した状態で AC アダプターを
接続しっぱなしにしないとか、継ぎ足し充電はせずに深放電してから充電するよう
心がけたりとか、いろいろ努力を重ねてきたのだが。結局、1年持たないのか。
(まぁ、充放電サイクルは 300回超えてるのは間違いないから、天寿か?)

小細工したところで、どうせ Li-ion なんて長持ちしない欠陥品ということが
よくわかった。HDD と同じように、1年毎に買い替える前提で使うべきか。

そして本日、1時間持たないどころか、電池のインジケータが橙色点滅(不良警告)を
示すようになってしまった時点で完全に見切りをつけ、ROWA でバッテリーを注文。
11.1V 4400mAh の大容量(49Wh)日だ。これで \7.7k。純正品だと倍の価格。
感覚的には、8000円を切ると「消耗品だな」と割り切れる。ぎりぎりの水準。



というわけで(?)今日もまた休日出勤。カプに乗って、まったりと出勤。
今日もまた、会社近くの時間貸しに駐車。\1.6k の天井あり。高いなぁ。
でも、週に1回の散歩に連れて行かないと、すぐにグズるのがカプチだ。

なんとか22時前に仕事を終わらせた。今日もまたスーパーストレッシー。
真直ぐ帰宅する気が起きなかったので、いつものように高速道路をぐるりと散歩。
4速で流している状態からアクセルを踏みなおすときのブーストの上がりが、
やっぱり異様に遅い。いらいらするぐらい遅い。エキマニが元に戻ってるだけで
こんなに悪くなるものなのか?純正排気系って、そんなに悪いのか?

また、6000rpm〜7000rpm でトルクをフルに掛けた加速をすると、尻が痒くなる
レベルの微振動が来ることは相変わらずだ。はやいとこ、E/Gマウント交換したい。
・・・けど、相変わらず、交換に使える時間がない。くそう。

いつもの P.A. に到着。いつものように端のほうに止め、いつものように
コーヒーを飲んで休憩する。だが、いつもと違うことが1つある。この P.A. は
諸般の事情があって恐ろしく広いため、ちょっとした集会をするには最適な場所。
(もちろん、勝手に集会を開くことは禁止されているが)。そのことに気づいたか
どうか、大黒 P.A. にたむろって居るようなドレスアップ系のクルマが集まって
ご自慢の車を披露する(?)集会を繰り広げていた。まぁ、別に邪魔になってる
わけでもないし、これはこれでいいか・・・と思いつつ、横目で眺めながら通過。

だが、これがアレなのよ。暗いところで見ると、こういうネオンとかモニターとか
いろいろぶち込みつつもちゃんとトータルを見て作られているクルマって、意外と
カッコイイのよ。普段は DQN の誘蛾灯にしか見えない青色の照明すら、確かに
クールな印象を与えているように見える。AM 誌の山ちゃんみたいな気分になる。
・・・もっとも、カプチーノでコレをやろうとは全く思わないけれど・・・。



カプのエンジンを回しながら、少し観察。なんとなく、アイドリング音が若干
ばらついているような気がする。機関音も高い。あんまり、調子よくないな。
別に異常ではないんだろうけど、調子よくないという感覚だけは伝わってくる。

昨日と同じようにマッタリとした時間を過ごし、荒んだ神経を少し回復させたら
屋根を外し、下道をのろのろと走って帰る。まだ、夜風は涼しくて気持ちいい。

滋賀県の某交差点で停車して待っているとき、電圧が 12.2V まで低下している
ことに気づく・・・下がりすぎ。いくらエアコン ON、ヘッドライト ON だからって
言ってもさぁ。ブラシ残量は充分に残っていた。何か寿命が近づいているのか?



帰宅。アイドリング時の発電量が不足しているとすれば、大容量オルタネータに
換装する以外に方法がない。もっとも、普通に入手できる大容量オルタネータは
非常に値段が高く、この程度の問題であれば敢えて手を出す理由がない。

だが、Web をうろついているうち、某blog 様で興味深い情報を見つける。
どうやら、F6A 用の大容量オルタとして、MC21S前期用のものが流用できるらしい。
なんだ、それだったら中古でいくらでも入手できるじゃん?そう思って、以前に
エンジン破損時にお世話になった RECOJAPANサイトで、該当する中古を探すと
あるわあるわ、\4,000〜\5,000 ぐらいで幾らでも転がっている。こりゃいいや。
これぐらいの値段なら、人柱になってもいいなぁ。ということで、注文する。

それにしても、ウチもなんかそういうナイスな流用情報を探して還元できたら
いいなぁと思うものの、最近は何にも面白い情報を提供できてねぇなぁと
思って反省することしきり。くそう。もっと色々情報を流すよう頑張るぞ。


6/17

いろいろと録画していたアニメが膨大に溜まっていたので、外が明るくなるまで
一生懸命消化し、それから眠る。まるで学生のような生活だ。昼前に起床。

起床したら、のろのろと出張準備を整える。
どこかって?もう説明するまでもない。またもや上海だ。



荷物のパッキングを終えたら、15時頃に家を出発し、関西空港へ向かう。
京都駅へと向かい、のろのろと歩く観光客の雑踏の隙間をすいすいと抜けて
みどりの窓口へ。いつものように「はるか」のチケットを買う。混雑している
可能性を考え、指定席を選んでおく。チケットを買ったら、30番ホームへ。
「はるか」は既に待機していたので、さっさと乗り込んで座席へと座る。

やがてやってきた出発時刻。周囲の座席はガラガラだった。あら、そうなの?
敢えて指定席を買うこともなかったかな・・・まぁいいか、会社の金だから。
マッタリとした雰囲気の中、最近の愛読書「津軽」(太宰治)を読み進める。

読書開始後 10分で眠りに落ちたりしているうちに、関西空港へと到着。
比較的人の多いホーム(みんな自由席のほうに乗っているのか?)を上がって
空港施設へと向かう。空港施設前も混雑していたのだが、国際線まで来ると
ほとんど人が居ない。いつもならば膨大な量の人でごった返しているフロントも
今日ばかりはスッカスカだ。結局、手荷物検査を含め、30分ほどで出国完了。
きっと混雑していると思ったのだが。こんなことなら、ゆっくり来ればよかった。

空港のラウンジで、先に来ていた先輩と合流。豪華なさくらラウンジの中で
クッキーを食べて軽く腹を持たせたら、18時30分発の JAL へと乗る。



出発が多少遅れたようだったが、それ以外のトラブルは無し。飛行機は静かに
飛び上がり、順調な水平飛行に移る。それと同時に、機内食が出る。夕食の時間
だからと言っても、メニューは昼間とほぼ変化なし。大きな鶏肉が出てきたのが
気になった程度か。やはり、上海行きだからか?上海の人は鶏が好きだし。

またもや「津軽」を読んで 10分で眠ったりしているうち、浦東空港に到着。
時刻は 21時ぐらい(現地時刻)。こんな時間でもやっぱり、イミグレは混雑して
いる。いつもと同じぐらいの時間を消費したのち、到着待ちの巨大な人だかりの
間をくねくね曲がりながら抜ける通路(これ、いつもそうなのだが、なんか晒し者
になったみたいで気分が悪い)を歩いて抜け、真っ暗な空港の外へと出る。

タクシーに乗る。夜の浦東→上海に至る道路の照明はひどく綺麗だが、タクシーは
やっぱり強烈な運転。一応、シートベルトしといたほうがいいかと思ったが、
どうせこの速度だったらベルトしてたってアウトだろうと思い、諦める。

まぁ、安全な運転ではなかったが、なんとか死なずにホテルに到着。
洗濯物をして、とりあえずぐったりと眠る。


6/18

しかし、こうしょうっちゅう上海に来ると、日記のネタにも事欠く(?)
飯がそれなりに旨かったことぐらいかなぁ。来るたびに味が良くなっている。

そんな感じで(?)仕事を終えた夜、ホテルの部屋に戻ってゴロゴロしていると、
なんか妙に寒いことに気づく。温度下げすぎかなー、と思って空調設定を見ると、
気温設定が5℃とかになってたことに気づく。冷蔵庫レベル。殺す気かおまいら。


6/20

帰国予定は明日。なんとなく体調悪い。精神的にもグレーな感じ。
早く帰りたい。日本の水を飲みたい。ただそれだけを考えるばかり。

ただ、今日は最終日だからというわけでもないのだが、午前中で仕事は終わり。
これ幸いに、ホテルに戻って明日まで眠ろうと考える。が、帰りに、現地社員から
夕食を一緒しませんか、と誘われる。あぁ、まぁ、いいか・・・本当のところは
胃の調子も悪かったので断りたかったのだが、折角のお誘いだし・・・

夕方にまた会社で合流することを約束し、とりあえず一旦ホテルに帰る。
服を脱ぎ、厚手のカーテンを閉めてしばらく眠る。いろいろと余裕があったら
上海市内の観光と洒落込みたいのだが、いかんせん、この体調では・・・



結局、約束の時間の1時間前まで眠っていた。多少は体力も復活した感じだ。
身支度を整えたら、少し早めにホテルを出て、会社へと向かう。その途中、
スーパーマーケットに立ち寄り、タケル氏に約束していた・・・ええと、
なんだっけかな、なんとか醤、なんかほらアレだ、辛いやつ、辛い醤。それを
買っていくことにした。ぶらぶらと店に入って陳列棚を見て歩く。ほとんど
日本のスーパーと同じと思ってもいい。商品の陳列方法も、代金の支払方法も。
それどころか、並んでいる商品すら日本と同じだ。エバラの焼肉のタレとか、
普通に売っている。
ここは日本かと勘違いするぐらい。だからこそ逆に、
現地固有の食材を探すのに苦労してしまう。警備員に怪しい目を向けられるほど
きょろきょろしまくった結果、なんとか「醤」が多数並んだ場所を発見。

現地のおばちゃん連中の間に挟まりながら、品目をチェック。とりあえず、
パッケージに唐辛子が書かれた赤いものを見つける。「辣醤」とか書いてある。
あぁ、これだこれだ、たぶんこれだ。これにしておこう。タケル氏は拒否できる
はずがない。値段を見ると 2元強(約 48円)安っすー!中途半端なので、他に
もう1つぐらい買っていこうと思い、「餃子醤」と書かれたビンを手に取る。

・・・まず、餃子を食うために使うものだろう。日本語的にこの漢字を読めば。
まぁ、多少違っても大丈夫だろう。食い物には相違ない。タケル氏は絶対に
困った様子で喜んでくれるはずだ。勝手に人の思考を決めつけ、とりあえず
レジへと運ぶ。結局、プライスタグの合計は 10元弱(約160円)。レジにて
商品を渡すと、予定通りの値段がピピッとレジに表示された。何を喋っているか
わからないが、数字だけは読むのにお互い困らない。10元札を手渡すと、
数枚の1角玉(っていうの?コイン)を渡される。1角は 0.1元。



商品の入ったビニール袋(このへんも日本と全く同じ。レジ袋が用意されている。
一体誰が、この共通文化を上海に持って行ってくれたのだろうと思うぐらい)を
ぶら下げつつ、待ち合わせ場所へ到着。ほどなく、例の社員さんが出てきて、
食事へと向かう。近所の四川料理専門店に案内される。私が辛いもの好きだという
ことをよく覚えてくれていたようだ。いい人だ。広州産の淡くて旨いビールを
飲みつつ、いろいろと話。中国の市民も日本と同じように、苦労をしてるんだ。

