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Cappuccino 日記(2007/7)

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7/1

適当な時間に起床し、昨日までの作業の続きを進める。



ステータコイル打ち込みはなんだかドツボに嵌った感触があるので、
気分転換に、ローター側の加工。まだ 4万km にも届かないという触れ込みで
購入した中古オルタネータだが、後ろ側のスリップリングに、爪がひっかかる
程度の段差ができていた。磨耗限界は遥か先のことなので、捨てるほどでは
ない。だが、無視するのもアレだ。せっかくだから俺は(中略)だぜぇ!

#320 のスコッチブライトと #1000 の耐水ペーパーを準備。スコッチブライトで
ローターをくるくる回しながらスリップリングの段差や傷をざっくりと落とし、
耐水ペーパーで水研ぎ。研磨跡を滑らかに仕上げる。#2000 を掛けてもいいか、
または塗装用コンパウンドで磨いてもいいか、と思ったが、どうせ相手は
カーボンブラシなので、あんまり凝って無駄な工数は使わないことにした。
多少のざらざらについては、削れたブラシの粉が埋めてくれるだろ(適当)。

また、リアのプラ部品が砕けた跡については、残骸を取り去ったあと、中心に
見える金属部品(=軸)をまるまる覆うようにタッチペンを塗って絶縁する。
水分混じりのカーボン粉が付いたときに短絡しなければ、それでいいのだ。

スリップリングの研磨が終わったら、ローターにベアリングを打ち込む。
あらかじめ、最初から入っていた薄いシムを一枚入れておくことを忘れずに。
塩ビパイプで打ち込みを開始する。ベアリングとローターの加工精度が高いのか
途中まで入ったところで急に固くなり、入らなくなる。きっ、きつい・・・。塩ビだと
ハンマーで叩いた衝撃が逃げてしまうのもある。やむを得ず、ピンポンチを使って
インナーレースを均等に叩いて最後まで打ち込む。打ち込みを終えたら、最後に
金属製の小さな傘(っていうのか?)を塩ビパイプで打ち込んで、組み立て完了。



次に、ステータコイルの処理。いろいろ試した結果、ベアリング付近のケースを
ガンガン叩けばコイルが抜けることが分かったので、コツコツ叩きまくって
コイルを抜き取る。その後、コイルとケースの嵌め合い面を #320 のスコッチ
ブライトで軽く削って清掃し、CRC556 を薄く塗ってからコイルをはめ込む。
嵌め合い面をちゃんと清掃しておけば、手でも押し込める程度の固さだ。
回転方向の位置を合わせながら手で 9割押し込み、ピンポンチで叩き込む。
その結果、ステーターコイルは完全に元通りの位置に嵌ってくれた。よし。
対角線上にある2つのスタッドボルトをしっかりと締めこんでおく。

フロントケース側が準備できたので、静かにローターを入れ、プーリーを仮固定。
これで、リア側のベアリングの押し込み位置が確定する。リア側ケースの
ベアリングが嵌る部分の内面を #320 スコッチブライトで軽く清掃。板バネを
入れてから、静かにフロント側ケースに被せ、ケース合わせ目が閉じるところまで
手で押し込む。ちゃんと清掃していれば、ベアリングに負担を掛けずに組み立てが
できるはず。組み立てができたら、2本のボルトと2個のナットでケースを固定。
フロント側とリア側の中心位置合わせは不要(ケースの合わせ面に突起があり、
そこで位置合わせができる)なので、組み立てで神経を使うところはない。

ケースの組み立てができたら、プーリーを手で回して回転トルクの強さやムラを
確かめる。問題がなかったので、あとはレクチファイヤ、レギュレータ、ブラシを
順に取り付けていく。それぞれの部品を接続する点には電流が流れるので、
あらかじめペーパーで磨いておく。あんまり意味はないかもしれないが。
てな感じで、ベアリングが新品になり、汚れが一掃されたオルタネータが完成。
ステータコイルの傷が増えたのは情けない限りだが、同じ失敗はもうやらないゼ!
次にオルタの O/H をやることがあったら、完璧にできると思う。たぶん。



完成したオルタを片手に、カプの元に出向き、今のオルタとの交換作業を開始。
ジャッキアップの必要は無い。バッテリーのマイナス端子を外し、スタビの車体側
取り付け部を外してフリーにし、リザーバタンクを固定金具から外して避けたら
2本のオルタ固定ボルトを抜き、IG端子のコネクターと B端子のナットを外せば
オルタはごろりと前から転がり落ちる。一度も外したことの無い車両などでは
難関になるのは、たぶん IG端子のコネクター外しと B端子のナット外しだろう。

旧オルタを外したら、旧オルタにくっついてるVベルト用プーリーを外す。
旧オルタのプーリー固定ナットは、電動インパクト攻撃一発で簡単に外れた。
やっぱり、ナットたるもの、こうでなくては!新しいオルタに仮固定してある
Vリブドベルト用プーリーを外し、Vベルト用プーリーを移植。これは完全に
ポン付けが可能。スペーサーもそのままで OK。プーリーのボルトの締め付けは
インパクトではなく、22mm と 10mm の 75°オフセットメガネで実施する。
Vリブドベルト用プーリーと違い、Vベルト用プーリーは高さが低いからね。

ついでに油圧ホースの角度を修正したら、完成した新オルタを、カプに装着する。
基本的には寸法が同じなので、全くそのまま装着できる。唯一違うのが、B端子の
出ている場所。旧オルタは背面だが、新オルタは上面。なので、B端子への配線
装着方法が変わる。具体的には、配線に圧着してあるR端子を少し捻って裏返しに
すれば、配線に変な負担をかけることなく素直に装着できる。よかった。



てなわけで、ようやく大容量(65A)オルタが載った。いや、苦労した・・・



早速、妙な期待を込めつつエンジンを始動し、しばらく動作確認。
まずは異音が発生していないことだけ確認し、続いて電圧を確認する。本来なら
バッテリー部で測らないとわからないと思うが、目安としてインパネ部で計測。
アイドリング状態でエアコン ON+ヘッドライト(Lo) ON+ナビ ON だと、13.0V を
切るか切らないか、程度。以前だと 12V 台まで落ち込んでいたはずなので、
若干の改善が見られる。これで更にブレーキを踏んでデフロスタを入れると
さすがに 12V 台前半まで落ちるが、これはかなり無茶なので、やむを得ないか。

こんな感じで、しばらく電気負荷を掛けて確認し、おかしなことにならないのを
確認したら、いったんエンジン OFF。オルタネータのケースを触ってみるが、
かな〜り熱くなっていた。えっ、オルタネータって簡単に熱くなるんだなぁ?

初期不良確認のため、近場へ買い物に出かける。電圧は 13V 台前半で安定、
異音は発生せず。まぁそんな感じなので、オルタが変わったからといって、
特に何かが変わった感触は無い。唯一気になったのは、上り坂で赤信号停車
している時に限って、電圧が 12V 台まで落ちることがあったぐらいか。
オルタを強化しても変わらん・・・バッテリー側の問題もあるのかね?



帰宅。これで、多少のことであれば問題ないことがわかったので、夜になってから
いつもの周回路へと出かけ、意識的に高回転を使ってみる。時間の余裕が無いので
周回は半周にとどめるが、レッドゾーンまでフルに使って走っても、オルタは特に
異常を起こさない。エンジンルームから妙な音が聞こえたような気もしたが、
どうも、オルタ以外の部分から発生しているらしい。穿った見方をすれば、
オルタのベアリングが新品になって静かになったので、他の音が聞こえる
ようになった、かな?とにかく、とりあえず大丈夫ぽいことはわかった。

あとは、スリップリングの研磨をパフ掛け仕上げにしてなかったりとか、コイルの
絶縁にソリッド色のタッチペンを使ったりしたことなどが悪影響を残していると
いけないから、10000km 走ったら一度分解点検しておいたほうがいいだろう。
まぁ、それはおそらく1年後だろうから、それまでに痛い目にあっているか、
もしくは忘れてるか、どっちかになる公算がデカそうだ。


7/7

梅雨の中休みというべきか。晴れというわけでもないが、雨でもない一日。
とか言うほどには雨が降ってもいない今年の梅雨。こう、文章にしていても
すっきりしない一日であるからして、現実はもっとすっきりしない一日。

なんだか無駄にむわっと蒸し暑い中、とりあえずエアコンをフル稼働させて
買い物へ。エンジン始動直後から ON にしておくが、確かに、最初の 30秒ほどは
風が全く生暖かく、冷媒が積極的に流れるシンシンという音すらも聞こえない。
確かに、暑い時期の昼間だと、エアコンの効き始めがいくらか遅いようだ。
(冷静に考えたら、カプのエアコンは昔っから効き始めが弱かった気も)

でも、いざ走り出しさえすれば、それなりの強さでゆっくりと効き出す。
往路、裏幹線道路(?)を走る。いつもペースの速い道なので安心していたが
今日に限って、40km/h 弱でゆるゆる走るトラックが存在。エンジン回転も
上がらない。そのせいかどうか、窓から入る赤外線の加熱パワーが勝り、
「涼風が顔を撫でる日向」という状態になる。こう書くとすっごく快適そうだが、
実際は単に「冷たいんだけど暑い」という、体温調整が狂いまくりんぐな
そんな嫌な環境であるからにして、快適でもない。っていうか著しく不快。
根本的には窓ガラスに赤外線カットフィルム等を張るべきなんだろう。

買い物を終えて、帰路につく。60km/h を超えるぐらいの速度になると、
コンプレッサーも仕事をしっかりするようで、吹き出す風もいい感じに冷たい。
速度を落としすぎると効きが落ちるのは、まぁしょうがないな。微細な代償だ。

その程度の代償を払って得たものは、やはり大きい。走行中にエアコンの負荷を
感じたことはほとんどなし。動作開始の一瞬を感じても、そのまま負荷を感じ続け
苦痛を感じることはまったくない。鬼門だった上り坂発進だろうがなんだろうが、
問題ない。もっともっと暑い日にどうなるか。色々なシチュで試してみたい。

給油。燃費を計算する。ずっとエアコン ON 状態で高速混じりの走行だったが、
13km/L をキープ。大体、この時期といえば 11km/L 前後をうろうろしていることが
多かったことを考えれば、順調な滑り出しといえる。いいんじゃなかろうか。

帰宅後、オルタの動作を検証。コイルに塗った絶縁塗料(タッチペン)は、
見た目に変化なし。温度面では問題ないようだ。一方、電圧のほうは、バッテリー
端子で計測したところ、エンジン停止時で 12.8V、エンジン始動後負荷なし状態で
14.2V、エアコンのブロワモータ1段目ON+ヘッドライト全ON で 13.2V、ブロワ
モーター全開+ヘッドライト全ON で 12.8V。オルタ交換前のデータを取って
いなかったのは大失敗だが、とりあえず電気負荷を目一杯掛けると、アイドリング
状態では発電量不足気味になるようだ。大容量オルタ・・・などとエラそうに
言うほどのもんでもないな。まぁ、純正流用だし。15万km ぐらいを越えて
そろそろブラシが不安・・・というときに、ついでに交換するならばいいかな?



