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Cappuccino 日記(2008/02)

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2/2

かなり時間が過ぎてしまったが、冬コミ打ち上げ(?)のため、大阪へと出かける。

「大阪」と一口に言っても、範囲は広い。今回の目的地というのは、JR 大阪駅近辺となる。
ここに、最も効率よく移動する方法を考える。普通に考えれば、自宅最寄のバス停留所から
バスに乗って JR 山科駅まで移動し、JR に乗って移動するのが一番簡単だが、実はコレ、
かなりのコストがかかる。なにせ山科は、京都にあって京都にあらず。どうも、東京遷都の頃に
京都が没落することを憂いた為政者の陰謀により、東山の通過に高額の税金が掛けられる
ようになったのが今に至るまで続いてるんじゃないか、と妄想してしまいたくなる状況がある。

具体的には、大阪から京都まで JR で移動すると、540円の運賃がかかる。ここで、東山を越えて
1つ先の駅となる山科まで移動すると、なんと 820円に跳ね上がる。じゃあ、もう1つ山を越えた
先の駅となる大津だと天文学的数字に跳ね上がるかというと、僅か 950円にしかならない。
差額はそれぞれ、280円と 130円。まるで、幻の駅が1つ、京都と山科の間に入っているかのようだ。
いや、そうに違いない。あの短い東山トンネルの中に、幻の駅が存在するはずだ。膨大な電車が
みっしりと行き交うダイヤをじっくりと眺めると、その中にきっと、幻の駅に特定の電車だけが
こっそりと停車できるよう、不自然な空間が開いているはず。どうですか、西村京太郎先生!?

それはともかく、同じ「大阪に往復する」にしても、京都市民の "1080円" に対して、山科区民は
"1640円" というビハインドを背負う立場となる。差額は 560円。ほぼ 1.5往復分ってことだ。

このような非道な扱いにそのまま首を垂れて従う俺たちじゃあない。さらに、バスによる往復分
500円程度を足した差額 1060円を埋め合わせ、かつバス移動よりも利便性の高い方法を考えよう。
(何せこの辺でバスと言えば、一時間に1本しかなかったり、終バスが 21時台に終わったりする、
なにかあったらすぐ高価なタクシーを使わざるを得ないシロモノなので、できれば避けたい)


そんな感じでいろんな可能性を検討していった結果、1つの選択肢が新たに浮かび上がった。
それは、「JR 西大路付近のタイムズを使う」という方法。JR 西大路駅近辺には、1日停めても
上限1000円、という駐車場がゴロゴロ存在している。これと JR を組み合わせると、バスを
使う方法とほぼ差がない費用で(かつ、圧倒的な利便性を備えて)大阪に往復できる。

方法が決まれば、あとはそれに従うだけだ。早速、カプを転がして JR 西大路駅付近へ。
あらかじめ目を付けていたのは、駅の北側の日本新薬付近にあるタイムズ。台数は 10台分。
治安は良さそうだし、昼頃のタイミングでチェックしても、空きスペースは十分にあった。

その駐車場は、すぐに見つかった。九条から西大路通を上り、JR の高架を潜ってすぐ、
本当にすぐのところにある逆ト字路を左に曲がって少し走ると、ほどなく到着する。曲がる所に
判りやすい目印は何も無い。ただ、JR 高架下はゴボッと抉られているから、抉れが戻って
道路と周囲の地面が同じ高さに戻るポイント、として覚えておけば、八条通りまで行き過ぎる
っていうこともないだろう。この判りにくさがあるから、いつでも空いていて使いやすいかも。

10台分のスペースは、全て空いていた。駐車場は広々としており、駐車枠の間は鉄棒でしっかり
区切られている。車両ロックも、車両の下ではなく、前のほうに板が立ち上がる形式。おお、
何の非の付けようもないほどに理想的な駐車場だ。今まで全然気づかなかったなぁ・・・


クルマを停めたら、西大路通の歩道を南下して JR 西大路駅へ。駅の入口は、南側にある。
JR 高架をくぐったところのすぐ右手だ。大阪まで行けるキップを一枚買い、ホームへと上がる。
いったん京都まで戻って新快速に乗ろうかと思ったが、ホームにあった所要時間表を見る限り
新快速と普通で、10分しか差がない。1駅戻って乗り直したら、過ぎてしまいそうな程度だ。

大人しく普通電車に乗り、空いた車内にゆったり座って「マリみて」新刊を読んでいるうちに
あっけなく到着。やっぱりこの判断は正解だった。今回もまた黄薔薇は進展がなかったなぁ、と
デコ様のような心持ちでため息をつきながら本を閉じ、電車を降りて雑踏の中を歩く。時計を
見ると、集合時間まで少し余裕がある。タケル氏に電話してみると、氏も既に到着している模様。
集合時刻とした 13時半まで少し時間があったので、軽く梅田ヨドバシを冷やかしていくことに。

激しく立派なヨドバシのビルの中に入り、携帯電話売り場あたりをウロウロ。といっても別に、
機種変をしたいわけじゃなく、手ごろな巻き取り式 USB 充電/通信ケーブルを探すことが目的。
ところがコレ、意外と高価であることが判明。USB 充電だけなら安いものだが、通信も兼ねると
\1.7k もする。たかがケーブル1本で \1.7k ってのはあまりも高すぎる。この値段であれば、
京都駅上のビックカメラで買っても同じことだな。それならば地元で購入しておこう。


ウインドショッピングを終えたら、阪急地下の集合場所でタケル氏らと合流。ついでに、
近傍の本屋でアニメディアを購入し、それからカラオケへ。まだ、各声優、もといアーティストの
新曲のリリースが行われる前なので、全体的にレトロな曲だけで推移。over30 のカラオケは濃いぜ。

カラオケののち、某草さんと合流し、某店で茹で肉、もといしゃぶしゃぶを食う。ただ無心に
がつがつ食っているうち、肉ばかり食いすぎたせいか、少し腹に変調を感じる。む、むむう。
も、もう若くないということなのか・・・認めたくないものだな、加齢ゆえの限界というものを。


茹で肉屋を出て、あさいさん向けの喫茶店で少々喋ったら、23時前には帰路へ。いまいち調子の悪い
腹を抱えながら、京都行きの普通電車に乗って北に向かう。大阪駅を出るときは結構混雑していた
車内も、吹田駅を過ぎるあたりで一気にガラッと空いたので、そこからはゆったり座って帰れる。
ノート PC を取り出し、HP を更新したり日記を書いたりしていると、すぐに西大路。あぁ、
電車の中でゆったり作業ができる環境があると、時間が過ぎるのがむちゃくちゃ早いなぁ。

西大路駅で降りたら、カプに乗って帰宅。大阪駅を出る直前からずっと冷たい雨がぱらついていたが、
その雨は京都でも同じように降り続いていた。違うのは、その温度。市街地部ではまだマシだったが、
自宅に帰るために東山を越える際、峠付近では雨を通り越して軽い雪混じりになっていた。冬だなー。

腹に軽い変調を覚えつつも、とりあえず風呂に入り、すぐに布団に入って一休みするものの・・・


2/3

・・・なんだか、腹の調子がおかし過ぎる。横になってジッとしていても、吐き気がムラムラ催してくる。
ちょっと、普段では考えられないほどに肉を食いすぎたせいだろうか。あんまり肉を食わない派なので
にっくにくにしてあげる行為に対して、体が困っているのかもしれない。そんなことを考えつつも、
とりあえずなんとかして眠ることに集中し、衰えた体に休息を与える。頼むから回復してくれ・・・。


9時ごろ、少な目の睡眠時間ながらもとりあえず目が覚めるが、異様なまでの体調の悪さを感じる。
とにかく腹が気持ち悪い。布団に寝転がったまま、たっぷり2時間ほどは体を起こすのも辛く、二度寝。
いったい、どうしたことだろう。あの肉に、何か変な成分でも混じっていたのか・・・いや、そんなことは。

それでも何とか、11時頃には立ち上がれる程度まで回復したので、布団から這いずりだし、カプで休日出勤。
1月末から、IT名物(?)のデスマーチに巻き込まれてしまったため。今年は1月中に自分の仕事を必死で終え、
2月〜3月はちょっとゆったりした日々を過ごせるように苦心してきたのに、色々な予定は全ておじゃんだ。
計画もへったくれもない、ただ根拠も無く無謀に交わされてしまった口約束を守るがためだけに行われる
デスマーチという意味不明な消耗行動に参加するたびに、つくづく思う。IT産業の人間って、バカばっか。

そんなことを考えて暗くなっていると、天候のほうも合わせてどんどん悪くなっていく。昨晩から続く小雨が、
止む気配も無く降り、路面は水に覆われる。スタッドレスに不利な、何の面白みも無い状況。さらに、ハードトップの
カプチーノの持病となる助手席側からの雨漏りまでが重なってくるに至って、無駄にイライラ感が募ってくる。
と、とりあえず・・・助手席の雨漏りの件だけは、対処しとかないといかん。ウェザストリップを新品に交換すれば
ケリが付きそう(一応、新品ゴムは確保してある)だとはいえ、先に窓位置の調整を追い込んだほうがいいか?


会社に到着後、全然上がらないテンションと体調を抱えつつ、黙々と仕事。どーも、しんどいなぁ、と思いつつ
19時まで仕事をしてから、切り上げて帰宅。飯を食いながら、体温計で体温を測ってみる。・・・37.3℃か。
ううん、微熱か。体調の悪さが表に表れ始めたな。これ以上に体を壊さないよう、そこそこに寝よう。


2/8

結局、今週はずっとそんな調子で体調不良が続き、熱は最高 37.8℃までを記録。別に高熱ということもないのだが
微熱というのも微妙な温度。正直、かなりしんどい。辛い。有給はたっぷり余っているのだが、あともう少し
体調が悪くなり立っていられないぐらいになれば、いっそ休みを取って寝込んでしまうのだが、中途半端に
「しんどいけど、普通の生活は送れる」状態だから、出社しないわけにはいかない。つらい。休みたい。
でも休めない。自分のせいで巻き起こしたわけでもないデスマーチ。なんでここまで献身せねばならんのか。
だが、それが会社勤めの人間の辛さよ。一人の失敗は全員の失敗。それがいいところでもあるのだが。


とかいいつつも、僅かな時間が取れないこともない、トランクオープン回路を少しずつ検討。結局のところ、
いろいろな要望を満たすため、12F629 を使って制御することに決めた。本当は、芸術的なアナログ回路で
確実に動いて、かつ暴走しない、みたいなのを作りたかったのだが、要望する機能を満たそうとすると
どうやっても複雑になりすぎてしまい、ワンチップマイコンを使わないメリットが出てこなかったのだ。
ああ、こういうのを「設計のセンスが無い」っていうんだろうな。なんとなく打ちひしがれつつ、再設計。


まったく話は変わるが、タイヤ1本だけスローパンクチャーしている件について、新しいホイールを買うべく
ヤフオクを観察していたのだが、その前にバルブコアの交換を試してからのほうがいいかな、と思いつき
先にそっちを試してみることにした(いや、14インチでも中古ホイールは意外と高いのだ)。


2/9

暖かい布団の中で、目が覚める。白い光が飛び込んでくる窓を見上げ、ふと、違和感を覚える。
あれ・・・白い光・・・おかしいな、朝の光ってのは、もっとこう、黄色いものなのにな。

この部屋から出してくださいよぅ、などとカミーユばりに呟きつつ、布団から這い出して
窓の外を見る。そこには、全てが白く輝く世界が待っていた。・・・ああ、雪だ。

ああ――、今日は、雪が、とっても、きれいだ――

外の景色は真っ白い雪に覆われ、空からは無数の雪粒がびぅびぅと吹き下ろされていた。


ともかく、この雪の降り方は、ここ数年無かった勢いだ。慌てて、玄関から外に出て遠くを見るが、
すぐ近くにある山の影すら、降りしきる雪に掻き消されて見えない。周囲の地面を覆う雪の厚さも
結構なものだ。どのぐらいかな。屋根を見れば、積雪量は・・・3〜5cm ぐらいか。期待できそう。

ごうごうと降ってくる雪、雪、雪。白い空の中で膨大に舞う、灰色の雪粒。足元に積もった
雪の質が気になり、触ってみる。うーん、粒は粗めだなぁ。これは恐らく、積もるタイプの雪。
そして、積もったらすぐにシャーベットと化し、油断したノーマルタイヤ車両共を屠るのだ。


というわけで、タイヤの性能チェックにはちょうどいい塩梅の路面になったので、カプで外出。
さて、MZ-03 から履き替えた REVO2 は、性能的にどのぐらい進化していることだろうか・・・

家の前の急な坂を下り、一般道に出る。路面に積もった粗い粒の雪は、既にいくつかの轍により
黒く挽き回され、シャーベット化していた。滑りを誘発するには充分な条件。見通しの悪い
交差点が続くので、いつもにも増して慎重に走る。この路面にもかかわらず、迂闊な他車が
突っ込んでこないとも限らない。最近の車両はどれも、見かけ上の走破力が高いものだから。
ノーマルタイヤだと、仮に発進できたとしても、雪道じゃ止まれないし曲がれないのよ。

実際、スタッドレスであっても、このシャーベット状路面はわりときつい。シャーベット路面って
「普通に走れるんじゃね?」とか思いがちだが、実はそうでもない。普通に、溝が少ない靴で
歩いてみればわかる。シャーベットが足の裏で圧縮され、瞬時にして硬質な氷へとかわる。
この氷は大量の水を含んでいるので、当然のように滑る。クルマだって、同じことだ。

そんな路面だが、やはりブリジストン最新鋭の REVO2 でも同じことだ。少しでもアクセルを
多めに踏み込むと、リアタイヤはいとも簡単に路面を手放し、空転を始める。また、ステアを
切っても、荷重移動を無視した状態では、フロントはじわりじわりと外に逃げながら曲がっていく
気配がある。唯一安定しているのは、制動時だった。直線状のブレーキングならば、無理を
しないかぎりは普通に止まる。駆動と操舵は2輪だが制動は4輪。この差が効いているのか。

白く覆われた山道をゆっくりと降りて、交通量の多い市道へ。路面には薄く、シャーベット状の
雪が横たわっている。クルマのタイヤが通過しない部分には特に高く、それ以外の部分には薄く。
間断なく雪が降り続けば、この山がどんどん堆くなっていくことだろう。いずれ事故の原因になる。