上海のクルマ事情・・・

上海では、上海ナンバーを買わないと通れない道路がある。ロードプライシング
みたいな感じ。ナンバーの代金は 5万元弱(約80万円)。クルマが大体 20万元
ぐらいで買える(約320万円)らしいから、登録費用がめっちゃくちゃ高いってこと。
なお、ほかの都市のナンバーを買うことは可能らしい。通れない道路がある
ということさえ我慢できれば、であるが・・・(相当不利みたいだが)

上海のケコーン事情・・・

中国では、25才より前に結婚すると、結婚休暇が超短期間しか取れないとか、
いろいろ不利なことがあるらしい。人口抑制政策の1つだとか。ただ単に
二人以上の子供には重税を課す、ということ以外にも、いろいろあるそう。

上海の人口事情・・・

中国では、2001〜2005年ぐらいに就労人口が激増し、地価も急上昇したが
それ以降は地価上昇が落ち着いているらしい。ただ、該当期間の人口増加は、
いわゆるベビーブームみたいなものであり、それを過ぎるとまた若者の人口が
思いっきり減ってしまうため、国力が下がることも(市民の間では)懸念だそうだ。

・・・そんな感じの話を、四川料理を抓みながら遅くまで続けていると
落ち込んでいた気分が結構紛れてきた。少しずつ調子が戻ってきて、明日の帰路は
いつものタクシーじゃなくてリニアに乗って帰ろうと思っている、などと話をしたら、
なにやら思案顔の現地社員。仲間と中国語で少し話をしたのち、リニアの駅まで
一緒に地下鉄に乗って送ってくれる、と言ってくれた。なんていい人なんだ!
(何せ、中国語は聞けない、書けない、喋れない、の3重苦なのだ>私)



明日の集合場所を確認したら、食事を終えて別れる。あぁ、ちょっと気分は回復。
酒のお陰か、現地社員の心遣いのお陰か。いい人に出会えてボカぁ本当に幸せだ。

ホテルに戻り、メールチェック。渡航前に注文していた ROWA 電池は、
無事に届いたようだ。さぁ、噂の ROWA 電池の性能は如何ほどのものか。


6/21

今日は、待ち焦がれた(というほど長くも行っていないけど)帰国の日。
早めの時間に起床し、洗濯物を取り込み、荷物を整理し、窓を開けて外を見る。

雨。

またかよ。また雨かよ。これからリニアに乗ろうと意気揚々と出発しようとした
そんな出鼻を粉砕するかのようなこの空模様。だってさー、そもそもリニアって
上海じゃなくて、上海から少し離れた場所からしか走ってないんだよね。
雨だと、そこまで行くのがめっさ面倒くさいんだよねー。くそう。

だがしかし、この程度の妨害でめげる君なようでは、日本男児の名が廃る。
とりあえず朝飯を掻き込み、チェックアウトして現地社員との集合時間を待つ。

しばらくすると、ホテルに程近い場所に現地社員さんがやってきてくれた。
いつもはのんびりしている人だが、私を追い返す段になると実に手際がいい(笑)
ともかく、雨が薄く降りしきる街中を歩き、リニアに繋がる地下鉄駅へ向かう。

雨に濡れて白く輝く街中は少し綺麗なようにも見えるが、凹凸の激しい歩道には
黒い色をした液体(=汚れを含んだ雨)が溜まっており、油断して歩けない。
荷物がみっちり詰まった旅行カバンを浮かせながら歩く。腕力勝負の世界。

巨大な水溜りが出迎える地下鉄駅入り口をなんとかクリアし、地下へと潜る。
先日見たときと同じように、現地社員さんは有人のキップ売り場へと並ぶ。
自動券売機がありますけど、と聞いてみると、使ったことないです、とのこと。
たぶん券売機は中国製なんだろう。中国人は中国人を信用しない、いい例である。

というわけで、一人で電車に乗るときは、窓口で買わなければいけない。
どうやって買うのか、ぴったり後ろにくっついて見てみることにした。あと2名で
自分の番という状態になったとき、窓口の上に書かれた路線図が気になった。
駅名の直ぐ下に "4" "5" "6" という数字が書いてある。4とか5とかって何だ?
しばらく考えてもわからなかったので、現地社員に聞いてみる。曰く。運賃だ、と。

・・・あ、そうか。そういえば前も、上海火車站まで 4.0元だったな。ってことは
つまり・・・アレか。この図の中にはせいぜい "6" までしかないってことは、
ものすごく遠くまで移動しても 6.0元(約96円)にしかならないってことだ。
やっすいなぁ。っていうか、日本の交通費は本当に高すぎるぐらいに高い。

我々の順番へ。買い方を見る。現地社員は、"(ほげほげ)ロンヤン" とか言って
10元を出した。ロンヤンとは、リニアとの乗り換えになる龍陽路駅である。
ここから・・・うーん、かなり遠い。しかも、人民広場駅で乗換えが必要。



以前と同じように "単程票" カードを入手。ゲートを通って、電車を待つ。
よく見れば、天井からぶら下がっている巨大液晶パネルに、1秒刻みでカウントダウン
する数字がいくつか表示されている。聞けば、到着する電車、および次に到着する
電車がやってくるまでの残時間を秒単位で表しているとのこと。こんなもの、
本当に正確なのか?と疑ってしまったが、実際のところかなり正確に電車が来た。
かなり驚く。アバウトだと思っていた漢民族、実は意外と律儀なのか?!

電車に乗り込み、数駅ほどを進む。その間、現地社員と雑談。中国の地下鉄にも
何箇所か「〜公園」という名前の駅があるのだが、日本で言う「公園」とは少し
違って、遊園地みたいなものも「公園」というそうだ。この中の幾つかは
有料で、それ以外は無料。そんなこと、知ってないとわかんないなぁ。

やがて、人民広場駅に到着。指示通りに通路を歩き、地下鉄二号線へと移動。
今まで乗っていたのが一号線で、乗り換えになる。一号線と二号線の乗り換えは
かなりの距離を歩かねばならない。東京駅の営団丸の内線乗り換えとタメ張れる
ぐらいに長い。なんでこんな長いのかと聞いてみると、わからないと返されるが
二号線から一号線への乗り換えのほうは全然近いです、という追加情報をもらう。
乗り換えの人の数がめちゃくちゃ多いので、渋滞や混乱を避けるため、ループ状の
構造になっているそうだ。頭いいねぇ!そこまで考えるながら、往路も復路も
どっちも同じような長さになっているとベストなんだけどねぇ。

二号線のホームに到着。以前は間に改札があった(つまり乗り換え不可)そうだが
今は、日本の地下鉄と同じように自由に乗換えができる。まったく意識不要。

二号線はやはり、一号線よりも新しく出来たことがよくわかる。一号線よりも
なんとなくホームが美しい。線路との間のドアがないのは不思議だが、まぁ、
「要らん」と判断されたのだろう。その代わり(?)中国ではすごく珍しく、
二号線のホームには自動販売機が設置されており、水などが販売されていた。
料金は・・・1元とか 2元とか、当然ながらめっちゃ安い。おつまみなんかも
売られている。値段は商品ごとにバラバラ。日本だと、全部ほとんど均一だけど。

しばらくすると、電車がやってきた。乗り込んで、また雑談に興じる。
現地社員曰く、現在は地下鉄が1号〜5号まであり、今後 10号線まで拡張する
計画が立っているという話だった。現在でも、上海の市街地を縦横に突っ切る
ように上手くできているのだが、まだまだ拡張熱は終わらないようだ。どのように
拡張するのかと思ったら、外側に向かって拡張する、なんてのも含まれている
ようだ。当然ながら、市街地を離れれば地下鉄にする必要はない。現在でも、
地下を走っているのは一部分だけ。だから、正確には「地下鉄」ではなく、
「上海鉄道」とか言ったほうがいいかもしれない。



そんなことを話しているうち、龍陽路駅に到着。改札を出て、リニア駅を探す。
だが、探すまでもなく、駅は直ぐに見つかった。「磁浮」という文字が書かれた
看板が、改札を出てすぐのところに在ったからだ。大変に判りやすくていい。

看板に従って駅を出る。駅を出て直ぐ、別の駅が待ち構えていた。それこそが
上海磁浮列車の駅。新橋駅で山手線からゆりかもめに乗りかえる時よりもずっと
手早く乗換えができる距離。エスカレータに乗って、その駅の2階に上る。
そこにはチケット販売所が2つだけ開いており、短パンを履いたラフな格好の
西洋人ばかりが数名群がっていた。奴らもまた、リニアに魂を惹かれたようだ。

西洋人の後に並んで、チケットを購入する。少しもたもたしていたら、後から来た
別の西洋人が平気で割り込んできたりした。クソッタレ。奴ら、私のことを現地人と
勘違いし、見下し果てた態度で平然と割り込んできやがったのであろう。大体
西洋の小童めはいつもそうだ。外国に行ったときの弁えがわかっておらぬ。

ともあれ、私の順番が回ってきた。飛行機のチケット(eチケットのコピー)と
100元札を渡し、「business ticket please.」と一言。通じてるかどうかなんて、
わかりゃしない。渡されたチケットを見たら通じたかどうかが判るって寸法よ。
今回は幸いなことに、チケット1枚と 60元が返されたので、ピッタリだった。

この一部始終を完了した時点で、ここまで同行してくれた現地社員とはお別れ。
丁重に礼を述べる。まるで今生の別れであるかのように、何度も何度も振り返り
手を振り合う。厳しい仕事を乗り越えてきた戦友だ。彼らがどう思っているか
わからないが、私はいい友人だと思っている。仕事の面では困ったちゃんだが。



チケットをゲートに通し、エスカレータを上る。そこは、緑色を基調とした
これまた中国らしくなく落ち着いた風景。そしてまた、そこは人種の坩堝でも
あった。割り込みが得意な西洋人だけでなく、どうもアラブ系っぽい人、
私のような日本人。まぁ、みんな珍しいもの好きってことでは一致か。

しばらくぼんやりしていると、それまで思い思いの時間を過ごしていた人々が
一斉に線路沿いへと移動。何が起こったのかと思う間もなく、聞こえてきたのは
ココココココココというコギングトルク音。減速した MAGLEV が入ってきた。
一斉にカメラを出して撮影を始める西洋人。なんだ、日本人と同じじゃんよ。

動いているリニアを見るのは初めてだ。正面から見た形はほぼ真四角で、ノーズも
適当に切り落としたかのような単純な形状。空力が良さそうには見えないなぁ。
コイツもあれか、F1 みたいにパワーで押し切るタイプのプレイヤーなのか。



MAGLEV は停車。しばらくしてドアが空くが、西洋人は車外で記念撮影しまくり。
どんだけ嬉しがりなんだろうかと思いつつ、適当に空いた場所を探して乗車。

椅子の向きは、残念ながら反対側。新幹線と違って、座席の向きは固定式らしい。
KTX とかと同じだ。ってことは、こいつの生まれはヨーロッパってことかな。
そんなことを考えているうち、ドアが閉まって、MAGLEV はゆっくり発車。

音が特別に静か、ということはない。普通の台車付き電車と同じように、ぎゅーん
というモーター音は聞こえてくる。MAGLEV はインバータを積んでいない方式の
リニアのはずだから、インバータ音ではないということが違うぐらいか。

リニアは軽い加速感を伴いつつ、一直線に作られた線路をひた走る。車内にあった
速度計の表示をチラチラと眺めつつ、外の景色も眺める。速度計は 110km/h を
すぐに突破し、それなりの速さでどんどん数字を大きくしていく。...120...
130...140...150...160...170...180...190...200...
。なんの感動もなく
200km/h は突破。その後も加速は緩むことがない。240...250...260...270...
280......300...310...
。あっけなく、新幹線の営業運転速度を越える。さすがに
ものすごく景色のスケールが大きいために速度感が緩められてるとはいえ、
300km/h を超えると「うわ、速えぇ」という感じは伝わってくる。

なお、この速度に至るまでの間、飛行機のように揺ぎ無く走っていたかというと
そんなことはない。意外と、時折「ガツン!」というきつい横揺れが入る。
ちゃんと制御しているから不安は感じないが、しかし乗り心地は宜しくない。

そんなことを考えている間にも、さらに MAGLEV は加速。360...370...380...
390...400...410...420...430...431...431...
。出発から3分も経たぬ程度で
営業最高速度の 430km/h に到達。加速は衰えていないところからして、実力は
もっと高いところにありそうに見える。この程度で勘弁したるわ、ってか。

外を見る。猛烈な速度で流れていく風景。うわ、こりゃめちゃくちゃ速いわ。
プジョーがユーノディエールで見た景色は、こんなものだったのだろうか。
併走する高速道路を走っているクルマが、徐行しているようにしか見えない。

やがてリニアはゆっくりと 330km/h まで減速。カーブに差し掛かる。かなり
Rの大きなカーブのようで、大きなGはかからない。だが、そんなカーブですら
減速を余儀なくされるということは、そもそも日本で建設するのが無理ありすぎ?

