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Cappuccino 日記(1999/11)

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11/1

出社前、エンジンを掛けて冷間始動時の音を聞く。
まだ幾らかは「バババ」音はするが、前ほどひどくない。

11/3

休日。
朝遅くにモッソリと寝床を這い出して、おもむろにエンジンをかける。
前なら「ビビビビルビルビルバババババババルバルバル・・・」なーんて
派手な排気漏れサウンドを響かせてくれたもんだが、殆んど音がしない。
また、始動時にボデーが「ブルルルン!」と振動していたものも、ほとんどない。
買い物ついでにクルマを引きずり出すが、ちょっと前まで私を悩ませていた
半クラッチのブリブリ感もまるでないことを確認。

もういいでしょ・・・原因は、ネジ抜けにあったと断定。

買い物などで2時間ほどあちこちを走り回ったのち帰宅。
ボンネットを開けてボルトを眺めるが、特に緩みなどはなし。
ただ、ボルトを捩込むときに少し誤ったか、
ボルトが取り付け金具に対して微妙にナナメになった状態になっている。
これだと、ボルトには無用なストレスが掛かってしまう可能性が高い。
あれだけの振動を押さえ込んでいるんだから、よっぽどなストレスが、
あのボルトには掛かっているはずなのだから。
うーむ。でもまぁしょうがない。どうしようもない。
頼むから、今後一切折れて飛ぶなよ、ステンのボルトちゃん。

買い物途中、0DE の缶スプレーをようやく発見する。
我がカプチの外装色として色々と使い道がある色なので、とりあえず購入。
早速、塗装がハゲハゲになってみっともなくなっていた、運転席側のドアの取手を
こいつで塗装してやろうと画策。マスキングとしてボデーに新聞紙を張りまくり、
紙ヤスリを掛けて表面を整えたのちに、おもむろにスプレーイング。
数時間ほど放っておいてから塗装面を見るが、どうもツヤがない。曇っている。
やっぱり、クリアを上から塗らないと、少なくともメタリックの塗装はダメだ。
いやぁ、塗装ってのは、やっぱり一筋縄ではいかないねぇ・・・
というわけで、日が暮れてから近所の DIY 店に向かい、メタリック上塗り用の
クリアスプレー(ウレタン)を購入。ふたたびマスキングを行い、吹く。
するってえと、まぁ、どうだろう。困っちゃうぐらいにツヤツヤになる。
素直に感動。

手で触ってもベトつかない程度にまで乾燥させたのち、回りのマスキングを
順次、慎重に剥がす。完全に剥がれ終わった時点で、塗膜のツヤの状態を
周囲の塗装と比較べようと、塗装した部分に目をやると・・・

うおっ?泡が沢山浮いているぞ・・・

マスキングを剥がす直前までは、ゴミ一つなく奇麗そのものだったはずの
塗膜に、多数の細い泡(ゴミ?)が浮いて、汚くなってしまっているのだった。
え、え、え、え、なんで?なんで?なんでこんなことが起きたのだ?
殺生な・・・ ;_;

完全に乾燥したらコンパウンドを掛けるけど、それで消えなかったら塗り直しだ。
ショック・・・

ショックのあまり家に引き籠もり、
先ほど購入してきたバイブル本「新ハイスピードドライビング」を読む。

  • ロールを抑えると、サスが受け持つはずのロールをタイヤが受け持つので
    スリップアングルが増大する。ゆえに、リアのロールを抑えればオーバー、
    フロントのロールを抑えればアンダーとなる。
  • ロールの大きさはサスの硬さに依存し、ショックの硬さには依存しない。
  • フォーミュラーカーが非常に硬いサスを入れるのは、強烈なダウンフォースに
    抗するためである。ハコ車の場合、ダウンフォースはほとんど発生しないので
    硬すぎるサスを入れるのは、ボデーのトーションバー化を招き、無駄である。
  • ショックが硬くなると初期ロールが抑えられるので、過渡的な特性が変化。
    すなわち、コーナー入り口での挙動が変わる。
ということの裏付けが取れたので、安心した。
しかしやっぱ、こういう本を読むと、何よりも先に走行会に行かないと
ダメだよなぁと思ってしまう。ストリートってば、ただの根性試しだしね。
来年中には、一度はサーキットを走ってみたいものではあると思う。

KOITO のランプですが、明るくならないというのはウソだった。
REALWHITE と比べても、光軸からずれた部分がかなり明るくなった。訂正。
小細工して白さを増したバルブよりも、光量で勝負したバルブが勝つという話。

燃料計。
3つ目の目盛を過ぎたあたりで、トリップがやっと 200km に。
なんかわからないけど、やたらに燃費悪し。悲しい ;_;

11/4

朝。
昨晩がんばって塗った塗装を見ると、妙なシミが見える。
しかも、明るいシミじゃなくて、黒いシミ。ムガー!

上塗りのクリアが、下塗りの 0DE を侵食したのか?
でも、下塗りがアクリルで、上塗りがウレタンだから大丈夫なはずなのに。
むう。塗装はむづかしい。

ちなみに、クリアはまだ固まる気配を見せない。
シミの部分の正体を確かめようと、指で強く触ると指紋が残った(汗)
反射的に、慌てて指先で塗膜を強く擦って指紋を消そうとする。
すると、ほんまに指紋が消えた・・・ええんか・・・こんなんで・・・

11/5

朝。
塗膜を触ってみる。
随分固くなった。24時間以上の乾燥時間が必要だということを実感。
よく触ってみているうちに気づいたが、まだ表面のしっとり感が残っている。
いつになったら、硬い被膜になるのだろう、このウレタン・・・

妙な黒いシミは消えず。ムカー。

11/6

AZ-1 の友人と、仕事疲れを癒すべく、久々のツーリングに出る。
ツーリングと言っても、昼前に出発して夕方に戻るということで、遠出できない。
前日の協議の結果、久々に、石槫峠(いしぐれとうげ)を越えようという点で
意見は一致した。

(注:石槫峠とは、滋賀県と三重県をつなぐ国道421号線の県境部に存在する
強烈なポイントである。ここには、普通の峠とは違う、すごい仕掛けが
してあるのだが・・・詳しくは、他の人のページを参照のこと)


朝十時前に AZ-1 宅に向かい、ともかく起床させる。
すぐに出発したかったが、なんだかんだで十一時前に出発と相成る。
遅くなればなるほど道は混むのに。やる気あるのかこんちくしょう。

このムカッ腹を、東山ドライブウェイのコーナーに叩き付けながら走る。
んが、思った以上にズルズルとタイヤが滑ってしまい、ちょっと焦る。
やっぱあれだよなぁ。東山ドライブウェイって、寒いと滑りやすいなぁ。
と言っても、六甲の再度峠ほどではないけど ^_^;

R1 を経由して滋賀に入ったところで給油。安い。
瀬田川を越えたところから、琵琶湖の東岸に張り付く湖岸道路に入る。
すがすがしい空気と太陽の光、そして湖の景色を浴びながらクルーズ。
もちろん屋根はオープン。自分のまわりをまいまいする風が心地好い。
ああ、たまには、この無類の快適さを助手席で味わいたい。
経済速度である 60km/h のままで、ずっと巡航。

県道 26号をずっと走り、R8 を越えて R421 に入ったところのコンビニで昼食。
AZ-1 氏と歓談しながら飯を食う。いいねぇ。田舎の雰囲気は最高だァ。

そのまま R421 を走り続け、じきに永源寺ダム沿いの道に入る。
以前に来たときには真っ暗の暗がりだった。今日は昼なので、景色もよくわかる。
そば屋なんかあったりして、なんというか・・・観光地なんだなぁと実感。