その後、ミッション O/H をやるために必要な作業場を作るため、物置の中に
棚を作ることにした。寸法を計測して設計図を描き、資材を買出しに EP82で出る。
久々に乗る NA 車両だが、何、このスタートの瞬間から出るトルク。この静かさ。
超高級車じゃん!普段から安普請の車に乗っていると、簡単に高級感を味わえる。
安いもんだね高級感って!しみじみ、そう感じた。ご飯とか水とかも同じだな。

ホームセンターで資材を吟味。木材が少しずつ値上がりをしているようなので、
なるべく安いものを使う。平板の代わりに特売の「すのこ」、角材は SPF の 1x4。
2x4 のほうが厚みがあってよかったのだが、値段の差に負けた。木ネジも購入。
さらに、長尺モノのカットをやってもらってから帰宅して、日曜大工に入る。

切ってもらった木材を組み立てて、棚を作っていく。木材という材料そのものは
強度が低いので、構造で強度を出す。っていうか SPF 材って初めて使うんだけど
密度が低いなぁ。スカスカだ。軽いという意味ではいいのだが、木ネジの深さとか
意識的に長くして、密度の低さに起因する強度の低さをカバーしないと。



棚を作っている最中、工具を探しに車庫へと向かう。普段、視線を飛ばさない
隅のほうにアイボールカメラをたまたま向けた瞬間、えらいものを見つけた。

はちのす。(アルルゥ調)

拳を半分にしたぐらいの小さな巣の下に、5〜7匹のでっかいスズメバチが
群がって、一生懸命に巣を作っている。スズメバチの長さは 3〜4cm ぐらいか。
本気で襲われたらヤバい感じ。ただ、まだ巣の大きさはかなり小さく、ここ最近
作り始めたばかりのようだ。人間が 2m 圏内に近づいても、全く反応がない。
それが故に家人の誰一人として気づかなかった。今見つけたのは幸運だな。

実際のところ、誰も気づかないような場所にこっそり巣を作られるのであれば
放置しておくのが一番なのだが、車庫の隅のほう=クルマいじりをするときには
至近距離まで近づく場所。巣がある程度できてしまった状態になったら、きっと
怒り狂ったハチによって、クルマに近づくこともできなくなってしまうだろう。

めっちゃ危なかった。とりあえず家人に知らせ、月曜日になったら保健所にでも
連絡して、ハチの巣を駆除してもらえるように連絡してもらうことにする。


7/8

10時ごろに起床。外の天候は、そう悪くない感じ。たまにはドライブに出るか。

ようやく、6つほど並行で走っていた仕事の半分ぐらいが落ち着いて、少し余裕が
でてきた昨今。だが、酷使で狂ってしまった精神はそう容易く元にもどらない。
じっと座って家で作業すると、気が滅入る。とりあえず、外出することにした。
精神的にヤバいと感じた週末は、絶対に平日と同じことをしていてはいけない。
風邪を引いたと感じたら風邪薬を飲んで早めに眠る。心もそれと同じことだ。

この日記を見て「コイツは仕事が忙しいって言ってる癖に週末遊び呆けてるな」と
思っているモーレツ社会人なんかもいるかもしれない。私も自分自身、省みて
そう思うときもある。だが、週末に呆けないと平日のストレスに耐え切れない。
週末の完全 OFF があってこそ、平日の完全 ON にちゃんと働けるのだ。
無慈悲に訪れるデスマーチを何度も経験して、心底そう思うようになった。



まぁ、そんなことはさておき、どこに外出するか・・・だが、心の平安が欲しい
という目的を叶えるに最適な場所は、やはり温泉だ。少し頭を巡らし、たまには
魂の故郷(?)くつき温泉に行くことにした。うちからそんな遠くもないしね。

温泉用具一式を積み込み、カプのエンジンを始動。ざっと点検し、異常がない
ことを確認する。オルタのほうも今のところ大丈夫だが、自分の O/H の腕をまだ
信用していないので、万が一に備えて以前装着していたオルタネータをトランクに
放り込んでおくことにした。最悪の場合、故障地点で交換すればいいように。

自宅を出発。まずは R161 に入る。大津に出るところまではいつもと同程度の
流れ方だったが、さすがに日曜昼前というタイミングだと湖西道路は使えネェ。
滋賀里を過ぎて R161 と湖西道路が分かれた直後から停滞が始まり、その先
坂本を過ぎて雄琴が近づくところまで延々とノロノロ運転に付き合わされる。
渋滞の先頭には何があるのかと思ったが、前のような路肩停車車両などもなく、
ただそこには、上り坂の天辺があるだけだった。上り坂渋滞だったのか(溜息)

なんかもうガッカリした気分のまま、とりあえずそのまま湖西道路を最後まで抜け
R161 をひたすら北上。白髭神社を過ぎて高島郡へと入る。ここからどうするか。
高島に入ってすぐの交差点を、左へ曲がる。高島郡最南端(?)の道路を西進。
いつぞやの冬に、雪練のために来たルートだ。あの時は雪で埋め尽くされていた
景色も、今は柔らかい黄緑色の草で覆われている。実にいい、田舎の光景だ。

ナビの地図を一瞥し、奥地へ向かう。比良美術館をやり過ごし、ガリバー青少年
旅行村への分岐も無視。県道を道なりに走りつづけると、やがて景色は急激に
平地から谷間へと変わっていく。アプローチの上り坂を過ぎると、最奥にある
畑の集落へと到着。急な上り坂に張り付くように広がる畑の集落の中で、
少しだけ作られた小さな平地。そこに、白く朽ちかけた木製の小屋がある。
それはまったく、絵に描いたような「田舎のバス停」であった。

集落唯一の足(自家用車を除く)であろうそれは、朽ちそうに見えながらも
生活感を保っていた。日本という国のなかでもっとも美しいもの、それは
田舎に残り続ける、日本文化の原風景。農耕民族にとっての、魂の故郷。

山を越えるトンネルを求め、集落の中を曲がりながら貫く上り坂を進む。
しかし、もうそろそろかな・・・と思ってナビの画面に目をやると、なぜか
ナビの画面の端のほうに見えるこの道の行く先は、ぷっつりと途切れていた。

むむ?!手近なところにあった待避所に入り、ナビの画面を再度チェック。
・・・どうも、思い違いをしていたらしい。畑の集落を貫く県道は行き止まりで
正しい。山を越えるのは、集落を外れたところから分岐する「林道」だった。

ってことは、道を引き返さねばならぬということか。深い溜息をつき、転回を
始めて・・・ふと、周りの景色に気づき、エンジンを止めて降車。



ここは少し高台になっている。目の前には、鮮やかな黄緑色に覆われた棚田が
広がり、そのまま左手のほうの谷に向かって続く見事な造形を見せている。

真横には、棚田の間を流れる人造の川が、爽やかな音を立てながら流れ降り
他に何の音もしない止まった景色の中で唯一、時間の流れを作っている。



この、まるで映画のセットとも見まごうような、牧歌的としか言えない風景・・・
こんな素晴らしいものが、こんな近くに隠れていた(?)とは!一生の不覚。

※ 滋賀県高島郡・畑の棚田風景は、日本の棚田100選にも選ばれているそうです



心休まる風景を堪能したら、集落の道を引き返し、林道への分岐ポイントへ。
改めて見れば、それは大変に分かりやすい。県道の横を流れる川、それを渡る
数少ない橋の1つが林道への分岐点だ。だが、山越という案内も何もないので
言われなければ絶対に気づかない。看板の1つぐらい欲しいところだ・・・

分岐から林道へ入る。林道は 1.5車線幅で、見通しの悪いカーブが延々と続く。
舗装は完全に行われており、質もいい。見通しが悪くなく、かつ定期的に存在する
排水溝のきつい段差さえなければ、ぐぐっとアクセル踏み込んでかっ飛ばしたく
なってくる。だが、いずれの要素も、ドライビングに集中するには致命的。

そんな生殺し(?)の林道を延々と走り、峠に到着。ここで、待望のトンネルに
到着する・・・が、なんか、すっごくヤバイ雰囲気。斜めから進入し、入り口へと
正面から向き合った瞬間、全身の毛が逆立つような、本能的な恐怖感が襲う。

・・・真っ暗だ・・・

トンネルの大きさは、自動車2台が十分に対向できる程度のもの。その大きさで、
照明が全く存在しない。挙句、トンネル出口側の光すらもまったく見えない。

引き返すわけにも行かない。ヘッドライトを点灯し、慎重に進入。トンネルは
それほど古いものではないようで、水漏れの跡もない。だが、それが故に、むしろ
生命の存在すらも否定しているように見える。トンネル進入後 20m も走らぬうち
背後から差し込む光も途絶え、果てしない暗闇に包まれる。HID の強烈な光も
広いトンネルの壁を薄く照らすのが精一杯で、先のほうを照らすに至らない。

・・・本当に暗い。暗いだけではない。半円状のトンネルの壁しか見えない。
先のほうは、ただ漆黒が存在するだけだ。何も見えない。見えない。見えない。
夜の暗闇とは異質の恐さだ。出口が見えないほど、長いトンネルではないはずだ。
まさか、トンネル出口が塞がっていたりしないだろうな?恐ろしい想像が浮かぶ。
いくら進んでも先が見えないこの道は、まるで奈落の底に続いているかのようだ。

そんなことを考えながら、速度を変えずにひたすら進む。ふと、途中に存在する
ちょっと広い場所(待避所・・・かなぁ)を通過中、なにやら落書きのような
ものが壁に描かれているのが目の隅に引っかかった。・・・ちょっと待てよ、
なんでこんな、山の奥の、照明1つもないようなトンネルの途中の待避所の壁に、
落書きがあるんだ!?誰だよ、そんな気持ちの悪いことやってるのは!(涙)

ただでさえトンネル恐怖症な人間を、想像を大いに超えるひどさ(?)で出迎えて
大いに恐怖のどん底に叩き込んでくれた横谷トンネル。二度と通るもんか畜生。



ガクブル状態でトンネルを抜け、朽木側へ。トンネルを抜けて山道に出れば
形勢逆転、楽しい道が・・・ということは無かった。こちらはまた、高島側とは
大いに異なる雰囲気の山道。高島側は川を回り込むように走る、比較的柔らかい
雰囲気の山道。低い崖に植わる赤い色の木が静かに両側に並んでいて女性的だ。

一方、朽木側は、谷川沿いを一直線で下っている。急峻な崖の途中に作られた
道路は、自然に飲み込まれる寸前だ。あちこちで崖崩れが発生し、巨大な岩や
大きな石がゴロゴロと転がっている。小さな石も無数に転がっている。石は
風化して剥がれたのかどうか、見るからにきつく尖っている。まったくもって
人間と共存しようという意思はないようだ。こんなところでパンクしたくないので
端の方を占領する小石を避け、慎重に山道を下る。時折、道路の中央付近にまで
転がってきている大きな石に出くわす。慎重に見極めて、跨いでやり過ごすが
1回だけ、大きさの目測を誤り、フロア下に入ったところで引っかかってしまう。
「ガン!ガガン!ガコン!」という大きな音が、フロア前から後ろへと流れる。

・・・くそう、やっちまった・・・!!

そのまま下降を続けながら、手早く様子をチェック。異音、なし。各ペダルの
踏み心地とクルマの反応、問題なし。・・・うん、またフロアが凹んだだけか。
へ・・・凹んだだけか・・・(涙)

山を下りきり、釣堀を過ぎると R367 に合流。どこに出たかと思ったら、例の
崩落現場のすぐ南だった。ほう!意外なところに降りてくるもんだ。これだから
林道の探索はやめられないんだよなぁ。線を面に変える。知識を知恵に変える。
それが楽しい。最も、カプチーノで走れる林道は限られているけどね・・・。



あとは特に問題もなく、朽木の温泉へ。ひさびさにやってきた「てんくう」だが、
以前とは営業内容が変わったようで、打たせ湯のある内風呂は、昼過ぎでないと
営業していない模様。残念、ここの一番の魅力は「打たせ湯」なんだけどな。

ともかく、まったりと湯浴みして疲れを落としたら、帰路へ。帰路は特に凝らず、
R367 をまっすぐ南下。崩落現場迂回路のすれ違い信号で待たされたので、
振り返り、どのぐらい道路が復旧したか、確認してみようとする・・・



・・・まるで直っていない。というか、手がつけられないように見える。崩れた山肌は
砂色に乾き、まったく何の強度もないようにしか見えない。直すとしたら、あの
上のほうから山肌を全部固めてしまわないと。とはいえ、上に見える木の高さから
推測できると思うが、その面積は莫大なものだ。いったい、幾らかかることか。

とりあえず、しばらくは崩れるに任せているというところだろう。完全復旧は、
おそらく何年も先になることだろう。あるいは、現在通っているこの迂回路が、
新しく正式な R367 になるのかもしれない。行政の判断はどっちに傾くか?