減速したリニアは、それでも 330km/h。そんな状態のまま、平気ですれ違い。
ドン!という横揺れを残して飛び去っていく、反対方向のリニア。無謀運転。



もう、浦東国際空港が近づいてきた。更に減速する MAGLEV。時計の針は、およそ
発車後6分少々。たった6分で、まもなく到着状態。なんて速さだ。浦東空港横の
大きくて綺麗な駅の中に入り、さらに減速して停車。この時点で 7分少々。早い!

照明が少なくて暗いホームへ降り、混み合うエスカレーターを登って改札へ。
だが、何故か改札は稼動しておらず、横のドアが開けられていたので、そこから出る。
なんとなく、中国ってこういうことが多いような気がする・・・気のせいかな。

改札もどきを出て、空港への専用通路を歩く。じめじめした空気が体を包む。
薄暗くて殺風景な、コンクリート製の通路。通路の向こうからは、どことなく
物憂げな表情をした黒髪の女性が歩いてくる。あぁ、アジア感たっぷり(謎)

通路を抜けると、急に景色が色づき始める。浦東空港だ。食堂をパスして
エスカレータを登ると、ちょうどそこには、発着を案内する電光表示板が立っていた。
えーっと、関西空港はどれかな、と思って表示板をじっくり眺めるが、どう見ても
大阪という表示がない。西安とかなんとか・・・あぁ、これって国内線用か(汗)
顔を上げて場所を確認すれば、ここは国内線カウンターの最果て。国際線の、
しかも JAL なんてのは、ちょうど反対側の端っこになる。めっちゃ遠い(汗)
仕方ない。荷物を引きずって、浦東空港の建物の中を端から端まで歩く。

端まで到達したところにある JAL のカウンターはがらがらに空いていた。ちょうど
自動チェックイン機も置いてあったので、これを使ってチェックインしてみる。
使い方は(当然ながら)日本国内のものと全く同じ。すんなりと処理完了。

チケットを手に入れたら、さっさと先へ進む。いくつかの書類を提出したあと、
恐ろしいほどに混雑するイミグレを通過。手荷物検査へ。楽勝で通る予定だったが
カバンが検査に引っかかる。鮮明なX線映像を前にして、何やら話し合っている
空港職員。片方はメガネ男で、もう片方はメガネっ娘。私の心理状態を読んだか
少し怒り顔で、荷物を片手に英語で話しかけてきたのはメガネっ娘のほうだった。

ここでは仮に「委員長」と呼ぼう。委員長は、鞄を空けてもいいかと聞いてきた。
中からパンツが飛び出してきてセクハラになったりしないように注意しながら
鞄を開けると、委員長は小首を傾げながら細い指を伸ばし、鞄の中の荷物のうち
白いビニール袋に包まれた物体を取り出した。委員長は躊躇いもなく袋を空け、
中に入っている「辣醤」のビンを取り出した。しげしげと眺めた後、細い眉を
さらに吊り上げながら、何やら私に向かって申し渡している。だが、何を言って
いるのかさっぱりわからない。ただ、委員長が人の荷物を見て、眉を吊り上げて
何か言っているというシチュエーションから連想されることは、ただ1つだ。

委員長ルートに入った・・・じゃなくて、荷物に問題があった、ってことだ。

袋の中から、現地のスーパーのレシートを取り出して見せる。委員長は全てを
理解したようで、DUTY-FREE ショップで買ってないからこれは没収なの、と通告。
もう一度聞き直す。「没収なの!」あ、そうですか。委員長の好感度パラメータを
これ以上下げたくなかった(?)ので、タケル氏向けの土産は泣く泣く諦める。

出国完了後、DUTY-FREE ショップで、代わりとなりそうなタケル氏向け土産を探すが、
かなりマトモなものしかなく、ロクな土産ではなかった。このリベンジは次回に。



その後、いつもと違うラウンジでゆっくり過ごす。1時間ほどぼんやりしていると
帰国便の boarding time がやってきたので、指定されたゲートに移動して搭乗。

手荷物を頭上に放り込み、「津軽」を片手に出発までの時間をゆっくり過ごす。
だが、ふと気づいたとき、既に離陸時刻になっているにもかかわらず、航空機は
まだ移動を始めていなかった。景色は同じ。機内には、それを知らせる放送が
響いていた。少し緊張気味の機長は、管制から離陸許可が出ない、原因は不明、
という旨の連絡を始めた。離陸許可が出ない・・・原因不明・・・なんだそれ?
訝る乗客の疑問に答えるような絶妙なタイミングで、機長は続けてアナウンス。
曰く、臨時の軍事演習が始まった場合、こういうことが起きるそうです・・・

・・・ぐっ、軍事演習!?

赤い星を誇らしげに貼り付けた中国空軍の MiG が近傍を通過するのかひょっとして
などと思ったが、どうやらそういうわけでもなく、単純に離陸させてもらえない、
それだけのようだ。なんだよ、損ばっかりじゃん。MiG ぐらい見せてよケチ。

ともかく、今は離陸できないし、いつ離陸できるかもわからない状態が続く。
こんな生殺し状態はヒジョーに困る・・・って言っても、寝てたらいいだけか。

結局その後、許可が出て離陸を開始したのは、当初予定の 40分後の話だった。
当然ながら、日本到着も 40分遅れ。まぁ、さしたる問題はないのが幸い。



遅れ気味に到着した関空の中を手早く走り抜け、帰国手続きを終えてロビーへ。
その途端、鼻腔をくすぐったのはカレーのかほり。・・・カレー?いったい、
関空の税関を抜けたばかりの場所のどこに、カレーがあるというのか。

自分の嗅覚の狂いに首を傾げつつ、はるかに乗って帰宅。長い旅の果てに
ようやくたどり着いた我が家では、カレーがほかほかと湯気を上げて待っていた。

中国と日本の間の距離に比べれば、泉南と京都なんて匂いが届く距離に過ぎない。
なんてことを考え、妙な感傷に耽ってしまった帰国第一日目の夜であった。


6/22

もう、疲れ果てた。精神的にも肉体的にも。ずっと休んでない。
毎日がマイルストーン前日という日を繰り返すと、感覚がおかしくなってくる。
もしかしたら、我々は出荷日前日という日を永遠に繰り返しているのでは
ないでしょうか。学園祭前日の温泉マークみたいな感じになってきた。
かなり危機を感じたので、とりあえず有給を取って休むことにした。

んだが、そういう日に限って、それまでの空梅雨を取り返すような勢いで
朝から大雨。でも、何もやらんわけにはいかん。雨の中、資材を片手に
車庫まで走って、こまごまとしたメンテナンスに精を出して気分転換。



資材の入ったダンボール箱を、カプの横に置く。まだ、吹き曝しの床は辛うじて
全面的には濡れていなかったので、なんとか作業は可能。ジャッキアップして
純正触媒、およびエキマニ両方の排気系統中枢部取り外し作業を開始する。

まずは、バッテリーを外す。バッテリーのステーを固定する M6 のボルトの頭を
ソケットでぐるぐる回す。ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる・・・あれ?
緩んでこない。・・・まさか。最後に締めたときの、あの嫌な感触を思い出す。
潰れていたか!シクった。幾ら回しても抜けない状態になったボルトの抜き取りは
ともかく無駄な時間がかかるものだ。初っ端からやってきたショボい妨害要素に
かなりゲンナリ。だが、やめるわけにはいかん。少しだけ緩んだ余裕を使って
ステーをぐいっと曲げ、バッテリーを取り外せる隙間だけ、なんとか確保。

バッテリーを外したら、さらにタービンの吸気側の部品を全て外し、マニに到着。
遮熱版を外し、マニ−タービン間のボルトを緩める。3本とも固着は無し。よし。
緩めたら、アウトレットの O2センサーを外し、タービン−アウトレット側ボルトも
外す。さらに、助手席側タイヤを外し、触媒固定ステーのボルト3本を外す。
ついでに、排気温度センサ(触媒についているほう)のカプラーも外しておく。

エキマニ外しならばココまでで OK だが、今回は触媒まで外すので、もっと分解。
下に潜りこんで、触媒−フロントパイプ間のボルトを外す。これで触媒がフリーに
なった・・・と思ったのだが、フロントパイプの蛇腹は、ミッションとパイプを
固定するボルトの後ろ側だった。くそう!フロントパイプはほとんど動かず、
それゆえに触媒を下から抜き取れない。しょうがないので、ミッションのアンダー
カバーを外し、フロントパイプ固定ボルトを外す。これでフロントパイプが動く
ようになった。ひょいと横に動かし、触媒下の空間を完全にフリーにする。

ここまで来たら、触媒は下から抜ける。軽い知恵の輪を潜り、真っ赤に錆びた
触媒をアウトレットパイプと一体で下ろす。ふぅ、思ったより大変だった。

外した触媒をチェックする。ここ最近の加速感の無さの原因はコイツだろうか、
先日のブローで長時間にわたって生ガスが流れ込んだはずだから、多少は溶けて
目が詰まってたりするんじゃないだろうか、などと思いながら、中を覗く・・・


もしもーし?(汗)

・・・ワタシはマボロシをミテイルのダロウか。この筒、何かが足りない。



んー。えーっと。

向こう側の空間がはっきりくっきりと見えているのですが?

これってオカシクナイデスカ?私の記憶が正しければ、ここには「触媒」という
格子状の物体が入っていないといけないはずなのですが、何もないよ?
中を隅々まで覗き込んでみるが、そこにはただ、真っ黒なカーボンで覆われた
中途半端な空間が広がっているだけだった。触媒なんて、カケラも無かった。

つまりこれって「純正触媒アダプター」っていう状態なんじゃナイディスカー!?