そのまま八風街道を、山に向かう。
ダム沿いの道は2車線で、強いRもなく、走りやすい素晴らしい道だった。
ただ、交通量が多い割に、ブラインドカーブが多いのが気になる。
途中の直線部。ダートになっている待避所を見つけたので、突っ込んで一休み。
座席の後ろに隠していた椅子を取出し、クルマの横で座り込んで寛ぐ。
回りの山は、まだ青々としている。秋なんて来てませんよ、ってな具合いだ。

ふと、断崖絶壁になっている、道の反対側のほうへと移動。下を覗き込む。
はるか下方に広がる河原と、くねくね流れる清流。実に真っ青である。
プラモのジオラマで作られる「水」の色と同じだ。感動。
AZ-1 の写真撮影会や、道行くクルマの品評会なんて行いつつ、
しばらく、この、のんびりした光景を楽しむ。
十数分ほどしてから出発。

さらに奥地へ進むと、やっぱり山岳道路(笑)と化した R421。
くねくねとしつこく折れ曲がる登り道を、先行する CYNOSαの後ろに付きながら
ゆっくりと走り、時折広がる、独り勝手に秋を深めて黄色くなっている
鈴鹿山脈の山の美しい景色を味わう。

くねくね峠を我慢してしばらく登ると、いきなり石槫峠に到着。
驚いたことに、峠の頂上付近には小さな駐車場があり、多数のクルマと
多数の人がひしめいていた。登山客なのかなぁ?
でも、どうみても登山の格好じゃない人が多い・・・
はっはっは、物好きもいたもんだ(←人のことは言えない)

巨大なクルマたちの動きを楽しくながめつつ、
(なぜこれが楽しいかって?行ったら理解できる・・・(笑))
秋の風にしばし時を忘れてくつろぐ。

数十分ほど粘ってから、次なる目的地に向かって出発。
くねくねとした峠を下り、石槫交差を R306 南下方面に折れる。
そのまま国道に沿って走る。2時過ぎぐらいだが、車通りが多い。
渋滞に揉まれつつ、突当たりのT字交差で湯の山温泉方面に折れる。
ちょっと走ったところにある道の駅で、またもや一休み。
AZ-1 氏が土産物を見に行っている間、駅前に置いてあるベンチで一眠り。
すぐ横が国道なので、かなり騒々しいが・・・

必要以上にのろのろ走る一般車に悩まされつつ、鈴鹿スカイラインを越えて
野洲川ダム近辺にある温泉(えーっと何だっけ、名前は忘れたけど)に入る。
「露天風呂」という響きに、気分を良くして温泉に向かったわけなのだが・・・
露天風呂ってのは良いのだが、狭い!かなり狭い!しかもロッカー壊れてる!
ロッカーに鍵はついているが、蝶番が壊れているので、まるで意味がない。
いいのかこんなんで(笑)

普段の生活からストレスを溜め込んだ AZ-1 氏の
尽きることのないぼやき節を肴に、湯に浸かる。

温泉後、土産物を眺めに行く。
旨そうなものがあればよかったんだけど・・・ないなぁ。
AZ-1 氏は、「イノシシカレー」とかいう怪しげな食物を購入。
会社の先輩宛とのこと。自分では食わないようだ。正解か。

「夕飯は、カレー屋が見つかればカレー屋、さもなくば普通のメシ屋」
という決まり事を作ったうえで、温泉を出発。
青土ダム脇を走り、R1 に出る。
しばらく走ると・・・カレー屋(ココイチ)があった!
わっはっはっはっは、をれの勝ちだ、AZ-1 氏よ(謎)。
喜び勇みすぎた所為か、駐車場のクルマ止めでマフラーエンドを擦る ;_;

カレー屋にて夕飯を食しながら、帰路について検討。
水口から R307 に入り、県道 16 号で山を横切り、瀬田から石山に渡り、
石山から山中の秘路(未開発だが)を越えて宇治へ抜けることに決定。
水口付近のGSにてガスを補充し、いざ出発。

R307 への曲がり口を見つけるのに少し手間取りつつも、
順調に水口〜信楽へと移動し、信楽から県道 16 号に入る。
田舎路だというのに、相変わらずクルマやらトラックやらが多い。
そのまま R16 を走り続けると、石山付近へと出られるはずなのに、
なぜか瀬田付近に出てしまった。うーむ。奥が深い!
京滋バイパス沿いの道で瀬田川を渡り、石山へ。

さて、ここからが勝負の道だ。山が勝つか、私が勝つか!
事前にざっと眺めていた地図上の道を完全にトレースできれば勝ちだ。
しかし、既に日は沈みきって、ヘッドライトの照射範囲の外は真っ暗であり、
自分が現在向かっている方角すら、もはや判然としない。
しかも、宇治の山の石山側は、今回初めて走る道だ。
完全にトレースどころか、完全に違う道を走ってしまう公算が大きい。

だんだん寂しくなりゆく住宅地を、奥地へと入り込んでいく。
途中、見慣れたような2車線道路に出たような気がしたので曲がってみるが、
全然違う所に出そうになった。迷うとまずい。慌てて停車し、考え直す。
結果「曲がったのは間違い」と判断し、さっきの分岐に戻り直線を走る。
途中、ふと「行き止まり」という看板を見たような気がしたが、気のせいだ。
気のせいに違いない。

太くて快適だが、完全に真っ暗な2車線道路を走る。
急角度のカーブを曲がり、有料道路らしき道の下をくぐって
さらに走ると、またもや急な右カーブに差し掛かり、道がカクンと下った。
な、なんか、やばそうだぞ・・・と思っていると、すぐそこに、工事の赤信号。
急な下りの工事信号で停車。なんか、妙なところに迷いこんだ・・・
一応、対向車は数台来ているので、行き止まりではないだろうと考える。
永遠にも思えるぐらいの時間ほど、赤色の工事信号を待つ。引き返すべきか・・・
なんて考えているうち、「進め!」と、赤信号に変わって青信号が促した。
独りなら引き返して確認したかもしれないが、後続に連れ合いが居るので
無用な心配はさせたくない。どうせなら行ってしまってから考えよう。
そこから、2車線の緩やかな下り道をひたすら走る。
一体、どこに繋がるのだろう・・・

漠然と考えながら走り続けると、突然、交通量の多いT字路に突当たる。
あ、あれ?!なんだこりゃ!?
まぁいいや、とりあえず右折して・・・
山中に、こんな立派な道があるのか?首を捻りながらちょっと走ると、
頭上に「京滋バイパス」の入り口を案内する、緑色の看板が・・・
ああ〜なるほど!
いつのまにか、南郷宇治線に出ちゃったんだ!

完璧なる敗北。大屈辱。

山の中を突っ切って走ろうと思っていたのに、山から出されてしまった!
ちくしょう!をれの負けだ!

呆然として走る私の目の前で、ほとんどノーブレーキでコーナーへ突入して
難なくそれをクリアしていく、背の高いKトラの姿が遠ざかっていった。
反射的に「追い掛けてみようか」とも考えたが、コーナーでのブレーキの
踏まなさにタダならぬものを感じ、素直に負けを認めることにする。
ここでKトラに勝っても、山には負けているから意味がないのだ(謎)。

あらゆる意味での敗北感に打ち拉がれつつ、南郷宇治線を西へ走る。
曽束大橋の袂で府道 27 号線に入ってから、じわじわとペースを上げる。
別にそういう意識はなかったのだけど、バックミラーを見ると
水口からずっと後続だった AZ-1 氏のヘッドライトが小さくなってきた。
・・・彼からどれぐらい遠ざかれるか、試してみよう。

クソ狭い府道の中で、必死になって逃げまどう私(笑)

遠ざかるヘッドライトをバックライトで確認しつつ、たまに
コースを見間違えて突っ込みすぎたりしながら、山道を右へ左へ。
(突込みすぎったって言っても、速度は出てないから大丈夫だけど)
そのうち、ある下りの超ヘアピンで、コーナーの目測を完全に誤り
内側の高低差の激しいところで曲がってしまい、マフラーエンドを擦る ;_;

頑丈でよかった・・・でも、出口が曲がってきたよなぁ、柿本 ;_;


途中の工事信号やら同方向のクルマやらで減速を余儀なくされたので、
最終地点では思ったほど引き離せずに終わる。

近所の直線道路でクルマを止め、本日の反省会。
走行路を再確認。結論としては、

R1 〜 R421 〜 石槫峠 〜 R306 〜 湯の山温泉 〜 R477 〜 野洲川ダム
〜 甲賀 〜 水口 〜 R307 〜 信楽 〜 瀬田 〜 石山 〜 宇治

というルートを走ったことになる。
まず、宇治山中の道を発見できなかったことを詫び、リベンジを誓う(笑)
地図を見る限り、石山と宇治を結ぶ道はあるはずなのだから!