すれ違い信号を通過したら、あとはずっと信号のない区間。適度に追い越しを重ね
いいペースで南下。走行が続いて、各機関の温度が十分に高くなったせいだろうか
なんとなく全体的に滑らかさがなくなってきたようだ。どこかしらか異音が聞こえる。
また、走行中に油圧を見ると、規定値に全然届かない状態になっている。油温が
高すぎるんだろうな。オイルクーラーを装着したい気分ではある。全体的に感じる
ぎこちなさが油温の高さのせいであるならば。どうせなら、気分良く走りたい。

遅いクルマが先導する車列に巻き込まれ、花折トンネル先の4連ヘアピンを
面白くも無く通過。途中トンネル手前まで来たら、手前で R477へ降りる。赤信号で
停車中、ギアのガラガラ音がひときわ大きく聞こえてくることに気づく。ギアの
油温が高すぎるのだろうか?または、やっぱりベアリングの寿命が来たのか?
ともかく、ガラガラガラガラと気分の悪い音だ。高速道路の PA で、仮眠中の
トラックから聞こえてくるディーゼルのアイドリング音並に気分が悪い。
あぁ、直したい。このうるさい音を根絶したい。ミッション直そう。決意。

その後、R477 の先が渋滞しているように見えたので、県道 47号を経由して雄琴へ
抜け、仰木の里から湖西道路に流入。そのまま R161 を南下し、京都へ戻る。



CoCo 壱でカレーを食って昼飯成分を補給したら、ホームセンターへ。
昨日見つけた蜂の巣をぶっ壊すための道具として、蜂殺し用の殺虫剤を買う。
まだ作りかけでしかない蜂の巣・・・あの大きさ、あの成虫の数だったらば、まだ
素人でも対抗できそうに思える。何種類か販売されている。じっくりと商品を
見比べた結果、アース製薬の「ハチアブ マグナムジェット」を2缶購入。
遠距離射撃に適した形状というのが、その理由。スズメバチはかなり獰猛だ。
奴らに勝つためには、どうしても圧倒的な火力と長大な射程距離が必要。

マグナムジェット2缶を購入したら、ついでにホームセンターを散策。いつも
利用しているこのホームセンター、いつの間にかかなり大型化していた。建物が
2つに別れ、建築資材や工具類の売り場が完全に分離された。扱う品目も増加。
これはありがたい。売り場をじっくりと散策して、売り物をじっくり見定める。

電動工具売り場を眺める。最大 125Nm の電動インパクトがあった。電圧は 14.4V。
なかなかいいじゃんこれ。でも、値段は \13k もする。ちょっと高いよなぁ。



これだったら、アストロプロダクツで売られている 23kgf の奴を買うなぁ・・・
オルタネータ O/H でも使用したように、インパクトは「根性だけでは緩まないものを
手早く緩める」
ために必要だと考えているので。ホイールナットの緩め作業も含め。



帰宅。さて、いよいよ蜂の巣と対決だ。巣の様子を確認。昨日と比べて、特別に
状況が変わっていないことを確認。至近距離まで近づいても、人間を意識している
様子は無い。大丈夫だ。この状態のまま、速やかに全滅させることができれば。

長袖長ズボン、および頭からかぶれるフード付きの上着を着込んで完全防備。
かつ、5m ほど離れた場所に、逃げ込んで完全に封鎖できる区画(退避路付き)を
確保。周辺の障害物を退け、自由に行動できる空間も確保。攻撃用のデバイス
「マグナム・ジェット」を利き手に1本。もう1本は、退却先の区画に設置。
また、念のため、必殺「ブレーキクリーナー」(何度かコレで蜂を殺したことが
ある。どういう原理で死ぬのかはわからないが、昆虫に相当効くのは確かだ)も
1缶、退却先の区画に設置。考えられる限り最高の準備を行っておく。

逃げ込む区画からは、攻撃すべき蜂の巣が完全に目視できる。武器の射程距離と
攻撃力さえ十分であれば、ヴェトコンを制圧する米軍のヘリボーンのような状態で
彼らを殲滅可能だ。だが、果たして「マグナム・ジェット」は、期待に答え得るか?

攻撃力を知るため、的を外して武器を試射。缶には「射程距離 10m」と書いてある
から、標的から 4〜5m しか離れていないこの状態であれば、十分に有効な打撃を
与えられるはず。だが、その期待は完全に外れた。若干の横風が吹いていると、
3m も飛ばないうちに薬剤は霧散し、風に流れていってしまう。こりゃダメだ。
このデバイス、結局は白兵戦にしか使えない!急速に、状況は不利になる。
嫌な汗が流れ落ちる。戦うために作られた生物兵器相手に、白兵戦だと?

冷静に考える。敵の巣はまだ小さく、彼らは私が近づいても一向に気にしない。
巣に群がっている6〜7匹程度を殲滅すれば、勝利は確定だ。遠距離から観察。
巣に同時に群がっているのは、およそ5匹。じっくり観察。長いインターバルで
時折、1〜2匹のハチが飛んだり戻ったりしている。蜂が戻ってくる時間を知る
ため、1匹のハチが飛び立った直後、その背後をつけてみる。当然、片手には
臨戦状態の「マグナム・ジェット」。少しでもこちらに襲い掛かる様子が
あれば、即座に射殺する。だが、やはり蜂は、私が殺虫剤のボンベを片手に
後ろを追跡していても、何の関心もないようだ。まったく、おばぁかさん。
蜂は、しばらく庭先の木の間を飛び回ったあと、遠くへと飛び去った。

・・・ふむ。飛び立った蜂が戻ってくるのは、かなり後のことになりそうだ。
可能であれば、巣から飛び立った蜂を1匹ずつ始末していけば、最も安全に全滅
させられるだろう。だが残念なことに、飛び立つまでのインターバルが恐ろしく
長い。時間がかかりすぎる。それは現実的な選択肢ではない。

巣を観察しながら、機をうかがう。なるべく、巣に残っている蜂の数が少なく、
かつ、通行人が通らないタイミング。このタイミングで、巣の半径 1m 以内に
肉薄し、圧倒的な火力で一気に殲滅する。頭の中で、作戦全体を何度も反芻する。
大丈夫だ。この数であれば確実に殺せる。タイミングを間違うな、タイミングを。

胃の中に、ずしりと鉛のような重いものが落ちる。失敗したら、マジで死ぬかも
しれない。だが、失敗はありえない。火力は十分だ。退路は完全に確保してある。
逃げることはむずかしくない。できれば、バックアップが1名欲しいところだが
今回は単独だ。呼吸を整え、突入タイミングを計る。何も気づかずに作業を続けて
いる蜂。その動きにはムラがなく、なかなか突撃の糸口がつかめない。

だが、向こうも僅かな油断があったようだ。1匹の蜂が、何かを求めて巣から
飛び立った。周囲をチェック。何も知らない通行人が近づく気配もない。



・・・よし。決断。いくよ、マグナム・ジェット!

"yes, my master."

ボンベ開放!ターゲットは、目前の蜂の巣と、蜂6匹!一斉射撃!
照準は丁寧に合わせるな!薬液の弾幕を張れ!無傷な蜂をこちらに近づけるな!

予定通り、巣の 1m 手前まで急速に接近。手を真っ直ぐに伸ばし、射撃モードに
切り替えた「マグナム・ジェット」を巣の 20cm 手前に突き出したら、躊躇わず
トリガーを全開!45秒で 450mL タンク内の薬液を打ちつくすという、スプレー缶
としては破格の威力を持つガス噴射。大量に噴出した薬液がターゲットを直撃して
霧化。圧倒的な量の白煙に包まれるスズメバチの巣。白煙の向こう側に、薬液を
食らって無力化し、ボトボトと落ちていく蜂の姿が見える。残念ながら、この
「マグナム・ジェット」はスズメバチ用じゃないが、昆虫系全般に効力を
発揮するピレスロイド系だけあって、その効果は抜群だ。GSG-9 が
ソマリアで使った特殊閃光弾ぐらいのパワーは持っている。

薬液の弾幕を張り、全ての蜂に等しくピレスロイドを浴びせたら、一旦身を引き
効果を確認。巣の下に落ちた成虫は、攻撃前に確認した数と同じ。ほぼ無効化を
完了したと思ったが、弾幕が足りなかったようだ。薬液の直撃を僅かに逃れた
らしき一匹が、視界の隅でよろよろ飛び立つ。しかし、敵が1匹になれば
もはや恐るるに足らず。今度は照準を合わせ、至近距離から二撃目を発射。
仲間と同じ薬液の海の中へと叩き落す。この悪党め、反撃などさせぬ!

こうして、薬液の中でピクピクと痙攣する蜂の数が攻撃前と同じに
なったことを確認したら、1匹ずつ確実に擦り潰し、完全に殺す。



作戦第一段階、完了。いったん、2本目のボンベのあるところへと戻り、薬液の
重さを確認。満タン状態と比べて、さほど減った感じはない。まだ補充は不要だ。
念のため、2本目の「マグナム・ジェット」も射撃モードに切り替えておく。

巣の元へと戻り、巣に向かって 10秒間の薬液噴射。成虫と違い、まだ未完成の
幼虫しか棲まない巣は、全く無抵抗だ。だが、良く見ると、巣のセルのいくつかは
蛹が入っている状態(白いカバーが被っている状態)になっている。こいつらは
確実に殺しておかないといけない。後日、凶悪な抵抗勢力となる可能性が高い。

薬液噴射が終わったら、清掃を兼ね、残った蜂の巣を水道水の噴射で落とす。
強い水圧で水をぶつけると、ボロボロ壊れていく巣。そして、壊れたところから
ボロボロ落ちてくるハチノコ。どうやら珍味らしいが、見た目は蛆と変わらん。

巣とハチノコを全部叩き落したら、もう一度薬液を噴射し、下水へと流し込む。
無駄な情は、将来の敵討ちにつながる。今殺さねば俺が殺される(時代劇の見過ぎ)。
やるかやられるか。極めて単純なルール。蜂と私のタマの獲りあい。全身の血が滾る。



巣を落とした跡を水で綺麗にしたところで、ちょうど、巣から飛びたっていた蜂が
戻ってきた。しばらく、何が起こったのかわからないように、巣があった場所の
近くをまいまいと飛んでいたが、いったん飛び去った。だが、奴は戻ってくる。
武器を構えて待ち、奴が戻ってきたところを確実にロックオンし、薬液を噴射。
彼らは、彼ら自身に危険がふりかからない限りは、とても安全な動物だ。
だが、悪く思うなよ。これは命の取り合いなのだ。フゥーアハハハハハァー!
(※ スズメハチ相手の場合、本気で命の取り合いになりますので要注意)