弁解するわけでもなんでもなく、私はこのクルマを購入してから一度たりとて
触媒を下ろしたことがなく、当然ながらストレート加工(?)なんてことにも
手をつけたことはない。だから、本当はこの中に蜂の巣があってしかるべき。
だが、どうみても中はがらんどうで、触媒なんてカケラもない。うっわー、
そうか、いつからかは不明だが、ずっと触媒レス状態で走ってたのか・・・

今回、スポーツ触媒を買ったことは、いろんな意味で正解であったと思った。
そりゃ低速なんてスカスカなはずだわナ。逆に、低速トルクが増えそうな悪寒。

しかし、なんで触媒が跡形もなく消えているんだ?少しずつ砕けて消えたのか?
このクルマを買って数ヵ月後にマフラーを外したとき、触媒が見えていた記憶は
確かにある。それから数年をかけて、少しずつ割れて吹き飛んていったのか?
つまり結局、触媒なんて消耗品だってことだ。もう、そうとしか言えない。



気を取り直し、タービンの排気側の羽根の状態をチェック。先日のブローで
ピストンか何かの破片が飛んできて、排気側の羽根が欠けたりしていないかと
心配になっていたのだが、見る限りは大丈夫。EX バルブのステムと同じように
かなり白っぽくなっているものの、破損は見られない。あぁ、よかった。

チェックが終わったので、新しい触媒の装着を開始する。触媒を箱から出し、
遮熱板を組み立てる。ステンレスの板がついているので、これを付属のバンドで
締め付けて固定する構造。念のため、触媒と遮熱板の間に、サーモテックを
挟んでおく。遮熱の効果を、より高める目的。バンドで遮熱板を仮固定したら
触媒を正規の位置に放り込み、遮熱板の向きを微調整。調整が終わったら
触媒を下ろし、バンドをしっかり固定する。これで、触媒の準備は完了。

事前準備を2つ。ボディー側の鉄板に Noxudol 300 を吹きつけること、そして
触媒に付属していたスタッドをタービンにねじ込むこと。触媒付属のフロント
パイプは中が大きくなっているため、タービンに固定する4本のボルトのうち
1本へのアクセス性が極めて悪くなっている。それの対策のため、らしい。
スタッドボルトは、ネジ山の長いほうをタービン側にするのが正解。

個人的には、ここがスタッドボルトになると、ボルトを全部外してもタービンを
フリーに出来なくなるので、エキマニ外しのときの作業性が悪くなって困るのだが
だからといってボルトにするわけにもいかない。締められなければ意味がないし。



事前準備が終わったら、触媒を規定の位置に入れて装着開始。固定ボルトは沢山
存在するので、本締めは最後にしないとエライことになるのは目に見えている。
とりあえずボルトを突っ込んだ状態にしておき、少しずつ仮固定を進めていく。

そういえば今回、タービン−アウトレット間および触媒−フロントパイプ間のボルトが
触媒付属のキャップボルト(耐熱ボルト、かな?)に変更となった。これにより
キャップボルトの利用率がかなり高くなった。M6 と M8 のキャップボルトを
締めるための道具が不足している。今は、アレンキーレンチしかない。
六角のソケットを買わないといけないな。しかもディープな奴。

触媒周りを仮止めしたら、新しいエキマニ(排気温度センサー加工済み)を装着。
実は、これの装着が相変わらず一番難しい。集合部直下にあるキャップボルトを
締めるのは殺人的に無理がある。今回、タービンをほとんど動かせなくなったので
もうだめぽ、と思ったのだが、捨てる神あればなんとやら。エキマニとタービンの
間に、横からアレンキーレンチを突っ込める隙間が僅かに存在した。ここから、
首から先(短いほう)のほうを使ってキャップボルトが締められることが判明。
もう、なんちゅうか、ギリギリもいいところの設計(?)だなぁ。締め付け完了。

なお、もう1つのキャップボルトも同じように、エキマニとタービンの間に、
上からアレンキーレンチを突っ込めるスペースがあった。これもギリギリだなぁ。



エキマニを装着したら、タービンとの間を仮固定。これで、全ての仮固定が完了。
全体的に仮固定に無理がないことを確認したら、排気系の上流から本締めを開始。

エキマニの内側キャップボルトを本締め → エキマニの外側ナットを本締め →
エキマニ−タービン間のボルト3本を本締め → タービン−触媒間のボルト3本と
ナット1個を本締め(ここのナットは、触媒付属のユニクロナットではなく、
以前に調達しておいた EXマニ固定用純正銅メッキナットを使用) → 触媒と
エンジンマウント間を固定するボルト3本を本締め → 触媒−フロントパイプ間の
ボルト2本を本締め → フロントパイプ−ミッション間ボルト1つを本締め。
最後に、ミッションのアンダカバーを、ボルト10本で固定する(疲労)。

いやこれ、結構ボルトの数が多い。整備性が余りよろしくない。しょうがないか。



あとは、センサー類の装着か。まず、純正触媒に付いていた排気温度センサーを
外す。真っ赤な錆でコブコブになった触媒と一体化してしまったように見える
排気温度センサーだが、13mm のメガネをかけてハンマーで数十発叩いたら
ゆっくりと緩んだ。幸いなことに、六角ナット部(外に出ている部分)だけが
錆びていて、ネジ部は全く綺麗なものだった。よかった。スレッドコンパウンドを
ネジ部に塗ったら、新しい触媒に装着。ただ、錆のせいでナット部が変形していて
13mm のメガネがはまらない(さっきは偶然ハマったのか?)。しょうがないので
14mm のスパナで、トルクを掛けすぎないように注意しながら締めこむ。
センサーを装着したら、配線を上まで引っ張り、カプラーを装着。

あとは、O2 センサー。こちらは何の問題もない。22mm のレンチで締めこむ。



これで、排気系は全て完了だ。あとは、吸気系の配管を元通りに直していく。
こちらは特に難しいところはない。油断して配管の中に異物を落とさないよう、
という点に注意するぐらいか。最後に、バッテリーを積む。ここで思い出す。
そういえば、固定用ボルトが1本死んでいた。8mm のドリルでボルトの頭を落とし
強引に除去。半分潰れたネジ山は、切りなおすことにした。7mm のドリルで
下穴を開けたら、8mm のタップでネジ山を再生。バッテリーを搭載したら
8mm のボルトでステーを固定する。前よりも強度が上がった(?)



新しい排気温度計センサーの配線も接続。接続忘れがないことを再確認したら、
エンジンを始動する。触媒レスから触媒ありになったわけだが、排気音の大きさは
ほとんど変わっていない。TRUST MX の消音能力は充分に高い、っていうことか。
しばらく様子を見る。排気温度計は、元通り正常な表示を行うようになった。
以前よりもいくらかレスポンスがいい(エンジン始動後の針の上がり方が早い)
ような気もする。排気の熱を逃がしていないということだろう。やっぱり、
某HALFWAY が言っていたように、EXマニは純正が一番いいのだろうか?

暖気終了後、排気の匂いを確認。手を少し排気に当てて、匂いを嗅ぐ。以前は、
けっこう如何にも排気っぽい匂いがしていたと思うが、今はほぼ無臭状態。
これは、触媒がちゃんと入った効果(?)って奴だろうか?なにより。



早速、ガソリンを入れるためにちょっと出発。車庫からでて、アイドリング付近の
速度でゆっくり走る。アクセルを少し踏むと、トン、と押される感じが出ていた。
極低速のトルク感が復活!そして、安全な場所で全開を試みるが、高回転の伸びも
ほとんどスポイルされていない。うむ、何の問題もない。さらに、低速トルクが
復活した余波(?)かどうか、ブーストの立ち上がりが明らかに高速化した。
踏みなおしたときの立ち上がり(レスポンス)がいい。マニを交換したときと
ほぼ同じような感覚になっている。これはマジで有難い。目論見どおりだ。

帰宅後、点火時期を調整。基準位置から、また点火時期を 3°少々進めてみる。
アイドリング時の排気温度が、520℃ → 450℃へと低下。負圧はあまり変化ないが
排気温度は明らかに異常な感じがあったので。これで、色々改善されるだろう。



作業が無事完了したので、明日は雁が原に行くことにした。8ヶ月ぶりに
助手席を外し、工具やタイヤを積み込む。なんだかウキウキ(死語)しますなぁ。
今日は嬉しくて嬉しくて、寝られないかもしれない。ハルシオン飲んどくか。

夜。寝る前になり、Web サーフィン(死語)。なんてことはない検索キーワードで
例のblog様がひっかかる。引っかかった内容は、「F5A用のクランクプーリーを
装着すると、エアコンの負荷を劇的に下げることができる」というもの。な、
なんですと!?積年の課題が、そんな簡単なことで根本的に解決できるとは!?

詳しい情報を収集。使用するのは、CL11V 用のクランクプーリーおよびVベルト。
中古で入手できればいいかもだが、普通に買ってもそんなに高くない。じゃあまぁ
いいか。型番は・・・95131-71B10(プーリー)と 95141-71B00(Vベルト)か。

よし、決めた。またスズキさんにお願いして、取り寄せておいてもらおう。


6/23

昨日の豪雨は、予報どおりにすっかり影を潜めた。5時頃に起床したときの空は
雲が切れ、青空が覗いている状態。よし、いい感じじゃあないか。軽く朝食を
済ませたら、5時40分に出発。55分までに高速に乗る。よし、これで割引最大。

眠気に襲われないためという意味もあり、ある程度のペースを維持して走る。
渋滞や「蓋」が存在しないので、かなり快適だ。一気に米原 J.C.T. を抜け、
撤去工事が進む米原 T.B. を通過。まだ撤去中ということで、中央部付近に
幕が張られており、それを迂回する形で走らされることになる。ここもまだ
こうやって残骸があるうちはいいが、やがて残骸も消え、跡形も無くなり
人々の記憶から消え、記録に残るだけの関所となっていくのだろう。

北陸道もペースを維持して走り、木之本 I.C. に到着。ここで一旦降りて
連続走行距離を調整したのち、その流れで賤ケ岳 S.A. に入ってトイレ休憩。
眠気に負けそうになりつつも、コーヒー一杯でなんとか復活。喝を入れなおしたら
再び出発し、北陸道を北上する。途中、敦賀を抜けて山岳区間に入る。ここは
いつもいいペースを維持して走るところなのだが、3つめぐらいのトンネルを抜け
橋を渡る手前のあたりで、路肩に止まっている覆面パトカーを見かける。無論、
朝っぱらから可哀想な犠牲者を捕まえた状態で。こんな時間に、ここで覆面を
見かけたことなんてないよな。気をつけないといかんなぁ。勉強になった。

とか思ったのも1分程度。再びペースを戻し、北陸道山線区間を一気に走りぬけ
南条 S.A.に到達。ここでまた、猛烈に眠くなってきた。時計を見ると・・・あぁ、
まだ全然早い。ってか早すぎた。飯でも食って時間をつぶして行こう。

S.A. の施設内に入り、メニューを見る。なんか、でっかい天ぷらの入った
塩ラーメンがある。なんとなく旨そうな気配。これ食ってみよう。600円少々を
支払い、清潔な店内(中国の飯屋を見慣れてしまったので、少し綺麗であれば
高級店舗に見える)で待つこと数分。出てきたラーメンは・・・まぁ、普通かな。
「ラーメン」というには少し油分が少なめで、淡白な味わい。悪くは無い。

腹を膨らませたら、南条 S.A. を出発。ここから後の平地区間で、全開を何度も
繰り返しつつ、排気温度をチェックする。低負荷巡航時で800℃、アクセル全開で
目一杯で引っ張っても 860℃止まり。これぐらいなら、排気温度は合格かな。
ノッキングのほうはなんともいえないが、たぶん大丈夫だと思う。以前のブロー
だって、実際のところはノッキングというか、やっぱりGか振動による燃欠が
一番怪しいと思っている。この程度のことで根を上げるようなエンジンではない。

福井北 I.C. で高速を降りる。ここまでの高速料金は、合計で 2,000円程度。
これだけ走ってこの値段なら、まぁまぁかな。あとは、下道をゆっくり走って
勝山を目指す。途中、メインの国道から分かれて九頭竜川南岸を走ったとき
たまたま、えちぜん鉄道がごろごろとレールの上を走っているのを見かけた。
おぉ、えちぜん鉄道、いつの間にか復活してたのか。滅多に見られない光景だ。