ドライビング話。
「速くなった」と言われるが、あんまり嬉しくない。
所詮、井戸の中の蛙。その速度なんて大したことはないのだ。

AZ-1 話。中速コーナーでは、AZ-1 は全然踏んでいけないとのこと。
久しく AZ-1 には乗ってないからわからないけど、オーバーが出るのかなぁ。
リアタイヤを変えるか、サスを変えるか、アライメントを変えるか。

一頻りクルマ談義をしたのち、帰宅。
疲れた・・・即眠。

11/7

もう随分、クルマを洗っていないような気がする。
実際、洗っていないはずだ。

というわけで、久々に朝から洗車+ワックス掛けを行う。
粘土なんかも使ったりして、細いところまで丁寧に洗い尽くす。
時間は結構かかったが、非常に奇麗になったので、大満足。
どう見ても、7年落ちのクルマだとは思わないだろうなぁ・・・(自分だけ?)

洗車中、時間がもったいないので、クルマ用に買ってきた 0DE のスプレーで
かぷのプラモ(まだ覚えている人は居るだろうか?)の色を塗る。
クルマ用はプラモ用には使えんよ、と言われていたが、そうでもない。
塗膜が厚くなりがちな雰囲気はあるが、十分に使い物になる。

昼過ぎ、思い立って、草津にできたというスーパーオートバックスを見に行く。
ただ見に行くのも芸がないので、ついでに、昨日失敗した探索をやり直す。
(一体、どっちがついでなんだか・・・)

いつものようにCトップに変更し、宇治へ向かう。
炭山へ向かう道の途中にあるヘアピンカーブの出口で左に折れ、
国際射撃場の傍を通って、京都国際CCへ向かう太い道へと出る。
(京滋バイパス笠取 I.C 〜 京都国際 CC を結ぶ、わりと立派な道。
ただし、横嶺峠から南側の区間約1kmはかなり細い山道である)
地図をみると、ここからすこし北のあたりに、立派な府道が走っているように
書いてある。まずは、こいつを探してみよう。

太い道をゆっくり北上しながら、東側に向かう道を探す。
随分昔に来たときの記憶を辿れば、確か東側に向かうマトモそうな道なんて
一本もなかったように思う。立派な道のように見えて、実は細い道かも・・・
なんて思っているうち、かなり細い道を2本カウントしただけで、
横嶺峠に到着してしまう。行きすぎた ;_;

南下の姿勢に入る。
まず、北側にある細い道を登って、少し進むと・・・いきなり「行き止まり」の
看板が。暫く地図とにらめっこするが、どこの道かわからない。こりゃダメだ。
かなり悩んでから引き返し、さらに南下する。
しばらく走ると、今度はちょっと太めの分岐が東向きに生えているのが見つかる。
分岐点にクルマを止め、ちょっと考える。しかし、どう考えてもここしかない。
ほとんど直観としかいいようがない判断で、その分岐を登り始める。

急激に細く狭く険しくなる道を登る。
手持ちの地図(スーパーマップル)を見る限りでは、ここから先は
全ての道が 0.5mm 幅ぐらいでしか書かれていない。
これも、岩間寺とやらで突当たりになるのでは・・・?
不安を抱えつつ坂を登ると、T字路に突当たり、視界が広がる。
右手には、なにやら立派な門柱のようなものが見つかる。左手は急な下りだ。
分かれ道には、地元の人間にしかわからないような地名しか刻まれていない。

一体・・・どこなんだ、ここは・・・

分岐路でクルマを止め、しばし考える。
・・・うーん・・・

下だ!という、これまた直観としか言えない判断力で、道を下る。
針葉樹林の空き間をくねくね走り、やがてまた分岐路に出る。
そこには、岩間寺へと向かう方法が記されていた。
分岐の片方は「離合困難」と書かれている。

・・・今までの道だって、十分に離合困難でっせ・・・

地図をみてしばし考えるが、「→ 内畑」という希望の光が明記されているほうの
ルートがどうにも捨てがたく、そちら(南回り)を走ることに。

分岐点から、急に道は狭くなる。
「離合困難」とは書かれていないほうだけど・・・離合できないよ、こっちも。
田舎の看板は、謎が多すぎる・・・

超弩級の田舎道路(舗装された畦道と言っても良い)を走る。
分岐点付近には民家が数件あったが、道を進むと、次第にそれも無くなる。
そのうち、ふたたび林の中へ・・・

林の入り口で、分岐点があった。
片方は天高く登る道。もう片方は、地の底へと潜るような道。
・・・どっちだろう・・・
今回も直観的判断で、地の底への道を選ぶ。

地の道をちょっと走ったところで、またもやT字路に突当たる。
どこだ・・・どっちにいけばいいんだ・・・
気分的にかなりヤラレていた私は、本能的に、日の当たる方向、
すなわち南へと走ってしまう。
南へと向かう道は、やがて直ぐに太くなり、センターラインまで引かれた
しっかりした道へと変貌する。上をみると、京滋バイパスの高架が見える。

やった・・・!抜けたか・・・!?

甘かった。
その道をしばらく走ると、あろうことか、またもや南郷宇治線に出た。
またかよちくしょう!

ふと、「もう、いいじゃないか。お前はよく頑張った」という
悪魔の声が聞こえてきたが、私はUターンするほうを選んだ。

いま来た道を戻り、先のT字路を越えて直進する。
すると・・・それまで「ド田舎」だったはずの景色の中に、
立派な住宅街が見えてきた。

お・お・お・おおお??!

これは、これはヒョッとして、石山側の住宅街では・・・

リンドバークが、単独で大西洋を横断した時の気分って、
こんな感じなんだろうか・・・

間違いない!
これは、石山側に間違いない!
しかし、まだ最後の試練があった。
道はほどなく突当たり、いきなり五差路となって私の行く手を阻む。
どれかが正しくて、それ以外はすべて誤りだ。

しかし、ここまで正解を言い当ててきた私の直観は、
瞬間的に、強く右へ折れ曲がる、山へ向かう道を選択した。
これしかない!

急に細く険しくなる道に、一抹の不安を覚えつつ走ると・・・
道は急に広く太くなった。

道には、橙色のセンターラインがくっきりと描かれ、
なによりも、その道の先には、輝かしい都会の光が・・・!

・・・勝った!完全に勝利した!

立派な二車線道路を快走しながら、ふと思う。
この道、どこに繋がっているんだ・・・!?

ほどなく、この道も、再度T字路にぶち当たった。
どちらに曲がるべきか、体を前に乗り出して、よーく道を見る・・・
お?ここは・・・

確か、

さらに走ると、またもや急な右カーブに差し掛かり、道がカクンと下った。

の点では?

景色を眺めてしばらく考えるが・・・うむ。間違いない。
あの時は真っ暗だったのでさっぱり判らなかったが、急角度に道が下がる点から
見えにくい角度で、宇治に向けて走るための道の入り口が生えていたのだ!