さらに待つと、もう1匹戻ってきた。たぶん、これで完全に始末完了だろう。
悪く思うなよ。さっきと同じように、狙い済まして薬液を噴射する。だが、最後の
生き残りと思しきこいつが、なかなかしぶとい。薬液の直撃を受けてもなお、
飛行をやめない。な、なんて奴だ!結局、4回ほど直撃して、ようやく無力化。

このとき、ハチが6匹もまとわり付いている巣を強引に叩き落としても、こちらに
まったく被害がなかったというのは、本当に運のいいことであったと悟る。
健康な蜂相手ならば、キルレシオは 1:1 にかなり近いところにあるかも。



ハチ退治が終わったら、退避させていたカプを車庫に入れる。そのとき、ふと
なんとなくアイドリングが不安定になっているような気がした。別に、取り立てて
騒ぐほどにおかしいわけでもないのだが、微妙に失火気味というか、触媒を変える
前の状態に逆戻りというか。エンジンマウントを変えたからといって、走り心地が
マイルドになったこともないし・・・なんか、納得のいかない感じが出てきたな。


7/10

MapFan.PLANNER のアップデートが出ていたので、早速導入してみる。

能書きには「描画の高速化」と書いていたので、それなりに期待していたのだが
これが本当に、予想外にすごかった。画面の再描画自体は遅いのだが、スクロール
操作などに対するレスポンスが凄まじく高速化されていた。再描画が遅いから
ちらつきが多くて見づらいものの、操作性がスポイルされることを考えたら
全然マシ。INCREMENT P のソフトはこういうパターン(初期リリースは遅くて
後から出るパッチで一気に高速化)が多いような気がする。まぁ、改良してくれる
だけでも感謝しないといけないかもしれない。年間使用料の範囲内でね。


7/14

今日から一足早い夏期休暇であるが、なんだか気分が重い。
たぶん、台風が来ているせいだけじゃなかろう。休みを取るために
先週は本当に必死に働いた。なんかもうクタクタだ。何も考えたくない。

・・・まぁ、台風が来ているのは好都合だ。何もやれないもんな。



昼過ぎに起床。なんか、何もやる気が出ない。とりあえず、カプのエンジンでも
始動してみる。セルを回すと、0.5秒も待たずに一瞬で始動。始動性があまりにも
良過ぎて仰天する。オーナーは気力0なのに、コイツは気力満点。困ったもんだ。

なんとなく、バッテリーの電圧を測る。オルタネータの調子を見る意味もある。
始動前 12.6V、始動後無負荷 14.3V、Lo 点灯 14.2V、Hi 点灯 14.1V、エアコンON
(ラジエータファンも同時に ON) 12.4V、Hi を消すと 14.0V。この状態でエアコンの
ファンを最大に効かせると 13.2V。だいたい、アイドリング状態でのオルタの
発電能力の限界がどのへんにあるかが、よくわかる。

ちなみに、サービスマニュアルを読む限りでは、ブロワモーターは全開で 75W、
電磁クラッチは 36W を消費する。ラジエータファンは不明だが、ヒューズが 30A
って書いてあるから、相当な電力を消費するのは間違いない。仮に 20A だとして
240W か・・・ってか、そんなに食うのかよ!となると、エアコンを全開で付ける
だけで 30A 近くを消費するってことだ。純正オルタは 50A。ヘッドライトが、
純正だと1灯あたり 55W だからおよそ 5A。Lo だけ点灯で 10A。残り 10A は、
エンジンマネジメント系で消費するとして・・・そもそも、全然足りなくない?



なんとなく、フロア下を覗き込む。とんでもないことに気づく。マフラー下を通る
センターカバーの板が、滅茶苦茶に変形していた。
ありえない形になっている。

・・・どうやら、先週の朽木の山越にて石を食ったときに、センターカバーに直撃して
いたようだ。更に良く観察すると、マフラーとセンターカバーが接触している!
そりゃ、走行中に変な音がしまくったりしているはずだ。先週の違和感に納得。



なんとなく気分が良くなってきたので、買い物へ。相変わらず、低速トルクが
いい感じに太っていて、めっさ走りやすい。ブーストの立ち上がりも十分に早い。
しかしこれ、どっちも本当に触媒がちゃんと付いたためっていう理解でいいのか?
それだけのことで、こんなに変わっちゃうもんなのか?排気系って凄いよね。

雨の中、とりあえず光学マウスだけ買ったら GS に立ち寄り、給油して帰る。
ガソリンの値段がまたもや高騰中。146円/L。燃費は 14.0km/L だった。まぁ
それなりに走ってこの燃費、しかもエアコンは山道含めてずっと ON だったってな
悪い条件でそうなんだから、かなりいい感じじゃなかろうか。触媒+プーリーの
効果は意外なぐらいに現れているようだ。もっとも、投資分の回収は無理だが。



帰宅後、TV から流れる台風ニュースをワクワクしながら眺めたり、居眠りしたり
なんかもうどうしようもないぐらいにダラケた生活を送る。濃縮しつづけた
「自堕落」成分を今ココで一気に吐き出す!てな勢いだこりゃもう。

夜になり、雨が強くなってきた。近畿への再接近も深夜だな。台風情報を
見るのはそこそこにして、駐車場の補強とかをさっさと済ませたら早めに寝る。


7/15

8時過ぎに目が覚めた。何も音は聞こえない・・・雨は止んでいるようだ。
よく耳を済ませると、親が洗濯物を干したりしている音が聞こえる。あぁ、
ってことはノーダメージだったってことだな(何かが壊れていたら大騒ぎに
なっているはずだから)。まぁ、何事も無くて何より、何より。

雨が止んでいるので、当然のように地面は乾いている。車庫の下も、ようやく
乾いてくれた。こうなっている今がチャンスなので、早速カプをジャッキアップ。
昨日見たとんでもない問題を直すため、センターカバーを取り外すことにした。

リアをジャッキアップして、運転席サイドシル下からセンターカバーの様子を
再度確認する。フロントから吸い込んだ石は、センターカバーの前端に引っかかり
そのままぐるりと回って・・・センターカバーを固定しているボルトの1つに
ブチ当たり、これを上に押し上げて、フロアもろとも、ボルトの位置を
とんでもないところまで動かしていた
ってマジかよこれ!?よく見れば、
センターカバーを固定するボルトのうちの1つが思いきりめり込んでいる。

クラクラするものを感じつつ、正確に確認。石はボルトに当たっているものの、
フロアを押し上げた要因は、センターカバーそのものへの衝突が原因のようだ。
それゆえに、ボルトはセンタートンネル内側を向くように曲がっている。さらに
石はそのままぐるりぐるりと転がり、センターカバーを順々に押し上げて
後ろまで走り、リア右後側のロアアーム付け根に衝突して抜けていった。
つまり、ロアアーム付け根にも衝突の跡が存在した。まぁ、こっちは
めちゃくちゃ頑丈なので、ほんのちょっとだけ凹んだ程度で済んだようだ。

というわけで、フロア下に吸い込んだ石がフロアを大きく変形させたという
一番考えたくないパターンになっていることが判明。大いに落胆しつつ、とにかく
ボルトを外してセンターカバーを取る。幸いにも、大きく変形した所のボルトも
頭は変形しているが、ネジ山自体は無傷のようだ。取り外しはすんなりと完了。

取り外したカバーをもう一度確認。取り付けているときには気づかなかった問題が
見つかった。マフラーのフロントパイプにもダメージが入っている。これもまた
センターカバー経由で押されたようで、頑丈なステンレスパイプが僅かに凹んで
いた。凹みの量が少なかったことと、肝心要のフランジがノーダメージだった
ということには救われた。ここの干渉も酷いことになっている。これもまた、
先日に感じた違和感の原因の1つだろう。ってか主犯かもしれないな。



とりあえず、外したセンターカバーをじっくり観察し、曲がったところを中心に
2kg ハンマーでビシバシ叩いて修正。アルミ板だから、こうやって叩いて直せるし
直撃を食らった部分を除いて、フロア側に無用なダメージを与えることも防げて
いるわけなのだが、これがもしステンレス製の梯子なんて装着していたら
いったいどれだけのダメージがフロアに入っていたことだろう?
たぶん、
単体での強度が高くないセンタートンネル補強部材の埋め込みナットは確実に
千切れていただろうし、フロアが全体的に強く歪んだろうことは想像に難くない。

下回りのボディ補強は効果が大きいとも言うが、車高の低いスポ車の場合は
ちょっとした段差で引っ掛けることも十分に考えられえる(線路が曲がっている
部分にある踏切とか、めっちゃくちゃ段差が大きいしね)。迂闊に頑丈な材料や
妙な突起物のある補強部材なんか入れたら、しょうもないことでしゃれにならない
ダメージを受ける可能性は高いと思う。私は、事故に遭う確率よりも、下回りを
擦る確率のほうが遥かに高い場所に住んでいるため、補強は主に上側だけで行う
ようにしている。唯一の例外が、フロントに入れたアンダーフレームサポート。
これはアルミ製なので、何かにぶつけてもコレが単体で壊れたり切れたりする。

サブフレームをコの字構造からロの字構造に変える「つっぱり棒」(?)なんか
すごく興味はあるんだけど、突起のできない構造の商品がないので、諦め中。



なんてことを考えつつ、曲がったセンターカバーの修正はだいたい完了。
いったん仮装着して、残った干渉部分をもう一度整形。ハンマリング作業の範囲で
なんとか元通り(?)に直すことには成功した。ただ、一箇所に亀裂が入ったので
もうそろそろ、センターカバーも寿命が近づいてきたと判断。次は直せないか。

さて、後は、埋め込みボルトが凹んだフロア側だが・・・しばらく眺めて考えた
結果、頑丈なL型アングルを当ててネジを締め込み、ネジの張力を使って引っ張り
凹みを戻すことにした。要は、周辺のフロアとツライチまで戻ればいいのだから
これが一番簡単確実、っていうか、袋になっているから裏側から叩けないので
こうやって凹みを引っ張り出すしかないわけだ。うまくいきますように。

マンテンの大きなL型アングルをフロアの下に当てて、ステンのキャップボルトを
締めこんで埋め込みナットを引く。結果は、ほぼ予定通り。埋め込みナット周辺には
いくらかのひずみが残っているが、肝心のナットの位置は、ほぼ元通りになった。
なんというか、だんだん直し方がしょっぱくなってきたが・・・まぁ、いいか。



これで変形&干渉問題が直ったので、アンダーカバーを元通りに装着。ついでに、
同じように無駄に変形している場所として、リア側ウマ掛けポイントの修正も行う。
ここ、絶対に変形させないように注意していたのに、何でまた曲がったんだ?
・・・ってアレか!また○○○の○○○○か!しょうがないなぁ・・・今度、
下回りに「ウマ カケルナ」とか「NO RIGID RACK」とかマーキングを
入れておこうかしらん。あっ、これいいわ。なんか戦闘機っぽくない?