雪が相変わらず強く降り続けるなか、いつものホームセンターへ出向き、買い物。この天候でも
店は繁盛していた。さすがというか、なんというか。雪が吹雪く駐車場にカプを停め、店内へ。
昨日の日記に書いたバルブコア、および専用のドライバーを入手する。両方ともエーモン製。
それにしても、車の軽整備に欠かせないのはエーモンだ。ここが倒産したら大騒ぎだろうな。

帰路、ふと思い立ち、広めの路地を選んで走行する。少しでも雪の残っている場所を走って、
感触をしっかり理解しておきたかったから。その思いは通じたようで、選んだ路地はすべて
深いシャーベット系のコンディション。結果、新雪はまだしも、融けかけた雪には強くない、
ということをよく理解した。やっぱり、REVO2 は凍結路面でないと真価が出ないのか。


更に異なる状況を試すべく、幹線道路を離れ、交通量が皆無に等しい山岳路へ向かう。さすがに、
山岳地帯まで来ると、路面はみっちりと積雪して、新雪路状態になっていた。実力を試してみる。
ちょうどいいことに、先は結構強い登り勾配。だが、たぶん、期待が大きすぎたのだろうな。
または、「乾燥路で 1000〜2000km の走行が必要」と言われているほどに時間のかかる
タイヤの皮むきが終わっていないと見るべきなのか。アクセルペダルを少し踏み込み気味にして
意識的に駆動力を掛けると、2速でもガンガン尻を振る。新雪という恵まれた条件でも、なかなか
真っ直ぐ走らない。REVO2 ってこんなに性能低いのか、と一瞬勘違い・・・いや、勘違いでもないか。
履かせている車が、積雪路での上り勾配に弱い FR で、なおかつ中高回転から急にトルクが乗り出す
古来のターボ。そりゃ、しょうがないといえばしょうがない。むしろ、「無理したらダメよ」という
境目があまりにもわかりやすすぎて好ましい、と言えなくもないぐらい。もっとも、
ちゃんとした四駆に乗っている人からしたら「なんだこのドン亀!」てな感じだろうから、
すくなくとも上りでは、さっさと道を譲って先に行かせたほうがいいってことも理解した。

流れまくるテールをカツンカツンと入れるカウンターで止めながら(前には進まないものの、それでも
だらしなく一回転するようなことにもならないのが新雪路の面白いところ。タイヤが掻き分けた雪が
抵抗になるためだ)、平坦地に入ったところでブレーキ性能も再確認。やっぱり、後輪だけにトルクを
掛ける駆動より、4輪で力を受ける制動のほうがずっと安定しているし、変に流れる感じも少ない。
荷重移動不足によるフロントのロックはやっぱり早期に訪れるが、充分に想定できる範囲だ。

結論としては、突っ込みを少し押さえ気味にし、フロント荷重を常に意識しながら走ることで、
新雪ならばまぁなんとか亀より速いかな、というぐらいで走ることは可能だ。トラクションはまるで
掛けられないので、とにかく「直進状態」をいかに早く丁寧に作り出すがという点がキモになる。
あとは、REVO2 の皮むきが完了した時点で、どのように性格が変わってくるか、だな・・・。


帰宅後、さらに降り続く雪の中、タイヤのバルブコアを交換。作業自体は簡単なものだ。クルマを
ジャキアップしてから、専用のバルブコアドライバーでコアを緩める。空気をゆっくりと抜きつつ
コアを取り外し、シリコンスプレーを薄く吹いたバルブコアを締めこんで空気を入れる。
完全に空気の抜けたタイヤに空気を入れなおすのは多少の手間だが、足踏み式空気入れでも
泣きが入るほどの作業ではない。大橋産業の "BAL 430" という空気入れは実に強力だ。

同じ作業を4回繰り返し、4本のバルブコアを交換する。交換したあとのコアを見て驚いた。



な、なんか、種類がバラバラなんですが・・・(汗)

4本あわせて3種類。つまり、同じバルブコアは2つしかない。なんでこんなことになってるの?
正しく機能してたから問題は無いとはいえ、バラバラというのも気持ち悪い話。今回、交換したことで
知りたくなかった現実に直面したことと、それの解決が同時にできてしまった。±0。人生ってよくできてる。

空気圧は、いずれも 170kPa にあわせておく。あとは、どのように空気が抜けてくるか、様子見だな。
なお、交換する前の時点で、左側2本が 170kPa、右側2本が 150kPa であったことだけ記録しておく。
右側だけ異常に空気圧が下がっていた。この傾向がどう変わっているか、数週間後に確認だな。


作業を終えたあと、暖かい部屋の中で、かじかんだ手を温めながらネット遊びに興じる。
かなりの時間が経過し、外はどんどん暗くなりはじめた。あらためて庭に出ると・・・まだ降ってる(汗)
それにしてもこれは、本当によく降る雪だ。明日の朝は、凍結地獄かな。本当の地獄はこれからだ・・・


2/11

10日はまたもや休日出勤のため、特にイベントは無し。会社まで行って帰ってくる、ただそれだけ。
ただそれだけの行為だが、カプに乗って往復するのは、なぜかとても楽しい。9年目にして愛は衰えず。

で、日が変わって 11日。今日は OFF日。今月はいろいろと仕事がひどい状態で、残業時間はうなぎ上り。
あまりにクタクタなので、休日は丸一日寝ていたい状態だ。だが、寝ている間は死んでいるのと同じだろ
という我らが野比のび太大先生の言葉が、惰眠を貪ろうとするたびに思い出される。俺はまだ死んでいない。
目ェ瞑って不貞寝しちまう前に、もっとできることがあるはずだ。老骨に鞭打って起床し、某かの作業に入る。


そろそろ、カプチーノのトランク系の配線を作っておこうと思い立つ。そう、昨年11月頃の日記に書いていた
トランクオープナーであるが、実はまだ配線していない。オープン用ソレノイドは、リアオーバーハングに
ぶら下がる無駄なウェイトと化している状態。なんでかというと、リアバルクヘッドを貫通する配線を通す作業が
とてつもなく面倒くさく思えていたため。というか、実際、かなり面倒だ。トランク側はさておき、車体内部側は
防水のために張り巡らされた防壁であるとか、シートベルトタワーであるとか、そういった何重もの構造物によって
配線貫通用のグロメットが覆われており、防水処理を考慮したうえでちゃんと配線を通そうとすると、背後の
荷物置き場を結構ばらんばらんにしないといけない。それがもう、たまらんぐらいに面倒くさかったのだ・・・

だが、面倒なものを面倒だからといって放置していると、もっと面倒くさいことになる。もう、やってしまおう。

意を決し、作業を開始。配線は、FM アンテナの配線を通している小さいほうのグロメットを通す。といっても、
グロメットに穴あけて割り込ませるのは芸がないので、多少は見栄えや防水性も考慮する。FM アンテナの配線を
グロメットに固定するために巻いてあるテープを解き、元から空いている穴に配線を通し、テープを巻きなおす。
見た目はなんとも純正っぽい感じに落ち着くので、それだけでも個人的には満足です。ちょっと面倒だけどね。



通す配線だが、いろいろ考えた結果、0.5sq 4本とした。+電源供給用に1本、ソレノイド制御系統に2本、
予備に1本。0.5sq でも 5A ぐらいは定常で流せるので、瞬間的に動作するソレノイド(約6A)には充分だ。
制御系統配線のほうはもっと細くてもいいのだが、これ以上細い AVS が手に入らないので、良しとする。


車体内部側だが、予告したように、ほとんどの構造物の分解が必要となる。まるで春がやってきたかのように
暖かい日差しを浴びつつ、リア側をばらばらとバラす。シートベルトタワーまで外したところで、ついでに
錆をチェック。予定どおり(?)錆は発生していなかった。よしよし。これならまだまだ大丈夫だ。

続いて、グロメットを探す。リアバルクヘッドを覆っているプラ板の向こう側にあるのは確実だが、これを
全部外すのは骨が折れそうだ。最小限の取り外しで済ませるべく、構造をチェックしながらチャレンジ。
結局のところ、上端のネジ1つ、下端のプラ製ナット(?)、およびリアピラー回転ピボット部付近で
隠れている大型のゴム製ブッシュ1つを外せば、プラ板はべろんとめくれる。こいつをめくると、
プラ板とバルクヘッドの間に挟まれたウレタンシートと配線、そしてグロメットが露になる。

バルクヘッドはきれいなものだったが、ウレタンシートについては、水を吸ってボロボロになっていた。
寿命も寿命、とんでもなく寿命。取り去ればきれいになるのだが、しかしそういうわけにもいかなそう。
配線を通し、FMアンテナ配線にところどころ結わえて固定したのち、ボロボロのウレタンシートを
元通りに戻し、何も見なかったかのようにプラ板を当てなおして固定する。うむ、OK だ、OK。


バラしたリア周りの構造を元に戻しつつ、配線を前のほうに通していき、センターコンソールを貫通して
後ろまで持ってきていた 2.0sq の配線と結合する。それ自体は簡単なことだ。だが、この配線はバッ直の
+12V 配線が通る。万が一にもボディなどと短絡することがないよう、絶縁処理を何重にも施すのが
すごく手間がかかる。手間がかかる・・・のだが、このあたりの手を抜くと、即座に車両火災だ。


そんなことをじっくりとやっているうち、冬の日はあっけなく暮れていく。まだ 15時過ぎなのであるが、
背後に聳える東山連峰は陽光を遮り、呆気なく我が家に影を落としてくれる。寒い・・・吹き抜ける風が、寒い。
だが、作業は終わらない。手元にあった 500W 照明灯を至近距離で点灯し、暖を取りながら作業を継続する。
結局、リアバルクヘッド周りの処理と、サイドシル上を這ってフロントまで走る制御配線まで作ったところで
寒さに敗北し、作業を終えることにした。なかなか進まないこの作業、廃車が先か、完成が先か?!


作業を終えたら、タイヤ表面の状態をチェックする。フロントのほうは、まだ浅い縦溝(リブレット)が
残っている。だが、リアのほうは、特にセンター付近の浅い縦溝は溶け消えていた。ここまで来て、
ようやく慣らしが終わったという状態。やっぱり、リアの負担が大きいか。来週にでも、前後交換しよう。
磨耗の平均化というのもあるが、むしろ「慣らしの早期完了」が目的。安心して雪道を走るためにも。


2/13

・・・週末に引き続き、今週はクソ寒い。そのお陰で、今日もまた朝から雪が降り、家の周りの道路には
雪が積もっていた。裏手の峠も、当然ながら積雪している。ちょうどいい感じだな。カプで出勤。

とはいえ、天候は回復し、中途半端に晴れているという状態だから、対向車が突っ込んでこないか心配。
事故防止にどれだけ効果があるかわからないが、とりあえずヘッドライトを点灯し、慎重に走る。

・・・それにしても近年、幅の狭い山道のブラインドカーブで、センターを平然と割って曲がってくる輩が
増えているのは本当に困った話だ。ホイールベースが長く、かつ左側の見切りの悪いクルマが増えたことと
関係しているのは間違いなかろうが、それだけじゃなく、ドライバーの質も確実に落ちていると思う。
特にひどいのがタクシー。ヘアピンカーブなど、反対側車線までフルに使って曲がっていやがる。
(客として乗ったときに、特に気になる)。職業運転手までコレかよ。嘆かわしい限りだ。


それはさておき、グリップ感を確認。タイトなコーナーを一定速度で曲がるとき、明らかにフロントのほうが
食ってない雰囲気。微妙なプッシングアンダーが出てジワジワと外に膨らむ。一方、リアのほうは、かなり
皮むきが進んだ結果だろうか、軽くシャーベット+軽く凍結した路面ぐらいではピクリともしないようだ。
ようやく実力が発揮されはじめたところだろうか。とりあえず、帰ったらリアとフロントを入れ替えよう。


帰路。22時を過ぎて、ようやく仕事から開放された。寒さは、朝方よりも一段と厳しくなっている。
雪こそ降っていなかったものの、この寒さはホンモノ。ガレージでエンジンを始動し、座席に座ると、ふと
目の前のガラスに細かい水滴の跡がついていることが気になった。いつものように、ウォッシャを吹いて
ワイパーを動かし、汚れをクイクイとふき取る。ワイパーが拭き取った水が薄く伸びた瞬間、一瞬にして
凍りついたのを見たときはさすがにヴィヴィった。近年、これほどのパフォーマンスを発揮する
寒さというものに出会ったことがないなぁ、って。うわ、冬だ、冬すぎるよ〜。

ゆるゆると走って機関を徐々に暖めながら、静かに帰宅。こんな時間になると、信号のパターンが変更される
のだろうか。昼間と違い、青信号同士の連携がすごく良い。結局、ほとんど停車せずに自宅まで走りきる。
昼間でもこんな感じですいすい走れたら、きっと燃費なんてめっちゃ良くなりまくることだろうなぁ。


2/16

さて、週末であるが・・・今週の中頃にいろいろと秋月電子に注文していた電子パーツが、到着する。
その中の目玉(?)が XC6202。CMOS 構成のドロッパ形 +5V 電圧レギュレータだ。以前、ヤフオクで
購入したキーレスエントリシステム内部の 78L05 を、コイツで置換する。この2者、ピン配置は同じで、
電気特性も、入力電圧の上限が 30V(78L05)か 20V(XC6202)かというぐらいで、あとはほぼ同等品。

そんな同等品をなぜ交換するのか?という理由は、待機電流の低減のため。無負荷状態で 2mA を
自己消費する 78L05 に対して、XC6202 の自己消費電流は 20μA でしかない。これにより、少しでも
バッテリーへの負担を下げられるだろうという理屈だ。クルマから外した制御ユニットを単体で動作させて
電流を計測したところ、その目論見は、見事に達成された。78L05 だと9.2mA流れていた待機電流が、
XC6202 に交換した後だと6.2mAにまで低減された(実測値)。3mA も下がったってわけだ。ニンマリ。
再びクルマに装着し、動作を確認。当然のことながら、動作には何の問題もない。完璧な改良(?)