恐るべしは、石山か!

ともかく、今回の探索は、成功に終わった。
素晴らしい成果である。実用的ではない道ではあるけれど、私は満足だ。

そのまま石山から橋を渡り、草津まで直行。
ほどなく、草津のスーパーオートバックスに到着した。
あれこれと眺めてみる。確かに規模は大きいのではあるが
予想通り、HCR32 とか S13 とか EF8 とかのパーツしか置いていない。
正直言って、品揃えがワンパターンだ。つまらなかった・・・
落胆して店を出る。もう、この為に来ることもあるまい。
これなら、八幡のオートバックスガレージと同じだもの。

帰り道。先ほど来た道を忘れないために、復習として同じ道を戻る。
石山の住宅街から分かれる太い峠道には、バイカー共が溜まっていた。
走る場所がないから、こういう所に来るんだろうな・・・気持は痛いほどわかる。
公営のサーキットなんか作れないかなぁ・・・建設省のお役人。無理か。
峠道を快走するバイクに紛れて、カプチーノで全力に近い疾走を行うが、
流石に、フラット路面では、バイクにはパワーウェイト比で勝てない。
さっさと道を譲る。

そこから先は、道に迷うこともなく、一発でスンナリ帰れた。
もういつでもオッケーですぜ。この道は実用に使えるですぜ。
しかし、こんなことをやった後、いつも思う・・・
私は、カプチーノではなく、ジムニーを買うべきだったのか?


夕方になって、たまには顔を出しておかないとなぁ、と思い、
STRAIGHT 京都店に出向くことにする。
6角型のソケットコマとか、ネジ焼き付き防止剤とか、
小物だけども、あれば是非とも欲しいものがあるし。
あと、ついでに、伏見区か南区でガスも入れたい。
だって、山科だとレギュラーで 100円/L だものなぁ。
南区や伏見区に行くと、不思議なぐらいにガスが安いのだ。
最安値で 89円/L ってのがあるし(さすがに粗悪品か?)

夕方5時過ぎに STRAIGHT に到着。
店内はガラガラに空いている。こんな時間だから当たり前か。
ぶらぶらと見て歩く。3/8sq. で6角のソケットコマは存在しなかった。無念。
ラチェットもいいやつが欲しいんだけど・・・やっぱ、KTC のを買うか。
ふと、入り口の方に目をやると・・・WAKO'S のラックが置いてある。
おお!いつのまに WAKO'S のケミカルを扱うようになったんだ〜。

この辺から、店長との対話が始まる。
最初は対話だったが、次第に、ひたすらグチを聞くだけの役になっていく(笑)
WAKO'S のスレッドコンパウンドを購入してなんとか店を出たのは
結局、閉店時間になって、店長から解放されてからだった。

帰り道、行きしなに買っていたナプロ GX を、給油口に入れる。
もうすぐ5万km だし、いつもレギュラーばっかり入れているから
たまには「良く効く清浄剤」ってやつをいれてやろうかと。
燃料への添加剤といえば、最近「波動」がどうこう、という、
インチキ臭いことこの上ないような商品が、多数売られている。
・・・悪いけど、ああいうのはどうも信じられないですわ。
波動系の添加剤の基礎理論が、あまりにも意味不明なので。
ただのニトロみたいなもんじゃないの〜と、思う。

ナプロを突っ込んだとき、少量のナプロが指に付着する。
成分表に書かれていたトルエン成分はすぐに蒸発したが、
後には何か妙なニオイのする妙な物質が残った。これは、何だろう?
これが洗浄剤の成分なのかな?

89円/L のワールドエナジーでの給油はやっぱりヤメ。
95円/L の三菱石油で給油して帰る。

11/13

雨の所為でクルマが汚くなったので、朝から洗車。
水洗いして、キコキコとワックスを掛ける。ふぅ、すっきり。

洗車中、母上に留守番を命じられたので、
もののついでということで、番をしながら車を整備する。

まず、プラグを DCP7E → IRIMAC に戻してみる。
プラグコードをポキポキと外し、プラグホール近辺に溜まった
謎の砂粒のようなゴミゴミを、家庭掃除機で取れるだけ吸い取る。
RigTool のマグネット付きプラグレンチでプラグを取り外す。
相変わらず、クソ熱くなるってのに、「固着」という言葉とは無縁のネジだ。
排気系のネジなんて、あっという間に固着するんだけどなぁ。
ま、ここにはスレッドコンパウンドは不要かな。

プラグをざっと見て、3気筒とも以前と変わりないことを確認。
IRIMAC を付けるとき、プラグホールの中を覗き込んでみると、
3番シリンダーの穴から、ピストンのヘッドが微かに見えた。
それをよ〜く見ると・・・普通ならカーボンでびっしりと汚れているはずなのに
なにやら、カーボンが多少取れ、カーボンがムラムラになってるように見える。

ひょっとして、NAPRO の効果が出始めているのかな?

・・・おそるべしは NAPRO、ってなことになればいいなぁ。

ついでに、EX 側のヘッドカムカバーの後端付近のオイル汚れに
ブレーキクリーナーを吹き付け、全部溶かして落としてしまう。

さて、そろそろ本題。
エキマニの遮熱板のボルトを外し、さらにエキマニとタービンを繋ぐ
3本の耐熱ボルトに CRC をぶっかけながら外す。
こないだ外そうとしたら、途中からピクリとも動かなくなったボルトだったが、
KURE の科学技術は世界一ィィィ!CRC 攻撃の前には、ひとたまりもなく外れる。
ボルトを掃除し、こないだ買ってきた WAKO'S のスレッドコンパウンドを塗り
さて「ボルトを締めよっかな〜」なんて思ったところで、恐怖がやってきた。
ボルトを穴に突込んで指で回しても、まるでネジ同士が噛む感触がない。
えっ!?と思って何度か繰り返すが、状況が同じなので、恐る恐る穴を覗く。

・・・穴が、ずれてる。

一度に全てのボルトを外してしまったのが、全ての間違いだったか。
エキマニとタービンの位置がずれてしまい、ボルトがエキマニの穴を経由して
タービンに切られたメネジにまっすぐ到達することができなくなったのだ。
慌てて、手でエンジンやエキマニを引っ張ってみるものの、
この僅かなズレは全く直る気配を見せない。きっとどこかが歪んでいるのだ。

ぬおー!このままでは、排気漏れボロロンどころか、タービンすら回らない
ただ小煩いだけの、おんぼろ軽自動車になってしまう!
エンジンやらキャタライザやらを引っ張ったり押したりするものの、
努力もむなしく、穴は全然合ってくれない・・・どうしよう・・・
30分ぐらい押したり引いたりした結果、現れた一瞬のスキを付いて
ボルトを強引に捩じ込む。成功。なんとか元通り。ふぅ・・・

このような不測の事態はあったものの、それでもなんとか
エキマニ〜タービン間のボルト3本と、遮熱板を固定するボルト3本に
スレッドコンパウンドを塗り込むことに成功。早速、喜び勇んでエンジンを始動。

そのうち、暖機しながらエンジンルーム近くで後片付けをしていると、
なにやら焦臭い匂いがただよってくることに気づいた。うん?
ふと、エンジンルームのほうを見上げると、うすい煙が上がっている。
うおお!スレッドコンパウンドが焦げている!燃えている!