曲がった部分の形をスラハンで引いて整えたら、真鍮ワイヤーブラシで錆を落とし
レノバスプレーで錆を中和。2時間ほど放置して乾いたらサフを塗り、その上に
0DE の缶スプレーで正式塗装。元通り・・・とはいわんが、それなりにまとまる。



塗装が乾いたら、買い物へ。センターカバー修理前に鳴っていた不快な機関音は
ぐっと鳴りを潜めた。ミッションからの歯打ち音もかなり低減したようだ。うむ。
やっぱり、ミッション → フロントパイプ → センターカバー → フロアという
順番で騒音が伝わってきていたのだろう。ちょっとしたことが大きく効くなぁ。

帰宅後、キャニスターからのアウトレット配管を修正。今まではエンジンルームの
中で終わる配管にしていたが、これだとエンジンルーム内が燃料でびちゃびちゃに
なってしまう。一計を案じ、アウトレット配管(=ホームセンターの耐油ホース)を
新しくて長いものに交換し、配管をフェンダーに入れて、フェンダーの下から先を
出すようにした。これで、ジムカーナ走行後に燃料がキャニスターから逆流しても
エンジンルームの中でなく、車外にガソリンが落ちるようになった。根本的な
対策ではないが、これで車両火災に至る可能性は激減したと言えるかな、と。


7/16

今日は、夏期休暇唯一のクルマイベント(?)雁が原へ。

高速料金節約のため、今回もまた5時起床5時半出発。6時までに高速に乗り、
福井方面へ向かう。3連休の最終日にもかかわらず、高速道路は混雑していない。
追い越し車線が塞がれることもないのは珍しいと思ったが、空模様は著しく不快。
台風が行き過ぎたため、天候は回復方向にあるはずなのだが・・・

米原で北陸道へ分岐し、北へ向かう。木之本で一旦高速を降り、さらに北へ。
賎ヶ岳 S.A. で時間調整を兼ねて朝食休憩しようかと思ったが、少し早いような
気もしたので、そのまま通過。だが、そのへんから丁度、天候が完全に悪化。
遠景が俄かに灰色に霞み、路面の色はぐっと黒さを増す。・・・雨か。くそう。
路面グリップの変化に気をつけながら走行を続ける。山を越えればきっと、
晴れ間が待っているはずだ。いつだってそうだった。今回もきっと。

1つめの山を越え、敦賀に下りる。ここでも天候は雨。予想以上に悪天候が続く。
それを懸念したためか、北陸道山線に続く短いトンネルを幾つか過ぎたところで
少し広くなっている部分の路肩に、一台の黄色い NEXCO 車両が居た。さすがに、
薄暗いこの条件下でも、天然の警戒色となる黄色は激しく目立つものだ。
その、ただでさえ目立つ NEXCO 車両は、屋根の上に大きな電光掲示板を備え
沈んだ景色を切り開くような力強い光で短文を紡ぎ、通行車に警告を与える。

この先、通行注意・・・か。ハンドルを握りなおし、前を見据えた私の前には
少し開けた地形をむなしくも断ち切るように立ちはだかる山脈と、トンネル1つ。
このトンネルの先は、旧北陸本線では超有名な休憩所であった、杉津パーキング。
ここで北陸道は、いったん海岸沿いに出る。きっと、ここで雨が強くなっているの
だろう、と考え、そのまま速度を維持してトンネルに入り、そして、出る。。。

そこに待ち構えていたのは、19世紀のロンドンにも匹敵しそうなほどに濃い灰色の
霧に澱みきった風景。有効視界 100m の無彩色な空間は、しかし雪景色ほどには
無垢な美しさも空虚な恐ろしさもなく、ただ視界を無駄に奪っていくだけだった。
しかし、真に鬱陶しいものは、そんな状況の中であっても何らの灯火類を点灯
することもなく走行する、周囲に無配慮に過ぎる車達なのは言うまでも無い。

行く先を示す前照灯を煌々と灯し、敦賀トンネルを通過する。トンネルを抜けた
途端、それまでの霧が、まるで舞台のセットでしかなかったかのように消え去る。
しかし、天候が好転するところまで劇的な演出は用意されておらず、その後も
北鯖江までは悪天候に苛まされる。ふと時計を見ると、7時半より少し前。
ちょうど小腹も空いてきたことなので、ここらで休憩を取ることにした。

ようやく雨が消えた北鯖江 P.A. の駐車場所にクルマを止め、いくらか人の気配が
する施設へと向かう。だが、施設入り口は厳重に封鎖されている。不穏な騒ぎが
起きたのかと思ったがそうではなく、ただ単に営業時間に達していなかっただけの
ことであった。止むを得ず、建物の前に置かれている粗末な長椅子に腰掛け、
目前の道路を行き交う名も知らぬ人々の動きを漠然と追いながら、時を過ごす。

・・・果たして、私はこの北越の地に何を求めてやってきたのか。本来の目的を
つい失念してしまう寸前のところで、ガチャリという音と共に記憶を取り戻す。
そうだ。私は此処へ、カレーを食べに来たのだった。同じように開場を待っていた
数名の客と共に店内へ入る。綺麗に磨き上げられた券売機を遠くから眺め、本日
対決するカレーをじっくりと選定する。だが、空腹の犬の前に皿一杯のドッグフードを
出してやるようなものだ。私は簡単に、優位な立場たる選定者の地位に身を置くことを
放棄し、素早く取り出した硬貨数枚、すなわち日々の労働の対価と引き換えに、
なんでもいい、適当な、目の合った、閃くものがあった、そんなカレーの食券を
入手する。この行為には聊か軽率な点こそ認められたものの、しかしまた素直な
感情の吐露でもあり、そこに自らを謀って話題を作ろうといった、鼻持ちならない
じつに愚かしい計算高さは無かったのだ。我が人生に一片の悔いもない。

なお、仔細な記録はあえて記述しないが、ここのカレーは美味いということだけは
我が同胞が北へ向かうときに参考になる情報として、星屑の海に残していこう。

カレーを食して腹を満足させたら北鯖江 P.A. を出て北上を続け、福井北 I.C. で
高速を下りる。割引は限界まで効いているため、京都からは通常料金のほぼ半額
となる \1.7k程度で収まる。僅かな苦労が最大限の効果を引き出す。さておき、
目的地近辺に到着したのはいいのだが、非常に残念ながら、市街地には無情にも
霧雨が降り続いている。霧雨とはいえ、ワイパーを OFF にはできない程度の強さ。
ここまで近づいてもまだ雨というのは、正直なところ前代未聞だ。やはりこれは、
師匠にして人生の冥府からの使者とも言える偉大なる人物が雁が原にやってくる
からであろう。現在のところ、"偉大なる某師匠+私+雁が原 =" という方程式の
右辺には、ほぼ 100% の確率で "雨" という要素が入ってくる。今回もまた、
それを望まなくも結果的に実証してしまうことになるようだった。

雨が降り続く上志比を抜け、勝山に到着。きわめて幸いなことに、雨天傾向では
あるものの、雨足はほとんど我慢ができる程度には収まった。これ以上に強い雨が
降る事もないだろう。雁が原の麓にある GS でガソリンを 1000円(約 6.5L)だけ
給油し、駐車場へと駆け上る。なお、割り算すると判るが、ここ勝山においては
ハイオクは約 154円/L という法外な値段。京都よりは 10円ほども高いようだ。
これが地域的なものなのか、それとも局所的なものなのかは不明である。



8時半過ぎに到着した雁が原には、いつものように先客が結構沢山居たため
屋根下を確保することは叶わず。僅かに降り続く雨を少しでも避けるべく、
上端付近に止めてあった重機のすぐ近くに陣を構える。もし、地震でも起きて
重機が転んでしまえば、伸し烏賊のようになってしまうことは間違いなかろう。
だが、そのリスクよりも、屋根が無いところで強い雨に攻撃されるリスクのほうが
遥かに高いと考える。キャタピラー近辺を中心に荷物を下ろし、準備開始。

ほどなく、恵みの雨を農業地帯にもたらす雨の神の片割れ・あさいさんが到着。
軽く挨拶してから作業を進めていると、気配が消えた。遠くのほうを見てみると、
下駐車場のほうには、銀メタ MR2 のつちやさん。そちらに向かって歩みを進める
あさいさんの姿が確認できた時点で、今日の生贄は決定したも同然だと感じた。
撲殺悪魔あさいさんは、全うな人間には見えないエスカリボルグを持っている。
今日もまた、斬馬刀のように圧倒的な破壊力を持つアレが猛威を振るうのだ。
あぁ、可哀想なつちやさん。きっと、その走りの「びみょ〜」なところを突かれて
メッタメタのギッタギタに撲殺されるのだ。ぴぴるぴぴるぴ〜。ある種うらやましい。



用意を終え、とりあえず走れるようになった。パイロンは既に並べられている。
雨は相変わらずパラパラと軽く降り続いているが、ウェット路面の練習ができると
いう考えの下ではなんら不満はない。もはやカスカスになりつつある RE540GS では
グリップが出るはずもなく、つまり真っ当な練習にはならないと思うが、それでも
低μ路面でどうやってトラクションを確保するかという点の練習については
特A級の状況であることには、どこの方面を見ても異論などなかろうて。

コースを特に定めず、軽く走行。リアグリップもさることながら、大きな問題は
フロントグリップが出ない状態での処理のお粗末さだ。こういう状況において、
あまり警戒して探った走りをしてもしょうがないので、とりあえずブレーキは
可能な限り直線的に踏み、ステアを切り込んでいって「スコン!」と抜けたら
(=旋回グリップが不足したら)ブレーキリリース・・・という基本走法で走る。
結果、直線グリップは意外と高いものの、旋回グリップはまるで出ない。だから
ステアを切り込んでからブレーキをリリースするまでの間の無駄が結構デカい。
この分の無駄を織り込んだ走り方ができてないので、どうも後手後手になってしまう。
如何にウェット慣れしていないかということを改めて痛感する。逃げてちゃダメだね。

あと、やっぱり頻繁に走っていないせいもあり、小さな8の字でステアを回すとき
段々と持ち方がおかしくなってきてとっ散らかってしまう問題がある。本来、ステアは
どのように回している場合でも左右の手が持つ場所は決まっているので、回してる
うちにどんどん持ち方が狂う、なんてことは無いはずなのだ。基礎がなっとらん。

練習不足にしょんぼりしつつも、取り返せるものは取り返す勢いでガスガス走る。
今日のコース設定は結構意欲的(?)だし、苦手としている高速セクション→低速
セクションへの繋ぎがロコツにその後の走りに直結するような部分もあるので。

だがそのうち、その「一番苦手としている」(=一番練習したい)セクションの
左カーブの外周で、高速セクションから低速セクションに入って抜け、最も大きな
Gが抜けたとき・・・つまり、ちょうど立ち上がって直線加速に入ろうというとき
加速が完全に止まる問題が発生。まるで、アクセルを一瞬全閉にしたかの・・・
って、つまりこれはカプチーノで起きる典型的なガス欠症状。そうか、今日は
朝の時点で満タンにしてなかったっけなぁ・・・そんなことを思い出す。

やむを得ず、走行後そのまま GS へと向かい、さらに 10L を追加給油。
改めて同じ走り方を試すと、今度こそ同じ場所で失速することなく、めちゃくちゃ
滑らかに走れるようになる。やっぱ、カプチーノのガスタンクはトンデモな欠陥品だ。
ガスが多すぎたらキャニスターから逆流するし、ガスが少なすぎたらガス欠が
すぐに起きる。どちらも防止するためには、コレタンが必要だ。大袈裟だが・・・



やがて、昼休み。昼飯を買っていなかったので、買出しに行くつちや SW20 に
乗せてもらい、これまで一部分を通過しかしたことのない勝山市街へ。ほぼ初めて
出会うその景色は、きわめて感慨深いものだった。僅かな雨天の切れ間から現れた
黄色い陽光にゆるく照らされ、放棄寸前の廃墟の集合体のように見えた勝山市街。
通行人もなく、閉じられた弁当屋のシャッターが緩やかな死を示すように見える。
このまま音も無くダム湖の底に沈んだとしても、なんら疑う余地すらないような・・・
・・・ってか、昼飯買えないジャン!やむを得ず、近傍のコンビニで買出し実施。

雁が原に戻り、飯を食ったら、昼からの走行開始。減衰量の設定を多少変更するが
フィーリングはあんまり変わらない。もうタイヤがこんな状態(ワイヤーが出た)
だから、どうしようもないっていうか。しかしなにより一番の問題は、大きな径の
左カーブを曲がるとき、リアを流してGを抜きながら走らないと、どうも外側の
リアが無駄に引っかかって跳ねまくり、なんとなくスッ転びそうになる点。
相変わらず、リアの足回りの動きが今ひとつなんだろう。どうやったら直る?