カプのメンテナンスを続ける。まずは、タイヤの空気圧をチェック。バルブコアを交換した後の初計測だが
四輪とも 170kPa〜180kPa 程度で、特定のホイールからの漏れは認められなかった。よし。念のため、4本とも
170kPa ぴったりに揃えなおす。これで、更に一週間後、二週間後、三週間後・・・にチェックすることにしよう。

続いて、先日書いた理由により、タイヤを前後ローテーションする。この感じだと、シーズン中に1回、
前後ローテーションを入れるぐらいの使い方が、ちょうどいいのかもしれないな。ついでに、足回りの緩みを
チェックしたり、錆止めの油を吹き付けたりしながら交換作業を進める。最近、あまり構ってないしなぁ;


タイヤ関係の作業を終えたら、最後に、エアバイパス通路の修正。ファーストアイドルが低すぎる問題に対応。
ウチのカプは、ファーストアイドルを下げるため、小さな穴の開いたアルミ板でエアバイパス通路を塞いである。
目的は、暖気時の近所迷惑度を下げるためだが(焼け石に水かもしれないが)、あまりにも絞りすぎたようで、
今の気候だと、エンジン始動 15秒ぐらいはわざとアクセル踏んで人力チョークをやらないといけない状態。
折角の工作がまったく無意味になっている。かといって穴を全開にするのも気が引ける(?)ので、微調整。

アルミ板は、サージタンクとスロットルボディの間に挟んである。なので、まずはスロットルボディを外す。
インタークーラーからのインレットパイプ、スロットルワイヤ、スロポジセンサへのコネクタを外したあと、
6本のボルトを外し、えいやっとボディを引っ張ればポロリと外れる。まったくもって、難しい作業ではない。
ガスケットの固着は無く、あっさりと外れる。その後、エアバイパス穴を塞いでいたアルミ板をひっぺがし、
空けてあった穴を 2φ→3φへと拡大。あまり変わっていないようにも見えるが、面積比は 225% もある。
実際、効果は絶大。穴径を拡大した板をブラックシーラーで貼り付けなおした状態でエンジンを掛けると、
始動直後のアイドル回転はいくらか安定し、30秒後の回転数も 2000rpm ぐらいとなる。ちょっと高めだ。
始動直後を考えると 3φにしたいが、30秒後の回転を考えると 2.5φにしたい。むずかしいなぁ。



2/17

なぜか今日は、布団に入って横になった後、いろいろな悩み事が脳内をぐろぐろと渦巻き続け、眠れない。
ドラえもんが未来に帰ってしまうことがわかったあとの野比のび太大先生のようだ。結局、太陽が昇って
空が白々と輝きだした頃に、ようやく眠りに入る。その後、短い休息時間を一瞬で通り過ぎ、13時前に起床。

起床後、既に真北を通り越して東に傾き始めた窓枠の影を眺めながら、窓を開けて外の空気を吸う。
うーっ、寒い・・・って、よく見たら、先週末に引き続いて、また雪が降ってるデナイノ!すげェ!

いやぁ〜今年はスタッドレスを新調した価値があったなぁ〜、などと思いつつ、支度を整えて出社。
そうさ、ああそうさ、今日もまた休日出勤なのさ。生産コストを人件費で押し上げてしまうから
本当はこんなことはしたくないのだが、そうせざるを得ない状況が続いてる悲しさよ・・・


わずかに雪が残る峠道を、軽くロールさせながらクイクイと走っていく。ふとそのとき、ロールすると
リアから「カチカチカチ・・・」という軽い(けども、妙に大きな)打音が聞こえてくることに気づく。む?
昨日ばらしたリアセクションの中で、何か金属質の部品が暴れているってか?なんだろうなぁ?

不快な音に顔をしかめつつ、走りながら原因を考える。引き続くツイスティな道路を走っていると、
右カーブ、しかも結構Rが大きい(=ロールが大きい)カーブを走っているときだけ音が鳴っている
ことに気づく。いくつかの可能性が脳裏を掠めるが、その中でもっとも大きな可能性にたどり着く。
車速とカチカチ音の間隔に、何らかの相関関係が感じられたのだ。そうなると、ホイール付近と車体に
何らかの干渉が発生して・・・あ!そうか・・・たぶん、アレだ。そうだ、アレに違いない。そう思いつつ、
少しずつ聞こえづらくなってくるカチカチ音の状況を確認する。そうであれば、ますます間違いない。


山を越え、会社付近の駐車場に停車。クルマから降り、左リアタイヤをチェック。念のために外周側を
よくチェックしてから、ホイール内側を観察。そして、原因を見つける。あぁ・・・やっぱり、これだった。
そこには、表面に薄い削れ跡のついたバランスウェイトが貼り付けられていた。カプチーノのリア側の
ダブルウィッシュボーンは結構頑張って作られている。各アームの取り付け部分は、すべてギリギリ
ホイールの内側に収まる位置まで張り出した状態でナックルにくっつけてあるのだが、それが災いし
ホイール内側に少しでも突起物があると、走行時の荷重が掛かって僅かにアーム付け根のブッシュが
撓んだ状態になると、干渉が起こり、今回のような状態になってしまうわけだ。純正ショックであれば
そのへんは考えられているのだが、社外ショックはんなこと気にしてないから、こうなるのだ。

結論としては、あんまり良くない状態であるのは確かだが、硬いもの同志が干渉しているわけでは
ないので、そのまま放置しておくことにする。そのうち、ウェイト側がいい感じに削れるだろう。


夜まで仕事。夜食を調達に出かけるついでに、ふと思い立ち、USB 接続するタイプのスピーカーを
近傍の電気屋で物色することにした。目的は、寝床でネットラジオを聞いたり睡眠 BGM を流したり
するときに使うため。現在は、ノート PC 内蔵のスピーカーでなんとか代用しているのだが、如何せん
愛用中の Latitude X1 はビジネスノート。内蔵スピーカーなんてのは、ちょっとした警告音さえ
聞こえればいいんデナイノ、という思想で作られているシロモノ。音楽は言うに及ばずとしても、
ネットラジオのような音声主体のソースですら、聞きやすい音質で流すことが覚束ない。

いくつかの製品をざっと眺める。上記のような目的なので、あまり高価なものに手を出す気はない。
また、旅行で持ち歩くことも考えているので、なるべく小さいもののほうがいい。この条件に当てはまる
スピーカーは多数あるのだが、唯一「それなりの音質」というところでアウトになりそうなものばかり。
口径 40mm ぐらいの貧弱そうなユニットが、猫の額程度のサイズしかない密閉箱に押し込んである。
古い感覚で申し訳ないが、こんなモノで「聞くに堪えうる」音楽が鳴らせるとは到底思えない・・・

全ての条件をうまく満たすスピーカーは、なかなか見つからない。諦めて、店を出てネットで探すと
求めるクラスの製品の中では、Logitech V20 か Roland MA-1EX あたりがいいらしいと判明。
餅は餅屋、最良の結果を出してくれるだろうさ、と考え、Roland のを通販で買うことにした。


22時を過ぎたので、帰宅。寒風に吹かれながら駐車場へと向かうと、真っ白に染まったカプがあった。
おや?ガラスを含めた上半分がすっかり、なかば氷と化した雪に覆われていた。うお!クルマを停めた
時は、雪なんて何もなかったはずだ。また、ここまで歩いてきた路面にも、雪なんて積もってない。
ってーことは、かなり前の時点で雪が降ったものの、これまたかなり前に止んだってことなのか。

そんな分析はさておき、ガラスが4面とも雪に覆われて、何も見えない。こりゃイカンわ、と思い、
トランクから解氷スプレー添付のヘラとゴム手袋を取り出し、除雪作業にかかる。凍てついた雪を
ガリガリとヘラで削り、手袋をはめた手でザッザッと払っていく。冬装備を万全にしといて正解。


雪を払って視界を回復したら、エンジンを始動して帰路へ。所要により、いつもより南を回るルートを
経由して帰る。そのルートの中に、先日雪が積もっていた峠道があった。そこを再度、通ってみる。
期待通り(?)その峠の路面には雪が残り、更に、雪がないところは薄く凍結してくれていた。
こういう路面は REVO2 が得意とするはずだ。早速、嬉しがってグリップ状況を確認してみる。
結論はやはり、トラクションは掛からないが、フロントは気持ちよく食いつき気味ってところ。
トラクションが掛からない理由の1つとして、ローテーションした直後のリアタイヤは、まだ
縦溝が消えていない状態(=皮むき前?)ってこともある。皮がむけたら、また変わるだろう。


帰宅後、思うところがあり、J.B. WELD の性状を調査。Web サイトに上がっていたデータシート
などをじっくりと読む。結果、予想外の事実が判明。メーカー曰く、J.B. WELD は insulator
として扱ってもよいらしい。成分を見ると、基材のほうに Iron powder が入っているだけに
なんぼかの導電性があるのかと思っていたのだが、そうではないようだ。絶縁体としての
性能はまったく不明だが、少なくとも conductor ではないと扱ってもよいらしい。
うーん、それだったら、今まで避けていたいくつかの用途にも使えるな・・・


2/18

寝起きざまに、取引している銀行の担当者を名乗る人物から、何の脈絡もなく電話が掛かってきた。

まだ血の巡りが悪く、起動が完了していないアタマの中で反射的に考える。何、この露骨な怪しさ。
ボーナス時期でもないし、預金が大量にあるわけでもないし・・・はて、何かトラブルでもあったか?
または、銀行の担当者を名乗っている詐欺師か?詐欺師だったら全力で返り討ちにしちゃうぜ?

いろいろ策略を巡らせつつも、努めてあっけらかんと対応。情報を引き出して、判断する。
結果としては、シロ。おもいっきりシロ。曰く、ここ最近 700円とか 1000円とか小額の振込が
大量に発生しているのは何故でしょうか、という問い合わせ。おそらく、何かいかがわしいことでも
やってんじゃないかと思われたのだろう。べっ、別に、同人誌の通販をしてただけなんだからね!
あんたたちに手数料を貢いでいたわけじゃないんだからね!しかし、真実を告げるのもなんとなく
気が引けてしまったので、とりあえず、個人的に通販をやっている、とか、更に怪しさを増すような
理由を述べて電話を切る。どちらにしても、このあとしばらく、この口座は沈黙するわけだが
それがますます怪しい(嗅ぎつかれたから取引を止めた、みたい)様子にも見える(笑)

それにしても、ヤフオクなどで個人間取引が盛んになっている昨今、そんなことをいちいち
チェックしていたら、銀行員の仕事は爆発的に増大してしまうことだろうなぁ。しかし、
だからといってチェックしないわけにもいかないのだろう。いろいろあるからね。大変だ。


2/19

というわけで、注文していた Roland の MA-1EX が到着。
ナリは非常に小さいが、Roland の血統だ、きっといい音質のはず・・・!

Latitude X1 の USB ポートにコネクタを差込み、適当な音楽を再生。


□<ゴボゴボボゴボゴボゴボゴッゴゴボゴボ orz


絶望した!Roland の技術でもこの程度の音質しか出せない小型ユニットに絶望した!

どう書けば、このひどさが伝わるのか。とにかく、音は全くヌケが悪くてスピード感がない。
おそらく、高音が過剰にカットされているせいのように思える。まったく明瞭さが無い。
さらに、ここで低音がまるで無いならまだ許せる(?)のだが、変にブーストされた低音は
小さなユニットの再生限界を通り越し、凄まじく割れてボコついた音を構成してしまう。

これは、聞けたもんじゃない。音が割れてるのは、好みの問題っていうレベルじゃない。
まるで、古い電池を入れた AM ラジオが起こすモーターボーディングのような音じゃ・・・


・・・ん?モーターボーディング?

なんか今、凄まじくレトロな言葉が脳裏に浮かんだような気がする。モーターボーディングて。
だが、それはすごく大きな解決策の1つとなりそうな気がしてきた。詳細な解説は誰かに譲る
として、簡単に言うと、電源の供給能力不足によって発生する不安定動作の1つだ。

今回の例だと、アンプの電源は、Latitude X1 の USB ポートから供給される +5V のみ。
もし、このポートの瞬発的な負荷変動に対する供給能力が低いと、今回のような現象が起こる
ということは充分に考えられる。そこで一計を案じる。USB スピーカーを、デスクトップ PC の
USB コネクタに接続し、ここで音楽を再生してみる。違う!やっぱり音質が違うぜ!
決して良い音質ではないものの、ボコツキは鳴りを潜め、スッキリと聞きやすい音に変化。
音量を上げても、割れてウッと顔を顰めるようなことになったりしない。全然まともだ。

ってことはやっぱり、ノート PC では USB からの電源供給が足りないってことなのか。
確認のため、そこらに転がっていた USB 1.1 用のセルフパワー HUB を経由させてみる。だが、
残念ながら、HUB を通したところで状況は改善されなかった。うん?セルフパワーじゃない?
それとも、やっぱり着眼点がズレている?もうちょっと実験と分析を重ねないといけない。


少なくとも理解できたのは、同じ OS で、同じ Windows Media Player と ffdshow を使い、
同じ「みなみけ」の1期OP でロゴが出たあとにカナが教室に飛び込んでくるシーンを再生させても、
PC によって音の割れ方に明確な差がある、ということだった。USB から送り込まれるデジタル
データに差があるとは思えないから、やはり電源を含めたアナログ部分に差があるに違いない。


ともかく、購入したストック状態のままが前提の結論としては、寝ながら聞いたり、BGM として
ごく小さな音量で流し聞きする分には、そう悪くない。ヌケの悪い音であることが有効に機能する。
ただ、そういう音であることと、低音のパンチがまるで効いてない(無理に 125Hz 付近を EQ で
上げてみると、いとも簡単に音割れする)ことと、音量上げるとやっぱりすぐ音割れすることを
考え合わせれば、それ以上に強力なモンを期待するとダメってことだ。それが現実。

念のため、とりあえずエンクロジャーの中に吸音材(古着の端切れ)を入れておく。気休め程度。
個人的には、制動の効いた音が好きなので、できればギッシリと詰めてやりたい気味・・・。
まぁ、このへんの改善は、電源パワー不足対策を施してみてから、考えることにしよう。


2/20

通勤途中、事故っているクルマを2台見た。1台は正面衝突したようで、フロントグリルがずれ、
ボンネットが捲れあがっていた。もう1台は右カーブの途中で対向車とオフセット衝突したようで、
右フロントがべっこりと凹み砕けていた。相手はタクシー。前者のほうは状況不明だが、後者のほうは
明らかにどちらかのセンターラインオーバー(おそらくは、凹んでいる側が内回りしたと思われる)。

数日前の日記にも書いたが、最近、ブラインドカーブでセンターラインを守らないドライバーが
非常に増えている。センターオーバーでの衝突は 10:0 になったと思うが(それぐらい危険な行為だ)
センターラインのある道はともかく、狭い山道ではセンターラインなど書かれていないパターンも多い。

・・・そういうとき、もし衝突が起きたとしたら、いったいどのように過失相殺が判定されるのか?