なんともひどい話だ。

ちなみに、この煙は、それから2時間ぐらい収まらなかった。
ホントにこれでいいのだろうか。ネジの焼き付きは防止されただろうか。
(ひょっとしたら、カムカバーから落ちたオイル汚れがエキマニ付近に溜まり、
 それが焦げただけなのかもしれないから、あまり多くは語らないでおこう)

なんだかんだやってるうち、母上が帰宅してきた。急いでエンジンを切る。
煙を上げる車なんて見られたら、いい笑い者にされてしまうに違いない(笑)
メシを食ってから、銀行までお金を降ろしにいく。ついでに AZ-1 氏宅へ。
だいたい、いつ行っても AZ-1 氏はおらんからのう・・・なんて思いつつ
ガレージに回ると、珍しいことに氏は在宅だった。しかも車の横に居る。
おおう、と挨拶。

「銀行に行きたい」と言われたので、とりあえず連れていく。
交差点の右折で軽いスキッド音を立てながら曲がったら「おいおい」と言われた。
だって〜、デフ入ってんねんもーん。しゃーないんやもーん(ニヤリ)。

そののち「最近 STRAIGHT 行ってないから、顔出しにいく」という話に。
AZ-1 氏も、オイルフィルターを交換するための工具が欲しい、とのこと。
カプチの横に乗っけて連れていく。ああ、奴が乗ると車が重いのだ〜。

竹田橋を渡った先にあるオートバックスでオイルフィルターを買い、
そこから引き返して STRAIGHT に。6時頃まで店でゴロゴロしてから帰宅。

明日、名阪スポーツランドにて「MSF杯ジムカーナ」ってのが開催される、
AZ-1 もようけ来るよ、行くか、って話をもちかけたら、「行く」と言われた。
給料日前で激貧なのに、わざわざ2台で行くのもアレなので、
AZ-1 氏の横に乗っけてってもらうことで話がついた。
ひさびさのお大尽モードだ。

※ お大尽モード = 助手席に乗せてもらうこと。

11/14

眠い。
AZ-1 氏はいつも朝が遅いからなぁ・・・と思いつつ眠っていると、
意外なことに、朝の7時過ぎにやってきた。狼狽。
慌てて身支度を整えるが、かなり時間を浪費してしまった。

8時30頃出発して、
山科 〜 宇治 〜 石山 〜 R422 〜 信楽〜 R163 〜 月ヶ瀬 〜 名阪
という完全下道(名阪は下道に数えない)ルートで向かうことにする。
折角だからっていうことで、こないだ発見した宇治の道を教えるが、
反応は鈍かった。おもろない。もう、どこ発見しても教えたらんとこ。

地図一枚で、久々にナビる。いまだ勘は衰えず。まだまだカーナビは不要だな。
経由した月ヶ瀬梅林の道や、ダム湖沿いの道はバツグンに良い道だった。
車通りは少ないし、ちゃんと対向車線は別れているし、カーブはきついし。
いやぁ、こんなだったら、自分のクルマで来ればよかったかなぁ(笑)

行く道中で遊びすぎたせいか、到着がかなり遅れてしまった。
到着したのは、やっぱりというか、朝10時頃。ありゃりゃ・・・
早速、Cコースに出向くが、N車らしいクルマは1台も見当たらなかった。
(同日、CコースではJAFの公式戦が、EコースではMSF杯が行われていた。
 お目当ては、公式戦のN車の争いを観戦することでもあったのだ)

何度もパドック内を回ってみるが、やっぱりN車は1台もいない。
でも、コントロールタワーには、出走の結果が張り出されている。

終わったか・・・

N車は諦め、Eコースの AZ-1 を眺めに行く。

「何台ぐらい AZ-1 が来てるかな〜」なんて思いながら向かうと、
そこには、いるわいるわ、10台以上の AZ-1 共が・・・
どれもこれも、「これでもか!」とゆ〜ぐらい改造されまくっている(汗)
恐るべしは AZ-1 オーナー。

あれやこれやの AZ-1 を、AZ-1 氏とともに目を輝かせながら見て歩く。
さながら、フェラーリの集会に闖入したフェラーリ好きのように。
残念ながら午前の出走は終わってしまったようなので、アブナイ AZ-1 連が
走るのを見るためには、午後まで時間を潰す必要があった。
はてどうしたものか、と思っていると、「昼休み中はコースの中を歩いていいよ」
という、うれしいアナウンスが・・・

こんなチャンスは滅多にないのであ〜る。

早速、靴の裏の泥を丁寧に拭ったのち、徒歩でコースイン。
サーキット(ジムカーナコース)に足を踏み入れるのは、これが初めてなのだ。
精神の高揚を押さえつつ、自分なりにライン取りをしながら歩いてみる。
コースの幅が思ったより狭く、またRが思ったよりきついことに狼狽する。
最終コーナーへの突っ込みの時なんか、どこでブレーキを踏むか悩みそう。
しばし、散歩を兼ねてコースを歩きまくる。

昼過ぎから、AZ-1 の競技が一番に始まった。
エントリーは8台。どれもこれもつわもの揃いという感じだ。
1番手の AZ-1 が、大きなエクゾーストを奏でながらコースイン。
思ったよりも早いブレーキングで安定したコーナリングを・・・と思っていたら
2つめ〜3つめぐらいのコーナーで、いきなり片輪走行の荒業を披露。
やっぱり、Sタイヤ+ノーマルサス Assy ってのは相当に危険なようだ。
1番手が危なっかしい走りを披露する後ろで、2番手は安定した走りを披露。
6番手ぐらいのドライバーが、かなり気持良くテールを流しながら走っていた。
ああ、こうやって走れば早いんだなぁ・・・勉強になるなぁ、と思いつつ見る。
でも、あんな走りは、そう簡単にはできないんだろうなぁ ^_^;

遠くの方を走っているうちはあんまりわからなかったが、
自分の近くを走っている AZ-1 の速度をみると、かなり早いことに気づく。
動きもやたらにクイックで、乗用車という感じではない。レースカーだ。
コーナーも、予想不可能なぐらいの速度で突っ込んで、なおかつ曲がっている。
Sタイヤがあれば、あんな速度でも曲がれるんだ・・・

何度かの走行の某回で、6番手ぐらいの最高に上手いドライバーが、
最終コーナー全体を巻き込む、壮大なドリフトを見せる。観客席がどよめく。
いやぁ、これを見ただけでも、今日は来た甲斐があったというもんです(笑)
8台が、練習1回+測定2回の合計3回を走るのを、感動しつつ眺める。
すごいなぁ。ワタシもいつかは・・・こんな走りができたらいいなぁ。
感動の余韻を残したまま、帰途につく。

帰り道、行きと同じように辺鄙な田舎道ばかり選んで走っていると、
和束〜天ヶ瀬間の狭っ苦しい府道にて、側溝に後輪を落して動けなくなっている
おばちゃんローレル(3ナンバー)を発見。既に多くの人が取りついているから
大丈夫かと思ったが、急ぐものでもないので停車して様子を見る。
皆が「にいちゃん助けたってや」と救援を求めてくるが、車の様子を見ると
手際の良いことに、既に脱輪したタイヤの下には、木切れが押し込まれている。

なーんや。後はもう、押すだけやん。

そこらで佇んでいるおっちゃんに車に乗ってもらい、後ろから押しつつ
「アクセル踏んで!」と叫ぶ。
あっけなく、車は溝から脱出する。そりゃそうだ。もう処置はできてるんだから。
なんで、誰もアクセルを踏もうとしなかったのかな?
おばちゃんに「山を降りたら、なるべく早くディーラーで診てもらって」と
忠告をしたのち、首を捻りつつその場を去る。

帰り道のついでに、喜撰山ダム裏手の秘密の場所を、AZ-1 氏に教える。
(「もう教えたらんとこ」なんて言ってたくせに ^_^;>自分)