てな感じで、利用開始可能になったばかりの 8時半ごろに到着。駐車場を見ると
上のほうが空いていたので、貸切が入っていないことを確認したら上に陣取る。
駐車場を見れば、既にパイロンが多数設置されていた。でも、先客は居ない。
下に居る人が並べたのか?まぁいいや。一から設置する手間が省けたわい。

そんなことを思いながら荷物を下ろしていくと、外装に何にも手が入っていない
プレーンな GC8 の WRX がやってきた。気にせず作業を続けていると、GC8 から
降りてきた若くて素朴なにいやんが声をかけてくる。どうやら、ジムカーナを
やるのは初めてらしい。コース設定などを気にしていたようなので、下コースの
コース図のことを説明しておく。上コースには常設設定がないんだよね〜。

さらに準備を進める。やがて、AZ-1 のにしやまさんが到着。現地合流。
にしやまさんと雁が原に来るのは2回目かな。冷静に考えれば、誰かと一緒に来る
ことってのは、実はあんまりなかったりする。現地でたまたま主と会う、なんて
ことはよくあるのだが・・・って、今日はそういえば主の姿が見えないな。

荷物を下ろしてノロノロと準備を進める。やがて、某妖怪じじいさんも来られたり
して、なんとなくメンツ(?)が揃ってくる。ジムカーナの世界は小ぢんまりして
大草原の小さな家よりも袋小路の鶏小屋が好きな私には、なんとなく心地よい。

タイヤ交換を完了。ゴムがめくれてボロくなってきた RE540GS(3年熟成)の
空気圧を調整する。グリップ健在な状態であればベストな、フロント190kPa、
リア220kPa(いずれも冷間)。減衰は前後とも4段緩めで中庸無難な状態。

あとは、サイドワイヤーの調整を充分に締めこんで、とりあえず軽く走行。
8ヶ月の OFF 期間を挟んでいるとはいえ、体は最低限の走り方を覚えている。
メタルパッドのパワーもあって、サイドの利きは全く文句なし。むしろ逆に、
人間側がこの状態に隠された(?)能力をまったく引き出せていない・・・
パワー負けで容易に滑り出すリアのコントロールを思い出しつつ走る。
(本当は、ここで巻き込んでくれないと全然速くないんだけど・・・)

しばらくグリグリ回ってクセを思い出したら、一旦戻って休憩。いきなり疲労。
汗ダルマになった体に鞭を入れて、メンバー(?)とともにコース設営。
コースの元ネタは、にしやまさんが提供。こんな感じのコースになった。



パイロンの数がちょっと違ったかも。でもまぁ、だいたいこんな感じ。
中央にパイロン4本の短いスラロームとパイロン3本の大きな定常円、そして
左下に8の字。ここまでは間隔14歩ぐらい。右下にパイロン3本の小さな定常円。
これだけは間隔 1.6m ぐらい。このコース設定だと、恐らく一番むずかしいのは、
まず間違いなく中央の大きな定常円だろう。1速だと吹け切るし、2速だと回転が
低くなりすぎるはず。荷重が残らない一方、トリッキーな動きだと確実に遅い。
リア駆動なら尚更。軽四殺すにゃ直線要らぬ、大きな定常円があればいい・・・



完熟歩行で感覚をつかんだら、早速走行。スタートは、軽く5000rpm 半踏み状態で
クラッチを接続。それ以上でつなぐとリアが完全に空転する。グリップ不足。
加速して2速へ繋ぎ、時計回りに大きく右上を目指す。左上でクルマの向きを
徐々に変えていくあたりでリアが出始めるが、ステアでコントロール。続いて
右上に差し掛かるところで、少し外側からブレーキ踏んでターンイン。これも
向きが変わり始めるのとほぼ同時にテールが流れ出す。そのままアクセルを踏み
角度を付けてステアで抑え込みながら右下へ。これも少し外側から進入しつつ、
右下のパイロンを目安に、ただしくっつき過ぎないように注意しながら曲げる。

向きが変わったらアクセルを踏み込みつつ、直線状に加速。ここは路面の傾斜も
あって、リアが簡単に出てしまう。加速したくても縦方向にトラクションが
掛からない。でもアクセルを無駄に緩めてはいけない。微妙な調整で抜ける。

8の字の真ん中を抜けて、スラロームの左端へ。ここはかなりきっついカーブ。
どこからコーナリングを開始するか悩むところだが、速度が乗っているので
1.5車身直径程度のコーナーを想定。早めにブレーキングして前荷重を作り、
フロントを逃がさないようにしながら1速に落としてコンパクトに転回。早めに
向きを変え、スラロームへの進入の時点でロスしないことを心がける。

スラロームはステアリングだけで抜けられる。アクセル一定開度を心がけて
一気に走りぬけ、右上へ。ここが難しい。ブレーキを踏んで小さく転回すべきか、
2速のままで走るべきか。おそらく、小さく転回したほうが早くなりそうだが、
敢えて2速ホールドのままで走り、最後の難関に向けて頭を切り替えておく。

ぐるりと左上を回って左下の8の字へ。ここはGが残っていない直線進入から
8の字を始められるので、かなり簡単。問題は、全然足りないリアグリップのため
立ち上がりで加速が滑らかに繋がらず、横ばかりに進んでしまうというところ。
後でも書くが、ブースト立ち上がりが非常に鋭くなったため、アクセル踏み込みの
タイミングがずれているということもある。抑えていけ俺、抑えていけ俺。

直線状に立ち上がったら、2速反時計周りの定常円。入り口での減速が緩いので、
荷重が移っていない状態から進入となる。フロントがグリグリと逃げやすい。
じっと我慢の子で回らないといけない(序盤で無理するとフロントが逃げるし、
後半で無理するとリアが逃げる)、あまり楽しくないコーナリング。ここを
抜けたら、最後は右下の3本パイロン。こちらは、先にも書いたように小さな
定常円セクションなので、処理は簡単。サイドを引いて、鼻先で舐めるように
ぐるりと回る。唯一の問題は、ここでも立ち上がりで戻ってこないリアグリップ。
規制パイロンをひっかけて曲がると横方向モーメントがかなり大きく残るので、
うりゃっとアクセルを全開して真直ぐゴールすることが結構むづかしい。



ざっと走って課題を確認。確実に言えることは、リアのグリップが全然足りない。
今の駆動力に対して、まるで水の上を走っているかのようだ。一方、フロントは
荷重さえきっちり残してやれば、ほぼ不満なくグリップしてくれる。リアか。
クルマ側の対策として、リアの減衰を 0段戻しまで固めてみる。しかしながら
それでも大きな変化は感じられない。もうダメだね、タイヤが。確かに、既に
肩のゴムはずる剥けで、紐が見え始めている段階。グリップするゴムがない。

こうなった状態では、何をどうやっても対策にもならないということは、
数年前の MLS で経験済み。リアのアライメントを再調整することも考えたが、
今は止めておこう、と考えた。このタイヤでセッティングを出しても意味がない。

クルマのほうの仕様変更に関する感触。ブーストの立ち上がりが、すごく良くなった。
立ち上がりでケツが流れるというのは、ブースト立ち上がりの遅れによるものでは
なく、純粋に「トルクが出過ぎているから」。逆に、立ち上がりが早過ぎるのだ。
下手したら、タービン交換前と比べても遜色ないぐらい。適切な排気抵抗が、
中途半端なチューニングにおいてどれほど重要なものか、よくわかる。



そんな感じでしばらく楽しく走っているうち、出走待ちの行列で違和感に気づく。
先ほどまでは聞こえなかった、小さな鈴が継続的に鳴る音が耳に付く。同時に、
インパネ右上に、見慣れない赤色の警告灯がチカチカと弱弱しく明滅しだす。
その警告灯は、排気系が過熱していることを示す排気温度警告灯。何ィ!?

まさか、こんな状態で生ガスが轟々と噴き出して、またもや触媒を燃やしている?
一瞬青ざめたが、それは在り得ないと気づく。いつもと同じ 500℃弱を示している
排気温度計の表示、そして安定したアイドリングが、良い混合気と良い火花が
エンジンに供給されていることを表しているからだ。しかしそれでも、
火の無いところに煙は立たない。もう1本だけ走行してから、一旦戻る。

アフターアイドリングさせながらエンジンフードを空け、各部を点検する。
排気温度センサのカプラーは、異常なし。ちゃんと繋がっている。配線は、
高温になる場所を避けた取り回しで走っている。異常なし。ふむ・・・

弱々しく明滅を繰り返す警告灯を見ながら、一旦エンジンを切る。
ちょうど昼休みの時間帯になったので、ここで走行は休止。対策を考えよう。



しばらく居眠りしてエンジンを軽く冷やしたら、原因調査再開。イグニッションキーを
ON の位置に回し・・・あれ?この段階で、もう警告灯が灯いている。ふむ。そして、
START に回してエンジンを始動。すると、ON の時点ではくっきりと点灯していた
警告灯が、急に弱々しい明滅を繰り返すようになった・・・接触不良か。

助手席側から手を突っ込んで、ステン触媒に締めこまれた排気温度センサーの頭を
指先で突いてみる・・・ビンゴ。センサーは、カタカタ動くほどにまで緩んでいた。
・・・じゃあ、直そうかね。ウマを掛けて安定させたら、モンキー片手に潜り込み
一旦センサーを外す。センサーのネジ部にスレッドコンパウンドを塗り込んだら、
もはや 13mm のメガネもスパナもかからなくなるほどに錆で膨れた六角部分を
スパナでくわえて目一杯締めこむ。ヤスリがあったら頭を整形したんだけど。

締め込み終わったら、エンジンを始動。案の定、警告灯は一切点灯しなくなった。
これにてトラブルシュート完了。やっぱり、ネジには適度なトルクを与えなきゃ。



・・・と思ったが、まだもう1つだけ残っていた。今回、材質の同一性を考慮して
キャタライザとステーを固定する 8mm のボルトに適当なステンボルトを使用した
のだが、それが目論み外れだったようだ。キャタライザーから伝わってくる熱が
締結部を暖めたせいで、ボルトは手でも回せるぐらい、完全に緩んでいた。
以前、純正キャタライザに対してステンボルトを使った時も、同じように
緩んだことを思い出す。Sワッシャ挟んでもダメ。
ステンボルトはダメだ。
相手がステンであれ鋳鉄であれば、温度が高くなる部分は締結できない。
今は代わりのボルトがないので、とりあえず役立たずのステンボルトを締めこむ。

修理が終わったので、残った昼休み時間をゆっくり過ごす。今回、キャタライザを
ステンに変えたわけだが、タービンとの接合部の面積が大きくなっているせいか
エンジンを切って冷えていくと、大きな「カン!カン!」という音が聞こえる。
熱膨張率の差が効いているのだろうね。どこか割れなければいいのだが。



昼休みを終え、不安要素がなくなった状態でタイム計測を開始。いくつかの
走り方のパターンを試してみるが、やっぱり無理するとタイム上がらないね。
定番なんだけど、抑えて走ったときのほうがタイムが出る。まぁいいか、どうせ
こんなにヘコい走り方なんだから、抑えてタイムが出たって何の価値もない。

サイドターンの成功率が上がらなくて苦戦する西山さん。原因分析のために
助手席に乗せていただく。外側からの挙動を見て想像したように、サイド以外は
いい動きをしているのだけど、サイドの時だけは無理がある。クルマの姿勢が
できる時間を与えずに、サイドを無理矢理やろうとしている感じに見える。
とにかく、フットブレーキを踏んでからの時間が全体的に短すぎるし、
操作が後手後手になっている。これでは、クルマが回りだすはずがない。