いや、それよりも先に、任意保険に入っていない車両と出会う確率の高さのほうを考えるだけでも
背筋が寒くなってくるわけだが。それこそ、当たられ損・・・なんてレベルじゃねーぞ・・・


ああ、いったいどうなってしまったんだ、ニッポン。


2/22

深夜、帰宅してから MA-1EX の改善を試みる。電源系の弱さだけが問題か否か。

とりあえず分解し、基板上の電源回路に 10000μF の電解コンデンサを接続・・・
低音のボコツキは変わらない。容量が足りないのかと思い、コンデンサをありったけ
並列接続してみる。だが、やっぱり低音のボコツキは変わらない。なんてこった。
完全に、電源系の容量不足と思っていたのに・・・念のため、AC アダプタの出力から
デバイスへの電源を供給できる(ことが確認できている)HUB ハブを経由してみるが、
やっぱり音質は改善されなかった。そうか・・・もう、こいつは改善不能なのか・・・

一縷の望みを託し、某メーカーからリリースされている USBオーディオドライバを
インストールし、イコライザを使って 30Hz/60Hz を -20dB、120Hz を +5dB、
あとは 2kHz を中心に +3dB 程度の山を作ってみる。ボコツキの原因となるのは、
再生限界を超えた低さの低音が再生されているためと考えた上での処置。MA-1EX に
搭載されている口径 60mm 程度のユニットでは、150Hz 出ればいいほうだろう。
なおかつ、高音のヌケの悪さを改善するため、2kHz〜4kHz 付近を少し盛り上げる。
(8kHz 以上を持ち上げるとキラキラ感は出るが、キンキン聞きづらい音になる)

・・・この読みこそは正解だった。完全に収まったとは言わないが、少なくとも
聞き苦しい音は鳴りを潜め、口径に見合った程度の澄んだ音が出るようになった。
低音はどうしようもなくパワー不足だが、それを求めるのは物理的に無理と思う。
ヘッドフォンのような閉じた空間であれば、手の打ちようもあるのだろうが。


2/23

明日は聖地で WF だ。しもふり氏の売り子手伝いのため、今回も AZ-1 氏と出撃。
冬期であるがために、一応、対雪装備が最小限整っている我がカプチーノで往復する。

・・・考えてみれば、売り子手伝いを始めて、今回でもう6年目になる。こんなに
面白い遊びを6年も前に教えてくれたしもふり氏に感謝するとともに、いつまでも
こんな贅沢な遊びを続けることはできないだろうし、他にもいろいろ思うところも
あったりして、この遊びの幕引きのことも、少しずつ考えるようになってきた。
少なくとも今回までは、手伝うつもりだけど。次回以降は、正直わからない。

という話はさておき、眠い目をこすりながら昨晩のうちに出撃の準備を整え、いよいよ
当日を迎えた。いくつかの車載ガジェットの仕込みは時間不足で実施できなかったが、
まぁ、それはそれで良しとしよう。課題は、適度に残っているぐらいが丁度いい。


10時過ぎ頃に目が覚めたものの、気力が充実せず、40分ほど布団のなかでゴロゴロ
したのちにようやく起床。ユルユルとした動きで、手近な荷物を揃えて鞄に詰め込み
カプのトランクに放り込む。また、対雪上戦闘用(?)の小道具も、念のために
トランクに放り込む。今回は、いくつかの挑戦を考えている。その対策のため。

タイヤの空気圧をチェック。こないだ、確かに4本とも同じ圧力に揃えたはずだが
なぜか、1本は 10kPa ほど低く、2本は 10kPa ほど高くなっていた。いや、まぁ
低くなるほうは解る。だが、高くなるほうが全然わからない。なんで高くなるの?
雪が降る中で空気を入れたから、湿度とか、そんなことが関係しているのかなぁ。
どうもスッキリしないものを感じつつ、空気圧をほぼ 170kPa に合わせておく。
燃費を稼ぐなら 190kPa ぐらいがいいのだが、グリップを少しでも稼ぎたいのと、
センターグループだけが磨耗するという悪癖を少しでも緩和しておきたいため。

あとは、LLC がちゃんと入ってるとか、オイルもちゃんと入ってるとか、ベルトや
ホースが痛んでないとか、その辺をざっと確認。問題なかったので、出発進行。


まずは一旦西へ向かい、市内に棲む AZ-1 氏を拾う。銀行に立ち寄る必要もあり、
いつものような九条山越えの北ルートではなく、大岩街道を抜ける南ルートを選択。
深草から市内に入ったのち、藤森を経由し、師団街道を北上。水鶏橋通(と言うのか?
正式名称は不明)を西進して R24 に入り、北上。竹田街道十条で左折して西進し、
油小路十条で右折して、再び北上。堀川に入ったら延々と北上を続け、押小路通で
またもや西進。千本通りに出たところでまたもや北上・・・という感じで、ひたすら
敵航空隊から魚雷攻撃を受けた輸送船団のように、激しいジグザグ運動を繰り返す。
素直に NV-U1 の指示に従ってみた結果だ。確かに、ひどく混雑気味な本日にしては
長い渋滞には遭遇しなかったが、それにしても、もうちょっとまっすぐ走るルートを
選択してくれんものかと思う(笑)もし、知らない町でこんな指示されたら、困るよ?

ともあれ、いつも以上に混雑気味な雰囲気のある京都市街地を抜け、13時過ぎに
ようやく AZ-1 宅へ到着。荷物と氏を積み込み、いよいよ進路を東へ向ける。
岡崎を経由して日ノ岡を越え、三条通を通過して京都東 I.C. から高速に乗る。


ここまで結構時間が掛かってしまった為、草津 J.C.T に近づく頃には、時計の針は
14時を少し過ぎていた。ここで分岐する新名神の開通は、本日 15時。まるで、
あと1時間待って、開通と同時に流れ込む予定のような行動であったが、当然ながら、
記念走行を求めるドライバーで溢れ返ることが予想される。それは、トラックしかり、
乗用車しかり。開通前の時点から「東名阪道がボトルネックになる」という予想が
語られてきた新名神だ。土曜日の昼過ぎに、多数の車両が殺到したら、どうなるか?
スメラギ予報官に伺いを立てるまでもない。無意味な渋滞が発生するのがオチだ。
そんなところへと今突っ込んでいってみろ。まず、ティエリアに『万死に値する!』とか
『君にはガンダムマイスターの資格が無い!』とか罵倒されるに違いない。

だから、時間的にはいい按配なのだが、往路側での通行は避け、明日深夜の通過となる
復路側で通行するつもりだった。その考えを念押しするため、草津 P.A. を通過する際、
第1 P.A. 側の駐車場の状況を横目で見る・・・と、駐車場は、待機中と思しきトラックで
埋まっていた。昼間の荷物であれば、それほど時間に縛られていることもなかろうから
ベンチマークを取るつもりなのだろうか。何にしても、あの巨大な P.A. を埋めるほどの
膨大な車両が待ち構えている状態なのだ。どう考えても、避けておくほうが無難だ。


そう思いつつ、旧名神を先へと進む。「雪」の天気予報どおり、天候はどんどん悪化する。
だが、それ以上に気になっていることは、どうもブレーキの効きがおかしいという点だ。
減速しようとブレーキを踏み込んでも、パッドがローターに食いついている感触が薄い。
まるでフェードしたブレーキのように、制動力が予定通りに出てこない。なんだこりゃ。
本来、そんなに効かないブレーキじゃないはずなのだが。故障を疑うぐらい、効かない。

やがて、ブレーキを強く踏み込んでもあまり減速しないという、実用上非常にマズい
状況が突如現れるに至り、真剣に対策を考えねばならぬと思い始める。さきほどまでの
一般道だと殆ど感じなかった問題だった。たぶん、パッドの想定している温度域よりも
実温度がかなり下回っているためとか、その系統の話と思われるのだが・・・とりあえず、
そのセンで原因を考えてみる。そうなると、対策はコレしかない。ブレーキを軽く何度も
踏み、とにかくブレーキを暖めてみる。これでも治らなければ、引き返すしかないか。

だが幸いなことに、それで制動力は回復し、少なくとも擬似フェード(?)状況からは
完全に脱することができた。その後もかなりの注意を払いつつ走行したが、同様の
ひどい状況が再現することは、最後まで無かった。結局、原因は解らずじまい。

最近、まるで距離が伸びていなかったため、カプがちょっとスネやがったのか、
はたまた、ノロノロ運転が多かったからブレーキパッドがちょっとスネやがったのか。
無駄にいろいろと想像してみる。ともかく、何かが起きていることには違いなかろう。
ブレーキ系統のリフレッシュか・・・2年前の、マスターシリンダーがいきなり抜けた
ことを思い出す。春先には、マスターを Assy 交換をしておいたほうがいいかとも考える。
(本当は、内部のピストンとカップ交換だけでいいのだけど、ピストン単体は出ないので)

まぁ、症状から考えると、マスター側の故障という可能性はかなり低いと思われるので、
まずはブレーキフルード交換と、キャリパ側ピストンとシールの点検が先か。


竜王を過ぎて平坦地に降り、八日市オービスを迎える頃になると、暴力的な勢いの横風と
昼間にしては珍しく密度の高い雪が襲い掛かってくる。このあたりは、ちょうど吹き曝しで
悪質な自然から護ってくれる防護設備は何もない。冷たく濡れた橋の上を通過する際、
ブン殴るような勢いで突風が吹き、タイヤ1本分ぐらいの幅で横に飛ばされる。うわ!
雪が降るだけならまだしも、突風は困る。予想できないだけ、危なさがダンチだ。
ともかく、今回はいろいろな意味で過酷な往復路になりそうな悪寒。

どんどん白くなっていく路面と、ステアリングに伝わる手ごたえを両睨みで確認しつつ
ペースを維持して北上。並み居るクルマがどんどんペースを落としていく中、こちらは
それほどペースを落とさなくても大丈夫であることに気づき、愕然とする。怖いのは、
先ほども書いたが、不意に襲い来る横殴りの突風。でもこれは、ドライ路面でも怖い
ことには変わりないと思われる。これまで散々期待外れ的な評価をしてきた REVO2 だが、
世界の BRIDGESTONE が誇る最新鋭タイヤだけに、意外とスゴかったりするのだろうか?

轟々と雪が吹き付ける伊吹を通過。さすがにこの天候だと、普段は絶対に居る覆面も
まるで見当たらない。悪天候になればなるほど取り締まりは重要だと思うのだけど、
おまーりさんも人の子だ。そんなことを思いつつ、トラブルもなく、先へと向かう。


岐阜県に降りる。強風は相変わらずだが、雪はすっかり収まり、グリップは回復した。
慎重さを残しつつも、大胆に速度を上げ、先を急ぐ。途中、いつものように、尾張一宮で
少し遅めの昼飯。名物らしきラーメンを食する。なかなか旨い。定番にしておこう。

あとは、本日の停泊所となる足柄 S.A. を目指して、ひたすらに先を目指す。昼飯は
食ってしまったので、いつもの浜名湖 S.A. も特に止まる用事はない。そんなことを
考えつつ走り続けると、やがて浜名湖付近で、ガレージ T.T. のステッカーが貼られた
ハデハデな SW20 を見かける。当然のように、屋根にタイヤ1本、車内にタイヤ数本。
あー、ジムカーナ車両だなぁ。そういえば、あさい師匠は「次の日曜日が開幕戦」とか
言ってたような。ってことは、あの SW20 も、中部の開幕戦に向かう人なのかなぁ。
でも、ナンバーは関東圏だしなぁ。関東在住で、中部地区の試合に出てる人なのか?
いろいろ邪推しているうち、その SW20 は S.A. の中へと消えていった・・・


浜名湖 S.A を通過し、さらに先へ進む。到着予定時刻を確認するが、このペースだと
かなり早い時間に足柄 S.A. に到着してしまう。あまりに早すぎてもアレなので、
夕飯を食う場所の調整を兼ね、ちょこちょこと止まりながら先へと進もうと考える。
しかし、浜名湖 S.A. を過ぎたから、次の牧之原 S.A. で・・・いや、ここだと、まだ
時間的に早いなぁ。次の日本坂 P.A. か日本平 P.A. で・・・いや、やっぱり・・・
などと考えているうち、つい停まりかねて、どんどんと行き過ぎてしまう。

これは、いかん。走りながらだと作戦も立てづらいので、残距離が 0km にならぬ
うちに一旦止まることにしよう。清水 I.C. を過ぎて、一番手近なところは・・・
ああ、由比 P.A. か。冷静に考えれば、恐らく一度も止まったことがない P.A.。
これは丁度いいや。トンネルを出て直ぐの場所にあるので、用心して停車。

富士山を目前に望む P.A. で降車し、軽く飯屋を冷やかしつつ、建物の屋上に
作られている展望台に上がってみる。強い風が吹き荒れる、ただの屋上なのだが
そこからは、今にも暗闇に隠れようとしている富士山の姿を望むことができた。



まだ距離が結構あるため、富士川 S.A. などのように迫って見えることはないのだが、
それが故に、富嶽三十六景で富士山が遠景にある絵のような味わいがあり、いい感じだ。
日本は複雑な地形の国だが、それが故に、至る所に良い景観が隠れているのが楽しい。

由比 P.A. を出る際、AZ-1 氏と打ち合わせ。今後の夕飯作戦をどうするか。残る停車場所は
富士川 S.A、愛鷹 P.A.、駒門 P.A. だけとなる。富士川 S.A. は何度も入ったことがあり、
夕飯処として敢えて選ぶ理由は薄い。となると、P.A. 2つか・・・最悪の場合、足柄 S.A.
というセーフティーネットがあるから、P.A. に挑むというのは無謀な作戦でもない。

決まった。


すっかり暗くなった高速の上で、銀色にぬらぬら輝くカプチーノが、飢えた野獣を乗せて走る。
富士川 S.A. を一気に通り過ぎ、まずは第一目的地となる愛鷹 P.A. に駆け込む。そこは、
本線側に営業施設のある、そこそこ大きな P.A.。だが、夕食の営業品目的としては
いささかパワー不足が否めない。普通のスナックコーナーがあるだけだった。

・・・これならば、敢えて足柄 S.A. を避ける理由がない。ひどく落胆した2名を乗せ、
カプは次の目的地となる駒門 P.A. へと向かう。距離はきわめて短い。すぐに到着。

愛鷹 P.A. とは異なり、こちらは結構狭い P.A.。道路から少し上がった高台の上に
作られている。昼間ならば興味深い地形が見れたはずだが、夜の帳に沈んだ風景には、
点在する照明灯の動かない明かりと、道路を走行するクルマの流れる明かりと、
それらが薄く浮かびあがらせた構造物の一部だけしか現れることはなかった。