11/20

実は、ちょうど一年前である。
このカプチとの、最初の出会いが・・・

なんてことを考えて感傷に浸ろうとした瞬間、
とても大事なことを忘れかけていることに気づいた。
そう、任意保険の更新だ。

約一年ぶりに、亀岡の「カーショップナカイ」に電話を入れ、
任意保険の更新に行きますから担当さんにヨロシク、と伝える。
少なくとも今回は、保険会社の切り替えは考えない。
他の保険会社からの勧誘はなかったし、まぁ、アレだし。

天気が良かったので、久々に屋根をフルオープンする。
市内の臭い空気をいっぱいに吸い込みながら(涙)9号線を西へ。
たまにはエンジンをブン回そう、ということで、最初から縦貫道に乗る。
ポリは居ないようなので、遠慮無く速度リミッターに当てっ放しで走る。
ふと、ブースト計を見ると、0.45kg/cm2を指していることに気づく。
ほぅ、まだまだ余裕があるな・・・逆に言えば、0.5kg/cm2ほども
ブーストが掛れば、リミッター内の速度は自由に出せるということか。

縦貫道に乗って老ノ坂トンネルを抜けたところで、ふと横の景色を見ると
真っ白。一面が霧に覆われていた。視界は最悪。霧の都、亀岡・・・。
いや、視界が悪いなんてのはどうでもいい・・・なんかわからんが寒い!
めちゃくちゃ寒い!(そりゃ、11月下旬に、フルオープンで高速に乗ったら
凍えるほど寒い思いをするに決まってるって?ごもっとも・・・)

あまりの寒さに、冷静な判断力を失い、大井を過ぎて千代川で降りる。
しかし、副産物として、千代川から先は対面通行になることを知る>縦貫道
1車線になると、追い越しができないからなぁ・・・つまらん道だ。

千代川から少し戻ると、ほどなく並河にある懐かしい中古屋に到着した。
おお・・・久しぶりだけど、はっきり覚えている景色・・・
(年を食うと忘れっぽくなるのかと思っていたが、25歳を過ぎてからのほうが
 記憶力が良いような気がする>自分
さっそく店に入り、一年前の担当さんと顔合わせ。
もう忘れているかと思ったが、なぜかバッチリ覚えられていた。
・・・うーむ、そんなにインパクトある顔はしてないぞ、ワタシは ^_^;
顔どころか、カプチを引き渡してもらったときの走行距離まで覚えられていた。
な、なんで!?なんでそんなことまで知ってるの!?これが営業の力なのか!?

で、保険の商談。継続と行っても、条件は変更するつもり。
今回の変更点は、
これだけで値段がどうなるかと思っていたら、なんと

\71k → \36k へと激減。

等級が7になるだけで 20% 減なのだが、さらに 26歳未満不担保と家族限定を
つけるだけでここまで下がるとは、予想すらできなかった。大狼狽。
とりあえず契約はこれで行うとして、ついでに、車両保険をつけた場合を聞く。
PAP→SAPにして、車対車限定の車両をつけると、約 \56k 程度。
さっきの話に +\20kってところだ。思わず、こっちを選びそうになる ^_^;
でも、すでに \550k もお金を無駄に使っている身なので、我慢する。
それに、これ以上車両保険を使うようなことになったら、もう廃車だろう・・・
それだけはイヤだ。絶対にイヤだ。

んじゃまたー、ということで、
ちょっと雑談を交したのち、店を辞す。
そのままおとなしく帰宅。

帰宅後、車を洗ってワックスを掛け、ピカピカにする。
駐車場の地面が舗装されているものではない以上、そんなに綺麗綺麗にしても
無駄チックであることはわかっているんだけど、つい洗ってしまうのだった。

そのうち、AZ-1 氏がやって来た。
E/G オイルを交換するとのことなので、道具と場所を貸して作業を眺める。
車を坂道に乗せて、オイルを抜く。もう、ものすごく真っ黒だった。
そこまで黒くなるかというぐらいに真っ黒。ブローバイが多いのかな?
オイルフィルターも交換するとのことで、車の下に潜った AZ-1 氏だったが
ほどなく「困った。をれの手には負えない」という顔をして出てきた。
話を聞くと、オイルフィルターの回りがすごいことになっているとのこと。
どれどれ?と思って、ワタシも一緒になって車の下に潜ってみる。

オイルフィルターの回りに、ぶっといオイル配管が走っていた。

・・・これはひどすぎる。なにを考えて設計したんだ? ^_^;
2人がかりで、そりゃもう必死になってフィルターを交換する。

それにしても、AZ-1 は整備性が悪い車だ・・・
ほんとに、MAZDA は何を考えて車体設計をしたのだろうか?

11/21

カプチ購入契約の一周年記念ということで、
左右のフェンダーをはがして、錆びの様子をチェックすることにした。

まず、さぞやひどいことになっているだろうと期待(?)して、左を剥がす。
んが、スポット部にいくらかサビが出ている程度で、さほどひどくはない。
板金時に塗った塗装は、まぁまぁの質のようだった(電着塗装には勝てないけど)
いくつか目立つサビを削り落して ZINC PLATE を塗ったのち、組み立て。

つづいて、右のフェンダーを外してみる。
左と比べて激しいサビは特になかったが、まんべんなくサビは出ていた。
あと、インナーフェンダーの継ぎ目などに、砂や土がいっぱい溜っていた。
こりゃあサビの温床だ。早い打ちに、エアブローか何かで吹き飛ばさねば。
こちらも、多少の錆びに ZINC PLATE を塗って、組み立て。

フェンダーを剥したついでに、右ロアフェンダーの、
飛び石か何かで塗装が剥げ、見た目がボロボロになっていた部分を
缶スプレーで補修してみる。元からの塗装との間はボカシてみる。
(どうせ見えないところなので、塗装の練習を兼ねて、こんなこともやるのだ)
結果、案外に綺麗な塗装ができた。 シロートでも頑張れば、けっこういける?

ちょっと買い物を思いついたので、STRAIGHT に向かう。
10mm と 12mm のギアレスラチェットを買おうとおもったが、在庫がない。
ふと、そこにあった「本締めできます」という文句に釣られ、ラチェット機能付き
コンビレンチのほうを買う。でも、これが当たりの工具だった。
ギアレスでは開け閉めできそうになかったストラット上部の 12mm ナットも、
このコンビレンチを使えば、手は痛くなるが、開け閉めは無事にできた。
「本締め可能」という文句は、伊達でついているものではないようだ。

せっかくだからということで、オルタネーターベルトの張りを再調整。
ちょっとキツ目かな、というぐらいに調整してみる。

帰り道、給油する。
NAPRO の残りをすべて投入。これでどうだ!
ちなみに、燃費はやっぱり悪かった。乗り方が悪いのか。

11/23

仕事が忙しすぎて、気持がわるくなってきた。

気分転換ということで、宇治方面にドライブしようとするが、
車庫を出たところで、近所でも評判が悪い頑固者のクソ爺の車と出会う。
つまらない意地を張られて罵られ、いっぺんに気分が悪くなる。
宇治に行ってダム湖を見ても、気分が収まらない。
くそう。
11/28

今日は、朝から曇天気味である。
決してツーリング日和ではないのだが、でもツーリングに出かける。
目的、それは・・・福井県は今庄にある温泉入浴、および蕎麦打ち大会(?)。
毎度おなじみ、カプチ ML での北陸ツーリングというわけである。

朝7時過ぎに起床。寒さに打ち震えつつ、出かける準備をする。
あまりに寒いので、今日はオープンにして走ることはないだろうな、と考える。
運転席側の屋根だけを開け、7時半前には出発。今回もまた、高速道路での旅だ。
京都東 I.C. から名神に乗るが、寒さに負けて菩提寺 P.A. で屋根を閉める。