サイドターンは特殊なテクニックではない。コーナリング技術のひとつ。
1速で小さく曲がるとき、つんのめるブレーキングから無理矢理フロントを
こじるような走り方をするだろうか?普通は、充分に車速を落とし、ブレーキで
フロントをしっかりと噛ませてからステアを切って、ニュートラルか弱オーバーを
維持しながら立ち上がるのが一番いいや、と考えるだろう。それを実践するのだ。

こういうときの対処方法は1つだけ。「ゆっくり操作しよう」。これに尽きる。
はるか手前から浅くブレーキを踏み、はるか手前からサイドを引く。こうして、
クルマがどうやっても曲がることしかできなくなってから、ステアを操作する。
感覚が掴めてから、タイミングをどんどん短縮していけばいい。

なお、直線で軽いブレーキングを続けた後にサイドを引いてもリアがロックしない
のであれば、その場合はクルマ側に問題があると考えてもいい。リアパッドの
利きが悪いか、フロントパッドの利きが良すぎるか、足周りに問題があるか。

その後もぐりぐりとサイドを練習しては失敗している西山さんの姿を見て、
以前の、どうやってもサイドターンが出来なかった自分のことを思い出す。
がんがれ西山さん。努力は夢を裏切らない、夢は・・・っと、この言葉は危険。



やがて、車両側にトラブルが出ることもなく、16時を迎える。あと1時間だけど、
後片付けがあるから、もう走行を終わらねば。深追いすると致命傷を食らうのは
クルマ遊びにおける王道パターンでもあるし。ジャッキアップしてタイヤを交換。
その途中、エンジンを掛けッぱなしにしていたのだが、ミッションからの音、
つまり歯打ち音がカタカタカタカタとかなり五月蝿くなったことに気づく。
そう遠くないうちに、またベアリングが逝かれるかもね。予備 O/H を進めよう。

荷物を全て片付け、カプに積み込んだら雁が原を出発。天日に干しておいたので
気持ちよく乾いた上着を着込み、エアコンを ON にする。昼間の殺人的な高温は
どこかに消え、比べるべくもないほど快適な空間が車内に広がる。気分は最高。

最高な気分のまま、夕飯として CoCo 壱へ。19時半ごろまで雑談しながら食事。
今日の帰路はにしやまさんと同行だ。前回は高速道路をふんだんに使われた
にしやまさんも、今回ばかりは下路での戻りを選択されたようだ。カレーの
力で喝を入れなおし、下路帰宅に途中まで(京都まで)付き合うことにした。

カレー屋を出た当初は、中部縦貫道から永平寺を通って R158 へと下り、
そこから市街地裏ルートを抜ける予定だった。だが、油断大敵。R416 から
分岐して越坂 TN に入るルートの工事が完全に終了していたようで、楽しい
ジグザククランクは消え去り、変わりに陸橋上のルートが全通していた。

それ自体は喜ばしいことなのだが、何が不満かというとアレだ、陸橋ルートが
開通したお陰で、今回目的としていた永平寺行きの交差点を空中で飛び越えて
しまったということ。交差点に行こうと思ったら、1つめのクランクを抜けて
すぐのところにある右分岐側に入らないといけない。そんなの知らないって!

しかし、越坂 TN まで滑らかに来てしまった以上、今更引き返すわけにもいかず。
とりあえずトンネルを抜けて直ぐの、水車が見える交差点で左折。裏通りへ入る。
このルートを使ったのはもう数年前、そして使ったのはおそらく1回か2回だけ。
ぶっちゃけ、あまり覚えてない。記憶の糸を手繰り寄せながらゆっくり走る。

山側の田んぼを抜け、坂を下り、平地側の田んぼを抜け、イ字型の合流を通過し、
南北に走る県道に出る。たしかここを左折して南下・・・うん、合っている。
そして、この先の交差点を左折して川沿いを東に・・・うん、これも正しい。
やがて我々は、見慣れた R158 との交差点へと出る。あぁ、よかった。

その後はほぼ完全に記憶しているので、安心して走るものの、逆にだんだんと
眠気が襲ってくる。コンビニでトイレ休憩を入れたり、旧北陸本線跡を走ったり
適度に刺激を交えつつ走る。中山 TN を抜け、葉原 TN を抜け・・・



そして、R476 と合流するところまで来たところで立ち往生。あれっ!?
そこは、以前の記憶では小さな神社があり、左からやってきた道路と合流する、
ただそれだけの道路だったはずだが、いつのまにか線形が変わっていた。
立派な高架というべきか、合流すべき道路の高さがぐっと高くなっており、
そこに対して敦賀と反対向きの車線に対して入るための取り付け道路が
作られていた。・・・って、俺は敦賀に行きたいのだが。どうすればいいのだ?

数秒ほど茫然自失。だが、止まっていても始まらない。とりあえず旧集落のほうに
入り、目的とする車線へ合流できる場所を探して当て所なく走ることにした。

集落の雰囲気は、鯖街道の途中トンネル付近とよく似ている。わざと作ったと
しか思えないほどに細かく曲がりくねりながら集落を通る、生活道路。これを
ミスしないようにゆっくりとトレースしつつ、南方向を目指す。

永遠に脱出は叶わぬかと思えるほどに長い距離を走った結果、辿りついた
場所は集落の外れの橋。この先は暗闇に包まれている。もはやこれまで、などと
思いながらナビを見ると、現在地が偶然にも(?)R476 のすぐ横で、しかも
橋の先で R476 に合流できることがわかった。良かった、いやほんとに。
このまま我々は、バラの咲くポーの村に囚われてしまうのではないかと思った。



なんとか嶺北を脱出し、敦賀へと舞い戻る。ここでようやく R161 に合流。
後は特記すべきこともなく、ただあるがままに道路を走り、滋賀県を目指す。
国境峠を越え、マキノの道の駅で一休み。ここで、にしやまさんに FM トランス
ミッタの周波数を教えてもらう。ラジオを E-Radio にチューンしようかと思って
いたが、masataka otaki presents のミニ FM 局 をしばらく楽しむことにした。
電波の到達距離はおよそ2台分程度。つかず離れずの距離の維持が大事か。

京都に戻るまでの間、にしやまさんからの要望で開いている GS を探すが、
白髭神社付近にあったはずの GS すら閉まっていた。結局、湖西道路で下ったので
滋賀に入ってから滋賀を脱出するまでの間、まったく GS には出会えず。
R8 と R161 の分岐直前にある GS が最後のポイントなので、要注意。



京都に入ったところの GS でにしやまさんと別れ、帰着したのは 23時過ぎ。
エンジンを停止して家に入り、荷物を整理していると、ガレージのほうから
「ガキン!ガキン!」という巨大な音が。冷えるとともに・・・何が鳴ってんだ(汗)

帰路のことを思い出す。そういえば、ずっとエアコンを入れていたのだが、
あまりパワー落ちを感じなかったことに気づく。そりゃ当然か、触媒レスから
触媒アリになったわけだから、エアコンによるパワー食われが最も気になってくる
低回転でのトルクが復活したわけだし、それは道理だ。同じ理屈かどうか、
アクセル踏みなおしのレスポンスもいい。マニを変えたときと同じぐらいの効果。
値段はそれなりに高価だが、いろんな意味で購入した価値はあったといえる。



話は変わる。ノート PC 用の ROWA バッテリー。到着してから数日使ったのだが
能書きは 11.1V で 4400mAh。となると、電力は 49000mW ぐらいだと思うのだが
なぜか購入当初は 40000mW と表示されていた。3600mAh かよウソ吐きやがって、
などと思いながら2回ほど完全充放電を繰り返したら、残量表示が 51000mW まで
上昇し、以後はこの値のままとなった。となるとやっぱり、4400mAh ってのは
ウソがあったってことか。なんにしても、わりかしいい加減だなぁ。大丈夫か?(笑)


6/24

今日は昨日とはうってかわって、朝から猛烈な勢いで雨が降り続く。
こりゃあ、作業が恐ろしく面倒なエンジンマウント交換なんてできっこナイス。

というわけで、簡単な整備だけ実施。半日で緩んでしまったキャタライザー固定
ボルトを交換する。昨日の昼に、暖かい状態で目一杯締めこんでしまったから
きっと焼きついているに違いない・・・と思ったのだが、むしろまた緩んでいた。
元々からステンボルトは柔らかいから、あまり無理には締めこめないのだけど
それにしてもこんな簡単に緩まれるとは。代替のボルトとしては、純正の
キャタライザー固定で実績のある(?)建築用の 8T クロメートメッキボルトを
用いる。ステンワッシャを介してしっかりと締め付けたら、錆防止を兼ねて
耐熱スプレー(銀)を吹き付けておく。これが、今できることの全て。

その後、大雨の中、買い物へ。エアコン全開で走るが、あんまりパワーロスを
感じないのはエライ。触媒サイコー。直管サイアク。環境どうこう以前の問題。

帰路、STRAIGHT に立ち寄ってぶらぶら。もう、どの工具を買ったことがあったか
ほぼ記憶がない。いままでの整備記録を思い出しながら、いくつか工具を買う。
家に帰ったら、同じ工具が既に転がっているかもしれない。ヲタクの買い方。


6/26

というわけで、先日に注文していた中古のオルタが到着。箱を開けて検品するが、
とりあえず見た目はかなり汚い。白い錆がぽつぽつと繁殖しているし、それに、
なんかわかんないけどすごく臭い。金属臭いというのか、うえっとなる匂い。
さすがは中古というべきか・・・とりあえず、分解しながら清掃していくが、
幸いなことに、内部の部品は単に汚いだけで、重要なところに亀裂があるとか
焼損しているとか、そういうことにはなっていない。使えなくはないよな。

手早くリアエンドについている部品を全部外したら、オルタを半分に割ろうと
試みる。だが、ベアリングがしっかり打ち込まれているようで、手では外れない。
また、プーリーも外さないといけないようだ。しまった。オルタネータの分解を
特集していた AM 誌、捨てちゃった・・・捨ててから重要性に気づくのは基本。

まぁいいやと開き直り、とりあえずプーリーを外そうと考える。だが、残念ながら
プーリーを固定するナットは 22mm。その大きさのソケット、または 75°オフセの
メガネレンチは持っていない。というわけで、正式な分解は週末まで持ち越しだ。

6/30

ようやくやって来た週末。なんかもう兎に角時間がないっていうか。
やるべきことをリストアップし、順番に片付けていく。

まずは、R・ドロシーのピアノのように強烈なβ波を発生させる目覚まし時計の
5分おきのスヌーズ設定と戦いつつ、そこそこの時間に起床。11時頃まで新聞を読み
必要な情報を収集したら、カプチーノのエンジンを始動する。留守を頼む、ノーマン。



快調に回るカプチーノのエンジンを負圧領域でゆったりと使いつつ、混雑する
五条通りを西進。今日に限ってなぜか多いのが、北陸諸県のナンバー。問題は、
そのどれもが空気を読まない運転をすることだ。車線数が多いことを活用し、
適切に車線変更を繰り返して「蓋」をやり過ごし、先へ進む。粋がっている
わけではない。無駄なブレーキを踏みたくないだけなのだよ、ドロシー。

やがて、いつものスズキに到着。いつもより少し空いた感じのある店先へと
クルマを止め、おもむろに裏手に回ってから人を呼びとめ、メカさんを呼ぶ。
ピカピカと輝くフロントから入るのは、どうも性に合わないのだ(?)