また昼間に来てみたいものだと思いつつ、狭い駐車場にクルマを押し込み、停車。
半ば閉まりかけたような P.A. の施設に向かってみる。そこには、ホットドックなどの
軽食を提供する、小さなスナックコーナーがあるだけだった。これがもし昼間であれば
スナックコーナーでも問題なかった。むしろ、それが特産品であるようだったので、
いい記念(?)になったと思うのだが、いかんせん夕飯となると、軽食では心許ない。
意外と多くの客で繁盛する様子をしばし眺めたあと、私と AZ-1 氏は踵を返す。


カプに収まり、足柄 S.A. に向けて最後のひとっ走り。燃料計に目をやると、針の位置が
ちょうど E の上に乗っかっていた。が、これまでの経験上から、5L は残っているはず。
不安もなく御殿場の坂を駆け上がり、まもなく冷たい風が吹き曝す足柄 S.A. に到着。
結局、ひとつのトラブルもなく、往路の第一チェックポイントに到着してしまった。
日記的にはネタがなくてつまらないのだが、問題が無いのはいいことだ。

今晩はこの S.A.施設内で夜を明かし、明日は早朝に出発して帝都に乗り込む予定。
まずは、適当な場所にクルマを止めなければならない。S.A. への進入路へ入ると、
左折で指示されている小型車駐車場を無視し、直進した先にある大型車駐車場へと
向かう。足柄 S.A. の宿泊施設となるレストイン足柄に近いこともあるのだが、
なにより、デカいクルマをわざわざ狭いスペースに止めたがる人が大勢犇き合う
雑然とした小型車駐車場に、クルマを長時間放置したくなかったこともある。

ガラ空きの駐車場の中を少し彷徨い、宿泊施設付近に停車。荷物を降ろして宿へと
向かうその先・・・以前は空虚な隙間でしかなかったはずの、宿のすぐ横の空間に
いつの間にか、どうやらコンビニらしき設備ができていることに気づき、驚愕した。全く、
ちょっと民営化するだけで、この文明開化具合。多少は浮世離れしているぐらいが
高速道路という非日常(大多数の国民にとってはそうだ!)にちょうどいいと思う
わけなのだが、まぁあればあったで便利なので、ここは素直に歓迎するべきか。


・・・というわけで結局、途中経路での夕飯調達には失敗したが、19時前に、
予定より少し前倒し程度で足柄 S.A. に到着。結局、今回もまた、足柄 S.A. 内の
いつものレストランで夕食を取る。回数を数えるのも面倒になるほど訪れていることも
あって、さすがに飽きつつあるのだが、なんだかんだで細々と施設改良工事(?)が
施されていて、小さいながらも新鮮な驚きには満ち溢れている。前回までは薄暗かった
店内も、今回は、明るい照明に加えて白基調で彩られ、すっかり別物の風体だった。

夕食を食んだあとは、予め荷物を運び込んでおいた部屋へと戻り、AZ-1 氏とともに
半年の無事を祝う酒宴を開く。ビールの栓をプシッと空けると、薄く漂う芳醇な香り。
ここは高速道路上だから、普通であれば運転手である私が酒を飲むなんてことは
厳禁なのだが、そこにある宿に宿泊するからこそ、こんな贅沢な行為もできる。
運転ではさして疲れることもなかったが、平生の厳しい IT 土方暮らしで相当に
疲労が蓄積していたようだ。ビール1本が呆気なく回り、意識は胡乱になる・・・

結局、Latitude X1 に入れてきた「紅の豚」を見たり、いくつかのアニメを見たり
はたまた酒を更に飲み込みつつ歓談したりして、だらだらした時を過ごす。あぁ、
この、無為にも程がある時間がとてつもなく貴重なものであることに、改めて気づく。
人生は果てしなく短いが、為すべきことはあまりにも多い。古人の言には、そういった
ことを示すものが沢山ある。彼らも、朋友と夜遅くまで酒を飲み、他愛ないことを
語らい続けるうち、ふと醒めて、こういった境地に至ったりしたわけなのだろうか。

やがて、12時を過ぎ、明日に備えねばならないことに気づいたころにようやく、
大浴場へ移動。この湯場には、移動に疲れた男達が静かな休息を求めてたどり着く。
薄い靄に包まれた洗い場に静かに座る黒い影々からは、もはや溜め息すら聞こえない。
誰もが、一言も語らない。温泉地の雰囲気とは全く異なるのが、こういう風呂場。

ある種荘厳でもあるこの雰囲気を壊してしまうのは、本能的に躊躇われるものがある。
体の汚れを流して静かに浴槽へ入り体を温めたら、さっさと部屋に戻り、入眠する。

・・・とはいえ、まだ1時頃という状況では、平生の生活サイクルからすると
まだまだ活動している時間帯。眠りたくてもそう眠れるものではない。崩れきった
睡眠サイクルを強引に矯正するには、ハルシオンの助けを借りるのが一番だ。鞄の底に
眠らせていた薬袋を取り出し、ハルシオンを半錠飲み込む。ついでに、困ったことに
替えのパンツを忘れてきたので、丸一日履いていたパンツに満遍なくファブリーズを
吹き付け、そのまま履きなおして眠る。文明の力で、清潔な状態に戻してやろうぞ!


カプチーノメモ:

なんとなく、エンジンの吹け上がりが重い感じがする。本来ならばもっと快調に吹け上がる
エンジンのはずだが、なんかトルク感なく吹け上がっている。どうしてなんだろうか。
燃費運転の割合が多くて、変な癖が付いた?もっと回しまくってやらないといけないな。

なお、運転中の油圧は、5000〜6000rpm で 260kPa〜270kPa ぐらい。まぁ、こんなもんか。


2/24

次の朝、比較的気持ちよく目が覚めたのは、6時過ぎのことだった。鳴動した目覚ましを
手探りで止めると、昨晩消したはずの部屋の照明が点いていることに気づく。AZ-1 氏のほうが
先に起床していたようだ。さすが、平生から朝が早い AZ-1 氏。起床競争では常に敗北する。

血圧が上がりきらず未だ充分に機能を開始していないアタマを首の上に乗せたままの状態で
モッソリと布団から起きると、そのまま無意識にも近い心持ちでゲシゲシと歯を磨く。きつい寝癖で
廃道を埋め尽くすマント群落のように乱雑な状態になった髪の毛を適当に梳かし、不機嫌に染まった
顔の強張りが徐々に落ち着いてきたら、いよいよ服を着替え、完全なる出発形態に切り替わる。
部屋に散乱したゴミを片付け、忘れ物がないことを再確認したら、いよいよ出発だ。臨戦態勢で
チェックアウトし、そのまま左手にあるマクドへと突撃。どーせ、現地でまったりと朝食を
摂ってる余裕なんてあるかないかわからない。ここでメシ成分を買い込んでおく。

外の空気は、冬本番の冷たさ。だが、あまり風がないせいか、皮膚が切れる厳しさは感じない。
これもまた温暖化の影響、いや、まさか。と思いつつ、カプに荷物と AZ-1 氏を詰め込み、出発。
っと、S.A. を出る前にガソリンを給油。燃料計の針がEに張り付いている状態からだと・・・やはり、
24L 前後しか入らない。給油量から燃費を計算すると、18km/L 程度か。あまり飛ばさなかった
ためか、燃費はそう悪くはなかった。ここ最近、帝都往復での燃費が 10モードの値を超える
ことがあまりなかったので、ちょっと嬉しかったりもする。エンジンブルブル絶好調。


大井松田の下り坂を軽快に駆け下り、東名区間を手早くパス。遅延なく東京料金所を通過する。
通過しなにチラリと眺めた通行料は、僅か \4,750.-。深夜割引が 30% → 40% に増えている
ためだが、それにしてもなんという安さか!京都から東京まで走って \5k にも満たない。
仮に燃費が 17km/L、ハイオクが 165円/L だとした場合、ガス代は \4.3k。合算すれば
片道 \9k ということになる。対新幹線は楽勝。対高速バスだって十分に勝負できるぜ!

その後、渋滞ひとつない首都高を手早く走り抜け、レインボーブリッジ経由で台場へ降りる。
いつものようにアンダーパスを抜けて左折し、ワシントンホテル前駐車場へと向かう。普段なら
待機車両1つないはずだが、8時半頃という時間帯が悪かったのだろうか。今回に限っては、既に
7〜8台規模の行列が発生していた。ひょっとして、満車?一瞬焦ったが、満車札は何処にもなく、
単に入場処理に時間がかかっているだけのようだった。その理由は、自分の番になったときに
明らかになった。金銭収受の処理の後、ガレージ閉鎖の時間についていちいち説明している。
そんなこと、看板に書いておけばいい話だと思ったのだが、何かトラブルでもあったのか。


ガレージにクルマを収めたら、リュック1つで会場まで移動。搬入物がないってのは楽でいいな。
目的地となる東館ディーラー入り口(2F)から入場し、事前に渡されていた地図を参考にしつつ
『すきやき工房』へとたどり着くと・・・あ、いたいた。激しく忙しなく準備を進める、すきやき氏。
正確には、「忙しない」どころではなく、「半分パニクりながら」か。とにかく、いつも以上に
できていないことが、色々あったらしい。そしていつものように、あまり手伝えることがない。
会場のザワついたヲタク雰囲気を全身に浴びながら、できることをできるだけ手伝っていくと
そのうち、会場時間になってしまった。って、まだ準備が終わってネェよ!?うぁぁ!?
エクシードモードで準備をフルドライブするしもふり氏。俺はブラスタービット!

そんな感じで、開場後 40分ほどは、無我夢中に手を動かしているうちに過ぎてしまった。
あぁ、これだとオフィシャルグッズの行列は伸びてしまったろう、と思いきや、今回の WF では
なぜか、オフィシャルからは何も販売されていなかったそうなので、まぁいいかと思い直す。


11時頃、特にやることもなくなったので、売り子業務から離れ、会場内を彷徨う海月と化す。

08/2 現在「なのは」にハマってることもあり、チェックは自ずとなのは系になるが、しかしながら
昔のアニメや特撮をネタにした作品なども、無意識に近いレベルでチェック対象となる。例えば、
「1/70400 エルトリウム」とか。いや本当に、これは魂を惹かれた。ドコに惹かれたかと言っても、
そのすぐ横においてあったヱクセリオンの上に腕組みして立っている超小さなガンバスター!
いや、超小さいという表現では足りぬ。豆粒サイズ。ガンバスターが身を張って宇宙怪獣を止めた
ときのシーンを思い出す。まさに「針の穴を通す」状態だったのだな。すごいや僕らのガンバスター。

その他、目に付くものといえば快盗天使ツインエンジェル系だろうか。今回のしもふり氏の出展物が
ソレなので、特に気になっていたのかもしれないが、それにしても多かったように思える。
某スペースでは、快盗天使ツインエンジェルのぬいぐるみが参考出品されていた。もしこれが
参考出品でなければ買っていた。絶対に買っていた。そして、タケル車に標準装備していただく為に
タケル邸へこっそり入り込み、何気ない場所に置き去って献上したかもしれない(激しく迷惑?)。

更に、他に気になったものといえば、何故か「やらないか」@くそみそフィギュアが多かったことだった。
そう、ベンチに座った阿部さんなフィギュア。なんでこんなに多いのか。少なくとも4つぐらいあった。
やっぱり、前を通過するときに「ウホッいい男・・・!!」とか言うべきなのか。リアクションに悩む。

あとは・・・一般ディーラー領域内ですっごく気になったのは、超小型ジェットエンジンが置かれていた
ことか。シェイカーみたいな感じの金属の筒が無造作に置かれていたので、なんだろうこれは・・・と
思いながら近づいて説明書きを読めば、なんとそれがジェットエンジンであることが示されていた。
嘘デェ〜と一蹴することは容易い。だが、それがホンモノであることは、その説明書きに書かれた
「産総研」の文字列が証明してくれる。ってか、こんなトコロで何やってんですか産総研!?

※ この件について、裏を取るためにいろいろググッってみたところ、何処にもそんなモノを展示したという
記録は残っていなかった。エンジンが展示されていたのは確かなのだが、アレはいったい誰だったのか?!



一般ディーラー系を一通り確認したら、反対側の企業スペース(?)へ。こちらはこちらで活気があったが、
正直なところ活気がありすぎて(=ヒトが多すぎて)よくわからない状態になっていた。そんな中で、特に
魂を惹かれたものがコレ。いわゆる 1/6 サイズ・・・具体的には、リインII サイズの小さなドール達。


正直、あまりにも可愛らし過ぎて、ドール地獄(天国?)にハマる3秒前状態だった。
転落して財布を開いてしまいそうになるところを、薄っぺらい理性で必死に耐える・・・



”買っちゃえ、バーサーカー!”
「■■■■■■■■■■ーーー!!」

・・・っうふぅ、油断すると転落しかねない WF は本当に地獄だぜフゥハハハァー!


マジメなところ(?)で言えば、GOODSMILE が今回もまた、ラリーカーを展示していた。
前回と違って、今回はどうやら本当に参戦していた車両らしい(サイドシル下の塗装が剥げている)。



これはとても個人的に昂ぶる対象だったので、携帯のカメラ機能で一生懸命シコシコと撮影していたのだが
近くで列を成しているカメコは誰一人として、この車両に反応していない。いったい、このすぐ近傍にて
おとなしく並んでいるカメコ達は何をしているのかとおもいきや、ずっと先のほうにある萌え系フィギュアを
撮影する為の行列に並んでいるらしい。な、なんたることだ貴様ら!それはそれでいいのだが、誰か一人ぐらい
実戦を走り抜けてきたこの車両に敬意を示そうとか思ったりしないのか!これがヴァーチャル世代なのか!?