なお、昼からは天候が持ち直したのだが、そんな環境でグリグリと走っていると
油圧がすぐに低くなってしまう。やっぱり、油温がかなり高めで推移している。
高速道路でも高回転を常用するようになってきたので、やっぱりオイルクーラー
つけといたほうが、精神的にもいいかなぁ・・・と思ってみたりもする。

16時まで走ったところで、再びぽつぽつと降りだした雨の中で片づけを行う。
見たところ、今日は師匠も皆さんもお急がしいみたいなので、雁が原で別れて
さっさと帰ることにした。17時半には雁が原を出発。往路の逆を走り、中部縦貫道
を通って福井北 I.C. へ。ここから夕方の北陸道に乗る。北陸道に入った直後、
珍しく、かなりいいペースで走る旧型クラウンを見かける。いい感じだったので
軽く挑発し、おもいっきり速度を出させて追走する。パワーに余裕はあるものの、
なんとなく、またブローしてしまいそうで恐くてしょうがない。大丈夫だという
確信を得る方法が見つからない。一応、排気温度は 820℃程度でほぼ安定。
エンジンからの異音なし。不安な兆候はないが・・・ないだけに、怖い。
(結局、前回のブローも、直前までほぼ何らの兆候もないに等しかった)

その後、木之本 I.C. を降り、R161 を南下。帰路もなんとなく、小雨に祟られる。
その代わりとして、混雑に巻き込まれることもなく・・・と思っていたのだが、
そうは問屋が卸さない。志賀 I.C. から湖西道路に入り、坂本北 I.C. 付近まで
下ってきたところで、西大津 BP 南下を指示しつづけていたナビが D.R.G.S を起動。
突然、湖西道路を下りて側道を走れ!というルート指示を始めた。またいつもの
気まぐれか、と思い、さして気にも留めずにそのまま湖西道路高架部へと突入。

しかし、たまには機械の言うことも信用すべきだった。まさに坂本北 I.C. を
通過した直後、遥か先まで続く真っ赤なテールライトの離散的な線が見えた。
それは一切動くことがない。もう遅い。私もそのまま、線に巻き込まれる。

確かにこの先は渋滞の名所とはいえ、ここから渋滞するなんてことは・・・って、
そうか。今日は、祇園祭の宵山だ。祇園祭に来られたことのない方に解説すると、
京都で有名な「祇園祭」というのは、実は7月まるまる一ヶ月間続く巨大な祭で、
ニュースにも出てくる「山鉾巡行」というのは、その中の1イベントに過ぎない。
祇園祭全体をエロゲに例えると、「山鉾巡行」というのは18禁シーンなのである。

(以後、非常に失礼な例えが続きますので、関係者の方はスキップしてください)

そして、18禁シーンのちょっと前から始まる盛り上がりシーン(前戯シーン)は
祇園祭においては「宵々々山」「宵々山」「宵山」と呼ばれる。これらは山鉾巡行
の前前前日、前前日、および前日の事を指す。山鉾巡行というクライマックスを
盛り上げるため・・・かどうかは知らないが、とにかく巡航の3日ほど前から、道路に
陳列されている山鉾をおめでてーカップル共がお手手繋ぎながら眺めて回るという
まさに巨大な前戯イベントとしかいいようのないアレなのである。実にうらやましい。
因みに、宵山において本当に面白いのは、山鉾ではなく、もう少し町の中に入った
ところに展示されている色々なブツなので、祇園祭の前戯に参加される方は、
少し調べ物をしてフラグを立ててから来られるのをオススメ。

もう一個補足しておくと、巡航前の山鉾陳列というのも、3日前から始まるという
わけではない。実際は、7月にはいって直ぐの頃から、道路を専有して少しずつ
山鉾の建設が始められる。冷静に考えてみると、組み立てにはすごく時間が
掛かっているはずなのに、解体するほうってすごく手早くないか?

(以上、失礼な例えはここで終了・・・)

ともかく、よくよく考えれば、今日は祇園祭の宵山。京都に、最も観光客が集まる
日のうちの1つデース。当然ながら、京都に流入する道路の渋滞も激しきもの。
この先ずっと、渋滞が緩和されるなんてことは期待できない。実際のところ、
高架先で湖西道路から西大津 B.P. へと変わったところでもまだ、のろのろと
動く渋滞が終わらない。逃げ出しようもないから諦めて巻き込まれるものの、
だが、自分の運命をだまって受け入れるほど人間ができちゃいないのが俺たちだ。

最も渋滞するポイントのうちの1つである滋賀里合流辺りでも動きが変わらない
ことを確認したら、左車線に入って滋賀里 I.C. を出る。出たところを右折して
電車沿いの道を南下したら、いつぞや開拓したルートで両方の R161 を回避しつつ
浜大津まで脱出。浜大津から R1 に入り、逢坂山を越えて京都へと舞い戻る。
結局、自宅に到着した時は、渋滞開始地点で出ていた帰着予定時刻よりも
およそ 15分の遅延となった。・・・うん、たぶん渋滞に入っていたほうが早い(汗)



帰宅後、荷物をそのままに、飯をバクバク食って酒をガブガブ飲んで爆睡・・・
という超健康的な夜を過ごそうと思っていたのだが、ニュースを見ていると、想像外の
事象が起きていたことを知る。新潟でまた、巨大地震が発生していたのだった。
ニュースで流されるのは、学生の頃に一度通ったことがあるはずの、新潟の景色。
所々で建物が崩壊しているのが、自分の知っている景色と違うところだ。

亡くなられた方の冥福、被災された方の一日も早い回復を祈ると共に、
実は今日、雁が原に誰も来ないようであれば、福井県を通り越して上信越道の
ループに入って観光でも嗜もうかと思っていたことを思い出す。マリちゃん危機一髪!



ガレージに残してきた手荷物を取り込みに、外に出る。ふと、先日ぶら下っていた
蜂の巣の下に行ってみると、ミイラ化した蜂の蛹が転がっていた。あまり気持ちの
いい物体ではないが軽く観察してみると、頭の部分だけが完全に成虫になっていて
後ろのほうはまだ幼虫に近い状態で留まっていた。貴公に恨みはなかった。
ただ、私と貴公は、敵対する立場に生まれてしまった。それだけの偶然だ。

なんでもそうだ。すべての事象は、常に偶然から始まり、偶然に形成される。
ただ、偶然の成り行きを必然の機会に変えることはできる。常にそうありたい。


7/17

どうも、朝から天気が優れない。なんだか湿っぽい。まるで梅雨時期のようだ。
って今がまさにそうなのか。そうなると、カプの屋根を外して室内の虫干し1つ
できねぇよなぁ。それは気持ちの悪いことなのだが、しょうがない。とりあえず
カプの室内に残していた大物の荷物を降ろしたら、室内全体に掃除機をかける。
カーペットを白く染めていた小石の数々が消え去り、見た目が少し綺麗になる。

少し満足したので、点火プラグを外して点検。3本とも、カーボンの付着は
ほとんどなく、とても綺麗な状態・・・しかし、また燃調薄すぎるんじゃねえか?
1番と3番は薄赤色に焼けているが、2番だけは白く焼けている。やっぱりこれも
また、2番だけ何かを抱えているように見える。前回も2番が飛んだのだよな。
インジェクタの問題だったりして。あはは。考えるだけで恐ろしくなる話だ。
とりあえず少し濃くしておいたほうがいいかなぁ、と考える。



プラグチェックが終わったら、洗車(水洗い)。長いこと持ってくれていた塗膜も
そろそろ限界が近づいてきたようで、トランクと屋根の塗装の痛みがとても気になる。
なんでトランクと屋根?と思って考えると、フェンダーとボンネットについては
購入直後に事故ったときに塗りなおしているから綺麗なのだ、と思い至る(笑)

細かい磨き傷だらけのトランクと屋根をカバーすべく(?)いつものように
黄色く曇ったヘッドライトを、コンパウンドで磨く。やっぱり綺麗になる。


7/19

というわけで、夏コミ向けの原稿をゴリゴリと書き始めた昨今。
なかなか構想が纏まらなかったので、こんな時期から開始になってしまった。
全ては、自分の計画性の無さが問題。反省反省猛反省。反省をエナジーに書きまくる。

だが、反省だけならサルでもできるというわけで、ちょこちょこと休憩を挟む。
で、休憩ついでに、カプ関係の作業をちょこっと実施。

長らく放置していた、運転席側の三角窓サッシの塗装のボロボロ部分の修繕を実施。
とりあえず大きめの範囲を新聞紙でマスキングしたのち、#320 スコッチブライトで
塗装の凹凸と禿げ部分を落とす。ある程度平面になったら、#600 で下地処理して
そのままシャシブラックを吹いて完了。なお、元々の塗装自体が、なんか妙に柔らかく
なっていた。ウレタンやアクリル塗膜の硬質な感じではなく、なんというか、そう
生乾きの塗装を無理矢理紙やすりで削りましたーみたいな、もちもちした感じ。

ともかれ、シャシーブラックを吹いたことで、色艶はサッシの他の部分とよく似た
感じに戻った。LED懐中電灯で照らしたりすると、ちょっと白っぽくなるという点で
差が分かるが、まぁ細かいところを気にしなければ勝ちだ。ボロボロよりマシ。

ある程度感想した時点で、マスキングを剥がす。だが、マスキングが甘いところが
一箇所あり、車体にもちょっと塗装がついてしまった。いかんいかん。あわてて
ラッカーシンナーでふき取ると・・・なぜか、車体のクリア塗装が溶けた(汗)
なんでYOー!クリア塗装って、耐薬品性に優れた二液ウレタンじゃないのかYO!
さすがスズキの塗装クオリティ・・・というべきなのか、何なのか・・・

結局、無駄にコンパウンド掛けなどの作業が増えてしまった。ツメが甘いなぁ。


7/20

響鬼です。シュッ
竹生島に行ってきました。

竹生島とは、琵琶湖北部にぽつりと浮かぶ絶海の孤島。孤島といえば男の浪漫。
文明と切り離された未開の島に漂着し、4クールののちに迎えの船が来るまで
あんなことこんなことして過ごすなんていう生活を夢見なかった子供は居るまい。

まぁ、理屈はなんでもいいのだ。ある夜、夢枕に弁天様が立ったんだ。
んで、招かれた。とりあえず、そういうことにしといてもいいだろう。

とりあえず、昨晩のうちに陸路と海路を確認。陸路で近江今津まで移動したのち、
そこから琵琶湖汽船に乗って島へと渡ることになるようだ。MapFan.PLANNER で
調べると、陸路はおよそ 2時間らしい。No, No, very No! そんなに掛からない!
出船時刻を確認し、若干の余裕を見込んだ時間をさっ引いて出発時刻を決める。
そして、更に若干の余裕を見込んだ時間をさっ引いて起床時刻を決めて寝た。



起床は予定通り。朝飯は特に食わず、カメラを片手に手早く自宅を出発。
カーナビは、近江今津への到着時刻を1時間半後と予測。うん、そんなもんだ。
R161 を北上し、湖西道路経由で近江今津を一直線に目指す。だが、絶対に渋滞
していると思っていた湖西道路南部がまるでガラガラであったため、予想よりも
着弾時刻が早くなりそうだ。それはそれでやることがなくなって困ってしまうので
途中にあった道の駅に入り、朝飯を食っていくことにした。平日にもかかわらず
比較的多くの人々でごった返す道の駅。食堂は空いている時間帯だったので、
余裕で着席してゆったり食事。メニューは「カレーうどん」。実はこの私メ、
カレーというものは基本的に「カレーライス」だけがストライクゾーンである。
カレーパンですら異教の食物でしかない。だが、あえてここで禁を破ったのは
カレーライス教条主義に囚われることで、カレーの本質を見失うようなことが
あってはならないと考えているためである。カレーライスだけでカレーを
自由に語ろうだなんて、おこがましいことだとは思わんかね・・・

だが、まぁ結論から言えば、「禁なんて破らなきゃよかったっ!」であった。
別にマズーではないのだが、やはりカレーうどんはカレーうどんでしかない。
折角のカレーの味を、うどんが持つ出汁味でスポイルしてしまっている。
スイカにメロン果汁を掛けて食うようなものだ。美味×美味=美味ではない!

