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Cappuccino 日記(1998/11)

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11/中旬

7月初頭から続いていた残業ラッシュがやっと終る。
まどろみに浸る中、親父がついに

DAIHATSU MIRA AVANZATO-R (L500)

を、買った。
その喜びようを見ているうち、どうにもこうにも爆発的な勢いで、
ちょっと前から罹っていた

「自分の車を持ちたくて仕方がなくなる病」

に、火がついた。
あげくに、「軽自動車のすべて」という本を見て、
前からすこしは潜伏していたカプチーノ欲しい病が大爆発した。
取り急ぎI-Net を使って、中古車屋の販売情報と、車そのものの情報などを集める。
それらを見ていると、さらに欲しさが爆発する。
とりあえず、京都府にある3件の中古に的を絞る。

11/19

中古車探しのために、有給を取る。
まず、南区にある中古屋に電話して、在庫状態を聞いてみる。

が、売り切れ。

すでに買い手がついたらしい。超ガックリ。

電話応対に出た人から「カプチーノじゃないとだめですか?
ビートだったら、何台かありますよ」と、

HONDA BEAT

を勧められる。しかしそれは本意ではない。
それに、何か店員のしゃべり方もいやらしかったので、とりあえず
「他を探してみます」と断る。

こうなると、居てもたっても居られない。
亀岡にある中古車屋に電話をしてみる・・・
しかし、こちらは定休日だった。

すっきりしないので、親に車を借り、あてもなく中古車屋巡りを敢行する。
が、京都市にカプチーノの中古車があるわけもない。数時間を浪費する。
そのうち、偶然にも久御山にある、某中古屋の前を通過するが、
果たしてそこに赤カプチが存在した(あとで調べてわかったことだが、
そこは I-Net で発見した3件のうちの1件だった)。

思わず興奮してしまい、慌てて車を止め、店先にある赤カプチを舐めまわすように見る。
ひっかきキズが多い。また、リアスポは罅割れしまくっている。
走行距離は・・・58000km。

ちょっと多いか?

しかしこれだけではどうにもわからないので、店舗となっているコンテナ風の事務所を開ける。
興奮していたので、ろれつが回らない。

「あ、あの、そこにある
ホンダのカプチーノ、
いや、
スズキのビート、
いや・・・
スズキのカプチーノ、
ちょっと見てみたいんですけど」

とだけ声を振り絞る。
そこには、ちょっと強面のにーちゃんが3人も居た。
そのうちの1人が出てきて、応対してくれた。
見た目は恐いが、語り口調はしっかりしていて優しく、
すべての動作に自信が漲っていた。
誇りをもって仕事をしているようだ。信用できそうだな、と思った。
ドアを開けてもらう。はじめて乗り込むカプチーノ・・・
だが、どうにもうまく乗り込めない。
着座位置がめちゃめちゃ低い!!
なんだこりゃ!!
シフトノブ位置が異常に高い。
さらに、メーターの位置も異常に高い!
ぐは!レーシングカートみたいな車だ!
しばし驚く。
とんでもないものに、惚れ込んでしまったのか・・・

ともかく頑張って乗り込んだのち、エンジンをかけてみる。

ボボボボ!

おお!いい音!すばらしい!

一頻り内装を眺めたあと、車から降りてボンネットを開けてもらう。
にいちゃんに頼んでアクセルを煽ってもらい、エンジン音を聞く。
うん。まったく問題なし。いい音している。

ふと、フェンダーを留めるネジに、再塗装の跡があることに気づく。
その点を聞いてみると、「修理歴ありというのはですね・・・」と、
修理歴の定義について説明をしてくれた。
フレームまでいって、それを直した場合に修理歴が付くらしい。
つまり、フェンダーがへこんだのを直したとか、そういうのは修理歴に入らない。
走行系に何らかのダメージを負ったことがあるかどうかを知る目安なのだ。
もし「修理歴なし」として売ったあとにそういうものがあることが判った場合、

全額返金させていただきますし、
ちゃんとそういうのは追求します、

と力強く説明された。
ここの店は信用できる店だ。直感的にそう思った。
色々な説明をうけたのち、とりあえず見積もりだけ書いてもらい、
3日間ほどだけ押えておいてもらえるようにお願いしたのち、
頭を冷やすために店を離れる。

帰りがけ、日産カーパレス京都に寄って

「カプチーノありますか?」

と聞いてみたが、

「そういう特殊な車は、
専門の中古屋にいかないとねぇ・・・」

と言われる。
納得して帰宅した。
11/20

昼休みの会社から、赤カプチがあるとかいう、亀岡の中古屋に電話をしてみる。
すると、やはりというかなんというか

「すいません、赤カプチは売れちゃったんですよ・・・」

との答えが。
あああ、やっぱりだめなのかぁ・・・
と思って落胆しながら喋ると、

「でも、銀カプチならありますよ」

との答えが。
えッ!?新しい中古車が入ったんですか?慌てて詳細を聞いてみる。
すると、銀色、H.4 37000km で 82万円とのこと・・・
うーん、少し高い・・・でも欲しい!