そんなことを思いつつ場内をぐるぐる回ったり、しもふり氏スペースで売り子を手伝ったり、居眠りしていたり
するうちに、17時に終幕を迎える。あぁ、終わってしまうと呆気ないものだよね、イベントってさ・・・。




後片付けを手伝い終わったら、造形系同志と食事に向かうしもふり氏を見送り、AZ-1 氏とともに帰途につく。
さぁ、ここからがメインイベント(?)だ。そうなのだ、このまま真っ直ぐ東名で帰るような俺達じゃあない。

帰路計画だが、首都高 → 中央道 → 圏央道 → 関越道 → 上信越道 → 長野道 → 中央道 →
東海環状道 → 伊勢湾岸道 → 東名阪道 → 新名神高速 → 名神高速 → 帰宅
という、これだけ見ると
日本の端から端まで走るおつもりですが、みたいな感じのルートで戻ることにしてみた。これまでに一度も
走ったことがない区間を少しでも含めてみよう、という、実に欲張りバリバリーンな内容である。だが、
距離は 660km 程度で、そんなにめちゃくちゃ長いということもない。リーズナブルに楽しめるルート。

まずはワシントン前の駐車場を出て、首都高に向かう。いつものように勝鬨橋で海を渡り、築地の横を抜けて
日比谷公園を目指す。だが、日曜夕方のこのルートはさすがに混雑していて、流れがとても悪い。やがて、
昭和通りより向こう側の渋滞を検知した NV-U1 は、自慢げにリルートを開始。 三原橋交差点を左折する
ルートを示してきた。残念ながら NV-U1 は画面が狭いため、リルート結果の全体像がよくわからない。
本当に最適なものかどうか分かりづらいので、とりあえず従うか、まったく無視するか、どちらかになる。

少し考えたが、まっすぐ行くルートは何度か通過して知っているので、敢えて、知らないルートを選択。
NV-U1 を信用して、左に進路を取る。昭和通りはとても立派な道路で、どの車線を選ぶべきなのか悩まされる。
下にもぐったほうがいいのか、平面を進んだほうがいいのか。NV-U1 は、こういう時に何も教えてくれない。
運を天に任せてガンガン進む。なお、この時点では全く気づいていなかったのだが、この先の区間といえば、
年末にカレー屋を探しつつトボトボと歩き回っていた場所であった。夜に通るとぜんぜん判んないねぇ(汗)

新橋のガード下をくぐり、先へ進む。NV-U1 の GPS 捕捉は、多少心細いながらもずっと継続してくれている。
夜の闇に沈んだ帝都は、何処も彼処も同じような景色に見えて、まったく場所の判断がつかない。時折不安定になる
持病を抱えてはいるものの、今はコイツ(NV-U1)だけが頼りだ。彼の指示を信じ、闇雲に西へ西へと向かう。

外堀通りを通過中、日比谷通り経由で潮見坂へと誘導される。都心にしては妙に閑散としている、立派な道路。
一体ここはドコなんだ?と思いつつ先へと進み、坂を上りきったところの赤信号で停止。ナビを見れば、ここで
前に見えている巨大な交差点を右折して首都高に入れ、という指示が出ている。わかったよ、KITT。だけどさ、
この交差点、どうも右折レーンがないし、遥か遠く・・・交差点の向こう側に幽かに見えている規制標識は、
どうも直進と左折だけを指示しているように見える。・・・わからない。どうしたらいいのか、わからない。
君の意見を聞こうッ、AZ-1 氏!だが、私よりも視力に優れる AZ-1 氏は、向こうの規制標識の下にある
小さな規制時間帯の記述を見逃さなかった。曰く、日曜日は右折してもいいんじゃね?とのこと。そっか。

その言葉を信じつつも、自分の目で見ていない私としては僅かに懐疑する部分もあり、ともかく早々に
この状況を通過しようと考える。青信号になると同時に、できるだけ速やかに右折して首都高の入り口へ
・・・っていうところで AZ-1 氏からの怒声!同時に、目の前に迫った横断歩道の上を、視界の右から
飛び込んでくる自転車!うぉおおおっ!?反射的にブレーキを蹴り込み、同時にステアを左に切って回避。
自転車側もこの状況に気づいたようで、幸いにもその場でストップしてくれたので、鼻先を掠めるように通過。

なんとか、事なきを得る。

先を急ぐことに気を取られすぎ、巨大な交差点にかかっている横断歩道のことが完全に思考から抜けていた。
不幸なことに、中央分離帯の植え込みの影の向こうに居た自転車は、ちょうど見えない位置にいたわけで・・・全く、
この状況で自転車を轢かなかったことは、ひとえに状況にいち早く気づいた AZ-1 氏の怒号のお陰だった。
このパターンは、自分の中の「要注意状況リスト」の中に入った。二度と、同じヒヤリハットは起こすまい。


というわけで、国会議事堂前(※ 通過当時は、日がすっかり沈んでいたこともあり、目の前に国会議事堂が
迫っているとは気づかなかった。実に惜しい・・・)の首都高霞ヶ関入口から、高速に流入。中央道を目指す。
だが、目指すまでもなく、すぐそこに迫っていた。霞ヶ関からの流入は右合流。そのまま左カーブが続き、
カーブが終わった直後・・・合流からは 400m ほど先の地点で、中央道方面は左分岐する。実に忙しい!
間違えないように分岐をトレースし、多くの車両でびっちりと埋まる首都高4号新宿線へと合流する。

4号新宿線を延々と進む。夕方のこの路線は、なんで事故が起きないんだろうという車両密度を保ちつつ
流れている。それが実に鬱陶しいわけだが、解消されるためには、永福〜高井戸まで待たねばならない。
逆に、高井戸を過ぎると、一体今までのノロノロ運転はなんだったのかというぐらいに快適に流れ始め、
八王子まで快適なドライブが続く(八王子から先は、快適というより寂しいドライブというほうが正しい)。



さて、時間軸は一気に、八王子料金所まで進む。いつものように、八王子を過ぎた瞬間に真っ暗になる中央道。
いきなり田舎にワープしたかのような錯覚を伴いつつ、我々を先へと誘う。不安を掻き立てる真っ暗な中央道を
しばらく走り、いよいよ山岳地帯に入る直前の右カーブに入ったところで、新たなるルートへの分岐が出現。

圏央道八王子 J.C.T.。

何度となく通過している中央道のこの区間だが、1年前に通過したときには、この分岐は無かったと思う
(※ 圏央道八王子 J.C.T が開通したのは 2007年6月)。当然ながら、NV-U1 で表示される画面の中にも、
この分岐は存在しない。"道なき道を走行中" 状態になる。なんでもこの表現になってしまって申し訳ないが、
まさに、フラグが立って新しいルート分岐が現れたような感覚といえばいいのだろうか。実に奇妙な、
新しいストーリーに対する期待と、この分岐の先に続くストーリーの長さに対する憂鬱さが混じった感覚。
ともかく、どう思い直しても、暗闇に支配されたただの山岳地帯のカーブだったはずのこの区域において
新たに生まれた分岐というものに対して抱いたインパクトはきわめて強烈なものであったことは間違いない。

本線を大きくオーバーパスしつつ、八王子 J.C.T. から生まれ出でた圏央道は北方向に向きを変え、
目前の山腹に穿たれたトンネルへと突入する。新しく作られたトンネルの例に漏れず、隧道内の照明は
きわめて明るい。真っ暗な周囲の景色の中に、ぽっかりと浮いた異空間。しかし、この隧道恐怖症の私でも
最近施工されたトンネルには、さほど怖い雰囲気を感じない。照明の明るさも関係しているのかなぁ。

圏央道はトンネルから始まり、そしてトンネルがしばらく続く。「圏央」などという名前がつけられているにも
関わらず、このルートは関東平野の縁よりも山側を通過しているのだろう。いったい、どの「圏」の「央」か。
名前の理由を知りたいと思ったが、残念ながら今、そのチャンスは無い。I.C. をときおり挟みつつ、やがて
青梅 I.C. に至り、よく整備されたトンネル区間は終わりを告げた。それと同時に、舗装がいささか古ぼけ
はじめる。ヘッドライトが照らす路面には、多数の亀裂のような跡が混じっているように見える。たぶん、
青梅より北の区間は、かなり昔から開通していたのではなかろうか。そんな雰囲気がひしひしと伝わってくる。

圏央道は比較的多めの交通量を維持しつつ、入間を通過して北へと向かう。入間を通過するとき、ふと思い出す。
そういえば、パト2のスクランブルシーンで「入間の第一高射群に・・・」という台詞があったなぁ。そうか、
あの入間って、こんなに端っこ・・・つまり、首都圏への北西入り口にあったのか。なるほどねぇ。なんとなく感心。
往路と同様に強く吹き付ける横風に取られるハンドルを微修正しつつも、そんなことをぼうっと考えてみたりする。

そんな私を嘲笑うかのように、ひたすら最寄の I.C. で高速を降り、東名か中央道で関西に向かうよう指示し続ける
NV-U1。上信越道か長野道上のポイントを通過点として設定していなかったため、客観的にもっとも短距離なルートを
指示しているのだろう。しかし今の私は、ミンメイを乗せた輝状態。あー、早瀬中尉、ノイズで通信内容が聞こえません!


薄暗い圏央道をすいすいっと走りきると、やがて鶴ヶ島 J.C.T に到着。今後もズンズン伸びていくのかもしれないが、
今の圏央道は、ここで終わり。いくつかの J.C.T 予告看板の後に現れた少し急な左下りカーブで、まるでここまでが
一般道で、ここから I.C. のランプウェイを経由して高速道路に入っていくんだぜ、といった風情を漂わせつつ、
圏央道は関越道へと接続する。規模の大きさ(?)で有名な名神高速の大山崎 J.C.T を見慣れているせいで、
そんな感覚を覚えたりする。幹線と幹線の間を接続する支線の J.C.T としては、確かに正しい規模なのだが。

初めて走る関越道は、恐ろしいほどに立派だった。雰囲気としては、中央道の永福〜八王子間に近いだろうか。
延々と続く、上り勾配の高速道路。照明灯の低圧ナトリウムランプが放つ暗いアンバー色の光が、闇に彩りを添える。
だが、道路全体の構成としては、関越道のほうがずっと上手。少なくとも圏央道が合流してから、三車線区間が
長々と続く。規模で言えば、中央道より、東名高速のほうが近いかもしれない。現時点での交通量から比べれば
あまりにも立派に過ぎると思えなくもないほどに。こういうものを見るたび、田中角栄の凄まじさに恐れを抱く。

まったくの余談ながら、「嵐山」だの「花園」だの、京都で見慣れた地名を高速道路の案内看板で見かけるたびに
妙にホッとした気分になってしまうのは何故だろう。「岡崎」とかもそうだよね。なんか和むよね。ははは。


♪アスファルト タイヤを斬り付けながら 暗闇 走り抜けるゥ〜

薄暗くてだだっ広い関越道を、強い横風に吹かれながら北上。事前にチェックしておいたチェーン規制は、
上信越道の先のほうで掛かっている。今回の大迂回の目的の1つには、チェーン規制区間に突入することも
含まれている。たかだかスタッドレスを履いた程度の FR ライトウェイトスポーツカー。ちょっと除雪が足らず
轍ができていたりすれば、もうそれだけで最低車高 9cm ギリギリのコイツは走行不能になる。また、2001年の
北陸大豪雪時に経験した北陸道の悪夢のときのように、路面が完全に凍結して凹凸だらけになっていたりすれば、
それだけでも前進は困難になる。つまり、分の悪い戦場に出向いているような状態だ。それでも僕は進むのを止めない。
何故か?そこには、未だ出会ったことのない現実があるからだ。現実と本気で戦い、理解することほど楽しいことはない。

・・・と、その前に腹ごしらえだな。手近な S.A. はどこかいな、っと・・・ああ、上里 S.A. ってのが近いかな。
残り数km を静かに駆け抜け、寒風吹き荒ぶ上里 S.A. に到着。社外に出る・・・うぉっ、これマジ寒くね!?
窓ガラスの曇りを避けるため、かなり高めの温度に調整していた車内(クーラーだけに頼ると突然除湿不能になる
ことがあったので、それを回避する意味もある)との温度差は歴然としたものだ。いつ雪が降ってもおかしくない。

寒さに震えつつ、S.A. の食事コーナーで飯を食う。名物があればよかったのだが、このあたりの名産品といえば
うーん、狭山茶?お茶ねぇ。飲む分にはいいが、食う分にはあんまり縁がなさそうだ。ごく普通に、ラーメンを食する。
みやげ物屋を軽く冷やかし、いざ出発する段になって時計を見れば、20時過ぎ・・・京都には、いつ帰れるか?


ひとときの休息を与えてくれた上里 S.A. を離れ、さらに北へ向かう。景色は特に、変わるところがない。
そして、最も大きな安定走行阻害要因として突発的に現れる突風(横風)も、相変わらず吹き付けてくる。
絶えず襲い来る外乱が、私の神経を苛む。ああ、一体俺は、こんなところで、何をやっているんだろう・・・

などと弱気に転じている場合ではない。上里 S.A. を出れば、すぐに埼玉を出て群馬に入る。人里離れて久しい、
そんな感じのする暗闇の中に現れたのは、関越道から上信越道にスイッチするポイント・藤岡 J.C.T。とんでもなく
立派な威容を誇っていた関越道から、さっぱりシンプルになった上信越道。心細さが幾分か募ってくるものだ。
それを見透かしたか、大型バスも一緒に分岐から上信越道に入ってくる。べっ、別に寂しくないんだからね!
軽くバスを追い越して前に出る。しかし、いずれそう遠くないうちに、また追い越されることになろう(予感)。

周囲の景色はますます暗くなり、これから凍てついた山岳地帯に突っ込んでいくということを改めて思い知らされる。
それを周知すべく建てられた、路面温度表示用の電光掲示板には、容赦なく「-5℃」という表示が・・・って、-5℃!?
私が住む近畿南部では、あんまり考えられん温度だ・・・頭が冷静に回転する。-5℃ってのはイワユル氷点下ダカラ
水分ガ路面ノ上ニアレバ凍結シチャイマスヨってことですか?ああ、ついに、スタッドレスが本領を発揮する状態!