それにしても海原雄山か俺は。バカなことをいうのは適当にして、出発。



R161 を北上すると、すぐに饗庭交差点に到達。ここを右折して、ひどく寂れた
今津の町道を北上。色々なものが始まろうとしている夏の係りのこの時期に、
全ての活動が終わったような寂寥感をぷんぷん漂わせているのは何故だろう。

ともかく、町を北上。道路はほどなく湖岸沿いに出る。時間が止まった感じのある
今津の町をしばらく走ると、橋を超えたすぐの交差点左角に、目指す琵琶湖汽船の
駐車場があった。交差点の角地という一等地にある更地を、ただ無造作にヒモで
囲った、そんな場所。入り口にゲート1つ付いていない。また、駐車料金を
表す看板すらも立てられていない。ひょっとして・・・無料?半信半疑ながら
とりあえずクルマを止め、ぐるりと周囲をチェック。・・・はい、無料でした。
すげぇ。観光地の駐車場なのにタダだってー!?今津最強!

カメラを片手にカプから降車。目指す乗船場は・・・っと。ああ、あったあった。
交差点から 100m ほども離れた湖岸沿いに、まるで舞台のバラックのような軽さで
佇む建物があった。それが今津の乗船場。とりあえず、そこに向かうことに。



ざぱーんざぱーんという静かな波の音だけが聞こえてくる、この長閑な場所だが
きわめて残念なことに、興醒めも甚だしいおばちゃん連中が群生していた。小さな
券売所の前で、嵐の平原に靡く雑草のようにざわめく彼女らの話の内容なこうだ。
『船て長浜まで行く〜?船って揺れる〜?どうしよ〜?』はっきり言っておこう。
船は揺れるもんだし、船は長浜まで行かない。そんなことは判りきってるはずだ。
事前に調べておけば改めて問うまでもないことを、何故いま此処で問うのか?
何故にこれほどまでに愚かしいのか。そして、何故何も決めていない状態なのに
券売所を占拠するのか。何故の三重奏がワルツを奏で、頭痛を悪化させる。

いや、これってね、おばちゃんに限った話じゃないよ。最近の日本人みんな、
どこでもそう。知らないことに対する恥じらいも遠慮も何もない。しかも、
そういった無自覚な弱者に対する譲歩が無い人間は「優しくない」と言われる。
・・・笑わせんじゃないわよまったく。「知らない」ことは言い訳にはなんないのよ。
「知らない」ことを選択してるんだからペナルティーぐらい受け取りなさい!(ハルヒ調)

・・・まぁ、こんなことでブチ切れてもしょうがない。窓口があくまで待つ。
やがて、売り場の人のほうが気づいたらしく、気を利かせて先に処理してくれる。
迷わず、竹生島までの往復チケット(大人1名)を購入。ちなみに価格は \2450。
これに加えて、島に上陸後の拝観料が \400 かかるらしい。なんて高い島だ。

チケットを入手したら、石原裕次郎よろしく波止場で待つ。外洋ほど荒い波が立つ
こともないと思っていたら、波頭の高さが・・・すごく・・・高いです・・・。
むろん、砕ける波頭からは潮の匂いがしない。なんとなく違和感を覚えたものの、
そりゃそうだ、ここは淡水湖なんだと気づく。冷静に見てみれば、湖の上へと
伸びている艀は鉄製だが、錆びは極めて少ない。いかに「塩」が錆に効くか。





湖上を流れる風に吹かれているうち、艀に向かって1台の船が到着し、
乗船が開始された。おばちゃんに巻き込まれないよう、さっさと船に乗り込む。
船は2階建ての中型船。1階は結構沢山の座席が用意されているが、2階はほぼ
吹き曝しといってもいい立ち席のみ。だが漢としては、船に乗るときは吹き曝しを
常に選ばなければいけない。さっさと2階に上がり、まるで子供のようなはしゃぎ
様で水際に陣取る。しばらく待っても、ほとんど人が上がってこない。好都合。

やがて、何の案内もなく、船は湖上をすべり出した。軽快に加速して艀を離れ、
風を切りながら飛ぶように走る船。速度は 20kt ぐらいかな。乗り心地は良い。

北の景色を見ると、どんよりと黒い雲が海津大崎の先の山に重くのしかかり、
暗転した天候が今にもここまで襲い掛かってきそうに見える。灰色と紺色で構成
された景色。寒々しそうに見えなくもないが、残念ながら夏真っ盛りの今では
むしろ、亜熱帯に待ち構える怪しげなジャングルのように見えなくもない。



そんな重い景色の中を、白い航跡を曳きながらぐいぐい進む我らが琵琶湖汽船。
汽船備え付けのスピーカーからは、琵琶湖北部の観光案内音声が流されている。
どんどん離れていく陸地を見ながら、説明に耳を傾ける。通り一遍の説明の他、
興味深い話を聞く。なんでも、この付近の湖底(水深 70m!)から、土器などの
文明の跡がいくらか発掘されているらしい。何故、70m下の湖底に土器があるのか。
その理由はいまだ解明されていないそうだ。実際、現在の琵琶湖が形成されたのは
数百万年前。縄文時代なんて1万年前ですらない。得体の知れぬタイムスケールで
考えてみても、水棲人類がいない限りは文明が存在し得なかった場所なのだ。

まぁ、簡単に言えば、ここにはアンチョビー王国の領土があったということだ。



やがて船は、目的の場所・竹生島に近づく。今津から乗船すると、竹生島には
西側から接近することになるが、これがまた悲しくなるほどにみずぼらしい状態。



写真では分かりづらいが、本来ならば島をこんもり覆うはずの木々が枯れはて、
土がむき出しになっている部分がある。そのへんを中心にして我が物顔で島を占有
するのは、川鵜。川鵜のコロニーが島のいたるところに存在し、彼らの糞?のため
人間が進出していない島の大部分の領域の植生は、ボロボロになっている。

まぁ、人類だって、彼らをどうこう言えるほど自然に優しい活動はしていないが。



竹生島の波止場に近づく。ここに至って気づいたのだが、竹生島はそれなりに
大きな島ではあるのだが、その殆どが急峻な傾斜でできている。人間の活動範囲は
この画像に見える、僅かな凹部に作られた小さな港と神社だけに限られる。



だからこそ神秘めいているのかもしれないが、とにかく素朴極まりない島だ。

波止場まで数十メートルまで近づいたところで、船は停止。回りを見れば、
港で停泊中の船が1隻、そして、本船と同じように接岸を待つ船が1隻。
アナウンスによれば、今日は風が強いせいで、運行ダイヤが乱れているらしい。
さらに、これ以上風が強くなるようなことがあれば、もう船が出なくなることも
ある、とのことだった。うわ、ひょっとしてアレか、リアル「孤島症候群」か?!
・・・だが、さすがに、帰路の船の出船は保障してくれるらしい。一安心。



前の船が離岸し、少々遅れ気味に本船が接岸する。艀には、膨大な数の観光客が
列を成して待機していた。まるで、退避勧告が出たかのようだ。実際そうかもな。

一方、私の背後には、これから島に乗り込もうとする観光客が多数存在した。
その大半は、先ほど苦言を書いたおばちゃん連合だ。ピーギャー姦しく喋りたくる
おばちゃん連中によって風情をぶち壊しにされては堪らない。迅速に行動だ。

接岸部から寺院の入門口までにある土産物屋をスルーパスし、とにかく寺へ。
拝観料 400円を払い、目の前に聳え立つ急峻な石階段を見上げる・・・



傾斜角は 40度近いだろうか。心の弱い人間なら、この圧倒的な角度の階段を
見ただけで恐れおののき、そのまま180度回転して海岸沿いで余生を過ごすだろう。
しかし、幾ら心が弱かろうと、ここで逃げるわけには行かない。ススメ、ススメ。

階段を上り、鳥居を超えてさらに進んだところで分岐がある。さらに階段を上るか
右手の道を進むか。どちらのルートが正しいのか、今は分からない。こういうとき
普通の RPG だとどうするんだっけ?えーっと、とりあえず分岐を片っ端から
潰していって、アイテムを全部回収するほうを選ぶのがいいんだっけか。

右に進路を変える。真っ直ぐな石畳が伸びている。誘われるがままに先へ進むと、


いきなりダンジョン、キター!

まだプレイを開始したばかりの Lv.1 の冒険者ですよ私ァ!どう考えても、
「たいまつ」とか「ランプ」とかのアイテムを持ってなかったら視界0状態だ。
んで、大抵の場合は Lv.6 ぐらいまで上げないと到底勝てないようなモンスターが
中を徘徊しているんだよな。さっきの売店まで戻って、「たいまつ」を買うか?

しかし、そこは恐れを知らぬプレイヤー、何の装備もなしにダンジョンへ突入。
怪しげな木像が、入り口でプレイヤーを出迎える。幸い、何のイベントもない。
軽快なフィールド BGM は、おどろおどろしい洞窟 BGM に切り替わる・・・



ダンジョンの壁は、美しい木彫と、なにやら良く分からないお札のようなもので
埋め尽くされている。何かを封印しているのだろうか。しばらく歩くと、そのうち
急に画面が止まり、ハードウェアスクロールで「ゲゴゴゴゴゴゴ」と振動したあと
中ボスあたりが出てくるんではないだろうかと思いつつ先へと向かうと、そこには
中ボスではなく、賽銭箱が置かれていた。くそう、ミミックか!油断大敵!
ミミックが中ボスに化けると困るので、そうなる前に賽銭を投げ込んで封印。

さらに先へと進む。落ち着きのある黒とこげ茶で構成されたダンジョンの通路は
何かを取り囲むように左へ左へと折れる。その先には、小さな祠?があった。



祠というか、神輿というか・・・いずれ、他の地点のフラグを立てたあとに
ここで何かイベントが1つ起きそうに見える。っていうか、どう見てもそのパターン。
はっはっは、古色蒼然な手を使いおって、ゲームデザイナーめ。とりあえず無視。

祠の前を右に折れると、そこは一点透視図法の世界。長い廊下が出迎える。
ヤバい。雰囲気としては、そろそろクッパの吐く炎が「ゴォー」という音とともに
飛んできそうな、そんなステージの終末部分じみた雰囲気がプンプン漂う。



とりあえずBダーッシュ!クッパの姿が見えたらジャンプして飛び越えろ!