明日朝一番で見に行きますから
ちょっとだけ待っていてもらえませんかッ!!

とお願いする。
先方は「わかりました、ではお待ちしています」と快諾してくれた。

が、この話には裏があったのだ。
というのも、実は私の前に、1人ほど
「カプチが欲しい」
と言って出物を待っていた人がいたらしい。
電話で応対してくれた店員さんは、そのことをうっかり忘れて、
私と話を進めてしまったらしいのだ。
それに気が付いた向こうの店長さん。
大慌てで、私の前のお客さんのところに電話を入れ、
交渉権を私に譲ってくれるように先方を説得してくれたらしいのだ。
そのようないきさつを、帰宅した私に母が「電話あったんやで」と話してくれた。

・・・もうこれは、運命的な出会いというやつなのか・・・
前に見た赤カプチにも後ろ髪を引かれたが、
とりあえず亀岡のほうと話を進めよう、と決断する。
11/21

朝一番に起きる。
中古車屋と交渉した経験がないので、
とりあえず誰か経験者に来て欲しいなぁと思っていたら、
母がヒマそうにしていたので、そちらにお願いした。

R1→R9→縦貫道の経路で、約1時間ちょい。迷わずに到着した。

9時。

どうやら朝一番もいいとこだったらしく、
丁度シャッターを開けたところだった。
店長さんもでてきた。丁寧な対応に痛み入る。

早速、現車を見せてもらった。
第一印象としては「うわ、すっごく綺麗だ!」。
本当に6年落ちとは思えないぐらいに綺麗だった。
塗装に、曇りすらない。
左フェンダーが少し歪んでいたが、見た目の問題はそれぐらいだった。
最初にみた赤カプチがけっこう見た目的にヤレていたので、
その綺麗さの衝撃は尚更なものだった。

つづいて内装も見せてもらったが、これまた綺麗。
古くなった車にありがちな「メーター隅の黒ずみ」や
「タバコ臭さ」などがまったくない。
はっきりいって、新車臭がないだけで「新車」だ。驚いた。
聞いてみると、「そういう整備もちゃんとしていますよ」と言われた。
タイヤもほぼ新品らしき K'GRID が入れてある。

エンジンルームも見せてもらう。
毒キノコ(パワフロ)は生えていたが、あとは新品並みの綺麗さを保っていた。
うう、これは上物だ。
82万円は高いが、それだけの価値がある・・・
エンジン音も上々。

ためしに試乗を申し入れてみた。
「ナンバーがないので・・・」
といいながらも、近所をちょっとまわる程度の試乗をさせてもらえた。
フィーリングは抜群。

シフトとクラッチが堅く、ハンドルがめちゃ重い!

という印象があったが、面白さは折り紙つきに思えた。
そうこうしてから店内に。

契約の話になり、

「今日中に、ここで契約を決めてもらえまえんか」

と言われた。
確かに、事情もあることなので理解はできるが、即決っていうのは・・・
しばし逡巡し、仕事中の父に電話をしてアドバイスをもらう。

が、悩める子羊に対して、答えはシンプルだった。

「買ったらええんと違うか?」

・・・ええい!これは運命なんだ!
契約成立。

晴れて、この瞬間に「カプチオーナ」であることが決まった。
うきうきしながら帰宅。先日訪問した久御山の中古屋に、
丁重に断りの電話を入れる。
ごめんなさい。

11/29

書き忘れたが、
あのカプチは丁度車検が切れており、
「現状渡し」ではなく「車検後渡し」となっていた。
だから、車検が終るまでは私の元には来ない。
それを見越して、
この一週間はずっと庭を掘り起こし、
車庫を作っていたのだ。

しかし、一週間が過ぎ、まだ連絡は来ない。
いい加減心配になってきた頃、中古屋から電話がかかる。
内容は

「マフラーのせいで車検に通らなかった。
今、車検に通るようなマフラーを探しているところなので、待って欲しい」。

な、なに〜!

そんな爆音君ではなかったぞ!
と思い、涙を侍らす。