路面をよくチェックしながら、なるべくペースを落とさないように進む。どうせ、この先のチェーン規制区域では
ペースが落ちることがわかっているから、今のうちに時間を稼ぎたい。意外なぐらいにゆったりと走るトラックを
何台も抜き去り、やがて周囲に誰も居なくなったころに、関越スポーツランド最寄の吉井 I.C. を過ぎ、富岡製糸場
最寄の富岡 I.C. を過ぎ、初音ミクで有名なネギ最寄(?)の下仁田 I.C. に到達する。随分と長く続いた関東平野とも、
このあたりで遂にお別れ。上信越道は、北陸方面に向けての壁となる妙義山の麓を巻きながら高度を上げ、多数の
トンネルで山腹を抜いて北陸側へと出る。その後いよいよ、チェーン規制のかかる坂城 I.C. 〜麻績 I.C. に突入する。
気合を入れていこう。だが、その前の時点で、既に状況には変化が現れ始めていた。具体的には、

融雪剤で白く塗りこめられた路面の至るところに、黒い穴のような紋様が見えだした。

これはどう見ても、黒いところは路面凍結っぽい雰囲気。緊張感が漲る。車速を2桁まで落とし、慎重に様子を
探る。だが、HID の強烈な光に白く照らされる部分も黒く抜け落ちる部分も、いずれを通ってもクルマの動きに
まったく揺るぎは起きない。ステアの手ごたえにも問題なく、何の意識もなく走れる。さすが、凍結路に強い
REVO2。MZ-03 のときもそうだったが、凍結している区間では心強いことこの上ない(ことを、後ほど知る)。

黒い穴ぽこに軽い恐れを抱きつつも、松井田妙義 I.C. を通過し、横川付近に差し掛かる。13〜14年ほど前に
一度、似たような時間帯にここを通過したことがあったはずだ。記憶の中の景色を懸命に探る。が、どうしても
その頃に見たはずの幻想的な光景・・・霧に包まれた横川駅付近の景色が鮮明には思い出せない。ここ最近、
今の自分の記憶が、本来あるべき過去の記憶からずいぶんと切り離されてきたように感じる。齢を経て、
過去に縋る力・・・記憶力が劣化していることを、悲しむべきなのかそれとも喜ぶべきなのか。


やがて上信越道は、碓氷越を制覇するトンネル区間に入る。信越本線の横軽越で有名な碓氷の急坂(といっても
実は、現代的にはたいしたことがない・・・廃線(?)となった京阪京津線ですら同クラスの 66.7‰ 勾配だった)
は片勾配であるため、他の峠のように、長い直線トンネル一発で通過・・・というわけにはいかない。高速性が
要求される長野新幹線は、この問題に対処するため、浅間山群から高崎に向かって伸びた長い尾根を利用し、
滑らかなカーブを持った長大トンネル群で山体を穿つことで緩やかな傾斜を得ている。では、高速道路はどうか?

さきほども書いたように、高速道路は傾斜に対する制限が比較的緩いためか、妙義山の麓を巻きつつ峠を狙う旧道に
沿いながらある程度まで高度を上げたのち、勾配が特に厳しい区間のみをトンネルで抜け、軽井沢側に登っていく。
軽井沢より少し南側(八風山南方)を通過している理由はよくわからない。地質面で問題があったのかな?

というわけで、道路が山腹に張り付くと、短いトンネルが何本も何本も現れる。トンネルに入るたびに安堵し、
トンネルを抜けるたびに緊張が走る。このトンネルを抜けたら全面凍結か、それとも積雪か。警告が出ていないのは
良い知らせなのか、それとも悪い知らせなのか。幸いにも、路面状況の見た目は、これまでの区間と変わらない。
だが、走っている最中の感覚は、明らかにこれまでと違うことを告げている。谷底から巻き上げるように吹く
横風のせいかどうか、まっすぐ走っているつもりなのに横へ横へと流される。その流され方に何の抵抗もないカプ。
おかしいよな。タイヤがちゃんとグリップしていれば、タイヤの抗力による微弱なロールを感じるものだ。それが
まるで感じられない。危険だ・・・この路面は危険すぎる。凍結防止剤のせいか?アクセルを離し、危険を
感じない速度まで車速を殺す。こういうとき、4WD だったら平然とアクセルを踏んでいけるのだろう。
後輪のトラクションを失ったらお手上げになる FR では、情けないぐらいにセンシティブに成らざるを得ない。
またチェーン規制区間に入っていない、降雪すらないという状況なのに、一体なんなんだこれは・・・。

そんなことを考えているうち、ふと気づく。そういえば、これまで通過してきたトンネルの多くが、出口付近だけ
ひょいっと曲がる線形になっている。なぜだ?なぜ R 一定のトンネルになっていないのだろうか?不思議だ。


やがて、『長野 ←|→ 群馬』という長細い県境表記を中腹に記した八風山トンネルを通過し、長野県へ突入。
最後に控える閼伽流山トンネルを通過して高度を下げ、佐久平に到達。降雪ポイントが近づいているためか、
路面はかなりヤバげな感じ(とても言い表せない)になってきている。ボディ全体から伝わる微妙な G からは
危険な雰囲気がビンビンと伝わってくる。100km/h 程度で、すでに不安定。周囲のクルマは慣れたものなのか、
それともスタビリティが高いのか、ともかく私が安定して走れる速度よりもずっと早いペースで流れている。
先ほどまでは誰も後ろに居なかったはずなのに、いつの間にかどんどん抜かれているという謎な状況になった。
こりゃイカンな。邪魔になるとアレなので、後続車の状況をチェックし、先に行きそうな車両はとにかく全部
先に行かせる。先ほど抜いたバスなども片っ端から先へ行かせる。まぁ、こうなるだろうなぁとは思っていたが
ちょっとその訪れが早かったようにも思える。どうも、路面状況に過敏すぎる車両なのかもしれない・・・

東部湯の丸 I.C. を過ぎたあたりで、もうヤバさが限界、ていうか、ずっと持続してきた緊張感が限界に達する。
微小な揺らぎを1つずつ修正しながら走ってるんだから、そりゃ肩もガチガチになるし、根性も疲れてくる。

挙句、はらりはらりと降ってきた雪が、フロントガラスに付着しはじめる。くそう。集中力のノイズとなる
視界の邪魔物を減らしたい。ウォッシャ液をピュッと吹いてから、ワイパーで拭き・・・えっ!?その瞬間、とても
京都の常識では予想しがたいことが起こった。ウォッシャ液がワイパーで拭かれて薄く広がったその刹那に、
フロントガラス表面でウォッシャ液が一瞬にして薄く凍結し、視界を遮る!うわ、これは想定外!
もっとウォッシャ液の濃度を上げて(=凍結温度を下げて)おけばよかったと思いつつも、もう遅い。
実質的にウォッシャ液を封じられた、となると、視界確保は厳しくなるか・・・

とりあえず、チェーン規制区間直後に存在する千曲川さかき P.A. に逃げ込み、一旦休憩する。規制の名に相応しく
雪こそ降っていないものの、P.A. の路面は白い氷で強く凍てつき、普通の靴で歩くのは苦労しそうな状態になっていた。
だが、さすがは REVO2。まだ雪の積もらないコレまでの区間では不安定極まりなかったが、凍結路面になると滅法強い。
普通に減速しながら、凍てついた駐車スペースの上を普通に走る・・・そう、まったく普通に走れてしまうのだ。ほう?
試しに、ブレーキを軽く踏みながらサイドを引いてみる。だが、リアはまったく滑り出そうともしない。ほほう!?

適当なスペースに停車したのち、雪の上の僅かな踏み跡を慎重に辿ってトイレへ向かう。やっぱり、路面はしっかりと
凍結している。それなのに、あのグリップ・・・用を足し、軽い運動でガチガチになった体を解したら、すぐに出発。


P.A. からの出口。完全に凍てついた路面の上で、加速のためにアクセルを踏んでいかなければならない。可能か?
だが、全ては杞憂。トラクションはまったく問題なく掛かる。それどころか、LSD の差動音すら聞こえてくる始末!
まったく・・・なんてタイヤだこいつは。そう思わせてくれるのはいいんだけど、本線に戻ったとたんに不安定になる
ってのは一体どういう理屈なんだか・・・(汗)本線は特に、凍結している様子もない(光の反射から判断)のになぁ。
クルマの安定度から判断できる状況は更に悪化しており、80km/h も出せればいいほう、という感じ。それ以上出すと、
自分の制御下にない何らかの力が微妙に働き、勝手にクルマを変な方向に引っ張っていく。正直、怖い。泣きそうに怖い。
50km/h 規制っていう数字は伊達じゃない。でも、もし、ノーマル並に柔らかい足回りだったら、状況は違ったのかな・・・

そんな感じで、チェーン規制区間(坂城〜豊科)を走行。チェーン規制中ではあるのだが、路面は相変わらず積雪が無く、
空から降る雪も、大したものではない。小雨程度にも降っていない。規制理由を訝しく思いつつも、路面が酷くないうちに
抜けるべし。先を急ぐ。間もなく連続で現れたトンネルをいくつか過ぎると、折り返し地点となる更埴 J.C.T へ。ここで
今回の工程での最北端に達するとともに、上信越道から長野道へと乗り換えることになる。後は南へ向かうだけ。


何の問題もなく、長野道へバトンタッチ。危険な区間を半ばまで過ぎ、緊張感は幾分薄れる。だが、もう1つの問題が
首をもたげた。ガソリンの残量が、予想以上に少ない。っていうか、足柄 → 東京 → 長野という経路を走ってくれば、
まぁガソリンがなくなってもおかしくないわな。針の位置はEの上に重なっている。この状態だと、残量 5〜6L 程度のはず。
だが、いかんせん未だ規制区間を脱出していないので、いつ状況が急変して足止めを食らったりするかも判らない。
中央道駒ヶ岳 S.A. まで行けば確実に給油できるわけだが、そこまで走るのはちょっと無理そうだ(約 120km 先)
どうせ入れるなら、できるだけ近傍の S.A. か P.A. で給油しよう。次の S.A. は・・・姨捨 S.A. だな。

長野道に入って少し油断モードに入った我々を、いよいよ自然の猛威が襲いはじめる。

長野道に入ってすぐ、短いトンネルが何本か連続する。そこまでは良かったのだが、何本目かのトンネルを抜けた途端、
まるでスイッチが入ったかのように雪が強く降り出し、路面が一気に白くなり、完全な積雪路が開始する。僅かな轍だけが
我々を導く。幸いだったのは、まだ降りだして時間が浅いせいか、積雪深がさほどでもない(=腹を擦らずに済む)。
また、いっそこのように降りだして路面が雪で埋められたほうが、ずっと安定感のある走行が可能なことがわかった。
常識的な範囲であれば、ステアもブレーキも効くし、トラクションだってちゃんと掛かる。何もない区間のほうが
明らかに不安定であったことに驚く。結局のところは、それもこれも、横風のせいだったのだろうか・・・。

唯一の問題は、フロントガラスに吹き付けた雪だ。先ほども書いたように、ワイパーの払拭性能が不足しているがため、
払えば払うほど薄く凍りつき、どんどん視界を遮っていく。既に、視野の半分程度は氷によって塞がれている。いかん。
ヒーターを全開にし、フロントガラスを加熱する。凍りつくほうが先か、それとも、熱で溶けるほうが先か。


視野が完全に塞がれる前に、姨捨 S.A. に到着。積雪で路面に障害ができつつある駐車場を適当に走りぬけ、出口側に
あると思しき GS へと飛び込・・・あれ?この S.A. って、GS が無いようなんですケド・・・見間違いかと思ったが、
やっぱりどこを見ても GS は存在しない。なんてこった、まさか GS が無い S.A. があろうなどとは想像もできぬ!

・・・まいったな、もっと早いうちに一回給油しとくべきだったかな(汗)

已む無く、用事の無くなった姨捨 S.A. を出発。固く凍結した路面を蹴り出す REVO2 の性能は、よく理解できた。
もはや、足回りに不確定な要素は無い。問題は、ちょっとばかし余裕の無くなったガソリンの残量だけだ・・・。

自ずと、ペースを上げるわけにもいかなくなる。アクセルを慎重に踏みながら、先へ。次の S.A. は・・・
看板を見ると、「梓川 S.A.」というのが、それらしい。現在地から 45km 先。残量 5L として、16km/L で走れば
たどり着ける距離か・・・これなら大丈夫かな。少し安堵しつつ、千曲市と安曇野市の間に聳える山脈を越え、
先へと向かう(帰宅後に地図を見て気づいたことだが、この区間は 1300m 級の峠越えになる。長野の平野部を
吹き抜けてきた風が山脈にブチ当たるこの区間に雪が降るのは、当然っちゃ当然なのかもしれない)。


幸い、風越峠を超えてしばらく走ったところで、降雪状況は改善。視界を頑固に塞いでいた凍結は加熱で取れ始め、
梓川 S.A. での給油も問題なく成功。更に、塩尻 I.C. 付近まで下がったところで、降雪はほぼ収まり、今までが
まるで嘘のように思えるほどに平穏な状況が訪れる。・・・ふぅ。抜けた。完全に、抜けた。危険な状況を抜けた・・・

ガチガチに固まっていた肩が、じくりと痛む。あぁ、予想以上に緊張してしまったらしい。終わってみれば
どうということのない、誰だって普通に走り抜けられる行程だったろう。だが、自分にとって未知の領域は、
激しい緊張と引き換えに、かけがえのない経験をもたらしてくれる。今回もまた、そういうことになった。


ガソリンを満たしたカプチーノは、長野道を快調に下る。松本を中心とした小さな平野は、穏やかな気候と路面で
我々をもてなしてくれる。あとは、塩尻〜岡谷間の坂道を登りきれば、そこは中央道。もう、消化試合だな。
時計をちらりと見る。この時点での時刻は・・・22時過ぎ。まもなく再接近する諏訪 S.A. を通過する平均時刻は
21時頃だったような気がする。いつもより1時間少々遅いわけだが、果たして、京都への帰還は何時になるのか?