んが、ステージの終末だろうという読みは当たっていたものの、実際には
クッパなぞ存在せず、そこにはただ琵琶湖を見下ろす見晴台が眼下にあるだけだった。



くそう!まだフラグが足りないんだ!このダンジョンは、もっと後のほうになって
来るべきところだったんだ!失意のまま、順路をとぼとぼと歩く。やがて、道は
暗い森の中を抜け、最初に見た鳥居のすぐ背後へと出た。ほうら見ろ、ループだ。



仕方が無いので、ひたすら階段を上ってレベルアップに励む。なかなか厳しい。
だが、ほうほうと喘ぎながら上っているうち、ふと気づいた。



・・・なんだろう。この景色、妙に艶かしい匂いがする。

琵琶湖北部と思えないほどしっとり湿度が高くて蒸れた空気の周囲を、青く深く
繁った木々の葉が覆う。蝉の鳴き声も、細かい虫の羽ばたきすらもない。ただ、
まったりと澱んだ生暖かい空気が周囲を覆い、纏わりつき、そして、浸蝕する。



社の構造は複雑で、ただ普通に歩いているだけで感覚を惑わされ、酩酊して
しまいそうだ。この超立体構造。そして、鮮烈な「朱」による精神的高揚。

・・・そうか。ここは、弁財天の島・・・



階段を上りきると、そこが本殿。巨大なお堂が待ち構えている。中に入り、
賽銭を投げて静かに拝み、そのまま、囚われることのなきよう、静かに退場。

さらに上には宝物殿があるようだったが、軽く外観チェックだけに留める。
いや、宝物殿なんて作らなくてもいい。この島は既に、全体が秘宝館なのだ。

だってほら、


もう、何このエロティックな景色!

深く盛り上がった緑を鮮やかに切り裂く朱のコントラストに、しばし呆然。

もやっとした森に覆われた頂上を抜けた直後に、遠く港の船舶まで一望できる
一直線の視界が広がる。急角度で降りていく朱の階段は、何度もためらいがちに
踊り場を撒きつつ、おそらく往路で見たダンジョン(本殿)の入り口へと繋がる。
この、稲妻状の朱から受けるエロさは一体なんなのだ。俺は狂ってしまったのか?


もう、このエロさには鼻血が出そうだ!

もはやこれは説明不能。見た目には、ただ朽ち果てた朱塗りの鳥居が立っている、
それだけのことなのだ。それなのにあぁそれなのに。現地の蒸れた空気、気だるい
空の色、こんもりと繁った緑と黒、そして鮮やかな朱の色・・・これらが混ざって
途方もないエロさを醸し出している。あぁ弁天様、もう許してください・・・



お腹一杯になりつつ、なんとか一通りの巡礼を完了。この時点で、残り時間は 30分。
帰りの船が出るのは、到着後 75分。ってことは、まだ半分少々が過ぎただけか。
あと 30分をどうやって過ごそうか。そう思いつつ、手近にあった案内看板を
眺める。すると、あと1つだけ、行き忘れていた場所が見つかった。それは、
展望台よりももう少し先・・・案内看板の立っていない分岐を行った先。

なぜ案内看板が立てられていないのか。そんなことを気にすることもなく、進む。
道は、民家のようにも見える、打ち捨てられた小屋などの脇を通り、そして
やがて、まもなく自然に飲み込まれることを運命付けられた廃道のようになる。



当然ながら、こんなところに来る観光客などいない。更に、どう見ても、島の人が
頻繁に往復している様子すらない。この、緑に侵食され、自然に戻ろうとしている
危うき道。先へと進むと、自然化はますます酷くなる。人の手が入った跡が
どんどん冒され、道は水と苔によって覆われ、真っ直ぐ歩くことも覚束ない。

やがて、自然による侵食が完了し、これ以上は先に行けないんじゃないかと
思ったところで、道は唐突に、琵琶湖沿いへと降りる。な、なんだ・・・これは?



岸壁スレスレまで張り出した緑の手から逃れ落ちたように、忽然と現れた鳥居。
かつては何かが掲げられたであろう中央部には痕跡しかなく、鳥居の柱を補強する
柱には「奉納 某氏」という匿名と、「平成己巳歳己巳月己巳日」という、まるで
呪文めいた年月日の刻印。そして、両脇を固める、龍の石像・・・なんだ、これ。

意味がわからない。意味がわからないものは、超越的に恐い。自然な生理だ。
足元を見れば、ぐっしょり濡れた岩の間に、川鵜の胸骨が転がっていた。
・・・ここは、来てはいけない場所なのか?恐くなったので帰りましょう。

(補足:「己巳年己巳月己巳日」というのは弁財天の生誕日であり、今の暦では
平成元年五月九日十時を指すらしい。つまり、既に 18年も前の出来事だった)




結局、手早く逃げ帰ってしまったこともあり、思ったより時間は消費されず。
まだ 20分ほど時間が余ってしまったので、「圏外」の表示を見ながらメールを
書いて過ごす。実はこういう過ごし方が、一番時間が早く過ぎる。まだメールを
書き終わらないうち、船がやってきた。逃げるようにして乗り込み、離岸する。
帰りの船は、行きよりもずっと客が少なかった。二階で寝転がって過ごす。



・・・それにしても、なんというか、こんなにセクシーな場所が近傍にあるなんて
全然知らなかった。正直、近畿という雰囲気ではなく、九州南部のほうにある
海沿いの神社の雰囲気にすごく近い。ちょっと不思議な体験ができるので、
変な場所が好きな人には、ちょっとだけオススメ・・・かな。たぶん。



数十分ほどで今津に戻り、R161 を南下して帰路へ。途中、矢鱈に車間を詰めてきたり
後ろで左右にフラフラしたりする変なモビリオがいた。更に、振り切ろうとして
追い越しを繰り返しても妙な勢いでついてくる。しかし、パッシングをしてきたり
怒鳴ってきたりする様子もない。正直、薄気味悪くなってきたので、適当な所で
先に行かせてやり過ごす。やがて、北小松を過ぎ、交通量が増えてきたところで
モビリオは渋滞の末尾に巻き込まれたらしい。後をゆっくり走ってきた私が
追いつく。なんとなく気になったので、モビリオの様子を観察すると、すぐ前を
走っている車に対しても、私とまったく同じようなことを繰り返していた。
ものすごく短い車間、左右へのふらつき・・・正直、(キ)の人だと判断。
車間を多めに取って走る。やがて、湖西道路に入るところの信号機で、私が右折
モビリオが直進車線にいる状態で横に並んだので、運転手の顔を見てみると・・・
おそらく20代前半で小太りの女性運転手は、ずっと携帯電話を弄っていた。
あぁ!そういうことか・・・ずっと携帯を弄ってるから、真っ直ぐ走れなかったのか。

もう、運転免許を返納したほうがいいよ?

そんなに携帯を弄りたいんだったら、運転なんてしないほうがいいよマジで。
誰かに追突したり誰かを跳ねたり、誰かに絡まれたりしないうちにね。



京都に戻ったら、横綱でラーメン食って帰宅。意外と燃費がよかった雰囲気。
実際のところ、R161 の流れは悪かったしな・・・やっぱ、平日は平日で道路って
全然ダメだな。トラックとかダンプが一台いるだけで、流れがボロボロに乱れる。
土日はサンドラが一杯いるけど、それでもダンプカーよりはマシだなぁ。


7/26

ひたすら原稿三昧の日々。

7/10 に発注したブルーミラーが、ようやく到着。箱を開けて検品するが、
これがまた驚く程に蒼い。こんなに蒼くて大丈夫なのか?と心配になる
ぐらい。ひょっとしたら、薄明の時間帯は見えにくいかも。危険かもしれない。
また、曲率も結構大きいことに気づく(R=600)。慣れるまでは気をつけよう。


7/28

とりあえず、ブルーミラーを付けてみることにした。指示通り、ミラー面を
しっかり脱脂し、両面テープで張りつける。ミラーとの間のスキマが結構大きい。
そのうち水が入って剥げそうだなぁ。シーリングしたほうがよさそうな雰囲気。

とりあえず、蒼さ比較。

ノーマル ブルーミラー

ちょっと待て。

おまわりさんじゃなくても違反切符を切りたくなる蒼さだ・・・と思いつつ
見る角度を変えると、蒼さが変わって見える。あ、そうか。光の干渉を使っている
方式だから、角度が悪ければ死ぬほど青く見えるってことか。実際、座席からだと
これほどには青く見えない。もう少しはマシだ。視野角を含めて、比較しよう。

ノーマル ブルーミラー
Latitude X1 の液晶で見ると、この蒼さは実物とほぼ同一に見える。蒼いというか
水色って感じ。視野角についても、写真を撮る位置が若干変わったものの、ほぼ
運転席から見たときの感覚はこんな感じ。斜め後ろの、いわゆる死角が見える。



装着が終わったので、ちょっと出かけてみる。まっ昼間の強烈な光の下だと、
ミラーに見える景色は意外と違和感が無い。肝心の防眩効果だが、後ろから来た
原付のライトが全然眩しくない。ノーマルミラーだと確実に眩しいのに。ふむ。

そのまま、2車線ある幹線道路へ。ミラーに写る景色の違いを観察するが、
横の車線のクルマのフロントマスクがミラーの端へ完全に写りこんだ状態で、
ほぼ車間無しの車線変更ができるという見え方だった。右も左もほぼ同じようだ。
うむ、かなり都合のいい結果であることが判明。これで、見える感覚は覚えた!

防眩効果を確認するため、トンネルのある区間へと入ってみる。だが、今日に
限って(?)後続車両はジェントルマン揃いで、長いトンネルの中に入っても
ヘッドライトを点灯しねぇ!い、いいのよ・・・今日は煽ってくれても・・・

だがそうそうウマクはいかない。しょうがないので、かなり後ろのほうを走って
いる背の低い車両のヘッドライトを見て、チェック。ルームミラーを防眩側に
セットした状態よりもちょっと明るく見えるかな、という程度に見える>ライト。
青白い色の光がぽーっと点いているという感じ、まったくジャマにならない。
なお、トンネル内でライト以外の景色はどう見えるか?という話だが、これが
不思議なぐらいに普通に見える。色は青いのだが、輝度はさして下がらない。

結局、眩しいものは普通に、普通なものは普通に見える、素晴らしいミラーだと
判断した。さほど安くないのが玉に瑕だが、AZ-1・ビート・カプチーノ・コペン
あたりに乗っている人には、地味に超オススメアイテムかもしれない。



なお、余談であるが、かなりエアコンが効かないことに閉口する(笑)。真夏の
炎天下というこの状態では、アイドリング回転数付近では全く効かない。良くて
弱冷車って感じになる。走り出せば効かんでもないが、まぁ・・・いいか・・・それを
覚悟の上で、プーリー小径化を行ったわけだし・・・実際、エアコンが ON でも
めちゃくちゃ走りやすいというのは事実なわけで、もう戻れない(後略)。

いままでは、エアコンの負荷下げるためにガスを抜き気味にしていたのだが、
もうちょっと入れてもいいんじゃね?って感じがせんでもない。アイドリング
状態でのエアコン配管内の泡の出方を見ていると、そんな感じもする。


7/29

というわけで、ひたすら原稿ゴリゴリ。間に合うかなぁ・・・

昨日考えたように、エアコンのガスをチャージしたほうがいいかと思ったが、
やっぱりやめといた。ガス量はたぶん適正だ。正しく判断して正しく対策しよう。

エンジンルームを点検中、バッテリーの+ターミナルがグラグラになっている
ことに気づく。どうやら、バッテリーターミナルの脱着を繰り返し過ぎたせいで
金具が削れ、痩せてしまったようだ。止むを得ないので、+ターミナルを、市販の
端子に変更することにした。純正の+端子のカシメ部を分解して外し、市販端子に
交換。ガッチリ固定できるようになった。だが、バッテリーの電圧は変化なし。
・・・まぁ、トラブルが深刻な状態で起きる前に直せてよかったかなぁ、と。