注文していた F5A 用プーリーとベルトは、無事に到着していた。代金を支払い
入手完了。そのまま帰るのも素っ気無いことだし、土曜日午前中ということで
他に客もいなかったので、商談するフリをしながら(?)メカさんと雑談。
最近はどうですかと尋ねるが、デスクワークも含めると残業がかなり多くて
大変らしい。さらに、土日が特に忙しくなってきたのだとか。ディーラーは
休日でも営業しているという事実が浸透したのと、近所に大型商業施設があり
そのついでに立ち寄って帰る家族連れが増えたことが主因らしい。だから、
特に日曜の昼過ぎなんかが地獄のように忙しいそうだ。逆に、その時間帯を外すと
客が集中することがなく、少し楽なんだとか。山谷が激しい仕事は大変だなぁ。

半時間ほど雑談したら、店を出て南下。混雑する市内をエアコン全開でまったりと
走り、STRAIGHT へ立ち寄る。ここで、オルタネータ O/H 用の工具を調達。
必要なものは、ベアリングプーラ(40mm 以上の掴み深さがあるもの)と
22mm のメガネ、ただしオフセットは 75°。ベアリングプーラのほうは比較的
簡単に見つかった(ただし \2.5kもする!)。問題はメガネのほう。オフセット
75°なんてものは見つからない。やむを得ず、22mm 1/2sq のソケットを買う。

STRAIGHT を出て、帰路へ。その途中、ホームセンターに立ち寄って ID:16mm の
パイプを探す。だが、このホームセンターにある金属製のパイプは、OD:15mm
までという取り揃えの貧弱さ。しょうがないので、水道管コーナーへと行き、
ID:16mm の塩ビパイプを購入。ついでに工具売り場を物色すると、ちょうど
いい感じの 75°メガネレンチ 6本組か 8本組かが売られていた。おそらくは
中国製で非常に安い。全然問題ない。どうせ 22mm だから製造誤差もクソも。
工具が有ると無いとでは、タイヤの溝が有ると無いとぐらいの差がある。
迷わず購入。\0.8k。まぁ、迷うような値段でもないか。ただ、これで遂に
オルタネータO/H 用に買った工具と資材の値段がオルタの値段を
余裕で越えた
というレーザーの反転分布みたいな状態になった。
O/H をやればやるほど投資分が無駄でなくなる。そんなにやらないか。



帰宅。昼飯を食ったら、さっそく E/G マウントとプーリーを交換する。
いずれの作業も手順は簡単だが、難易度はそんなに低いわけでもない。

まずは E/G マウント交換を開始。フロントをジャッキアップしてウマを噛ませ、
タイヤを外す。続いて、アッパーアームのボルトを抜き取り、アームを外す。
そうすると E/G マウント固定ボルトに手が届くようになるっていう寸法だ。

基本的には、こーゆー3行程度で済む作業。だが、実際にはちょっと面倒くさい。
まぁ、とりあえず始めるか。まずは助手席側から開始。ウマをかけてタイヤを外し
アッパーアームのボルトを緩める。17mm のロングメガネで「ガキン!」と一発
力を込めて・・・込めて・・・よいしょ、よいしょ。10回ぐらいメガネで回して、
ナットの固着を解き、取り外す。ナットを外したら、長いボルトをスルリと抜き、
アッパーアームをフリーにする。フリーになったアームを押し下げ、空間を確保。
ちょうどその空間には、エンジンマウントの取り付けナットが控えている。



このナットにアクセスする手段は限られている。手持ちの工具でただ2つだけ、
15度程度のオフセット付きメガネと、同じくオフセット付き板ラチェット、これら
だけが武器となる。いずれもたまたま購入した工具だが、そういう工具ほど
こういった特殊なシチュエーションで、唯一の威力を発揮するものだ。

こうして、裏側のナット、および表側のナットの二箇所を緩め、マウントを
フリーにする。ここからが大変。適当な木切れを噛ませ、ベルハウジングの下を
ジャッキで持ち上げる。この持ち上げ幅が足りないと、マウントは抜き取れない。
今回は、以前の反省を踏まえて一計を案じる。といっても大したことではなく、
ストラットタワーバーを取り外しただけだ。私が使っているタワーバーの形状は
エンジンのかなり近くを走っているため、これがすぐにつっかえてしまう。
逆に言えば、これさえ外せばかなりの高さまでエンジンを持ち上げられるはず。

その考えは正しく、デスビに刺さったプラグコードのキャップがバルクヘッドの
仕切り板に当たる直前まで持ち上げることができるようになり、その結果として
エンジンマウントがいとも簡単にすっぽりと抜けるようになった(もちろん、
反対側のエンジンマウント取り付けボルトも緩めておかないとダメだが)。
・・・なんだ、簡単じゃないか。あれだけ苦労したのは、いったい何だったんだ。

拍子抜け感を覚えつつ、助手席側マウントの交換を完了。運転席側も同様にして
実施。ただ、運転席側はちょっとだけ作業が増える。フロントフレームにネジ止め
されたラジエータフードがアッパーアームボルト抜き取りの邪魔をするので、
ボルト2本を外してやらないといけない。さらに、ボルトが抜けるすぐ先に
フレームに溶接されたラジエータマウントがあり、運が悪いと(?)ボルトの頭が
こいつに当たってしまう。サブフレームが曲がっているとか、ボルトが曲がって
いるとか、まぁ色々原因はありそうだが、ウチの場合は「えいや」とボルトを
引っ張って位置関係をずらし、干渉を避けた。って何の位置がずれたんだろう?

まぁ、細かいことはいいや。ボルトを抜いてマウントも取り外し、新品に交換。
両方のマウントを交換したら、アッパーアームを元通りに装着。エンジンをゆっくりと
下ろして元通りの位置へ収めたら、ロアアームを持ち上げて 1G 位置にあわせて
アッパーアームを本締め。左右ともアッパーアームを固定したら、エンジン
マウントの外側ボルトをしっかり締結し、全ての部品の固定関係を復元する。



マウント交換だけだったらここまでなのだが、今日はまだ、プーリー交換作業が
残っていた。そのまま作業を継続。でかいマイナスドライバーを持ってきて、
ベルハウジング下の穴から見えるフライホイールのギアを固定。クランクシャフト
プーリーを固定するボルトをえいやと回して緩め、ボルトを取り外す。

あとはこのままプーリーが簡単に取れてくれたらいいのだが、そうは問屋が卸さない。
予定通り(?)きっちりとプーリーが固着していた。しょうがないので、2つ爪の
小型プーラーを持ってきて、プーリーをクランクシャフトから分離。あとは、
知恵の輪を解きながらプーリーとベルトを外し、準備は完了。

続いて、新しいプーリーとエアコンベルトを装着。そのまま付きそうな気もするが
エアコン側はベルト長が変わるので、張り調整をやんないといけないだろうな。
まぁ、そうなるとついでだから、オルタ側も張り調整をやり直したほうが・・・
いろいろと覚悟を決め、とりあえずプーリーだけ先に装着。あとは、張り調整の
ため、下に潜った状態からオルタとエアコンコンプレッサーの取り付けボルトを
緩める。オルタ側は特筆する点なし。コンプレッサー側は、楽に作業するためには
15°のオフセット付き 12mm のメガネと、ストレートラチェットメガネ 12mm が
必要。純正オイルクーラーからの水配管が邪魔だが、外さなくてもなんとかなる。

続いて上側に移動し、取り付けボルトを緩める。オルタ側は、これまた特筆する点
なし。コンプレッサー側は、どうみても工具が入る隙間がないのだが、いろいろと
試行錯誤した結果、エアクリーナー〜タービンインレット間のホースを外せば
12mm のラチェットメガネでボルトを弄れることが判明。張り調整は無事完了。



張り調整を終え、全体的な状態をざっと確認。そのとき、エンジン横の油圧センサ
取り付け部から引っ張り出している油圧配管の保護用に被せていたコルゲート
チューブの一部が裂けていることを発見。幸い、配管自体には損傷はないようだ。
一体誰のいたずら・・・ではなく、配管の引き出し角度が悪く、コルゲート
チューブとオルタネータベルトが干渉していたために起こった問題らしい。

ま、またかよ・・・ベルトと配管の接触、これで二箇所目だ・・・
しっかりしてくれよメカさん。これで最後だと思いたいけど。観察した結果、
根本的な修正のためには、オルタネータ裏側にある配管取り出し口の角度を
調整しないといけないと考える。現状は無理なので、配管を引っ張って応急対応。



とりあえず、これで作業は一旦完了。いつのまにか夕方になっていたので、
シャワーを浴びて頭髪の間に入りこんだ砂を落としてから、タケル邸へ向かう。
日は暮れてきたとはいえ、まだまだ暑い。当然のように、エアコンを ON にして
走ったのだが、走り出してすぐ圧倒的に負荷が下がったことに気づいた。
というか、負荷が掛かっていることに気づかないことに気づいた(ややこしい)。
確かに、1速ギアで上り坂をノロノロ走っている時など、限られた状況において
わずかに気づかなくもないが・・・という程度。実際、普通に街中を走行している
範疇において(もっとも重要な「発進時」を含めて)ほぼ気になることは無い。

ON のまま最後まで走り続けてタケル邸へ。結局、エアコンの介入によって
ドライバビリティが損なわれたと感じたことは無し。4速一定速度での走行など
アクセルをほとんど踏まずに静かに走ることはよくあるが、そういうときなどに、
エアコンの介入によって意図しない加減速が僅かに発生すると気分が悪い。
そういうのもまったく無くなった。エアコンが ON になる瞬間と OFF になる瞬間に
僅かなショックが入るが、その一瞬だけのことで、ON になったのか OFF になった
のか、それを判別することは難しい。ってか、よほど気にして無いと無理だろう。

これほどまでに負荷が下がってくると、気になるのはエアコンの効きという点だが
なぜか、効きはほとんど変わりはしない。夕暮れ時ということで、暴力的な太陽の
赤外線に炒られている状態ではないからだ、という推測は立つものの、基本的に
カプチーノのエアコンは、アルトなどの室内空間の広い車両のものを流用しており
冷却能力にかなりの余裕があるらしい。だから、冷却効率がいくらか落ちても
ほとんど問題が出ないってことだろう。だとすると、この改良はかなり凄い。
エアコンを付けていても、スポーツカーとしての矜持である ”Fun to drive を
提供する”ということをぎりぎり守れる(?)これは万人にお勧めの改良。
この情報を広く知らしめて下さった kaja さんに感謝。



あまりの強烈な効果に痛く感動しているうち、タケル邸に到着。夕飯として
CoCo 壱カレーを食ったら、エロい言葉が飛び交う大人の DVDを鑑賞。
一人で暴走し過ぎですぜ剛志兄。二人の世界に入り過ぎですぜパワー&フォーク。

DVD を見てたっぷり脱力した時点で 23時を過ぎたので、タケル邸をおいとま。
帰宅時もフルにエアコン ON のまま走行したが、全く問題なし。あぁ、超感動。
一番のネックだった「エアコンを ON にした状態で上り坂の途中にある赤信号に
捕まって停止したあとのスタートでトルクが全然出なくて鬱陶しい」もすっきり解消。

・・・その一方で、エンジンマウント交換については、あまりメリットを感じられず。
5000〜6000rpm ぐらいで伝わってくる振動はいくらか緩和したものの、根本的に
直ったわけではなかった。マウントはそんなに劣化してなかったのかな。しくり。
いったい、あの 5000〜6000rpm 回転アクセル全開時に発生する振動は何者だ?