長野道みどり湖 P.A. を過ぎ、塩尻峠の坂を上りきる。間もなく現れる岡谷 J.C.T で、中央道へと移り変わる。

中央道の路面状態は、すこぶる良好。交通量も比較的少なく、これまで低下し過ぎていたペースを一気に回復。
ただ、横風は相変わらずきついので、スタッドレス装着というハンデを考慮し、マージンを多めに取っておく。
(路面温度を示す温度計の表示がマイナスから上に上がっていなかった・・・ということも考慮した速度)

阿智カーブを曲がって恵那トンネルを抜け、つらつらと続く下り坂をサクサクと走りぬけ、土岐 J.C.T に到着。
ここで中央道から別れ、東海環状道の豊田方面を選択。東海環状道を南下し、豊田 J.C.T を目指す。そして、
豊田 J.C.T を通過し、伊勢湾岸道を経由して、東名阪から新名神へと入る計画。ああ、まだまだ先は長いなぁ。


東海環状道は暗闇の中に沈みこみ、特筆すべきポイントは特に見当たらなかった。ただ、おそらく愛知県の
外郭を成す愛知高原の際を掠めるように南下するこの区間に、およそ想像もつかないほどに立派な二車線構成の
道路が延々と続くという立派さに度肝を抜かれる。土岐〜関の北側区間は然程でもなかったのに、土岐〜豊田間の
南側区間の立派さはどういうことだ。これもまた、トヨタという超大型企業の持つ、信じられないほどの影響力か。

幾つもの巨大なトンネルや立派な高架を通り抜け、豊田 J.C.T に到着したのが午前 1時。長野から3時間も
かかってしまったのか・・・。予想よりも遅いペースに思える。結構頑張ったんだけどな、ダメだったか。


まるで全貌が掴めないほどに巨大な豊田 J.C.T を、真っ直ぐ通過。あまりにも車線数がありすぎて、いったい
どこを走ったらいいのかわからない。悔しいけれど、おのぼりさん状態だ。適当に、中央付近の車線を選び
湾岸道を西に向かって走ると、間もなく刈谷 P.A. が現れた。ふぅ・・・ちょっと疲れた。休憩していこう。

・・・いろいろ期待しつつ滑り込んだ刈谷 P.A. は、暗闇の中に沈んでいた。あ、あれれっ?!新名神では
数少ない休憩施設だっちゅうのに、フードコーナーを含めて、まったく営業してないってのはどういうこった。
そこではただ、自動販売機の白い明かりだけが、屋外でさびしそうに周囲を照らしていた。所詮は P.A. なのか・・・

とりあえずトイレだけ済ませたら、さっさと出発。っと、その前に、積雪区間を走り抜けてきたカプチーノの姿を
外からしげしげと眺めてみる・・・ま、まっ白ですがな・・・ドアのプレスラインより下側が、冗談でもなんでもなく
波形に白い。まるで、高速なモーターボートが、舳先で掻き分けた白い波を船腹にまとっているかのようにも見える。
で、その「白い」ものであるが、つまるところは塩カルってことだよな・・・外装はまだいい。一体、クルマの中のどこまで
この塩は入り込んだことだろうか。帰宅してからの掃除が一苦労なことになりそうだ。雪道の真の怖さはここにある。


刈谷 P.A. を出発し、東名阪道を目指す。ここから先の湾岸道は、平地を吹き抜ける風がバカスカやってくる地帯。
東海地方の工業を担う巨大なトラック群が静かに走り抜ける中、我が カプチーノは激しい横風に翻弄されつつ走る。
巨大トラックの横を走るとき、吸い込まれそうになる恐怖より、風の暴威から守られる安心感のほうが強いぐらいだ。

ともかく、なんとか湾岸道区間を走りぬけ、T字合流で東名阪へと入る。ここまでの区間は、走行している車両の
速度は結構低かったのだが、東名阪に入った途端、とんでもない速度へと変貌する。先ほどと同じ、法定速度+α
ぐらいの速度で流し続ける私を、法定速度+βとか法定速度+γぐらいの速度で走り抜ける他車両(意味不明)。
昼間はまるで糞詰まりになるこの区間であるが、夜の東名阪道はちょっと違うゼ?ってな感じなのかね。


そんな東名阪区間もすぐ終わりを告げ、いよいよ亀山 J.C.T へ。新名神区間に入る。亀山 J.C.T は、名阪国道との
接続点よりもずっと北側に作られているので、分岐で悩むこともない。予告看板が数枚現れたあと、開けた区間で
左側に新たな分岐車線が現れる。そして、道路上方に設置された電光掲示板が、路面の状況を伝えてくれる。

「新名神 ユキ 走行注意」

・・・え?雪!?雪が降ってやがるって!?おそらく関が原でも雪が降ってると思うんだけど、新名神もコレでは
せっかく作った意味が・・・近畿で名高い豪雪地帯を通過する名神高速と同じように雪が降ってしまうのではねぇ・・・

すっきりしないものを感じつつ、とにかく新名神へ。大きなオーバーパスで東名阪道を飛び越え、右手に見えていた
鈴鹿山脈に正対。道路はそのままほぼ直進し、大きな切り通しを越えたら、短い高架区間とスノーシェードを抜けて
トンネルに入る。トンネル内で緩くカーブしたら、岩坪川の谷あいを大きく飛び越える長い長い高架に入る。

ここまで2車線だった新名神は、高架手前で新たに車線が増え、3車線となる。大型トラックで塞がれがちだった
幹線高速において、トラックによるブロックを回避できる可能性が高まった3車線構成というのは非常に魅力的。
・・・と思っているうち、早くも降りだす雪、雪、雪。まだ降りだして時間が浅いようで、路面はなんとも無いが
あと数時間もすれば、地熱が全く見込めないこの超高架にも雪が降り積もり、交通障害が発生するだろう。

なんつーか、これでは「関が原付近の豪雪の回避」なんていう建設理由はウソになっちゃうな、と思いつつ走る。
高架の先には、緑色と橙色に輝く巨大なトンネルが見える。鈴鹿山脈を三車線規格でブチ抜く、超豪華なトンネル。
トンネルの中に入ると、最近になって掘り抜いたトンネルらしく、壁に「滋賀 ←→ 三重」の巨大表示が見える。
まぁ、なんというか・・・誇らしげで、立派で。感動を通り越して、人類の強大さに恐ろしさすら感じてしまう。


トンネルを抜けると、更に高架が続く。このあたりの地形はそれなりに起伏もあるはずだが、トンネルでも高架でも
なんでも使って地形と乖離した道路を作ることが可能となった土木技術の威力により、まったくそれを感じさせない。
ひたすら、平坦で、カーブの無い、つまるところ輸送能力は高いが何の刺激もない、そんな直線道路が延々と続く。
そんなところに、まるで退屈を取り除くことが目的かのように降り続く雪。まぁ、このぐらいならノーマルタイヤでも
問題ないか・・・と思いながらずんずん走っていくと、土山 S.A. を過ぎた先の区間で、急に渋滞が始まる。
むむ?・・・目を凝らすと、黄色い光が明滅している。ああ、除雪、いや、凍結防止剤散布車か。

運の悪いことに、2車線に狭まった先で、目の前の車線が全て凍結防止剤散布車に阻まれる。黄色い回転灯を派手に
明滅させつつ、制限速度ぴったりの 50km/h で走行する散布車。おいおい、こちらは対雪装備を完備してるんだから、
そこまで必死に道を塞がずに、さっさと行かせてくれよ・・・と思うも、彼らは全く譲る気配を見せない。まぁ、そりゃあそうだ、
こんな高架とトンネルだらけの路線だから、ちょっと雨なり雪なりが降った後に気温がぐっと下がったら、路面は即凍結。
一方、関東〜東海〜近畿在住のメインユーザは、凍結した路面にはまるで慣れていない(私も含め)。道路管理者は、
徹底的に安全策を取りたくなるだろう(とはいえ、それならもっと早いうちから片車線ずつ塞いで実施してほしいが)。

どうすることもできず、ただノロノロとケツについていく。時計の針を見ると、既に午前2時だった。どれだけ早く帰っても
午前4時がいいところかなぁ。眠気が襲ってこないことだけは幸いだが、悠長に構えている場合でもない。困り果てていると
深い雪に埋もれた信楽I.C. 付近で、ようやく除雪車が2台とも道を開け、そして下へと降りていった・・・チャーンス!
再び除雪車が上がってくる前に、さっさと加速して I.C. を通り過ぎる。同じように考えたのか、私より 15m ほど右前に
居た車両も、ガンガン加速して先を急ぐ。ところが、罠はこの先に待ち構えていた。なんと、除雪車が下りた先の区間で
路面は思いっきり凍結。
少し多めに積もった白い雪とキラキラ輝く凍結路面が、我々を待ち構えていた。もちろん、
空からは雪がごうごうと降ってくる。このあたりといえば、栗東南部の金勝山南側の渓谷を走る大戸川沿い・・・
つまり、滋賀南部で有数の豪雪地帯(?)。この区間の凍結対策とか除雪とか、ど〜なってんのよ!ヲィ!

しかし、今から4時間ほど前に、同じような路面をたっぷり堪能してきた私。この程度は敵ではない。過信による失敗を
避けるため、オーバースピードだけには注意しながら十分に加速し、一気に走り抜ける。右前を走っていた車両といえば
一枚も二枚も上手なようで、とても雪道で出すような速度じゃない(しかもあれ、古いコンパクト FF だよな・・・)勢いで
あっけなく先へとカッ飛んでいった。だが、そんな例外はその車両ぐらいだったようで、他の車両といえば全て、
バックミラーの中で小さい輝点となり果てていた。大丈夫だろうか、彼らは・・・。いや、大丈夫だろう。


やがて、最西のトンネル出口付近を終点とする最後の渋滞を乗り越え、見慣れた草津田上 J.C.T に到達。ここで清算すべく
名神合流直前の分岐から草津 P.A. に入り、最奥にある GS にて給油。この GS、以前は大津 S.A. にあったものだが、
新名神の開通に伴って草津 P.A. に移転された。阪和道 → 近畿道 → 名神 → 京滋B.P. → 名神という経路を走る場合
阪和道岸和田 S.A. の次の GS が名神多賀 S.A. (約150km先)になってしまうという問題を解決するためだそうだが、
実際のところ、大津 S.A. が手狭になってきたということもあるんじゃなかろうかと思う。以前は何も無かった草津 P.A. も
いまや、名神高速と新名神高速の分岐合流点にあるためにコンビニも食事処も情報板も GS も備えた、もはや大津 S.A. より
ずっと立派な施設と化した。そろそろ、大津を P.A. に降格し、草津を S.A. に昇格させてもいいんじゃないだろうかなぁ。
利用者からすれば「ガソリンを入れるなら S.A.」という意識は根強く存在しているはずだ。検討を望みたいところ。

給油を終えたのち、GS の奥にある塩カル洗浄用設備へと移動。NEXCO のホームページなどで散々宣伝されていたのだから
どれほど立派な設備が置いてあるのだろうか、と期待していたのだが・・・あろうことか、店員に指示された場所にあったものは
ただの小さな園芸用ホースリールが1個。ちょ、それならウチにもあるYO!しかも、そのホースリールと蛇口を接続する
部品は何故か壊れて外れてしまっているし、蛇口に至っては、内部が寒さで凍結して一滴も水が出ない始末だ。ウォイ!
AZ-1 氏が車内で旅費を清算している間にボディの洗浄をやってしまおうという目論見は、呆気なく崩れ去る。。。

深夜 2時半過ぎ・・・びゅうびゅうと吹き付ける吹雪の中で茶番を演じさせられた私は、すっかり意気消沈。しょぼくれて
車内に戻る。その頃には、AZ-1 氏が計算を終えており、お互いがこれまでに払った金額が割り勘額とほぼ一緒になる、という
結果をはじき出していた。そういえば、前回もそんな感じだったな。次があるならば、きっと同じことになるだろう。


清算を終えたら、あとは後始末。京都東 I.C. で高速を降り、市内の AZ-1 氏宅へ向かう。雪は滋賀県で終わりかと思ったら、
その猛威は、京都市内にまで続いていた。周辺の道路のみならず、丸太町通などの大通りまで雪が降り、積もり、そして
小規模な天然スケートリンクと化していた。丸太町通りには一箇所、不自然なほど急に曲がっている場所があるのだが、
そういう場所に限って滑る。そんなものはとっくに織り込み済みであったが、ノーマルタイヤだったら大騒ぎだったろうな。
あと数km が進めないがために、日が昇るまで帰宅できない。そんなことが現実になるのが、雪という自然の恐ろしさ。
ともかく、今年はスタッドレスを新調しておいて正解だった。というか、これほど役に立った年もない。よかった。


AZ-1 氏を送り届けたら、さっさと帰宅。車庫にクルマを半分だけ納めたら、庭先散水用のホースリールを取り出し、
とにかく水洗い。車体側面だけでなく、裏側やホイールハウスなど、塩害を強く受ける場所を中心に、水圧をかけて汚れを飛ばす。
車体裏側の塩は、特に落ちにくい。近所迷惑にならぬよう注意しながら、徹底的に水をぶっ掛けまくる。洗車は明日にしよう。

洗車完了後、タイヤの状況をチェック。少なくともショルター部については、細かい縦溝(リブレット)は消えていなかった。
つまり、まだコーナリング時には、このタイヤの実力は発揮されないということなのか。それでもあの性能。恐るべき REVO2。

全ての後始末を終えたら、就寝。時計の針は、午前 5時を示している。全部あわせて 11時間ぐらい掛かったってか?(汗)


カプチーノメモ:

アクセルを踏んでると 260kPa 程度。アクセルを離して惰性で走ると、すぐ冷えて 280kPa 程度。良好。


2/25

クソ忙しい中なれど、遥か以前から申請していた有給。有給を取るのは労働者の権利であるからして、遠慮せずに取る。

平生の仕事でクタクタに疲労した体を休ませるべく、昼前までたっぷり眠る。そして、昼前に起床し、昨日の作業の続きをする。
昨日の作業とは?そう、洗車だ。昨日は、とりあえず水をぶっかけて目立つ塩を落とした、という程度の荒っぽい作業だったので
今日は、ボディ表面にこびりついた汚れであるとか、車体裏側の細かい所に残った塩であるとか、そういったものを丁寧に落とす。

車体全体と裏側を洗い終えたら、エンジンルーム内の点検。ボンネットを開けて・・・あれ?何故か、ボンネット裏側の先端付近に
黒い飛沫となった油汚れがこってりこびり付いていることに気づいた。最初、どこかからブローバイでも吹いたのかと思ったが
どう見ても、パイピングが何もない場所を先頭にして汚れている。じゃあ、遠くのほうから狙い撃ちのように・・・とも思ったが
ちょうど汚れている場所の直ぐ近くにある構造物は、全く汚れていなかった。この汚れは、全く見当がつかない。なんだろう。

疑問に思いつつ、オイルキャッチタンクをチェック。別にコイツが何かを吹いたわけではないが、中身が満タン状態になっている
ことに気づけたのは僥倖だった。おそらく、前回のオイル交換で、オイルをあまりにも多く入れすぎた(オイルクーラーの容量を
過大に見込みすぎた)ことが原因だろう。余計に入れたオイルは、ブローバイとともに運び出され、ここに溜まった、と。
オイルキャッチタンクとしては正しい動作だ(?)。また、往路でエンジンの吹け上がりが重いように思えていたのは
これが理由だったのかもしれない、とも考える。何事も、適量ってものがある。次のオイル交換では気をつけよう。


チェックを終えたら、ボンネット裏側の汚れをアルカリ洗剤で綺麗に落としておく。原因調査のためにはこれが大事だ、、、と。

清掃を終えたら、開けたボンネットを保持する棒を固定しておくためのフック(正式名称不明)、およびホイールナット一式を
注文するため、リストを作ってからスズキへ向かう。ついでに、純正の燃圧レギュレータも注文しておく。そのうち予防整備で交換。

いつものスズキに到着。いつものYさんにリストを渡し、部品の取り寄せを依頼する。それにしても今日は暖かい。もう、春だな。