名神では、もうすぐオイル交換だからってことで、ずっと 140km/h で走行。
140km/h だと、だいたい5速 5500rpm で、ブーストは 0.45kg/cm2
この程度の速度と負荷で走り続ける程度でイカレるような E/G オイルだったら、
もう今後はいっさい入れないつもり。オイルの耐久性を確認するためである。
(わざわざこんなことをやるのも、Castrol のオイルについては
 その耐久性について、どうにも信用ならない部分があるからなんだけど)

その勢いで走っていると、あっという間に北陸道の分岐に入ってしまう。
時計を見ると、1時間近くの余裕があった。木之本 I.C. で降りる。
ここから R365 を北向きに走り、今庄 I.C の出口を目指そうという算段。
木之本 I.C. の料金所のおっちゃんに、高速料金を \1k 負けてもらう。
(単に、向こうが計算を間違えただけとも言う)

高速を降りるまではさほど悪くもなかった天気だったが、
R365 を北上するにつれて、猛烈に悪くなってきた。
白かった空がだんだん黒くなり、しとしと雨もだんだんきつい雨になってきた。
なんちゅーか、うーん・・・少なくとも今日は、温泉日和ではない ^_^;
引き返すにしても、目的地に近づきすぎた。とりあえず進む。

R365 をずんずん山のほうに向って進む。
最初、りっぱな二車線道路がずっと「スカイライン」状態で続いているような
いい道かと思っていたのだが、どうも、そうでもないようだ。
時折、思い出したように道幅が狭くなったりする。普通の田舎道。
ともかく、ずっと R365 を北上していく。

そのうち、頂上付近まで来たところで、ふっと妙な物の存在に気づく。
道の横に、残雪のような物体が・・・あ、雪だ(汗)
京都では兆候すらない雪が、ここでは積もるほど降っているようだ。
北国だねぇ・・・シミジミ。
そのまましばらく、両側に雪が積もる道を走る。
道自体はそこそこ除雪されているので、特に問題となるようなことはない。
折角だからということで、残雪の残った駐車場に勝手に入り込み、
ちょっと回ってみる。が、ドライ路面と変わらないぐらいしか滑らない。
落胆感を覚える。

頂上を過ぎると、雪の姿も消えた。
狭い峠道をくねくねと下る。ほどなく今庄の温泉脇を通過。
雨がますますひどくなる中、とりあえず無事に今庄 I.C. 脇の集合地点に到着。

既に結構な数の人たちが集まっているが、みんな寒そうにしている。
北国の人が寒がるぐらいだから、私が寒いわけがない。人一倍厚着をして出る。
数十分ほどしてから、早速そば打ちに出発。

そば打ち業務。そばなんて打ったことがないから、どうなることかと思ったが
幸い、経験者とコンビを組めたので、かなり良い具合の蕎麦を食うことができた。
しかし、蕎麦打ちって、うまくやろうと思うと結構難しい。

蕎麦打ち後、露天風呂業務。
露天風呂は気持良いが、やっぱり寒い。寒いからって、長い時間風呂に入った。
慣れないことをやったせいか、湯中りして頭がクラクラになってしまった。
気持いいのか悪いのかわからない状態で、移動開始。

福井にある「喫茶カプチーノ」に、カプチーノで殴り込み業務。
駐車場の半分ぐらいを、カプチで埋め尽くす。ほとんど中古屋状態(笑)。
うまい料理(これホント)を食い、談笑して過ごす。
本当なら、外にでて品評会なんかやってる頃だろうけど・・・
雨はザァザァ降るわ、風は寒いわということで、
だーれも「外に行こう」なんて言い出さない。

かわむらさんと息子さん(娘さん?)を交互に眺めて「めちゃ似てる」なんて
思いつつ、ゆっくりとした時間を過ごす。走らないツーリングもいいね。

夕方5時頃、解散。
辺りは暗くなり始めたが、雨は緩んだものの、止む気配は見せない。
うーん。ここまで寒いと、タイヤのグリップが落ちまくりだろうなぁ。
用心すべぇ、と思いながら、急ブレーキを踏まないよう、ゆっくり走る。

喫茶カプチーノの前の太い道路に出てしばらく西に走り、
R365 との交差を左に折れる。これで、朝に走った道を逆走できる。
今庄から北陸道に乗ろうかとも思ったが、つまらないので R365 を下ることに。
いつものような決断だが、思えばこれはとんでもない判断の誤りだった。

冬の太陽はつるべ落し。もう、辺りは真っ暗になってしまった。いやな感じだ。
冷たい雨に濡れた路面だが、必要十分のグリップを感じながら道を走る。
急ブレーキはダメだろうけど、まぁ普通のペースで走る分には問題ない。
それでもいつもよりペースを確実に落しながら走る。3月の再来はごめんだ。
住宅街を抜けた R365 は、曲がりくねりながら徐々に高度を上げていく。
こんな山奥に向うだけの道なのだが、慣れた走りの前走車と後続車が居た。
前走車のペースは結構速いし、後続者もぴったりついてくる。ジモティーだな。
雨じゃなかったら飛ばしてるだろうが、今日は無理をしないと決めていた。
頂上付近で、後続のジモティーには道を譲ろう。そのほうがこっちも楽だ。
珍しくそんな殊勝なことを考えていた私をあざ笑うかのごとく、
史上最大の悲劇は、山頂で待ち構えていた。

山頂に向うと、次第に雨の粒が大きくなってきた。フロントガラスで砕ける粒。
雨が強くなってきたのか?いや違う、これは、雨と言うよりも、むしろ・・・
道端に残る残雪がふと目にはいり、いやな予感が頭のなかに渦巻く・・・

そして、頂上まで登ったとき、そこに悲劇があった。

そこから先に見える景色が、一面真っ白だったのだ。

別に、消火器噴射祭りとかがあったわけではない。
峠の山頂から木之本側に向って、雪が積もりはじめていたのだ。
なんてこった!頑張ってここまで来たというのに!

脱力感を感じながら、ヨロヨロとしたブレーキを踏んで道ばたに車を寄せる。
(ロック防止のため、普通の強さのブレーキは踏まなかった)
とりあえず、ジモティーらしき後続車を先に行かせてしまうことにする。
慣れない雪の路面だし、なにより後ろが居ると非常に怖い。
車を寄せて徐行しつつ状況を見てみたが、運が良いのかどうか、
まだ雪は降り始めたばかりに見えた。まだ、路面には黒いところが残っている。
前走車も後続車もいたことだし、交通量も多そうだから、まぁ大丈夫かな。
その時の私は、京都で降るしょうもないパラパラした雪を想定していた。
そのままおとなしく引き返せばいいものを、あろうことか
雪の中へ車を進めてしまったのだ。

しかし私も、さすがに極限の馬鹿ではなかった。
「雪の上だと車はどう動くのかなぁ」なんて度胸試しは、いきなりはしない。
ギアを2速にいれたまま、ゆっくりとパーシャルスロットルで雪の中を進む。
こうして耐えていれば、じきに路面も静かになるし、雨が雪を洗い流すだろう。
そんな楽観的なことを考えつつも最大級の注意を払い、35km/h 程度で進む。
微妙にグリップを失いつつある、スポーツラジアルタイヤのぬめりを感じる。
少しでもステアを強く切ったら、わずかなグリップも消え去ってしまうだろう。
ガチガチに緊張しながら、雪景色の中を、静かに進む。

前走のジモティー2台の姿はどんどん遠ざかり、やがて見えなくなった。
ふぅん、さすがにジモティーは速いなぁ・・・なんて考えていたが、
ふと、後続車が1台も居なくなっていることに気づいた。
バックミラーを見たが、もはや光の影すら、ない。
・・・雪のなか、一人ぼっちになってしまった。
おいおい・・・やっぱり、まずかったってことは・・・

そのうち、道は直線の下り坂にさしかかる。傾斜は少し強めだ。
速度計は、およそ 35km/h 付近を指しっ放しになっている。
ふと「雪道の減速はエンジンブレーキが基本だと言うけど、
普通にブレーキを踏んで減速できるかな?」という考えが、頭をもたげた。
広い直線路だし・・・恐る恐るブレーキに足をかけ、ほんの少しだけ踏んでみる。
その瞬間、ぎりぎりのグリップは「スッ」と消え去り、車が右向きに傾く。

ゲッ!?!?!?!?ブレーキ、全然踏んでないよ!?