風呂にはいってマッタリしたら、いよいよ(?)オルタの分解に入る。
買ってきた 22mm のコマを電動インパクトに差込み、プーリーを手で押さえて
ズガガガガガ!と勢いよく固定ナットを回そうと試みる。んが、近所迷惑ぎりぎり
数秒間ほどのインパクトを何回か繰り返しても、まったく緩むそぶりがない。

どーなってんのかなぁと思い、1/2sq. で2番目に長いソケットレンチを取り出し
プーリーを万力でギリギリと締め上げ(どうせプーリーは再利用しないので)て
えいやっと緩めようとするが、まったく回らない。それどころか、万力を固定した
作業場の板がめいっぱい撓って割れる寸前まで力を掛けても、まったく
揺るまない。
いったいどこの怪力自慢がナットを締め付けたのかしら、主様?

しょうがねぇってことで、片足をバイスの反対側において、体重を掛けて反力を
押さえ込みながら回す。撓りは回避できたものの、こんしんのいちげきを加えても
緩まない。しょうがないので、1番目に長いソケットレンチ(=トルクレンチ)を
使うことにした。規定外の使い方なので封印していたのだが、仕方あるめぇ。
緩め方向に回転レバーをセットし、同じように全身の力をフルに込めて回す。

むん・・・っ、むむむむむ・・・っ!「ギギッ!」金属同士が軋む嫌な音を立てて
ナットが僅かに動く。さすがに 22kgf 以上のトルクを掛けられる設計のレンチだ、
バカ力で締めこまれたナットでもやっつけられるぜ・・・と思ったが、甘かった。

今度は、僅かに緩んだ状態で再び何か(たぶん錆)に引っかかったナットが
オルタのローターと供回りを開始。プーリーを固定しても意味がない状態に。
こうなったらもう、ローターを止める手段がない(ソケットだから)。ここで
ホームセンターで購入した 75°のメガネレンチが威力を発揮!と思ったのだが
うまくできてるねぇ。肉厚が少しあり過ぎて、ナットに十分に引っかからない。

やむを得ず、ローターの後ろに見える空冷フィンに棒を引っ掛けて回そうとするが
そんなものは何の意味も無く、空冷フィンが少し曲がっただけの結果に終わる。



困ったなぁ。でも、ここまできたら電動インパクトが役に立つかも。そう思い、
万力からオルタを外して電動インパクトのある場所へ移動。この電動インパクト、
本来は電池式のコードレスタイプなんだけど、電池の寿命が尽き果ててしまい
今はもう安定化電源が無いと役に立たない有線式のインパクトになっている。

さておき、少しだけ緩んだナットに対し、再び電動インパクト攻撃。今度こそは、
目論見どおり。凶悪な固着を少しでも緩めてやったお陰か、数秒ほどの攻撃で
ようやくナットはパキュン!と外れる。ふぅ、これでやっと分解できる!

こうしてようやくフロント側(ステータコイルがついているほう)のユニットが
分離できた。ナットと同時に、プーリーおよびスペーサーが外れ、すぽん、と
何の抵抗もなく外れるフロント側。残ったのはリア側とローターの分離だが、
これは普通のギアプーラーを使えば外れる。ローターのリアエンドにプーラーの
軸を当ててぐいぐいと締め付けていく。だが、ちょっと誤算。幾たびの実戦を経て
凸凹に変形していたプーラーの軸は、ローターのリアエンドのプラスチック部品を
容赦なく痛めつける。結局、リア側ケースとローターを分離し終わった時点で、
ローターのリアエンドのブラ部品はボロボロに割れてしまった。ガビーン!

しばらく茫然自失とする。もう、分解してるんだか破壊してるんだかわからない。
だが、壊れたローターのリアエンドをもっと壊しつつ整形している途中で、
べっ、別にリアエンドのプラ部品なんか無くったって問題ないんだから!
ってことに気づく。単に、スリップリングとリアエンド中心に見える金属軸が
ショートするようなことさえなければ、それでいいのだ。あとで絶縁しとこ。

なんにしても、ここまで来るとだんだん開き直りっていうかクソ度胸ってのが
出てくるもんだ。続いて、ローターの後ろに嵌っているベアリングを抜く。
ここで昼間に買ったベアリングプーラーが役に立つ・・・と思ったのだが、
プーラーの爪の横幅が広すぎて、ローターリアエンドの空冷フィンに当たるため
ベアリングの下まで爪を入れることができない。つまり、まったく使えない!

だが、こんなぐらいで挫ける俺たちじゃあない。爪が最後まで届かないのなら、
爪が届く位置に”引っかかり”を作るまでさ。リューターに一般鋼材用砥石を
取り付け、ベアリングのアウタ側をギュンギュンと削って段差を作り始める。
ベアリングの鋼材だから、きっと硬くて削るのが大変に違いない・・・などと
思ったのだが、ものすごい量の黄色い火花を飛び散らせながら、これまた
ものすごい勢いで削れていく。ラッキー。それにしてもこれ、すごい量の火花が
出るなぁ。よっぽど炭素が多いんだな(※ 鋼材の炭素量を判断する方法として
砥石で削ったときに出る火花の量を見るという方法があった・・・と思う)


うれしくなってがんがん削っているうち、鉄粉避けのために敷いていたティッシュ
ペーパーに火花がエネルギーをプレゼントし、ティッシュが燃え上がる。香ばしい
匂いが鼻腔を刺激する。だが既にランナーズハイ状態であるからにして、そんな
目の前でメラメラと燃え上がるティッシュペーパーなぞ掌で握りつぶしてやるわ
うわはははは。ナチュラル酔っ払い状態で作業を進める。いやぁすっごく楽しい。



そこそこ時間が経ち、十分に満足できる程度のくびれくびれができましたという
状態になったところで、ベアリングプーラ君の再出動。くびれに爪先をあてがい
しっかりと爪を締め付けてから、プーラーのネジをぐりぐりと締める。これまた
「バシ!ヴァシッ!」という女王様の鞭のような音を立てながら徐々に抜ける
ベアリング。このオルタネーター、何もかもがギチギチに作られてるなぁ。

リア側のベアリングが抜けたら、最後はフロント側のベアリング。こっちのほうは
板で押さえられてるだけでそ、なんて思っていたので、板を固定するネジ4本を
鼻歌混じりで外し、フロント側ケースをひっくり返す・・・が、落ちてこない。
どうやら、あのネジ4本は要らない子だったようだ。無言でハンマーを持ち出し
上からどつきまわすが、それでもベアリングは抜けない。しょうがないので、
再びギアプーラを持ってきて、ギリギリと締めこんで抜き取ってやる。



これでなんとか、主要部品の分解は完了。あとは、ステータコイルとフロント側の
ケースを分離できれば・・・と思うものの、ボルト類を全部外しても、まったく
抜けそうな気配がない。ケースとコイルはとても仲よしのようだ。仕方ないので
ケースを裏返し、ケースのスキマからピンポンチを突っ込んで、ステータコイルの
コア(鉄心)部分を叩いて出そうと考える。だが、コントロールを誤って、
コアとコイルの間に入っている筒状の物体を叩いてしまい、それをひん曲げ、かつ
ステータコイル表面に傷をつけてしまった。うあー!破壊王ノリタケ!もう、
ほんとに O/H してるのかスクラップ作ってんのか解んネェ!冷静になって
じっくり観察。傷は微細なもんだったし、筒状の物質はガラス繊維のプラスチック
のように見える(最初はアルミだと思っていた)。これなら、コイルの絶縁が
破壊されたというほどのことでもない。タッチペン塗って直せる。気を取り直す。



気を取り直し、最後の1つが分解できない状態のまま、部品洗浄にとりかかる。
まぁ大勢に影響なかろ。パーツ洗浄ブラシと中性洗剤(KURE PROCLEAN)、および
ローターとケース(フロント/リア)を水場に持っていき、ざぶざぶ水洗い。
洗剤をぶっ掛けてゴシゴシとブラシ(プラスチック製)で洗っていく。

洗剤で綺麗に洗い、水で漱いでようやく多少は綺麗になったオルタネーター。
先日まで漂っていた気持ち悪い匂いも、ようやく消えた。あぁ、よかった。
水洗いを終えたら、雑巾で軽く水を拭いたあと、ホットエアーガンを使って
水分を飛ばす。ただのエアーと違って、全体が熱くなるので、隙間に残った
水分の蒸発も早い。見違えるように綺麗になった部品をみて、満足満足。

なお、ステータコイルの傷だが、さっきピンポンチで付けた傷以外にも、一箇所
後ろのほうの銅線に大きな傷がついていた。傷跡の銅の色を見る限り、私が
昨日今日で付けた傷には見えない・・・のだが、まぁ原因は何でもいいや。
復元できる規模だったので、修復。変形を直し、全ての傷跡にタッチペンを
塗る。コイルの温度は結構上がるはずだが、タッチペンで耐えられるかな>温度



しっかり乾燥したので、いよいよ組み立て開始。まずは、フロント側ベアリングを
新品に交換。3年前に買っていた(!)ベアリングの封を切り、ケースに当てる。
期待していなかったけど、やっぱり、手で押し込めるような設計ではないようだ。
結局、叩き込むしかない。叩き込むための冶具を探すと、むかし、エアコンの
電磁クラッチをコンプレッサーに叩き込むときに使った 26mm のソケットコマが
ちょうどいいサイズであることに気づいた。ソケットコマをアウタに当てて、
金属ハンマでガツガツ叩き込む。嵌め合い精度は結構高く、かなり叩かないと
最後までしっかり入ってくれない。まぁ、いいことだろう、たぶん。

ベアリングを叩き込み終わったら、板を当ててネジ4本で固定。これでまぁ、
フロント側の作業は終わり・・・と思ったら、なんかおかしなことに気づく。

ステータコイルが 1cm ほど飛び出しているデナイノ!

さっき洗浄したとき、ステータコイルはフロント側ケースにぴったり嵌っていた。
なのに今、ステータコイルはあきらかに 1cm ほと飛び出している。な、なんで!?



DiO に勧誘されたポルナレフのような心持ちだ。俺はベアリングを叩き込んだのに
いつのまにかステータコイルが飛び出していた
。催眠術とか超スピードとかそんな
チャチなもんじゃ断じてねぇ・・・何故だ!?何故なんだ、答えろ DiOーッ!

しばらく考え、結論に至る。そうか、これは不思議な現象でもなんでもない。
そういうものなんだ。動かないものを叩けば、動くところが動く。ただそれだけ。
押してもだめなら引いてみろ、って感じ(?)コイルを外したければ、コイルでは
なくてケースを叩けばいい。人生と同じく根回しが大事。勉強になるなぁ。

だが、そんな悠長なことを言ってる場合ではない。とりあえず、元に戻さねば。
そう思い、コイルに傷をつけないように注意しながら、コア(鉄心)を万遍なく
叩いて元の位置までコイルを収める。だが、いったい何を間違ったのか、
コイルが若干回ってしまい、当初の位置より円周で 2mm 回転する。もう!
あちらを直せばこちらが狂う!オルタ分解清掃は超むずい。オススメしない。



なんかもう真面目に取り合っているのがバカらしくなってきたので、作業中断。
取り外した部品のうち、レクチファイヤを点検しておく。8本内蔵された整流器を
テスターでチェック。8本とも、順方向 Vf は 0.44〜0.45V、逆方向は導通なし。
50A 品の 60D10 だと、レクチファイヤーの順方向 Vf は 0.03V ほど高かった。
65A 品の 76F00 だと若干低いっていうのは妥当な線だが、意図的な設計?