心臓が「ドクン!」と強く一拍を打つ。本能が、身の危険を感じた。
あの、3月のときと同じだ。ブレーキを踏んでも、クルマが真っ直ぐ反応しない。

あぶない!
悪夢の記憶は、体に刻まれていた。
すばやくブレーキから足を離し、ステアリングを微妙に動かして軌道を修正。
まだクルマの傾きが僅かだったお陰で、1秒ほどでクルマは安定した。
あっ、、、あぶない・・・
あの瞬間にブレーキから足を離さなかったら、今頃は一回転してただろう。
そう言い切れるぐらい、グリップ感が一瞬でなくなった。
雪って、雪の路面って、こんなに怖いものだったのか・・・
(実は、雪の路面をノーマルタイヤで走るのは、これが初体験だった)
この一発が、私を極度に萎縮させた。
さらに巡航速度を落とす。メーターの読みで 20km/h だ。

そんな私をあざ笑うかのように、
ふり続けていた大粒でボタボタした雪擬きは、そのうち、強い吹雪に変わった。
これでもか、というぐらいに力強く吹き付ける吹雪。前が見えなくなる。
みるみるうちに、路面に残った前走車の轍が、黒から白に変わり始める。
ま、まずい・・・まずいって言うんじゃないか・・・この状況・・・
さっきと比べて、ますます車の反応が鈍くなってきたような気がした。
雪で・・・雪で、タイヤがタイヤとして働かなくなり始めているのでは・・・
このままだと、20km/h で走れるかどうかもわからない。
はやく、はやく峠が終わってくれ・・・

祈るような気持で車を進めるが、そこには再び「登り」の道が現れた。
お、おいおい・・・まだ、山を下らせてくれないのか・・・
路面はすっかり白くなっている。そこに、傾斜の緩くない登り坂だ。
ノーマルタイヤのFR車が、雪の登り路面を真っ直ぐ登れるのか!?
ああ・・・もう、だめかもしれない・・・帰れないかも・・・
半ば、諦めにも似た心持ちになる。

とにかく、雪で滑って、クルマを溝に落したり、壁にぶつけたりしないように
最大限の注意を払おう・・・今の私にできることは、それだけだ。
クルマを壊さず、止めず、微速前進でで峠を抜ける!
前向きの勢いを殺さないようにしながら、微妙なステア操作で車を前に向ける。
たぶん LSD のお陰だと思うが、そのまま速度を変化させないようにすると
雪の登り坂も真っ直ぐ進むことができる。クルマが横を向く気配もない。
よし・・・いける!急激な操作さえしなければ、この速度で走りきれる!
クルマが坂を登ってくれる、ただそれだけのことだったが、心を強くした私は、
峠を抜けることに、最大の注意力を集中させることができた。

そのままじわじわと坂を登り切り、今度は下りに差し掛かる。
雪は相変わらず多く、まだまだ気は抜けない。どこまで下ればいいのか・・・
20km/h を維持したまま山を下っていく。後続車も対向車も、全然居ない。
まぁ、当たり前か・・・常識のある人なら、こんなとこ来ないよな。
なんて思っていたら、停止している対向車が居た。普通の5ナンバーセダンだ。
ガードレールぎりぎりに寄って、停止している。トラブルでも起きたのだろうか?
その車が登ってきた先の路面を見ると、タイヤの跡がひどく蛇行している。
あの様子だと、直進は相当困難であったように見える。
おそらく FF だろうが、ノーマルタイヤでは所詮 FF も FR も同じことか。
救助を求める人の影もないし、そもそもこんなところで停車してしまったら
雪がまだ降り続いている関係上、こちらも立ち往生してしまう危険性がある。
「どうなったんかなぁ」と気にはなったが、横目で眺めつつその場を過ごす。
人の心配ができるほど、こちらには余裕がないのだ・・・。

下りの傾斜はだんだん強くなり、道もつづら折れになる。
一応ガードレールはないこともないが、お世話にはなりたくない。
コーナーの十分手前で減速を開始し、ステアリングが効くことを確認しつつ
1つ1つの下りカーブを丁寧に下っていく。ああ、ドライ路面だったら・・・

長い長い時間が経過したのち、雪除けのトンネルらしきものが見つかった。
路面は、ほぼ完全にドライ状態だ。よろこび勇んで、トンネルに入る。
そのとたん、ステアリングにグリップ感が戻る。ブレーキもちゃんと効く。

ああ・・・走って、曲がって、止まれることが、こんなに嬉しいなんて!

おもわず一休みしそうになったが、雪がこれ以上積もるとコトだ。
そのまま、慎重にトンネルから出る。

トンネルを出た辺りから、路面の白さが随分と薄らいでいることに気づく。
いつのまにか、かなり山を下ってきたようだ!
はやる心をグッと押え、わずかにペースを上げて坂を下る。
カーブを一つ越えるごとに、路面はどんどん黒くなっていく。
やがて、路面を埋めていた雪は、ただのシャーベットの塊となった。
天から降ってくる物体も、個体から液体へと変化してきた。

・・・もう大丈夫だ!

グッとアクセルを踏み込むが、反応がある。
ブレーキを踏み込むが、こちらも反応がある。
ステアリングの反応も固くなった。
・・・(涙)

やがて、R365 と並走するかたちで北陸自動車道が近づき、完全に並んだ。
ものすごい勢いで走る、車、車、車。
ああ・・・彼らは、たいした苦労もせず、山を越えられたんだ・・・
基本的には高速を嫌う私だが、今回ばかりは、嫌ったことは大失敗だった。
たかだか百数十円程度の代償として負うようなリスクでは、なかった。
冬の北陸をナメてはいけないということが、よく理解できた・・・

そんなことを考えつつ、木之本 I.C. に到着。
疲れも極限に達したので、素直にここから高速で帰ることに。
北陸道には強度の雨が降っており、路面および視界の状態は極めて悪い。
先ほどの神経戦で疲れはてたこともあり、おとなしく 80km/h で走る。
(北陸道をこんな低速で走る経験ってのも、滅多にないことである)
回りの車はかなりハイペース。やっぱり、北陸育ちは違うねぇ。
悪路や悪条件をものともせずに走っている・・・

米原から名神に合流する付近で、天候が急変する。
それまでザァザァ降っていた雨がピタリと止んだ。
それどころか、合流した先の名神の路面は、誰がどう見ても完全にドライだ。
な、なに!?北陸自動車道以北だけが、悪天候だったのか!?
ガーン・・・

頭に来たので、帰りの名神も力一杯の速度で走り抜ける。
こんな速度でも安定して走れるような優秀なタイヤなのに!なのに!
先ほどの、雪道での不安定な挙動が信じられない。何だったんだあれは・・・
多賀 S.A. で休憩を取り、かなり減少していたガスを給油。燃費は約 15km/L。
あれだけ速度をあげて走りつづけても、こんなに燃費がいいのか・・・(笑)
ともかく、速度を上げすぎたせいか、その後あっというまに京都に到着。

近所のホームセンターに立ち寄り、NAPRO を購入。
前回投入してからの、エンジンのフィーリングの良さを買っての再登板。
今回からは 1/1000 程度の割合での混入に切り替える。1本で4回給油できる。
これで、少しでも燃料ポンプとかインジェクタとか吸気バルブガイドとかの寿命が
長くなったらいいな〜、ってのは甘い考えか ^_^;